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2018.04.30

キッチントモ@川口(2) ~ ミラノ風チキンカツレツランチ

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 オートレース通りから「栄町1丁目」交差点を東へ入ってすぐ。自宅の1Fを改装して作ったみたいなこじんまりとした洋食屋さんです。約2年半ぶりの再訪。先客1、後客ゼロ。

 ここは8種類ものランチメニュー(いずれも750円)があり、さらに別途「本日のおすすめランチ」があるという構成。今回は本日のおすすめランチ」として紹介されている「ミラノ風チキンカツレツランチ(750円)」を注文。

 店内は狭いスペースに目一杯座席を詰め込んだような格好で2人掛けテーブル3卓、4人掛け2卓、さらに厨房に向かってカウンター3卓。客がいない割には厨房が忙しそうなところを見ると、出前なり電話注文なりのほうが主力の店なのかも。油煙が微妙に客席まで流れ込んできます。

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 相変わらず仕出し弁当みたいな箱というかお膳というか、そんな格好で登場。さらに味噌汁付き。チキンカツレツとその下敷きになっているナポリタンは注文を受けて作っているようですが、カボチャの煮物やオムレツ風の卵焼きは出来合いのようで冷え冷えでした。

 チキンカツレツは揚げたてだけあってサクサク、かつ下ごしらえが良いのが実に柔らか。酸味の強いトマトソースがかなっているのが「ミラノ風」たる所以かな?味噌汁の具は麩とワカメとシンプル。

 特に傑出したものはありませんが外食チェーン店と違って手作り感がある上、割高感もなくていいかなと思います。ボリュームも無駄に食べすぎない感じですし(苦笑)。

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【観戦記】18年第3節:浦和L 0-1 千葉L

・下位クラスとの対戦だらけとはいえ、今季リーグ戦&カップ戦とも無敗の浦和レッズレディース。トップチームの状態がアレすぎる状態が続いているので、レディースの試合でお口直しと思って駒場へイソイソと出かけましたが、残念ながらレディースのほうも結構しょっぱく、おまけにトップチームと全く同じスコアで負けてしまうというおまけ付き。今年のゴールデンウィークは出足で大きく躓いた格好に。

・立ち上がりは千葉のプレッシャーがきつくて大苦戦し、それこそただの玉蹴りに終始しましたが、徐々にしっかりボールを繋いでサイド攻撃主体に反撃。攻撃の形はそれなりに作り、シュートも8本とそこそこ撃ってはいますが、千葉GKが肝を冷やすような決定機は48分栗島クロス→安藤だけ。前半わざわざ風上を選択してロングボール攻撃を試みたものの、ヨルダン帰りの菅澤のコンディションがあまり良くないのか、ボールの収まりがイマイチなのは誤算だったかも。

・守っては前半は右サイドを何度か突破されていたものの決定的なシュートは撃たせておらず、後半は何もさせていませんでしたから、スコアレスドローが内容相応。少なくとも負けるような試合ではなかったと思いますが、67分CK→ファーでの折り返しを押し込まれるような恰好で失点。もっとも千葉とはカップ戦で先週対戦したばかりで、その際にもセットプレーで2失点していますから、千葉にとってみれば偶然でも何でもない、狙い通りの得点だったのかも。

・石原監督は失点直後から選手を相次いで代えて反撃を試みましたが、すべて不発。菅澤に代えて実績がある白木ではなく、新人の高橋を投入したのには驚きましたが、さすがにビハインドでの起用は荷が重かったようで。選手交代の失敗が引き金になったかのように、失点後はまたボールを落ち着かせられずに序盤の弾蹴りに戻ってしまいました。試合終了直前に高畑のロングボールがゴールマウスを襲い、GKが弾ききれずにポロリという一幕がありましたが安藤のシュートはGKを直撃して試合終了。

・昨年は日テレ&神戸に一度も勝てず、今年はその両チームを超えることが目標だったはずですが、その前に中位クラス相手にしょっぱい内容で敗戦。千葉には昨年カップ戦決勝でも敗れており、苦手なのかもしれませんが。

・試合終了後は「AFC女子アジアカップヨルダン2018」優勝報告会で菅澤・池田・猶本の3選手が登場。いずれも今大会の主力ではなく、しかも池田は正GKの座を失ってしまったので些か元気なさげ。それはともかく、猶本が「しゃべらせたらアカン子」だったというのにはびっくり。

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---安藤--菅澤---
吉良--------柴田
---猶本--佐々木--
木崎-高畑--長船-栗島
-----池田-----

(得点)
67分 深澤(千葉L)

(交代)
67分 吉良→清家
72分 菅澤→高橋
75分 木崎→北川

【今日のゆずほ】

・カップ戦ですら出番を失ってしまったので、代表組が戻ったリーグ戦では当然のようにベンチ外。

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2018.04.29

【観戦記】18年第11節:浦和 0-1 湘南 ~ ミシャはオリヴェイラより一枚上だった(選手交代の枚数が)

・試合終了後、感極まってピッチに突っ伏している選手もいれば、抱き合っている選手もいる。湘南サポは優勝したかのような大騒ぎ。当然ながら河野外務大臣は早速祝電を打つお祭り。湘南が浦和に勝ったのは1997年7月以来実に21年ぶり(といっても当の湘南がエレベータークラブの典型ゆえ、対戦自体が少ないのですが)なので、そうなってしまうのも無理からぬかと思います。ただ肝心のチョウ・キジェ元構成員いや監督が今の浦和に勝つのが難しいとは思っていなかったでしょうなぁ、たぶん。遠藤・菊池・直輝・武富と四人も手塩にかけた教え子がいるチームに勝ったという感慨はあるかもしれませんけど。

・前節と違って相手チームに山ほど決定機を与えたわけではなく、直輝が前半の決定機を決めていれば結果は逆になっていたかもと思えるくらい内容は僅差の試合でした。しかし浦和がこの1年で4人目の監督を迎え、その過程で連続性がなんら感じられないサッカーをやり、おまけに選手構成も超アンバランスになるという大迷走の過程にあるのに対し、湘南はキジェが率いて7年目という積み上げの差は大きく、結局のところそれが勝敗を分けたような気もしました。オリヴェイラ監督が「短期間で水をワインに変えるようなことはできません。時間が必要だと思います。」と語るのも道理でしょう。もっとも中村GMがそれを是とするかどうか判りませんが(もちろん是としないのであれば、浦和の大迷走は一層混迷を深めるだけでしょうけど)。

・浦和は札幌戦同様猛攻を仕掛けながら結局1点も取れず。一方的にボールを支配して相手を押し込むところまでは行くが、相手が割り切って引いてしまうと崩せない。この辺が「ミシャの思い出」に縋るだけの今の浦和の限界で、日頃から練習を積み重ねていないものだから結局のところらバイタルエリアで同じようなテンポでのパス交換に終始してしまい、相手守備陣を崩しきれない。サイドに展開しても関根や駒井のような強引に敵陣を切り崩すタレントはいないので、高さのないFWにクロスを入れるだけに終わってしまう。

・大槻体制の時もカウンター気味に縦に速い攻めが嵌ったときかセットプレーでしか点は取れていません。おまけにミシャ式紛いをやるにはあまりにもWBが人材不足。従ってオリヴェイラが早々に3-4-2-1に見切りをつけてもなんら不思議はありません。実際大槻体制下でもルヴァン杯では4-4-2でやっており、無得点での連敗を受けてオリヴェイラが大英断を下してもおかしくはないと思います。ただそれをやるには次節は川崎と相手が悪すぎて、守備が決定的に破綻しかねないというアンビバレント。うーん、実に苦しい。

・とはいえ、負けたとはいえこの試合そんなに悪いとも思えないような。まず今季の浦和お約束の「終盤大失速」という展開にはなりませんでした。また堀体制でありがちだった「先制点を取られたら最後、そのままなすすべなく土俵を割る」という試合でもありませんでした。さらにオリヴェイラ監督の放った選手交代が全部当たっており、「この監督は只者ではない」という期待感を持たせてくれました。ついでに言えば、これまで周囲と噛み合わずほぼ「オージーポポ」になっていたナバウトが徐々にチームに馴染み出したのもでかいと思います。

・もっとも負け試合になんとか光明を見出そうとするのは「負け慣れ」以外の何物でもないかもしれず、J1残留を争う可能性が高い昇格組にホームで負けちゃいかんわなぁと言われればぐうの音も出ませんが。

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---武藤--興梠---
-----柏木-----
菊池-直輝--阿部-橋岡
-槙野--マウリシオ--遠藤-
-----西川-----

(交代)
HT 直輝→長澤
58分 菊池→ナバウト(武藤が左WB、ナバウトがFWへ)
58分 橋岡→宇賀神

・前節柏戦から中2日だったのを考慮して、オリヴェイラ監督は長澤→直輝、宇賀神→菊池、岩波→阿部と3名入れ替え。

・湘南は前節柏と比べると敵陣まで積極的にプレッシャーをかけては来ず、自陣かなり高い位置に5-3-2の守備ブロックを敷いて、そこにボールが入ったところで厳しくプレッシャーをかけるような構え。浦和は阿部が最終ラインに下がってビルドアップこそ難渋しませんでしたが、前にボールが入ったところで何も起こらず。前半は橋岡を軸に右サイドからの攻めが目立ちましたが、残念ながら現状では橋岡に多くは期待できず。

・よって前半の浦和の決定機はカウンターによる縦に速い攻めだけ。15分柏木→興梠は枠外、そしてこの試合最大の決定機18分直輝→興梠→直輝はGK正面。リーグ戦初スタメンの直輝がこれを決めていれば直輝本人はもちろん、直輝を起用した監督の評価も一変したでしょうが、この絶好機以外は良くも悪くも直輝らしい中盤で所在なく浮遊するだけの存在になってしまい、結局前半だけでお役御免。前半の柏木の出来が非常に悪かったのに後半一変したことを考え合わせると、直輝と柏木は「まぜるな危険」なのかも。

・一方湘南は最初の決定機をモノに。自陣での柏木のボールロストを機にスルーパス一本で菊池がミキッチに裏を取られ、ミキッチ→石川であっさり失点。スルーパスを出されるまでかなり時間があったのにミキッチをしっかり掴むでもなく、パスコースを切るでもない謎のポジションにいた、実に菊池あるあるな光景・・・ミキッチ老師もこれが今季初スタメンらしいのですが、ここぞというところで大仕事をやってのける辺りは平川とそっくり。

・失点後から後半のWB2枚替えまでがこの試合浦和が最も不出来だった時間帯だったかと。湘南が前からの圧力を一気に強めてきたこともあって浦和はビルドアップすらままならなくなりパスミス連発。槙野が苛立ちを露わにする場面も。

・そこでオリヴェイラ監督は58分疲労困憊の橋岡と、前半から何の役にも立っていない菊池に代えて宇賀神とナバウトと投入。この交代は大当たりで、後半頭から投入した長澤が自分でボールをかなり持ち上がれる故に縦への推進力を生んでいるのと相まって、湘南守備陣を自陣深くに釘付けに。そして59分長澤クロス→宇賀神、67分槙野クロス→宇賀神と良い形を作りだしました。

・ナバウトも78分秋元が弾いたボールを撃ち返したのを契機にそれなりに活躍。80分柏木→興梠&ナバウトのパス交換から興梠に決定機、さらに81分には遠藤→ナバウトに決定機。先述のようにナバウトがチーム内で好機にからめるようになった、言い換えれば焦って無理目のシュートを連発する場面がなくなったのは良い傾向ですが、シュートが枠に飛ばないのが残念。

・そして浦和最後の決定機83分武藤クロス→興梠ヘッドもやや力がなくて決まらず。最後はマウリシオだけを上げてのパワープレーになりましたが何の効果もなく試合終了。柏戦と違って相手を今一歩のところまで追いつめていただけに不慣れなパワープレーを試行したのは勿体ない気がしましたが、監督はその「今一歩」に見切りをつけただけなのでしょう。

・つまり会見での「形を作っても点を取ることができませんでした。力強さやエネルギーが欠けていたと思います」との言葉通りで、これはもはや「今一歩」の連続でしかなく、時間の経過とともに薄れつつある「ミシャの思い出」との決別宣言なのかもしれません。皮肉なことに失点の契機は「ミシャの思い出」の象徴たる柏木の「謎のフリック」でしたし。

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--アレン----ジョンヒョプ-
--菊地----石川--
高橋---秋野---ミキッチ
-杉岡--坂---山根-
-----秋元-----

(得点)
30分 石川

(交代)
51分 ステバノヴィッチ→松田
65分 ミキッチ→高山
87分 松田→梅崎

・いやはや湘南がこんなに粘り強く守れるようになるとは! もちろん浦和が拙攻すぎると言われればそれまでですが、終盤自陣深くに押し込まれ、しかも全然見覚えのない面子だらけのCBで虎の子の一点を守りきるとは!

・昇格・降格を繰り返しているうちに湘南は「イケイケ」一本槍でもなんでもなくなり、好機における思い切りの良さに象徴されるようなある程度の興行的な面白さは保ちつつも確実に勝ち点を掠め取るような闘い方に変化している。そんな気がしました。ただ過密日程なのに相変わらず良く走る。それが湘南の、キジェの変わらない「スタイル」なのでしょう。

・試合終了後は今オフに完全移籍した梅崎が場内を一周して挨拶回り。こういうのが絵になる選手、やっても嫌味には受け取られない選手はなかなかいないもの。

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2018.04.28

博多長浜らーめん いっき@谷在家(4)

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 花の枝橋で芝川を渡り、高速川口線をくぐってそのまま直進。「コナカ」のさらに先。一応日暮里・舎人ライナー谷在家駅が最寄りになりますが、かなり距離があります。ほぼ約1年ぶりの再訪。先客8、後客2。

 今回も「らーめん(650円)」を麺バリカタで注文。後払い制で伝票は特段ありませんが、会計係が注文内容をちゃんとチェックしています。ランチタイムにはごはん(150→100円)や明太ごはん(280→200円)を値下げサービス。

 店は郊外店らしくテーブル席主体で4人掛けが3卓、2人掛けが2卓。厨房に向かってカウンター6席。テーブルには基本どおり白ごま・紅しょうが・辛し高菜・らーめんのたれ等。

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 そこそこの粘度をもった本格濃厚豚骨スープ。店内のとんこつ臭と比べると、ラーメンのとんこつ臭はそこそこ抑え気味な感じがしましたが、ストレートに豚骨の旨みが十二分に引きだされていて大満足。

 極細麺もポキポキとした歯応えが嬉しく、スープとの相性もばっちり。具はきくらげ・刻みネギ、チャーシュー、海苔といたってシンプルかつスタンダード。

 さらに無料サービス券を利用して替玉(通常120円)を注文。バリカタないしハリガネで注文している人が目立ちましたが、個人的にはバリカタでも若干粉っぽいのが気になったので替え玉は「カタ」で。替玉は紅しょうが、白ごまや辛し高菜を入れて味を変えて楽しみました。ただ元ものスープの出来がいいので、辛子高菜はほんのちょっぴりで。卓上にラーメンのタレがありますが、高菜を入れれば特にタレを追加する必要はないかと。

 近場にこのレベルの豚骨ラーメン店があるから、博多まで行ってわざわざラーメンを食べる必要はなく、むしろ「天ぷらのひらお」のほうが良いように思えてきました。

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2018.04.27

【閉店】ジョニーの味噌@三ノ輪橋(2) ~ 濃密赤だし味噌らーめん

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 都電荒川線の終点「三ノ輪橋」降車ホームを町屋側へ出てすぐ。約6年半ぶりの再訪。開店5分前に到着したところ先客2。開店までに2人やって来て、その後10人弱。退店時には店内に待ち客発生。

 味噌専門店のはずですが、券売機がタッチパネル式なので全貌は良く判らず。前回は基本メニューの「ジョニーの味噌」だったので、今回は期間限定の「濃密赤だし味噌らーめん(850円)」をチョイス。

 店内はL字型カウンター10席。椅子が高くて少々不安定な上に席間が狭くて難儀。水セルフでカウンター背後に冷水機。半ライスサービス付きで大きな炊飯ジャーからセルフで。

 

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 ここの味噌ってスープがかなりしょっぱいのが難だったと記憶していますが、限定の「濃密赤だし」は芸風をだいぶ変えたようで、良くも悪くも個性が強い「赤だし」の味わいを抑え、さんま節とワタリガニ出汁とのバランスを取り、かつわずかにピリ辛に仕上げることで、赤だしが濃すぎて何を食っても同じ味になってしまう名古屋化の弊を巧みに避けています。見た目に反してスープにはさほどとろみもざらつきもありません。旨さに惹かれてついつい飲み進んでしまいそうになりますが、塩分過多になりそうなので自粛。

 レギュラーメニューだと麺はうどんによく似た極太麺ですが、「濃密赤だし」は麺も変えたようで細めの玉子入りストレート麺。悪くはありませんがやや頼りなく、スープに合わせるにはもうちょっと固ゆでんするか、並太でも差し支えないような。

 もやしは軽く炒めたもの。極薄チャーシューは低温調理なのでしょうが、スープの味が濃いので淡白な味わいのチャーシューに凝る意味があまりないような。他に刻み青ネギ、茹で卵半個、海苔。

 細かい難点はあるものの、レギュラーメニューより遥かに上出来。また折りを見て再訪しましょう。

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浦和役員人事及び経営情報に関する雑感

・昨日、浦和レッズの役員人事及び2017年度経営情報が公表されました。

・人事面での注目ポイントは淵田社長及び山道取締役の重任。

・淵田氏は2014年2月社長就任以来既に3期が経過していること、2016年11月に三菱自より三菱重工色が強いダイヤモンドF.C.パートナーズ株式会社が設立されて1年半が経過していること、今年2月に三菱重工から転籍された立花副社長が次期社長含みの転籍とも見られたこと、等の理由から三菱自出身の淵田氏が今年限りでお役御免になるとの憶測が流れていました。

・ところがその観測は結局下種の勘繰り以外の何物でもなく、淵田氏は続投。同時に公表された経営情報を見ると淵田氏社長就任以降3年間一貫して増収増益なので本人が辞めるとでも言わない限り社長を代える積極的な理由はありません。就任当初はズタボロだった橋本前社長はなんだかんだと評価を劇的に向上させた上に5年やっているので、淵田社長の4期目が特に長いわけでもありませんし。

・ただ2017年経営情報で明らかなように、浦和は足下深刻な観客減に見舞われており(但し、入場料収入は前年比ほぼ横ばい)、昨年の大幅増収は広告料収入と移籍金・賞金等からなる「その他」の寄与が大。浦和の広告料収入は親会社のいわゆる「ミルク補給」ではなく、「人気があって注目度が高いのでスポンサーになった」各社様の積み上げという側面が強いので、観客減は入場料収入減に直結するだけでなく先々広告料収入の減少にも繋がりかねません。

・この件については当然ながらクラブも危機感をもっているようで、重任決定の淵田社長には観客減問題への対応が問われる1年になるでしょう。また昨年の好決算はACL優勝で嵩上げされており、今のチームのテイタラクでは今年度は減収は免れずに社長業績の末尾を汚す格好になろうかと思います。重工サイドが泥をかぶるのを嫌がってあえて淵田社長を据え置いたという意地悪い見方もできますが(苦笑)。

・今般の役員人事でなんとも不可解だったのが山道取締役の重任。

・浦和は今年4月堀監督更迭に続いて強化体制を刷新したのに伴い、従来本部長(強化担当)だった山道氏は本部長(社長補佐)というなんとも曖昧模糊な位置づけに移っていました。傍目には立て続けに期中での監督交代を余儀なくされた「現監督の力量見極めに関する節穴っぷり、次期監督に関するノープランぶり」に関する責任を取らされ、閑職に追いやられたも同然と思い込んでいました。

・従って今般の株主総会でてっきりお役御免になるのだろうと予想していたのですが、まさかの重任とは!! 現場を預かる監督・コーチは更迭されたら直ちに路頭に迷うのに、より責任の重い元強化担当がこんな甘々な処遇でいいのかなぁ・・・ 

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2018.04.26

【DAZN観戦記】18年第10節:柏 1-0 浦和 ~ 中2日の相手に走り負けては話にならず

・スコアこそウノゼロですが、前後半ともGK西川の好セーブで凌いだ場面が何度もあった反面、浦和の決定機は長澤と興梠に各々一度あったくらいなので内容的には大差がついて然るべき試合だったと思います。全く手も足も出なかった。久しぶりにそんな感想を抱きました。

・大槻組長が構成員をシバキ上げて戦績を3勝3敗3分かつ得失点差ゼロという全くのイーブンな状態にまで引き上げ、さらにオリヴェイラ新監督を迎えてさぁ大反攻だぁ!!と意気込んで日立台へ繰り出した方も多かったでしょう。しかし、残念ながら依然浦和の喫緊の課題は優勝争いではなくJ1残留であることを再確認せざるを得ない。そう言い換えてもなんら差し支えない酷い試合内容でした。

とにかく後半の動けなさっっぷりが半端ない。柏は前節アウェー長崎戦から中2日かつ遠距離移動付き。浦和はほとんど移動がない中3日なので条件は浦和有利。しかも柏は立ち上がりからボールの出し手といい受け手といい厳しくプレッシャーをかけに来たので終盤息切れするだろうと思いながら観戦していましたが、先に足が止まったのは浦和のほう。後半の浦和はボール保持もままならずに防戦一方に陥り、攻撃は63分槙野→興梠の決定機に象徴されるように興梠にぽーーんと蹴るなり、無理目のスルーパスを狙うなり、非常に単純かつ単調なものしか成立しませんでした。

・走行距離は浦和も柏も113km前後で大差がありませんが、スプリント回数に大差があり(柏211回、浦和173回)、これが浦和の「走り負け」の印象に繋がっているのでしょう。また走り負けもさることながら、球際での競り負けも少なくなく、不用意なボールロストからショートカウンターを食らいかかることもしばしば。40分西川の縦パスをタッチ際で受けた宇賀神がロスト→中川→江坂ボレーという大ピンチがその象徴でしょうか。

・浦和の後半の失速傾向は大槻組長の時も顕著(特に仙台戦・清水戦)。堀監督の冬季キャンプの失敗が尾を引いているものと目され、まとまったトレーニングがとれる中断期間まで改善は難しいだろうと思います。せいぜい打てる手といえば積極的なターンオーバーくらい。その意味では札幌戦から中3日での連戦にも関わらず、スタメンの変更が阿部→マウリシオの一人だけだったのが疑問視されますが、それも結果論の域を出ないでしょうし。

・フォーメーションは札幌戦と同じ3-4-2-1。オリヴェイラ監督が戦前明言したように攻守とも「継続」を重んじた内容で、しかも敵陣でボールを持つ時間があまりなかったこともあって攻撃は札幌戦のようなミシャ色が強く出た形ではなく、むしろ縦に速い大槻色が強い内容だったように感じました。しかしチームの意図はそうだったとしても柏の強いプレッシャーを受けてビルドアップがままならず、とうとうロクに攻撃の形が出来ないまま試合終了。札幌戦と違ってそもそも興梠に楽にボールを入れさせてもらませんでしたし、興梠がなんとかキープしてもフォローがなくて往々にして孤立しがち。

・それゆえ柏戦の完敗はオリヴェイラへの再度の監督交代が招いたものではなく、大槻組長が引き続き指揮を執っていたとしても似たような結果になったような気がしてなりません。

・意地悪く言えば大槻組長は勝てそうで勝ちきれなかった札幌戦をもって「潮目が変わった」とばかりに上手く手仕舞って「無傷」の看板を手に賭博場を後にしたようなもので、その辺は組長の勝負師としての強運なのでしょう。

・逆にババを引いたのがオリヴェイラ新監督。もっとも準備期間のない状態で途中から監督を引き継ぐ難しさはオリヴェイラも了知しての就任でしょうし、「時間がない」ことをいつまでも言い訳にされても困りますが、ここまで完敗してしまうと「継続」に拘らず、オリヴェイラ色を強く打ち出すのは案外早いかもしれません。

・オリヴェイラは就任早々セットプレーの練習をしたらしいのですが、サインプレーらしきものは確認できず、札幌戦同様フツーに蹴ってフツーに跳ね返されるの連続。まぁちょっと練習しただけでいきなり変わり身を見せろ!!と言われても酷でしょうが。悪い意味で新味があったのが最後の槙野&マウリシオを上げたパワープレー。もっともこれまた全くの不発で、結果的に「ミシャの狂気」を思い出させるだけに終わり、試合後の「なんだかなぁ」感を加速させてしまったような。

・次節の湘南も走ることにかけては柏の上を行きそうな相手だけに、オリヴェイラは大幅にスタメンを変えざるをえないでしょうが、中2日とほとんど練習時間がないのがネック。果たしてどうなることやら。

-----興梠-----
--武藤----柏木--
宇賀神-遠藤-長澤-橋岡
-槙野--マウリシオ-岩波-
-----西川-----

(交代)
66分 武藤→武富
78分 興梠→李
84分 宇賀神→菊池

・浦和は前節札幌戦から中3日でしたが、スタメンは阿部→マウリシオの入れ替えのみ。直輝とナバウトがベンチに復帰。

・この試合はとにかくサイドを徹底的にやられました。10分に左サイドを小池&伊東で攻略され、小池クロス→クリスティアーノヘッドでいきなり決定機。後半になって48分浦和右サイドからクリスティアーノクロス→ファーで伊東折り返し→江坂→ボギョンという形を作られました。この場面は辛うじて遠藤シュートブロックで凌ぎましたが、これが72分の失点(中山クロス→ファーで江坂折り返し→中川ゴール!)の原型。宇賀神が徹底的に標的とされたようで、失点場面では哀れにも江坂&伊東と二人と競る羽目に。

・またサイドに釣りだされた際のマウリシオのスピード不足も顕著。マウリシオは試合開始早々西川の縦パスを受けてボールロストという極めて危険な場面があった他、随所で危なっかしいプレーを連発して、もはや「一日一ポカ」の永田状態どころではない様子。連戦で阿部に無理はさせられず、遠藤をボランチに転用するとCBの頭数も足りないので代えるに代えられないのが辛い。

・おかしかったのは西川も同様。53分ボギョン→伊東→中川で綺麗に中央を崩される絶体絶命の大ピンチを片手で防いだのを筆頭に好セーブを連発していたので悪く言われる筋合いはないと思いますが、このところどうにもキック精度が劣悪でタッチを割ってしまうならともかく、プレゼントパスを連発。65分には前に出て縦パスを出したは良いものの、直接ボギョンに渡って際どいロングシュートを浴びる一幕も。

・前半左で作ってフリーの橋岡へ展開する場面が何度かありましたが、決定機は35分こぼれ玉を長澤が拾った1回だけ。橋岡は守備では引き続き大奮闘しているものの攻撃まで多くを期待するのは無理があり、それ以上に宇賀神が攻守両面で精彩を欠き、サイド攻撃がまるで成り立たないのもこの試合が低調だった一因かと。WBもSBもどちらも人材難ですが、この調子だとオリヴェイラは中断期間を待たずに4-4-2へ転換してしまうかも・・・

-----江坂-----
クリスティアーノ-中川---伊東
---大谷--ボギョン--
中山-ジョンス--鎌田-小池
-----中村-----

(得点)
72分 中川

(交代)
69分 大谷→手塚
88分 キム・ボギョン→小泉
90+2分 鎌田→中谷

・柏は長崎戦から中2日にも拘らず中谷→鎌田、亀川→中川とスタメン入れ替えは2名のみ。特にクリスティアーノ・江坂・伊東といった前目のキーマンはスタメンを弄らないどころか90分使っての堂々勝利なのには恐れ入りました。

・またクリスティアーノを左SHに配したのが大当たり。両サイドでSH&SBがゲームを作り、江坂がためて中川なりボギョンなりが突っ込んでくる。結局この繰り返しが見事に奏功したような試合だったと思います。

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2018.04.25

ねぎ塩カツ丼@かつや

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 「かつや」が2018年4月20日より新発売の「ねぎ塩カツ丼(590円+税=637円)」を試食。

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 「ラーメン二郎か!!」と見紛うばかりに高々と盛られた白髪ねぎのボリューム感に圧倒されます。ただその下に千切りキャベツが敷かれていて、ネギだらけというわけではありません。

 「ねぎ塩」の名の通り、ソースではなく塩だれにしたのがポイント。さらにネギに隠れて見えませんが、添付のレモンを絞ることで、カツ丼らしくない軽めの味わいが楽しめます。パラパラと振りかけられたブラックペッパーも良いアクセントに。

 タルタルソースとかマヨネーズとか、ただでさえ重いカツ丼をさらにヘビーにしがちな「かつや」ですが、今回はベクトルを逆向きに振って大当たり。この出来なら定番化するような気がします。

 とはいえカツ丼には違いないので味わいを「さっぱり」と形容するのはどうかと思いますが。食後もそれなりに胃にずっしりきますし。

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2018.04.24

ごろごろチキンのてりたま丼@松屋

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 2018年4月17日より新発売の「ごろごろチキンのてりたま丼(590円)」を試食。「ごろごろシリーズ」と銘打っていますが、人気商品「ごろごろ煮込みチキンカレー」からの流れかな?

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 「鉄板でジューシーに焼き上げた鶏もも肉に、松屋特製甘口ソースをかけたメニューです。」というのが松屋のウリ文句。確かに照焼き風の甘いソースというかタレがかかっていますが、ご飯を大盛りにしたせいか、そのタレがかなり少ない気がしました。「ごろごろ」の形容に相応しく大きめにカットされた鶏もも肉自体も淡白な味わいなので、全体的に松屋にしては珍しいくらい薄味。鶏肉に青ネギや玉ねぎが添えられているせいか、焼き鳥丼のような気もします。

 松屋は「半熟玉子をプラスすることで味がまろやかになり」と語っていますが、そもそもマイルドにする必要もない味わいなので、かえって半熟玉子が浮いた格好に。

 定番化しつつある「ごろごろ煮込みチキンカレー」の鶏肉を転用したと思しきお手軽新商品ですが、カレーと比べると完成度が低く、「松屋の鶏ベース商品に当たりなし」という個人的評価をまたしても裏付ける格好に。

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2018.04.23

トップチーム新体制に関する雑感

・昨日浦和レッズトップチーム新体制の全容が明らかになりました。続いてオリヴェイラ新監督の記者会見も行われましたので、それらについての雑感を備忘録替わりに記しておきます。

監督:オズワルド オリヴェイラ
ヘッドコーチ:大槻 毅
ヘッドコーチ:ルイス アルベルト シルバ
コーチ:池田伸康
コーチ:小坂雄樹
GKコーチ:土田尚史
フィジカルコーチ:ウェイリントン
コーチ(分析):山田栄一郎

・まず大槻暫定監督がヘッドコーチとしてトップチームに残留したのが目を惹きます。オリヴェイラ新監督に短期間で結果を出せと要求している以上、準備期間もロクにないまま新監督にまっさらの状態で指揮を取らせるのはあまりにも危険なので、引き継ぎの意味合いでトップチームに残留したものと目されます。ひょっとすると新監督の今年の戦績が芳しくなかった際の保険(=来年の監督)なのかもしれませんが。

・大槻氏はもともと育成ダイレクター兼ユース監督だったので、暫定監督終了後はその職に戻ってもなんら不思議はありません。しかし、トップであれだけ実績を残したとなるとユースでの指導歴が長い大槻氏もトップでの意欲が出てくるでしょうし、下手にユースに戻すと他チームに監督としてぶっこ抜かれるかもしれません。よって大槻氏はトップに据え置き、もともとユースコーチだった上野氏をトップのコーチから戻して育成ダイレクター兼ユース監督に充てる形で一応ユースのほうも過去からの連続性を確保した模様。

・謎なのがヘッドコーチが2人いること。得てしてこういう体制はチームの内紛の火種になりがち。新監督は大槻氏の助力が必要だけれども、気心の知れた腹心も連れてきたいがゆえにこういう体制になったのかもしれませんが・・・

・新監督の記者会見で面白かったのは「少なくともワールドカップの中断までは、今のやり方に継続性を持たせることが重要」、具体的には「3バックで今までプレーしてきたこの形をまずは継続していきたい」と明言していること。4バックが好みなことも明かしていますが、さすがに準備時間もないのに突然自分の好みの形に選手を無理やり嵌めるようなアホなことはしないみたいで。またいかにもモチベーターらしい、熱い言葉を次から次へと繰り出してくる監督のようです。

・なお札幌戦のMDPで中村GMが新体制について長広舌をふるっていますが、その中で「ファン・サポーターをより多くスタジアムに引き寄せるような選手を獲得すること」という一文が非常に気になりました。中村GMにはかつて本田選手に声をかけ、当然のようにフラれたという忌まわしき過去があります。この調子では高原獲得時のように、またしても不要不急のポジションの有名選手に大金をつぎ込み、しかも金でドブを詰まらせる結果になるのではないかという懸念が多くの方の脳裏をよぎったと思いますが・・・

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2018.04.22

【観戦記】18年第9節:浦和 0-0 札幌 ~ 竜虎相搏つ仁義なき戦い ついに完結

・CKが10対2、FKが26対8と大差がついたにも関わらずシュート数は13対9とさほど差がついていないという数値が如実に示すように、「浦和がかなり押していたけれども、なんだかんだと札幌が決定的なところはやらせなかった試合」でした。

・押していた時間帯が長かっただけに勝たないといけない試合だったという気がしてなりませんが、GKク・ソンユンを脅かすような決定機は非常に少なく、20分柏木CK→遠藤シュートがGK正面を突いたのと、74分長澤がバイタルエリアから撃ったのが際どかったくらい。それ以外は59分カウンターから柏木→興梠が惜しくもオフサイドになったのを筆頭に決定機でわずかにラストパスが合わなかったり、あと一歩のところでシュートがブロックされたりと「惜しい」だらけ。言うなれば、勝てそうな試合を勝ちきれるにはあと一歩も二歩も足りないと思えてならない試合でした。

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・フォーメーションは大槻体制定番の3-4-1-2だと思いながらしばらく見ていましたが、どう見ても武藤の位置がいつもより低くてほぼ3-4-2-1。つまりミシャ式にミラーゲームでガチンコ勝負を挑んだ格好。しかも相手の良さを消すどころか、槙野や岩波が時折攻撃参加したあたりに象徴されるように、攻撃面でも大槻体制下では最も往年のミシャ式に近い感じになりました。

・しかし、興梠が割と自由にボールが持てる割には相手を押し込んでからの崩しがいかにも拙い。ボールは持っているのだが、概してパススピードが遅い上に単調なパス交換だらけで相手の意表を突くような動きがなく、自陣を固める札幌守備陣を揺さぶるには至らない。この辺がまとまった練習時間が取れず、何かを積み上げ、何かをブラッシュアップするのも難しく、ミシャ式の残り香に縋ってゆくしかない大槻組長の苦しいところ(もちろん練習時間が取れないという問題はオリヴェイラ新監督にも目先のしかかります)なんでしょうし、さらに言えばミシャ式とはほぼ真逆なことをやって半年あまりを空費した堀体制の宿痾なのかもしれません。

・おまけにCK&FKをアホほどもらったのに何の工夫もなく、札幌守備陣に跳ね返され続けたのにもがっかり。この辺も練習時間が取れないがゆえなのかも。

・また組長の選手交代も珍しく遅いように感じられました。74分長澤の決定機を最後に浦和はお約束のガス欠に陥ってパスミスが続出したものの、札幌優勢に傾いたわけでもないので組長は動きづらかったのかもしれません。そしてミシャが仕様通り早め早めに選手を代えるのに対し、組長が動いたのはミシャが全弾撃ち尽くしてから。「ミシャさん・・・弾はまだ残っとるがよう・・・」とばかりに組長最後の選手交代が嵌って勝てれば「仁義なき戦い 完結編」に相応しかったのですが、残念ながら組長の弾もしけていて何の効果もないまま試合終了。

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・札幌にしてみれば、三好が一人気を吐いていただけで思うように攻撃の形を作れないどころか、ミラーゲームで必然的に生じる一対一で劣勢に陥ってビルドアップすらままならない時間帯が長かった以上引き分け御の字の試合だったと思います。ただここで驚いたのがミシャが一切無理をしなかったこと。「狂気の3枚替え」に象徴されるように、勝ちを焦って自爆ボタンを押しまくっていたあの日々は何だったのか? 北の大地では寒すぎて自爆ボタンが壊れてしまったのか?? それにしても粘り強く塹壕戦を耐え抜くミシャなんてものを見る羽目になるとか!!

・ホームでスコアレスドローだったにも関わらず、試合終了後のスタジアムは温かい拍手に包まれていました。勝てなかったけれども選手達が目一杯闘っていたことは間違いなく、その奮闘ぶりへの拍手だったかもしれませんし、それ以上にこの試合がラストゲームとなる大槻組長への賛辞&感謝だったのかもしれません。

・大槻組長の「20日間抗争」。磐田戦で完全にぶっ壊れたチームをロクな準備期間もなかったのにリーグ戦3勝1分、ルヴァン杯1勝1分と見事に立て直して無事完結。選手達の潜在能力を信じ、そのモチベーションを上げに上げ、古参の成功体験を呼び戻し、新参者の競争意欲を掻き立てて、フィールドプレーヤーを全員使って過密日程を乗り越えてのこの結果は天晴れというしかありません。

・ただ如何せん就任時に「暫定」という立場をフロントから明言されていたので、その手法で長いリーグ戦を闘い続けられるのか、戦術のバリエーションをどのくらい持っているのか、そういう辺りは未知数のままに終わりました。強烈な印象、圧倒的な戦績だけを残して颯爽と現場を去る。勝てそうで勝ちきれなかった札幌戦は組長にとっていい潮時だったようにも思えました。

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-----興梠-----
--武藤----柏木--
宇賀神-遠藤-長澤-橋岡
-槙野--阿部--岩波-
-----西川-----

(交代)
81分 長澤→青木
86分 宇賀神→武富(武藤が左WBへ)
90分 興梠→李

・スタメンは前節清水戦から故障したマウリシオに代えて岩波、菊池に代えて故障明けの宇賀神と2枚入れ替え。水曜日のルヴァン杯と比較すると遠藤&岩波が連闘。

・面白かったのが3バックの並びを変え、遠藤ではなく阿部を中央、岩波を右CBに据えたこと。阿部は序盤都倉に空中戦で苦戦気味でしたが徐々に慣れてほぼ封殺に成功。また岩波がミシャ式の薫陶を全く受けていないのにも関わらず、前半ちょろちょろ最前線に顔を出していたのには驚きました。ボランチに上がった遠藤の出来も秀逸。札幌のビルドアップは遠藤によって壊滅状態に陥ったといっても良いくらい。

・圧巻だったのは橋岡。試合に出る毎にどんどん巧くなるようで、対面の菅には全く何もさせず。菅がさっぱりなので、その後ろの福森も上がるに上がれないという副次効果も生んで札幌得意のサイド攻撃を封じる役目を十二分に果たしました。これだけ出来れば攻撃参加がイマイチだったとしても今は文句は言われないでしょう。

・マウリシオは故障、マルティノスとナバウトは水曜日に90分使って中2日なのでベンチ外なのは仕方ありませんが、ズラタンは出番なし。運悪く小破したせいかもしれませんが、ズラタンは結局大槻体制下でルヴァン杯広島戦で短時間出場しただけに終わりました。中村GMが客寄せパンダとなるような積極的な無駄遣い補強を明言しているので、ズラタンの去就が気になります。

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-----都倉-----
--チャナティップ--三好--
菅--宮澤--深井-荒野
-福森--キムミンテ--進藤-
-----クソンユン-----

(交代)
HT 深井→早坂(早坂が右WB、荒野がボランチへ)
62分 三好→兵藤
81分 チャナティップ→宮吉

・故障で前節柏戦を欠場していたチャナティップ、深井、宮澤、福森が続々と戦列復帰。どいつもこいつもなんで浦和戦に照準を合わせてくるかね・・・でもチャナティップは全く何もさせてもらえず、唯一の見せ場が後半長澤を突き飛ばしたのになぜかイエローが出なかった場面(苦笑)。

・すっかり札幌のキーマンとなった駒井は契約上出場できず。ミシャは駒井の不在を嘆いていましたが、今日の出来だとミラーシステムを挑んでくる相手には駒井がいたところでフツーにビルドアップに苦労しそうだと思いました。というか、これまで札幌と対戦した相手が無策すぎたような・・・

・都倉が阿部に封じられて以降、札幌の攻め手は三好のコネコネから「かいしんのいちげき」しかなくなったのに、その三好を下げて守備を固めるミシャの一手にはびっくり。どうも三好のコンディションの問題だったようですが。

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2018.04.21

真しま@練馬 ~ 中華そば

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 西武池袋線練馬駅から高架北側沿いに西へ。駅周辺の商店街から遠く外れた、住宅街の中にぽつんと立地。先客、後客ともゼロ。

 店内の券売機ボタン先頭の「中華そば(750円)」を注文。ランチサービスなし。メニューは中華そばとつけそばの2本立て。

 店内は厨房に向かってL字カウンター7席のみ。厨房内は店主のみ。水セルフ。卓上には胡椒と七味のみ。かなり深い丼で出てきましたが、厨房との仕切りが高すぎるために熱々の丼を頭上に捧げ持つ格好になり、うっかりすると丼を頭からかぶりそうな気がしてならないのは困ったもの。

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 スープはとろみが強めの鶏・魚介系。卓上の能書きによると、大山鶏の丸鶏とガラを中心とした若鶏の身からのスープに国産鰹節、鯖節、煮干を溶かし込んだものだそうで。ざらつきを感じるほどではありませんが、食べ進むと底のほうに大量の削り節が沈殿しているのが判ってびっくり。

 また醤油タレは静岡県の醤油蔵の再仕込醤油をメインに3種類の醤油をブレンドしたとのこと。このタレがややきつくて飲み進むのは少々躊躇われましたが、別添のレモンを絞ると醤油ダレの角が取れて多少マイルドに。

 麺は三河屋製麺の細めストレート。心持ちざらつきがある全粒粉麺で、スープは良く絡みます。

 具はチャーシューは鶏と豚の2種類で共に柔らか。メンマ代わりにスライスされたたけのこ。他にかいわれ、海苔。

 ありがちなタイプで新味はありませんが、食べ手を選ばない無難な一品であることも確か。

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2018.04.20

【祝】オズワルド・オリヴェイラ監督就任

・昨日オズワルド・オリヴェイラ氏のトップチーム監督就任がクラブから報じられました。

・監督選任に関しては当初ネルシーニョ氏と接触しているとのいかにも飛ばし臭い報道があった後、仙台戦(4/7)のあたりからオリヴェイラ氏と接触しているとの話が「関係者」談として報じられており、その話が2週間も経たないうちに実った格好。中村GMも「今月中に決めたい」と語っていましたが、こんなに早く決まるとは正直びっくりしました。

・しかも新監督は早々と25日柏戦からチームを指揮。てっきり大槻暫定監督が中断期間一杯まで指揮を執ると思い込んでいただけに、この手際の良さにもびっくりしました。

・中村GMは監督選定の基準として以下の3点を挙げています。
(1)タイトル獲得経験があること
(2)日本をよく知っていること
(3)これまで目指してきた強くて魅力あるチーム作りを行える人材であること

・(3)の条件は抽象的過ぎてあってないようなものだと思いますが、(1)(2)の条件だけでも相当対象者が絞られ、たまたまブラジルでプラプラしていたオリヴェイラ氏に白羽の矢が立ったのでしょう。監督選任の発想がかつての「西野に振られ、岡田に振られ、オファーを出していないクルピにも断られた」時と大差がないような気がしますが、中村GMが松木やギドやゲルトを連れてこなかっただけマシとここは前向きに考えます。

・オリヴェイラ氏は2007~09年にかけて鹿島で3連覇を達成するなどJリーグでの実績は申し分ありません。ただ残念ながらブラジルに戻ってからのオリヴェイラ氏の成績は芳しくなく、「これじゃセホーンと大差ないんじゃね?」と訝しくなるくらい短期間でクラブを渡り歩く羽目になっています。また鹿島での大成功も何分10年近く前の話であり、「やってるサッカーが古いんじゃね?欧州トップモードをフォローしてんの?」という懸念も無きにしも非ず。そもそもネルシーニョが柏で成功したのを最後に最近ブラジル人監督ってJリーグでぱっとしませんし・・・ 

・かといって、いかにも最近の戦術に通じてそうだがJリーグではまるで実績がない監督を連れてきても、それはそれで「実績のなさ」を懸念するだけでしょうから、あまりオリヴェイラ氏の懸念事項ばかり論っても生産的ではないと思います。ただ大槻組長、いや大槻暫定監督が全く準備期間がなかったにも関わらずあっという間にチーム再建に成功し、しかも若手選手をフルに活用しながら結果を残すという誰もが予想しなかったであろう赫赫たる成果を出してしまったので、新監督への期待水準が随分上がってしまったのは否めません。もっとも大槻組長がそのまま続投しても成功したかどうかもこれまた判らないのですが・・・

・オリヴェイラ氏がどういうサッカーを志向しているのかという点については、残念ながら同氏が鹿島を率いていた期間が浦和の大混乱期と丸被りしていて、他所のチームのことなんて考えている余裕が全くなかったせいか、残念ながら「全く記憶にございません」。よって鹿島で何をやっていたかについては他の方に譲ります。そもそも鹿島でやっていたことを浦和でやるかどうかも判りませんし。聞くところによればモチベータータイプらしいので、そこは大槻組長と系譜が同じ。大槻組がグローバル化しただけという見方もできます。

・契約期間は不明ですが、中村GMが「そこはまず結果を出すことに集中してもらうこと」「まずこのあと1年間の結果」と述べているところを見ると、とりあえず今年一杯&成績次第で契約延長オプション付きみたいな感じ。67歳と年齢が年齢なので、ミシャのように結果的に長期政権になる可能性は薄いと思います。

・開幕ダッシュに失敗したどころか、「開幕逆噴射」だったにも関わらず中村GMは今季リーグ制覇、ACL圏入りを全く諦めていない様子。それゆえオリヴェイラ氏にはとにかく短期で結果を出すことを求めたようであり、世代交代は二の次三の次みたいで。従って下手をすると来年また監督を代えざるを得ない羽目になるような気がしてなりませんが、その際はたぶん組長満を持して再登板でしょうなぁ・・・

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【観戦記】18年ルヴァン杯第4戦:G大阪 0-1 浦和 ~ 仁義なき戦い 吹田死闘編

・週末のリーグ戦から双方大幅に面子を入れ替えての一戦。当然ながら双方とも連携に難があって、いたるところでパスミスが続出。またフォーメーションの噛み合わせ上随所で一対一が発生し、小競り合いとまではいかないものの激しくやりあう場面もしばしば発生。そんな状態だったので綺麗に敵陣を崩すような場面を期待するのは難しく、「より致命的なミスを犯したほうが負けやな」と思いながら観戦していましたが、案の定究極のミス=PKを与えてしまったG大阪が負けるという判りやすい結果に。クルぴ監督が「内容的にはほぼ0-0の引き分けで終わるような試合だったと思います。逆に、どのような結果が出てもおかしくないような試合とも言えると思います。」と負け惜しみを口にしていますが、その評もあながち間違ってはいません。

・シュート数もG大阪8本、浦和10本と多くはなかったせいか、試合内容は悪く言えば「有料の練習試合」の域を出ず、昼間は汗ばむ陽気なのに日が沈むと急激に冷えてしまうという4月らしい気候だったことも相まってちょっと塩加減多めの観戦と相成りましたが、選手個々人にスポットを当ててみればそれなりに見どころのある試合でした。大槻組長が眼光を鋭く光らせている中でどの選手も手の抜きようがなく、やれることを懸命にこなしているのははっきりと判る。ただそれがどうにも噛み合わないので、非常にもどかしい。そんな試合だったと言い換えてもいいでしょう。

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・浦和は週末の清水戦から中2日、かつさらに中2日で札幌戦が控えていることもあり、CB遠藤以外全部入れ替え。CB岩波も清水戦ではマウリシオ故障を受けて長時間出場したので事実上9人入れ替えといっても良いでしょう。清水戦に出ていたメンバーでは西川、橋岡、柏木、長澤がサブで帯同したものの、興梠・武藤・菊池・阿部・槙野は完全休養。故障明けの宇賀神とズラタンがベンチ入りした他、ユースの大城がサブに入ったのが目を惹きました。

・面白かったのはフォーメーションを大槻組標準の3-4-1-2ではなく、ルヴァン杯広島戦と同じ4-4-2を採用したこと。組長は多くを語っていませんが、浦和はもともとWB/SBの層が薄い上に森脇が故障中なこと、さらにマウリシオが故障してCBまで頭数が怪しくなったというチーム事情を踏まえたものかもしれません。またレギュラー組がごっそりおらず3-4-1-2を採用してミシャ式の残り香にすがるメリットもないので、より汎用性の高い4-4-2を組んだだけかもしれません。いずれにせよG大阪の4-2-3-1(守備時4-4-2)にあえてマッチアップさせる意図ではなかったと思います。

・どう思案しても「(WB/SBが)一人足りない・・・」という番町皿屋敷状態に陥っている中で右SBのお鉢が回ってきたのが柴戸。神戸戦では途中投入で突然WBをやらされ、今後はSBと本職とは程遠いポジションを任された柴戸ですが、対面はなんと本職SBでも対応が楽ではない泉澤。これはさすがに柴戸には荷が重く、11分には早々と泉澤に深々と右サイドを抉られてしまいました。

・また同じ右サイドではマルティノスとオ・ジェソクが対峙。こちらは五分五分で、しかもオがやたら激高したり、マルがやたら痛がったりしてプレー以外のところで妙な見せ場を作っていましたが、マルの戻りが遅いと右サイドはたちまち炎上。21分にマルのボールロストを契機にオが前方進出→井出のシュートがポストを叩く場面がありましたが、これが決まっていたらそのままG大阪が勝っていた可能性は高かったと思います。それほど前半の右サイドは怪しげ満点でした。

・一方浦和はマルティノスorナバウトの独力突破&クロスに活路を見出そうとしている風でしたが、クロスは誰にも合わなかったり、簡単にクリアされたりとさっぱり。前半のサイド攻撃で形になったのは37分ナバウト→荻原クロスがG大阪DFにあたって軌道が変わり、ゴールマウスを襲いそうになった場面だけ。それ以外の見せ場は前半終了間際の荻原ミドルシュートくらい。

048

・後半開始早々に遠藤ドリブルで持ち上がり、ナバウト→李の決定機がありましたがその後しばし沈黙。60分くらいまでG大阪の攻勢が続き、CKを結構与えてしまいましたが、ここで浦和守備陣が奮戦。両サイドの守備は怪しげながら、なんだかんだ最後の最後でやらせない。きっちり中央で跳ね返す。やたら若いG大阪の攻撃陣では岩波&遠藤&青木で固める(おまけに直輝もいつになく守備に専念)浦和の中央をこじ開けるにはいかにも力不足でした。J1レベルとJ3レベルの差と言ってしまえばそれまでですが。

・また燃え上がる両サイドに我慢に我慢を重ねた組長もとうとう見るに見かねたのか、60分前後に相次いでSBを交代。この交代の効果はてきめんでG大阪の攻勢は尻すぼみに。浦和は橋岡投入後マルとナバウトの左右を入れ替えて逆襲に転じる構えを見せましたが、試合を決めたのは主攻たるサイド攻撃ではなく、なんと青木の縦パス。難しい体勢から柏木と見まごうばかりの鋭い縦パスがアーク付近にいた武富にズバリ。もっとも武富にはCB菅沼が付いていたのでそのままシュートに持ち込むのは難しかったかもしれませんが、助太刀に入ったCB西野が愚かにも武富の足を引っかけてPK。武富自ら難なく決めて浦和先制。

・先制後はマルティノスが急に活き活き。水を得た魚というか、スペースを得たマルティノスというか、正しいマルティノスの使い方はこうだよなぁ、狭いところでごちゃごちゃやっているうちはダメだよなぁ、と実に判りやすい。後ろが宇賀神で安心感があるせいか、攻めに迷いがない。武富への惜しいクロスあり、自らカットインしてシュートあり、そして最後は対面の米倉を狡猾に退場に追い込む無双ぶり。マルは右だと変に仕掛けたがるのに対し、左では簡単にプレーしようとするせいか、左のほうが活きるみたいで。

・広島→神戸→大阪となぜか曰くありげなところばかりの平日カチコミ3連発を大槻組はなんと負け知らずで突破。今週末は先代が殴り込みにやってくる「仁義なき戦い 完結編」。乞うご期待!!

043

---李---武富---
ナバウト-------マルティノス
---青木--直輝---
荻原-遠藤--岩波-柴戸
-----福島-----

(得点)
71分 武富(PK)

(交代)
57分 荻原→宇賀神
63分 柴戸→橋岡
90分 武富→長澤(長澤がボランチに。直輝がトップ下に上がって4-2-3-1か)

・スペースがない状態ではどうにもならず、おまけに出来にムラがあるというか気分屋なので途中からは使いづらいという難点があるものの、長所もはっきりしているのがマルティノスに対し、ナバウトは常に一生懸命やっているけれども常に空回りしている状態。初登場の広島戦が最高で、その後試合を重ねるごとに悪くなっているような気が。本人も相当焦っているのか、やたら無理目のシュートを撃って、しかも味方にぶち当てること2度、3度。最後は電池切れで守備に戻れなくなってしまいました。組長ラストゲームでの評価はいかに。

・李は生粋のストライカーで縦パスを収めるのは得意ではないので、サイドから良いクロスが入らないと活きようがない。またFWとしての武富はどちらかといえばシャドーあるいはセカンドタイプなので、相方にボールが収まらないと活きない。両SH含めて前目の4人は皆頑張っているんだが、先制後カウンター連発モードに入るまでなかなか噛み合わず、これがこの試合のもどかしさの主因だったような気が。

・故障明けの宇賀神がついに実戦復帰。30分程度の出場でしたが、荻原の後だとさすがに安心感・安定感が段違い。宇賀神がこれほど頼もしく思える日が来るとは(つД`)

030

-----中村-----
泉澤---井出---藤本
---高江--市丸---
オ--西野--菅沼-米倉
-----林------

(交代)
HT 藤本→食野
78分 井出→髙木
87分 泉澤→福田

・「競争の中で、選手として成長したい」「周りと競争することで成長できる」と言い放って浦和を去った無双のエトワール矢島はすっかりJ3の主力選手と化して、なんとベンチにもおらず。そうか、矢島はもう星になってしまったのか・・・

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2018.04.19

龍の家@大山 ~ とんこつこく味

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 東武東上線大山駅から東へ延びる商店街「遊座大山」内。隣が「武蔵家」。先客ゼロ、後客8。久留米を本拠とし九州北部一帯に店舗展開しているチェーン店で、都内でも新宿店があり、一時池袋東武にも出店していました。個人的には熊本・ワシントン通り店で食べたことがありますが、都内では初めて。

 券売機先頭&一番人気の「とんこつこく味(800円)」を麺硬めで注文。ランチサービスなしって九州より滅茶苦茶高いんですが・・・メニューは他に「とんこつ純味」「つけ麺もつ」など。つけ麺を頼んだ客には店員が逐一「時間がかかります」との断りを入れていました。

  店内は厨房を囲むL字型カウンター10席のみ。卓上には辛子高菜、辛味もやし、白ごま、紅生姜など。

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 スープは「豚の頭の骨と水のみを高温で炊き上げた、豚骨100%の濃厚スープ」との触れ込みで、久留米ベースのためか、あるいが背脂やニンニクが加わっているためか、博多ラーメンのスープよりも相当ずっしりと重いのが特徴。ベーシックな「とんこつ純味」だと印象が違うかもしれません。さらに辛みそや渋い香油でアクセント。スープ自体は重いものの、味わい自体はいたってマイルドで、かえしもきつくありません。むしろ甘目。

 スープ自体特に悪くはありませんが、困ったことになぜか酷くぬるくて参りました。わざとそう言う造りにしてあるのか、後乗せの具が冷え切っているのが災いしてスープがぬるくなったのかは判りませんが、厳冬期にスープがぬるいとなると心証は良くありません。

 麺は極細のストレートでスープに負けないしっかりした仕上がり。ただ「硬め」というほどでもなかったので、ここは「ばりかた」で良かったかも。量は少なめですが、スープがぬるくてとても替え玉に耐えられそうにありません。。

 チャーシューは程よく脂が差してまずまず。他にキクラゲ、もやし、刻みネギ。

 ぬるいのはともかくとして、出来自体はそんなに悪くありませんが、チェーン店のラーメンにしてはかなり割高。往訪時の客入りは悪くありませんでしたが、外食チェーン店だらけのこの界隈で長持ちするのかなぁ?

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2018.04.18

【閉店】一鶏@川口 ~ 醤油鶏白湯そば

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 川口駅西口からオリンピック通りを西へ進んだ「ララガーデン川口店」内。先客1、後客4。店先の白い提灯で察しが付きますが、都内で店舗展開している「麺屋武一」の姉妹店のようです。

 券売機はなく、卓上のメニュー先頭の「醤油鶏白湯そば(680円)」を大盛り(+100円)で注文。店先の案内を見ててっきり大盛り無料サービスと思い込んでいたのですが、会計時にそれはララガーデン川口のアプリを見せないとダメと言われてがっかり。

 メニューは豊富で「鶏白湯そば・塩」の他、濃厚鶏白湯(醤油/塩)、つけ麺、まぜそば、中華そば、味噌など。また往訪時は期間限定で「汁なし担々麺」を出していました。

 店内はSC内店舗らしく全席ボックス席でカウンター席無し。水セルフですが、食べ終わるのを見計らうかのように熱いお茶を出す辺りは好印象。

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 スープは「鶏白湯と和風出汁のWスープ」とのことですが、思いの外とろみがあってびっくり。ただ「武一」系の「またお前か」的な鶏白湯と比べると良くも悪くも鶏出汁の味わいが強くなく、和風出汁とのバランスを取って万人受けを図っているように見受けられました。「またお前か」は「濃厚鶏白湯」のほうなのかも。

 ただちょっとスープがぬるいのは困りもの。店では「スープが濃厚で対流しないので、表面がぬるくて底が熱い」と謳っていますが、底もぬるめなんですが・・・

 麺はやや細めのストレートで若干歯応え強め。とろみのついたスープが良く絡みます。大盛りだとスープとの量的バランスはやや崩れがち。スープが単調で飽きやすいのも相まって、途中で卓上の白ごまや辛味を投入。

 具に鶏&豚チャーシュー、鶏つくね、細いメンマ、海苔、青ネギ、刻みタマネギ。値段の割に具が豊富。

 もともと著しく期待値が低かったせいか、SC内のラーメン屋にしては上々の出来だと思いました。まぁレシピが確立してコモディティー化した分野なので当たり前といえば当たり前ですが。

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2018.04.17

レストラン ワールド@志茂 ~ サーロインステーキ

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 赤羽駅東口からアーケード商店街「ララガーデン」を抜けた先に延びる「志茂スズラン通り商店街」内。先客1、後客9。「レストラン ワールド」と屋号は壮大ですが、どう見てもかなり煮詰まった感のある昭和風情の、老夫婦でやっているような洋食屋さんで、近所で働いている方やママ友で賑わっていました。

 3種類あるサービスメニューの中から「Cランチ:サーロインステーキ(960円)」を注文。どうもこれがダントツの人気メニューのようで他のメニューを注文している客はいなかったような。また店内に貼りだされたメニューを見る限り、夜は結構ガチな居酒屋としても機能しているみたい。

 外観通り小ぶりの店で、店内にテーブルを目一杯押し込んだ感じ(2人卓×4.4人卓×3、6人卓×1)。

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 最初にサラダ(もやし、ワカメ、キャベツ)と丼サイズの味噌汁が登場。続けてお皿でライスも登場。ライスはデフォルトで大盛りなので、ママ友は減らしてもらってました(苦笑)。なお、味噌汁を出すような洋食屋なのに用意されたのはナイフとフォークだけで箸がないというのは極めて珍しい気が。

 最後にどーーんとサーロインステーキが登場。1000円を切る格安店にしては意外なくらいでかい!!しかも筋っぽくなくてナイフで簡単に切れる上に柔らかい!! これがこの店の人気の秘訣なんでしょう。でも惜しむらくは味付けが濃い。塩気というか和風タレの味が濃すぎ。肉の旨味を活かす、引き出すという方向は全然考えてなくて「このタレでどや!」みたいな。こういうのは個人的にはあんまり好きじゃないんだよなぁ・・・

 よって、「クォリティーはあんまり問わないから、とにかく安くて腹一杯になればいい」という方向けの店です。

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2018.04.16

【観戦記】18年第8節:浦和 2-1 清水 ~ 浦和レッズは芋かもしれんが、清水の風下に立ったこたぁいっぺんもないんでぇ!

・前半快調、後半失速という大まかな流れは仙台戦・神戸戦と全く同じで、試合後のインタビューでも興梠が浮かない顔で「後半の闘い方をもう少し」と答えるのも道理だと思います。しかし結果は3連勝と文句なし。しかも良い時間帯の内容はより良くなり、悪い時間帯の内容も徐々にマシになっているように見え、大槻体制下での闘い方に選手&スタッフとも手ごたえを掴みつつあるように感じました。もっとも単に清水が仙台や神戸より弱かっただけという身もふたもない言い方もできますが。

・繰り返しになりますが、大槻監督はあくまでも「暫定」で、大槻監督に課されたミッションは「新監督招聘後からの本格反攻に向けて、少しでも勝ち点を稼いでおく」というもの。内容なんてクソ食らえで勝ち点がすべて。個人的には大槻監督が指揮を執るであろう中断期間までのリーグ戦10試合で試合数より少し多い勝ち点(13~14)を稼げれば合格点と思っていただけに、3試合で既に勝ち点9というのは出来過ぎも出来過ぎの提灯行列もの。

・基本フォーメーションを主力選手が慣れ親しんでいる3バックに戻し、自信を失っていた選手たちのモチベーションを高め、時にはケツを蹴り飛ばしながら過去の成功体験を呼び戻すことで少なくとも攻撃面ではミシャ式で出来ていたことが徐々に復活。そして結果は存外の3連勝。言うなれば、堀さんが4-1-4-1に転換した後の日々がほぼ無駄だったことが明るみになってしまったような結果でもあり。

・結果は文句なしで、内容もそんなに悪いわけではなく、さらに新人が出場機会を得ただけでなく予想以上の大活躍。おまけに大槻監督の「アウトレイジ」風キャラが濃すぎて妙な人気を博しているとなると、「暫定」から「正式」にしても良いのでは?という声が上がるのも人情としては無理もありません。

・しかし、大槻監督はまとまった練習時間が取れない中で「暫定」という気楽さ故、もっぱらモチベーション注入で勝ち点を稼いでいる側面もあり、短期間で結果を出すというタスクにたまたま向いただけかもしれません。やはり本格反攻は新監督に託すのが筋であり、そうしなければならないと思います。ただ中村GMの監督選任能力がはなはだ心もとないというのが「大槻正式監督待望論」の根底に横たわっているのでしょう(苦笑)。

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・前半の浦和の出来は大槻体制では最良と断言して差し支えないでしょう。清水は高めの位置に4-4-2の守備ぶロックを築いてはいましたが、守備ブロックにボールが入った後の寄せがなぜかあまりきつくなく、ほとんど守備ブロックの体をなしていなかったように感じました。決定機こそ21分橋岡が対面の松原からボールを奪取してそのままミドルを撃つ場面までありませんでしたが、浦和は2トップにいとも簡単に縦パスを入れて、そこから高い位置にいるWBへ展開、時に後方から一気にWBへサイドチェンジというミシャの残り香っぽい攻撃を何度も披露していました。

・先制点は橋岡の一発の直後の23分、長澤縦パス→柏木→左サイドでほぼフリーの菊池→興梠ヘッド。普通に4-4-2で守っているチームが守備ブロックをスライドしきれずにサイドを空けてしまうというよくあるやられパターンですが、ここまで何試合も起用されながら攻守とも良いところがなかった菊池が会心のクロスをダイレクトで上げたのには驚嘆しました。こんな良質のクロスが入れば、興梠がCB2人のマークをあっさり外してヘディングシュートを決めるのはお茶の子さいさい。

・2点目は遠藤のパスを受けた橋岡が対面の松原をスピードでぶっちぎってそのままクロス→興梠ヘッドと先制点と同じような形。菊池以上に橋岡のクロスの精度にはびっくり!!松原の守備に疑問符が付くのは昨年から見え隠れしていましたが、ユース上がりの新人にチンチンにされたとなるとショックでしょうなぁ・・・またこの時間帯の清水の守備は相当におかしく、妙に前がかりになるも全くボールを奪えず、浦和にいいようにボールを回されてしょっちゅう後手に回っていましたから、起こるべくして起こった失点とも。CBが行方不明になり、SB立田が興梠と競る羽目になった時点でアウト。

・前半の浦和はボールを失ったあとのプレッシャーもきつくてボール奪回もスムーズ。浦和がほとんどの時間帯でボールを保持しているので危ない場面もほとんどなく、とにかくつまらないボールロスト、攻めきれずにカウンターを食らう愚だけは避けられれば楽勝と思い込んでいたのですが、やはりそうは問屋は卸してくれません。

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・大槻監督は「おかしいことは至るところで起こっていました。ボールを簡単に失うシーンが多くて、それが3連戦のフィットネス的な影響なのか、判断などの意味で頭に対する負荷があってそこができないのか、という問題はあります。」と嘆くようにどういうわけか後半は立ち上がりから長短ともパスミスが続出して清水にボールを保持される時間帯が長くなってしまいました。

・54分の失点は清水の十八番(=長身FWが落としたボールを2列目が拾う形)がさく裂したもので、浦和右サイドから石毛クロス→ファーでクリスラン折り返し→金子が詰めてゴール。この場面もともとクリスランを槙野が見ていたのに肝心なところで放してしまい、さらに金子を掴んでいたはずの橋岡がなぜか肝心なところで金子を追おうともしないという2つのミスが重なってしまいました。クリスランに競り負けた菊池を責めるのは少々酷。

・59分にはヨンソン監督が戦前からの構想と思しき一手(北川→デューク)を放った一方、大槻監督はその直後にナバウドを投入してカウンターに活路を見出す手に出ました。その構想自体は間違いではなく、前がかりになった清水に対して何度もカウンターチャンスを得ましたが、ナバウトと興梠、ナバウトと柏木がどうにも噛み合わない。68分唯一の見せ場(柏木スルーパス→興梠クロス→ナバウト)ではバイシクルシュートでホームランという悪目立ち。

・カウンターチャンスで「足の遅い者が夕暮れ、さらに足の遅い者にパスを出す」地獄絵巻を見続けるのは結構辛く、これならマルティノス投入のほうがマシな気もしますが、ナバウトが最前線から守備をやるのを買っているんでしょうなぁ、たぶん。

・一方清水は69分松原の横パスを受けた河井がガラガラのバイタルエリアから阿部を交わしてシュートを撃つ場面も。幸いシュートは西川の正面で事なきを得ましたが、後半になるとバイタルエリアが空きがちなのは神戸戦でも見られたもの。20分にマウリシオが小破して交代枠を一つ使わざるを得なかったので、大槻監督も選手を入れ替えて何とかするという手も打てず。

・ヨンソン監督は82分石毛→テセ & デュークを左SHに回すという勝負手を放ってきました。この時間帯には橋岡が足を攣って苦悶の表情を浮かべており、かといって選手を代えようにもこれといった替え駒はなし。

・橋岡本人が×を出しても回りが○を出し、監督も「行けるだろ!!」と言い放つ超ブラックな広域指定蹴球団もヨンソン監督の繰り出した力攻を受けてもはやこれまでか思われましたが、クロスの精度が低くて誰にも合わないか、簡単に浦和守備陣に跳ね返されるかの連続。ATに金子クロス→クリスランヘッドもバーの上。大槻監督はATになって柏木→青木で5-4-1にフォーメーションを変え、這う這うの体ながらも逃げ切り勝ち。

・後半の失速傾向はどうにもならず終盤はヨレヨレ。毎試合ある意味「よろめき」ドラマを見ているようで課題は残りましたが、リーグ戦の戦績をとりあえず五分五分に戻したのは何よりの慶事でしょう。

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---武藤--興梠---
-----柏木-----
菊池-長澤--阿部-橋岡
-槙野--マウリシオ--遠藤-
-----西川-----

(得点)
23分 興梠
29分 興梠

(交代)
20分 マウリシオ→岩波(負傷による交代)
60分 菊池→ナバウト(ナバウトがFW、武藤が左WBへ)
90+1分 柏木→青木(5-4-1へ)

・仙台戦、神戸戦そして今節清水戦と中3日の連戦ですが、浦和はなんと前節から岩波→槙野、青木→阿部と2名入れ替えたのみ。ルヴァン杯を含めて4試合連続で菊池がスタメン出場なのには心底びっくりしました。菊池は前節に続いて60分前後で交代を命ぜられたのを見ると、大槻監督は宇賀神が戻るまで少なくともリーグ戦は全試合菊池と心中する腹積もりを固めたのでしょう。逆に言えばさすがの大槻監督も荻原をいきなりリーグ戦でWBで使う勇気はないのかと。

・右WBも神戸戦に続いて橋岡がスタメン。森脇が故障中で、平川の状態も判然とせず、こちらも人材難。もう橋岡は無難にこなしてくれれば御の字という状態ですが、攻守とも期待を大幅に上回る出来で、まことにうれしい誤算。しかも試合中の立ち振る舞いがファイター然としていて、これは赤者の中で人気沸騰間違いなし!!

・一方、マウリシオの故障は痛手。試合後場内一周に加わっていたのでたいしたことはなさそうですが、WBに加えてCBまで頭数が足りなくなり、誰かを休ませようにも休ませられなくなってきました。こうなると中2日で続くルヴァン杯G大阪戦は4バックに戻さざるを得ないのかも。

003

---北川--クリスラン---
石毛--------金子
---竹内--河井---
松原-二見-ファンソッコ-立田
-----六反-----

(得点)
54分 金子

(交代)
59分 北川→デューク
73分 立田→角田
82分 石毛→チョン・テセ(テセがFW、デュークが左SHへ)

・清水はCBウレイレが小破したのか二見がスタメン。これがケチのつけはじめで、二見&ファン・ソッコのコンビでは興梠相手にどうにもならず。またヨンソン監督はSBもでかいのを揃えるのが好みのようですが、でかいだけでたいして守れないSBっちゅーのはなぁ(苦笑)

・また前半清水の動きが良くないのも気になりました。ヨンソン監督はリーグ戦ではスタメンをほぼ固定していますが、それが悪いほうに作用しているのかも。

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2018.04.15

【閉店】みそ味専門 マタドール@北千住(2) ~ 濃厚味噌らぁ麺

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 北千住駅東口近くの学園西通り商店街を北へ。対面にローソンあり。開店直前に到着して先客ゼロ、後客10くらい。北千住の人気店「牛骨らぁ麺 マタドール」の2号店ですが、こちらは「みそ味専門」という位置づけ。ほぼ4年ぶりの再訪。

 店内の券売機で基本と思しき「濃厚味噌らぁ麺(850円)」を注文。「味噌つけ麺」「味噌油そば」はともかく、みそ味専門という触れ込みなのに醤油味の「BB(ビーフブラック)」や「煮干し塩らぁ麺」等のメニューもあって全然みそ味専門ではないのも相変わらず。

 店内は縦長カウンター7席。さらに店奥に半地下の客席を設けてありましたが、様子は伺えず。椅子が非常に高くて落ち着きません。なお頼めば紙エプロンを出してくれるようです。

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 麺にスープが絡みつきまくりようなドロドロ系でこそないものの、スープは相当とろみ強め。京都の西京味噌を主軸に信州味噌などを合わせているようですが、かなり甘めなのが特徴。味噌を大量に溶いても塩辛くならないように塩分濃度の低い西京味噌を使っているそうで、確かに塩辛さはなく、マタドールご自慢の牛骨出汁と相まってついついぐいぐいと飲み進んでしまいそうになりますが、そうは言っても塩分に気を付けて途中で自粛。

 で、そのスープになぜか刻み生トマト。以前食べた時ほど青臭さは気にならなくなりましたが、その酸味が甘めのスープに対してアクセントとしてはなんとも微妙・・・そしてトマトはまだしも手前の天かすの塊みたいなんが謎過ぎ。濃厚スープにあえてさらに脂臭さを加える意味がなぁ・・・

 麺は三河屋製麺のやや太めストレート。若干柔らか目の仕上がりでもっちりした食感。

 茹でもやしは見た目通りごくさっと茹でただけ。そぼろ状というか断片をかき集めたような牛肉はこれまた甘目の味付け。他にれんこん、刻みネギ。

 美味いことは美味いのですがかなり甘めなのと、いかにもマニア受けを狙ったような小細工が鼻について、常食には向かなそう。ただ前回来た時は「北千住にしては高い」と思ったのですが、幸か不幸か凡百の味噌ラーメンも結構高くなってしまったので、相対的な割高感はなくなりました。味噌以外のメニューで再訪。

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2018.04.14

がってん寿司 西青木店

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 アウェー神戸戦での武藤選手の久しぶりのゴールを祝して、近所の「がってん寿司」へ行ってきました。川口そごうの裏に「がってん寿司」があったはずですが、いつのまにか潰れてしまったので、やむなく西青木店へ。「がってん寿司」は「承知の助」とか「匠」とかブランドが細分化されていて違いが良く判らないのですが、往訪した西青木店は「がってん寿司 旬亭」となっていました。

 もっとも武藤のゴール以上に「がってん寿司」へ行く気になったのは、「がってん寿司」等外食店を幅広く出店している株式会社RDCホールディングス様が2018年から浦和のパートナー企業になったのを知ったことから。同社の本社は熊谷にあるせいか、確かに「がってん寿司」は県内でよく見かける気がします。なお「函太郎」や「かつ敏」「かつはな亭」もその傘下。

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 平日のランチメニューの中から「日替わり握りランチ(税別850円)」を注文。まぐろ・いか・えんがわ・赤えび・つぶ貝・サーモン・本日の白身2品・本日の光物・本日のおすすめ軍艦といった構成。また平日15時までは味噌汁無料&お替り自由というサービスをやっていて、往訪時はあら汁だったのでそれだけでも結構お腹がいっぱいに(苦笑)。クオリティーは値段相応で可も不可もなく、100円回転寿司よりは間違いなく美味いが、絶賛するほどでもないという感じ。

 ホール係は新入社員なのか甚だ頼りないのは季節柄仕方ないにしても、気になったのは客入りと比べて板さんが非常に少ないこと。ここはタッチパネルがなく、板さんに口頭で発注するシステムなのに板さんがどう見てもひとりしかいないので、追加発注は気が引けます。かといって、ベルトコンベアの干からびたような寿司を取る気にはならず。実際問題、ほとんどの客が何らかのランチセットものを頼んで終わりなので実害はないのかもしれませんが・・・ この辺は近所の「銚子丸」に著しく劣っている感じがします。

 なお、RDC様は文化シヤツター様と同レベルのパートナーなので、埼スタで武藤がゴールした際にはLED看板なりオーロラビジョンなりに何かが出るかも!!

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2018.04.13

【観戦記】18年第7節:神戸 2-3 浦和 ~ 岩波構成員、渾身のお礼参り!!

・勝つには勝ったものの試合内容は芳しくありませんでした。仙台戦同様先制には成功したものの35分くらいから自陣に押し込まれる時間帯が長くなり、時折カウンターで反撃を試みるも前半終わりごろから怪しげだった左サイドを攻略されて後半立て続けに2失点。堀体制下のチーム状態だったらそのまま為すすべなく敗れていたと思います。

・もっともいったん逆転に成功したとはいえ神戸の出来も褒められたものではなく、大槻組長が選手交代で必死に運動量を注入して反撃体制を整え、神戸は中2日(浦和は中3日)だったという日程面の不利も相まってか、70分くらいから双方ややオープンな状態での殴り合い(というほど双方殴れてませんが)に持ち込むのに成功。神戸のセットプレーの守備があまりにもお粗末なのにも助けられて、CKからのヘディング2発で再逆転に成功。昨年来超久しぶりのリーグ戦連勝で浦和はとりあえず降格圏を脱出しました。

・前節の観戦記でも述べたように大槻監督はフロントから「暫定」と繰り返し明言されており、大槻監督に課されたミッションは「新監督招聘後からの本格反攻に向けて、少しでも勝ち点を稼いでおく」というもの。よって、試合内容の悪さからすればこの試合は引き分けでも御の字を思いながら試合を見ていましたが、結果は逆転を焦って無理にリスクをかける愚を犯すことなくセットプレー2発で逆転するという理想的なものに。暫定監督は内容よりも目先の勝ち点積み上げが最優先どころか唯一の課題なので、この結果はもろ手を挙げて喜んで差し支えないかと思います。

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・浦和のフォーメーションは前節同様3-4-1-2。神戸が4-2-3-1(見ようによっては4-2-1-3)なので、浦和は相手に合わせてルヴァン杯広島戦同様4-4-2を採用するかもと思ったのですが、おそらく今後はミシャの遺産というかミシャ式の残滓にすがるかのように3-4-1-2が基本フォーメーションになるのでしょう。この試合では仙台戦のような流麗なパス回しによる中央突破こそ見られませんでしたが、前半はマウリシオ→橋岡のサイドチェンジが頻発しており、この辺りがミシャ式の残滓なのかも。

・もっともこの試合はとにかくパスミスが多くて決定機どころかシュートにすら持ち込めず、この辺が試合内容の乏しさを如実に表していたように感じました。面子を入れ替えながらの戦いを余儀なくされているのに加え、監督交代後も練習時間が取れないので連携の深めようがないせいなのかもしれませんが。

・またフォーメーションは類似していても大槻監督はミシャと違ってポゼッションには全く拘らず、縦に早い攻めを志向しているのは監督就任後の3試合ではっきりしており、24分の先制点はその志向が具現化=遠藤が三原からボールを奪取したことを契機とするショートカウンターが嵌ったもので、武藤のシュートはいったんGKに阻まれたものの、こぼれ玉を自ら詰めて先制。37分には神戸CKからのカウンターで武藤→興梠の決定機も。

・浦和は立ち上がりから仙台戦ほどの鋭さはないもののそれなりに前からプレッシャーをかけて神戸のビルドアップを阻害し、神戸は意図がはっきりしない、怖さも何にもないただのボール回しに陥ってしまいましたが、浦和の積極的な守備が機能したのも30分過ぎまで。以後は5-2-3、あるいは柏木も懸命に下がって5-3-2の守備ブロックで自陣で耐える時間帯が増えてしまいました。

006

・前半の終わり頃から右SBが藤谷が前に出て来て菊池と対峙する場面が増え始め、左サイドの守備が次第に怪しげに。51分の失点はポドルスキーCK→ウエリントンヘッドという形でしたが、そのCKは元はと言えば郷家&藤谷のコンビで左サイドを脅かされて生じたもの。失点場面で岩波がウエリントンのマークを外しているというのも困ったものですが・・・岩波も遠藤も前半からウエリントンにはやや苦戦気味でしたが。

・63分の失点はなぜか右に回っていたSH佐々木が浦和左サイドから突如カットインしたところから。マウリシオがあっさり交わされ、青木は佐々木に付いてゆけずに易々とエリア内侵入を許してしまいました。浦和の5-2-3の守備ブロックでは両ボランチが走り回ってバイタルエリアを埋めざるを得ないので連戦の青木の消耗が著しく、怒るべくして起こった失点なのかも。ただSHの突然のカットインでオロオロしてるうちに失点ってミシャ時代からよく見るんだよなぁ・・・

・壊滅状態に陥りかかった浦和守備陣を組長は菊池→ナバウト、青木→柴戸という運動量が落ちた選手を随時下げるという判り易い選手交代でテコ入れ。しかもただの選手入れ替えではなく武藤&遠藤と相対的に動けそうな選手を適宜配転する策を併用。その後戦局が五分五分に復したのはこの選手交代が嵌ったものと見て良いでしょう。

・この試合で大きかったのは72分の柏木CK→岩波の同点弾。岩波は神戸のゾーンディフェンスの外にいて超どフリーな反面、岩波からゴールマウスは遠いので一発で決まりにくいものですが、ヘディングシュートはループ気味の軌道を描いてGKの頭上を抜いてゴール!!

・終盤双方中盤がスカスカになり、神戸は78分遠藤のパスミスからポドルスキーが際どい一発を放った反面、浦和は勝負手だったはずのFWナバウトが周囲とほとんど噛み合わないのが誤算で流れの中からは点が入りそうになくて難儀しましたが、決め手となったのはセットプレー。79分CKからの流れで柏木→ナバウト、81分柏木CK→マウリシオと予兆らしき決定機があり、ATになってついに柏木CK→マウリシオヘッドがゴールに突き刺さりました。

・監督交代後なにせ練習時間が取れないので難しいことはやりようがなく、そもそも暫定監督ゆえ大槻色を強く出すこと自体意味がないので攻撃はシンプルなものにならざるを得ず、これでは勝ち点1はともかく勝ち点3をコンスタントに重ねるのはしんどそうな気がしますが、とにかく負けないことが今は大事。また勝ち点を拾いながら、フレッシュな選手をバンバン試合に出して過密日程をこなし、新監督に使える駒、使えそうな駒を取り揃えておくのも暫定監督の大切な役目なのかも。

---武藤--興梠---
-----柏木-----
菊池-青木--長澤-橋岡
-マウリシオ--岩波--遠藤-
-----西川-----

(得点)
24分 武藤
72分 岩波
90+2分 マウリシオ

(交代)
56分 菊池→ナバウト(ナバウトはFW、武藤が左WBへ)
67分 青木→柴戸(柴戸は右WB、橋岡が右CB、遠藤がボランチへ)
88分 興梠→李

004

・前節仙台戦から中3日でのリーグ戦3連戦。どのチームも大なり小なり選手を入れ替えながらの苦しい闘いを余儀なくされているようですが、浦和はそれに加えて宇賀神&森脇の故障でもともと層が薄いWB/SBが壊滅状態に陥り、選手繰りがより一層難しくなっています。

・そこで大槻監督は連戦の効かないベテランの阿部と平川をベンチ外にしただけでなく、槙野をも思い切って休ませるという手を打ってきました。代わりに阿部→長澤、槙野→岩波といった入れ替えは予想の範囲内ですが、本職CBの橋岡を右WBに大抜擢したのはサプライズ。

・橋岡はミシャ時代は右WB、堀時代は右SBで練習試合に出ているのでWBはまるっきりのど素人というわけではないようですが、ユース卒の新人を本職ではないポジションでリーグ戦で初めてスタメン出場させるなんてなかなか出来るものではありません。もちろん大槻監督がユース時代から橋岡の特性を熟知していたからこそ出来る「離れ業」だったのでしょう。そしてこの博打は大当たりでした。

・序盤はマウリシオのサイドチェンジを受けて攻撃の起点となるだけでなく、右サイドで主導権を握って橋本の前方進出をほとんど許さず。柴戸投入後は右CBに回って奮戦。終盤足を攣りながらもポドルスキーに必死に食らいついたのは感涙ものでした。

・また後半途中から右WBに投入された柴戸も上々の出来。これまたリーグ戦初出場で、しかも橋岡と違って全くやったことがないポジションでの起用だったと思いますが、こちらもなんら問題なし。柴戸が中へ絞って危機を防いだ場面も2度ありました。80分に神戸が渡邉&ティーラトンを投入して浦和右サイドで攻勢に出たものの、なんだかんだと浦和の右サイドは最後まで破綻しませんでした。

・気になったのは途中投入のナバウトが周囲との連携が悪くて、単騎ドリブルで突っかけるくらいしか役に立たなかったこと。ルヴァン杯広島戦で回りが見える、回りを使える選手であることが判っているだけにこの日の出来は残念でしたが、時間が解決してくれるのかなぁ・・・

009

-----ウエリントン----
佐々木--ポドルスキ--郷家
---藤田--三原---
橋本-宮--チョンウヨン-藤谷
-----キムスンギュ----

(得点)
51分 ウエリントン
63分 佐々木

(交代)
69分 郷家→三田
80分 橋本→ティーラトン
80分 佐々木→渡邉

・神戸は前節から大槻→ウエリントン、田中→佐々木、三田→三原、ティーラトン→橋本、渡部→宮と5人入れ替え。SH佐々木はユース卒の新人。CB宮は大卒新人。

・那須は開幕戦のPKが心証を害したか、その後リーグ戦出場なく、この日もベンチ入り止まり。

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2018.04.12

中山堂@新板橋 ~ 豚骨醤油らーめん

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 都営三田線新板橋駅A3出口から中仙道を渡ってすぐ。先客ゼロ、後客5。当初予定していた店が臨休だったので、こちらへ転進。

 店内の券売機を見るとボタン先頭は醤油で、以下塩・豚骨醤油の順でしたが、無難そうな「豚骨醤油らーめん・太麺(680円)」を注文。終日大盛or替玉一回の無料サービスをやっていたので大盛にしてもらいました。豚骨醤油は細麺も可。

 なお店内外に貼られたメニューには塩はなく、後で追加されたものと推察されますが、どうも売れなかったようで券売機横に「12月一杯で終了」との貼り紙がありました。

 店内は縦長L字型カウンター10席。水セルフ。厨房内には店主一人だけ。卓上には刻みにんにく、ラーメンのタレ、酢、白胡椒。生姜、ゴマ、七味などは言えば出してくれる模様。

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 ルックス・味わいとも家系の影響を強く受けた感じですが、青ネギが乗っているのがちょっと変わっています。また値段を抑えたせいか、一般的な家系より海苔が少ないかと。

 豚骨出汁はしっかりしていて、脂も割と多めですが、かえしがあまり強くないので「マイルド家系」の範囲内かな? やたらしょっぱいよりはマイルド系のほうが好みですが、ここままではちょっと迫力不足なので途中で刻みにんにくを少量投入。

 自家製麺を謳う麺はつるつるした口当たりで、噛み応えが強い太麺。麺が短いのも家系っぽいところ。スープとの相性も文句なし。ただ大盛りだとスープがやや少なく感じました。

 チャーシューとほうれん草は可もなく不可もなし。

 数多ある「なんちゃって家系」よりははるかに上出来で、近所の方が普段使いする分には何の問題もないレベルだと思います。

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2018.04.11

【移転】江武里@浅草 ~ 江戸醤油らーめん

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 駒形橋西詰交差点角。浅草駅からも田原町駅からも似たような距離。約3年半ぶりの再訪。先客2、後客9。雷門が近いこともあってこの辺りまで外国人観光客が流れてくるようですが、店主も対応に手慣れたもので英語メニューを用意。

 券売機のボタン先頭の「江戸醤油らーめん(700円)」を注文。大盛無料サービスとのことで大盛りにしてもらいました。メニューは他に淡麗魚介つけ麺、濃厚魚介つけ麺。また往訪時は期間限定で「下町シチュー麺」というのをやっていました。前回試食時にあった「浅草カリー麺」は止めてしまったのかな?

 店内は手狭で店手前に4人掛けテーブル1卓、壁際に縦長カウンター4+3席。厨房内は店主のみでこの客入りだとちょっとしんどそう。水セルフ。

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 スープは店の能書きによると「アサリ・ハマグリ・日高昆布・かつお・ウルメイワシなど」の海産物でとったものとのこと。ただ味わいは節系が強めに出ているような気がしました。醤油ダレ(ヒゲタ醤油と東京の地酒「丸眞正宗」をブレンド)が若干きつめですがしょっぱくなるほどではなく、出汁の旨味を巧く引きたてています。あっさりした中にコクがあってなかなかの美味。

 麺は太目の平打ち縮れ麺。硬いわけではありませんコシがしっかりしており、つるつるした食感も楽しく、スープの絡み具合も良好。これは気に入りました。大盛りでもスープとの量的バランスが全然崩れないのも高評価。ただあんまり大盛りという気がしないのも確か。

 チャーシューは低温調理で柔らかく仕上げた豚と鶏。メンマは細いながらもサクサクと歯応え良し。他に刻みネギ、海苔。野菜は江戸野菜に拘っているみたいですが、いかんせん少量なのであまりその拘りに意味がないような。

 値段を考えると驚嘆すべき出来だと思います。

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2018.04.10

ど・みそ鶏@宝町 ~ 鶏ゅ白湯醤油らーめん

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 都営浅草線宝町駅から中央通りを北へ。京橋1丁目交差点の南。先客ゼロ、後客2。いうまでもなく味噌専門店「ど・みそ」のセカンドブランドで、鶏が売り物。

 店内の券売機で基本と思しき「鶏ゅ白湯醤油らーめん(780円)」を注文。「鶏ゅ」というネーミングは鶏白湯にトリュフを効かせているところから。ランチサービスなし。メニューは他に鶏ゅ白湯塩らーめん、鶏味噌らーめんなど。夜はちょい呑み仕様にメニューを変えているようです。

 店内は厨房前縦長カウンター8席、4人卓×4、2人卓×2、6人卓×1。夜より昼のランチ客のほうが多そうな場所なのに、テーブル席主体というのはどうなんだろ?
卓上には一味唐辛子と黒胡椒。

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 とろみが強めのスープは鶏出汁の味をしっかり楽しめる優れもの。「鶏白湯スープをメインとしたトリュフの香りを堪能できる」というのが店のウリですが、恥ずかしながらトリュフなんて堪能する機会がほとんどないので、どれがトリュフなのかさっぱり判らずじまい。醤油と鶏白湯のバランスが非常に良くて、濃厚なのにしょっぱくもくどくもなく、ついついぐいぐいと飲み進んでしまいました。

 麺は緩い縮れ入りの太麺でつるつるとした口当たり。食べ始めは若干硬めかなと思いましたが、すぐにスープに馴染んでいってもっちりとした食感に変化。食べているうちにスープが麺に絡んでどんどんなくなってしまいます。

 具は低温調理の鶏・豚チャーシュー、メンマ、カイワレ、刻みねぎ。鶏はわずかにスパイス混じり。

 「ど・みそ」は美味いけど割高という評価をしていましたが、「ど・みそ鶏」はその難点も解消されてケチのつけようがない出来だと思います。

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2018.04.09

伊藤@浅草 ~ 肉そば・中

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 都営浅草線浅草駅から江戸通りを南へ。斜向かいに「駒形どぜう」があるものの、観光客が回遊するゾーンからは外れていて専ら地元民向けといった感じの店ですが先客、後客ともゼロ。

 「伊藤」の赤羽店には何度も行ってますが、浅草店は初めて。店内の券売機のボタンを見るとメニューはほぼ同じようで「肉そば・中(850円)」を注文。基本は煮干し系の「中華そば」と鶏出汁の「比内鶏そば」の2本立て。

 店内は左右の壁沿いにカウンター4+4席。水セルフ。厨房内には店主のみ。外観・内装とも素寒貧としているのは赤羽店と似ていますが、赤羽店と違って手狭ではないのが救い。

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 赤羽店はスープをケチるのが難点で「中」だとスープとの量的バランスが完全に崩れ、スープを被ってない麺がやたら多くて難儀ですが、浅草店はその弊は免れています。しかし、その代わり出汁があっさりしすぎというか、単に薄くなったというか。煮干の香りこそ強めで好き嫌いが分かれそうな気がしますが、その割には煮干のがっつり感はなく、なんだか物足りない想いがふつふつと。

 麺は赤羽店と同じく若干細めのストレート麺。やや堅めで、しかも少々ごわごわ、ボソボゾとした食感も同じですが、スープに対して少々強すぎる感も。

「中華そば」だと具がネギしかないのでいつも致し方なく「肉そば」を注文しますが、とりたててチャーシューが多いわけでもなく、しかもそのチャーシューも脂身が多めでイマイチ。肉質自体は悪くなさそうなだけに残念。

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【観戦記】18年カップ戦第2節:浦和L 2-0 日体大

・代表で浦和のレギュラー陣は池田、猶本、菅澤、木崎(U-20)を欠き、さらに若手起用の趣旨でか長船もベンチスタート。そこで松本、北川、塩越、長嶋、吉良がスタメンに。もっとも吉良はほぼレギュラーみたいなものですが。日体大とはリーグ戦で2週間前に対戦したばかりですが、こちらもU-20に何人か抜かれてメンバーが若干代わっていたようです。

・浦和は運動量の豊富な日体大の厳しいプレッシャーを受けて前半苦戦したものの、GKのミス(GKのパスが目の前の安藤に渡る)で運よく先制。日体大の運動量が落ちた後半はほぼ一方的な試合展開になり、追加点を挙げて完封勝ち。試合展開は前回とかなり似ていたように思えますが、明らかに浦和が優位に立った後半ですら決定機は案外少なく、シュート数は90分でわずか9本。ややしょっぱめの試合で、試合後のインタビューで佐々木が「見苦しい試合」と評したのも頷けます。

・猶本の穴を柴田ではなく加藤で埋めたのにはびっくりしましたが、加藤を前目に出したところで気が利いたパスを出せるわけではないし、その役を佐々木にやらせるには後ろに回った加藤の守備がやばすぎるので、この策はかなり無理があるように思えました。菅澤不在でもなおFWはやたら強力なのに、前半はそこにほとんど縦パスが入らず、裏狙いも悉く失敗して苦戦しました。もともと層が薄いポジションなのに長野が退団していよいよボランチの控えがいなくなり、カップ戦では今後も苦戦しそう。

・しょっぱめの試合だったとはいえ、追加点は見事なもの。柴田右サイドからカットインを契機に加藤→吉良→清家と高速パス交換で綺麗に中央をぶち抜く、ミシャ時代を彷彿させる"This is URAWA!!!"級の絶品もの。こういうの長らく浦和男子で見ていないせいか、この試合はこれだけでお腹一杯でした。

・カップ戦では普段の控え組の出来を見るのが楽しみの一つですが、ダントツで出来が良かったのは途中から右SHに投入された遠藤。投入直後に全速力でプレスバックしてSB前の穴を埋めたかと思えば、積極果敢に相手最終ラインの裏を狙い、さらにはドリブルで敵陣深くを抉るなど、約30分という与えられた機会を活かして目一杯アピールしようと、控え組としてあるべき姿を体現しているように思えました。

・逆に言えばそれ以外の控え組はGK松本が一回ポロリがあった他はまずまずだったくらいで、おしなべて低調だったように感じました。特にSB北川は木崎にポジションを奪われてメンタル的にきつくなっているのか、プレーに自信というか躍動感がすっかりなくなって縮こまっているように見受けられ、かなり心配です。

・いつの間にかレディースでも試合後に選手&スタッフ全員そろって"We are Diamonds"を歌うことに。浦和男子で歌う機会がめっきり少なくなった埋め合わせかいな(苦笑) でも浦和ユース出身の子がゴロゴロいても"We are Diamonds"を歌えるのかなぁ・・・

---安藤--吉良---
塩越--------柴田
---加藤--佐々木--
北川-高畑-長嶋洸-栗島
-----松本-----

(得点)
35分 安藤
62分 清家

(交代)
HT 塩越→清家(吉良が左SHへ)
63分 加藤→遠藤(柴田がボランチへ)
63分 吉良→大熊
76分 安藤→白木
79分 北川→長嶋玲

【今日のゆずほ】

・14分に中に入ったゆずほから安藤へスルーパスを出した見せ場があった(GKに迫られて安藤はシュート撃ちきれず)だけで、後は攻守ともさっぱり。後ろの北川共々左サイドはお話にならず、石原監督は業を煮やしたのか前半だけでゆずほはお役御免。後半投入の遠藤と比べると攻守ともに思い切りがなくて、なんだか中途半端なんだよなぁ・・・せっかくの出場機会をどう考えて試合に出ているのか?? これではリーグ戦出場の目は遠のいたと言わざるを得ません、残念ながら(´・ω・`)ショボーン

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2018.04.08

【観戦記】18年第6節:浦和 1-0 仙台 ~ 大槻「おんどりゃー!タマとってこんかい!」

・浦和が優勢だった前半30分までの間に先制し、その後はほぼタコ殴りの憂き目に遭いながらも守りに守って逃げ切り勝ち。浦和が半年以上迷走している間にチームの実力は仙台に追い越されたことを実感させるような試合内容でしたが、それでも前半30分までの出来は刮目すべきものがあり、少なくとも昨年終盤から続いた堀体制のような閉塞感は微塵も感じられませんでした。

・浦和の序盤は攻守で仙台を圧倒。積極的に相手に食いついてボールを奪取。奪ってからのパススピードは見違えるように上がり、縦パスが入った後のフォローも早く、強かった時の浦和が一瞬甦ったような場面すらありました。堀監督を悩ませ続けた「興梠孤立問題」とはいったい何だったのでしょうか?

・もっとも序盤で体力を使い果たしてしまったのか、後半は見ていられない惨状に陥ってしまいましたが、良い時間帯がそれなりにあって、かつ勝ち点3も付いて来た。あらを探せばいくらでも出てくる試合でしたが、今は内容を云々している時期ではなく、今日は今季初勝利を率直に喜びたいと思います。追加点が取れそうにないのでとにかく1点を守り切るという意識がチーム内で統一されていたようにも見受けられ、途中投入のナバウトが全力で駆け戻ってサイド最奥部で守備をする見せ場もありましたし。

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・この試合でのサプライズは浦和が突如フォーメーションを3-4-1-2に転換したこと。大槻監督は試合後「このシステムを選んだ理由は、仙台さんの戦い方と、僕らの戦力、いまやれることを比べたときに、このやり方が一番いいのではないかと思って選択しました。」と語っていますが、おそらく前節仙台と同一フォーメーション(3-4-2-1)の長崎が内容で優勢だったことがヒントになったのでしょう。

・また大槻監督の置かれている状況が状況なので柔軟な対応策が打ちやすかったという見方も出来ます。大槻監督はフロントから「暫定」と繰り返し明言されており、おそらく任期はW杯中断期間前までと目されます。ゆえに大槻監督に課されたミッションは「新監督招聘後からの本格反攻に向けて、少しでも勝ち点を稼いでおく」という撤退戦というか持久戦的な色彩が強くなろうかと思います。

・端的にいえば大槻監督の目指すサッカーをチームに定着させるなんてことはどうでもよく、相手の出方に応じた手、さらに言えば相手の良さを消すような手を打ち続けて毎試合少なくとも勝ち点1をもぎ取るという超リアリスティックなサッカーを繰り広げることになろうかと思います。ゆえに仙台相手には3-4-1-2でしたが、4-3-3の次節神戸相手にはまたフォーメーションを変えてくるかもしれません。もちろん主体性もへったくれもないサッカーを続けるのは選手の不満が溜まりやすく、通常なら監督は選手のモチベーション維持に苦労するでしょうが、今般は選手も監督も2ヶ月の辛抱と割り切れますし。

・また広島戦&仙台戦と2試合見てまるで出たとこ勝負、いつも相手なりで大槻色が何もないというわけでもなかったかと思います。仙台戦はフォーメーションこそミシャ式に近い形となり、それがパス回しを円滑にしたのは疑いないのでしょうが、ミシャ式と著しく違うのはポゼッションには全く拘らず、縦に早い攻めを志向し、かつ極力シュートで終わろうとしていること。前半無理目なミドルシュートが目立ったのはその査証でしょう(唯一阿部のミドルが枠内を襲いましたが)。縦に早い攻めは広島戦でより顕著で、レギュラー陣が多く出場していた仙台戦のほうが連携が良いので多少相手をバスで崩そうという企図が強かったようには見受けられました。

・先制点はその縦に早い攻めが実った形。武藤からの長い縦パスが最前線の興梠に通り、興梠がCB平岡&GK関を難なく交わしてゴール。もっとも平岡の対応がお粗末すぎて、アシストは武藤ではなく事実上平岡だという気もしますが(苦笑)。また23分相手を押し込んでから槙野→柏木→槙野枠内シュートという場面もありましたが、これはミシャテイストの残り香っぽい形。

・ただ浦和が仙台を圧倒していたのは前半30分まで。仙台のフォーメーションは基本の3-4-2-1ではなく、オプションの3-3-2-2(守備時5-3-2)だったためかミラーゲームにはならなかったのが災いしてか、運動量が豊富だった序盤こそ高い位置で相手を潰せていたものの、30分過ぎから両サイドでWBをフリーにしてしまう場面が目立ちだしました。横浜M戦で顕著でしたが、今季の浦和はなぜか後半運動量がガタ落ちになってしまう試合だらけ。大槻監督もさぞかし頭が痛いでしょうが、こればかりは中断期間まではどうにもなりません。

・33分永戸→西村を皮切りに、左右からのクロスが石原に合いかかること2度、3度。69分左サイドから阿部にスルーパスを通されるという絶体絶命の大ピンチは槙野が駆け戻って間一髪クリア!!失点しなかったのが不思議なくらいピンチの連続でしたが、なんだかんだと仙台は好機で枠内シュートを撃てず、この辺が仙台の限界なんだろうとも思いました。結局西川がヒヤリとしたのは60分リャンのFKがポストを叩いた場面&マウリシオがミスキックでクリアボールが西川を直撃した場面だけだったかと。終盤は単調なクロスの放り込みに終始してしまいましたし。

・浦和は後半早い時間帯からボールを奪っても前線に繋げずにただボールを蹴り返すだけという情けない状態に陥ってしまいましたが、80分くらいからナバウト&柏木の連携でようやく反撃開始。両者ともスピードがないのでカウンターを活かせないというトホホな場面もありましたが、ほとんど一緒に練習しておらず、試合は初めてだった割には今後の可能性を感じられただけでも今日は良しとしましょう。

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・観客数は週末デーゲーム&まずまずの天候にも関わらずとうとう3万割れ。浦和はシンプルに試合を見せるだけという古典的な営業&運営方針を貫いているので、つまらない上に勝てないサッカーを延々と半年以上も続けていたらこうなるのも当然でしょうなぁ・・・また単純に高齢化の影響でスタジアムに来なくなった方もおり、さらには無観客試合以降の一連の施策で良くも「悪くも」浦和を支え続けてきた古参サポの少なからずがスタジアムを離れ、その代わりの新規サポが思うように集まっていないという中期的な要因もあるのでしょう。近々の株主総会で淵田社長の退任も近いと目されますが、スポンサー収入の維持・拡大では頑張っている反面、浦和のかけがえのない基盤=「固定客の多さ」を確実に突き崩してしまったようにも思え、在任期間中の成績は赤点に近いかと思います。

・超久しぶりのホームゲーム勝利。昨年から始まった浦和の観客漸減傾向に底打ち感が出るためのきっかけになると良いのですが。

001

---武藤--興梠---
-----柏木-----
菊池-青木--阿部-平川
-槙野--マウリシオ--遠藤-
-----西川-----

(得点)
5分 興梠

(交代)
62分 武藤→ナバウト
70分 菊池→森脇
85分 森脇→長澤

・前節長崎戦を見て、浦和が3-4-1-2ないし3-4-2-1に転換することは個人的には予想の範囲内でしたが、驚いたのは平川がいきなりスタメンだったこと。また広島戦で90分出場し、しかも良いところがなかった菊池が中2日でスタメン出場したり、今季不振続きの阿部がスタメンに名を連ねたりと、スタメンはサプライズだらけ。

・今週は週央の神戸戦がリーグ戦なのであまり大胆なターンオーバーを仕掛けづらく、その次に中3日で続く清水戦まで含めて順繰りに選手を使ってゆく過程の中でこのようなサプライズスタメンとなったのでしょう。

・残念だったのは途中投入の森脇がまたもや故障したこと。ただでさえSB/WBは層が薄いのに、その中で比較的信頼がおける宇賀神&森脇が過密日程の最中に故障してしまうとは・・・ しかも平川は連戦が効かないので、4バック時には槙野ないし遠藤をSBで使わざるをえなくなるでしょうし、3バック時にはいよいよWBの適材に困るという非常事態に。

003

--石原----西村--
--中野---野津田--
永戸---富田---古林
--金--大岩--平岡-
------関-----

(交代)
57分 永戸→梁(中野が左WBへ)
64分 西村→阿部
76分 古林→蜂須賀

・前半30分以降、仙台が浦和を圧倒。就任5年目に突入した渡邉監督のもとで仙台のチーム力が着実に上がり、とうとう浦和を追い越してしまったのは一目瞭然な試合でしたが、だからといって一気に上位を窺えるかとなると少々疑問。これまではほぼノーマークだった仙台の実力が上がると相手も対策を立ててくるのは当然で、そこを乗り越えないとなかなか上位には進めない。そんな試合だったような気もしました。

・序盤何もさせてもらえずに石原はイライラ。相変わらず悪い意味で年齢を感じせない気性難ぶりでしたが、やたら攻撃的なカピバラっておるんかいのう・・・

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2018.04.07

博多拉担麺 まるたん 池袋店@池袋

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 池袋駅東口から旧豊島区役所方面へ歩いて、五差路の高速道路をくぐった先。ローソンの横。先客3、後客2。福岡県内で店舗展開している店が東京へ初進出したものだそうで。

 基本メニューの「ラータンメン」が500円と非常に安いのが特徴。さらにランチライムは格安のご飯ものとのセットメニューを出しているので、ラータンメンにミニチャーシュ-ライスが付いた「Aセット(650円)」を注文。食券を渡すと麺の固さを聞かれたので「硬め」で。

 店内はくの字型カウンター7席。カウンターの背後が狭くて奥へ進むのが難儀。卓上には高菜、辛味噌、食べるラー油、ふりかけ?

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 この店のウリは典型的な博多ラーメンのような豚骨スープではなく「香味野菜スープにゴマペーストをブレンドした植物系のスープ」という点。ただそれ以上にごまだれの味わいが強くてベジポタみたいな野菜っぽさ、青臭さはほとんど感じられず、かなり甘目。ラー油を少し垂らしていますが、担々麺と言ってしまうには全然辛くありません。総じてマイルドというか、なんだか物足りないというかちょっと微妙なところ。致し方なく食べるラー油を少量投入。

 麺は博多ラーメンにありがちな極細ストレート。「硬め」で注文してもさほど硬い感じはしませんでしたが、マイルドスープにあまり硬い麺も合わないでしょうし、こんなものかと。量はかなり少なく、間違いなく替え玉orライス追加が前提。でもこのスープに替え玉はきつそうなので、ライスが無難。

 具は肉味噌と刻みねぎだけとしょぼく、この辺は値段相応。

 ミニチャーシュ-ライスは肝心のチャーシューの味わいが淡白で、しかもそれを補うようなタレがかかってるわけでもなさそう。

 ユニークな一杯ですが、安くてとりあえず腹一杯になればいいと割り切ったラーメン屋と比べると位置づけ・コンセプトが中途半端な気が。場所も良くないのでどうかなぁ・・・

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2018.04.06

ごらんアウェー:広島駅からの直行シャトルバス

今回Eスタへの往復に「広島駅からの直行シャトルバス」を初めて利用してみました。

E

西鉄旅行主催の完全予約制で往復1000円。広島駅新幹線口から発車しますが、帰りは県庁前や八丁堀でも降りられるので、市街中心部で泊っている人にも便利。

行程は横川駅からのシャトルバスと同様、高速道路のトンネルで山をどーーんと突き抜けてEスタ近くに出てきます。平日は18時発の一本だけで、トンネルを出た先のアストラムラインとぶつかる交差点で渋滞してしまうものの、それでも40分強でスタジアム到着。

帰りは一人来ない奴がいて難儀しましたが、試合終了30分後に見切り発車。帰りは渋滞がなくて20分くらいで八丁堀に着きました。早めに全員そろってたらもっと早く着いたでしょうに。

週末の試合だとここまでスムーズに事は運ばないと思いますが、広島駅からの直行シャトルバスが出来たこと自体知られていないみたいなので参考まで。ちなみに今回利用したバスは1台も埋まり切らず(7割くらいの乗り)、赤者の利用は他に一人見かけただけでした。

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【観戦記】18年ルヴァン杯第3戦:広島 0-0 浦和 ~ 控え組が築いたかもしれない浦和反撃の橋頭堡

・堀監督が更迭されて大槻新監督に与えられた準備機会はわずか2日&遠距離移動付き。しかも週末にはこれまた中2日でリーグ戦仙台戦が控えているという難しい状況。浦和は開幕から5試合でわずか勝ち点2しか上げられず、早くも残留争い行きがちらつき始めたため、大槻新監督がルヴァン広島戦を「捨て試合」扱いしても誰にも文句は言われなかったと思います。

・実際大槻監督はスタメンを磐田戦から全員入れ替えただけでなく、これまでのレギュラー陣で広島遠征に帯同させたのが柏木・マウリシオ・長澤のみという極めて思い切った手を打ちました。1軍半仕様で臨んだルヴァン杯G大阪戦ですらボコボコにやられたのに、ここまで極端に入れ替えてしまうと試合にならなくてもなんら不思議はなく、それもより重要な仙台戦へ向けての準備と割り切ったのだろうと思ったのですが、意外にも浦和は善戦して存外の勝ち点1を確保しました。

A001

・広島も大幅な駒落ちだったのに助けられた側面があるのは否めませんが、監督交代の効果がてきめんなのか控え組のモチベーションが著しく高いように見えただけでなく、実にのびのびとサッカーをやっているように見受けられました。しかも最後まで失速せず、集中も切れず。これが最大の収穫でしょう。「野心を持った選手を使いたい」「僕はいい選手の基準というのは、チームに貢献できる選手だ」というコメントに象徴されるように、大槻監督は選手のモチベーションを上げるのが巧く、控え組が監督の期待に見事に応えたといっても差し支えありません。

・浦和の決定機らしい決定機は前半29分李→ナバウトが単騎突入した場面だけだと思いますが、前後半ともクロスがわずかに中で合わないという場面がやたら多く、決定機には至らないものの手詰まり感はあまり感じませんでした。守っては左サイドが終始怪しいだけでなく、往々にしてバイタルエリアに大穴が開いてしまう傾向があって広島に3、4回決定機を与えてしまいましたが、それでも攻守の切り替えは概して早く、危ない場面ではしっかり中を固めて防ぎに防ぎ、GK福島の奮戦も手伝って今季初めての無失点を記録。

・リーグ戦はまた面子が大幅に入れ替わるでしょうから、この試合だけで大槻監督がやりたいこと=今後の基本戦術みたいなものを推し量るのは難しく、ましてや大槻監督の力量を云々するのは時期尚早でしょう。それよりも今日の試合の意義は、開幕から何一つ良いことがなくて心がささくれがちだった赤者に「前向いて行こうぜ!」という勇気を与えたことに尽きると思います。これまで出番がなかった選手達が精一杯頑張って勝ち点1を掴んでくれた。その頑張りを見て、次のリーグ戦かつホームゲームでレギュラー陣もサポも頑張らんといかんやろうと、超前向きな転機を与えてくれた試合でした。

A013

---ナバウト--李----
荻原-------マルティノス
---柴戸--直輝---
菊池-橋岡--岩波-森脇
-----福島-----

(交代)
58分 荻原→長澤
77分 李→武富
85分 柴戸→ズラタン(ナバウトは左SH、長澤がボランチに下がる)

・前述のように浦和は週末のアウェー磐田戦からスタメンを総入れ替え。柴戸・福島・橋岡は今季初出場。故障明けの森脇も試運転開始。

・フォーメーションは堀前監督の基本だった4-1-4-1ないし4-1-2-3をあっさり放棄して、堀最末期の4-4-2を継続。もっとも堀式はSHが中に絞り勝ちだったのに対して、大槻式はSHは専らサイドに張っていました。そのせいか、堀式と比べて心なしがパスレンジが広くなったように伺え、サンドチェンジも時折交えていました。

・控え組だらけかつ練習機会がほとんどないので致し方ありませんが、攻撃は超シンプル。前半は17分ナバウトからスルーパス→李裏抜け、29分ハイボールに競り勝った李→ナバウト単騎突入という場面に見られるように、2トップの片割れが中盤に下がって相方が裏を狙う場面が目立ち、かつ効果的でした。ほとんど練習をしていないのにナバウトと李のコンビネーションが時間の経過と良くなってゆく辺りは両者ともさすが。

・事前に好プレー集みたいな動画を見て、ナバウトは何の脈絡もなくミドルレンジからシュートを撃ちまくる「豪州産ポポ」じゃないかと邪推していましたが、良い意味でその予想はハズレ。ちゃんと回りが見える選手でパスも出せるし、クロスも入れられるし、守備も一切手抜きなし(ぽっかり空いたバイタルをナバウトが全速力で駆け戻って埋めてる場面も!)。しかもそれだけ走り回っても最後までバテない。これでスピードがあったら即欧州行きだわなぁ・・・良い買い物であることを予感させるに十分な出来だったと思います。

・一方久しぶりに出場のマルティノスは42分や53分に李へのクロスがわずかに合わなかった場面に見られるように良い仕事もしており、ナバウト共々右サイドからのクロスが浦和の攻め手になっていました。しかし、複数人で囲まれるとわざわざ狭いところへドリブルで仕掛けて潰され、広島のカウンターの基点になってしまう場面も少なくありませんでした。いかにマルティノスに良い形でボールを渡すかが今後の課題でしょう。この日は左サイドが攻守ともさっぱりなので、左で細かく繋いで右のマルティノスに大きく振るような形を作れなかったので、終始マルティノスが窮屈な闘いを強いられてしまいました。

A004

・直輝は14分柴戸縦パスに反応して裏抜けした場面など、柴戸を御守り役に積極的に前に出る場面が目立ち、それはそれで浦和の攻め手を増やすためには悪くないのですが、残された柴戸だけでバイタルエリアを守るのは相当無理があり、カウンターを喰らって川辺が中へ入って来た時には目も当てられない惨状に。バイタルエリアぽっかりで28分馬渡(柴戸がクリア!)、77分フェリペ・シウバにシュートを撃たれて絶体絶命の大ピンチ。ゆえに直輝をこのポジションで使うのはビハインドで終盤を迎えた時だけかな?

・左サイドは荻原・菊池とナフサが2つ並んでいるようなものなので致し方ありませんが、菊池は高めの位置にいる馬渡30cmの出刃包丁が気になるのか自分も妙に高い位置に出てその裏を渡や川辺にやられるとか、馬渡と一対一で対峙して簡単にやられるとか、やはりSBとしては厳しく、宇賀神復帰までリーグ戦は槙野左SB転用で凌ぐしかなさそう。

・橋岡は53分カウンターを喰らってハイボールをヘッドでクリアしようとしたら空振りして工藤に入れ替わられるという切れ味鋭いコントを披露した他、概して渡のスピードに苦戦。ビルドアップが怪しいのを含めてまだまだ修行が必要かな?

・岩波は28分に前に出ては見たもののティーラインと潰せずにフリックを許し、川辺に右サイド突破を許した場面だけがヤバかっただけで、橋岡共々広島の攻撃を中で淡々と跳ね返し続けました。槙野SB転用の間はリーグ戦での出場機会が増えるでしょうから今後に期待。

・福島は53分大きく飛び出して工藤の独走を防いだ場面を筆頭に好セーブを連発して上々の浦和デビュー戦。ハイボールへの対応なり、パンチングなり改善の余地も見受けられましたが、これならしばらくルヴァン杯で起用され続けても不思議はありません。

A010

--ティーラシン---渡---
シウバ--------川辺
---松本--森島---
川井-吉野--丹羽-馬渡
-----中林-----

(交代)
HT ティーラシン→工藤
70分 森島→野上(野上がCB、吉野がボランチに上がる)
78分 フェリペ・シウバ→稲垣

・この日の出来はどう見ても渡>>ティーラインで、なんで渡がリーグ戦にほとんど出ていないのかさっぱり判りませんでしたが、パトリックとの相性なのかな? 馬渡共々徳島からの移籍組がJFK政権下で冷や飯を食っていますが、徳島から来たのに阿波踊りの出来が拙くてJFKには耐えがたいのかも・・・

・なんでこの試合に川辺が出てくるのかも謎でしたが。

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2018.04.05

栄龍軒@獨協大学前(2)

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 東武伊勢崎線獨協大学前駅(旧松原団地駅)西口から、獨協大学通りを西へ。松原団地南交差点そば。4年半ぶりの再訪。先客ゼロ、後客2。この付近では屈指の人気店のはずですが、案外出足が遅いのかな?

 メニューが豊富でどれがお勧めなのか判りませんでしたが、券売機ボタン先頭の「らーめん(600円)」を注文。無料の半ライスもつけてもらいました。他に塩らーめん、担々麺、つけ麺など。以前は中盛の無料サービスがありましたが、今は+50円

 店内はL字型カウンター10席強で席間はやや手狭。水セルフ。

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 中~大盛対応なのか、かなり深めの丼で登場。スープも並々と注がれていて実に良い感じ。

 スープは店内に貼られたウンチク書きによると「上質な豚骨・豚足・鶏がらから丁寧にうまみを炊き出し、それに日高昆布・煮干し・カツオ・サバから取った魚介のだしを加え」たとのこと。丼の縁にうっすらと魚粉が付いていることから察せられるように、節系の味わいがやや前に出てはいますが、かえしも含めて全体のバランスが非常にいい、良い意味で中庸な出来。

 自家製の麺は並太ストレート。つるつるとした口当たりで、堅いわけではないのに噛み応えがあって気に入りました。

 チャーシューは薄いもののそこそこ大きめで、程よく脂が差し、かつ旨味もしっかり保たれていてなかなかの出来。メンマもやや大ぶりのものがごろごろ。他に海苔、白髪ネギ。

 普通だと160gあり、ご飯のおかずになるような具も多くはなく、しかもスープもご飯を欲するタイプではないので、半ライスは要らんかったなぁと反省するも時既に遅し。

 前回往訪時より100円値上がりしたとはいえ依然安め。このクォリティーでこの値段なら大人気になるのは当然でしょう。担々麺で再訪します。

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2018.04.04

バラそば屋@上板橋 ~バラそば醤油・こってり

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 東武東上線上板橋駅北口改札横。先客ゼロ、後客3。もともと川崎から城南中心に店舗展開していた「玉」グループの一員。

 店内の券売機はタッチパネル式。タッチパネル式券売機はメニューの全容が掴みづらいのが鬱。バラそばは醤油と塩があり、さらにあっさりとこってりが選べる模様で、「バラそば醤油・こってり(680円)」を注文。もっとも後で店内に貼りだされた能書きを見たところ「毎日食べれるあっさり豚骨ラーメン」を謳っていたので「あっさり」のほうが店のウリなのかも。

 店内はL字型カウンター12席と2人卓×2。卓上には白生姜と特製胡椒など。

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 スープには豚骨の旨味がしっかり溶け出しており、黒々とした見た目と違ってかえしもいたずらに自己主張せず、若干酸味が強めな程度で豚の旨味を巧みに引き出しています。細かい背脂がびっしりとスープの表面を覆っていますが、この多寡があっさりとこってりの違いなのかな? しかもその背脂もしつこくならない程度。

 麺は玉グループ自家製の並太ストレート。その上に薄くスライスされたバラ肉チャーシューが乗っていますが、チャーシューを妙にタレにどっぷりと浸け込まず、薄味にしてスープの旨味と渾然一体となすがままにしているのが何より良い。

 この手のラーメンにはなぜか胡椒が合う。ただその胡椒が生姜と同型の壺入りで、小さじで振りかける仕様になっているので微調整が効かないのには参りました。

 ネギは刻みが大ぶりでちょっと苦手。他にメンマ。

 シンプルで判り易い味わいと取るか、値段相応にチープな味わいと取るか微妙なところですが、駅の立ち食いそば間隔で電車に乗る前、駅に着いた直後にさくっと食べる分には十分な出来だと思います。

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2018.04.03

厚切りポークステーキ定食@松屋

 2018年3月20日より新発売の「厚切りポークステーキ定食(690円)」を試食。

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 事前に提供まで7~8分かかるとの説明があり、時間がかかるだけあって確かに松屋にしてはかなりの厚切りなのだが、やたら堅くてしかも少々味気ない嫌いが。その味気なさをなんとかしようと、「フルーツのさわやかな酸味と甘味が決め手の特製バーべキューソース」とやらをたっぷりかけているのだが、この味が濃すぎてしつこい。

 ご飯が進むようにとの松屋らしい趣向なんだろうけど、こういうのは美味い肉を使って、その美味さを引きたてるべく塩コショウ主体にシンプルに味付するのが一番。この出来ならもうちょっとお金を出してステーキハウス系の外食チェーンにいったほうがいいだろう。

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堀監督更迭&大槻育成ダイレクター暫定監督就任

・昨日クラブから唐突に「堀監督及び天野ヘッドコーチとの契約解除」「大槻育成ダイレクターの暫定監督就任及び上野ユースコーチのトップチームコーチ就任」が公表されました。

・堀監督の手腕がかなり怪しいのは昨年から見え隠れしており(フロントにこの認識が欠けているのが不可思議)、キャンプを経てもなお一向にチーム状態は好転せずに今季も絶賛低迷中。それゆえ3月の中断期間を前に体制を一新するのが遅まきながらも最善手と目されましたが、伝統的に行き当たりばったりというか計画性がない浦和フロントの無能さを甘く見ていました。

・浦和フロントはなぜかこの中間期間を無為に過ごし、さりとて堀監督を全力で支持するわけでもなく、中断明け初戦の敗戦でいきなり堀監督を更迭するという暴挙に出るとは!!

・まぁ磐田戦の終盤を見たらとうとうチームがぶっ壊れたのは一目瞭然でしたからフロントが監督を支持する気力を失ったのかもしれませんし、ひょっとすると堀監督が指揮を投げだした結果のかもしれません。このところ試合後の表情に生気はありませんでしたし、磐田戦はなぜか終盤フリーズしちゃいましたし・・・

・しかも後任の大槻Dの指揮は「暫定」と明言されており、今後の展開は著しく不透明。準備期間も何もない連戦の最中に監督をお願いされるほうも迷惑でしょうから(よほどの野心家あるいは単に職に困っている方ならともかく(苦笑))、W杯開催に伴う中断期間まで大槻暫定監督を引っ張り、その間に新監督を探すと考えるのがもっともありうるシナリオですが、なにせ監督選びに関してはノーアイデア、ノープランが常の浦和。下手をするとこれといった後任が見つからずに大槻Dの「暫定」が取れるだけに終わっても不思議はありません。

・堀監督については「ラファエルを最大限生かす」というACLスペシャルな手を打って見事優勝したことについてはいくら感謝してもしきれないくらい。2011年終盤に火中の栗を拾わされて、見事J1残留のタスクを果たした時もそうでしたが、その場限りのスペシャルな仕事をする分には悪くない監督なのかもしれません。ただ平均的、日常的なチーム力が問われるJリーグという土俵ではそんなスペシャルな手は全く通用せず、監督としてはかなり下のレベルだったのも確かだったと思います。

・また堀監督が非常に不思議だったのは、長年ミシャのもとでコーチを務めていたにも関わらず、ミシャの遺産を活かさないどころかむしろベクトルが逆向きのサッカーをやり始めたこと。しかも堀色は結局「とにかくラファエルなんとかしれくれー」以上のものではなく、堀色を出せば出そうとするほどチームは混迷の度を深めていったように伺えました。

・そもそもフロントがミシャスタイルの継承を後任監督に求めないのであれば何も内部昇格に拘る必要はなく、堀に2度目の火中の栗を拾わせる必要は全くなかったと思います。言い換えれば5年もの長期に及ぶミシャ政権下で後任をピックアップする努力を怠り、急に訪れたミシャの極度な成績不振で慌てふためいて堀にバトンを渡したこと自体が大問題。

・今回の監督交代は堀監督の能力見極めに失敗したのはともかくとして、監督がダメだった時のフロントの「ノーアイデア、ノープラン」が見え隠れするという点でミシャ解任時に酷似しています。その直後に慌てて内部昇格で取り繕うのを止めただけマシだとは思いますが。

・また大槻新監督は2011年の堀監督就任時と同様、下部組織のコーチぶっこ抜き。堀を引き抜いた後のユースは弱体化して一時はプレミアから降格しただけでなく、プリンスリーグでも低迷。大槻体制下でなんとか焼野原からの再建が進んで昨年からプレミアに復帰したはずですが、またしても同じ道を歩んでしまいそう。

・このノーテンキな体制が続く限り、浦和がコンスタントに優勝争いに絡むなんて無理でしょうなぁ・・・ 

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2018.04.02

【観戦記】18年第5節:磐田 2-1 浦和  ~ 法多山死の彷徨

・シーズンオフのキャンプを経てもチーム状態を好転させられなかったのに、たかだか2週間かそこらの時間があったところでチーム状態が劇的に良くなるわけがなかろうと何の期待もせずにエコパまでノコノコでかけましたが、案の定というかなんというか、浦和のパフォーマンスはその甚だ低い期待値すら下回る惨状。今後W杯による中断期間まで延々と繰り広げられるであろう「浦和の地獄絵巻全15巻」の巻頭を飾るにふさわしい、壮絶なシロモノと相成りました。

・端的に言ってしまえば「儲けもののPKを得て先制したものの、あとは座して死を待つだけ」というだけの試合内容。PKのおかげで一応試合にはなりましたが、その後の浦和の決定機は前半ATにクリアボールを拾った柏木のシュートがポストを叩いた場面と、47分に武藤→興梠があっただけ。もっとも磐田もレギュラーを多数欠いているせいか出来も芳しくはなくてパスミスが続出し、正直これがJ1の試合なのかとボヤキたくなる時間帯も長かったかと思いますが、セットプレーを含めて磐田のほうが決定機は多く、スコアは手数の差を反映した妥当なものでしょう。アダイウトンがいたら終盤のカウンターで大差がついていたかと。

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・今の浦和の何が酷いってロクにパスを繋げられなくなってしまったこと。布陣を4-4-2に変更して選手間の距離が近くはなったものの、その近い距離間ですら恐る恐るゆるゆると足元から足元へパスを繋ぐだけ。磐田の前からのプレッシャーを交わすのが精一杯で、いったん相手に守備ブロックを作られてしまうと、相手が凡ミスを犯さない限り手も足も出ません。しかも往々にしてミスを犯すのは相手ではなく浦和のほう。

・「ここにボールが入ったら他の選手はこう動いているはず」というチーム間の約束事なんて全然ない、あるいはあったとしてもチームに落とし込まれていないのでしょう。選手間で同じ絵が描けていないので、パスを受けたその先の一手が誰にも見えておらず、たちまち行き詰まってしまう。パターン化され、自動化が進んだミシャ式のパス回しを長年見てきたせいか、あまりにも緩く、あまりにも拙くなってしまった浦和の現状には涙が出てきます。こんな緩いパス回しを続けているうちに有望な選手もどんどん下手になってゆくんだろうなぁ・・・

・最初は4-1-2-3で「今年はとにかくマルティノスで殴りまくるで!」みたいなサッカーを志向するのかと思ったら、長崎戦で早々に行き詰まったのを気に病んでかいきなりマルティノス自体がお蔵入り。ポゼッション志向&4バックの横浜M相手に前からハメることを企図して突如4-4-2を始めたのは良かったとしても、特にポゼッションに拘るわけではない&3バックの磐田相手にもなぜか4-4-2を継続して良いところなく玉砕。キャンプでの仕込みを早々にかなぐり捨てて右往左往しているようでは「同じ絵を描く」なんて夢のまた夢。

・言い換えれば堀監督のやりたいサッカーなんてものはなかった。いや「ラファエルなんとかしてくれ!!」以外の何物でもなかったのでしょう。そして予想外に早かったラファエルの離脱で全てが雲散霧消。「堀監督のやりたいサッカー」に合わせて選手を集めても、そもそも堀監督のやりたいサッカーなんて無いも同然なのだから集めるだけ無駄。ああ、早々と塩漬けにされたマルティノスが可哀そう・・・

・攻めるにしても守るにしてもほとんど組織化されていないので、ボールを受けるにしても穴を埋めるにしてもとにかく個々人が我武者羅に走って頑張るしかない。前半はそれでなんとか取り繕っていても終盤はバテてどうにもならない。陣形は間延びしてやたらオープンな試合になってしまう。この繰り返しに選手達も虚しさを感じているのでしょう。81分に逆転された瞬間、何人もの選手の心が折れたのがはっきりと判りました。もうこのチームはぶっ壊れたようです、残念ながら。こうなると選手を入れ替えようが、戦術を練り直そうが、チーム再建は無理でしょう。

・選手以上にベンチがぶっ壊れているのか、ビハインドなのに交代枠を一つ余して試合終了。結果的に点は入らなかったがチャンスは何度も作れているので交代しなかったなら理解できますが、既に戦況は絶望的で、しかも武藤や興梠を筆頭にヘロヘロになっている選手が続出しているのに交代枠を余らせるとは。試合前の準備が不十分な上に、試合中の調整も出来ない。いやはや、これが浦和の地獄絵なのか!!

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---興梠--武富---
武藤--------長澤
---青木--柏木---
槙野-マウリシオ--阿部-遠藤
-----西川-----

(得点)
8分 興梠(PK)

(交代)
70分 武富→ナバウト
79分 長澤→李(武藤が右SH、ナバウトが左SHへ)

・宇賀神が代表で故障したので、槙野が久しぶりに左SBに回り、CBには阿部がスタメン入り。残念ながら阿部の出来は酷くて2失点に関与。試合開始早々簡単にぶち抜かれたのを皮切りに怪しげなプレーを連発。最初の失点では川又への対応が軽すぎ、2失点目は前でボールを奪おうとして及ばずに川又に入れ替わられてしまいました。もっとも最初の失点はクロスに飛び込んできた高橋がフリーなほうが問題で、2失点目は青木のパスミスが引き金なので阿部だけが悪いわけではありませんが、阿部は「燃え尽き」が懸念されるくらい今季不振続きで残念です。

・右SBには故障を抱えたまま欧州遠征に帯同した遠藤が復帰しましたが、遠藤の出来も散々。阿部共々右サイド炎上の一因となり、クロスもロングフィードも悉く精度を欠きました。

・故障明けの森脇がスタメンに復帰するかと思ったのですが、キャンプ中から故障続きでコンディションが上がっていないのか、故障再発を恐れて慎重になっているのか、この日はベンチにも入らず。もっとも浦和の疾患はもはや森脇復帰でどうなるものではないと思いますが。

・PKは武藤→武富からのクロスが大井のハンドを誘発したもの。広げた手に当たっているので大井が不用意としか言いようがなく、儲けものみたいなPKですが、不当なPKではありません。ただ武富は興梠に最前線でボールを収めてもらってから飛び出すのが得意な選手なので、興梠が厳しくマークされ、あるいはバテテしまうと武富も消えてしまいがち。

・武富に代わって新外国人ナバウトが投入され、投入直後は右サイドでナバウト縦への突破を活かそうという企図が見て取れましたが、すぐに沙汰止みに。そういえば序盤は磐田最終ラインの裏狙いが散見されましたが、それも続かずに沙汰止みになっちゃったなぁ・・・

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-----川又-----
--松浦----山田--
宮崎-上原--田口-櫻内
-新里--大井--高橋-
-----カミンスキー----

(得点)
45分 川又
81分 川又

(交代)
66分 松浦→中野
75分 山田→中村
84分 中野→松本

・故障していた中村がなんと浦和戦でベンチ入りし、かつ終盤に登場。どうせ負けるなら中直接FK一閃でばっさりと介錯してもらいたかったのに。でも投入直後のFK→川又でいきなり見せ場。

・名波監督は後半途中投入の中野を逆転直後にいきなり下げてしまう鬼采配。大卒新人選手なので非常に気の毒ですが、なんだかんだとめっちゃ人望があるらしい名波監督なので、その後のフォローも完璧なんやろうなぁ・・・

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2018.04.01

チキンカツとから揚げの合盛り定食@かつや

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 「かつや」で3月23日から発売されている「チキンカツとから揚げの合盛り定食(745円)」を試食。普段は新商品の試食には「定食」ではなく、豚汁なしの「丼」のほうを頼むのですが、店頭の写真を見るとチキンカツとから揚げが丼の上にてんこ盛りになっていて非常に食べにくそうだったので、今回は「定食」にしました。

 「かつや」の期間限定商品はチキンカツとなんとかの合い盛りというのが定番化していますが、「から揚げ」との組み合わせはありそうでなかったもの。もっとも全くの新商品ではなく、2016年9月に期間限定販売されたものの復刻みたいで。

 また「かつや」グループの唐揚げ専門店「からやま」が絶賛増殖中なので、そことの相乗効果を狙い出したのかも。「からやま」との出来の差を云々できるほど「からやま」で食べていないのでなんとも言えませんが、やたらべちょっとしてたり、脂臭かったりする弊は免れているので十分合格点。

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 チキンカツにかっているのは、ソースではなくたまり醤油だれ。ソース派の方も多いかもしれませんが、唐揚げとのコンビネーションを考えれば醤油だれでしょう、ここは。タレもさっとかかっている程度なので、カツのサクサク感も損なわれず、しょっぱくもならず、実に良い感じ。

 キャベツも値下がりしてきたせいか、心なしか盛りが元に戻ったような。そしてこのキャベツが良い箸休めとなって唐揚げもチキンカツも一気に完食。むしろご飯がちょっと足りないくらい。「丼」だと脂モノだらけで早々に飽きてしまったでしょうから、これは「定食」で大正解。

 ただ一気に完食できはしましたが、食後の胃もたれ感はハンパありませんでした(苦笑)。晩飯いらんわ、これ・・・・

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