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2018.07.13

【観戦記】18年天皇杯3回戦:浦和 2-1 松本 ~ 雨降って地固まるかな??

・端的に言って「勝てばよかろう!!」としか言いようがない、内容に乏しい試合でしたが、それでもカップ戦は勝利が最大かつ唯一の目標。オリヴェイラ監督は疲労困憊の代表組だけでなく、清水との練習試合で小破したはずの興梠すら無理使いして、なりふり構わず現状の「ベストメンバー」で必勝を期しただけに、勝てて本当に良かった。しかも90分で。

・リーグ戦再開を1週間後に控えた貴重なガチンコマッチを活かし、「流れの中から点が入る気がほとんどしなかった」という問題を筆頭に、この試合で問題が多々炙りだされたであろうと思いますが、それらは代表組合流後のトレーニングで徐々に修正されるものと前向きに考えることにしましょう。アルウィンは終盤不意に大雨になりましたが、まさに「雨降って地固まる」になると信じて。

・この試合で目を惹いたのは浦和が「ベストメンバー」を並べたこと以上に、3-4-2-1のフォーメーションを採用したこと。オリヴェイラ監督はキャンプ期間中の練習試合で3バックと4バックを併用していたのでサプライズというわけではありませんが、キャンプには代表組が不在だったため代表組が慣れ親しんでいる3バックを採用したのかもしれません。また松本の基本フォーメーションが3-4-2-1なのでそれにマッチアップさせたのかもしれません。

A020

・リーグ戦が1週間先の浦和が「ベストメンバー」を並べたのに対し、この試合を挟んで中3日&中3日での連戦を強いられる松本は前節から6人入れ替えた1.5軍仕様。高崎&岩上がベンチスタートなのはともかく、J2では反則級のスピードを有する前田大はなんとベンチ外でした。

・そして松本が連戦を強いられた反面、浦和は1か月ぶり以上の公式戦だという「試合勘の差」が案の定序盤に露呈。松本はかなり飛ばし気味にゲームに入ったように見受けられましたが、浦和は松本の鋭い出足の前にタジタジになった挙句、10分セルジーニョ→下川で右サイドを崩され、下川クロス→どフリーの永井でいきなり失点。青木はパスカットに失敗してコケたのはともかく、青木と交錯してコケた下川が素早く立ち上がってセルジーニョをフォローしたのに対し、橋岡も青木も切り替えが非常に緩慢だった辺りが試合勘の無さかな? そして最後はマウリシオが永井を放してしまうオマケ付き。

・浦和は反撃に転じようにも前半は松本のプレッシャーがきつくてビルドアップがままならず。興梠はがっつりマークされて縦パスを入れようにも入れられず、おまけに前三人及び宇賀神&マルティノスの連携は無きに等しいので、縦ポン攻撃による興梠or武藤の裏狙い、あるいは遠藤&武藤&橋岡による右サイド攻撃に辛うじて活路を見出すしかありませんでした。25分に流れの中から掴んだこの日唯一の決定機=遠藤縦パス→橋岡クロス→ファーでマルティノスはなんと宇宙開発事業団!!

・この決定機を最後に流れの中からは全く点が入る気がしないまま前半も終わろうとしていましたが、モノを言ったのがセットプレー。42分柏木CK→ファーで槙野折り返し→マウリシオヘッドで同点。いかにも「時間がない中で、これだけは練習積んできました!!」みたいな形の得点でした。キャンプ期間はほぼフィジカル強化に終始して攻撃パターンの仕込みまで手が付けられなかった中でなんとか勝ちをもぎ取るための一策だったという気も。

A012

・後半の松本は自陣に引いてある意味通常運転。前半のうちに同点に追いついた浦和はボールを支配する時間こそ増えたものの、ただそれだけという形で時間が徒過。67分マルティノス→阿部でフォーメーションを青木アンカー3ボランチ気味の3-3-2-2に変更して不安定だった中盤をてこ入れし、さらに75分宇賀神→荻原で左サイド攻撃を活性化させる意図は十二分に伝わってきましたが、それでも「CKを取れるようになった!」程度にしか効果はありませんでした。

・ただそのCKを活かしきったのがこの日の浦和。85分柏木CK→中央でマウリシオがズドンで浦和ついに逆転。その前76分にも柏木CK→遠藤ヘッドがポストを叩く場面もあり、レギュラーCBを2枚欠く松本のセットプレーの守備が相当怪しかったのに助けられた感は否めませんが、オリヴェイラ監督としてはある程度狙い通りの形での勝ちなのでしょう。

・逆転された松本は途中投入の高崎を目掛けて反町監督伝統の「怒涛の放り込み攻撃」を開始しましたが、概してクロスの精度が低くて一度高崎ポスト→下川シュートが角度のないところから西川を脅かしただけ。浦和が逆転に成功した辺りから急に雨が激しくなり、屋根もなければ雨具も一切ない身としては「とにかく早く終われーーー!!」と心底願うもののATが5分もある上にパウリーニョが負傷する「泣きっ面に蜂」状態でしたが、浦和はなんなく逃げ切り勝ち。

・反町監督から見れば試合勘の無い浦和に対して「立ち合いで一発かます」辺りまではプラン通りだったかもしれませんが、結局その後の決定機は27分宇賀神のパスミスに乗じた前田直の枠内シュートくらいしかありませんでした。CKや深い位置でのFKから得意のセットプレーを活かすこともできず、最後はカテゴリーの差=個人の力量差がモロに出て敗戦。反町監督は試合後「く、く、崩されてはいないんだから!」と特に負け惜しみを言う風でもなく、1.5軍仕様でJ1チーム相手にこれだけ善戦できれば十分と割り切っているかもしれません。

A016

-----興梠-----
-マルティノス----武藤--
宇賀神-青木-柏木-橋岡
-槙野--マウリシオ--遠藤-
-----西川-----

(得点)
42分 マウリシオ
85分 マウリシオ

(交代)
67分 マルティノス→阿部
75分 宇賀神→荻原
89分 武藤→柴戸(柏木がFWへ)

・個人的MOMは文句なくマウリシオ。マウリシオはルヴァン杯で失態を繰り返して早期敗退の一因となっていただけに天皇杯には多少期するものがあったのかもしれません。もっとも張り切りすぎて、あまり意味がないドリブルでの持ち上がりも散見されましたが。

・マルティノスは清水との練習試合に続いてシャドーでの起用。スペースがあってナンボのマルティノスをわざわざ相手のプレッシャーのきついシャドーに置く意図は正直掴みかねますが、25分の決定機みたいに逆サイドのフィニッシャーとして期待しているのかも。まぁマルティノスをシャドーを置く限りは、選手配置こそミシャ式と同じでもその機能のさせ方はミシャ式とは全く違うものになるのは必定。

・またオリヴェイラ監督が浦和3バックのやたら前に食いつく守備、一人一殺、死なばもろとも的守備を是として直すつもりがないのにも少々驚きました。松本相手ですが、その性癖を逆用されかねない場面がチラホラしていましたが・・・

A015

-----永井-----
--セルジーニョ--前田直--
下川-藤田-パウリーニョ-隼磨
-浦田--橋内--當間-
-----守田-----

(得点)
10分 永井

(交代)
74分 永井→高崎
89分 前田直→中美
89分 藤田→岡本

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