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2019.05.31

うま辛担々うどん@丸亀製麺

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 昨年期間限定で販売した「うま辛担々うどん」。よほど好評だったのか、わずか半年ほどのブランクを経ただけで再登場!! しかも今回も辛さを選べるキャンペーン付き!! 但し、前回は「うま辛辛辛辛辛坦々うどん」と称していたのに対し、今回は「うま辛MAX担々うどん」とぐっとシンプルなネーミングに。

 早速「うま辛担々うどん・大(750円)」を注文。季節柄か「冷やし」も用意。

 1辛~5辛は+30円、10辛は+100円、20辛は+200円、50辛は+500円、うま辛MAXは+1000円という値段設定(但し、50辛とうま辛MAXは予め特設サイトで注文する必要あり)。前回3辛だと辛さはピリ辛にも及ばない程度で、痺れは全くないことを確認済なので今回は5辛にしてみました。

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 「うま辛担々うどん」は担々スープをかけた上に甘辛い肉味噌とほうれん草を盛り付け、香味ラー油を回しかけただけの割とシンプルなもの。従ってうどんを茹でる係の方が最初から最後まで一人で作り上げており、焼き物をのせる系のメニューと比べると工程が単純です。辛さは肉味噌に加える唐辛子の量で調整しているのかな???

 担々スープはごまダレがきつくてかなりどろっとしているのが特徴。この個性がゆえか、3辛を5辛に引き上げたところでやっぱり辛さはさしたることはなく、痺れは皆無。辛いもの好きな方には物足りないでしょう。ただ食べた後に体が妙にポカポカしてくるどころか、うっすら汗をかいてしまう辺り、唐辛子もラー油も相応に効いているのでしょう。

 また「担々麺」と違ってあくまでもうどんであり、スープは「うどんに合うようベースには白だしを使用」しているそうで当然ながら和風の味わい。隠し味にかつおの粉を肉味噌に振りかけたのが妙手なのか、ごまダレも肉味噌もなんら違和感なく和風出汁と一体化しており、麺をすすり、肉味噌をサルベージしているうちにあっという間にどろどろスープがなくなってしまいました。担々麺だとスープを全部飲んでしまうなんてまずないだけに、ちょっと新鮮な思い。

 「うま辛MAX担々うどん」は4月26日から7月15日までの販売予定。次は「冷やし」を試してみます。

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2019.05.30

何度も繰り返される愚行 ~ THIS IS URAWA!!

・5月28日に突如浦和フロントからオズワルド・オリヴェイラ監督との契約解除、同時に大槻毅氏のトップチーム監督就任が公表されました。またその翌日にはトップチームの大幅な刷新、さらにこれまた唐突にフェイエノールトとの戦略的パートナーシップの覚書締結も公表されました。

「せっせと落とし穴を掘って、自ら進んでハマりに行く」のが浦和の歴史。複数の選択肢がある際には必ずといっていいほど最もダメそうなものを選ぶのが浦和。ババ掴みの天才。今回もその天賦の才能を遺憾なく発揮し、腐臭を放つ「秘伝のタレ」を性懲りもなくかき回したようで、第一報が飛び込んできた際には腹立たしさのあまりつい深酒してしまいました。

・若干日が経って多少メンタルが落ち着いたところで、今回の監督人事について思うところを書き連ねておきます。なおこういう事件のあった後には内部事情に通じているかのような怪しげな記事がわらわら出てきますが、その辺は極力無視してこの場ではクラブから公表されている記事・コメントについてのみ言及します。

(1)オリヴェイラ監督との契約解除自体は妥当だが、予想以上に早かった

・広島戦の観戦記に「オリヴェイラ流の終焉を感じさせる惨敗」というタイトルを付した通り、オリヴェイラ監督の更迭自体はやむを得ないと思います。フロントもあの広島戦の惨敗を見て監督更迭に動いたようです。

・「暑くなればキャンプで鍛えに鍛えたフィジカルの強さがモノを言うぞ!!」と信じていたのに、いつまで経ってもそんな気配は微塵も感じられないどころかとうとう走り負ける始末。守備重視、相手の良さを消してロースコアの闘いに持ち込む手筈だったのに、ボールを動かすのが上手い相手に惨敗を繰り返し、相手の良さは消えるどころか全開に。一方自分の型はないに等しいので攻撃は全く持ってお粗末の限り。しかもホームでリーグ戦の戦績が極端に悪い(1勝1分5敗)となると、そりゃクビも飛ぶだろうと思います。

・また最も時間的余裕があるキャンプで4バック導入を見送ったのに、3月末になって突如4バックを試行。それも横浜Mに粉砕されたのを契機にわずか2試合でお蔵入りと中期的なチーム作りで迷走。さらにオリヴェイラ監督の十八番だった「選手交代による局面打開」も今年は湘南戦を典型例にむしろ傷口を広げるだけに終わるケースが目立ちました。

・なぜ昨年はチーム再建に成功してリーグ戦ではACL圏入りが手に届くところまで勝ち点を積み上げ、さらには天皇杯優勝という形でACL出場権獲得という公約を果たしたオリヴェイラ監督が急にここまでダメになったのか不思議でなりません。「モチベーターとしては超一流だが、戦術家ではないので即効性がある反面賞味期限は短い」という解釈も出来ますし、鹿島で3年持ったオリヴェイラ流がもはや時代遅れで、浦和では1年も持たなかったのかもしれません。

・従ってオリヴェイラ監督更迭自体は妥当で、最も長くて今年限り、最も早くて川崎戦の後の代表ウィーク中に更迭、個人的にはACL・ラウンド16敗退を契機に7月に監督を代えるシナリオだろうと思いましたが、中村GMの決断=社長の承認はびっくりするほど早くてなんと川崎戦を待たずに監督交代。成績は低迷していますが残留争いに片足突っ込んでいるわけでもないという状況なのに、なんでこんなに急いだのでしょうか?? 

(2)後任がなぜ大槻氏なのか? = 綿々と受け継がれる「Mr.ノーアイデア」の系譜

・個人的には川崎戦後といった超早期の監督交代シナリオの場合は昨年同様何がしか暫定監督を立て、7月くらいに新監督を招聘するのだろうと考えていました。ところが、いきなりオリヴェイラ監督を更迭した後に大槻氏を再招聘、しかも今回は「暫定」ではなく正式の監督として招聘するとの発表には二重、三重の意味で驚愕しました。

・大槻氏は昨年暫定監督としてケチのつけようがない結果を残しましたが、それはあくまでも超短期の結果であり、また暫定だと判っているからこそ出来たことも多分にあっただろうと思われ、監督としての実績はほぼ未知数といっていいでしょう。オリヴェイラ監督招聘時に中村GMは「タイトル獲得経験があること」を招聘理由に掲げていたのに、なぜこんなにブレてしまったのでしょう??

・また大槻氏は今年3月にヘッドコーチから外れて「海外クラブとのネットワーク構築推進プロジェクト」(本件は後述します)の担当になったばかり。その大槻氏を3ヶ月も経たないうちに呼び戻して監督に据えるとは尋常な話ではありません。

・そうまでして中村GMが大槻氏に固執するのはなぜなのか? 中村GMは監督選任を真面目にやらず、なんとなく楽そうな道を歩んでいるだけではないのか?

・前任の山道強化部長はとにかく監督選任について見識がないというか「Mr.ノーアイデア」。ミシャ長期政権後の監督について何も考えておらず、いざミシャがやばくなるといきなり堀コーチを監督に引っ張り出し、その堀監督もやばくなると思考停止に陥るという大失態を重ねてとうとう事実上更迭されましたが、その後任=中村GMも結局のところ同じ穴の狢だったようで。

・そして大槻新監督が経験の浅さを露呈してダメだと判ったら、堀監督同様シーズン途中で弊履の如く捨ててしまうのだろうなぁ・・・

・浦和は強化トップにまともな人材を据えない限りどうにもならない。今回の件で、その思いを新たにしました。

(3)なぜ無理な目標を掲げ続けるのか?

・監督としての手腕は未知数に近い人物を招聘したにも関わらず、ACL&Jリーグの2冠という目標は下ろさない。それどころか大槻新監督には「世代交代」というタスクまで押し付けたとの話には開いた口が塞がりませんでした。

・国内では無敵、リーグ優勝は当たり前というクラブがACLとの2冠を狙うのは十分理解できます。しかし、リーグ優勝はたった一回で、優勝争いの常連というわけでもないレベルのクラブが「2冠」という目標を掲げるなんておこがましいにも程がありましょう。しかもその過大な目標と現実のギャップを埋めるために超大物監督を呼び、超大物選手を複数人補強するわけでもない。

・しかも無理を承知で「2冠」を目指しにいったら、「そこにフォーカスを当てさせすぎた」「実際にフォーカスしたところがそこの優勝、優勝というところが強すぎた」とフロントに不満を持たれてクビになる。そんなアホな話があるか!!

・ACL優勝というい輝かしい実績を残しながらもJリーグでは明らかに限界があった堀監督をなぜか続投させた件に象徴させるように、浦和がACLを重視していることがクラブの方向性をいろいろと歪めているような気がしてなりません。某クラブのようにあからさまにACLに手を抜けとは言いませんが・・・

(4)世代交代を監督に押し付けるのは無理筋では?

・なぜか大槻新監督に押し付けられた「世代交代」というタスク。「世代交代しながら勝つ」なんて「言うは易く行うは難し」の典型でしょう。優勝を義務付けられたトップチームの監督は勝てないと当然クビになりますから勝負を度外視してまで若手を使うなんてことは難しく、せいぜい実力が同じなら若いほうを使うくらいのことしかできません。

・逆に世代交代を重視するなら「今年は賞金圏くらいで可」みたいに目標を下げてシーズン序盤は多少負けが混んでも経験値を上げるための勉強代として大目に見るくらいの心積もりでいるべきでしょう。ところが、浦和フロントは「世代交代しながら勝つ」なんてこれまた無理難題をふっかける。

・そもそも世代交代しようにも、手元にこれといった若手選手がいないとどうにもなりません。ミシャ時代に世代交代を意識して20代半ばの選手を集めたはずですが、それぞれの理由で悉くいなくなってしまいました。今年世代交代がなかなか進まなかったのは別にオリヴェイラ監督が使う選手を固定したからではなく、そもそもベテランを脅かすような中堅・若手選手が少なかっただけの話で、むしろ選手編成の歪さ=フロントの責任が大なのではないか? 監督選任同様、ここでも中村GMの「サボリ」が見え隠れします。

(5)アカデミーをどうするつもりなのか?

・大槻新監督は組閣にあたって、ユースから3名(上野氏・工藤氏・末藤氏)もぶっこ抜き。上野氏は前回暫定監督就任時にもユースコーチからトップチームコーチに引き上げられ、オリヴェイラ監督就任後また育成ダイレクター&ユース監督に戻った経緯がありますが、今回はアカデミーの体制が未定のまま。

・新コーチ陣に名前がない池田氏がアカデミーに回るものと推察されますが、将来の浦和を支える基盤を自分でせっせと掘り崩しておきながら、世代交代もへったくれもなかろうに・・・

(6)海外クラブとのネットワーク構築推進プロジェクトの謎

・今年3月8日に「海外クラブの知見蓄積とネットワークづくり、指導現場における協力関係づくり」を目的とする「海外クラブとのネットワーク構築推進プロジェクト」なるものが突然公表され、その担当者としてなぜかヘッドコーチを務めていた大槻氏が抜擢されたのには心底驚きました。

・大槻氏は一貫して国内の現場畑の人物で、ビジネスや留学といった個人的な経験から海外に豊富な人脈を持っていそうな方ではないのにこのようなプロジェクトを任せたことだけでも十分驚きですが、それ以上に驚きなのはシーズン開幕してまもない時期での任命だったこと。こんな中長期的な視野を持ったプロジェクトをこんな妙な時期に始めますかね。フツー・・・大槻氏とオリヴェイラ監督の折り合いが悪くてやむを得ず、といった匂いがプンプンします。

・唐突に始まっただけに、今般の大槻氏の監督再招聘と共に立ち消えとなると思われたこのプロジェクトですが、なんと「フェイエノールトとの戦略的パートナーシップの覚書締結」という形で結実。しかも大槻氏の監督再招聘の翌日に公表されるという手回しの良さ。オリヴェイラ監督更迭がやたら早く決まったこと、中村GMには大槻氏の再招聘しか念頭になかったこと、そして大槻氏召喚前にフェイエノールトとの一件がまとまっていたことと3点セットで胡散臭さ満点です。

・しかも「海外クラブの知見蓄積とネットワークづくり」とバルセロナ&神戸ないしCFG&横浜Mみたいな関係を想像させるようなどでかいお題目を掲げた割には、相手が近年CLどころかELでもさしたる成績を残していないフェイエノールトだと言うのはなぁ・・・「思てたんとちゃう!!!」感がハンパありません。実際「パートナーシップ概要」を見る限り、中長期的な関係でもなんでもなさそうですし。正直、大槻氏を手ぶらで再招聘するのは大槻氏のキャリアに泥を塗るようなものなので、誰かがチャチャとまとめた感じがしてなりません。

・さらに言えばオリヴェイラ監督更迭&大槻氏再招聘は広島戦よりもかなり早い時期に決まっていて、再招聘を前にプロジェクトの成果づくりを急いだような気さえします。実にサラリーマン的。実に三菱重工。そりゃ船は沈み、飛行機は飛ばないはずですわ・・・

 

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焼豚炒飯@大阪王将

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 京都王将(=「餃子の王将」)原理主義者なので、個人的には大阪王将は縁遠い存在ですが、期間限定(2019年5月9日~6月30日までの予定)で売り出し中の「天下無敵の焼豚炒飯(750円)」が気になって早速試食に出かけました。大阪王将全店舗で扱っているわけではなさそうですが、最寄りの「ビーンズ赤羽店」ではちゃんと販売されていました。

 「天下無敵の焼豚炒飯」は「通常の炒飯の1,5倍のボリュームで、ゴロゴロ焼豚がてんこ盛り!おろしニンニクと濃厚な焼豚のタレで仕上げた、極コク旨しっとり系炒飯です。肉の旨味と玉ねぎの甘味を引き出し、創業当時の"昔懐かしい"風味にこだわりました。ガツンとした味わいで、明日への活力に召し上がっていただきたい自信作です。」というのが大阪王将のウリ文句。

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 でも出来上がりはそのウリ文句とはだいぶ違っていました。まず炒飯は全然「しっとり系」という感じはせず、ごく普通のパラパラ系(もっとも個人的にはパラパラ系のほうが好きなので実害はありません)。またニンニクはかなり効いているものの、「濃厚な焼豚のタレで仕上げた」と称する割には思いのほか薄味なので「ガツン」という感じはしません。

 さらに「ゴロゴロ焼豚がてんこ盛り」というのはどう見ても誇大表現。松屋の「ごろごろ煮込みチキンカレー」みたいなゴロゴロ感には程遠く、これなら角切りを乗せるより、細かく刻んで炒飯に混ぜ込んだほうが良いかと。ウリ文句通りと思ったのは刻み玉ねぎが多めなことぐらい。通常の1.5倍と無駄に量が多いので、途中で飽きてしまいました。

 うーん、やっぱり大阪王将はこんなもんか・・・

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2019.05.29

満月@赤羽 ~ ざる満月らーめん

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 赤羽駅西口正面に建つ「ビビオ」の北向かい辺り。松屋や三忠食堂など飲食店の並ぶ一帯ですが、店は通りから引っ込んだところにあってうっかり通り過ぎがちかも。もともと赤羽駅東口にあった店が2019年3月に西口へ移転したもので、先客7、後客ゾロゾロと常連と思しき方々、移転を機に久しぶりにやって来たっぽい方々で店は早くから賑わっていました。個人的にはほぼ6年半ぶりの再訪。

 券売機は無く、卓上のメニューを見て「ざる満月らーめん(800円)」を「中盛(100円)」で、かつ麺硬めで注文。つけだれは正油と味噌を選べるので正油を選択。メニューは多彩で、メニューブック先頭は「らーめん」、他に白味噌らーめん、カレーつけめん、季節限定のカルボらーめん、とうふらーめん等々。昔この店の名物だった「ベーコンラーメン」は季節限定で、しかも往訪時は休止中でした。

 店内は壁に向かってカウンター5+2席。店中央にでかい8人卓×1、店奥に2人卓×5。卓上には七味、酢、醤油、ラー油。

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 つけだれには具を一切入れず、チャーシュー、もやし、かいわれ、白ごま、刻み海苔、そして味玉半個を麺のほうに乗せるというスタイル。さらに薬味として刻みネギ、おろししょうが、スライスレモンがついてきます。

 つけだれは見た目は透明感があって「あっさり・さっぱり系」と思ったのですが、うーんどうも妙に甘くて「思てたんとちゃう!」感が強いのなんの・・・これは好みから外れていました。

 「厳選した小麦粉で保存料とたまごを一切使用せずに、水とカン水と少量の塩だけで練り上げた」というのが謳い文句の手打ち麺は、平たくピロピロつるつるもっちりした食感が楽しい逸品。ただ麺硬めを注文したのに特に硬いとか歯応えが強いという感じはせず、せいぜい並堅といったところ。デフォルトが柔らかめなのかも。

 チャーシューが冷たいのはともかく脂多めで、しかもその脂が冷えて固まってラード状になっているのはちょっとげんなり。

 麺が悪くなさそうなので、この感じだと温かいらーめん系のほうが個人的には合いそう。メニューが多いので、店が落ち着いたら再訪します。

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2019.05.28

【閉店】黄金バンカ麺@大塚 ~ 黄金バンカ麺(トマトラーメン)

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 山手線大塚駅から新大塚駅方面へ向かう緩い坂を登る。餃子の王将や福しんなど外食チェーン店が並ぶ一角に立地。イタリアン風ラーメンがウリの店で、チェーン店っぽい外観ですが、表の広告を見ると静岡県から進出してきた模様。先客2、後客1。

 店内の券売機ボタンを凝視して基本と思しき「黄金バンカ麺(780円)」を注文。ランチタイムはライス無料サービスあり。しかもジャーからご飯を自分でよそう方式。

 メニューは他にボンゴレ麺、ペスカトーレ麺、カルボ麺、カレーカルボ麺、塩ペペロンチーノ麺、バンカボロネーゼ with 炙りモッツァレラ、冷製バンカつけ麺など。

 店内は厨房前に縦長カウンター8席、2人卓×2。4人卓×1。卓上には調味料無し。水セルフ(レモン水)。

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 「イタリア産トマトで作るフレッシュな味わいのトマトラーメン」という触れ込みの「黄金バンカ麺」ですが、配膳時のニンニク臭が強烈!! それはともかく、スープの中にもトマトの角切りが浮かんでいて当然ながら酸味が強めですが、出汁の旨味がその酸味を上手く包み込んでいるようで、思わずぐいぐいと飲み進んでしまいました。

 トマトソースのパスタでも酸味が尖っていてヘキヘキさせられるタイプがままありますが、これはその弊を完全に免れています。ただ油層がはっきりを判るくらい脂が多いのは気になるところ。

 麺は平打ちでつるつる、かつ心持ちもっちりした食感で、これまた生パスタを意識したような仕上がり。

 具はしょぼくて、チャーシュー代わりの極薄ハム、フライドオニオン、パセリ、ほうれん草、粉チーズ。

 サービスライスは前日からずっとジャーに入れっぱなしなのか、固くてパサパサ。また店ではご飯をスープに入れてリゾット風に〆ることを勧めていましたが、そうするにはスープに脂が多すぎるのがなぁ・・・

 ゲテモノにしては意外にも完成度が高く、これなら他のメニューを試す価値ありと思いましたが、残念ながら往訪時には値上げ予告の貼り紙が・・・

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2019.05.27

【観戦記】19年第13節:浦和 0-4 広島 ~ オリヴェイラ流の終焉を感じさせる惨敗

・とうとうリーグ戦4連敗。またホームでは磐田戦・湘南戦のショッキングな負けに続いて、今度はぐうの音も出ない惨敗。とにかく負け方が酷すぎてオリヴェイラ監督はせいぜい今年限り、場合によっては夏の解任もありうると思わざるを得ないショッキングな試合内容でした。浦和の見せ場は4分の山中クロス→武藤のシュートがポストを叩いたのが最初で最後。6分に早々と失点した後はほぼ一方的な屠殺状態に。

・メンバーを極端に入れ替えて臨んだ湘南戦は最後があまりにも残念だったとはいえ、ナバウトの負傷さえなければ勝ち切れたかもしれないと感じさせた試合内容でしたし、レギュラー陣に戻して必勝を期した北京戦は掛け値なしのパーフェクトゲーム。この2試合を見て、ついに浦和の大反撃が始まった!!と思っていました。

・具体的には、早くから戦術練習に主眼を置く急仕上げ型のチーム、あるいは「走ってナンボ」的な戦術を採るチームのコンディションが落ちてくる夏場に、長いリーグ戦の最後の最後に笑えばいいとばかりにキャンプは戦術練習は一切やらずにフィジカルトレーニングに全力を注いだ浦和が一気に急浮上すると信じて、ここまでどんなに塩試合の連続だろうがノープロブレムと思ってきました。

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・ところがなんなんだ、この試合は!! ゲーム序盤で早々と2点を失い、しかも公式記録で気温33.3度に達する5月としては異例の酷暑に見舞われたこともあって、あとは疲労感漂うお馴染みのメンバーが相手の守備ブロックの前で何のメリハリもなく、だらだらとボールを回すだけというこれまたお馴染みの光景が広がるだけ。随所で広島に走り負け、当たり負けし、信じていた「浦和大反攻」の予兆なんて微塵も感じられない酷い試合でした。だいたい最初の失点からしてボックス内でDF陣棒立ちで、森島以外にもフリーの選手続出というテイタラク。

・広島はメルボルン遠征から中3日とはいえ、既に1位抜けを確定した後の完全消化試合とあってかほぼフルターンオーバーでメルボルンに遠征しているので、ACLから連続してスタメン出場しているのは森島・松本泰・荒木の3名のみ。

・一方浦和は北京戦から中4日でほぼ同じスタメン(柏木→長澤の入替のみ)で臨みましたが、これがオリヴェイラ監督も「前の試合でかかった負荷、その影響が大きかったと思います。火曜日の試合の、消耗の度合いの評価をしきれなかったのかなと思っています。」と認める大失敗。ただコンディション的に最もきついはずの森島にコテンパンにやられたのは皮肉というかなんというか・・・

・もともとスタメン固定気味の監督ですが、コンディションの見極め=連闘が効く選手、効かない選手の見極めが上手いのでスタメン固定気味でもさほど問題ないのだろうと思っていただけに、肝心のスタメン組成でドジを踏んだとなると監督への信頼は一気にグラグラに。

・また「「やることはいつも通りです。つまり相手のストロングポイントを消すということです。」と試合前の記者会見でオリヴェイラ流を高々をぶち上げて置きながら、いざ試合となると相手のストロングポイントを消すどころか、相手のストロングポイントが全開になっているってどういうことやねん??? これはオリヴェイラ流の全否定に繋がりかねない大惨事でした。

・そりゃ柏と対峙する森脇が試合開始早々に傷んだのは痛手だったかもしれないけど、この日のやられっぷりは森脇個人の問題でもないでしょうに。JFK広島はカウンター主体でボール支配には全く拘らないけれども、ボールを回そうと思えば回せるチーム。こういうボール回しが巧みなチームに今の浦和は滅法弱い。6分の失点は柏→川辺→柏とパスを回されて柏に深々と右サイドを抉られたところで勝負あり。

・浦和守備陣は一人一殺とばかりにボールホルダーにやたら食いつく傾向があるので、前目で潰せずに一人剥がされると連鎖的に次々と剥がされて、しまいに守備陣に大穴が開く。この日も柏や森島、ヴィエイラ等のダイナゴルランに守備陣がきりきり舞いさせられた挙句、後方から川辺や松本泰の侵入を許しまくっていました。先制後自陣にしっかりと5-4-1の守備ブロックを組成し、浦和のダラダラしたパス回しでは微動だにしない広島とは好対照。

・全然守備組織を作り上げられない監督って賞味期限は短いよなぁ、どう考えても。選手のモチベーションを上げに上げ、ここ一番にはとにかく強い=カップ戦に強いのは認めるけれども、日常的な戦い=リーグ戦では見るべきものはほとんどない。今年のリーグ戦はまだ半分も消化していませんが、今日の惨敗を受けてオリヴェイラ監督はそんな評価になってします、残念ながら。急遽チームを引き継ぐという気の毒な立場だった昨年のほうがまだマシだったというのが少々不思議ですが。

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・長い連敗と言えば「夏のフィンケ」。あれもきつかったが「夏のフィンケ」はやろうとしていることははっきりしている一方、やられ方もはっきりしているのに全然修正できないという意味で腹立たしかった。特に2年目の夏のフィンケ。でも積み上げようとしているものが見えるだけマシ。今のオリヴェイラ流は積み上げようとするものが無いに等しい状態(=相手の良さを消してナンボというリアクションの連続)での連敗ですから、症状としてはより重いような気がしてなりません。

・また大怪我明けのファブリシオにはまだ多くは望めなさそう。オリヴェイラ監督は54分に長澤に代えてファブリシオを投入し、フォーメーションをファブリシオをCFに据えた3-4-2-1に変えましたが、もともと守備意識が低いファブリシオはもちろん左シャドーに入った興梠も疲弊したためかほとんど守備に回れなくなって中盤がスカスカに。選手交代にももはや冴えが見られないオリヴェイラ。

・63分の失点は山中があんまりといえばあんまりですが、これまた山中一人を責めても仕方なく(森島がバイタルエリアでフリーな時点でアウト)、それ以前に守備組織として体をなしていないという問題の表れに過ぎないかと。

・そしてこんな状態のファブリシオを無理使いするのはベンチに控えるメンバーには面白くないでしょうなぁ・・・ これでオリヴェイラは求心力を保てるのかなぁ・・・

・次節は強敵川崎とのアウェーゲーム。ここでまたしても大敗を喫するようだと、オリヴェイラ解任が現実味を帯びてきますが、そんなある意味での「大一番」にはやたら強いかもしれないからなぁ、オリヴェイラは。

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---興梠--武藤---
---長澤--エヴェル---
山中---青木---森脇
-槙野--マウリシオ--鈴木-
-----西川-----

(交代)
HT 森脇→宇賀神(故障による交代)
54分 長澤→ファブリシオ
77分 興梠→汰木

・北京戦で負傷した柏木の状態は思いのほか酷くて(右膝関節軟骨損傷)、右膝関節の手術を行ったため全治まで約4週間の見込み。湘南戦でナバウトが負傷し、神戸戦で負傷した橋岡も案外復帰に時間がかかっている模様。おまけにこの試合は柴戸と阿部がなぜかベンチ外とオリヴェイラ監督がメンバーを弄ろうにも弄りづらい状況下ですが、それにしてもこの日の選手達の動けなさは目に余るものがありました。

・25分の失点に繋がったCKは、元はといえば鈴木が柏にボールをカットされてカウンターを食らったところから。そしてCKでヴィエイラにあっさり競り負ける槙野・・・

・「一人示現流」状態の山中を起用している限りは63分の失点みたいな豪快な裏の取られ方は覚悟しないといけないでしょうなぁ・・・ 52分にはカウンターを食らって森島との一対一で安易に飛び込んで交わされる大失態を演じてますし・・・ そして守備のリスクを帳消しにできるほど攻撃面で良いところを出せていないのがより問題なわけで・・・

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-----ヴィエイラ----
--森島----柴崎--
柏--川辺-松本泰-サロモン
-佐々木-野上--荒木-
-----大迫-----

(得点)
6分  森島
25分 ヴィエイラ
63分 ハイネル
80分 渡

(交代)
43分 サロモンソン→ハイネル(故障による交代)
67分 柴﨑→渡
82分 ヴィエイラ→皆川

 

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2019.05.26

きらく@東武練馬 ~ (豚骨醤油)らーめん

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 環八通り「西台1丁目南」交差点を西入る。道なりに進んで西台3丁目交差点を左折すぐ。西台中央通り沿い。近くにコモディイイダあり。東武練馬駅が一応最寄りですがかなり距離があります。かつて「神屋」があったところ。先客ゼロ、後客5。平和台に本店がある「いのこ」の姉妹店との貼り紙がありました、

 券売機は無く後会計制。貼りだされたメニューを見て基本と思しき「ラーメンしょうゆ・並(720円)」を注文。食券を渡すと細麺か中太麺かを聞かれたので「中太麺」で。さらにランチタイムはライス無料サービスあり。

 メニューは多彩で、ラーメンはしょうゆと塩が選べ、他にえび塩ラーメン、あさりバターの塩ラーメン、えび味噌ラーメン、油そば、つけ麺、期間限定の塩つけ麺など。驚くべきことにカレーライスもあります。

 メニューが多い上にあれこれオプションがあるのに、インド系っぽい兄ちゃん二人で切り盛りしているので少々不安になりますが、注文受け及び接客に何の問題もありません。それどころか、カウンター越しに配膳するような横着はせず、座席までラーメンを持ってくるあたり、今時のラーメン屋としてはかなりしっかりしているほうでしょう。ただ奥から詰めて座らせるのは良いとしても、最奥席は目の前がレジっちゅーのはどうにかならんのかのう・・・

 店内は厨房前に縦長カウンター6席と入口近くに6人卓×1。卓上にはホワイトペッパー、辛子高菜、一味、おろしニンニク、酢、白ゴマ。水セルフ。

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 ビジュアルはほぼ家系で、味わいもほぼそんな感じ。 ややとろみがかったスープは豚骨出汁がしっかり効いた本格派で、鶏油もやや多め。ただ醤油がきつめで飲み進む気にはなれませんでしたが、それでもデフォルトの完成度が高いので飽きは全く来ず、下手にニンニクなどは入れないほうが良さげ。

 麺はやや太めのごく緩い縮れ入り。そういえば店からは麺の硬さとか味の濃い・薄いとは聞いてきませんでしたが、デフォルトでもやや硬めの仕上がりで心持ちざらつきのある食感。濃厚スープに合わせるなら中太麺しかないはずで、細麺という選択肢があるのが不思議ですが、実際細麺を頼む客もいました。

 具はチャーシュー、海苔、刻み青ネギ。ネギの量がやや多めなせいか、「ネギ少な目」を注文している客も。

 平和台の「いのこ」に行ったのはもうかれこれ3年前なので「いのこ」との相違はよく判りませんが、「なんちゃって家系」とは完全に一線を画したこの出来ならここも地元客で賑わう店になるのでしょう。場所が良くないことだけが気がかりですが。

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2019.05.25

漬けささみ丼@からやま

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 「からやま」が2019年5月24~26日の3日間、「満腹まつり」と称して「漬けささみ丼」を通常637円(税込)のところを500円(税込)で売り出したのを知って、早速近所の「からやま 川口西青木店」へ突入。大盛無料サービスもやっていましたが、ただでさえ胃もたれしそうなのに大盛なんて自殺行為と思って、「並」で我慢。でも後客のオバハンは大盛をガッツリ食ってたなぁ・・・

 なお「漬けささみ丼」は今年4月5日に発売したばかりで、半ば新商品の販促を兼ねてのセールと目されます。

 運悪くまとまった量のテイクアウトの注文が入ったせいか、20分近く待たされてようやく登場。この手の外食チェーン店で待たされてしまうと心証は良かろうはずがありません。

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 漬けささみ丼は「やわらかくジューシーに仕上げたささみとソースの甘みが最高の組み合わせ」というのが「からやま」のウリ文句。丼から大きくはみ出るくらいでかいささみが4つも乗っていて、見た目だけで腹一杯(苦笑)。しかもある程度鶏やキャベツを片付けないとご飯にたどり着かないので食いづらいのなんの。

 ささみは「やわらかくジューシー」どころか「硬くてパサつき加減」っちゅーあたりはまぁこういうチェーン店なので目を瞑りましょう。ささみなので味わいも超淡白。従ってささみにべっとり付けられたソースの出来にこの丼の全てがかかっていますが、これが見た目通り煮詰まったような甘目のベトベト系であんまりスパイシー感のないタイプ。ささみ自体は超淡白なのにソースはかなりしつこいというアンバランスさがいやはやなんとも・・・

 「からやま」の唐揚げ自体は悪くないのですが、如何せん同じ資本系列の「かつや」と比べるとメニューのバリエーションが少ないので、そう度々足を運ぶ気になりません。「唐揚げで腹いっぱいになればいい!」という年齢はとっくに過ぎてますし(苦笑) ゆえに遅まきながら新商品開発に力を入れ出したのでしょうけど、「漬けささみ丼」は個人的には全く合いませんでした。現状「からやま」は依然唐揚げが唯一無二の評価に値する商品かと。他にキーマカレーや鶏回鍋肉というメニューも見かけましたが・・・

 また帰りがけに「かつや」と同じスタイルの「100円割引券」をもらいましたが、「かつや」と違って毎月新商品が出るわけじゃないので、「割引券消化のために再訪→また割引券をもらう→割引券消化のために再訪」という「悪魔のサイクル」に嵌ることはないと思います。

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2019.05.24

喜楽々@東川口 ~ (期間限定)鶏絲担々麺

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 東川口駅を出て武蔵野線の築堤沿い(南側)に東へ。約1年半ぶりの再訪。先客7、後客6。

 今回は期間限定の「鶏絲担々麺(850円)」を注文。麺の茹で加減を聞かれたので「硬め」でお願いしました。

 店内はL字型カウンターが10席程度。卓上には塩昆布、花山椒入り胡椒、特製ラー油。厨房内にはスタッフ一人だけで客入りからすれば相当無理があるように感じましたが、あとから一人やってきてひと安心。

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 「柚子七味とホワジャオを効かせた」というのが鶏絲担々麺のウリ。そのためそこそこ痺れを感じ、それ以上に食べている最中絶えず鼻がムズムズします。ただラー油など辛さを感じさせるものが全然ないせいか、あんまり担々麺っぽくないというのが正直なところ。

 ザーサイとか鶏絲(チースイ:鶏肉の細切り)といった具材は中華っぽいのですが、スープに脂っ気がなくて超あっさり味なあたりは全然中華らしくありません。チンゲン菜でなく、小松菜が添えてあるのでむしろ和風に寄っている気もします。

 細麺ほぼストレート。あっさりスープなので、見た目と違ってスープに負けてる印象なし。硬めでちょうどいいくらい。

 いかにも実験的で期間限定に相応しい一杯。ユニークだけれでもちょっと好みからは外れていました。

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2019.05.23

煌星@獨協大学前 ~ 中華そば

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 東武伊勢崎線獨協大学前駅(旧松原団地駅)東口から北へ。草加郵便局の真向かい。かつて「NOODLE STOCK鶴おか」があったところ。屋号は「きらぼし」と読むようです。先客ゼロ、後客3。

 店内の券売機ボタン先頭&店お勧めNo.1の「中華そば(780円)」を注文。ランチサービスなし(但し、学生は大盛無料)。

 メニューは他に煮干しそば、つけ麺(煮干し)、つけ麺(魚介)、まぜそばなど。つけ麺はデフォルト200gのところ、400gまで増量無料サービスあり。近く獨協大学があるせいか、まぜそば含めて券売機周りには量自慢の貼り紙が目立つのに、お勧めは「中華そば」とは何なん?という気が・・・

 店内はL字型カウンター9席と2人卓×1。卓上に黒胡椒、酢、ラー油、醤油。微妙に顔つきが似ているところから、父娘で切り盛りしているのかな?

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 うーん、丼とラーメンの量が全然合っていない、残念なビジュアル。スープをけちったわけではなさそうですが・・・ そしてそのスープは「日本一しょうゆ」を前面に出した、まるで蕎麦汁みたいな味わいでやや甘目。出汁は節系の旨味が強めかな、あえて言えば。

 麺は自家製&細めのストレート。どういうわけか硬めの仕上がりで、辛うじて粉っぽさを免れているくらいのレベル。これはいくらなんでもスープに対して強すぎ。

 鍋じゃあるまいし、白ネギが刻まれずにぶっといまま出てきたのには閉口(白ネギ基本苦手なんで)。他に豚&鶏チャーシュー、穂先メンマ、三つ葉。

 好きな方向性なのにちょっと粗削りに過ぎる一杯でした。

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2019.05.22

【観戦記】ACL2019・GS第6節:浦和 3-0 北京 ~ THIS IS URAWA !!

・勝てば文句なく、スコアレスドローでもグループステージ突破が決まる一戦とはいえ、相手はアウェーゲームでボコボコにされかけた上にこちらはシュートを1本も撃てなかったほどの強敵。万が一先制点を許すようなことがあれば、ただでさえ得点力に乏しい浦和は2点以上が必要となっていきなり窮地に立たされるという難しい立場ゆえ、試合の入り方及びその後の試合運びが終始気になって仕方ありませんでしたが、終わってみればケチのつけようがないパーフェクトゲームでした。

・この3試合クソまみれの試合内容で3連敗を喫しただけでなく、そもそもホームゲームでほとんど勝てないという今年の惨状からすれば俄かには信じ難いほどの素晴らしい試合内容で見事北京国安を粉砕し、オリヴェイラ監督にとって最低限のタスクというべきグループステージ突破を果たしました。

・AFCのサイトによれば、ボールは7割弱も北京に支配されたもののシュート数は12本ずつと互角。ただその内容に大差があって、北京は枠内シュートを2本しか撃てておらず(浦和は6)、おまけに半分はシュートブロックされているので、北京はボールを支配していた割にはたいして決定機が作れていなかったのはスタッツからも明らか。セットプレーも一回危ないのがあっただけで、空中戦で優勢だったのも浦和完勝の一因でしょう。クリアの多さが浦和の「ご安全に!!」な姿勢を物語っていますが(苦笑)

・それにしてもオリヴェイラ監督はここ一番という試合に本当に強い。湘南戦を半ば捨てたと言われても仕方ないほどの大胆なターンオーバーを仕掛けて、しかもよりによって浦和を形作る分厚い「暗黒史」に刻まれそうな内容で大逆転負け。そうまでして臨んだこの一戦でグループステージ突破に失敗しようものなら、即座にオリヴェイラ監督の首が吹き飛んでもなんらおかしくはなかったでしょう(即刻クビが正しいとは全く思えませんが)。

・ところがあのターンオーバーを経た主力選手達は見違えるように動きが良くなっており、あの賭けが大成功だったことを実証。おまけに柏木負傷退場というアクシデントすら代わって投入された長澤が大活躍という形で良い目に出る辺りは賭けに強い者、勝負運を持っている者なればこそ。

・それにしても無事グループステージ突破を決めただけでなく、長澤投入後のメンバー及びその闘い方が今後の浦和のベース、あるいはあるべき姿になりそうな、そんな期待が持てるナイスゲームでした。豊田で惨敗した直後は「この世の終わり」みたいな気がしたばかりですが、そんな気分の浮き沈みの激しさもまたフットボール観戦を趣味とするものの宿命みたいなもんでしょう(苦笑)。

・逆に北京のシュミット監督にしてみれば、浦和がホームでこんなに変貌するとは夢にも思わなかったでしょうなぁ。分析担当が今年の浦和の試合をいくら見返しても塩試合だらけで、良いところを探すほうが難しい。ゆえにある意味対策が立てづらく、自然体でいっても簡単に押し切れると思い込んだのかもしれません。でもここは「魔境埼スタ」でした。

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・浦和はごっそりメンバーを入れ替えた湘南戦を挟んで、小破していたマウリシオも含めて主力が続々とスタメン復帰していつものメンバー、いつもの布陣に。湘南戦から続けて出場したのは西川・鈴木・柏木の3名のみ。

・一方北京は前回対戦時にスタメンだったDFリー・レイが出場停止の他、同じくスタメンだったMFピャオ・チェン、MFチャン・シーチェが不在。

・前述のように浦和は「スコアレスドローはOKだが、北京に先制されると一気に苦しくなる」という難しい立場だったので、いつも通りに「塩試合志向」でゲームに入るものと予想しましたが、意外や意外、浦和の試合の入り方は非常に積極的で、開始2分にして早くも山中のクロスのこぼれ玉を拾った森脇が自らカットイン&際どいシュート!! 早くも前回対戦時のシュート数を抜きましたよ、奥さん!!

・ところが、好事魔多しというかなんというか、試合開始直後に柏木と6番(チー・ジョングオ)の膝どうしがぶつかって痛むアクシデントが発生。共にしばらくプレーしていましたが、結局柏木は13分に長澤と交代、6番も18分に9番(ジャン・ユンニン)と交代せざるを得なくなり、そして終わってみればこの「リアル両者痛み分け」がこの試合の行方を大きく左右することになりました。

・最初に大きく動いたのは北京。当初の布陣は6番アンカー、21番(ビエラ)トップ下の4-3-1-2でしたが、6番を下げて9番をCFに据えた4-2-1-3に布陣を変更。これにより中盤の深い位置にいる5番(アウグスト)はもちろん、下がり目からのビエラから前線への配球が容易になり、浦和は30分くらいまで自陣に釘付け状態に陥ってしまいました。

・22分には北京CKからの流れでアウグストからクロス→17番(バカンブ)ヘッド(幸い西川の正面)、そして23分にはビエラのスルーパスでバカンプの裏抜けを許すという最もやられてはいけない形で大ピンチを迎えましたが、ここは前に出た西川が辛うじて左足に当ててセーブ。これが決まっていれば浦和はいきなり窮地に追い込まれていただけに、価値あるセーブでした。しかし、33分にはアウグスト一人にスカスカの中盤を蹂躙された挙句にシュートまで持って行かれるトホホな場面も。

・浦和はいつもの5-4-1の守備陣形ながら最終ラインを高い位置に保とうという意図は伺えたものの、その割にはアウグストやビエラを掴まえているとは言い難く、またなんとか最終ラインで北京の攻勢を防いでも単に蹴りだすだけに終わってしまい、セカンドボールも拾えないという厳しい時間帯が続いていただけに、先制したのが浦和だったというのはこれまた超意外。

・34分青木の縦パスをバイタルエリアでどフリーで受けた武藤が易々と前を向いて、アーク付近にいた長澤にパス。長澤は3人くらいに囲まれながらもボールを失わずに単騎ボックス内に突入してゴール!! 今年の浦和には珍しい中央突破ですが、北京のあんまりなバイタルエリアの守備を見るともともと主力クラスのMFを2人欠いている上に、6番を失った影響で中盤の強度が失われていたのかもしれません。

・ただ浦和は先制したところでたいした意味はない。北京に1点取られたら苦しい状況に追い込まれることに変わりない。否が応でもあの苦い思い出がフラッシュバックする形となり、ある意味より一層試合運びが難しくなった気さえしましたが、それだけに41分の追加点は実に有意義でした。

・自陣でのこぼれ玉、アウグストとの競り合いに勝ち、左サイドで体勢を立て直して独走する長澤(アウグスト追わないんかwww)。カットインした長澤に北京DF陣がゾロゾロ引き付けられてしまい(どこの浦和やねんw)、なんと武藤がどフリーに。武藤のシュートはDFに当たって軌道が変わったのも幸いしてゴーーーール!! この追加点で浦和は「1点取られたら終わり」というプレッシャーから解放され、逆に北京は残り50分程度で2点取らないといけないという窮地に立たされました。

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・後半になってもなおも浦和攻勢。47分には山中クロス→武藤ヘッドの決定機(但しGK正面)。しかし、55分に長い距離を走ったのが祟ったか、その後山中の消耗が顕著になり、浦和がカウンターで反撃に転じようとも山中がブレーキになってしまう場面が目立ち始めて試合はややオープンな展開に。

・ところが、ここで頑張ったのが浦和の両FWであり両IHの守備。あれで青木以下の守備陣は随分助けられたと思います。北京は相変わらずアウグストやビエラが盛んに縦パスを入れてくるものの、前半からよりも明らかに浦和攻撃陣のプレスバックが強化されて両選手に自由を与えず。

・しかも3トップにボールが入ったところで、そこから先が恐ろしいほどなにもない。裏へ抜けようとしても鈴木や槙野が付いてくる。たまにバカンブにボールが渡ってもシュートは明後日の方向へ。ピッチ上でアウグストがいら立ちを顕わにする場面も見られはじめ、試合は完全に浦和ペースに。それにしても北京の3トップの使えないこと(笑) バカンブに95億円ってどんだけ金余ってんねん・・・ 

・前回対戦時にはスピードがある右SBの38番(ワン・ガン)に宇賀神がボコボコにされましたが、この試合では全く見せ場なし。山中が頑張ってこのサイドで主導権を握り、また山中がばてた後も前でボールが収まらないのでワン・ガンは上がるに上がれなかったのかもしれません。あるいは3トップにした結果、ワン・ガンが上がるスペースを自分で消してしまったのかもしれませんが。

・浦和は焦る北京に対してリスクをかけず、ボールを蹴りだして時間を進めながらも適宜カウンターで反撃。山中の消耗でなかなか決定機が作れませんでしたが、73分森脇クロス→興梠ヘッドの決定機(わずかに枠外)があり、さらに81分西川ゴールキックから興梠→武藤→山中→武藤→興梠と楽々繋がり、興梠のゴールが決まって事実上勝負あり。この時間帯になると北京はもう守備に戻る体力も気力も失われていたのか、笑っちゃうほど中盤がスカスカでした。

・終わってしまえば北京の歯応えの無さにはびっくり。中国スーパーリーグで10戦全勝、しかも総失点わずか3だそうですが、どう見ても上海上港2017とか、広州恒大2013と比べると格段に弱い。広島に負ける今の広州恒大のテイタラクを見ると、ひょっとして中国スーパーリーグのレベルってガタ落ちしているのではないかという気もチラホラ。

・ただ滅茶苦茶強かった上港2017&広州恒大2013ですら埼スタでは浦和に負けているというのがいかにもACL。だからこそアウェーでは「良い試合だったが勝ち点ゼロに終わった」よりは「試合内容ではクソミソにやられたが勝ち点1をもぎ取った」ほうがはるかにマシなことを改めて実感した今年のグループステージでした。

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---興梠--武藤---
---柏木--エヴェル---
山中---青木---森脇
-槙野--マウリシオ--鈴木-
-----西川-----

(得点)
34分 長澤
41分 武藤
81分 興梠

(交代)
13分 柏木→長澤(負傷による交代)
87分 興梠→ファブリシオ
90+2分 武藤→汰木

・青島ビール賞は文句なしに長澤。柏木の故障に伴う、何の準備もしていない状態からの急遽登板でしたが、攻守両面で大活躍。もっとも次第に存在感が増し、チームに馴染んでゆくエヴェルトンの相方としてはオリヴェイラ監督以外誰もがエヴェルトンと役割が被りがちな柏木より耐久力&推進力がある長澤のほうが上だろうと思っていただけに、長澤の活躍は世評の正しさを裏付けたに過ぎず、オリヴェイラ監督もちょっと立場がないというかなんというか。

・そしてオリヴェイラ監督流にやり辛さを感じていることを公言してしまった柏木のメンタルやいかに・・・幸い大怪我ではなさそうですが。

・くねくねエヴェルトンも日に日に良い感じ。長澤がガツンと当たって失わない系なら、エヴェルトンは柔よく剛を制す系の失わなさ。ここで変にボールを失わないから青木以下が随分楽に。

・「魔境埼スタ」にやって来たのは22,885人。シーズン序盤の最大の山場であり、「狂気の25000」は間違いないと思い込んでいただけに意外に少な目でした。前売り券の売れ行きは約26000枚という報道もあっただけに、シーチケ組のノーショウが相当あった模様。昼過ぎまで暴風雨でしたし、アクセスの良くない埼スタゆえ19時キックオフがきついのかもしれません。あるいはここ3試合のアレっぷりが影響したのかも。しかし、ファン・サポーターは少な目でも狂乱に十分値する試合内容でした。

 

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2019.05.21

味屋@西川口 ~ 担々麺+チャーハン

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 西川口駅の南側にある西川口陸橋から戸田公園方面へ伸びる「喜沢通り」沿い。喜沢1丁目交差点そば。最寄り駅は一応西川口ですが、店は鬼沢橋を渡って戸田市に入ったところにあるので駅からはかなり距離があります。先客、後客ともゼロ。

 券売機はなく、卓上のメニューを見て「担々麺+チャーハン(850円)」を注文。担々麺単体(780円)にチャーハンor叉焼丼をつけてもたった70円増でしかないのでセットものにめっちゃ割安感があります。

 なお看板には「らーめん」「担々中華」とありますがラーメン専門店ではなく、メニューを見る限りはごくごく一般的な中華料理屋さんみたい。ただ如何せん他に客がいないので店のウリは確認できず。

 店内は入口近くに4人卓×3、店奥に2人卓×2、カウンター4席。卓上にはホワイトペッパー、酢、醤油、ラー油。厨房ではガンガン中国語が響き渡っていますが、西川口駅近くのガチな店みたいに注文や会計にすら難儀するようなことはありません。

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 スープは痺れはほとんどなく、ストレートな辛さをごまダレで上手く包み込んだごくごく一般的、かつ日本的な担々麺のそれ。担々麺専門店ではないので辛さ等は特に聞いて来ませんが、辛さ耐性の低い私でも特に抵抗なく、かといって不足感もないレベル。

 麺は若干太目で心持ちもっちりした仕上がり。具はもやし、ひき肉、青ネギとこれまたごくごく一般的なもの。サルベージ用に穴あきレンゲが欲しいところですが、サルベージついでに多少スープを飲む羽目になっても特段問題ありません。

 チャーハンは半チャーハンではなく、一人前に近いサイズ!! ただパラパラというよりはパサパサで、しかもなぜか冷え気味なのにはがっかりさせられました。それでも麺類と一緒に食べることを前提としたかのような薄味仕立てなので、担々麺のお供にはまぁええかという気も。

 あまりにも一般的過ぎ、万人受け過ぎる担々麺でなんともコメントしづらく、だからといって悪いところも特段見当たらない、いつでも安心して食べられる一杯。次は「汁なし担々麺」を試してみます。

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2019.05.20

【閉店】ラッキー@戸田 ~ カレーラーメン

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 埼京線戸田駅に隣接した高架下。先客ゼロ、後客1。

 カレーラーメンがウリの店で、店内券売機ボタン先頭&店お勧めのの「カレーラーメン・中辛&ニンニクあり(650円)」を注文。辛さ(マイルド・中辛・大辛・激辛)とニンニクの有無を選べます。また終日ライスサービス付き。

 店内はL字型カウンター6席の他、店左奥にも小さなカウンターあり。卓上にはウスターソースだけ。店はオバチャン一人で切り盛り。水セルフ。なお「追いパクチー」を勧めている貼り紙があって「反パク派」としてはギョッ!!としましたが、幸いにもデフォルトでパクチー入りではありませんでした。

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 カレーライスも併売しているだけのことはあって、カレーラーメンといってもカレー南蛮そばのような和風出汁を効かせたタイプではなく、とろみ強めの日本の家庭料理的カレーに寄せたタイプ。悪く言えばカレーヌードルっぽい味わいですか、ニンニクを効かせた甲斐あってコクは充分。辛さはレトルトカレーの中辛くらい。ただ終盤になると否が応でもかなり油っぽいことに気づかされます。

 麺はやや細めのごく緩い縮れ入り。ややスープには弱い印象でしかも聊かチープな食感。「熟成もち粉麺」のウンチクが貼りだされていますが、何かの冗談じゃないかと。

 チャーシューは意外にも厚め、かつ旨味十分。他に揚げなす、刻みネギ、ゆで卵半個。

 サービスライスは小さい茶碗に目一杯詰めこまれて出てくるので、自然体で食べていると最後は少々余ってしまい、脂っぽいスープのお世話になる羽目に。

 店の外観・位置づけ・値段等から期待値は著しく低かったのですが、その期待値を大きく上回るポジティブ・サプライズ。味はともかく、ポジティブ・サプライズの度合いは日高屋の「チゲ味噌」と良い勝負。ただ「なんとか増量しました!」とか「なんとか値下げ!」というコメントが目立つところを見ると経営はちょっと苦戦しているような。隣が万人向けの味噌ラーメン屋だというのが良くないのかもしれませんが。

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2019.05.19

トマたまチキンカツ丼@かつや

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 「かつや」が2019年5月10日から期間限定で発売中の「トマたまチキンカツ丼(637円)」を試食。

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 「完熟トマトとふわとろたまごが、チキンカツをうまくする」というのが「かつや」の「トマたまチキンカツ丼」のウリ文句。もっとも「完熟トマト」といってもトマトソース系パスタにありがちな酸味の強いタイプではなく、ほぼ甘目のケチャップみたいな味わい。それゆえなんだかふわとろ系オムレツとチキンカツの合い盛りを食べているような感じがします。カツ丼なのに妙に洋食っぽいというかイタリアンというか、そんな感じ。

 しかしそれらの相性が実に良いというか、単体では往々にして淡白に陥りがちなチキンカツが何にでも合うというべきか、なかなかの出来。この出来なら今後間歇的に再販されても不思議ありません。

 ただショックだったのは試食でいつもお世話になっている「かつや 川口駅前店」が今年6月16日で閉店することが判ったこと。駅前再開発とは直接関係ないエリアですし、客入りも良かっただけに、この店の閉店は超意外でした。

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【閉店】西台大勝軒@蓮根 ~ 元祖つけそば・中盛

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 都営三田線蓮根駅の北を走る高島通りを渡って西へすぐ。先客ゼロ、後客ゾロゾロ。客の出足は遅かったのですが結構な人気店のようで、退店時にはテーブル席もカウンターもほぼ満席に。なお最寄り駅が蓮根なのに「西台」を名乗っているのは、もともと西台にあった店が移転してきたものだからそうで。

 券売機は無く、卓上のメニューを見て「元祖つけそば(650円)」を「中盛(+70円)」で注文。後払い。

 麺量は並で200g、中盛300g。メニューを見る限りでは800gまで増量可能。また「中華そば」もありますが、気が付く限りでは中華そばを注文している客は一人もいませんでした。

 店内は厨房に向かって縦長カウンター5席と4人卓×5。卓上には、白ごま、黒ごま、ブラックペッパー、ホワイトペッパー、醤油、酢、ラー油。水セルフ。

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 太麺なので茹で時間7~10分ほどかかるとの貼り紙があり、実際その程度しっかり待たされてから登場。つけ汁は醤油の酸味がわずかに感じられる程度のあっさり味。大勝軒の系統分類については知識も経験も乏しく、特に興味もないのでその辺のウンチクは割愛しますが、やたら酸っぱくてやたら甘いという大勝軒を冠する店にありがちなアレではありません。

 麺は自家製で心持ち柔らかめ。「太麺」というほど太くはなく、つるつるもっちりとした食感が気に入りました。あっさり味のつけ汁はさっと絡む程度ですし、安いだけあってつけ汁の中の具もメンマ、細切りチャーシューの破片、刻みネギ、海苔が申し訳程度に入っているだけ。それゆえ中盛だと途中で淡白すぎる味わいに飽きが来るので、卓上のブラックペッパーや白ごまで変化を付けてみるのも一興。

 スープ割は小さな金属製のポットで登場。麺に浸けているだけでは判りにくかった、鶏ガラ主体と思しき動物系出汁の味わいをスープ割にしてようやく心ゆくまで堪能できました。

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2019.05.18

【観戦記】19年第12節:浦和 2-3 湘南 ~ ターンオーバー、大誤審、そして大逆転負け

・中3日で今シーズン序盤最大の山場=北京国安戦を迎えるとあってオリヴェイラ監督は極端なターンオーバー、すなわち前節名古屋戦から西川・鈴木・岩波・柏木を除く7名を入れ替えるという大胆な手を放ちました。そしてこの奇策(?)は予想以上の効果があり、序盤で2点リードしたところまでは万々歳でした。

・ところが、あらゆる意味で試合を大きく左右したのが30分過ぎの「世紀の大誤審」。杉岡のシュートがポストを叩いた後にゴールマウスに吸い込まれてサイドネットをゆらしたはずなのになぜ湘南のゴールが認められなかったのか不思議でなりませんが、とにかくゴールが認められていないことに気づいた浦和の選手達ははカウンターを発動。しかし、どこかしら後ろめたい気持ちがあったのかもしれないナバウトがこの絶好機を決められないどころか、GK秋元に間合いを詰められた挙句に交錯して負傷。

・浦和の守備はナバウトが前から追い掛け回すことで辛うじて成り立っていた側面が強いため、ナバウトが早々と負傷交代を余儀なくされたことはオリヴェイラ監督にとって大誤算だったでしょう。そして後半に入ると浦和の運動量が次第に落ちて「前ハメ」が効かなくなり、守備ブロックを作って耐えるだけの展開に。

・しかし、大誤審を受けて怒り心頭に発し、大魔神と化したキジェが繰り出す妙手に対して、レギュラー陣をことごとくベンチ外にしたため手駒に限りがある浦和はやることなすこと全て後手に回ってしまい、結局予定調和というか実力の差をそのまま反映したかのような形で大逆転負け。大幅に駒を落として臨んだチームが大善戦したけれども、最後はうっちゃり負けで元来の実力差通りの結果にってルヴァン杯や天皇杯でありがちな光景ですが(苦笑)。

・これでリーグ戦はとうとう3連敗で順位も暫定10位に後退。おまけにホームゲームで立て続けにラストプレーで痛恨の失点を喫しての敗戦とあっては心がボキボキに折れてしまう方が続出するのもやむを得ないでしょう。

・しかし、塩の山を築いた挙句凡ミスで負けるとか(磐田戦)、味噌味噌ならぬクソ味噌の救いようがない試合内容で負ける試合(名古屋戦)を見た後のせいか、湘南戦はサッカーらしいサッカーをして負けたんだからはるかにマシ、これは仕方がないと個人的には妙に納得していたりします。もっとも世間一般ではこういうのを「負け慣れ」というでしょうけど、久々に長い出場時間を得た選手達に少なからぬ見せ場があり、「良かった探し」のし甲斐がある試合だっとと思います。この屈辱的な敗戦を次の北京国安戦、そしてまだ20試合以上も残っているリーグ戦に活かせればそれで良いかと。

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・それにしても久しぶりに山田うどん名物「パンチ定食」並にパンチの効いたスタメンでした。オリヴェイラ監督からすれば名古屋戦の結果如何に関係なく北京国安戦を前にした予定通りのスタメン編成だったのかもしれませんが、オリヴェイラ監督は普段故障でもない限りせいぜい1~2名程度の入替しかしないだけに、この大胆なターンオーバーには心底驚きました。

・昨年最終節も天皇杯で必勝を期すべく大幅なスタメン入れ替えを敢行していますが、あれはもうリーグ戦に目標がなくなっていたからこそ。今回はまだリーグ戦を捨てるには早すぎる時期なだけに、この大胆なターンオーバーを予想できた方はいなかった模様。前日の記者会でわざわざマウリシオの復帰やファブリシオの状態に触れ、さらに岩武のスタメン抜擢予想記事まで書かせて三味線を弾きまくるオリヴェイラ監督(笑) いやはやその芸の細かさには恐れ入りました。

・なんなんだろうなぁ、このメンバーを見た時の高揚感、ワクワク感は。今年は変わり映えのしない面子で、変わり映えのしないしょっぱい試合を見続けているだけに、メンバーが大幅に変わっただけで妙に心がウキウキしてきます。たとえその後「なあおまえ、サッカーちゅうのはそんなに甘いもんやおまへんや、もっとまじめにやれ!」という神の声通りの結果になろうとも。

・そしてこの暴挙に近いターンオーバーはある程度成功したといっていいでしょう。浦和はとにかく動ける選手をかき集めて運動量が極めて多い湘南に対抗した感じで、特に守備面でその成果が表れました。守備時は基本5-3-2ですが前から暴走機関車ナバウトを筆頭に狭い守備陣形内で激しくプレッシャーをかけ、さらに湘南が入れてくる楔のパスに対して守備陣各位が積極的に前で潰しまくって湘南の攻撃を寸断。

・一方攻撃は湘南の激しい前プレを受けてまともなビルドアップなんてまるで望めないので、シンプルな裏狙いとかショートカウンターくらいしか可能性が感じられませんでしたが、ここで意外に効いたのがマルティノスの俊足。「なんとかと鋏は使いよう」という諺通り、敵陣にスペースがふんだんにある時のマルティノスは結構頼もしいもの(もっともその頼もしさは相手に囲まれた時のシオシオっぷりで完全に相殺されますが)。

・22分の先制点は長い距離を走って右サイドのスペースに顔を出したマルティノスへ宇賀神が縦パスを入れたところから。右サイドで粘ったマルティノスが柴戸へ戻し、柴戸縦パス→ボックス内で長澤反転してCB大野を振り切ってシュートという見事なかたち!!

・先制点を取ってしまうとますますマルティノスの俊足が生き、25分には長澤&マルティノスが中川からボールを奪ってのショートカウンターが発動し、マルティノスからのスルーパス→ナバウトで追加点。これは浦和の狙い通りでしょう。28分には湘南の攻撃を凌いだ後のロングカウンターで長澤→マルティノスががらがらの中盤を疾走→左サイドから荻原クロス→ナバウトにわずかに合わずという決定機も。

・ところが、この決定機逸の後に飛び出したのが件の大誤審。浦和の「前ハメ」というか「一人一殺」的な守備は入れ替わられる危険を常に秘めており、31分の杉岡の幻のゴールはそもそも岩波が梅崎を潰せずに前を向かれた時点でアウト。こうなると浦和の守備は芋づる式に崩れてしまい、フリーの梅崎が中へ走りこんだフリーの杉岡へ楽々パスという情けない状況を作られてしまいます。AT+3分にも柴戸が松田を潰せなかったのを機に梅崎に際どいシュートを撃たれてヒヤリ。

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・浦和がナバウト故障という形で不運な交代カードを切る羽目になったのに対し、絶大な威力を発揮したのが湘南の後半頭からの大野→菊地の交代。湘南は当初岡本が右WBでスタメンの予定でしたがどうもアップ中に故障した模様で、急遽山根が右WBに回ったものの、山根が荻原の切れ味鋭いドリブルの前に大苦戦。ところが菊地を右WBに入れて山根をCBに下げたことでこのサイドの戦局が一変しました。

・そして47分には早くも菊地が大仕事。浦和が湘南の波状攻撃を凌いでなんとか反撃に出ようとしたところを長澤がボールロスト。反撃に出ようとしたためか柏木と柴戸が上がって最終ラインとの間がぽっかり空いてしまい、そのスペースに顔を出した菊地が豪快ミドル一閃!!

・浦和は前半少々飛ばし過ぎたこともあり、またナバウトに代わって投入されたファブリシオには守備面で多くを望めないことも相まって「前ハメ」というか「一人一殺」が効かなくなり、単に守備ブロックを作って耐えるだけに。また湘南が後半から4-1-4-1、ないし4-3-3気味に布陣を変え、浦和の3-3-2-2との噛み合わせが悪くなり、かつ浦和が修正できないまま時間が経過した気すらしました。

・浦和も時折カウンターで反撃を試みるも肝心なところでパス精度が悪くてシュートに至らなかったり、湘南の帰陣を許したりと決定機をほとんど作れず。柏木は前半ATに右サイドからクロス→ファーに鈴木突入!!というミシャっぽい決定機を演出しながらもそれが最後の輝きで、後半はほぼブレーキ状態。一番レギュラーに近い選手がプレーで他の選手を他を引っ張れないとは・・・(トホホ)

・またこの試合のベンチメンバーを見るとたら守りに実績がある選手が一人もいないので、「勝っている時の選手交代が難しいだろうな」と思っていたら案の定。それにしても76分に投入された直輝はどんな指示を受けて投入されたのか?これほど攻守両面でクソの役にも立たない選手交代も珍しく、これならヘロヘロのマルティノスを続投させたほうがまだマシだったと思われるレベル。

・79分の失点は荻原の消耗&クソの役にも立たない山田投入で浦和左サイドの守備が無いも同然になっていたために発生した必然的なもの。あんなに簡単に縦パスを入れられたら野田に付いている鈴木もしんどかろうに。そしてボックス内にいる山根には誰が付くのか全く判然としないまま。もう守備ブロックも何にもない。

・同点に追いつかれた浦和は汰木を投入するも汰木の輝きはもうすっかり昔話となり果て、ファブリシオのミドルに一縷の望みを託すだけ。しかもファブリシオもまだ強いミドルシュートは撃てない模様で精度はそこそこ高いものの力ないシュートだらけ。

・そして皮肉なことに決勝点はそのファブリシオの枠内シュートがGK秋元にキャッチされてからのカウンター。最後の最後で積んでいる燃料の質的・量的差が出たのか、あるいは単に浦和の集中が切れていたのか、スカスカの中盤でボールを受けた山根に誰もついてゆけず、山根のシュートは阿部に当たって微妙にコースが変わる不運も手伝ってラストプレーで大逆転負け。

・大誤審を乗り越えて湘南大逆転勝利!!というクソ安いドラマの悪役・敵役には浦和はお似合いなんだろうなぁ・・・それはともかく、結局のところ選手を入れ替えても攻守とも監督の意図を踏まえて選手が動きまくった湘南と、選手個々人はそこそこの能力を持っているが単に選手を並べているだけに過ぎない浦和との実力差が最後に出ただけに過ぎない気も少々。

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--マルティノス--ナバウト---
--長澤----柏木--
荻原---柴戸--宇賀神
-鈴木--阿部--岩波-
-----西川-----

(得点)
22分 長澤
25分 ナバウト

(交代)
40分 ナバウト→ファブリシオ(負傷による交代)
76分 マルティノス→山田
86分 長澤→汰木

・オリヴェイラ監督がナバウトに代わって故障明けのファブリシオを投入したのは正直びっくり!! もともと守備に多くを期待できないのに、コンディションもまだ100%には程遠いことを本人も認める状態でファブリシオは60分以上使うとは!! 北京国安戦へ向けて試運転させるべく投入の機会を探っていたのでしょうが、それにしてもこの交代は無理がありました。

・そしてこんなスタメン、こんなベンチメンバーなのに出場機会がなかった杉本はどんだけ監督の信頼がないのか・・・ これでは杉本は夏にはレンタルされても不思議ありません。都倉が長期離脱したばかりのC大阪が特に・・・

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-----山崎-----
--梅崎----中川--
杉岡-秋野--松田-山根
-大野--フレイレ---坂-
-----秋元-----

(得点)
47分 菊地
79分 菊地
90+4分 山根

(交代)
HT 大野→菊地
63分 秋野→野田
74分 中川→古林

・武富が契約上出場不可。レギュラーの齋藤と準レギュラーの鈴木がU-20代表で不在。そのため武富→中川、齋藤→松田、そして杉岡が左WBに回るところまでは想定内。

・湘南ってカウンター食らった時にあんなにイエロー覚悟のファウル連発するチームだったっけ? キジェの下で昇降格を繰り返しているうちに「きれいごとだけじゃ勝てない」というのが身に沁みた結果なんでしょうけどなぁ、たぶん。

 

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2019.05.17

コロリンシュウマイ@桐生・相老

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 謎の桐生名物「コロリンシュウマイ」。その実態を確かめるべく、早速現地へ。店は東武桐生線相老駅から西へ徒歩15分ほど。桐生市の中心部からはかなり北へ外れたところにあります。

 店というよりテイクアウト専門のお惣菜製造工場という感じですが、店先に3人掛けくらいのテーブルが置いてあって、蒸したてを店内で食べられます。早速「コロリンシュウマイ・5個(150円+税=162円)」を注文。

 他に「カレーコロリン」というバリエーションもありますが「コロリンシュウマイ」専門店ではなく、ひとくちカツ・メンチカツ・男爵コロッケ・ハムカツといった揚げ物も用意。近隣の佐野名物「いもフライ」も。

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 ソースにどっぷり浸かって登場。青のりが別袋で付いてきます。「コロリンシュウマイ」は店外に「北海道産の男爵馬鈴薯、玉ねぎ、馬鈴薯でんぷんを主原料に作った」と大書してある通り、肉の要素は全くありません。かといってたこ焼きに類似した「粉もん」の一種かと言えばそうでもない。粉っぽくないどころか、なんかこんにゃくみたいなぷにぷに・もっちりした食感が特徴。

 また「コロリンシュウマイ」自体に味はないも同然なので、ソースや青海苔の助けを借りて食べ進みますが、うーん原材料が原材料のせいか極めて単調な味わい・・・3つも食べるとすぐに飽きてしまいました。

 サイズは一般的なシュウマイとほぼ同じですし、蒸している点もシュウマイと同じですが、それでもシュウマイの概念を著しく逸脱した感がぬぐえない一品。なんか行田名物の「ゼリーフライ」というネーミングがより適切なような・・・ でも行田の「ゼリーフライ」は全然「ゼリー」じゃないというややこしさが・・・

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2019.05.16

岩崎屋@太田・治良門橋 ~ (真っ黒い)焼きそば

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 群馬県太田に真っ黒い焼きそばがあると聞いて往訪。訪れたのは太田市郊外にある「岩崎屋」。東武桐生線治良門橋駅から西へ徒歩5分強。ボロボロの店舗でオバチャンがこじんまりとやっているものと勝手に想像していたところ、びっくりするくらいご立派な店構え。しかもそこそこ有名店なのか店前の駐車場も広く、入れ替わり立ち替わり客がやってきます。訪れたのは昼前でしたが、テイクアウトのほうが多い感じでした。

 着席してメニューを見るとここはほぼ焼きそば専門店で、他にみそおでんとか群馬名物の焼きまんじゅうとか、焼きそばが出来上がるまでのおやつ代わりになるものが少々。「焼きそば・中(一人前)」が330円と安いので「大(440円)」を注文。後払い。

 メニュー表示がユニークで、量が増えるに従って特大・ジャンボ・ダブルと命名したところでネーミングのアイデアが尽き、「名はない」とか「特に名はない」とかなんやねんそれ・・・ しかも二人前は「ダブル」ではなく「ジャンボ」だとか、「トリプル」は値段から察する限りどう見ても4人前だとか、命名体系が謎すぎます。

 店内は4人卓×2、6人卓×2、さらに小上がりに6人卓×5と本来長居を前提としていないはずの焼きそば専門店にしては驚異的にゆったり。卓上にはソース、一味、コショウ。

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 おお、噂に聞いていた通りの真っ黒なルックスで登場。ソースは「ウスターソースをベースに独自に調合したもの」だそうですが、外に「月星ソース」の幟が建っていました。ソース自体はウスターソースにしてはやや甘目でスパイシーさはほとんど感じられず。

 ただこの焼きそばの難儀なところは具がほとんどないこと。キャベツが申し訳程度に確認できるだけで肉どころか玉ねぎもにんじんももやしもなし。紅ショウガすら付いて来ません。道理で安いわけで・・・

 麺に水気が乏しいこともあって、「大」だとひらすら麺と格闘している格好に。これではあまりにも味わいが単調過ぎてすぐに飽きてしまいました。隣のオッサンがせっせとコショウを振りかけているのを見ると、卓上の調味料で自分好みに味わいに変化をつけながら食べることを前提としているのかも。でも「中」で十分やなぁ、これは・・・

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2019.05.15

【閉店】蕾 煮干分家@大宮 ~ 本日のバリ煮干しそば

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 大宮駅西口マルイの西に続く飲食店街の一角。通りから少し引込んだところに立地。なんと約7年ぶりの再訪。先客5、後客7。煮干しを前面に押し出した店で、「本日の煮干し」の内容を店先に表示してあり、往訪時は「千葉県産の平子&香川県産の伊吹いりこ」でした。

 店内の券売機ボタンは「煮干しつけ麺」が先頭でしたが、「本日のバリ煮干そば・並(780円)」を注文。他に「濃厚魚介つけ麺」「中華そば」など。客の注文は「つけ麺」が圧倒的でした。

 店内は厨房に沿って横長カウンター12席。卓上にはブラックペッパー、一味、酢、おろしニンニク。

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 やや浅めの丼で、受け皿つきででてきました。今回セレクトされた煮干しの特性ゆえだと思いますが、煮干しを全面に押し出した店にありがちな「ガツン!」とした煮干し全開の味わいではなく、やや甘目でマイルドな味わい。当然ながら煮干しにありがちな生臭みやえぐみは全くなく万人受けする出来。かえしも変に自己主張せず、コク深いスープの味わいを上手く引き立てています。

 麺は三河屋製麺のやや細めストレート麺。水気の少ないタイプなのはともかく、硬めの仕上がりで少々粉っぽいくらい。うーん、これではスープに対してかなり強すぎ・・・

 チャーシューは少々ぱさつきを感じるものの旨味は十分。他に細切りメンマ、ネギ、刻み玉ねぎ、海苔、ナルト、三つ葉。

 スープの出来は秀逸なのに麺がなぁ・・・ 店の推し通りつけ麺のほうが無難なのかも。

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2019.05.14

【観戦記】19年第11節:名古屋 2-0 浦和 ~ 疲労困憊で手も足も出ない惨敗・・・

「さあ眠りなさい 疲れ切った体を投げ出して 青いそのまぶたを 唇でそっとふさぎましょう」 そんな歌が相応しい、もうどうしようもない、何一つ良いところのない惨敗でした。浦和はブリーラム遠征から中4日。酷暑の敵地で勝ち点3をもぎ取った代償か、選手の心身に対するダメージは予想以上に甚大で動けない上に頭も回らないようでイージーなパスミス続出。攻守とも全く褒めるところがない、凄まじい敗戦でした。

・今年の浦和の負け試合はとにかく悲惨。早い時間帯に先制されると、あとは反撃らしい反撃も出来ずにただただ試合終了の笛を待つのみ。シュート数15対4、チーム走行距離113.6km対108.5km、スプリント回数186回対149回等々、浦和の惨状を如実に物語るスタッツがずらずら。コンディション面で差がありすぎて、戦前から苦戦必至、ドロー御の字と思ってはいましたが、現実はその儚い夢を粉々に打ち砕きました。

・名古屋に6割以上ボールを支配されたのはともかく、浦和はとにかく良い形でボールが奪えずに無理目なタックルを試みた挙句、ファウルでしか相手を止められない場面が目立ち、3枚もイエローカードを頂戴。また名古屋に15本撃たれたシュートもボックス内から枠内に撃たれたものが多かった一方、浦和はボックス内にすら侵入できず、枠内シュートは終盤の興梠の力ないコロコロシュート1本のみ。

・オリヴェイラ監督は相手の手口を研究して対応策を練り、相手の良いところを消してナンボ。端的に言えば「リアクション型」であり、「相手は関係ねぇ」とばかりにひたすら自分の型に拘るミシャとは正反対のアプローチなので、今回のように長距離遠征帰りで時間的にっも体力的にもまともな練習ができないとなると、こういう結果になってしまうのも致し方ないのかもしれません。試合後の会見でCB中谷に「そもそもレッズさんの攻撃の形が見えなくて、そこに助けられた感じがあります。」とバカにされてしまうのも道理。

・「勝てばよかろう!」と言わんばかりの正直クソつまらないサッカーで、それでも勝っているうちは「試合内容は面白いのに肝心な試合でさっぱり勝てなかったミシャ」へのアンチテーゼとして高く評価できるのですが、勝てないとなるとホント惨め。もうシラケ鳥が東の空へ飛んで行くレベル。いやはや、これは辛い。

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・試合前々日の監督会見によれば主力選手で練習メニューをフルでこなしているのは武藤だけ。メニューの一部しかこなせないどころかインドアで回復に専念している選手すらいるという惨状とのこと。一方名古屋はルヴァン杯から中3日なものの、ルヴァン杯では主力全員をスタメンから外す余裕のこきっぷりで、コンディション面では圧倒的に名古屋有利。

・それゆえ浦和はスタメンを大幅に入れ替えて名古屋戦に臨むものと予想しましたが、なんとスタメンの入替は長澤に代えて故障明けの柏木の一名のみ!! これにはさすがに仰天しました。スタッフがどんな超回復メニューを用意したのか判りませんが、まともに練習できていたのが武藤だけという話はなんだったのか???

・そして結果を見ると、このスタメンはさすがに無理があったようです。あっと一歩足が出ない、パスがぶれる、そして判断に迷う。心身とも疲労困憊なことを伺わせる場面が頻出。しかも早めに先制点を許し、得意の「塩漬け」に失敗して多少なりとも進んで動かざるを得ない展開になり、しかもそれが往々にして名古屋のパス回しの後追いになってさらに疲労が増すという悪循環に陥ったように見受けられました。

・ただベンチ入りメンバーを見ると、スタメンを入れ替えようにも入れ替えられなかった感じもします。具体的にはブリーラム戦でベンチ外だったマウリシオに加え、柴戸やナバウトといったスタメン出場経験のある普段のベンチメンバーがなぜかこの試合はベンチ外。さすがに荻原や汰木を頭から使うのは博打に過ぎるでしょうし、杉本に至ってはそもそも起用されるだけの信頼を得られていないようですし。

・また故障明けの柏木すら全然フレッシュに見えなかったのが不思議でなりません(エヴェルトンがゲームメーカー的に機能しだしたので柏木が居場所を失ったような気も)が、後半途中から投入された長澤もらしくないボールロストを連発していたところを見ると、柏木の起用自体は責められないでしょう。期待をはるかに下回る出来だったのは見ての通りですが。

・ゆえにせいぜい山中に代えて宇賀神を起用しなかったのが不可解(柏木が戻って来たのでプレースキッカーとして山中を置く意味もない)といえるくらいで、名古屋戦を「捨て試合」と割り切るくらいの蛮勇がないと大幅なスタメン入れ替えは難しかったかもしれません。

・一方名古屋は前節から前田→シャビエル、和泉→マテウスと2名入れ替えて外国人選手が5人居並ぶ壮観な構え(長谷川アーリアジャスールもいるのでぱっと見は外国人選手6人!)。

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・浦和は守備時はいつもの5-4-1ではなく、かなりはっきりした5-3-2の構え。パス回しの上手い名古屋に対して後ろにやたら人数を割いても効果は薄く、2トップで前からボールの出し手(特に2CH)に圧力をかける狙いがあったと思われますが、どうもあまり効果はなかったようで時間の経過と共に浦和の疲労感、判断の遅れが目立ち始め、名古屋にいいようにボールを回されてしまう悪い流れになってしまいました。

・17分の失点場面はマテウスの強烈なミドルシュートを食らったもの。シュートは西川の正面でしたが、相当軌道が変化しているのか西川は弾き切れず。それはともかくシュートを撃たれるまでの過程でシャビエルに自由に縦パスを入れさせるわ、長谷川に最前線で楽にキープさせるわ、ジョーも楽々ポストプレーだわと、もう西川を責める以前に浦和の守備のあり方を根本から問いたくなるような場面だらけ。ボールを奪いどころが定まらずに3ボランチが散歩してたら、そりゃ「かいしんのいちげき」も食らうわなぁ・・・

・浦和はカウンター主体に反撃を試みるも試合開始早々に縦パスで武藤が右サイドを駆け抜ける見せ場があっただけで、その後は攻撃の形すら作れず、試合は完全に名古屋ペースに。浦和は反撃しようにも縦パスを受けた興梠が徹底的に封じられてどうにもならず。興梠がいつもの出来ならCB丸山とか中谷とか良いカモのはずですが・・・

・41分の失点は自陣右サイドからのスローインから。バイタルエリアでシャビエルに自由を与えるとはなぁ・・・シャビエルがファーの宮原へ展開→宮原が山中に競り勝って、こぼれ玉をジョー!という名古屋の計画通りのようなやられ方でした。ジョーに付いていたはずの槙野がなぜかこけているのは序盤に小破したのが響いたのかも。まさに弱り目に祟り目。

・オリヴェイラ監督は59分にエヴェルトン→長澤、武藤→荻原と早めに動き、かつ守備時5-4-1に切り替えたものの、浦和の選手達で唯一体が軽そうな荻原が2回ボックス内突入の見せ場を作ったくらい。75分にはとうとう不振の柏木を諦めて汰木を入れるも汰木は見せ場を作れないどころか、ビハインドなのに歩いている場面ばかりが目立ってなんだかなぁ・・・結局浦和の反撃らしい反撃は84分荻原の浮玉のパスがボックス内で興梠に通った場面だけ。しかもシュートは力なくコロコロ。

・一方名古屋は57分に長谷川→前田とこちらも早めに動き、前田は前田なりに浦和左サイドを混乱に陥れていましたが、シュートなりラストパスなりに精度を欠いて案外決定機は作れず、結局西川を脅かしたのは69分の前田カットインからの一発だけかな?

・ただ30度近くまで気温が上がった中、あまりにも不甲斐ない相手に後半の名古屋は適当に流していたようにも見えましたし、そもそも瀕死の浦和相手に終盤俊足の相馬を投入してとどめを刺しに行かなかったのは風間監督なりの「武士の情け」だったのかもしれません(自嘲)。

・何一つ得るところがない試合内容でとうとうリーグ戦は連敗。「何でもいいからとにかく勝つ!」ことがレゾンデートルであり、免罪符であるオリヴェイラ監督にとって続く湘南戦、そして北京国安戦はそれこそ絶対に負けられない一戦となったような気がします。特に北京国安戦で敗れ、グループステージ敗退が決まってしまうとこのチームは一気に瓦解してしまうかもしれません。際どいところです。

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---興梠--武藤---
---柏木--エヴェル---
山中---青木---森脇
-槙野--岩波--鈴木-
-----西川-----

(交代)
59分 武藤→荻原
59分 エヴェルトン→長澤
75分 柏木→汰木

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---ジョー--長谷川--
マテウス-------シャビエル
---シミッチ--米本---
吉田-丸山--中谷-宮原
-----ランゲラック----

(得点)
17分 マテウス
41分 ジョー

(交代)
57分 長谷川→前田
63分 マテウス→和泉
90分 シャビエル→小林

 

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2019.05.13

【閉店】チラナイサクラ@御徒町 ~ 中華そば

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 御徒町駅南口から南へ伸びるガード下「らーめん横丁」内。約1年半ぶりの再訪。長野を本拠としながらも都内にも店舗展開しているラーメンチェーン店の一つです。先客ゼロ、後客2。

 店内の券売機ボタン先頭の「中華そば(800円)」を注文。うーん、前回往訪時より50円値上げかぁ・・・ しかもランチサービスなし。

 他に同値段で「王様中華そば」というメニューもありましたが、ネギがたっぷりと入っていて個人的には苦手な部類っぽい感じ。他に「鶏と貝のつけ麺」とメニューは不変。メニューに山賊焼があるのがいかにも長野。

 店内は縦長カウンター5+4席と2人掛けテーブル3卓、4人掛け1卓。卓上にはブラックペッパー、酢、醤油、ラー油、七味。

 仏教画風の絵が壁に極彩色で描かれているのも相変わらずなら、店員が全員女性でこれまたなぜか艶やかな着物というか限りなく浴衣みたいな衣装をまとっているのも相変わらず。

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 スープは鶏・豚・豚足などの動物系をベースに昆布、ハマグリ、アサリ、カマス干しなどの魚介系を加えたもの。3種類の醤油にシジミの出汁をかぶせたものをかえしに使っているそうですが、これが妙な自己主張をしないので出汁の旨味をじっくりと楽しめます。総じて若干甘め。表面の油が適度にコクを加えていることもあり、無化調にありがちな物足りなさは全く感じないいどころか、ついついぐいぐいと飲む進んでしまいました。

 麺は心持ち細目のほぼストレートでやや柔らかめの仕上がり。若干水気の多そうなツルツルした食感で、スープとの相性・絡み具合ともは悪くありません。

 チャーシューは2種類入っていますが、片方がベーコンというのはやや和風に寄ったこのラーメンにはちょっと違和感。他にメンマ、ほうれん草、白髪ねぎ。

 クォリティーは相変わらず高水準を維持していますが、値上げしたので「値段の割に美味い」という長所はなくなって単に値段相応に。またこの一角では高いほうになってしまったので、「ちょっとこの辺でなんか食っとくかぁ!」といった際の選択肢には入りづらくなってしまいました。実際ランチタイムなのに客入りはさっぱりですし・・・

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2019.05.12

豚ビビン丼@松屋

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 松屋が2019年5月7日から「平成のロングセラー“豚”ビビン丼」と「新作“牛”ビビン丼」との「松屋ビビン丼対決」を始めました。対決期間中販売数の多かった「ビビン丼」を2019年秋以降にレギュラー化することを検討しているそうです。

 ちょっと変わっているのは上記2種類の「ビビン丼」を同一店で併売せず、販売店舗を分けて発売していること。例えば今回往訪した川口栄町店は「豚」を販売し、近隣の川口駅前店では「牛」を販売していました。

 今回注文した「豚ビビン丼(490円)」は「平成のロングセラー」だそうですが、先般売り出していた「ごろごろチキンカレー」や冬の「豆腐キムチチゲ」などと比べて全然定番という感じはせず、食べた記憶も極めてあやふや。

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 スプーン付きで出てくるので、ビビンバの作法にのっとって一頻りまぜまぜ。「豚肉をメインとし、根菜きんぴら、キムチと一緒に鉄板で炒め、コチュジャンの風味が効いた甘辛タレが決めてのメニューです。」との松屋の触れ込みに、なぜ主要アイテムである半熟たまご、刻み海苔、青ネギが抜けているのかよく判りませんが、これらのバランスが良くてかなりの完成度。特に豚肉とキムチ、コチュジャンの相性、そしてそれらだけだとしつこくなりそうなところを丸く包み込む半熟たまごのバランス感が秀逸だと感じました。

 「牛ビビン丼」も食べて比較検討するだけの気力はありませんが(自嘲)、「豚ビビン丼」はレギュラー化されてもなんら不思議はない出来だと思います。

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2019.05.11

【短感】19年第8節:浦和L 0-2 千葉L ~ 女子もホームで勝てないのか・・・

(前半)

・浦和の立ち上がりは攻守共上々で、5分に清家のスルーパスが菅澤に通る決定機があったが、シュートは枠外。

・しかし、先制したのは千葉。立ち上がりから2トップが露骨に浦和最終ライン裏を狙っていたがその狙いがハマったもので、15分浦和左サイドで佐々木の縦パスをカットしたのを契機にスルーパスをFW小澤に通して先制。

・さらに22分長船が信じ難いことに自陣ボックス内でトラップミス。流れたボールを山崎が掻っ攫って追加点。

・浦和はロングボールを多用して千葉の最終ラインを下げるのは良いとしても、低い位置でタイトな守備ブロックを作る相手を崩せず。

・それでも38分左からクロスが菅澤に通った場面と45分ボックス内で安藤横パス→吉良シュートと決定機は作っているが、今年の浦和は体力的に竜頭蛇尾になりがちなので、前半で2点ビハインドはかなり辛い。

(後半)

・案の定後半の試合内容は一段とシオシオ。千葉を押し込みながらも決定機を作れず、粘り強く守る相手に時間だけが徒過。

・59分に安藤に代えて高橋を入れ、清家をFWへ入れた直後の時間帯だけわずかに可能性を感じたが、それでも64分相手を押し込んでからのこぼれ玉をボックス内で栗島シュートが惜しかったくらい。

・73分に吉良に代えて大熊を入れた時点ではすでに栗島や柴田、水谷らの疲弊が顕著でほとんど攻撃の形は出来ず、しかも途中投入の選手はいかにも力不足でノーインパクト。千葉のカウンターから追加点を許さないのが精一杯。セットプレーは毎度のことながらほとんど得点の臭いがせず、ほとんど見せ場らしい見せ場も作れずに試合終了。

・男子もそうだが、女子もホームで勝てないのは本当に辛い。これで優勝云々を語るとはおこがましいにも程がある残念な試合だった。

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-----菅澤-----
吉良---水谷---安藤
---栗島--柴田---
佐々木-南--長船-清家
-----池田-----

(得点)

15分 小澤(千葉L)、22分 山崎(千葉L)

(交代)
59分 安藤→高橋(清家が2トップの一角に上がり、水谷SH、高橋右SB)
73分 吉良→大熊
81分 清家→遠藤(大熊がFW、遠藤がSH)

※乗松がなぜか再びベンチ外

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つじ田 池袋西口店@池袋 ~ 濃厚らーめん

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 いつの間にか池袋西口二又交番近くに出来ていた「つじ田」。今でも小川町の店では行列を見かける「つじ田」ですが、知らん間にえらく増殖していて、今や各地のSCどころか福岡空港にも出店しているんですなぁ・・・ 「奥の院」や「担々麺」には往訪したものの、「つじ田」本体の系列店はなんとほぼ10年ぶりの往訪。先客2、後客3。

 つけ麺推しの店ですが陽射しがなくて寒かったので、店外の券売機で「濃厚らーめん(780円)」を注文。ランチサービスなし。

 店内は縦長L字型カウンター20席程度。席間はかなり狭め。なのに、ガラガラのうちから奥から詰めて座らせるというのは心証が良くありません。卓上には黒七味、ブラックペッパー、酢、タレ。

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 とろみが強めのスープは「国内厳選の豚骨、比内地鶏の鶏がら、魚介、野菜、他合計十数種類の食材を元に」作ったとのことですが、丼の淵にうっすら魚粉が付いていることから推察できるように、節系の旨味がやや前に出ているように感じますが旨味は抜群。それなりに濃厚ですが、この手のスープにありがちなくどさ、しょっぱさは全くなくて実に飲みやすい。単につけ麺のつけ汁を薄めて出すような低レベルの店とは完全に一線を画しています。といっても、味が濃いことは濃いので健康を考えて半分くらい残しました。

 麺はの三河屋製麺製で心持ち太め&緩いちぢれ入り。つるつるもちもちとした食感で、スープとの相性は文句なし。麺量は160gとの事。

 具はやや堅めのロース肉チャーシュー、刻みネギ、メンマ、海苔。昔よりメンマが随分しょぼくなったような気がしますが・・・

 今や似たようなラーメンが随所にあるので並んでまで食べようとは思いませんが、多店舗展開しているにも関わらずいつでも安心して美味しく頂けるものを出せる安定感はさすがです。JR駅から近いとは言い難い立地ですが中休みなしで営業しているのが便利なので、おいおいつけ麺で再訪することもあろうかと。

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2019.05.10

究極J’sラーメン@西台 ~ J’sラーメン

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 都営三田線西台駅から高島通りを西へ200mほど。先客3、後客10くらい。BARがラーメン屋を兼業しているような感じで、外観・内装ともラーメン屋とはかけ離れています。

 自然券売機はなく、カウンターのメニューを見て無難そうな「J’sラーメン(880円)」。先着30名限定ながら、ランチライムはチャーハンのサービス付き。

 メニューは多彩で、他に濃厚魚介、濃厚鶏白湯、濃厚辛鶏白湯、塩J’s、つけ麺、辛つけ麺など。メニューの書きぶりからすれば、どちらかといえばつけ麺が推しの店なのかも。なおてっきり「J’sラーメン」が基本だと思っていたところ、メニューをよく見ると小さく「ラーメン(680円)」とあって、隣のオッサンがそれを頼んでいました・・・「J’sラーメン」は具が多い版だったみたいで・・・

 店内はテーブル席主体で4人卓×4、2人卓×1、カウンター5席。さらに半戸外みたいなエリアに4人卓×3。卓上にはおろしニンニク、旨味辛子、酢、醤油、ラー油、コショウ、ラーメンのタレなど。仕切り壁が高くてカウンターからは厨房の様子は伺えず。

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 賑やかな外観で登場。スープは豚骨醤油のカテゴリーに入ろうかと思いますが、残念ながら出汁が弱くて醤油が悪目立ちするタイプ。

 麺は若干太目の緩い縮れ麺で硬めの仕上がり。スープが弱いのでバランスが悪いのなんの・・・

 チャーシューは厚めで脂身が少ないものの若干硬め。他に煮卵、白ごま、海苔、さらに刻み青ネギがたっぷり目。隣のオッサンの「ラーメン」を覗いたら、それで十分だったと思うも時すでに遅し。

 半チャーハンも加えてお腹一杯にはなるけれども、ただそれだけかなぁ・・・

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2019.05.09

MANNISH@淡路町 ~ 塩生姜らー麺

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 丸ノ内線淡路町駅から外堀通りを南へ。司町2丁目交差点を渡ってすぐ。交番の手前。看板も暖簾もないのでラーメン屋とは気づかずに通り過ぎてしまう可能性大。先客ゼロ、後客8。早い時間帯は常連さんだらけみたいな雰囲気でした。もともと神田駅の西はずれのビル地下で間借り営業していた店が、晴れて一人前の店を構えたものですが、旧店で食べたのはもうかれこれほぼ3年前。

 店内の券売機ボタン先頭の「塩生姜らー麺(800円)」を注文。この日最初の客だったので味玉サービスあり。メニューは他に限定メニュー(往訪日は「豆腐らー麺」)があるだけで、しかも限定メニューはスタンプが5個以上の方につき13時から提供という極めてハードルが高い代物でした。

 店内はL字型カウンター11席。卓上には一味、ブラックペッパー、生姜酢。「混んでる時はさっさと食べてさっさと帰れや!」という趣旨のカウンターの貼り紙が目立ちました。

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 スープは鶏ベースでしょうか。いきなり生姜ガツンで舌がバカにならないようとの配慮なのか、生姜をどんぶりの底に溜めてあるのがポイント。よって生姜が鶏出汁の旨みを損なわず、ぐいぐいと飲み進められました。そして底の生姜がじわじわと効いてきて、えてして単調になりがちなところを上手く救っています。

 店では生姜の風味を弱く感じるようになったら卓上の生姜酢を入れることを勧めていますが、もともとのバランスが良いので、下手に生姜酢を入れるとやりすぎ感に見舞われそうな気が。

 麺は菅野製麺所製で、心持ち細めのストレート。つるつるとした食感、啜り心地、スープの絡み具合とも文句なし。

 鶏チャーシューというよりも単なる切り分けた鶏もも肉といった感じのが2個ほど。スープと違和感が生じないよう超薄味。鶏そぼろも少々。味玉は鶏チャーシューとは対照的にしっかりした味付け。他にかいわれ、刻みネギ、青菜。

 移転後も相変わらずの美味さ。ただメニューが増えないと再訪のインセンティブが・・・

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2019.05.08

チキンスパイシーカレー@吉野家

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 吉野家が今年4月18日から発売開始の「チキンスパイシーカレー・大(650円)」を試食。吉野家の「スパイスカレー(単品350円)」は以前からあったのかどうか判りませんが、今回カレートッピングに初めてチキンを取り入れたのが目を惹くところ。端的に言えば同時期に発売された松屋の「ごろごろ煮込みチキンカレー(並・590円)」を強く意識した商品のようです。並で比較すると「チキンスパイシーカレー」は550円で、松屋の「ごろごろ」より40円安。

 ただ今回試食した私個人の感想としては吉野家のカレーのクォリティーは松屋に遠く及ばず、40円差くらいで吉野家に飛びつくことはないと思いました。

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 吉野家のウリ文句は「吉野家のスパイシーカレーは、玉ねぎとチキンブイヨンの深い旨みと、27種類のスパイスを使用した香り高さが特徴のカレーです。隠し味に使用しているリンゴの甘みが唐辛子の辛さをしっかりと引き立てている辛口カレーに仕上げました。また、もう1つの隠し味である生姜の爽やかな香りが食欲を刺激し、すっきりとした辛さに引き立てています。」と実に賑やかですが、誇大広告としてJAROに訴えられるレベルじゃないかなぁ、これ?

 「スパイシーカレー」と銘打った以上スパイシー感を前面に押し出した、辛さ重視でコクなり深みなりが後ろに引っ込んでしまうあたりは仕方ないのかもしれませんが、「27種類のスパイスを使用した」とは信じがたいくらい辛さや痺れに複雑さがなく、単にカレー粉で淡々と押しまくっている風。

 まぁ個人的にはインドなりネパールなりから来たオッサンがやっている現地風の味わいが複雑すぎて癖が強いカレーよりはこういう昭和的な辛さのほうがまだマシですが、それにしても「球速150km/hの棒玉」みたいな味わいのカレーでは、淡白な味わいの鶏むね肉(一応特製のタンドリーソースをからめたそうですが・・・)の旨味を引き出すには少々力不足かと。

 もっとも吉野家は主戦場の牛丼で松屋に完勝している以上、こんなローカルな戦いで少々苦戦しようが特に何の問題もない。品揃えの一環になればそれで良いのかもしれませんが。

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【TV観戦記】ACL2019・GS第5節:ブリーラム 1-2 浦和 ~ 森脇よりも数段暑苦しい敵地で難敵を下す

・勝ち点3でグループ最下位のブリーラムはもちろん、勝ち点4で3位の浦和もこの試合に勝たないとほぼ先がなくなってしまう一戦。まだ5月というのにプリーラムの気温は30度を大きく超え、公式記録では34度。前後半とも給水タイムが設けられる程の酷暑下での闘いとなりました。

・埼スタでの初戦は3-0と大勝したものの、ホームでは往々にして全く違う恐ろしい一面を見せるのがタイのクラブ。それゆえ浦和が暑さにやられて足が止まるであろう終盤に大攻勢をかけられるとひとたまりもないかもしれないとヒヤヒヤしながらTV観戦していましたが、終わってみればスコア以上の完勝。

・シュート数は大差なかったようですが、浦和は前後半とも得点場面以外に「おい、それは決めろよ!!」と叫びたくなるような決定機が山のようにあったのに対し、ブリーラムはあまり可能性を感じられない無理目のシュート&セットプレーの当たり損ねみたいなのが多く、終わってみれば浦和はもうちょっと楽に勝てたような気がしました。もっとも肝心なところで精度を欠いた主因が敵地の暑さで、体力的にも気力的にもヘロヘロの選手からすればこれで精一杯なのかもしれません。

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・磐田戦から中3日にも関わらず、浦和のスタメンはマウリシオ→岩波と一人入れ替えただけ。マウリシオは連戦が効かないのか、ACL前後のリーグ戦でベンチ外になることはありましたが、ACLでベンチ外になるのは初めてなのでよほどコンディションが良くないか、あるいは小破したのかもしれません。マウリシオとACL登録外のマルティノスに代わって阿部と荻原がベンチ入り。

・なおファブリシオがタイ遠征に帯同していることがサプライズでしたが、やはり相手をびびらせるだけの「逆アジジ」に留まりました。

・ブリーラムは基本3-4-1-2、守備時5-3-2といったところ。浦和の選手達は3ボランチという認識だったようですが、トップ下の19番(スパチョック)の戻りが遅いせいか、TVで見ている限りは守備時5-2-3っぽい感じに見えました。

・それはともかく、ブリーラムはとにかく勝たないと話にならないので序盤から飛ばし気味にガンガン前から仕掛けてくるかと思いきや、拍子抜けするくらいさほど前からは来ませんでした。かといって、埼スタでの一戦のように自陣にタイトな守備ブロックを敷くわけでもなく、いかにも中途半端すぎる前プレを仕掛けてくるので陣形は早々と間延び。

・これじゃブリーラムの監督が「今日の立ち上がりはとても悪いものでした。全然集中していなくて、北京戦と同じような感じ、もしくはそれよりも悪いような状況でした。」と嘆くのも当然ですが、穿った見方をすれば監督が選手達のモチベーションアップに失敗したような気も。こんな緩い相手はJ1にはまずおらず、それゆえ浦和はビルドアップに全く苦労しないどころか、縦パス入れ放題。

・3分にはエヴェルトンの縦パスが相手CBの間にいた(というか最終ラインがガタガタでオフサイドを取ろうにも取れない)興梠に通って早々と先制。また6分&10分と好位置での山中FKがゴールマウスを襲い、GKは弾くのが精一杯という見せ場も。

・ただ試合の入りが良すぎて油断したというか、好事魔多しというべきか、13分山中が近くの長澤に繋ごうとしてボールを失い、ペドロ・ジュニオール(以下「PJ」)→15番(ナルバディン)→PJとシンプルなカウンターを浴びて失点。PJを軸としたブリーラムのカウンターは鋭く、40分にもロングカウンターを食らってボックス内で青木のシュートブロックに救われる一幕も。

・早い時間帯に同点に追いつかれたとはいえ、ブリーラムのユルユルの守備は相変わらず。ボールの出し手へのプレッシャーが無いも同然なせいか、17分岩波縦ポンで山中が裏抜けに成功する決定機(シュートはGKセーブ)。そして23分興梠の縦パスを契機にエヴェルトン→武藤と繋がって武藤が今季初ゴール!!CB5番のクリアが味方に当たってこぼれ玉がエヴェルトンの前に転がるという幸運にも恵まれましたが、先制点共々今季の浦和には極めて珍しい中央突破型のゴールでした。

・26分槙野縦パス→武藤裏抜け&シュートが枠内を襲ったのを最後に浦和はややペースダウンしたものの、しっかりボールを回し、相手を走らせて危なげなく前半を終わろうとしていましたが、そこは相手もさるもの。ブリーラムが仕込みに仕込んだであろうセットプレーだけは厄介で、43分6番(ササラック)FKがゴールマウスを襲い、ATにもCKをファーで9番(スパチャイ)に合わせられる危ない場面がありましたが、共にGK西川が好セーブ。

・後半になると一転してブリーラムがボールを支配して攻勢に。守備に回った浦和は暑さもあってか前半からさほど前からいかず、5-4-1のタイトな守備ブロックを形成して迎撃していましたが、消耗が激しいのか前半と違ってセカンドボールが拾えず、球際でも苦戦。また往々にしてボールの受け手に食いつきすぎてワンタッチパスであっさり交わされてしまいがちで、PJだけでなく、小技が効くブリーラムの攻撃陣に押し込まれてしまう時間帯が続きました。

・しかし、ブリーラムも浦和を自陣に押し込むのが精一杯で守備陣を崩しきれず、また空中戦では分が悪いせいか攻撃は地上戦オンリーという戦術的な選択肢の狭さもあってか、強引にミドルを放つなり、CKを取りに行くだけの場面が目立ちました。シュート数が浦和と大差ない割にはブリーラムの攻撃に可能性を感じなかったのはその辺が主因でしょう。ブリーラムの脅威はやはりセットプレーで66分にはFKからフリーで途中投入の54番(スパナット)にヘッドを許す場面も(幸い枠外)。

・浦和は押し込まれながらも、49分山中縦パス→武藤左サイドを深く抉って横パス→逆サイドから森脇突入(シュートは明後日の方向)、57分山中クロス→武藤にわずかに合わず、70分エヴェルトンのボール奪取からのショートカウンターで鈴木→エヴェルトン→武藤→長澤(ボックス内からまさかの宇宙開発!)とカウンター気味に決定機を量産しながらも得点ならず。

・ブリーラムが59分というミシャばりに早い時間帯に2枚替えで勝負に出たのに対し、オリヴェイラ監督は72分長澤→柴戸、79分武藤→ナバウト、87分エヴェルトン→荻原と運動量補充目的で選手を五月雨的に相次いで入れ替え。

・ブリーラムは早めの選手交代も奏功せず、先述のセットプレーくらいしか見せ場を作れなかったのに対し、浦和は76分山中クロス→興梠ループ(バーの上)、83分森脇縦ポン→ナバウト裏抜け&枠内強襲シュート(GKセーブ)、89分森脇相手ボックス内でボール回収→荻原シュートがポスト直撃!と決定機を作って、ボールを支配する相手に試合までは支配させず、終盤は双方ヘロヘロになってそのまま試合終了。

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・敵地で勝ち点3を積み上げた浦和は同日ホームで全北に敗れた北京を抜いてグループ2位に浮上。ホーム埼スタで迎えるグループステージ最終戦は北京に勝てばもちろん、スコアレスドローでも勝ち抜けできるという立場になりました。もっともアウェーゴールを許してのドローだと直接対戦の成績で北京に劣ってGS敗退となるだけに案外試合運び、試合の入り方は難しいかもしれません。

・監督&選手はともかく、平日の埼スタにわらわらやってくるであろう25000人くらいの半狂乱と化した赤者に小難しい計算ができるわけがないので「とにかく勝てばOK」な気持ちで妙に前のめりな感じになるんでしょうなぁ。それでこそ我らが浦和、我らが埼スタ。敵地では北京に危うくボコボコにされかかりましたが、ホームでは「本当の浦和レッズ」を見せてやりましょう!

---興梠--武藤---
---長澤--エヴェル---
山中---青木---森脇
-槙野--岩波--鈴木-
-----西川-----

(得点)
3分  興梠
13分 ペドロ・ジュニオール
23分 武藤

(交代)
72分 長澤→柴戸
79分 武藤→ナバウト
87分 エヴェルトン→荻原

・青島ビール賞は先制点の興梠に。しかし、赤者目線だと青木が青島ビール賞でも不思議なかったような気がしました。ヤバそうな場面には必ず青木が顔を出しており、あれで最終ラインは相当助かったでしょうに(もちろん山中もw)。磐田戦の失態を青木なりに取返しに行ったつもりでの大激走だったのでしょうが、カピバラさんの全速力は案外速く、しかも強靭でした(苦笑)。

・エヴェルトンは当初あまりにもしょーもないボールロストが多いのが気になって仕方がありませんでしたが、JリーグといいACLといい、段々アジアレベルのDFの寄せなり間合いなりに慣れてきたのか、クネクネした身のこなしでボールを失いそうで失わず、逆に上手く寄せ手を交わして決定的なパスを出せるようになってきました。パスを出すだけでなく、自らシュートを放てるようになるとさらに良いのですが、エヴェルトンがボールの出し手として機能しだせば、ますますわざわざ柏木と併用する意味がないような。

・鈴木右CBというのはここ数試合で最大の発見でしょう。しかも森脇右WBとの相性が滅茶苦茶良く、攻撃力のある森脇を高い位置に押し出して鈴木が右SBっぽい位置にいる、さらには必要に応じてCHっぽい位置にも顔を出すと面白い動きをしています。さらに鈴木の立ち振る舞いがピッチ上の監督然としているのが頼もしい。こういうタイプのCBは浦和にはあんまりいなかった(あえて言えば遠藤が近いかな? 最後尾でただ怒っているだけの輩はいましたが(苦笑)。

・運悪く故障してU-20W杯のメンバにも選ばれなかった橋岡は気の毒ですが、橋岡の故障中にスタメン出場機会を得たを得た鈴木がこれだけ出来るとなると、橋岡の出番はすぐには回ってこないかもしれません。これがプロの厳しさ。

・最後に投入された選手は汰木ではなく荻原。IHとして投入するにはオリヴェイラ監督の判断としては荻原>汰木という感じなのかな?僅差で勝っている場面なので荻原には正直もっと激走して欲しかったけど、いきなり決定機に絡んだのには恐れ入りました。ファブリシオ復帰が秒読み段階で、柏木も近々戻ってくるでしょうから今後荻原にはなかなか出番は回ってこないかもしれませんが、監督は普段ベンチ外の選手の出来もちゃんと見ていることが判る選手交代でした。

・どフリーなのにとんでもないクリアミスでCKを与えてしまうなど前半終了時にはヘロヘロに見えた森脇でしたが、意外にもなんとか最後まで決定的には破綻せず、むしろ終盤決定機にしょっちゅう関与していたのにはびっくり!! でもバスの中で寝たいであろう選手には森脇のテンションの高さは迷惑でしょうなあ(苦笑)

・そして前半終了時に早くもユニフォームを交換する岩波とPJ(爆笑)。どんだけ神戸で仲良かったんやwww

・日テレが時計を常時表示しないのが謎すぎ。長年サッカー中継をしているのに何故なんだろう? そして毎度毎度のことながら城のネガティブトーク連発にはウンザリ・・・

 

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2019.05.07

紅葉館きらくや@磐梯熱海温泉

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 郡山の西はずれにある磐梯熱海温泉。旅館が線路沿いに駅から西へ連なっていますが、飲食店やお土産屋なども並ぶ「温泉街」と言えるほどのものを形成しているわけではなく、ほぼ旅館しかないのでかなり寂しい感じがします。

 「紅葉館きらくや」は旅館群の中では最も駅に近く、日帰り入浴にも便利。

 ただ旅館の大きさに比べると1Fの大浴場はちょっと小ぶりで内湯と露天風呂、そして2人くらいしか入れない「ぬる湯」があるだけ。4Fの宿泊客専用の「展望貸切風呂」をウリにしているからかな?

 内湯と露天風呂は市営の混合泉(加温・循環ろ過)を引いているので、「きらくや」は保護組合泉の源泉そのままを使用した「ぬる湯」を推してるっぽいのですが、正直ぬるいを通り越して冷たいのなんの・・・ 温泉分析書によれば泉温33.1℃だからなぁ・・・ よって事実上「ぬる湯」の横にあるサウナに付属する水風呂的な使い方をされているような気がします。

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 よって「ぬる湯」はパスして専ら露天風呂でのんびり。こちらも心持ちぬるめだったので長風呂を心ゆくまで堪能。アルカリ性らしくつるつるとした肌触りの良い湯でした。湯上りの休憩場として大広間も開放されており、言うことなし。

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【温 泉 名】磐梯熱海温泉
【施 設 名】紅葉館きらくや
【入浴料金】600円
【交通手段】JR磐越西線磐梯熱海駅から徒歩2分
【源 泉 名】郡山市営第1号泉・第4号泉・第5号泉・第7号泉統合泉/磐梯熱海温泉 保護組合泉
【泉  質】アルカリ性単純温泉
【泉  温】源泉50.4度/源泉33.1度

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2019.05.06

松食堂@喜多方 ~ ラーメン

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 喜多方駅から徒歩で15分強。超有名店「坂内食堂」の隣。「坂内食堂」は店外まで待ち客が溢れていましたが、こちらは先客ゼロ、後客2と寂しい限り。

 着席して「ラーメン(600円)」を注文。メニューはチャーシューメンとの2本立て。

 店内は6人卓×3と小上がりに4人卓×2。卓上にはホワイトペッパーと七味。厨房は店奥にあって様子は伺えませんでしたが、オバチャンばかりで切り盛りしている感じ。本来水セルフですが、空いているのでオバチャンが水を汲んでくれました。

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 スープからは煮干しなど魚介系の味わいは感じられず、動物系主体と思われましたが、その割に脂が少なく見た目通りに非常にクリアであっさりした味わい。チャーシューがやや醤油だれに浸かりすぎ気味で濃い目の味付けながら旨味たっぷりなので、それをちびちび齧って塩気や旨味を足しながら食べ進むと全く飽きが来ず、コショウ投入の必要を感じないまま一気に食べ進められました。

 麺は平打ち縮れ麺。つるつるした食感だが、やや柔らかめでもっちりという形容にはちょっと遠いかな。あっさりスープに合わせての柔らかめの仕上げなのかも。

 具は他にメンマ、刻みネギ。

 個人的には隣の「坂内食堂」よりはこちらのほうがずっと好み。

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2019.05.05

あべ食堂@喜多方 ~ 中華そば

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 喜多方駅から徒歩20分程度。ラーメン屋が密集するエリアの中では北端かな? 先客6、後客2。有名店ですが、空いていたので相席を強いられないどころか、小上がりを勧めてくれました。

 着席して早速「中華そば(650円)」を注文。オバチャンに「普通でいいですか?」と念を押されましたが、男性は大盛りの注文が多いのかな? メニューはチャーシューメンとの2本建て。屋号に「食堂」が付いていますが、純然たるラーメン専門店です。

 店内は4人卓×2と小上がりに4人卓×4。卓上にはブラックペッパー、酢、一味。外観同様、店内もかなり年季が入った老舗ですが、それでも「禁煙」なのは今時の仕様。

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 スープが並々と注がれた状態で登場。ベースは豚骨主体の煮干し混じりといった感じでしょうか。表面の脂が目立つ割には脂っぽくはなく、また醤油がも必要以上に出しゃばらない、バランスの取れたシンプルな味わいです。ただ少々シンプルすぎて飽きが来るので、途中で卓上のコショウを投入。これが実に合う。

 麺は平打ち縮れ麺で、つるつるもっちりした噛み応え。固めて頼んでた後客がいましたが、デフォルトでも噛み応えがしっかりしているので、「硬め」だとかえってバランス崩すような気がします。

 チャーシューは薄くて旨味抜けちゃった感じでイマイチ。他にメンマ、刻みネギ多め。

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2019.05.04

大宮担々麺@日高屋

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 日高屋が今年4月1日から期間限定で発売中の「大宮担々麺(640円)」を試食。辛さのレベルを聞かれたのが意外でしたが、メニューには確かに辛さを調整できる旨が書かれていました。なんでわざわざブランド力がないどころか、「オレンジ色の冴えない奴ら」が対句となって出てきそうな「大宮」を冠しているのか全く判らず。

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 スープが真っ赤&にらやたまねぎをたっぷりの卵で閉じてある辺り、日高屋の冬の定番「チゲ味噌ラーメン」と非常によく似た感じの一杯。ただ似ているとはいえキムチは見当たらず(その代わりにザーサイ)、おまけに味噌の味わいを後退させたせいか、コクや旨味が「チゲ味噌」から大幅に後退しているように感じました。

 「ポークとチキンのWスープに昆布をベースとした塩味のスープを合わせた」ものだそうですが、出汁の旨味が唐辛子やにんにくにかき消されてしまったのでしょう。また担々麺といっても「ゴマダレ」や花椒など各種スパイスの要素が一切ありません。

 日高屋の麺類に共通する麺の不味さにはいまさらとやかく言いませんが、「チゲ味噌」を辛うじてJ1で通用する一杯として成り立たせていた大黒柱をぶっこ抜かれて、そのままJ2暮らしを余儀なくされている「大宮」らしい一杯でした。

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【観戦記】19年第10節:浦和 0-1 磐田 ~ 聞いて極楽見て地獄・・・

・総得点、総失点とも少ないもの同士の一戦。浦和が順位(5位)ほど強くないのは見ての通りだし、磐田もぱっと見順位(17位)ほど弱いわけでもない。戦前から見どころに乏しい低レベルで拮抗した塩試合、「JTvs専売公社」みたいな塩の製造合戦が予想され、実際若干手数で磐田優勢なものの双方決め手を欠いた、しょぼしょぼのスコアレスドローで終わって然るべき試合内容だったと思います。

・しかし、こういうシオシオの試合展開で無類の強さを見せてきたのが今年のオリヴェイラ監督。名波監督が頼みのアダイウトンを諦めた時点で「浦和の必勝パターン!」と思った方も少なくないでしょう。そしてナバウト投入後浦和が大攻勢をかけ、89分のカウンターの好機(山中のパスが興梠に繋がらず、GKカミンスキーがキャッチ)が決まっていれば、これまたオリヴェイラ監督の算段通りという評価になっていたでしょう。

・ところが、そんな薄氷を踏むような試合展開の連続でお約束のように勝利を掴めるとは限らないのが極めて不確実性の高いフットボールの難しさ。終盤に勝負をかけにいっても如何せん残り時間が少ないので決定機はそんなに作れるはずがなく、しかも決まって然るべき決定機を決められずにドローで終わってしまう「ドロー沼」にいつ嵌まっても特に不思議はないでしょう。

・それどころか最低でも勝ち点1をもぎ取るような試合運びを進めながらも、自らのミスで勝ち点1すら奪えないこともある。ATに青木の緩いバックパスをロドリゲスに掻っ攫われての失点という、間抜けすぎて痛すぎて心が折れそうになる敗戦でしたが、それもまたフットボールと受け入れ、諦めるしかないと思います。

・ただこれを10連休のど真ん中、「小中高生は指定席の全席種550円」という破格の大サービスに釣られてやってきた5万人超もの観客の中でやらかしてしまったのはいかにも辛い。しかも今年の浦和はなぜかホームで極端に弱くて、リーグ戦ここまで1勝1分3敗。得点は5試合でわずか2点しか取っておらず、3敗はいずれも心がボキボキに折れかねない内容でした。

・アウェーでは終盤に逆転勝ちしたC大阪戦といい、平成最後のゴールを決めた清水戦といい、帰りの新幹線で赤者がどんちゃん騒ぎになるであろう印象深い勝ち試合を繰り広げているのに、このホームでのあんまりな塩っぷりはいかがなものか? これじゃまるで「聞いて極楽見て地獄」ではないのか? 負けは負けとして受け入れるしかないとしても、ホームでこれはないよなぁ、なんだかなぁという想いが沸いて止まないのもまた正直なところです。

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・またシュート数8対15というスタッツに象徴されるように磐田が押し気味に試合を進めていたのも確か。前後半とも浦和が6割方ボールを支配していましたが、アダイウトン&ロドリゲスの出足の鋭さを最大限活用したかのような磐田のショートカウンターのほうがより有効だったように見受けられました。

・しかも浦和は先述の89分のチャンス同様、44分山中横パス→逆サイドから鈴木突っ込むも後方から上原に倒される(でもなぜかノーファウル)、56分エヴェルトンスルーパス→興梠シュートは新里ブロック、と良い形になりながらも最後の最後で詰めを欠く、あるいはシュートに持ち込んでも磐田DFにブロックされてGKを脅かすには至らない場面だらけで、惜しかったのは前半ATの山中FKだけかな? 

・一方磐田は21分田口縦パス→アダイウトン巻いてミドルシュート、27分田口→山田右サイドからクロス→アダイウトン、62分田口FKが枠内を襲うも西川セーブ、67分ロドリゲスがボックス内に侵入してクロス→アダイウトン、72分ロドリゲスが右サイドでキープして縦パス→上原クロス→松本シュートも西川セーブと、シュート数もさることながら内容の上でも相手ゴールにより迫っていたのは明らかに磐田なので、決勝点がああいう残念な形であっても勝利に値したのは磐田のほうだろうという見方をする方もいるかもしれません。

・とはいえ、多少相手が手数に勝っていても「残念、そこは西川」とGKノーチャンスみたいな決定的な形で崩されない限りはなんだかんだと失点を許さないのが今年の浦和。ゆえに個人的にはこの試合はスコアレスドローが妥当な結果だったと思います。

・ただこの敗戦は全くの偶然、単なる不運とも思えない気も少々。オリヴェイラ監督は神戸戦で柏木&橋岡が故障したのを契機として続くアウェー全北戦から鈴木&長澤をスタメンに抜擢し、その後中4日&中3日と続く3連戦を全く同じスタメンで臨みましたが、さすがにこれには無理があったような気がしてなりません。

・同じ面子で試合を重ねてきた甲斐があって、依然サイド攻撃主体とはいえ左右のバランスは幾分改善し、かつ中央からの攻撃も垣間見られるようになったものの(これがこの試合の数少ない収穫)、決定機でわずかに精度を欠くのは出ずっぱりの興梠を筆頭に総員お疲れがゆえなのではないか? また最後の最後で青木が信じがたいミスを犯してしまったのは、これまた青木の使い詰めが遠因なのではないか? 

・さらに中3日で必勝が求められるアウェー・ブリーラム戦が控えていることを考慮してか、オリヴェイラ監督は63分に武藤、71分に長澤と早めに主力選手を下げましたが、それならスタメン自体を弄るべきではなかったのか? まぁこの辺は結果論の誹りを免れないでしょうが。

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・悪いことは続くもので、代わって投入された汰木&マルティノスの出来がよくありませんでした。汰木は浦和加入後初めてまとまった時間が与えられましたが、多少オープンな展開、スペースがふんだんにあるような展開、相手が疲れて緩急&切り返しに付いて来れないような展開じゃないと活きないようで、まだまだ力不足なことを実感させられました。

・汰木はともかく絶望的だったのはマルティノス。神戸戦からマルティノスの挙動がすっかりおかしくなって、まるで昨年の惨状に戻ったかのよう。「山中がうっかりマルの取説をトイレに流してしまった」という仮説はどうも本当臭く、86分にはボールの出しどころを探しながら自陣へ向かってドリブルした挙句に荒木に絡まれてボールを失う大失態!! 

・また汰木-マルティノス-山中と並ぶ左サイドは「誰が守るんだ?」状態で攻守のバランスが非常に悪く、なぜ長澤に代わって投入されるのが柴戸ではなかったのか非常に不思議。「マルティノス魔改造計画」はどうやら邯鄲の夢に終わったようです。

・ほぼ固定された主力には疲労の影が差し、交代選手は不発に終わるどころか自爆ボタンを連打する始末。そんな状況下で「まさか!」が起こってしまうのは必然とは言わないまでもありがちな話。続くアウェー・ブリーラム戦は運も不運もへったくれもなく、とにかく勝つしかない状況で、オリヴェイラ監督が「起死回生の一撃」となりうるような一手を放ってくれること、言い換えれば同じような面子で、同じような試合運びで不完全燃焼に終わってしまう愚だけでは避けてほしいと願うばかりです。

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---興梠--武藤---
---長澤--エヴェル---
山中---青木---森脇
-槙野--マウリシオ--鈴木-
-----西川-----

(交代)
63分 武藤→汰木
71分 長澤→マルティノス
86分 森脇→ナバウト(ナバウトがFW、汰木が右WBへ)

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-----アダイウトン----
--ロドリゲス---山田--
小川大-上原-田口-松本
-新里--大井--高橋-
-----カミンスキー----

(得点)
90+3分 ロドリゲス

(交代)
76分 アダイウトン→中山
83分 上原→荒木
90+5分 山田→大南

・前節札幌戦で出場停止だったロドリゲスがスタメンに復帰し、大久保はなぜかベンチ外。また故障明けの大井がスタメンに戻って大南がベンチスタート、さらにエリス→上原と3名入れ替え。こちらは計画的なローテーションというより、戦績低迷のため試行錯誤を余儀なくされているといった感じ。川又が前節札幌戦で故障するなど、昨年同様怪我人にも悩まされている様子。

・試合後の記者会見を見る限り、ロドリゲスは気性難で相当扱いづらくて名波監督もお悩みのようですが、アダイウトン共々突破力があるのは確か。この試合のようにこの2外国人FWを軸にシンプルに縦に早い攻めに徹すれば磐田も勝ち点をそこそこ拾えて残留争いに巻き込まれることはないような気がします。といっても、そこで欲を出して自爆するのが名波ですが(苦笑)。

 

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2019.05.03

【観戦記】19年第6節:浦和L 0-1 I神戸 ~ 結局日テレ戦の焼き直しに過ぎないような・・・

・前半はシュート数7対2というスタッツに象徴されるように浦和優勢で試合を進めながらも1点も取れないどころかミスから先制点を取られ、後半は急激に消耗してほぼ何も出来ずにそのまま敗戦。

・日テレ戦と違ってフィニッシュで終わる回数は増えているとか、ヘロヘロになった終盤でもなんとか堪えて追加点は許さなかったとか、日テレ戦よりは改善された点もありましたが、それは神戸が日テレほど強くないことの裏返しでもあり、「前半上々・後半シオシオ」という試合の流れといい、選手交代がほとんど意味を成さなかったことといい、日テレ戦の焼き直しに過ぎない側面が強い試合だったと思います。

・もちろん強敵相手に手も足も出ず、力の差そのまんまに負けてしまう昨年までの試合に比べればはるかにマシな内容で、選手達には賛辞を贈りたいと思いますし、森新監督の打ち出した方針は間違ってはいないとも思いますが、新チーム始動から3ヶ月程度では中位グループの中で頭一つ抜きんでるのが精一杯で、上位2チームとの差はまだまだ遠いことを実感させられる試合内容だったのもまた事実だと思います。

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・前述のように前半は浦和優勢。中盤での鋭い囲い込みからのボール奪取&安定感のあるビルドアップとはこの試合も健在でした。また日テレ戦ではあまり見受けられなかったサイドチェンジがこの試合では頻出。相手の前プレを交わした後に、相手の守備ブロックの空いているほうを攻めるというごくごく当たり前の動きもきっちりできるようになったのは朗報。

・神戸は左SB牛島にスピードがないのか、あるいは単にポジショニングが良くないのか、その裏ないしCB鮫島との間が浦和の狙い目になっていて、4分には牛島の裏へ抜けた安藤クロス→ボックス内中央で菅澤ヘッドの決定機。37分には長船の縦パス一本で清家が牛島の裏を取ってそのままボックス内に突入する見せ場もありました。

・また水谷が盛んに上下動を繰り返してビルドアップを助け、10分には下がった位置から壁パスを受けて最前線へ飛び出してシュートという見せ場もありましたが、試合を通じてみれば浦和のビルドアップは水谷に助けられすぎているような気も。後半の大失速は水谷の消耗による側面が大きいかも。

・内容は上々だっただけに先制点を取られたのは痛恨の極み。仲田の縦パス一本で岩渕に長船の裏へ抜け出されたのはともかく、それに対するGK池田の飛び出しがいかにも中途半端で池田も交わされてしまい、角度がないところから無人のゴールへ流し込まれてしまいました。

・失点後も浦和はガタガタっと崩れることなく試合を進め、前半終了間際には安藤の縦パスがディフレクションしてボックス内でフリーの菅澤に通る絶好機がありましたが、菅澤の反転シュートは惜しくも枠外。

・試合を決定づけたのは後半の試合交代でしょう。神戸は不振の牛島を前半で諦めてCB羽座を投入し、鮫島を左SBに回すという極めて判りやすい策を打ち出し、かつそれが見事に当たって浦和の右サイド攻撃は後半完全に沈黙。

・一方、浦和はなぜか吉良を前半で諦めて乗松を投入。柴田をSHに上げるのかと思いきや、乗松はSHを主戦場に中盤をウロウロ。日テレ戦は復帰初戦だったので仕方ないと思いましたが、森監督が乗松に何を期待しているのか、この試合でもさっぱり判りませんでした。乗松が守備的な選手だという色眼鏡で見るのが良くないのかもしれませんが・・・ 

・続いて安藤→高橋(高橋が右SB、清家が右SHへ)、柴田→遠藤と代えてみたものの、やはり効果なし。GWの10連休で中4日、中3日の3連戦でベテランの消耗を気遣う必要があるのでしょうが、それを補えるだけの控え選手が育っていない。交代選手がいずれもイマイチなことといい、カップ戦の苦戦といい、「上位チームと互角に闘える戦力が1セットしかない」という層の薄さの象徴なのでしょう。

・遠藤を投入する前あたりから清家をFWに上げて水谷をCHに下げてみたものの、水谷といい、相方の栗島といい疲弊が著しくて、前半あれほどタイトだった中盤の守備はどこへやら。神戸に後半開始早々から終了間際に至るまで次々と決定機を作られ、追加点を取られなかったのが不思議なくらい。浦和の後半の見せ場は86分清家クロス→ファーでフリーの菅澤シュート(GK武仲がセーブ)の一回だけでした。

・CKも7本と結構もらいましたが決定機には繋がらず。神戸はフィジカルが強い選手が多いせいもあるでしょうが、浦和のプレースキッカーは筏井退団以降ずっと人材難のままのような・・・

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---菅澤--水谷---
吉良--------安藤
---栗島--柴田---
佐々木-南--長船-清家
-----池田-----

(得点)
19分 岩渕(神戸)

(交代)
HT:吉良→乗松
59分:安藤→高橋(高橋が右SB、清家が右SHへ)
75分:柴田→遠藤(遠藤が右SH、清家がFW、水谷がCHへ)

 

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2019.05.02

有彩@西川口 ~ 醤油らぁめん

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 西川口駅西口を出て北側にある「西川口一番街」内。かつては風俗店が密集していた一帯にあって、この店が入っているビルも昔はそうだったんじゃないかなぁという気配が濃厚(苦笑) 1年半ぶりの再訪。先客ゼロ、後客ゾロゾロ。退店時には店内待ち客数名。

 店内の券売機ボタン先頭の「醤油らぁめん(700円)」を注文。前回往訪時より50円値上がりしていましたが、依然として安めの価格設定。また並盛(150g)、中盛(200g)同値段なので中盛にしてもらいました。他に「塩らぁめん」「豚骨鶏魚介醤油らぁめん」「豚骨鶏魚介つけめん」とメニューに変化は見られず。

 店内のレイアウトが非常に珍妙で手前ほぼ半分がぽっかりと空いており、店奥に縦長カウンター4席+2席、4人掛けテーブル1卓。もともと飲食店向けの造りじゃないんでしょうなぁ、多分。卓上には黒胡椒、七味、サバ酢。店主とオバチャンだけで切り盛りしているので、混雑時はちょっと待たされそう。

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 店内は相変わらず飾り気もなくて素寒貧としていますが、出て来たラーメンは文句なし。スープは雑味がないあっさり味。かえしも控えめにしてじっくりと鶏出汁のまろやかな旨みを味わえるよう工夫されています。以前はアクセントとしてほんのわずかに揚げネギが入っていたはずですが、それは止めちゃったのかな?。

 麺は自家製の細めストレート。若干柔らかめの仕上がりでつるつる&しなやかな啜り心地が楽しめ、スープとの相性、絡み具合も言うことなし。券売機には「あっさりには並盛りがお勧め」との貼り紙がありましたが、中盛でもスープとのバランスが崩れたような感じは特にしませんでした。ただ中盛だとさすがに途中で飽きが来るので、貼り紙のお勧めに従って黒胡椒を少量投入すると刺激が加わって最後まで楽しめました。

 脂っ気少な目のチャーシューは柔らかい仕上がりなのにこれまた噛み応えがあり、かつ肉の味わいもしっかり残っていてまずまず。他に白髪ネギ、青菜、メンマ、海苔。

 今時のラーメンとしては安い上に、突き抜けて美味い。さすが西川口の至宝、珠玉の一杯。相変わらず恐れ入りました。

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2019.05.01

じげもんとん@蕨 ~ 白ちゃんぽん・中

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 蕨駅西口、駅前ロータリー北側の商店街の一角。「牛角」の斜向かい辺り。昔「屯ちん 蕨店」があったところかな? 先客3、後客11と結構な繁盛。

 ちゃんぽん&皿うどん専門店のようで、店内の券売機で基本と思しき「白ちゃんぽん・中(790円)」を注文。サイズは小・中・大とあり、グラム数は明記されていませんが「中」で麺1玉。「紅」はラー油等を加えた辛口タイプ。

 店内は店中央にコの字型カウンター12席と店左側に4人卓×2。水セルフなのはともかく、給水器が店奥に一つあるだけなのはチト面倒。卓上には白コショウ、ブラックペッパー、にんにくラー油、ちゃんぽんのタレ、酢、醤油、ウスターソース。

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 ここのスープは純豚骨がウリもの。ただそれ以上に炒め野菜の旨味は溶け出しているせいかかなり甘みが強く、少々旨味過多になっているような気がしました。従って飽きが来るのも早いので、早々と胡椒を投入。また丼が浅めなので麺や具と比べてスープが少なく感じ、それゆえにぬるくなるのが早いという難点が。

 この店がユニークなのは麺。自家製の平打ちっぽい中太ストレートですが、つるつるした食感で、しかももっちりと形容するにはコシが甘いという、ちゃんぽん麺ではなくうどんぽい柔らかめの麺を使っています。うーん、これは正直好みから遠い・・・

 具はキャベツ、もやし、かまぼこ、玉ねぎ、にんじん、さつま揚げ、きくらげ、豚肉と標準的ですが、タコ、海老、貝類といった海産物は見当たりませんでした。。

 蕨駅周辺では東口にリンガーハットがあり、そこだと長崎ちゃんぽんはここより100円以上安く、かつ大盛無料サービス付き。その差を埋めるだけのクォリティーの差がこの店にあるかどうか・・・

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