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2019.05.04

【観戦記】19年第10節:浦和 0-1 磐田 ~ 聞いて極楽見て地獄・・・

・総得点、総失点とも少ないもの同士の一戦。浦和が順位(5位)ほど強くないのは見ての通りだし、磐田もぱっと見順位(17位)ほど弱いわけでもない。戦前から見どころに乏しい低レベルで拮抗した塩試合、「JTvs専売公社」みたいな塩の製造合戦が予想され、実際若干手数で磐田優勢なものの双方決め手を欠いた、しょぼしょぼのスコアレスドローで終わって然るべき試合内容だったと思います。

・しかし、こういうシオシオの試合展開で無類の強さを見せてきたのが今年のオリヴェイラ監督。名波監督が頼みのアダイウトンを諦めた時点で「浦和の必勝パターン!」と思った方も少なくないでしょう。そしてナバウト投入後浦和が大攻勢をかけ、89分のカウンターの好機(山中のパスが興梠に繋がらず、GKカミンスキーがキャッチ)が決まっていれば、これまたオリヴェイラ監督の算段通りという評価になっていたでしょう。

・ところが、そんな薄氷を踏むような試合展開の連続でお約束のように勝利を掴めるとは限らないのが極めて不確実性の高いフットボールの難しさ。終盤に勝負をかけにいっても如何せん残り時間が少ないので決定機はそんなに作れるはずがなく、しかも決まって然るべき決定機を決められずにドローで終わってしまう「ドロー沼」にいつ嵌まっても特に不思議はないでしょう。

・それどころか最低でも勝ち点1をもぎ取るような試合運びを進めながらも、自らのミスで勝ち点1すら奪えないこともある。ATに青木の緩いバックパスをロドリゲスに掻っ攫われての失点という、間抜けすぎて痛すぎて心が折れそうになる敗戦でしたが、それもまたフットボールと受け入れ、諦めるしかないと思います。

・ただこれを10連休のど真ん中、「小中高生は指定席の全席種550円」という破格の大サービスに釣られてやってきた5万人超もの観客の中でやらかしてしまったのはいかにも辛い。しかも今年の浦和はなぜかホームで極端に弱くて、リーグ戦ここまで1勝1分3敗。得点は5試合でわずか2点しか取っておらず、3敗はいずれも心がボキボキに折れかねない内容でした。

・アウェーでは終盤に逆転勝ちしたC大阪戦といい、平成最後のゴールを決めた清水戦といい、帰りの新幹線で赤者がどんちゃん騒ぎになるであろう印象深い勝ち試合を繰り広げているのに、このホームでのあんまりな塩っぷりはいかがなものか? これじゃまるで「聞いて極楽見て地獄」ではないのか? 負けは負けとして受け入れるしかないとしても、ホームでこれはないよなぁ、なんだかなぁという想いが沸いて止まないのもまた正直なところです。

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・またシュート数8対15というスタッツに象徴されるように磐田が押し気味に試合を進めていたのも確か。前後半とも浦和が6割方ボールを支配していましたが、アダイウトン&ロドリゲスの出足の鋭さを最大限活用したかのような磐田のショートカウンターのほうがより有効だったように見受けられました。

・しかも浦和は先述の89分のチャンス同様、44分山中横パス→逆サイドから鈴木突っ込むも後方から上原に倒される(でもなぜかノーファウル)、56分エヴェルトンスルーパス→興梠シュートは新里ブロック、と良い形になりながらも最後の最後で詰めを欠く、あるいはシュートに持ち込んでも磐田DFにブロックされてGKを脅かすには至らない場面だらけで、惜しかったのは前半ATの山中FKだけかな? 

・一方磐田は21分田口縦パス→アダイウトン巻いてミドルシュート、27分田口→山田右サイドからクロス→アダイウトン、62分田口FKが枠内を襲うも西川セーブ、67分ロドリゲスがボックス内に侵入してクロス→アダイウトン、72分ロドリゲスが右サイドでキープして縦パス→上原クロス→松本シュートも西川セーブと、シュート数もさることながら内容の上でも相手ゴールにより迫っていたのは明らかに磐田なので、決勝点がああいう残念な形であっても勝利に値したのは磐田のほうだろうという見方をする方もいるかもしれません。

・とはいえ、多少相手が手数に勝っていても「残念、そこは西川」とGKノーチャンスみたいな決定的な形で崩されない限りはなんだかんだと失点を許さないのが今年の浦和。ゆえに個人的にはこの試合はスコアレスドローが妥当な結果だったと思います。

・ただこの敗戦は全くの偶然、単なる不運とも思えない気も少々。オリヴェイラ監督は神戸戦で柏木&橋岡が故障したのを契機として続くアウェー全北戦から鈴木&長澤をスタメンに抜擢し、その後中4日&中3日と続く3連戦を全く同じスタメンで臨みましたが、さすがにこれには無理があったような気がしてなりません。

・同じ面子で試合を重ねてきた甲斐があって、依然サイド攻撃主体とはいえ左右のバランスは幾分改善し、かつ中央からの攻撃も垣間見られるようになったものの(これがこの試合の数少ない収穫)、決定機でわずかに精度を欠くのは出ずっぱりの興梠を筆頭に総員お疲れがゆえなのではないか? また最後の最後で青木が信じがたいミスを犯してしまったのは、これまた青木の使い詰めが遠因なのではないか? 

・さらに中3日で必勝が求められるアウェー・ブリーラム戦が控えていることを考慮してか、オリヴェイラ監督は63分に武藤、71分に長澤と早めに主力選手を下げましたが、それならスタメン自体を弄るべきではなかったのか? まぁこの辺は結果論の誹りを免れないでしょうが。

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・悪いことは続くもので、代わって投入された汰木&マルティノスの出来がよくありませんでした。汰木は浦和加入後初めてまとまった時間が与えられましたが、多少オープンな展開、スペースがふんだんにあるような展開、相手が疲れて緩急&切り返しに付いて来れないような展開じゃないと活きないようで、まだまだ力不足なことを実感させられました。

・汰木はともかく絶望的だったのはマルティノス。神戸戦からマルティノスの挙動がすっかりおかしくなって、まるで昨年の惨状に戻ったかのよう。「山中がうっかりマルの取説をトイレに流してしまった」という仮説はどうも本当臭く、86分にはボールの出しどころを探しながら自陣へ向かってドリブルした挙句に荒木に絡まれてボールを失う大失態!! 

・また汰木-マルティノス-山中と並ぶ左サイドは「誰が守るんだ?」状態で攻守のバランスが非常に悪く、なぜ長澤に代わって投入されるのが柴戸ではなかったのか非常に不思議。「マルティノス魔改造計画」はどうやら邯鄲の夢に終わったようです。

・ほぼ固定された主力には疲労の影が差し、交代選手は不発に終わるどころか自爆ボタンを連打する始末。そんな状況下で「まさか!」が起こってしまうのは必然とは言わないまでもありがちな話。続くアウェー・ブリーラム戦は運も不運もへったくれもなく、とにかく勝つしかない状況で、オリヴェイラ監督が「起死回生の一撃」となりうるような一手を放ってくれること、言い換えれば同じような面子で、同じような試合運びで不完全燃焼に終わってしまう愚だけでは避けてほしいと願うばかりです。

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---興梠--武藤---
---長澤--エヴェル---
山中---青木---森脇
-槙野--マウリシオ--鈴木-
-----西川-----

(交代)
63分 武藤→汰木
71分 長澤→マルティノス
86分 森脇→ナバウト(ナバウトがFW、汰木が右WBへ)

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-----アダイウトン----
--ロドリゲス---山田--
小川大-上原-田口-松本
-新里--大井--高橋-
-----カミンスキー----

(得点)
90+3分 ロドリゲス

(交代)
76分 アダイウトン→中山
83分 上原→荒木
90+5分 山田→大南

・前節札幌戦で出場停止だったロドリゲスがスタメンに復帰し、大久保はなぜかベンチ外。また故障明けの大井がスタメンに戻って大南がベンチスタート、さらにエリス→上原と3名入れ替え。こちらは計画的なローテーションというより、戦績低迷のため試行錯誤を余儀なくされているといった感じ。川又が前節札幌戦で故障するなど、昨年同様怪我人にも悩まされている様子。

・試合後の記者会見を見る限り、ロドリゲスは気性難で相当扱いづらくて名波監督もお悩みのようですが、アダイウトン共々突破力があるのは確か。この試合のようにこの2外国人FWを軸にシンプルに縦に早い攻めに徹すれば磐田も勝ち点をそこそこ拾えて残留争いに巻き込まれることはないような気がします。といっても、そこで欲を出して自爆するのが名波ですが(苦笑)。

 

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