チキンスパイシーカレー@吉野家
吉野家が今年4月18日から発売開始の「チキンスパイシーカレー・大(650円)」を試食。吉野家の「スパイスカレー(単品350円)」は以前からあったのかどうか判りませんが、今回カレートッピングに初めてチキンを取り入れたのが目を惹くところ。端的に言えば同時期に発売された松屋の「ごろごろ煮込みチキンカレー(並・590円)」を強く意識した商品のようです。並で比較すると「チキンスパイシーカレー」は550円で、松屋の「ごろごろ」より40円安。
ただ今回試食した私個人の感想としては吉野家のカレーのクォリティーは松屋に遠く及ばず、40円差くらいで吉野家に飛びつくことはないと思いました。
吉野家のウリ文句は「吉野家のスパイシーカレーは、玉ねぎとチキンブイヨンの深い旨みと、27種類のスパイスを使用した香り高さが特徴のカレーです。隠し味に使用しているリンゴの甘みが唐辛子の辛さをしっかりと引き立てている辛口カレーに仕上げました。また、もう1つの隠し味である生姜の爽やかな香りが食欲を刺激し、すっきりとした辛さに引き立てています。」と実に賑やかですが、誇大広告としてJAROに訴えられるレベルじゃないかなぁ、これ?
「スパイシーカレー」と銘打った以上スパイシー感を前面に押し出した、辛さ重視でコクなり深みなりが後ろに引っ込んでしまうあたりは仕方ないのかもしれませんが、「27種類のスパイスを使用した」とは信じがたいくらい辛さや痺れに複雑さがなく、単にカレー粉で淡々と押しまくっている風。
まぁ個人的にはインドなりネパールなりから来たオッサンがやっている現地風の味わいが複雑すぎて癖が強いカレーよりはこういう昭和的な辛さのほうがまだマシですが、それにしても「球速150km/hの棒玉」みたいな味わいのカレーでは、淡白な味わいの鶏むね肉(一応特製のタンドリーソースをからめたそうですが・・・)の旨味を引き出すには少々力不足かと。
もっとも吉野家は主戦場の牛丼で松屋に完勝している以上、こんなローカルな戦いで少々苦戦しようが特に何の問題もない。品揃えの一環になればそれで良いのかもしれませんが。
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