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2018.04.16

【観戦記】18年第8節:浦和 2-1 清水 ~ 浦和レッズは芋かもしれんが、清水の風下に立ったこたぁいっぺんもないんでぇ!

・前半快調、後半失速という大まかな流れは仙台戦・神戸戦と全く同じで、試合後のインタビューでも興梠が浮かない顔で「後半の闘い方をもう少し」と答えるのも道理だと思います。しかし結果は3連勝と文句なし。しかも良い時間帯の内容はより良くなり、悪い時間帯の内容も徐々にマシになっているように見え、大槻体制下での闘い方に選手&スタッフとも手ごたえを掴みつつあるように感じました。もっとも単に清水が仙台や神戸より弱かっただけという身もふたもない言い方もできますが。

・繰り返しになりますが、大槻監督はあくまでも「暫定」で、大槻監督に課されたミッションは「新監督招聘後からの本格反攻に向けて、少しでも勝ち点を稼いでおく」というもの。内容なんてクソ食らえで勝ち点がすべて。個人的には大槻監督が指揮を執るであろう中断期間までのリーグ戦10試合で試合数より少し多い勝ち点(13~14)を稼げれば合格点と思っていただけに、3試合で既に勝ち点9というのは出来過ぎも出来過ぎの提灯行列もの。

・基本フォーメーションを主力選手が慣れ親しんでいる3バックに戻し、自信を失っていた選手たちのモチベーションを高め、時にはケツを蹴り飛ばしながら過去の成功体験を呼び戻すことで少なくとも攻撃面ではミシャ式で出来ていたことが徐々に復活。そして結果は存外の3連勝。言うなれば、堀さんが4-1-4-1に転換した後の日々がほぼ無駄だったことが明るみになってしまったような結果でもあり。

・結果は文句なしで、内容もそんなに悪いわけではなく、さらに新人が出場機会を得ただけでなく予想以上の大活躍。おまけに大槻監督の「アウトレイジ」風キャラが濃すぎて妙な人気を博しているとなると、「暫定」から「正式」にしても良いのでは?という声が上がるのも人情としては無理もありません。

・しかし、大槻監督はまとまった練習時間が取れない中で「暫定」という気楽さ故、もっぱらモチベーション注入で勝ち点を稼いでいる側面もあり、短期間で結果を出すというタスクにたまたま向いただけかもしれません。やはり本格反攻は新監督に託すのが筋であり、そうしなければならないと思います。ただ中村GMの監督選任能力がはなはだ心もとないというのが「大槻正式監督待望論」の根底に横たわっているのでしょう(苦笑)。

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・前半の浦和の出来は大槻体制では最良と断言して差し支えないでしょう。清水は高めの位置に4-4-2の守備ぶロックを築いてはいましたが、守備ブロックにボールが入った後の寄せがなぜかあまりきつくなく、ほとんど守備ブロックの体をなしていなかったように感じました。決定機こそ21分橋岡が対面の松原からボールを奪取してそのままミドルを撃つ場面までありませんでしたが、浦和は2トップにいとも簡単に縦パスを入れて、そこから高い位置にいるWBへ展開、時に後方から一気にWBへサイドチェンジというミシャの残り香っぽい攻撃を何度も披露していました。

・先制点は橋岡の一発の直後の23分、長澤縦パス→柏木→左サイドでほぼフリーの菊池→興梠ヘッド。普通に4-4-2で守っているチームが守備ブロックをスライドしきれずにサイドを空けてしまうというよくあるやられパターンですが、ここまで何試合も起用されながら攻守とも良いところがなかった菊池が会心のクロスをダイレクトで上げたのには驚嘆しました。こんな良質のクロスが入れば、興梠がCB2人のマークをあっさり外してヘディングシュートを決めるのはお茶の子さいさい。

・2点目は遠藤のパスを受けた橋岡が対面の松原をスピードでぶっちぎってそのままクロス→興梠ヘッドと先制点と同じような形。菊池以上に橋岡のクロスの精度にはびっくり!!松原の守備に疑問符が付くのは昨年から見え隠れしていましたが、ユース上がりの新人にチンチンにされたとなるとショックでしょうなぁ・・・またこの時間帯の清水の守備は相当におかしく、妙に前がかりになるも全くボールを奪えず、浦和にいいようにボールを回されてしょっちゅう後手に回っていましたから、起こるべくして起こった失点とも。CBが行方不明になり、SB立田が興梠と競る羽目になった時点でアウト。

・前半の浦和はボールを失ったあとのプレッシャーもきつくてボール奪回もスムーズ。浦和がほとんどの時間帯でボールを保持しているので危ない場面もほとんどなく、とにかくつまらないボールロスト、攻めきれずにカウンターを食らう愚だけは避けられれば楽勝と思い込んでいたのですが、やはりそうは問屋は卸してくれません。

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・大槻監督は「おかしいことは至るところで起こっていました。ボールを簡単に失うシーンが多くて、それが3連戦のフィットネス的な影響なのか、判断などの意味で頭に対する負荷があってそこができないのか、という問題はあります。」と嘆くようにどういうわけか後半は立ち上がりから長短ともパスミスが続出して清水にボールを保持される時間帯が長くなってしまいました。

・54分の失点は清水の十八番(=長身FWが落としたボールを2列目が拾う形)がさく裂したもので、浦和右サイドから石毛クロス→ファーでクリスラン折り返し→金子が詰めてゴール。この場面もともとクリスランを槙野が見ていたのに肝心なところで放してしまい、さらに金子を掴んでいたはずの橋岡がなぜか肝心なところで金子を追おうともしないという2つのミスが重なってしまいました。クリスランに競り負けた菊池を責めるのは少々酷。

・59分にはヨンソン監督が戦前からの構想と思しき一手(北川→デューク)を放った一方、大槻監督はその直後にナバウドを投入してカウンターに活路を見出す手に出ました。その構想自体は間違いではなく、前がかりになった清水に対して何度もカウンターチャンスを得ましたが、ナバウトと興梠、ナバウトと柏木がどうにも噛み合わない。68分唯一の見せ場(柏木スルーパス→興梠クロス→ナバウト)ではバイシクルシュートでホームランという悪目立ち。

・カウンターチャンスで「足の遅い者が夕暮れ、さらに足の遅い者にパスを出す」地獄絵巻を見続けるのは結構辛く、これならマルティノス投入のほうがマシな気もしますが、ナバウトが最前線から守備をやるのを買っているんでしょうなぁ、たぶん。

・一方清水は69分松原の横パスを受けた河井がガラガラのバイタルエリアから阿部を交わしてシュートを撃つ場面も。幸いシュートは西川の正面で事なきを得ましたが、後半になるとバイタルエリアが空きがちなのは神戸戦でも見られたもの。20分にマウリシオが小破して交代枠を一つ使わざるを得なかったので、大槻監督も選手を入れ替えて何とかするという手も打てず。

・ヨンソン監督は82分石毛→テセ & デュークを左SHに回すという勝負手を放ってきました。この時間帯には橋岡が足を攣って苦悶の表情を浮かべており、かといって選手を代えようにもこれといった替え駒はなし。

・橋岡本人が×を出しても回りが○を出し、監督も「行けるだろ!!」と言い放つ超ブラックな広域指定蹴球団もヨンソン監督の繰り出した力攻を受けてもはやこれまでか思われましたが、クロスの精度が低くて誰にも合わないか、簡単に浦和守備陣に跳ね返されるかの連続。ATに金子クロス→クリスランヘッドもバーの上。大槻監督はATになって柏木→青木で5-4-1にフォーメーションを変え、這う這うの体ながらも逃げ切り勝ち。

・後半の失速傾向はどうにもならず終盤はヨレヨレ。毎試合ある意味「よろめき」ドラマを見ているようで課題は残りましたが、リーグ戦の戦績をとりあえず五分五分に戻したのは何よりの慶事でしょう。

001

---武藤--興梠---
-----柏木-----
菊池-長澤--阿部-橋岡
-槙野--マウリシオ--遠藤-
-----西川-----

(得点)
23分 興梠
29分 興梠

(交代)
20分 マウリシオ→岩波(負傷による交代)
60分 菊池→ナバウト(ナバウトがFW、武藤が左WBへ)
90+1分 柏木→青木(5-4-1へ)

・仙台戦、神戸戦そして今節清水戦と中3日の連戦ですが、浦和はなんと前節から岩波→槙野、青木→阿部と2名入れ替えたのみ。ルヴァン杯を含めて4試合連続で菊池がスタメン出場なのには心底びっくりしました。菊池は前節に続いて60分前後で交代を命ぜられたのを見ると、大槻監督は宇賀神が戻るまで少なくともリーグ戦は全試合菊池と心中する腹積もりを固めたのでしょう。逆に言えばさすがの大槻監督も荻原をいきなりリーグ戦でWBで使う勇気はないのかと。

・右WBも神戸戦に続いて橋岡がスタメン。森脇が故障中で、平川の状態も判然とせず、こちらも人材難。もう橋岡は無難にこなしてくれれば御の字という状態ですが、攻守とも期待を大幅に上回る出来で、まことにうれしい誤算。しかも試合中の立ち振る舞いがファイター然としていて、これは赤者の中で人気沸騰間違いなし!!

・一方、マウリシオの故障は痛手。試合後場内一周に加わっていたのでたいしたことはなさそうですが、WBに加えてCBまで頭数が足りなくなり、誰かを休ませようにも休ませられなくなってきました。こうなると中2日で続くルヴァン杯G大阪戦は4バックに戻さざるを得ないのかも。

003

---北川--クリスラン---
石毛--------金子
---竹内--河井---
松原-二見-ファンソッコ-立田
-----六反-----

(得点)
54分 金子

(交代)
59分 北川→デューク
73分 立田→角田
82分 石毛→チョン・テセ(テセがFW、デュークが左SHへ)

・清水はCBウレイレが小破したのか二見がスタメン。これがケチのつけはじめで、二見&ファン・ソッコのコンビでは興梠相手にどうにもならず。またヨンソン監督はSBもでかいのを揃えるのが好みのようですが、でかいだけでたいして守れないSBっちゅーのはなぁ(苦笑)

・また前半清水の動きが良くないのも気になりました。ヨンソン監督はリーグ戦ではスタメンをほぼ固定していますが、それが悪いほうに作用しているのかも。

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