みなと食堂@八戸・陸奥湊 ~ 平目漬丼せんべい汁セット
JR八戸線の陸奥湊駅を出て、駅前通りを右へ徒歩2、3分。八戸市営魚菜小売市場を中心に水産関連の店が軒を連ねていて朝から活気があります。「みなと食堂」はそのほぼ東外れ。非常に目立たない外観なので危うく通り過ぎそうになりました。先客2、後客ゼロ。
ここの名物は「平目漬丼」。単品だと1000円ですが、せっかく八戸まで来たならばということで「平目漬丼せんべい汁セット(1350円)」を注文。
壁にべたべたメニューが貼ってありますが、基本的に海鮮モノの丼か刺身かといった感じ。オッチャンが一人、オバチャンが二人で切り盛りしていましたが、値段から見てもどうも市場関係者向けに朝飯を手っ取り早く、かつ安く出すという店では無さげ。でも外観同様店内も割と雑然としていて、観光客向けという感じでもないんだよなぁ・・・ くの字型カウンター8席と4人卓×1。
とにかくヒラメの存在感が圧倒的!! ご飯の上にこれでもかこれでもかと敷き詰められた薄橙色のヒラメまたヒラメ。普段ヒラメなんて食べる機会はないだけにありがたや、ありがたや。そしてヒラメの上に卵黄が乗ってビジュアルも実に華やか。
ただご飯がパサつき加減なのが残念でした。そのせいかご飯に保水力が乏しく、どうしてもタレが底に溜まりがち。またヒラメはニンニクしょうゆに漬けられているようですが、それでも味わいは淡白で、基本的にどちらかというと歯ごたえを楽しむ性格のものなので、タレなり卵黄なりを上手く絡めないと美味さが引き立ちません。
となると、ヒラメも卵黄もご飯と一緒にぐちゃぐちゃにかき混ぜて食べるのが大正解なんだろうなぁ、と途中で思いつきましたが、せっかくのビジュアルをぶち壊すなんて勿体なくてできませんでした。
そこでご飯のパサつきと、ヒラメの淡白さを補うべく大活躍したのが醤油ベースのせんべい汁。鶏肉、きのこ、野菜類と具も豊富で、朝から非常に豪華かつバランスが良い食事となりました。もっとも「せんべい」のせいで、朝から食いすぎてしまった感もなきにしもあらず(自嘲)。
八戸市営魚菜小売市場でも、規模は大きくありませんが、魚や総菜を市場で買った後にご飯や汁ものをつけてもらう「朝食コーナー」がありました。
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