初代 葱寅@新御茶ノ水 ~ しお蕎麦
駿河台で一際目立つ三井住友海上火災本社ビルの南に並ぶ飲食店の一つ。並びにファミマあり。先客1、後客3。
店内の券売機ボタン上段には高額商品ばかりが並んでいますが、よく目を凝らして基本と思しき「しお蕎麦(800円)」を注文。ランチサービスなし。またメニューをよく見ると葱増し無料とあり、実際後客で一人葱増しを頼んでいましたが、店から積極的に勧めてこないというか「葱増し無料」をあまり目立たないように記してあるみたいでなんだかなぁ。メニューは基本「しお」と「しょうゆ」の2本立て。サイドメニューに肉饅頭が置いてあるのが特徴。
店内は厨房前に縦長カウンター7席のみ。硬い木の椅子かつ座席背後がやや手狭で、おまけに店はがらがらなのに奥から詰めて座らされるのが鬱。卓上にはあらびき胡椒と七味(?)。厨房にはスタッフ3人。
卓上のウンチク書きによると出汁は利尻昆布、広島産牡蠣、鯛煮干、国産牛アキレスがベース。また塩ダレは高知産の天然塩など4種類をブレンドとのことですが、スープの味わいは牛が全面支配。牛骨をウリものにしている店と大差なく、カキとかタイとかは全く判りません。ただ無化調にありがちな物足りなさは微塵も感じられず、また塩ダレも妙な尖りとか妙な自己主張が一切ないので非常に飲みやすくて気に入りました。
麺は極細ストレート。極細ですがやわやわではなく、啜り心地も良好。スープにもよく合っています。
チャーシューはかろうじてぐだぐだに崩れない程度にまでしっかり煮込まれていてトロトロ。それでいてしつこくもしょっぱくもないという絶妙の仕上がり。他に他に穂先メンマ、刻みネギ。
別皿でカット柚子が付いてきて、「途中で絞って下さい」とのこと。一段とスープの味わいがマイルドになったかな?という気もしましたが、もともとのスープの出来が良く、飽きて味変を要する性格のものではないので、別に入れなくても良さげ。
この出来なら「しょうゆ」で再訪しても良いと思いましたが、安くはないこの一杯が御茶ノ水という場所柄に合うかどうかだけが気になりました。
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