【TV短感】ロシアW杯H組第1戦:日本 2-1 コロンビア ~ どう考えても神風のおかげ!!
・W杯本番前まで2ヶ月という謎すぎるタイミング、謎すぎる理由で監督を代えるという暴挙に出た日本。当然ながら本番へ向けての準備なんて満足に出来ず、何をやりたいのか判然としないまま本番に臨んで案の定惨敗するだろうと個人的には予想していました。
・ところがその予想を根底から覆したのが試合開始わずか3分にして得たPK&C・サンチェスの一発退場。この試合に関してはこれが全てとしか言いようがなく、日本が勝った理由をロジカルに説明しようとしても無理でしょう。再現性なんて全くない、極めて偶然性の高い勝利。それでも勝ちは勝ち。W杯本番は結果が全て。
・立ち上がり積極的に前からプレッシャーをかける日本。香川の縦ポンに反応した大迫がD・サンチェスに競り勝っていきなりGKと1対1。ここで大迫が決定機を一発で決めていればC・サンチェスの退場はなかったわけで、その後の展開は全く違ったものになったでしょう。しかし、大迫のシュートはGKにセーブされ、こぼれ玉を拾った香川のシュートがC・サンチェスのエリア内ハンド→決定機阻止でPK&一発レッドを誘発。C・サンチェスがアホすぎたといえばそれまでですが、日本に「神風が吹いた!!」としか言いようがない奇跡が起こりました。
・コロンビアが辛かったのは数的不利に陥っても日本戦で勝ち点を取りこぼすわけにはいかなかったこと。H組はどう見ても日本の1弱で、日本から勝ち点を取りこぼした国がグループリーグ敗退の憂き目にあう可能性が高い。ゆえにコロンビアは数的不利を跳ね返すべく、日本陣内で積極的に仕掛けて相手のファウルを誘ってFKに賭けるようなプレーが目立ちました。
・39分コロンビアの同点弾はその狙い通りでしたが川島の対応が酷すぎて爆笑。壁の下を抜けたキンテロFKを川島がゴール内でセーブ。GLTの判定を待つまでもなく、20世紀のテクノロジーでも判るゴール。直近の練習試合で失態続きの川島をなんでスタメンに起用したのか???
・ただ前半だけでコロンビアが相当体力を使ったのは確か。コロンビアは数的不利なうえに、そもそも弱小日本戦に向けてコンディション調整なんかしてなかったでしょうし、後半早々と足が止まりはじめ、前半攻撃面で全く数的優位を感じなかった日本が後半一転してボールを支配して決定機の山また山。
・どうしても勝ち点3が欲しいコロンビアは59分キンテロに代えて故障でベンチスタートになっていたハメス・ロドリゲスを投入。しかし、この選手交代がコロンビアの傷口を広げる結果になってしまいました。なにせハメス・ロドリゲスは全く動けない。数的不利でいつもよりさらに動かないといけないのに、ハナから動かない選手がいると非常に辛い。31分に右SHクラドラードを下げたのも謎でしたが、この試合のぺケルマン監督の采配は謎だらけで、これも神風といっていいのかもしれません。
・決定機を外しに外した日本は、先制後消えたも当然の香川に代えて70分本田を投入。そして73分本田CK→大迫ヘッドで待望の2点目をゲット!!
・ところがこの本田投入が大当たりとは言い難く、本田はその後危険な位置でのボールロストやパスミスを連発して、事実上11人目のコロンビアの選手と化してました。幸いないことに先述のようにコロンビアはハメス投入で2人少ないような感じな上に早々と電池切れに陥っており大過には至りませんでしたが。
・さらに相手が電池切れに陥っているにも関わらず日本の守備には安定感がなく、危ない場面をなぜか原口が懸命に駆け戻って防いでいる場面が頻発。逃げ切りたい時間帯で西野監督はヘロヘロの大迫に代えてなぜか武藤ではなく故障が噂される岡崎を投入し、交代策の謎っぷりをぺケルマンと競い合っていましたが、なんとか逃げ切り成功。
・神風に敵失が重なって全く夢想だにしなかった勝ち点3が転がり込んだ日本。これでグループリーグ突破が現実的な目標になりましたが、西野監督はその目標に向けて何かプランを持っているのかどうか。コロンビア戦だけしかプランを用意してなかった、その後はそれから考えるなんてアホな話がないとは言い切れないのが日本の怖いところですが(苦笑)。
-----大迫-----
乾----香川---原口
--柴崎--長谷部---
長友-昌子-吉田-酒井宏
-----川島-----
(得点)
6分 香川(PK)
39分 キンテロ
73分 大迫
(交代)
70分 香川→本田
80分 柴崎→山口(負傷による交代)
86分 大迫→岡崎
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