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2018.12.17

浦和2018年総括(1) ~ あっさり瓦解した堀体制

・2018年は全日程を終了し、オリヴェイラ監督の続投も既に決まっているので、あとは五月雨的に流れてくる選手の異動情報くらいしか楽しみ(とは限りませんが)がないので、波乱万丈だった浦和の2018年を簡単に振り返っておきます。

・といっても、一遍にだらだら長文を書いても読みづらいだけなので、

(1)あっさり瓦解した堀体制
(2)反撃へ向けて時間と勝ち点を稼いだ大槻暫定監督
(3)堀体制の負の遺産に苦しんだオリヴェイラ監督
(4)長い中断期間を活かして整ってきた反撃体勢
(5)衝撃のファブリシオ長期離脱と体制再整備

と計5回にわけて短文を連ねることとします。

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・第5節アウェー磐田戦(4/1)を最後に堀監督を更迭。昨年8月にミシャ長期政権の後を受けて急遽その後任に据えたばかりの堀監督を1年も経たないうちに更迭。これが2018年浦和の混迷の始まりでした。いやそのかなり前から既にチームはぶっ壊れ始めていて、堀監督更迭はそれを決定づけただけに過ぎないと言ってもいいでしょう。

・堀監督は昨年ACL優勝という歴史的偉業を果たし、その大戦果を受けてフロントも監督続投を決断したのでしょうが、昨年のリーグ戦は「残留争い組にはなんとか勝てるが、中位相手には引き分け止まり。そして上位相手にはホニャラララ」という「堀の法則」が鉄板になってしまう実にお寒い状況でした。

・堀監督はミシャのもとで長年コーチを務めていたにも関わらずなぜかミシャスタイルとはほぼベクトルが真逆のスタイルを志向したのも謎でしたし、4-1-4-1の基本フォーメーションのもとで武藤やラファエルのSH、遠藤の右SB起用といったかなり無理のある選手起用も謎でした。堀監督の妙な選手起用に愛想が尽きたのか、完全に干された状態だった駒井はもちろん、出番が少なくなった高木や梅崎といったサイドアタッカーがオフに大量流出してしまいました。

・そしてACL優勝の立役者だったラファエルが突如1月に中国へ移籍。あれだけACLで活躍すれば遅かれ早かれラファエルの海外移籍は避けがたかったと思いますが、キャンプ中の移籍は恐らくフロント・監督とも全く予想してなかったかと。所詮「ラファエルなんとかしてくれー」に過ぎなかった堀スタイル「ホッカー」はこれでほぼ全壊したようなものでしょう。多分に後講釈かもしれませんが。

・おまけに基本4-1-2-3の2018堀スタイルに適合的と思われたWGマルティネスがまるで使い物にならないのが第3節アウェー長崎戦までに露呈したのも大誤算でした。ちなみに長崎戦では堀体制では「禁断」だったはずのフリックが復活。上手くゆかない状況を打開すべく選手たちが勝手に動き出した。すなわちこれがチーム瓦解の兆候だったのでしょう。

・ルヴァン杯第2戦でG大阪にホームで大敗を喫したのを契機に、堀監督は続く第4節ホーム横浜M戦でいきなりフォーメーションを4-4-2に転換する迷走を見せたものの、「上位相手には点が取れそうな感じはしないのに、失点は防げずに僅差で負ける」という堀の法則をここでも発動。

・横浜M戦の後は代表ウィークで中断期間に入るので、その間に堀監督更迭は間違いなしと誰もが思ったでしょう。しかし、浦和フロントはなぜかこの中間期間を無為に過ごし、さりとて堀監督を全力で支持するわけでもなく、中断明け初戦の第5節アウェー磐田戦の敗戦でいきなり堀監督を更迭するという暴挙に出ました!!

・磐田戦の終盤を見たらチームがぶっ壊れたのは一目瞭然でしたからフロントが監督を支持する気力を失ったのかもしれませんし、ひょっとすると堀監督が指揮を投げだした結果のかもしれません。第5節終了時点で浦和の勝ち点はわずか2(2分3敗)。昇格組&昨年下位チームにも勝てず「堀の法則」は悪いほうにブレイク。

・この状態から浦和は年末にかけて良く立ち直ったものだと思います(しみじみ)。

続く

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・堀監督の後任には大槻育成ダイレクターが暫定監督として就任。堀監督をわざわざ中断 [続きを読む]

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