茂木力也選手、愛媛FCへ期限付き移籍
・先日茂木力也選手の愛媛FCへの期限付き移籍が公表されました。
・茂木は2018年7月にモンテディオ山形からレンタル契約期間の途中という異例の形で浦和に戻って来たにも関わらず、浦和での出場はリーグ戦1試合、天皇杯1試合という非常に寂しい結果に終わりました。
・本件に関しては、そもそも茂木を呼び戻した意図が不明過ぎて腹立たしくてなりません。
・茂木は2015年にユースから昇格。翌2016年には愛媛FCへレンタルされ、さらに木山監督が2017年に愛媛から山形へ移ると共に茂木もレンタル先を山形へ変更。愛媛でも山形でも若くしてレギュラー格となっており、典型的な「木山チルドレン」。
・茂木は愛媛でも山形でも3バックの右ストッパーとして重用されていましたが、木山監督が昨季半ばに基本フォーメーションを4バックベースに転換したので一時出番を喪失。しかし茂木はすぐさま右SBあるいはボランチとして出場機会を掴みました。そこでの活躍が2018年のレンタル延長に繋がったのでしょう。
・ところが意外にも茂木の出番はこの年になって激減。茂木が出場機会を求めて移籍先を探した挙句に浦和帰還に落ち着いたなら判らなくもありませんが、茂木の浦和復帰はなんと浦和からの要請を受けたものだったことが後日判明。また山形も茂木の突然の浦和復帰後、慌てて福岡からCB田村を補強したところを見ると、山形がCBだだ余りで茂木に今後出番がなさそうだという訳でもなかったようです。
・浦和は遠藤の海外流出が視野に入っていたので、その代役を探していたのかもしれませんが、遠藤の控えは既に実績十分の岩波・森脇、場合によっては阿部・橋岡も起用できるという状態。浦和で鉄板スタメン級の選手の穴をJ2で出番を失っていた選手で埋めるとはいくらなんでも無理がありすぎます。補強どころか補充にすらなっていません。
・しかも、槙野&マウリシオの故障を受けてようやく左CBとして出番が回って来た第33節湘南戦では失点にしっかり絡んだだけでなく、試合後オリヴェイラ監督に「いろいろなポジションでプレーできる選手なんですけど、できる中では一番向いていないセンターバック」と評されてしまい、茂木を呼び戻した意図を全否定されるような始末。
・オリヴェイラ→大槻と監督が代わっても茂木はベンチ入りすらままならず。大槻監督がフルターンオーバーを仕掛けた天皇杯2回戦でようやく左WBとして出場機会を得ましたが、残念ながら茂木は「ちょいミシャ」仕様のWBの適性が全くないようで、高さがないナバウト相手に単純にクロス入れるだけに終始。相手が慌てて守備ブロックをスライドさせないのとみると「こいつに持たれても無問題」とばかりに見切られていたような気も。
・全くクラブの戦力にならず、茂木のキャリアを毀損するだけに終わった本件に関しては中村GMの罪は大いに糾弾されてしかるべきだと思います。まだ22歳と若い選手ですが、浦和でベンチ入りすらままならない扱いでしたから愛媛からレンタルバックされる可能性は高くないでしょう。また茂木も愛媛で何がしかの足跡を残さないとぼちぼちプロとしてのキャリアが怪しくなってしまいかねませんから、とにかく頑張ってほしいものです
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