マルタマ@横手・十文字 ~ 中華そば
全国的な知名度は高くありませんが、秋田県南部の横手市十文字地区はちょっとしたラーメンどころ。十文字駅は首都圏から遠い上に新幹線沿線でもなく、おまけにローカル列車しか止まらない小駅ですが、その周辺に特徴豊かなラーメン屋が点在しています。
当初は駅に比較的近い「丸竹」を予定していましたが、なんと臨時休業に遭遇。致し方なく駅から10分ほど歩く「マルタマ」へ転進しました。夕方近くの中途半端な時間帯ゆえ店はガラガラで、先客2、後客2。
先払い制で基本と思しき「中華そば(500円)」を注文。激安です。メニューは味噌や塩、さらには焼肉中華やたぬき中華といった変わり種も。
店内は4人卓×6、店奥の小上がりに6人卓×3、さらにコの字型カウンター10席程度。ガラガラなのに一人客は律義にカウンターに座るあたりは土地柄なのかどうか。卓上には胡椒と一味。
いやぁ、スープは見た目通り超あっさり、超クリア。煮干し等魚介系出汁がベースのようですが、かえしもかなり抑え気味にしたせいか、よく言えば優しい味わい、悪く言えばかなり物足りない気がします。だからといって不用意に卓上の胡椒を入れると、微量であっても胡椒が悪目立ちして全体のバランスをぶち壊しがち。
麺は細目の緩い縮れ入りで、手もみっぽい食感。超あっさりスープに合わせるにはこれしかないでしょう!!
チャーシュー自体はごくありふれたものですが、このスープだとチャーシューの旨味が引き立ちます。チャーシューの旨味でスープの物足りなさを補いながら食べ進むのが吉。具は他に大きな麩、メンマ、刻みネギ、カマボコ、海苔。
やたら味が濃い今時のラーメンへのアンチテーゼとして一度食べる価値はありますが、好きかと言われると個人的にはちょっと微妙・・・
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