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2018.12.02

【観戦記】18年最終節:浦和 3-2 FC東京 ~ 内容はともあれ勝って平川送別会に花を添える心地よさ

・両チームとも最終節を待たずにACL圏入りの可能性がなくなり、最終順位をちょっとでも上げてちょっぴり賞金がもらえるかどうかだけといういかにも消化試合然とした一戦。もっともFC東京(以下「瓦斯」)のほうは正真正銘の消化試合だったのに対し、浦和は中3日で天皇杯準決勝が控えている立場で、その状況の差がこの試合への取り組み姿勢にはっきりと表れた一戦となりました。

・具体的には瓦斯が現時点でのベストメンバーを組んできたのに対し、浦和は前節出場停止の柏木と故障明けの槙野・青木をスタメンに復帰させたものの、興梠・武藤をベンチ外とした他、宇賀神・長澤がベンチスタート。代わりに普段スタメンで出る機会がない李・ナバウト・荻原・柴戸をスタメン起用するという、非常に判りやすい天皇杯優先のシフトを組んできました。

・前節湘南戦もそうですが、今の浦和はスタメンを大きくいじるとチームのパフォーマンスはガタ落ちになってしまうようで、この日の試合内容も芳しくありませんでした。シュート数こそ10対13とさほど差は付いていませんが、決定機の数はどう見ても瓦斯のほうが多く、浦和の大敗に終わっても仕方がない試合だったと思います。

・ところが前節湘南戦とは逆に浦和は多くはない決定機を確実に決めたのに対し、瓦斯は19分ディエゴのまさかの決定機逸を筆頭に決定機を外しに外したのに助けられて、浦和がなんとか逃げ切り勝ち。平川の引退に花を手向けるべき試合に泥を塗ることなく、曲がりなりにも勝ってセレモニーに繋げられて本当に良かった。しみじみそう思いました。

007

・9分柏木CK→李ヘッドで浦和が早々に先制したものの、その後は防戦一方。先制後の浦和の決定機は22分大森の横パスをカットしたナバウトがそのままミドルシュートを放った場面だけかな?

・浦和は先制後立ち上がりと比べてやや引き気味に構えたように見えましたが、ディエゴのポストプレーへの対応がまるでなっていないのが致命的。ディエゴに楽々ボールをキープされた浦和の守備は後手に回り勝ちで、瓦斯にバイタルエリアを好きなように使われ、さらにはサイドに簡単に展開されてしまいました。

。19分森重→ディエゴへの縦パスを契機に右サイドから東→ディエゴの決定機を作られたのがこの日の浦和の出来の悪さの象徴事例でしょう。ところがボックス内フリーで西川と対峙したディエゴのシュートはなぜか明後日の方向へ。28分にも高萩(?)→ディエゴの縦パスを契機に、最後はボックス内フリーで東にシュートを撃たれてしまいました(シュートは西川が難なくセーブ)。

・また普段スタメンで出る機会の少ない選手が多いせいか、連携がメロメロ。パスミスは多く、動きが被ることも多く、おまけに走ってほしいところに走りださない。また若い選手が混じっているせいか、リードしているのになぜか慌ててしまい、焦ってボールを前に運ぼうとしてロストした挙句に瓦斯のカウンターを食らう場面も目立ちました。36分柴戸がボールを運ぼうとした瞬間にハーフライン辺りでカットされ、そのまま高萩にミドルシュートを撃たれたのがその一例。

・瓦斯の外しっぷりに助けられてはいたものの、そうそう運が味方し続けるはずもなく、46分またしてもディエゴにポストプレーを簡単に許し、室屋→東の縦パスに対しても対応が甘くて東に簡単に前を向かれ、最後はアーク付近でディエゴがどフリーだという「悪の三重奏」みたいな形でとうとう失点。まぁ「納得の失点」と言うべき失点でした。

・しかし、その直後にこの試合の行方を決定づける、いかにもオリヴェイラ仕込みらしいというか、端的に言えば「鹿島臭い」プレーが炸裂。荻原のドリブルによる仕掛けで得たFKを柏木が素早くリスタート。瓦斯の集中が切れているといえばそれまでですが、その隙を見逃さない柏木に天晴れ!それ以上にFKにダイビングヘッドで飛び込んだのが李ではなく柴戸だったというのには驚きました。当然ながら柴戸も抜け目なく瓦斯の隙を伺っていたのでしょう。

・ただ突き放しに成功したとはいえ、浦和の守備が体をなしていないのは相変わらず。ナバウトを最前線に残して5-4-1の守備ブロックを敷いているように伺えましたが、ボールの奪いどころが定まらずに後手に回りに回って瓦斯に決定機を許し続けました。相変わらずディエゴへの対応は甘々。また前半から橋岡&岩波はサイドに流れたスピード王永井に苦戦勝ちな上、おまけに荻原は室屋に簡単に裏を取られるなど、中といいサイドといい、後半も浦和守備陣の至るところで火災が発生しているように見受けられました。

・ところが不思議というか、これぞフットボールというか、後半も圧倒的に瓦斯が優勢だったにも拘わらず、決定的な3点目を奪ったのは浦和。67分西川ゴールキック→ナバウトが森重に競り勝って(というか森重は競ってすらいない(笑))ハイボールを背後に落とし、ボックス内で自ら拾って李が仕上げという単純極まりない形でゴールが決まりました。9割がたナバウトの得点。ナバウトはスピードがないのでスペースにボールを出してもあまり意味がありませんが、フィジカルの強さが活きた格好でしょうか。

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・2点リードしたことでオリヴェイラ監督は脚を攣った荻原に代えて宇賀神、故障明けの青木に代えて長澤と相次いでレギュラー陣を投入して試合を締めに。途中投入の長澤の運動量は圧倒的で、すっかり負け癖のついた瓦斯にも諦めの気配が漂い出した時点で満を持してオリヴェイラ監督は平川の投入を準備しました。

・しかし、ベンチが平川投入の準備をしているのが判ってスタジアムがざわつき出したのが良くなかったのか、さらにはそのざわつきによって浦和の選手達が集中を欠いてしまったのか、87分ボールを拾った高萩に始まり、クロスを上げた室屋も、仕上げの前田も悉くどフリーというお粗末極まりない形で失点。その直後にも柏木CKのこぼれ玉を拾った柴戸がなぜかボールを前に運ぼうとしてロストした挙句、3対4のカウンターを許してしまう大失態を演じてしまいました。

・こんな展開になってしまうと平川投入自体がお蔵入りになっても不思議はないのですが、そこは消化試合の気楽さなのか、オリヴェイラ監督は迷うことなく平川投入を敢行。大規模な配置転換を伴う危険な選手交代でしたが、平川の顔に泥を塗るわけにはいかないとばかりに浦和の選手達もなんとか集中を取り戻し、かつ当の平川自身が右サイドの守備に奮戦してなんとか逃げ切り勝ち。

・浦和は最終節に勝って5位(勝ち点51)でフィニッシュ。エコパで惨敗して堀監督のクビが飛んだ日にはお先真っ暗、残留争い間違いなしと思いましたが、あそこからよくここまで立て直したと思います。そして逆に磐田の方がプレーオフ行きとはまさに世の中一寸先は闇。優勝した川崎の実力こそやや飛びぬけていますが、それ以下は2位も最下位もそんなに差はない。非常に厳しく、そえゆえに面白いJリーグらしい2018年でした。

011

---李---ナバウト---
---柏木--柴戸---
荻原---青木---橋岡
-槙野--阿部--岩波-
-----西川-----

(得点)
9分 李
48分 柴戸
68分 李

(交代)
72分 荻原→宇賀神
81分 青木→長澤
89分 柏木→平川(平川が右WB、阿部がアンカー、長澤がIH、橋岡が右CB、岩波が中CBへ)

※マウリシオが小破して前節に続き欠場。

・天皇杯準決勝へ向けてという意味では橋岡の不振が気がかり。U19のみならずU21までも引きずり回されて、シーズン最終盤にはもうクタクタなのかも。ゴールキックのターゲットとしてもあまり相手に競り勝てなくなり、守っても軽すぎるプレーが頻発。ひょっとすると天皇杯では森脇のWB起用があるかっも。

・お疲れという点では槙野も同様かな。この試合はディエゴに自由にやられ過ぎでした。

013

---永井--ディエゴ--
東---------大森
---高萩--橋本---
太田-森重--チャン--室屋
-----林------

(得点)
46分 D・オリヴェイラ
87分 前田

(交代)
68分 永井→前田
78分 大森→リンス
78分 太田→小川

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