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2018.11.28

オズワルド・オリヴェイラ監督、2019シーズンへの契約更新

・先日(11/25)オズワルド・オリヴェイラ監督と来シーズンの契約を更新することで合意したとクラブから報じられました。契約年数等、契約が更新されたこと以上の仔細は一切不明です。

・オリヴェイラ監督は第5節磐田戦(4/1)終了直後の堀監督更迭、及びそこから第9節札幌戦(4/21)までの大槻暫定監督の後を受けて、第10節柏戦(4/25)から浦和の指揮を執ることになりました。

・第9節終了時点での浦和のリーグ戦戦績は勝ち点12(3勝3分3敗)の9位。オリヴェイラ監督はそこから第33節まで勝ち点を48(13勝9分11敗)の6位にまで延ばし、リーグ戦でのACL圏入りこそ逃したものの、残留争いに巻き込まれかねなかったチームを半年でACL圏入りが現実味を帯びる地位にまで引き上げただけでもオリヴェイラ監督の手腕は十分評価に値します。

・特に大槻暫定監督が勝ち点を積み上げていた時期ですら顕著だった試合後半の失速傾向を、W杯による長い中断期間を利用してフィジカル強化に努め、その傾向をかなりの程度払拭したのは見事でした。

・またオリヴェイラ監督自身「4バックが好き」と公言しているにも関わらず、ルヴァン杯でJ2甲府相手に不覚を喫したのを契機に4バック導入をすっぱり諦め、今シーズン一杯浦和の選手たちが馴染んでいる3バックベースでチームを作る(しかも大槻組長がすがった「ミシャの残り香」をちょっとずつ消し去りながら)という、一貫して4-4-2だった鹿島時代からすれば意外ともいえる柔軟性を見せたのも驚きでした。

・さらに最初はナバウト、ついでファブリシオと得点力不足を解消してくれるであろうと思われた外国人FWを次々と故障で失いながらもなんとか既存の選手をやり繰りし、フォーメーションを変えながらしぶとく勝ち点を積み上げていった辺りも高く評価できるかと思います。

・昨年リーグ戦では「下位相手にはなんとか勝てるが中位には引き分け止まり、上位には手も足も出ない」という残念な結果しか残せなかった堀監督の続投と違って、オリヴェイラのリーグ戦戦績にさほど問題はなく、かつ内容も就任当初比で改善傾向であることからすれば、オリヴェイラ監督との契約更新は至極当然でしょう。天皇杯を優勝して就任当初の一大目標だったACL出場権を獲得できれば万々歳ですが、そこまで待っていれば来季の編成に差し支えるので、この時点での契約更新の運びになったと目されます。

・シーズン途中からの監督就任なので、当然ながらオリヴェイラ監督の理想像と手駒には少なからず乖離があり、実際故障でもないのに出番がほとんどない選手が何人もいます。新シーズンは監督のやりたいことを前面に押し出すのか、あるいはより安全な漸進策を採るのか判りませんが、世代交代期が来ていることと相まって今オフは相当手駒のシャッフルがあると予想されます。となると、今オフはオリヴェイラ監督よりもむしろ中村GMの手腕が問われることになるでしょう。

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