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2018.04.08

【観戦記】18年第6節:浦和 1-0 仙台 ~ 大槻「おんどりゃー!タマとってこんかい!」

・浦和が優勢だった前半30分までの間に先制し、その後はほぼタコ殴りの憂き目に遭いながらも守りに守って逃げ切り勝ち。浦和が半年以上迷走している間にチームの実力は仙台に追い越されたことを実感させるような試合内容でしたが、それでも前半30分までの出来は刮目すべきものがあり、少なくとも昨年終盤から続いた堀体制のような閉塞感は微塵も感じられませんでした。

・浦和の序盤は攻守で仙台を圧倒。積極的に相手に食いついてボールを奪取。奪ってからのパススピードは見違えるように上がり、縦パスが入った後のフォローも早く、強かった時の浦和が一瞬甦ったような場面すらありました。堀監督を悩ませ続けた「興梠孤立問題」とはいったい何だったのでしょうか?

・もっとも序盤で体力を使い果たしてしまったのか、後半は見ていられない惨状に陥ってしまいましたが、良い時間帯がそれなりにあって、かつ勝ち点3も付いて来た。あらを探せばいくらでも出てくる試合でしたが、今は内容を云々している時期ではなく、今日は今季初勝利を率直に喜びたいと思います。追加点が取れそうにないのでとにかく1点を守り切るという意識がチーム内で統一されていたようにも見受けられ、途中投入のナバウトが全力で駆け戻ってサイド最奥部で守備をする見せ場もありましたし。

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・この試合でのサプライズは浦和が突如フォーメーションを3-4-1-2に転換したこと。大槻監督は試合後「このシステムを選んだ理由は、仙台さんの戦い方と、僕らの戦力、いまやれることを比べたときに、このやり方が一番いいのではないかと思って選択しました。」と語っていますが、おそらく前節仙台と同一フォーメーション(3-4-2-1)の長崎が内容で優勢だったことがヒントになったのでしょう。

・また大槻監督の置かれている状況が状況なので柔軟な対応策が打ちやすかったという見方も出来ます。大槻監督はフロントから「暫定」と繰り返し明言されており、おそらく任期はW杯中断期間前までと目されます。ゆえに大槻監督に課されたミッションは「新監督招聘後からの本格反攻に向けて、少しでも勝ち点を稼いでおく」という撤退戦というか持久戦的な色彩が強くなろうかと思います。

・端的にいえば大槻監督の目指すサッカーをチームに定着させるなんてことはどうでもよく、相手の出方に応じた手、さらに言えば相手の良さを消すような手を打ち続けて毎試合少なくとも勝ち点1をもぎ取るという超リアリスティックなサッカーを繰り広げることになろうかと思います。ゆえに仙台相手には3-4-1-2でしたが、4-3-3の次節神戸相手にはまたフォーメーションを変えてくるかもしれません。もちろん主体性もへったくれもないサッカーを続けるのは選手の不満が溜まりやすく、通常なら監督は選手のモチベーション維持に苦労するでしょうが、今般は選手も監督も2ヶ月の辛抱と割り切れますし。

・また広島戦&仙台戦と2試合見てまるで出たとこ勝負、いつも相手なりで大槻色が何もないというわけでもなかったかと思います。仙台戦はフォーメーションこそミシャ式に近い形となり、それがパス回しを円滑にしたのは疑いないのでしょうが、ミシャ式と著しく違うのはポゼッションには全く拘らず、縦に早い攻めを志向し、かつ極力シュートで終わろうとしていること。前半無理目なミドルシュートが目立ったのはその査証でしょう(唯一阿部のミドルが枠内を襲いましたが)。縦に早い攻めは広島戦でより顕著で、レギュラー陣が多く出場していた仙台戦のほうが連携が良いので多少相手をバスで崩そうという企図が強かったようには見受けられました。

・先制点はその縦に早い攻めが実った形。武藤からの長い縦パスが最前線の興梠に通り、興梠がCB平岡&GK関を難なく交わしてゴール。もっとも平岡の対応がお粗末すぎて、アシストは武藤ではなく事実上平岡だという気もしますが(苦笑)。また23分相手を押し込んでから槙野→柏木→槙野枠内シュートという場面もありましたが、これはミシャテイストの残り香っぽい形。

・ただ浦和が仙台を圧倒していたのは前半30分まで。仙台のフォーメーションは基本の3-4-2-1ではなく、オプションの3-3-2-2(守備時5-3-2)だったためかミラーゲームにはならなかったのが災いしてか、運動量が豊富だった序盤こそ高い位置で相手を潰せていたものの、30分過ぎから両サイドでWBをフリーにしてしまう場面が目立ちだしました。横浜M戦で顕著でしたが、今季の浦和はなぜか後半運動量がガタ落ちになってしまう試合だらけ。大槻監督もさぞかし頭が痛いでしょうが、こればかりは中断期間まではどうにもなりません。

・33分永戸→西村を皮切りに、左右からのクロスが石原に合いかかること2度、3度。69分左サイドから阿部にスルーパスを通されるという絶体絶命の大ピンチは槙野が駆け戻って間一髪クリア!!失点しなかったのが不思議なくらいピンチの連続でしたが、なんだかんだと仙台は好機で枠内シュートを撃てず、この辺が仙台の限界なんだろうとも思いました。結局西川がヒヤリとしたのは60分リャンのFKがポストを叩いた場面&マウリシオがミスキックでクリアボールが西川を直撃した場面だけだったかと。終盤は単調なクロスの放り込みに終始してしまいましたし。

・浦和は後半早い時間帯からボールを奪っても前線に繋げずにただボールを蹴り返すだけという情けない状態に陥ってしまいましたが、80分くらいからナバウト&柏木の連携でようやく反撃開始。両者ともスピードがないのでカウンターを活かせないというトホホな場面もありましたが、ほとんど一緒に練習しておらず、試合は初めてだった割には今後の可能性を感じられただけでも今日は良しとしましょう。

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・観客数は週末デーゲーム&まずまずの天候にも関わらずとうとう3万割れ。浦和はシンプルに試合を見せるだけという古典的な営業&運営方針を貫いているので、つまらない上に勝てないサッカーを延々と半年以上も続けていたらこうなるのも当然でしょうなぁ・・・また単純に高齢化の影響でスタジアムに来なくなった方もおり、さらには無観客試合以降の一連の施策で良くも「悪くも」浦和を支え続けてきた古参サポの少なからずがスタジアムを離れ、その代わりの新規サポが思うように集まっていないという中期的な要因もあるのでしょう。近々の株主総会で淵田社長の退任も近いと目されますが、スポンサー収入の維持・拡大では頑張っている反面、浦和のかけがえのない基盤=「固定客の多さ」を確実に突き崩してしまったようにも思え、在任期間中の成績は赤点に近いかと思います。

・超久しぶりのホームゲーム勝利。昨年から始まった浦和の観客漸減傾向に底打ち感が出るためのきっかけになると良いのですが。

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---武藤--興梠---
-----柏木-----
菊池-青木--阿部-平川
-槙野--マウリシオ--遠藤-
-----西川-----

(得点)
5分 興梠

(交代)
62分 武藤→ナバウト
70分 菊池→森脇
85分 森脇→長澤

・前節長崎戦を見て、浦和が3-4-1-2ないし3-4-2-1に転換することは個人的には予想の範囲内でしたが、驚いたのは平川がいきなりスタメンだったこと。また広島戦で90分出場し、しかも良いところがなかった菊池が中2日でスタメン出場したり、今季不振続きの阿部がスタメンに名を連ねたりと、スタメンはサプライズだらけ。

・今週は週央の神戸戦がリーグ戦なのであまり大胆なターンオーバーを仕掛けづらく、その次に中3日で続く清水戦まで含めて順繰りに選手を使ってゆく過程の中でこのようなサプライズスタメンとなったのでしょう。

・残念だったのは途中投入の森脇がまたもや故障したこと。ただでさえSB/WBは層が薄いのに、その中で比較的信頼がおける宇賀神&森脇が過密日程の最中に故障してしまうとは・・・ しかも平川は連戦が効かないので、4バック時には槙野ないし遠藤をSBで使わざるをえなくなるでしょうし、3バック時にはいよいよWBの適材に困るという非常事態に。

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--石原----西村--
--中野---野津田--
永戸---富田---古林
--金--大岩--平岡-
------関-----

(交代)
57分 永戸→梁(中野が左WBへ)
64分 西村→阿部
76分 古林→蜂須賀

・前半30分以降、仙台が浦和を圧倒。就任5年目に突入した渡邉監督のもとで仙台のチーム力が着実に上がり、とうとう浦和を追い越してしまったのは一目瞭然な試合でしたが、だからといって一気に上位を窺えるかとなると少々疑問。これまではほぼノーマークだった仙台の実力が上がると相手も対策を立ててくるのは当然で、そこを乗り越えないとなかなか上位には進めない。そんな試合だったような気もしました。

・序盤何もさせてもらえずに石原はイライラ。相変わらず悪い意味で年齢を感じせない気性難ぶりでしたが、やたら攻撃的なカピバラっておるんかいのう・・・

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