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2019.03.19

【観戦記】19年第4節:C大阪 1-2 浦和 ~ 見たか!これが4億円の力や!!(苦笑)

・ゲームは90分間C大阪がボールを支配する展開。前半こそC大阪に決定機らしい決定機はなく、浦和はそれ以上に何もないというシオシオな内容でしたが、後半に入ってC大阪が浦和右サイドを立て続けに攻略して次々に決定機。そして森脇が自陣深い位置でファウルを犯して得たFKを64分ソウザが角度のないところから見事に決めてC大阪先制。

・北京遠征から中3日の浦和は疲労困憊で体も頭も動かないのか、守るのが精一杯で攻撃がほとんど成り立っていない状態だったので、先制された時点でこの試合は負けたと思いました。しかし、どこからどう見ても敗色濃厚な試合をひっくり返したのがオリヴェイラ監督の選手交代。山中&マルティノスと共に獲得に2億円を費やしたと噂される選手を同時に投入し、しかもその両名が共に得点に絡むという、もう監督冥利に尽きるとしか言いようがない形で浦和が見事に逆転勝ち。

・シュート数15対7というスタッツに象徴されるように試合内容はどう見てもC大阪が優勢で、ロティーナ監督が「いいプレーをして、チャンスもつくれましたが、ただゴールが奪えませんでした。勝つべき試合だったと思います。」と負け惜しみをぶつのは道理でしょう。

・ただ個人的にはミシャの下で内容で相手を優に凌駕しながらも勝てない試合(しかも肝心な試合に!)をアホほど見てメンタルがズタボロになっているせいか、「ボールを持ってチャンスをつくっていくことができたことには満足しています。」というロティーナのコメントは、これが浦和の監督だったらさぞかしブチ切れていたかも。逆転されてからのロティーナの選手交代はオリヴェイラとは対照的にさしたる効果はなく、試合終了直前にメンデスのシュートがポストを叩いたくらい。この監督もミシャ型で、試合前の練習が全てで試合中はイマイチなのかも(何かを思い出して遠い目・・・)

C001
・浦和のスタメンはは北京戦から中3日にも関わらずナバウト→杉本、マウリシオ→森脇と2名入れ替えただけ。GK西川はともかく、興梠・柏木・長澤・宇賀神・槙野とフィールドプレーヤーを5人もスタメンで使い詰めにするあたりがオリヴェイラ流。

・C大阪もルヴァン杯から中3日ですが、こちらはルヴァン杯で大きくメンバーを入れ替えており、コンディション面ではC大阪がかなり有利でした。C大阪のスタメンをリーグ戦前節広島戦と比較すると奥埜→都倉の入れ替えのみ。ただ都倉が1トップに入ったため柿谷とソウザの位置が一列下がった格好に。

・前述のように、立ち上がりからC大阪がボールを支配。浦和はお疲れのせいか、さほど前からボールを奪いには行かずに自陣高めの位置で5-3-2の守備ブロックを作って防戦する道を選んだ模様。そんな浦和に対してC大阪はボールを支配するものの、ロングスローやCKからチャンスになりかかるくらいでさして決定機は作れず。29分ソウザ縦パス→丸橋カットイン→都倉のショートカウンターが多少惜しかったくらい(シュートは枠外)。

・浦和の攻撃はC大阪以上に悲惨。浦和のボールを奪う位置が低いためもあって、浦和のカウンターは全く成り立ちませんでした。3ボランチがフィルターとしてほとんど機能していないせいかボールを奪う位置がそもそも低く、また身体も頭も疲れているのかボールを奪っても出しどころを逐一指差し確認しながらボールを出している状況(しかもパス精度が劣悪!)という状態だったので、カウンターの成り立ちようがなく、浦和がまごまごしているうちにC大阪はさっさと帰陣。遅攻を強いられると浦和はなおさらビルドアップに苦しんでFWまでボールを運べる気配無し。

・よって前半は両チームとも何事も起こしそうにないシオシオな状態で終了。長居は朝から雨、午後になっても天気は不安定で時折ざっと強い雨が降る中、文字通りのお寒い観戦と相成りました。

008
・しかし後半に入るとゲームに動意が。52分清武の縦パスで後方から駆け上がって来た丸橋が浦和右サイドで裏を取り、丸橋クロス→ファーで柿谷ヘッドの決定機(槙野がクリア)。56分には松田→都倉ポスト&左へ展開→丸橋クロスの良い形。

・そして63分清武の縦パスで都倉に裏を取られた森脇が背後から都倉を倒してイエロー。64分ソウザのFKは角度がなかったものの、それに反応して飛びこんだ都倉が邪魔になったのか、西川も飛び出せずにFKが直接ゴールへ。昨年の埼スタでの対戦でもソウザのFKで敗れており、ソウザは浦和にとって天敵であり続けるのか! そう思わざるを得ない見事なゴールでした。

・その後も浦和右サイドは炎上しつづけ、69分左サイドでソウザためる→後方から清武駆け上がってボックス内突入&クロス→都倉ヘッドの決定機(付いてきた槙野が気になったのがヘッドは枠外)。後半浦和は何度も後方から走りこんでくる選手を捕まえられずに右サイドからフリーでクロスを上げられ続けました。ここまではロティーナ監督の思惑通りだったでしょう。ただ1点しか取れなかったという現実を除いては。

・オリヴェイラ監督は前半から攻守にわたって何かと面倒な存在だったソウザを消すために54分という早い時間帯に長澤に代えて柴戸を投入しましたが、残念ながら柴戸を入れてエヴェルトンをIHに上げたところで中盤の守備が弱いままなのはどうにもならず、右サイドは炎上し続けました。

・何処からどう見ても敗色濃厚、いつ追加点を取られても不思議はない不利な戦局をひっくり返すために、76分にオリヴェイラが放った一手はなんと山中&マルティノスという攻め駒2枚の同時投入。守れそうにないので、どつきあいに活路を見出す!!と言わんばかりの選手交代ですが、これが共に見事に嵌まったのですから、さぞかしオリヴェイラも笑いが止まらないでしょう。

・76分、投入されたばかりの山中FKはかなり距離がありましたが、ライナー状の山中のボールを興梠が木本のマークを外してヘッドで同点。この日柏木のふんわり系のボールは簡単にジンヒョンにキャッチし続けられていただけに、球質が全然違う山中のFKがゴールに直結したのは今後の浦和にとって極めて明るい材料です。

・続いて大仕事をしたのがマルティノス。80分橋岡スローインから杉本がマルティノスへ展開。C大阪はなぜか右サイドがぽっかり空いており、マルティノスは無人の野を駆け上がってスピードに乗り、そのまま対面の片山をぶっちぎってボックス内突入。片山はたまらずボックス内でマルティノスを倒してしまい、山本主審は迷うことなくPKを宣告。実に判りやすい2億円マルティノスの使い方で、山中が持ってきたこれまた2億円の取説に書いてある通り。

・しかも、そのPKを決めたのが杉本。浦和はPKキッカーが予め決まっていないようなので、現地では古巣への惜別を込めて、そして浦和での活路を切り開くべく杉本が率先して蹴りに行ったものだと思ってしましたが、何のことはない実際は興梠から予め「もしPKがあったら蹴っていい」と言われていたそうで。

・ただそうであってもアホほど練習してきたであろう古巣のジンヒョン相手にPKを蹴るのはさぞかしプレッシャーがかかったことでしょう。しかし杉本はジンヒョンの逆を突いてPK成功。興梠ですら浦和加入後の最初のPKは失敗しているのに、杉本は見事難しい状況下でPKを決めてくれました。

・優勢だった戦局をわずか5分強で逆転されたロティーナ監督は85分になってメンデス&高木を一気に投入して布陣を4-4-2に変更。それはともかく、まだ時間がAT含めて10分弱も残っているのになぜかC大阪は放り込み主体のパワープレー紛いに展開。マル&山中というおよそ守れそうにない浦和左サイドを攻めれば良いのに何故?と、傍目にはC大阪の戦術転換が不思議でなりませんでした。

・こういう単調な相手には浦和の守備陣は強い。C大阪のロングボールを守備陣が淡々と弾き返して、マルティノスにカウンターを窺わせる。しかもカウンターに失敗したらマルティノスが前からプレッシャーをかけて相手に簡単には蹴らせないという単純作業の繰り返しで残り時間を凌ぎに凌ぎ、試合終了直前にメンデスのボックス内のシュートがポストを叩いた場面があっただけで試合終了。

004
・浦和は開幕からリーグ戦2勝1敗1分、ACLは1勝1分と共に五分五分以上の成績でいったん中断期間入り。浦和はキャンプを丸々フィジカル強化に費やして実戦練習をやらなかった上に、武藤&青木と昨年の主力であり、かつキーマンを欠いた状態で開幕を迎えたので、序盤は苦戦を強いられるのはオリヴェイラ監督も覚悟していたでしょうから、この結果は期待以上、出来過ぎと捉えているかもしれません。

・ブリーラム戦を除けば試合内容はお粗末極まりなく、リーグ戦は得点わずか3。しかもPK、FK、PKというクソサッカーの見本みたいな恰好。しかし3点しか取っていないのに勝ち点7ですから、クソサッカーもまんざら捨てたものではありません(苦笑)。

・札幌戦でボコボコにやられたのが良い薬になったのか、今の浦和は相当守備に意識行ってる様子。だから攻撃時はどうしても後ろ髪引かれ隊で安全運転、指差し確認だらけ。これではセットプレーとPKでしか点が入らないのは当然でしょう。ゆえにリーグ戦序盤は最悪引き分けの連続でもいいと割りきって、とにかく守備重視でロースコアの試合に持ち込み、あとはセットプレーでわずかに勝機を見出し、引き分けになりそうな試合を辛うじて勝ちに持ってゆく。オリヴェイラ監督の算段はそんな感じなのでしょう。

・メンバーが揃わない、連戦連戦でコンディションが整わない、戦術的な練習時間が取れない等々、難しい状況に置かれて思い描くようなサッカーが出来ない際に「クソサッカー」で勝ち点を拾うのはタイトル奪取には極めて重要なこと。しかし「クソサッカー」の連続で勝ち点を伸ばし続けられるほど甘い世界ではなく、一歩間違えれば「ドロー沼」に陥ってしまいがち。

・オリヴェイラ監督がこの状況を打開するには武藤&青木の復帰、さらにはファブリシオの復帰を待つしかないというのであれば少々寂しい気がします。中断明け後の浦和の変わり身に期待したものです。

C007
---興梠--杉本---
---柏木--長澤---
宇賀神--エヴェル---橋岡
-槙野--岩波--森脇-
-----西川-----
(得点)
76分 興梠
82分 杉本(PK)
(交代)
54分 長澤→柴戸(柴戸がアンカー、エヴェルトンがIHへ)
76分 宇賀神→山中
76分 柏木→マルティノス

・守備に走り回るマルティノス、ボールを追って前線へ飛び出した山中の穴を埋めているマルティノス。こけても痛がらない、無駄に抗議しないマルティノス。どんだけ魔改造されたんや、マルティノス!!

C011
-----都倉-----
--清武----柿谷--
丸橋-ソウザ-デサバト-松田
-木本--ヨニッチ--片山-
-----ジンヒョン----
(得点)
64分 ソウザ
(交代)
80分 デサバト→奥埜(故障による交代)
85分 柿谷→メンデス
85分 松田→高木(4-4-2へシフト)

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