【閉店】君に会い鯛@東武練馬 ~ 濃厚そば
東武東上線東武練馬駅南口から線路沿いに南へ。先客ゼロ、後客4。
券売機はなく後会計制。卓上メニュー先頭の「濃厚そば(800円)」を注文。ランチサービスなし。メニューは他に鯛担麺850円、汁無し鯛担麺の3本立て。
店内は厨房前に横長カウンター5席、店左奥にカウンター3席。卓上には黒胡椒と酢のみ。厨房には若い店主のみ。
店主はフレンチ出身のようで、ラーメンの外観も味わいも確かにフレンチ寄りっぽい気がします。スープは「宇和島産の鯛と鶏のコラーゲンをおいしい水で9時間ゆっくり煮込んだ」ようですが、濃厚かつクリーミーでいて、しかも鶏出汁にかき消されることなく、予想以上に鯛の味わいがしっかり伝わってきます。それでいて魚臭さは一切なし。
ただ惜しむらくはちょっとぬるいかなぁ・・・ たぶん旨味を飛ばさないように等々、なんらかの考えがあってのことでしょうけど、フレンチのコースに付いてくるスープ単体ならこれで良いのでしょうが、ラーメンのスープでぬるいというのは個人的には辛いんだよなぁ・・・
淵にべっとり付いているのはカレー味のペースト。店からは何の説明もありませんでしたが、最初にこれを溶かし込んでしまうといきなりカレー味になってしまうので、あくまでも途中からの味変アイテムとして利用すること。ただ全部溶かしてもスープのベースの味わいはしっかり残るあたり、バランスを良く計算しているようです。
なお「宇和島の鯛」って他店でもそれを売り物にしていたような記憶が。なんとなく明石とか来島とか瀬戸内海の魚というイメージが強い鯛も今や養殖が圧倒的で、養殖では瀬戸内海に面していない宇和島のシェアが非常にでかいみたいで。
麺はやや細目のストレートタイプ。心持ちざらざらした口当たりで、若干ぼそぼそしたような食感。細めながらも濃いめのスープに負けている感じは全くしませんでした。やや量が少ないせいか、替え玉や和え玉が用意されていましたが、前述のようにスープがちょっとぬるいので替え玉は不向き。量が足りない場合は「鯛めし」を注文したほうが良さげ。
チャーシューは薄切りの豚と鶏。白菜やニンジン、ごぼう、赤カブ?とやたら野菜の色どりが豊富な辺りにもフレンチの影響を感じます。
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