角煮めし@長崎
屋台等に並ぶのが面倒(しかも概して美味くない)なので「スタ飯」にはほとんど関心がなく、アウェーでは大抵観戦前にスタジアム外で食事を済ませてしまうか、予め弁当か何かをスタジアム外で買って持ち込む派です。今般の長崎遠征でも長崎駅で駅弁を買って持ち込みました。
本当は「ながさき鯨カツ弁当」を狙っていたのですが、入荷が10時半からと遅かったので、2番手候補かつ入荷したての「角煮めし(800円)」を購入。調製元の坂本屋は伝統的な駅弁業者ではなく、料亭旅館が本業。昔の長崎の駅弁といえば「卓袱弁当」くらいしか著名なものはなかったような気がしますが、業者が多様化した上に内容も充実と全国的な駅弁衰退の趨勢とは真逆の方向に進んだようです。
リュックに詰めて持ち運んでいるうちに、包み紙が破れかかっているのは御愛嬌。
ごぼうや椎茸、人参など共に角煮の煮汁で炊き込んだもち米混じりのご飯に、サイコロ状の角煮をふんだんにのっけたかなりシンプルな造り。錦糸卵と寒天がわずかに彩りを添えているだけでビジュアルはぱっとしませんが、この角煮が実に美味い! どちらかといえば和風の甘目の仕上がりで、妙に香辛料に凝った中華風の角煮よりははるかに好み。炊き込みご飯は薄味なので角煮といたずらに喧嘩せず、丼感覚でぐいぐい食べられますし、しかも角煮単体でもビールのアテになるという優れもの。
シンプルな造りゆえか、今時の駅弁にしては安めでコストパフォーマンスも抜群。いやはや、これは大当たりでした。
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