浦和役員人事及び経営情報に関する雑感
・昨日、浦和レッズの役員人事及び2017年度経営情報が公表されました。
・人事面での注目ポイントは淵田社長及び山道取締役の重任。
・淵田氏は2014年2月社長就任以来既に3期が経過していること、2016年11月に三菱自より三菱重工色が強いダイヤモンドF.C.パートナーズ株式会社が設立されて1年半が経過していること、今年2月に三菱重工から転籍された立花副社長が次期社長含みの転籍とも見られたこと、等の理由から三菱自出身の淵田氏が今年限りでお役御免になるとの憶測が流れていました。
・ところがその観測は結局下種の勘繰り以外の何物でもなく、淵田氏は続投。同時に公表された経営情報を見ると淵田氏社長就任以降3年間一貫して増収増益なので本人が辞めるとでも言わない限り社長を代える積極的な理由はありません。就任当初はズタボロだった橋本前社長はなんだかんだと評価を劇的に向上させた上に5年やっているので、淵田社長の4期目が特に長いわけでもありませんし。
・ただ2017年経営情報で明らかなように、浦和は足下深刻な観客減に見舞われており(但し、入場料収入は前年比ほぼ横ばい)、昨年の大幅増収は広告料収入と移籍金・賞金等からなる「その他」の寄与が大。浦和の広告料収入は親会社のいわゆる「ミルク補給」ではなく、「人気があって注目度が高いのでスポンサーになった」各社様の積み上げという側面が強いので、観客減は入場料収入減に直結するだけでなく先々広告料収入の減少にも繋がりかねません。
・この件については当然ながらクラブも危機感をもっているようで、重任決定の淵田社長には観客減問題への対応が問われる1年になるでしょう。また昨年の好決算はACL優勝で嵩上げされており、今のチームのテイタラクでは今年度は減収は免れずに社長業績の末尾を汚す格好になろうかと思います。重工サイドが泥をかぶるのを嫌がってあえて淵田社長を据え置いたという意地悪い見方もできますが(苦笑)。
・今般の役員人事でなんとも不可解だったのが山道取締役の重任。
・浦和は今年4月堀監督更迭に続いて強化体制を刷新したのに伴い、従来本部長(強化担当)だった山道氏は本部長(社長補佐)というなんとも曖昧模糊な位置づけに移っていました。傍目には立て続けに期中での監督交代を余儀なくされた「現監督の力量見極めに関する節穴っぷり、次期監督に関するノープランぶり」に関する責任を取らされ、閑職に追いやられたも同然と思い込んでいました。
・従って今般の株主総会でてっきりお役御免になるのだろうと予想していたのですが、まさかの重任とは!! 現場を預かる監督・コーチは更迭されたら直ちに路頭に迷うのに、より責任の重い元強化担当がこんな甘々な処遇でいいのかなぁ・・・
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