キッチンマツヤ@名古屋・伏見 ~ トンテキ
豚肉のステーキ、俗称「トンテキ」。全く地方色がなさそうな一品ながら、どういうわけか三重県の四日市がその発祥の地として「とんてき」をガン推ししており、
・濃い味の黒っぽいソースが絡められていること
・厚切りの豚ロース肉を使用していること
・ニンニクが添えられていること
・千切りキャベツの付け合わせがあること
などを主な特徴として挙げています。
ところが人気が出たのがある意味却って災いしたか、トンテキは早々に名古屋進出を果たしていて、観光色に乏しい工業都市四日市にまでわざわざ出かけなくても良いことが判明。名古屋でトンテキを出している店の中から洋食屋「キッチンマツヤ」を往訪してみました。
店は東山線伏見駅8番出口を出てすぐ。ただ店は居酒屋「酒天童子」の店内にある階段を上った2階にあって、なんとも判りにくいのが難。しかも一番混みあう時間帯に来てしまったようで、階段に待ち客6人。回転は良さげですが、小さなカウンターに案内されたり、なかなか注文を取りに来なかったと厳しいアウェーの洗礼が待っていました。
店は特にトンテキをウリものにしているわけではなく、味噌カツ・ハンバーグ・エビフライ・若鶏の唐揚げ等々ありふれたメニューが並ぶ洋食店です。ランチタイムは700~1000円くらいのランチメニューが充実しているせいか、店は近隣のサラリーマンだらけ。名古屋駅周辺の店と違って大荷物を持った旅行者や出張族らしき方は見当たりません。早速「プレミアムランチメニュー」の中から「特上トンテキ(1390円)」を注文。定食はキャベツサラダともやしのお浸し、ご飯、赤だし付き。
豚は国内産の豚肉を使用。初めから角材状に切って出てきますが、しっかり焼き上げられている割には堅くも筋っぽくもなく、食感は柔らかめ。
豚肉自体は上々で気に入りましたが、問題はタレ。名古屋なのに意外にも味噌ダレではありません。「ウスターソースにワインビネガーやバルサミコ酢を調合」したものだそうですが、甘酸っぱいというよりは酸味の自己主張が強め。酢豚よりはずっと酸味が強め。そして名古屋らしく濃い味付けなのでこれは好き嫌いが分かれそう。個人的には許容範囲内。また肉の底にニンニクチップが少々隠れていましたが、ランチタイム&客層を考えてか、「ニンニクがっつり」という感じはしませんでした。
ただ「ステーキ」にしては量が少ないかなぁ・・・ これならランチメニューにある「ぷちとんテキランチ(890円)」で十分やったなぁと思うも後の祭り。
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