【祝】オズワルド・オリヴェイラ監督就任
・昨日オズワルド・オリヴェイラ氏のトップチーム監督就任がクラブから報じられました。
・監督選任に関しては当初ネルシーニョ氏と接触しているとのいかにも飛ばし臭い報道があった後、仙台戦(4/7)のあたりからオリヴェイラ氏と接触しているとの話が「関係者」談として報じられており、その話が2週間も経たないうちに実った格好。中村GMも「今月中に決めたい」と語っていましたが、こんなに早く決まるとは正直びっくりしました。
・しかも新監督は早々と25日柏戦からチームを指揮。てっきり大槻暫定監督が中断期間一杯まで指揮を執ると思い込んでいただけに、この手際の良さにもびっくりしました。
・中村GMは監督選定の基準として以下の3点を挙げています。
(1)タイトル獲得経験があること
(2)日本をよく知っていること
(3)これまで目指してきた強くて魅力あるチーム作りを行える人材であること
・(3)の条件は抽象的過ぎてあってないようなものだと思いますが、(1)(2)の条件だけでも相当対象者が絞られ、たまたまブラジルでプラプラしていたオリヴェイラ氏に白羽の矢が立ったのでしょう。監督選任の発想がかつての「西野に振られ、岡田に振られ、オファーを出していないクルピにも断られた」時と大差がないような気がしますが、中村GMが松木やギドやゲルトを連れてこなかっただけマシとここは前向きに考えます。
・オリヴェイラ氏は2007~09年にかけて鹿島で3連覇を達成するなどJリーグでの実績は申し分ありません。ただ残念ながらブラジルに戻ってからのオリヴェイラ氏の成績は芳しくなく、「これじゃセホーンと大差ないんじゃね?」と訝しくなるくらい短期間でクラブを渡り歩く羽目になっています。また鹿島での大成功も何分10年近く前の話であり、「やってるサッカーが古いんじゃね?欧州トップモードをフォローしてんの?」という懸念も無きにしも非ず。そもそもネルシーニョが柏で成功したのを最後に最近ブラジル人監督ってJリーグでぱっとしませんし・・・
・かといって、いかにも最近の戦術に通じてそうだがJリーグではまるで実績がない監督を連れてきても、それはそれで「実績のなさ」を懸念するだけでしょうから、あまりオリヴェイラ氏の懸念事項ばかり論っても生産的ではないと思います。ただ大槻組長、いや大槻暫定監督が全く準備期間がなかったにも関わらずあっという間にチーム再建に成功し、しかも若手選手をフルに活用しながら結果を残すという誰もが予想しなかったであろう赫赫たる成果を出してしまったので、新監督への期待水準が随分上がってしまったのは否めません。もっとも大槻組長がそのまま続投しても成功したかどうかもこれまた判らないのですが・・・
・オリヴェイラ氏がどういうサッカーを志向しているのかという点については、残念ながら同氏が鹿島を率いていた期間が浦和の大混乱期と丸被りしていて、他所のチームのことなんて考えている余裕が全くなかったせいか、残念ながら「全く記憶にございません」。よって鹿島で何をやっていたかについては他の方に譲ります。そもそも鹿島でやっていたことを浦和でやるかどうかも判りませんし。聞くところによればモチベータータイプらしいので、そこは大槻組長と系譜が同じ。大槻組がグローバル化しただけという見方もできます。
・契約期間は不明ですが、中村GMが「そこはまず結果を出すことに集中してもらうこと」「まずこのあと1年間の結果」と述べているところを見ると、とりあえず今年一杯&成績次第で契約延長オプション付きみたいな感じ。67歳と年齢が年齢なので、ミシャのように結果的に長期政権になる可能性は薄いと思います。
・開幕ダッシュに失敗したどころか、「開幕逆噴射」だったにも関わらず中村GMは今季リーグ制覇、ACL圏入りを全く諦めていない様子。それゆえオリヴェイラ氏にはとにかく短期で結果を出すことを求めたようであり、世代交代は二の次三の次みたいで。従って下手をすると来年また監督を代えざるを得ない羽目になるような気がしてなりませんが、その際はたぶん組長満を持して再登板でしょうなぁ・・・
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