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2018.05.20

【観戦記】18年第15節:G大阪 0-0 浦和 ~ 15連戦のフィナーレを飾るに相応しい双方ヘロヘロ、ヨレヨレっぷり

・うーーん、前節に続いてまたしても残留争いの渦中にある相手にスコアレスドロー。ここで連勝して残留争いグループから一気に抜け出す皮算用をしていたのに結果は相手にも勝ち点3を渡さないという最低限のものに留まってしまいました。しかし、前節鳥栖戦は文字通り相手に何もやらせなかった悔やまれるドローだったのに対し、この試合はシュート数(14vs8)もさることながら、相手GKをびびらせた回数では明らかにG大阪が勝っており、負けなくてよかった試合だったと思います。

・言い換えれば、中断期間明け後に捲土重来を期すべくここは残留争いのライバルに離されないようにドローに持ち込んでじっと耐えた。無理やり勝ち点3を取りに行って勝ち点ゼロで終わってしまう愚を避けた。そう前向きに評価してもいい試合だったと思います。

・ただ興業的にはかなり辛い試合だったも事実。4月初から中2日or中3日で延々と続いた15連戦で両チームともヘロヘロ、ヨレヨレでびっくりするようなパスミス、トラップミスが続出。肝心なところでシュート精度を欠く、あるいはシュートに力がないのもお互い様。浦和で言えばルヴァン杯とかけもちでフル稼働している橋岡と長澤の終盤は見ていられない状態でした。

・W杯開催年ゆえ過密日程は致し方ないと思いますが、謎すぎる代表監督交代劇に象徴されるように肝心のW杯における日本代表の取り組み姿勢が甚だ心もとないものに堕しており、なんでこんなもののために過密日程を強いられているのかという想いがあるのも否めません。ともあれ、15連戦はこれにて大団円。W杯出場へ向けて歩みを進める者、惜しくも今回のW杯には手が届かなかった者、とりあえずレギュラー定着が先決な者、それぞれ立場は違えども誠にお疲れさまでした。

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・浦和のスタメン&フォーメーション(3-3-2-2)は前節鳥栖戦と全く同じ。G大阪は4-4-2なので当然ながら随所でミスマッチが起こり、特にサイドの攻防に見応えがありました。もっとも試合展開は終盤G大阪が猛攻を繰り出すまでは、浦和が攻めて攻めきれず、G大阪がカウンターを繰り出すも精度を欠くという、端的に言って会に低迷するチーム同士のそれだったような気がします。

・G大阪は恥も外聞もなくドン引きで勝ち点1を取りにいった前節横浜M戦とは一転して、最終ラインを高く押し上げて4-2-4気味に浦和の最終ラインに猛然と圧力をかけてきました。しかし、浦和も慣れたものでビルドアップに特に難渋する様子はなく(この辺がルヴァン杯広島戦との大きな違い)、この日は左サイドでフリーになっている宇賀神へ大きく展開しての攻めが目立ちました。

・ところが残念ながら試合後宇賀神本人も認めるようにそこからの仕掛けなりクロスなりが今一つ。36分宇賀神→興梠が初めての決定機でしたが、ここは東口がビッグセーブ。40分にはG大阪を押し込んだ状態から柏木縦パス→武藤で右サイドからエリア内に突入し、武藤のクロスを東口が弾いたこぼれ玉に柏木が反応したものの、シュートは右足でヨレヨレ。

・一方G大阪もカウンターで反撃。5分藤春クロス→長沢→藤本、27分浦和押し込んで攻めきれずにヤット→ファン→倉田、34分航ロストから藤本→長沢ヘッド、38分倉田クロス→長沢→ファーで藤本(但しオフサイド)、AT+3分には前に出たマウリシオのロストからマテウス→長沢(惜しくも合わず)と手数ではG大阪優勢という印象で前半を終えました。浦和は攻めきれずに高く上がったWBの裏を突かれる、あるいはサイドでSH&SBに数的優位を作られてしまうという3バックにありがちなやられ方を繰り返していた感じでしょうか。もっともそれは攻撃時にWBがフリーになりやすいことと表裏一体ですが。

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・後半も前半終わりごろの流れを受けて浦和がG大阪を押し込む展開。51分こぼれ玉を拾ってフリーでエリア内に突入した長澤の折り返しは柏木にも橋岡にも合わず、56分カウンターから柏木→武藤ヘッドの折り返しはわずかに興梠に合わずって前半から立て続けの決定機で1点も入らず、「崩しても崩してもあーあー入らない」という「さざんかの宿」状態な浦和。

・一方52分にはファン→藤本エリア内突入→倉田という絶体絶命の大ピンチを許しながらも、G大阪も決定機に精度を欠いて低レベルで拮抗した展開で終盤戦に突入したところで、オリヴェイラ監督は前半とは一転して後半消え気味だった宇賀神に代えてマルティノスを入れ、さらに柏木に代えて阿部を投入。

・しかし、残念ながらこの交代はほとんど機能しませんでした。武藤を左WBに下げたものの既にヘロヘロの武藤に攻撃に出る余力は残っていらず、また柏木を下げたためにマルティノスへのパスの供給源を自ら断ってしまったような恰好に。途中出場の阿部がほぼ行方不明だったのもオリヴェイラには誤算だったでしょう。さらに言えばチームが依然としてマルティノスの正しい使い方に慣れてない風でもあり、マルティノスが威力を発揮したのはATのカウンター(長澤→マルティノス→李)だけ。

・そ79分遠藤クロス→興梠、82分橋岡クロス→興梠ヘッドと浦和が右サイドから決定機を作った後はG大阪が猛攻。84分倉田クロス→ファーでどフリーの食野、87分米倉クロス→長沢と2度絶好機を作られてしまいましたが、共に西川が好セーブ。特に後者なんて右手一本で辛うじて弾いた超美技で、「とにかく撃たれたら一巻の終わり」だった昨年の惨状が嘘のよう。残念ながらロシアW杯出場は叶いませんでしたが、早々と次大会出場へ向けて気持ちを切り替えられたのが好パフォーマンスに繋がったのかも。

・結局オリヴェイラ監督就任以降のリーグ戦6試合で積み上げた勝ち点は5(1勝2分3敗)と試合数に満たないちょっと物足りない結果で、順位も14位に終わってしまいましたが、複数失点は一度もありません。全く準備期間のない状態からのスタートゆえこの結果は致し方ないと思いますし、大崩れはしていない上に決定機の数もそれなりに作れている試合内容を見れば、まとまった練習時間が取れなかった割にはよくやっているとも評価できます。

・ただ「あと一押し」だけは絶望的に足りない。それを戦術変更&練習の積み重ねによるコンビネーションの熟成で補うのか、あるいは強力なコマを採って解決するのか、中断期間中の浦和の動きが楽しみです。そして中断期間中のルヴァン杯プレーオフや天皇杯は「新生浦和」の恰好の確認の場。どう考えてもW杯の日本代表の試合よりワクワクしますなあ(苦笑)

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---武藤--興梠---
---柏木--長澤---
宇賀神--青木---橋岡
-槙野--マウリシオ--遠藤-
-----西川-----

(交代)
71分 宇賀神→マルティノス(武藤が左WB、マルティノスがFWへ)
76分 柏木→阿部
87分 興梠→李

・直輝はとうとうベンチ外。左CKを長澤が蹴っていることから推察されるように、柏木のコンディションがあまり良くないのかもしれませんが、ルヴァン杯名古屋戦での迷走が祟ってか直輝はIHとして柏木にとって代わる可能性は乏しくなったようで。

・宇賀神に代えて菊池を出す選択もあったはずですが、菊池が監督の信頼を得られていないのも直輝と同じ。ルヴァン杯での出来不出来を受けて、だんだんリーグ戦で使われる選手も絞り込まれてきたようです。

・途中で交代を命ぜられた3人はいずれも直近のルヴァン杯でお休みor出番なしの選手だというのも皮肉な話。最後尾の槙野や航はともかく、使い詰めの長澤や橋岡は下げるに下げられないのか・・・

010

---長沢--ファン----
倉田--------藤本
---マテウス--遠藤---
藤春-ファビオ--三浦-米倉
-----東口-----

(交代)
71分 ファン・ウィジョ→食野

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