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2019.09.30

【閉店】となりのあじと@草加 ~ カレー担々麺

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 草加駅東口、マルイの北に続く駅前一番通り商店街内。イタリア料理店「italian NAHOH」の向かい。先客ゼロ、後客1。

 担々麺専門店で、券売機は無く後会計制。卓上のメニューを見ると奇妙なことにプレーンな担々麺は見当たらず、汁なし担々麺もなく、基本は白胡麻担々麺・黒胡麻担々麺・カレー担々麺の3種類。他に10食限定で担々麺・赤を出していましたが、いずれも860円と同一価格。もっともユニークそうな「カレー担々麺」を注文。ランチサービスなし(学生のみライス無料サービス)。

 店内はL字型カウンター8席のみ。卓上にはラー油、酢、旨辛味噌、山椒。水セルフ。店は店主一人で切り盛り。

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 とろみが強いスープは能書きによると「特製ブレンドのベーススープに数種類のカレースパイスと胡麻ダレで仕上げたスパイシーな担々麺」とのことですが、ベースがどうもかなり和風寄りなのか、担々麺のスープというより限りなくカレー南蛮のスープに近いような味わい。また胡麻ダレを利かせたため、スパイシーという感じもせず、辛さ・痺れともいたってマイルド。

 ゆえにお子様向けというか年寄り向けのカレー味スープといった塩梅。この辺は好みに応じて卓上の山椒等で調整してくれということなのでしょう。それでもついつい旨味に惹かれて飲み進んでしまいました。

 麺は並太ほぼストレート中太。つるつる&もっちりした食感で、ドロドロスープに良く合っています。

 具は担々麺らしくひき肉たっぷり。その中に少しナッツが混じっていて、コリコリした食感の変化が楽しめる趣向。担々麺に生野菜(紫キャベツやレタス?)をぶち込んでいるのもユニーク。他に糸唐辛子。

 キレのある変化球勝負の担々麺専門店。ライス無料サービスがあれば満点なんですが。

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2019.09.29

【閉店】麺SOUL CAFE@ときわ台 ~ ホタテだし潮らーめん

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 東武東上線ときわ台駅南口を出て南へ伸びる「常盤台銀座」の南端近く。先客、後客ともゼロ。ときわ台駅から川越街道を越え、さらに南へ続く商店街内にあった「創作麺処 麺Soul Labo」がやや駅近に移転し、かつ屋号も若干変えたもの。移転前の店には2年ほど前にいったきり。

 店内の券売機ボタンを見て基本と思しき「ホタテだし潮らーめん(750円)」を注文。ランチサービスなし。

 メニューは移転前からぐっと増えていて、他に麺魂潮油そば、醤油、味噌、つけ麺。往訪時は夏季限定の柑橘冷やし・ピリ辛冷やし、令和元年限定令和まぜそば、月替わりでハラペーニョつけ麺といったところも用意。

 店内はカウンター3席と6人卓×1、4人卓×1。かなり手狭で夜はBAR兼業みたいな感じ。卓上には一味、胡椒、酢、おろしニンニク。水セルフですが、一杯目は店から「ジャスロン茶」というジャスミン茶とウーロン茶にほんのりレモンフレーバーを加えたものを試供品として出してくれました。

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 透明感あふれる塩らーめんらしいルックス。今どきホタテを売り物にしたラーメンはさほど珍しくありませんが、ここはホタテ出汁がかなりしっかり出ているほう。その分わずかに磯臭い感じもするので好き嫌いが分かれるかもしれません。塩ダレは控えめにしてホタテ出汁を存分に味わってもらう趣向のよう。表面の脂は程よくコクを加える程度で総じて超あっさり。

 ただスープ単体としては美味いものの、麺に絡ませるとなると些か弱いという印象は否めず。「特製ホタテだし潮らーめん」は具が増えるだけでなくホタテだしも濃くなっているそうで、そちらに最適化したせいなのかも。この手のスープは出汁と塩ダレのバランスが非常に難しい。

 麺は細めのストレート。若干硬めの仕上がりで意外に噛み応えがあるのは嬉しいのですが、これもまたスープの弱さに拍車をかけているような。替玉もありましたが、このスープにはまず合わないと思います。店が雑炊を勧めているのも道理。

 鶏チャーシューもスープに合わせて薄味。なぜかわずかに柑橘系の味わいが。他に穂先メンマ、ほうれん草、刻みネギ、糸唐辛子

 個人的にはちょっと上品すぎてやや好みから外れていましたが、丁寧な仕事ぶりは評価に値します。

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2019.09.28

老郷@平塚 ~ タンメン

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 東海道本線平塚駅を北側へ出て、駅から西へ伸びる商店街も尽き、怪しい店が並ぶ一角に立地。2時過ぎという中途半端に往訪したので、先客10、後客1といかにもランチタイムもおしまいといった感じの客入りでした。屋号は「ラオシャン」と読むようです。

 店内の券売機ボタンを見ると、なんとはメニューはタンメン、みそ麺、ギョウザの3種類しかありません。しかも餃子はともかく、麺類にも7人前までボタンがあるのが謎過ぎ。とりあえず「タンメン(600円)」を注文。

 店内は縦長コの字型カウンター15席と4人卓×1、2人卓×1。卓上には酢と自家製っぽいラー油のみ。繁忙期も過ぎたせいか、店は大将と婆さんの二人だけで切り盛りしていました。

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 この店は「タンメン」といっても一般的な野菜たっぷりの「タンメン」とは何から何まで違っていて、まず丼一面を覆うワカメがとにかく目立ちます。

 しかもスープが非常に個性的。化学調味料不使用なのはともかく、なぜか酸味が効いているのが特徴。その酸味にマスクされてベースはよく判りませんでしたが、酸味も鼻に突くほどではないせいか、全体のバランスが取れていてなかなかの完成度。

 ただ残念ながら麺を絡めて食べ進むにはいささか弱い。そこで大活躍するのが卓上のラー油。配膳時に婆さんが「ラー油入れて食べてください」と一声かけていましたが、ラー油を入れることで酸味が後退し、スープの旨味やコクが一気に前に出てくるような気がしました。ラー油の底に溜まっている「何か」の効果なのか、香ばしさすら加わりますし、とにかくラー油を加えることで初めて麺のスープとして完成する感じ。

 麺がこれまたユニーク。並太ストレートですが、かん水不使用だそうで、しかも柔らか目で白っぽいせいかまるで冷麦みたいな感じ。見た目通りつるつるかつしなやかな食感が特徴です。

 具は大量のワカメの他、刻み玉ねぎ、メンマ。値段が値段なのでチャーシューなと肉類はなし。

 ユニークさでは右に出るものがない珠玉の一杯でした。

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2019.09.27

吾衛門@西八王子 ~ 中華そば

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 中央線西八王子駅北口を出て、甲州街道「中央図書館前」信号近く。知名度は高くないものの「八王子ラーメン」というご当地ラーメンがあって、この店はその代表格。11時の開店15分前に到着したところさすがに先客ゼロでしたが、人気店らしく開店までに後客8。退店時には外待ちが4人出来ていました。

 八王子ラーメンを宣伝している「八麺会」の定義によれば、伝統的な八王子ラーメンの特徴は

・醤油ベースのタレである
・表面を油が覆っている
・「きざみ玉ねぎ」を具として用いている

の3点にあるそうです。

 券売機はなく、壁に貼られたメニューを見て最もシンプルな「中華そば(550円)」を注文。後払い。

 店内はカウンター10席のみ。座席背後のスペースがあまりなくてやや手狭。卓上には酢、醤油、ラー油、ブラックペッパー。

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 スープは豚骨と煮干し、かつおぶし等でとっているようですが、どれ一つ突出することなく、醤油ダレを含めて全体のバランスが良く取れています。ラードもその存在が気になるほどではなく、総じていかにも万人受けしそうな出来。

 麺は細めのストレート。水気が少なそうな、若干ザラザラ、ゴワゴワした食感が特徴で、スープの絡み・相性は文句なし。

 チャーシューは崩れやすいのはともかく、旨味が抜けちゃったような感じでしたが、これは値段相応かと。売り物の刻み玉ねぎはかなり細かめに刻まれているので、シャキシャキとした食感を楽しむ感じではなく、麺と混然一体となってその甘みを楽しむ感じ。具は他にメンマ、海苔。

 ローカルラーメンとしての個性が強いほうではありませんが、この値段でこのクォリティーを維持しているのは驚き。近所の方々に支持されているのも納得。

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2019.09.26

【観戦記】19年天皇杯4回戦:浦和 0-2 Honda ~ 何一つ良いところなく、大槻体制の終焉を実感

・Hondaはプロチームを目指さないのが社是なのでJFLに在籍していますが、例年JFLの上位におり、直近ではJFL3連覇を果たし今年も首位を独走中。「門番」と俗称される通り、J3入りを目指すクラブにとっては乗り越えるのが非常に難しいチームで、その実力はJ2中下位チームよりは上だろうと噂されていました。

・一方浦和はJ1にいるとはいえ残留争いにどっぷり浸かっている身。しかも中2日でJ1残留へ向けての一大決戦=アウェー鳥栖戦が控えており、その後も中3日でACL広州恒大戦、さらに中3日でホーム清水戦というハードスケジュール。残念ながら事ここに至っては天皇杯のプライオリティーは大きく落とさざるを得ず、大槻監督が天皇杯で主力を悉く温存したのは当然だと思います。

・関根や興梠を無理使い・無駄遣いした挙句、何も得られずに終わったルヴァン杯の大失態を思えば「長足の進歩」と言ってもいいくらい(苦笑)。まぁ大槻監督も試合前の会見で「鳥栖戦がナイトゲームだったら別ですが、14時キックオフなので、72時間は取れない感じなので、回復は難しいですよね。」と語っていたので、天皇杯でのフルターンオーバーは予想通りでしたが。

・控え選手だらけで強敵Hondaに臨んだものの、残念なながら何一つ良いところなく敗れて来年のACL出場は絶望的になってしまいました。といっても、個人的には浦和はもうリーグ戦とACLを並行して闘う能力も戦力もないので、来年のACL出場権を失ったこと自体は特に問題ないと思っています。

・問題は負け方があまりにも悪すぎたこと。「ちょいミシャ」に向いている選手なんて全然いないのに「ちょいミシャ」をやらせる監督って相当アホでしょう、どう考えても。幸いにも前の試合(ホーム上海上港戦)から中7日と時間があり、たとえ付け焼刃だとしてもHonda相手にスペシャルなことをやろうとすれば出来たはず。

・それを無為無策というか、まず機能しないであろう形で試合に臨んで案の定完敗って何なんだろう・・・・大槻監督は机ではなくてただのテーブルなんでしょうなぁ(引き出しがない)。相手が手強いのは確かなので、「やろうとしていることは判るけど、レギュラー組じゃないんで精度が足りずに勝てませんでした」ならまだ諦めもつきます。しかし、何をしたいのかさっぱり判らんまま試合終了っちゅーのは結構堪えたました。

・先述の通り、フルターンオーバーは仕方ありませんが、大槻監督がその制約条件下で勝ちに行く最善手を探ったようには思えませんでした。そして結果どころか試合内容も純然たる「捨て試合」と化してしまっただけなく、サブ組の自信なりモチベーションなりを毀損しただけに終わったように見受けられました。

・またチーム全体だけでなく、選手個々人を取り上げても良いところなし。大卒の岩武含めて、今季獲得した選手が全然戦力になっていないって、大槻監督招聘の責任を含めて中村GMのクビが飛んでもなんら不思議はない惨状。

・今季のあんまりな試合の数々を見るにつけ、再来年どころか数年先にACLの舞台に立てる力を取り戻せているかどうか不安で仕方がありません。

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・繰り返しになりますが浦和はこの一戦で主力をことごとく温存し、ホーム上海上港戦からの連闘はGK西川のみ。興梠・関根・青木・長澤はベンチにすら入れず、大槻監督なりにルヴァン杯の大失態を反省している風。なお槙野はルヴァン杯第2戦で審判を侮辱したとの咎(ああ、またなぜか浦和だけ咎められる案件・・・)で出場停止。

・4バックの可能性も感じさせるスタメンでしたが、ふたを開けてみればなんのことはない、フォーメーションは宇賀神をCBに転用したいつもの3-4-2-1でした。そして案の定これが笑っちゃうくらい機能しない。

・浦和はいつものように前からハメにいった風でしたが、連動性に難がある以上にプレス強度が全然足りないことも相まってHondaに楽々交わされて全く嵌まらず、結局自陣に守備ブロックを敷いて最終ラインで跳ね返すしかありませんでした。

・攻めてはビルドアップに四苦八苦。阿部&柴戸では縦パスは思うように繰り出せませんし、受け手に至っては壊滅的。プロデビューを果たした池高は明らかに力不足でしたが、汰木も池高と大差がない有り様。杉本はボールが来ないのに業を煮やしてかしょっちゅう中盤に下がってくるものの、それが何を引き起こすでもなし。

・大笑いしたのが20分右サイドに抜け出した池高のクロスを杉本がボックス内でスルー。杉本は背後でフリーになっている汰木に撃たせるつもりだったのでしょうが、汰木は杉本との距離が近すぎて反応できず。連携に多くを期待できないのに、決定機でそんな難しいことするか???

・流れの中からは全く点が入る気がしないせいか、セットプレーに賭けている感じはしましたが、この日は山中のキック精度が劣悪すぎて、チャンスになったのは33分山中FK→マウリシオヘッドのみ(残念ながらGK正面)。こぼれ玉を宇賀神が拾ってミドルを狙う、昨年の天皇杯決勝を思い起こさせる場面も2度ありましたが、いずれも枠外。

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・さすがにこれでは90分で勝てないと思ったのか、大槻監督は前半だけで池高を見切って武藤を投入。ボールを引き出せ、かつある程度キープも出来る武藤投入で、浦和はボールが持て、かつ相手を自陣に押し込む時間帯こそ増えましたが、これがある意味浦和の自爆ボタンというか自分で自分を縛る罠というか・・・

・今の浦和ってボールを握ることをやたら重要視していますが、それが半ば自己目的化していて、ボールを握ってからの先=ゴールに結びつける過程が全然整備されていません。それが「ちょいミシャ」が所詮初期配置がミシャ式なだけで、内実が全然ミシャっぽくない主因。レギュラー組ですらそんな感じで、結局興梠の臭覚でなんとかしているだけに過ぎないのに、サブ組主体では何かが起こるはずもなし。

・「山中千本ノックシステム」は完全に錆びついてしまって、へっぽこクロスを連発。出番を失って久しい山中はコンディション面もメンタル面もよほど悪いのかもしれませんし、それ以上に上げる先の動きがこれまたへっぽこなのかもしれませんが。

・またポストプレーヤーとしては多くを期待できない杉本に裏抜けを狙わせるという「より正しい使い方」も散見されましたが、杉本が折り返したところで誰にも合わず。

・この日浦和が最もゴールに迫ったのは相手を押し込んだ場面ではなく、後半開始早々の汰木自陣でのボール奪取からのロングカウンターだったというのは、大槻監督のチーム作りが根本的に間違っていることを雄弁に物語っているような気がしてなりません。

・そして83分の失点場面。山中FKがGKにあっさりキャッチされてからのカウンター。浦和は攻守の切り替えが遅くて守備陣形はグダグダ。マウリシオが最終ラインに戻りきれずに中盤に残っている有り様で、しかもそのマウリシオのパスミスがHondaのショートカウンターを誘発。狂犬柴戸が無意味に飛び込んでバイタルエリアはガラガラになり、宇賀神は佐々木にあっさりぶち抜かれ、佐々木が折り返した先にはゴールを決めた富田だけでなく、その奥にもフリーの選手がいるって守備陣はボールウォッチャー過ぎるだろう・・・

・大槻監督は失点直後に全くいいところがなかった山中に代えて荻原を投入しましたが、残念ながらこれが火に油を注ぐ結果に。佐々木に深々と左サイドを抉られてしまった荻原もプロとしてどうなのかと思いましたが、さらに酷いのがCB陣、特にマウリシオ。ボックス内には原田しかいないのも誰も原田を見ていないとは・・・

・さらに88分にもHondaがスローインから浦和右サイドを抉って富田の枠内シュートで終わる決定機がありましたが、1点取られただけでその後いとも簡単に崩れてしまうという粘りの無さというか諦めの速さというか、集中の切れ具合というか、もうこれはルヴァン杯第1戦の前半と全く同じ構図。ベンチにいた興梠が「勝つ気ないのか?」と酷評したアレが再現された格好で、もうサブ組は大槻体制下では気持ちが完全に折れているのでしょう、たぶん。

・AT突入直前に杉本が儲けものとしかいいようがないPKを獲得。自分でPKを蹴りに行ったのは良いとしても、なんと失敗。しかもボールを置きにいったような蹴り方でGKにキャッチされてしまうという、あまりにもあんまりな失敗で、ただでさえ怒り心頭の赤者の傷口に塩と辛子を塗り込む始末。

・どんな内容であっても天皇杯で勝つとか、負けても何がしか将来に繋がるプレーがあったとかで鳥栖との大一番を迎えたかったはずなのに、鳥栖戦へ向けて弾みをつけるどころか、もうチーム崩壊は秒読みと思わざるを得ないあんまりな試合内容でアウェーに乗り込む羽目に。鳥栖戦及び清水戦の結果如何では大槻監督更迭已む無しだと思います。またしても人材の使い捨てになってしまい、甚だ残念ですが。

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-----杉本-----
--汰木----池高--
山中-阿部--柴戸-岩武
-宇賀神-マウリシオ--森脇-
-----西川-----

(得点)
83分 富田(Honda)
87分 原田(Honda)

(交代)
HT 池髙→武藤
76分 森脇→岩波(負傷による交代)
83分 山中→荻原

・西川はともかく、マウリシオがこの試合にスタメン出場したのは出場停止明け後もリーグ戦&ACLでスタメン出場する可能性が低いという意味合いなのでしょう。もともと瞬間湯沸かし器系(インスタはいつも無表情なのに!)ですが、このところずっとイライラしているように伺え、集中も切れがち。鈴木にポジションを奪われるのも仕方ありません。

・武藤を45分も使ったところを見ると、鳥栖戦は興梠・長澤・ファブリシオのセットで臨むのでしょう。

・この試合にベンチ入りすらできなかったマルティノス&柏木。柏木は依然故障中との話もありますが、マルティノスは完全に戦力外のようで・・・

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2019.09.25

175°DENO担担麺@本郷三丁目 ~ 白ごま汁なし担々麵

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 丸ノ内線本郷三丁目駅を出て本郷通を南へ下ってすぐ。先客ゼロ、後客1。札幌発の担々麺専門店で首都圏など道外にも店舗展開しているようです。

 担々麺専門店ですが、明らかに「汁なし」がウリのようで、店内の券売機ボタンを見て基本と思しき「汁なし担々麺・白ごま(850円)」を注文。痺れが「シビれない/シビれる/すごくシビれる」の3段階になっていて「シビレる」にしました。また麺の量(150g/200g)を聞かれので200gで。なお「すごくシビれる」は50円増し。辛さのレベルは選択できないようです。ランチサービスなし。

 メニューは他に汁なし/汁ありとも数量限定で「黒ごま」を提供。さらに往訪時は期間限定で「冷し汁なし担々麺」を出していました。

 店内は縦長カウンター4+4席と店奥に2人卓×2。 卓上には自家製辣油のみ。紙エプロンをサービスしてくれました。

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 「下からよくかき混ぜてください」と言われたので、しばし天地をひっくり返してまぜまぜ。

 ここは麺が非常に特徴的で、つるつる&もっちりした食感が面白い平打ち麺を採用。ピロピロするほど薄くはなく、それなりに噛み応えはあってまるで生パスタみたいな感じ。

 「シビレる」を頼んだ割には痺れはさしたることはなくて拍子抜け。食べている最中に「痺れは物足りなくないですか? 二振りサービスできますが?」と聞かれたので、店もちょっと自覚があるようですが、特に痺れを強く欲しているわけでもないので辞退しました。

 それよりも全然辛くないほうが驚きで、さすがにこのままでは担々麺らしくないので、卓上の自家製辣油をひとさじ投入してちょうどいい塩梅に。

 肉味噌は割とたっぷり目。海老やカシューナッツが良いアクセントになっています。他に水菜。

 まあハズレではないものの、小ライスのランチサービスが付かないので、外食店だらけのこの界隈では割高に感じました(味が濃すぎてご飯付きでないと食べづらいわけではありませんが)。隣のうどん屋が短いながらも絶えず行列が出来ている一方、この店の客入りが良くないのも道理。

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2019.09.24

若武者@TX浅草 ~ 会津山塩物語

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 TX浅草駅を出てすぐ。国際通り「公園六区入口」交差点そば。先客2、後客9。福島県二本松市の人気店「麺処 若武者」が首都圏に進出したもので、川口のはずれにあった「草加分店」が浅草に移転したもの。草加分店には約2年半前に行ったっきり。

 店内の券売機ボタン先頭の「会津山塩物語(750円)」を注文。ランチサービスなし。メニューは他に黒煮干中華そば、濃厚福島鶏白湯、特濃旨辛福島鶏台湾、福島鶏白湯のつけそばなど。他客の注文は会津山塩と濃厚福島鶏白湯で人気を二分している感じでした。草加分店では福島濃厚鶏白湯を見かけましたが、他はメニューを一新した模様。

 店内は縦長カウンター11席のみ。卓上にはラー油、酢、醤油、ホワイトペッパー。水セルフ。

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 スープには「高濃度温泉水を薪窯で煮込んだ会津山塩×会津地鶏×六種の貝出汁」とのウンチク書きが付いていましたが、表面に細かい背脂が浮いた見た目に反して超あっさりとした味わい。会津山塩が妙に尖ることもなく、出汁の旨味をじんわり、じっくりと味わってもらす趣向。ただ貝出汁は判然とせず、能書きが無ければ鶏出汁のみと思っていたでしょう。あっさりしすぎて飽きてきたところで、卓上のホワイトペッパーを投入。

 麺は太目の手もみっぽい縮れ入り。ややざらつきがあり、かつもっちりした食感。超あっさりスープに対して強すぎることもなく、絡みも上々。

 バラ肉チャーシューは意外に厚みがあり、かつスープに合わせてあっさり目の煮込み加減。他にメンマ、刻み青ネギ。

 草加分店で試食した際は再訪には微妙なレベルと思いましたが、激戦地に引っ越しただけあって大幅にレベルアップした模様。これなら他のメニューを試食する価値あり。

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2019.09.23

【ネット短感】19年第13節:日テレ 2-3 浦和L ~ 超久しぶりの日テレ超え!!

・浦和が完全無欠のフルメンバーでも互角に闘えるかどうか怪しいという強敵日テレ相手にも関わらず、なんと菅澤と柴田がコンディション不良でベンチにもおらず。従って戦前予想では極めて苦しい試合になると思われましたが、代わりにスタメンに抜擢した若手の高橋&遠藤、さらに途中投入の長嶋が大奮戦。常に浦和がリードする展開になり、日テレの反撃をなんとか凌いで逃げ切り勝ち。いやはや、これにはびっくりしました!!

・鉄板のレギュラー、しかも大駒2枚を欠くという不測の事態を受けて、やむなくスタメン起用した若手がケチのつけようがない良い仕事をして勝つって強いチームにありがちな好循環そのものですなぁ・・これは。レギュラーを代えたら代えただけ弱くなるトップチームとの差(つД`)

・前半は最終ラインを極端にまで押し上げ、コンパクトな布陣を維持しながら積極的に前からプレッシャーをかけて日テレに時間と空間を与えず、高い位置でボールを奪取して高い位置にいるSBを活用してサイドから攻撃。日テレが苦し紛れに浦和最終ラインの裏へ蹴りだして来たらGK池田が飯倉ばりに高い位置に飛び出して難なくカバー。

・良い攻撃の形は序盤から何度も出来ていて、30分遠藤突進→こぼれ玉を中央から高橋の決定機こそ決まりませんでしたが、38分同じような形から浦和先制!!

・ただ残念ながら圧倒的に優勢な時間帯でも1点しか奪えない。後半になるといきなり運動量が激減して高い位置でボールを奪えなくなり、日テレに良いようにボールを回されがちになってさらに浦和は消耗を余儀なくされた挙句、60分に自陣でのパスミスから同点に追いつかれてしまいました。ここまでは今までアホほど見せられ続けた「日テレ戦あるある」な展開そのものでした。

・ところが、ここで森監督が早めに動いて長嶋・大熊を相次いで投入(実際は失点の直前に長嶋を用意していたのですが間に合わず)して運動量を補充して反撃。71分相手を押し込んだ状態から高橋の縦パスで最終ラインの裏に抜け出した長嶋がゴール! さらに77分CKからの流れで、相手のクリアボールを拾った栗島がロングフィード→ボックス内で高橋ヘッドが炸裂して3点目!! もっともこの場面は高橋をどフリーにしてしまった日テレCB陣が酷すぎる気もしますが。

・さすがに終盤ともなると中盤はヨレヨレで最終ラインを上げるに上げられなくなり、低いなりにコンパクトな布陣を敷いて両CBを中心に跳ね返すしかなくなってしまいましたが、日テレの猛攻を90+1分の1点(椛木→田中→三浦による鮮やかな中央突破)だけに抑えてなんとか逃げ切り勝ち。89分田中の裏抜け&シュートを凌いだ池田の好守も光りました。

・正直終盤の安藤老師などの中盤&左SB佐々木のヘロヘロっぷりは目に余り。最後の交代枠を余らせたまま試合を終えるのが不思議でなりませんでしたが、ベンチに残っているのが前目の選手だらけで、時間潰し以外に使い道がなかったのでしょう。

・この勝利で1試合消化が少ない2位日テレに勝ち点6差をつけましたが、リーグ戦はまだ5試合も残っており、しかも苦手神戸戦を残しています。リーグ戦優勝のためには日テレに勝ったところで他の試合で勝ち点を落としては意味がなく、特に神戸戦では少なくとも「負けないこと」が求められます。

・ところが、今の浦和は「どんな相手にも勝ちに行く」スタイルを取っていて、「負けない、負けにくい」スタイルではないので、「負けない」というタスクは案外難しい。ゆえにリーグ優勝のカギは浦和とも日テレとも対戦を残している神戸が握っているような気がします。

-----高橋-----
吉良---安藤---遠藤
---栗島--水谷---
佐々木-南--長船-清家
-----池田-----

(得点)
38分 高橋
60分 田中(日テレ)
71分 長嶋
77分 高橋
90+1分 三浦(日テレ)

(交代)
61分 吉良→長嶋(右SHの入れ替え。但し30分くらいから吉良が右SH、遠藤が左SHへ)
66分 水谷→大熊(大熊がFWへ。安藤がボランチに下がる)

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2019.09.22

伊蔵八@西日暮里 ~ 中華そば

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 西日暮里駅の改札を東側へ出てすぐ。先客はゼロでしたが、11時の開店後10分もしないうちに店内満席となり、退店時には外待ち3。

 店内の券売機ボタン先頭の「伊蔵八の中華そば(750円)」を注文。ランチサービスなし。

 メニューは他に「鶏の濁りそば」「伊蔵八のつけそば800円」など。往訪時は「ろく助の塩中華そば」は近日発売となっており、さらに「ごまの辛い中華そば」は販売休止になっていました。

 店内はL字型カウンター9席のみ。卓上には酢、ラー油、ブラックペッパー、激辛ニラ、味付けキクラゲ。

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 スープは鶏&豚ベースの魚介混じりと思いきや、「椎茸のコクと旨味」が思った以上に卓越していてやや甘目の味わい。また見た目と違って醤油ダレが強くはないので、より一層出汁の美味さが際立っているような気がしました。当然ながらついつい美味さに惹かれて飲み進む羽目に。

 麺は細目のストレートで水気の少なそうなざらつき・ごわつきを感じるタイプ。スープに負けない仕上がりで、しかも最後までへたらず。「デフォルトで硬めに仕上げているので、硬めの指定は受け付けないが柔らかめの指定は可能」との旨の貼り紙があり、確かにこれは好き嫌い分かれそう。

 チャーシューは分厚くてトロトロの角煮っぽいタイプ。その上に箸休めを兼ねて刻み青ネギがたっぷり。この店は「スープと麺の味を純粋にを味わって頂きた、くチャーシューとネギ以外の具材を載せておりません」というポリシーを持っていて、あとは客のお好みで卓上の激辛ニラや味付けキクラゲを入れてもらうことになっています。

 キクラゲのほうは「味付け」と断るほど味が付いていないので、入れても入れなくても構いませんが、激辛ニラのほうは辛いどころか味わいが激変するのであくまでも後半の味変アイテムにするべきであり、かつ入れすぎ注意。

 西日暮里駅周辺はこれといったラーメン屋がなかっただけに、早々と人気店になったのは当然でしょう。次は「鶏の濁りそば」を試してみます。

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2019.09.21

鶏白湯しら川@小川町 ~ しら川ラーメン

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 小川町交差点の西、靖国通りより2ブロック南へ入った路地に立地。北隣が「THANK」というか同じビルの裏表。「下松ラーメン 五ツ星」の跡地。先客、後客ともゼロ。

 店内の券売機ボタン先頭の「しら川ラーメン(780円)」を注文。。麺の硬さを聞かれたので「硬め」で注文。さらにライスor味玉が無料サービスなのでライスをつけてもらいました。

 メニューは他に「コク濃しら川ラーメン」「しら川担々麺」「しら川つけ麺」など。なぜかカレーライスも併売。

 店内は縦長カウンター8席+4席と2人卓×1。卓上にはラーメン醤油・ブラックペッパー・一味・山椒・白ごま・オリーブオイル。水セルフ。厨房は店奥にあって様子は伺えず。

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 新鮮な鶏を「超圧力釜」で炊き上げたのがウリのスープは若干とろみがあるものの鶏臭さは一切なく、食べ手を選ばないクセの無い仕上がりながらうまみは十分。「またお前か」的な「濃厚鶏白湯」よりは明らかに軽めですが、やや甘目なせいか店が言うほど「あっさり」でもなし。ゴテゴテと味変アイテムを並べ、かつそれらを使った「味わい提案」まで壁に貼りだしているところを見ると、味変アイテムを使うことを前提に軽めの味わいに仕上げているのかも。

 麺は博多ラーメンみたいな極細ストレート。「硬め」指定のはずですが、せいぜい並堅より心持ち硬めといった程度。この店はデフォルトが柔らかめなのかも。量は少な目で替え玉必須。それゆえライスを付けたのは間違いではなかったのですが、このライスが「小」にしてはでかく、茶碗に目一杯盛られているのには参りました。なんで替玉無料サービスじゃないんだろう??

 チャーシューではなく、ちょっと表面に炙りを入れて塩味焼き鳥っぽく仕上げたもも肉が四つ入っており、これがなかなかの美味。他にキクラゲ、刻み青ネギ、刻みタマネギ。刻みタマネギは底に沈むばかりで、しかもこの程度のスープなら箸休め代わりに入れる必要はないかと。

 事前の期待値が低かっただけにポジティブサプライズな出来でしたが、もはや鶏白湯ラーメンが飽和状態と思われるのに、よりによって鶏白湯の人気店「THANK」の裏に鶏白湯の店を出すという営業センスが謎過ぎました。

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2019.09.20

麺屋武蔵武骨@御徒町 ~ 黒らー麺

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 御徒町駅北口から昭和通より一本西側の路地(三菱UFJ銀行の裏)を北へ。約7年半ぶりの往訪。先客ゼロ、後客6。

 店内のタッチパネル式券売機を見て、今回は「黒らー麺(880円)」を注文。ランチサービスなし。

 メニューは他に「白らー麺」「赤らー麺」「味噌らー麺」「濃厚つけ麺」「つけ麺」など。場所柄券売機は多言語対応ですが、タッチパネル式の券売機って日本人でも慣れないとまごつくからなあ。

 店内はL字型カウンター11席。相変わらずカウンターの背後が手狭。またカウンターの間に柱があるため、西側のカウンターは食券を買って一度外に出ないと着席できません。そして狭い店内に店員のバカ声が響き渡ります。卓上にはミル入りのミックスペッパーと辛味噌。

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 うーん、麺の量に比べて丼が小さい上にスープをけちっているせいか、結構な量の麺がスープの上に「こんにちわ!」してて心証は良くありません。夏季ならまだしも、冬季でこれだとアウトでしょうなぁ。

 スープはとんこつ中心の動物系ベース。「黒」は「イカスミ・焦がしニンニク風味」がウリものですが、味を重ね過ぎてくどくなってしまった嫌いがあり、飲み進む気にはなれず。

 麺は太麺ストレート。心持ちざらつきがあり、かつ硬めの仕上がり。濃すぎるスープに対してすら少々強すぎる感も。

 チャーシューはとろとろの角煮風。運が悪いとやたら脂っぽくて食えたもんではありませんが、この日は上出来。ちびちび齧りながら麺を食べ進むことしばし。メンマはサクサクっとした歯応えが気に入りました。他に刻み青ネギ。

 武蔵グループは概してどの店も「ちょっと高いけれども、当たり外れなく無難なものを出してくる」という印象を持っていましたが、この感じだとだんだん好みから外れつつあるのかも・・・基本の「白」なら多少マシかもしれませんが。

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2019.09.19

TOKYO豚骨BASE@赤羽 ~ 豚骨白

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 赤羽駅構内。先客6、後客9。屋号に「MADE by 一風堂」と付されている通り、一風堂がプロデュースしているラーメン店ですが、運営しているのはNRE(日本レストランエンタプライズ)で赤羽店以外にも池袋・大船・品川などの駅内外で多店舗展開しているようです。

 店外のタッチパネル式券売機で、基本と思しき「豚骨白(690円)」を麺硬めで注文。ここの券売機はタッチパネル式にしては珍しく階層化せずに一面にボタンをゴテゴテ並べているので、判りやすいといえば判りやすい反面、見辛いと言えば見辛い。

 メニューは他に「豚骨黒」「豚骨赤」、季節限定の「節とんこつの醤油つけ麺」など。メニューにどの程度一風堂が関与しているのか判りませんが、値段は一風堂より明らかに安め。

 店内は縦長L字型カウンターを2本(9席+7席)並べた感じ。卓上にはらーめんだし、酢醤油、白ごま、ブラックペッパー、紅生姜、生にんにく。一風堂に置いてある辛味もやしはなく、辛子高菜も見当たらず。

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 スープは一切豚骨臭がない超ライト&マイルドな味わい、かつやや甘み強め。

 面白いのは麺。細麺ほぼストレートで、ちゃんと指定通り「硬め」で出てきましたが、なぜかわざわざ加水率高めの麺を使っているようで、口当たりが妙につるつるして、なんか博多ラーメンっぽくありません。スープ同様万人受けを考えたつもりなのでしょうが。

 バラ肉チャーシューは悲しいほどペラペラ。他に細モヤシ、キクラゲ、刻み青ネギ。具のしょぼさは値段相応。

 駅構内で安めのラーメンをサクッと食べられるというニーズに特化したような店で、それ以上でもそれ以下でもありません。

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2019.09.18

牛と味玉の豚角煮丼@松屋

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 「松屋」で9月10日より新発売の「牛と味玉の豚角煮丼(650円)」を試食。残念なことに往訪時は併売中の「ビビン丼」や「うまトマチーズハンバーグ定食」が未だに店先にデカデカとポスターが貼られているのに足し、「豚角煮丼」は幟が建っているだけで、あんまり力が入っていない感じ。

 「松屋の看板商品の牛めしのお肉と、とろけるような歯触りの豚角煮、特製醤油で仕込んだ特製味付け玉子を添えた『牛と味玉の豚角煮丼』は、沖縄ラフテー風のご飯のすすむ逸品です。」というのが松屋のウリ文句。

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 豚角煮とかラフテーとか言ってしまうには些か厚みに欠ける気がしますし、それ以上に「とろける」というのはどう見ても誇張し過ぎですが、味わいは確かに豚角煮風。ただこれだけで丼を構成するとすぐにしつくて飽きてしまいそうなところ、定番というか松屋のラインナップで最も評価されていないであろう「牛めし」と組み合わせることで上手く変化をつけています。

 ウリ文句には書かれていませんが、白髪ねぎや刻み青ネギもそれなりに添えられていて、良い箸休めに。

 反面、位置づけがよく判らないのが味玉。スプーンが付いてくるので半熟玉子と思ったのですが、しっかり固ゆで。なんか丼の具には合わないというか、これだけ浮いているというか・・・ 味玉要らないから豚角煮を増量したほうが良いかと。

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【観戦記】ACL2019・準々決勝第2戦:浦和 1-1 上海上港 ~ 勝つも地獄、負けるも地獄、苦渋の準決勝進出

・リーグ戦は第20節磐田戦の勝利を最後に4分3敗と全く勝てず(しかも毎試合失点!)、特に第24節松本戦の敗戦が響いて第26節終了時にはとうとう15位に転落し、16位鳥栖に勝ち点4差と迫られてしまいました。

・9位神戸との勝ち点差がわずか1という団子状態ながら、浦和は団子組の中では得失点差が清水に次いで極端に悪いのが響き、鳥栖・清水と続くリーグ戦の結果如何ではいよいよ20年ぶりのJ2降格がちらつき出す非常に厳しい状況に立たされています。従って「もはやACLどころではないだろう!!」というのが正直なところです。

・ただいざACLの舞台に立つと妙にテンションが高くなってしまうのもまた事実。そんな思いを少なからずの方々も抱いているのか、シーチケ対象外の試合にも関わらず、観客数は直近のC大阪戦を大きく上回りました。またキックオフ直前に「一回あたり200万円」と噂される3Dビジュアルが掲げられたことに象徴されるように、応援のボルテージも普段のリーグ戦とは段違い。

・ACL準々決勝勝ち抜けに成功すれば、残留争いのカギを握る清水戦の前にACL準決勝第1戦が入って、中3日で清水戦を闘う羽目になる。かといって負けてしまうと自信を失ってただでさえ悪いチーム状態が一層悪くなってしまうかもしれない。まさに「勝つも地獄、負けるも地獄」。

・とはいえ、負けて得るものなんて実はあんまりない。負ければ少々日程が楽になるかもしれないが、自信が失われるダメージのほうが遥かにでかい。「苦渋の選択」ならぬ「苦渋の準決勝進出」というのもなんか変な気がしますが、ACL準々決勝勝ち抜けを極力前向きに捉えたいと思います。

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・スコア上は1-1のドローに終わりましたが、AFCのサイトによるとシュート数で18対6、うち枠内6対2と浦和が圧倒。また浦和のデュエル勝率60.5%、空中戦勝率68.6%と球際でも強さを見せ、内容は浦和が完勝といっていいでしょう。もっとも浦和は毎度毎度のことながら追加点が取れず(GKイエン・ジュンリンの好守を褒めるべきか)、また失点パターンはこれまた毎度お馴染みの形で、結局またしても勝てなかったとネガティブな見方も出来ましょうが。

・内容で浦和が大きく上回ったのは端的に言って「欠場した外国人選手への依存度の差」。具体的に言えば、浦和はマウリシオ不在がほとんど痛手にならなかったのに対し、上海は攻めてはフッキ(イエロー累積)、守ってはアフメドフ(故障)の欠場が大きく響いたように感じました。どちらかといえばアフメドフ不在の影響がでかくて、上海の中盤は終始スカスカのように感じられました。

・今の浦和は相手に終始ボールを回されるとか、逆に相手の守備ブロックの前でボールを持たされるような状況下では極めて弱い一方、相手の守備が緩くて攻め合いになるような状況下ではそこそこ強いので、この日の上海は浦和には組み易い相手だったかと。

・また巨漢CFアルナウトビッチがほとんど何の役にも立たなかったのも上海には大誤算でしょう。まさか鈴木に完封されるとは!

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・上海は戦前予想通り、第1戦後半で猛威を振るった4-1-2-3のフォーメーションでスタート。6番(ツァイ・フイカン)がアンカーですが、本来左IHのオスカルが中盤を浮遊するので4-2-1-3にも見える感じ。

・第1戦をアウェーゴール2つ付きのドローで折り返した浦和はこの試合勝てばもちろん、0-0ないし1-1のドローでも勝ち抜け可能という立場でしたが、如何せん毎試合失点を重ねているテイタラクで「守ろうとして守れる」チーム状態ではないことを自覚してか、いつも通りに前がかり気味に試合に入りました。スタメンはC大阪戦から汰木→橋岡、阿部→エヴェルトン、武藤→ファブリシオと3名入れ替え。

・フォーメーション上ミスマッチが起こりやすいせいか、どちらの守備もあまり嵌まらずに攻め合いの様相を呈しそうになった中で最初に決定機を掴んだのは上海。7分オスカルが浦和右サイドからクロス→アルナウトビッチがどフリーでヘッドと目も当てられないというか、浦和お馴染みの失点パターンを作られてしまいましたが、幸いにもシュートは枠外。

・しかし気の毒にも25分右IHの20番(ヤン・シーユエン)が負傷退場。この辺りからボールポゼッションで勝り、球際での競り合いにも勝るる浦和が相手を押し込み出し、35分エヴェルトン右サイドのスペースへ展開→橋岡クロス→ボックス内から長澤シュートの決定機(GKが好守)。ついで39分関根が左サイドを単騎持ち上がり、そのまま縦に抜けると見せかけて切り返してクロス→ボックス内で興梠がどフリーでヘッド。これもGKが阻みかけましたが、ボールの勢いが勝ってなんとかゴール!!

・関根は連日の無理使い&無駄遣いが祟ってC大阪戦ではキレが失われているのが明白だっただけに、個人的にはこの一戦でのスタメン起用はどうかと思いましたが、比較的元気だった前半のうちに得点に絡んだことで大槻監督の賭けは珍しく吉と出ました。もっとも案の定後半はほぼ消えてしまいましたが・・・

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・浦和先制で2点以上取らないといけない羽目に陥った上海は後半頭からフォーメーションを3-4-2-1と第1戦前半の布陣(オスカルが左シャドー)に変えてきましたが、それでも浦和の攻勢は止まらず。56分ロングカウンターで関根縦パス→興梠→長澤→橋岡と右サイドへ展開して橋岡がボックス内に突入する決定機がありましたが、でかいGKがシュートコースを上手く消していたのか、橋岡は撃たずに横パスを選択して逆に上海のカウンターの基点となる始末。

・そして60分浦和の失点場面。後半初めてのピンチらしいピンチでしたが、ゴールライン際で橋岡を背に11番(リュ・ウェンジュン)が粘って、後方の21番(ユーハイ)に戻し、ユーハイはどフリーでクロス→ファーに4番(ワン・シェンチャオ)が飛び込んでゴール。WBが深い位置まで下がってしまった際のその前のスペースを使われての失点、そしてファーでWBなりシャドーなりが見るべき選手を離してしまっての失点。もう何度同じような失点場面を見たことやら。

・同点に追いつかれたとはいえ浦和優勢の戦況はなんら変わりなく、61分長澤が戻したボールを受けてボックス内へ突入した橋岡のシュートがバー直撃、68分長澤縦パス→橋岡クロス→エヴェルトンスルー→興梠シュート(やや力なくGK正面)、70分ロングカウンターで長澤縦パス→興梠シュート(GK横っ飛びでセーブ)と立て続けに決定機を迎えましたが、追加点はならず。

・終盤の失速もこれまたお馴染みの光景ですが、大槻監督は78分エヴェルトン→柴戸、83分関根→阿部、86分ファブリシオ→武藤と「とにかく守りきる!」というメッセージ性の強い交代を順次敢行。エヴェルトンに代えて最初に投入されたのが阿部ではなく、またヘロヘロの関根を代える際に宇賀神投入ではなく柴戸を左WBに出したのが不思議でしたが大過はなく、パワープレー気味にロングボールをバンバン入れてきた上海に対して最終ラインを下げ過ぎずに的確に対応。ヒヤッとしたのは89分のCKでユーハイのヘッドだけかな?

・冒頭に記したようにどこまで今大会のACL準々決勝勝ち抜けを喜んで良いのやら、苦笑いを浮かべながら自分の中で上手く消化しかねていますが、なんとかここで得た自信をアウェー鳥栖戦での大一番に活かしてほしいものです。

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-----興梠-----
--ファブリシオ---長澤--
関根-青木--エヴェ-橋岡
-槙野--鈴木--岩波-
-----西川-----

(得点)
39分 興梠
60分 ワン・シェンチャオ(上海)

(交代)
78分 エヴェルトン→柴戸
83分 関根→阿部
86分 ファブリシオ→武藤

・青島ビール賞は興梠に渡りましたが、次点というものがあれば橋岡でしょう。久しぶりにゴールキックのターゲットとなって相手に競り勝ちまくり、機を見て対面のSBなりWBなりの裏へ全速力で駆け上がる橋岡の姿が堪能できました。これでクロス精度なりシュート精度なりが上がれば言うことなしですが、そうなってしまうと海外行きが確実というアンビバレント・・・

 

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2019.09.17

きみはん総本店@鶯谷 ~ 中華そば・醤油

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 鶯谷駅南口を東側へ出て陸橋を降り、言問通りを渡って徒歩5分ほど。近くにセブンイレブンあり。長らく休業していましたが、いつの間にか再開店したことに気づいて約6年ぶりに再訪。11時の開店5分前に到着したところ、既に5~6人の姿が見えてびっくりしましたが、それは隣の喫茶店の待ち行列でした。先客ゼロ、開店までに後客4。開店後すぐに満席になり、退店時中待ち2。

 入口近くの券売機で基本と思しき「中華そば・醤油(750円)」を注文。ランチサービスなし。中華そばは「塩」も用意。メニューは他に梅香る煮干しつけ麺、梅香る辛煮干しつけ麺、味噌煮干中華そば、夏季限定の冷やし中華など。

 店内はL字型カウンター10席。卓上にはホワイトペッパーと酢のみ。

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 昔は表面の油膜が厚めでスープがかなり熱々、かつなかなか冷めないという特徴がありましたが、その辺はかなり大人しくなった模様。相変わらず煮干しがしっかり効いていますが効きすぎることもなく、かえしもやや抑え目。万人受けする良い意味で中庸を保った出来かと。底のほうに柚子皮がアクセントに。

 麺は並太の緩い縮れ麺。表面はつるつるっとしていますが、やや堅めの仕上がりでそこそこ歯応えがありました。スープの絡みはいたって良好。ただ丼が小さめのためか、丼の中に麺が詰まりすぎて泳がないので少々食べづらい気も。

 チャーシューは小さめでパサつき加減。他に平たいメンマ、ナルト、海苔。カイワレがなくなるなど、価格を抑えるためにちょっとずつあれこれ削ったような感じもしますが、それでも安心・安定の美味さを保っているのはたいしたもの。自己満足を重ねてバカ高いラーメンを出す店よりは高く評価できます。

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2019.09.16

葵@蕨 ~ 濃厚つけ麺

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 蕨駅西口から徒歩5分弱。「るーぱん」の隣。近隣に「小半」あり。約10ヶ月ぶりの再訪。先客1、後客5。

 今回は「濃厚つけ麺(800円)」を注文。終日大盛り無料サービスをやっているので大盛にしてもらいました。なお麺量はつけ麺並200g・大盛300g、らーめんが並140g・大盛210gとの表示。なお店内の券売機ボタン先頭は「濃厚つけ麺」ですが、店長おすすめはその隣の「濃厚鶏そば」になっていました。

 メニューは他に鶏そば(塩)、鶏そば(醤油)鶏白担々麺、汁なし担々麺など。日によっては「限定麺」も出しているようですが、残念ながら往訪時は提供無し。

 店内は厨房を囲むL字型カウンター7+1席、店奥に2人卓×1。卓上には花山椒、コショウ、一味、柚子コショウ、揚げねぎ、果実酢

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 とろみが強いつけ汁はとにかく鶏の旨味がぎっしり凝縮された優れもの。わずかに鶏の香りが漂ってきますが、その香りから来る期待感を全く裏切りません。ラーメンのスープ同様純系名古屋コーチンを使用したものでしょうが、濃厚なのに全然しつこくないし飽きも来ない。いやはやこれには恐れ入りました。

 麺は自家製の太麺ストレート。黒い粒々はロースト胚芽とのことで、それゆえわずかにざらつきのある口当たり。しっかり冷水で〆られていて歯応えが強く気に入りました。ただ麺をつけ汁にどっぷり浸けてしまうとさすがに味が濃すぎてきついので、その辺は蕎麦っぽくちょんちょんと。

 麺の上には具は豚・鶏チャーシュー、メンマ。メンマにちょっと苦手な臭みがあったのが残念。

 スープ割りはポットで後から提供。薄めにスープで思い切り割れるので、個人的にはブーメラン方式よりずっとありがたい。

 麺が美味いのでおいおい汁なし担々麺も試してみます。

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【観戦記】19年第12節:浦和L 2-0 仙台L 

・3点目、4点目を取って試合を事実上終わらせてしまうチャンスもありましたが、失点していてもおかしくない場面もあり、盤石とは言い難いもののスコアは実力差通り。次節日テレとの首位決戦へ向けて半ば弾みがつく試合でもあり、課題が浮き彫りになった試合でもある。そんな内容でした。

・スタメンはいつも通りでしたが、なぜかこの日は普段と違って水谷と安藤の位置を入れ替え、安藤がトップ下(というか縦並びの2トップの下がり目に近い)で水谷が右SH。この小細工が良くなかったのかどうか判りませんが、浦和は序盤ボールを落ち着いて回せず、シンプルに縦パスで浦和最終ラインの裏を突いてくる仙台に苦戦を強いられました。13分にはFKからの流れでボックス内から白木に撃たれてヒヤリ。

・しかし、15分くらいに安藤と水谷のポジションを入れ替えたのを契機にようやくボールが回り出し、22分南サイドチェンジ→清家が縦に運んでクロス→菅澤ボレーの決定機は決まりませんでしたが、これはボールをしっかり繋いで相手守備網を引き寄せてから一気に逆サイドに展開して、やたら高い位置にいるSBを使う浦和の得意パターン。この後何度も同じような攻撃パターンが見られましたが、きっちりデザインされた攻撃が嵌まる様は実に美しいものです。

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・24分の先制点は相手を押し込んだ状態から清家どフリーでクロス→ファーに佐々木が突っ込んできたもの。佐々木のシュートはどう見ても当たり損ねですが、コースが良かったのか運良くゴールマウスへ。もともとドリブラーの清家がいつの間にか絶品クロスをバンバン上げられるようになっているのにも驚きましたが、ファーに突っ込んでくるのがSHではなくSBだというのがまた驚き。この日の佐々木はキレキレで、41分には吉良とのワンツーでボックス内に突入してシュートを放つ見せ場も。

・前半浦和の最大のピンチは39分。高い位置でボールを奪回しにかかるも奪いきれずに、左SB万屋にスカスカ&ユルユルの中盤をドリブルで運ばれた挙句に、スルーパスで安本の裏抜けを許してしまいました。そのままGKと一対一になるかと思いきや、安本にそんなにスピードがないのが幸いして長船が追いつき、佐々木も加勢してシュートコースを塞ぎに塞いでなんとかシュートを撃たせず。ただこの場面はボール奪回時の相手の追い込み方の甘さが露呈した場面で反省材料。

・また90分を通じて相手守備網を引き寄せるべく中盤でチマチマ繋いでいる過程でのパスミス、ボールロストが案外多かったのも看過できないかと。これは日テレ相手なら致命傷になりかねません。47分には柴田のパスミスからショートカウンターをくらい、バー直撃のシュートを撃たれる場面も。

・ただこのバー直撃のシュートの跳ね返りを栗島が拾ったところから浦和のロングカウンターを発動。清家縦ポン→菅澤とシンプルに繋ぎ、菅澤ループシュートで2点目!! なんかCSでガンバに食らった失点場面を思い起こさせる形で思わず苦笑い。

・その後も浦和は攻め手を緩めず、61分菅澤クロス→水谷ボレーの決定機(わずかに枠外)。さらに65分には水谷に代えて長嶋を投入して、68分栗島サイドチェンジ→長島クロス→後半頭から投入の高橋が逆サイドからどフリーで突っ込む美しすぎる決定機を作りましたが、高橋のシュートはなぜかサイドネットを叩く始末。当然ながらこの決定機逸は給水タイムでベンチに下がった水谷にいじられてました(笑)。

・終盤は運動量がめっきり落ちて中盤でボールが奪えなくなるという「浦和あるある」に陥り、かといって試合をぐだぐだにして寝かせにかかるわけでもないのでSBが高い位置をとる構造上その裏を突かれやすく、仙台のサイド攻撃を何度も許してしまいました。しかし、クロスはことごとく中央で跳ね返し、シュートを撃たれてもコースは限定されていたっぽく、それ以上に相手のシュート精度が低いのにも助けられて、池田のビッグセーブに救われる場面はありませんでした。

・正直森監督が3枚目の交代カードを上手く使えないのが残念な気もしますが、手駒を見ると前目の選手だらけで、試合を締められる選手なんて一人もいないんですなぁ・・・

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-----菅澤-----
吉良---安藤---水谷
---栗島--柴田---
佐々木-南--長船-清家
-----池田-----

(得点)
24分 佐々木
47分 菅澤

(交代)
HT 吉良→高橋(高橋が左SB、佐々木が左SHへ)
65分 水谷→長嶋
90+1分 栗島→遠藤(遠藤が右SB、清家がFWへ。清家の足が攣ったから?)

・森監督は後半頭から吉良に代えて高橋を投入。吉良にアクシデントがあったのかとびっくりしましたが、試合後のインタビューによれば単に左サイドを活性化させたかっただけのようで。試合後吉良はアクシデントどころか元気に水遊びしてたからなぁ・・・

【今日のゆずほ】

・ベンチ入りしたものの出番なし。但し、高橋がU-19米国遠征から帰って来ても引き続きベンチの座を確保していることを前向きに捉えたいと思います。

 

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2019.09.15

俺の空@池袋 ~ 掛け豚そば

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 池袋駅東口、旧豊島区役所の裏あたり。約4年半ぶりの往訪。先客1、後客3。

 メニューは「掛け豚そば」「浸け豚そば」「和え豚そば」の3本立てで、入口脇の券売機で「掛け豚そば(830円)」を注文。

 店内は無駄に奥行きがあり、しかも都心店の割にはゆったりとしたつくり。店のスペースの割には座席はL字型カウンター12席と少なく、しかも席間は広いとは言いがたいというイマイチ何を考えているのか理解しがたいレイアウトは相変わらず。

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 端的に言えばふた昔前の「またお前か」の典型。大昔は「高粘度の濃厚動物魚介系、かつ動物系がかなり強めで脂っぽい印象」でしたが、長い月日を経て粘度はだいぶ弱くなり、また動物系と魚介系の出汁のバランスも格段に良くなって、総じてマイルドで食べやすいものに変わっていました。飲むのが躊躇われるほど味が濃いわけではありませんが、箸休めの刻み玉ねぎはもうちょっと欲しいところ。

 麺は細麺ストレートでわずかに堅め、かつ心持ちパサパサしたような食感。大昔は濃厚スープに対して細麺を採用していることに違和感を覚えましたが、スープがマイルド化したためミスマッチ感は全くなくなりました。量は並程度だと思いますが、重ためのスープが絡みついて食後は結構胃にずっしり来ます。

 豚角煮を細かく崩したようなものが入っていて、これをちびちびほぐしながら完食。これも昔はやたら濃くてしつこい味付けで難儀しましたが、大幅に改善されていました。ただサイズがえらく小さくなったような気が。他に刻みネギ、海苔。

 悪くはないのですが、具がしょぼすぎて割高感は否めず。年中無休かつ中休みなく営業しているのが評価ポイントかな。

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2019.09.14

【観戦記】19年第26節:浦和 1-2 C大阪 ~ 気持ち攻撃、気持ち守備の限界

・選手達が目一杯頑張っているのだけはしっかり伝わってくる。選手達の頑張りだけははっきりと判るだけに、この結果はあまりも歯がゆいからか、あるいは単なる「負け慣れ」なのか、試合後のスタジアムは目立った野次もブーイングもなく、ただただ静まり返っていました。中3日で迎えるACL準々決勝第2戦なんてもはや「何それ?」という感じ。

・残念ながらプロの世界では「気持ち」だけではどうにもなりません。シュートはたった6本しか撃たれていませんが、「しっかり守って数少ないチャンスを活かす」というあまりにも堅実なコンセプトのもとに鍛えられ、組織化された相手に対し、未だに何がやりたいのか判然とせず、コンセプトもへったくれもなく、攻守とも選手の頑張りにひたすら依存しているようにしか見えない「ちょいゲルト」風味のサッカーではドローが精一杯。

・ボールを持ちたがる割にはボールを持ったところで何が出来るわけでもなく、結局のところチャンスはカウンターでしか作れない。かといってしっかり守備ブロックを作って守れるわけでもないので、「前ハメ」で引っかけるしかない。ただそれは体力的に90分続かず、往々にして自陣でのファウル増などの形で終盤に歪みが出る。浦和は10本シュートを放っていますが得点場面以外にこれといった決定機はなかった一方、失点場面はどこかしら既視感があるもので、勝ち目はほとんどありませんでした。

・また案の定というかなんというか、ルヴァン杯での無駄すぎる全力投球、あんまりな資源の無駄遣いはこの試合でしっかり祟りました。無駄遣い1号=興梠はこの試合でもなんとかスタメン出場し、故障を抱えながらの割には悪くない出来でしたが、無駄遣い2号=関根の疲弊は明らかで全くキレがありませんでした。資源の無駄遣いから来る関根の疲弊が浦和の攻撃に何の可能性も感じられなかった主因でしょう。

・未だに何がやりたいのか判然とせず、選手の個人能力に依存する傾向が強い割には、物事に軽重を付けられずに無駄に選手を疲弊させてしまい、結局何も手に出来ない。大槻監督更迭までのカウントダウンが一気にガガガと進んでしまったような敗戦でした。

・この試合はとうとうダンマクゼロ。いや「リーグへの意地があるなら結果を出せ」の手書きダンマクが一枚掲げられましたが、試合終了後に暢気にACLの宣伝をしていたフロントにどこまで危機感があるのやら?

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・浦和のスタメンは、前述のようにルヴァン杯第2戦で負傷交代を余儀なくされた興梠がなんとスタメン起用されたのが最大のサプライズ。次いでルヴァン杯での出来が大槻監督に評価されたのか、汰木が左WBで再びスタメン起用されたのにも驚きました。また出場停止のマウリシオに代わって鈴木、さらになぜかエヴェルトンに代えて阿部がスタメン起用されました。

・C大阪U-22アメリカ遠征帰りのCB瀬古に代わって木本がスタメンに復帰したのが目を惹いただけ。

・前半の試合内容は双方「守り合い」の様相を呈した渋い、渋すぎるものでした。C大阪はいつもの4-4-2の布陣でしたが、この守備網で前から圧力をかけてきて浦和のパスコースを上手く消しているのか、浦和はとにかくビルドアップに四苦八苦。怖くて前3人に縦パスは入れられないせいか、WBまで運ぶのが精一杯。しかもそのWBも高い位置を取れないので攻撃の基点にも何にもならず。

・ルヴァン杯では高い位置に張り出したWBへの大きなサイドチェンジ、そしてWBの一対一での仕掛けが有効でしたが、守備に関してはC大阪は鹿島より格段に上で、WBには絶えず2人で応対して何もやらせず。これではルヴァン杯で一対一ですら無理っぽかった汰木に「仕掛けろ!」と言うのは酷な話ですが、バックパスの安全運転を繰り返すだけならスタメン起用した意味がないというか、守備能力を考えれば宇賀神で十分な気が・・・また疲労困憊の関根もどうにもなりませんでした。

・一方、守備はまずまず。前3人&WBで前からハメに行って、C大阪に容易にビルドアップを許さず。嵌まらなければリトリートして5-4-1の守備ブロックを形成。C大阪が苦し紛れにFW目掛けてロングボールを入れて来たら槙野や鈴木が難なく応対し、前半はC大阪にもさしたる決定機は与えず。特に相手ゴールキック時には常に前残り気味になって細かいビルドアップをさせず、ジンヒョンにロングボールを蹴らせるように仕向けていた辺りは研究の跡が伺われました。

・ただその過程で往々にして中盤に青木と阿部がポツンと残る形になって、両選手が広大なエリアをカバーする羽目になり、これが終盤の阿部退場の遠因になったような気がします。

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・膠着状態だった戦況が動いたのは後半開始早々。後方から持ち上がった左SB丸橋に対する長澤のアプローチがいかにも中途半端で簡単に交わされたのがケチのつけ始め。関根は柿谷を見ていて反応が遅れたのか、これまたあっさりと丸橋に交わされてしまい、丸橋は楽々浦和右サイドを駆け上がって逆サイドへ低いクロス→水沼スルー→後方から駆け上がって来た松田がゴール!! 松田のシュートは汰木に当たって微妙にコースが変わる不運なものでしたが、浦和の前ハメが効かず、守備ブロックを形成する暇もない間にやられてしまうという、起こるべくして起こった失点でした。

・リスクをかけて攻めざるをえなくなった浦和は55分結局何の役にも立たなかった汰木に代えて荻原を投入して大反撃。ロティーナ監督は先制したらゲームを塩漬けにしてしまうのが得意中の得意のはずですが、「狂犬荻原」の存在は眼中になかったのでしょうか? 荻原投入後しばらくオープンな展開というか「カオスの海」が広がる、浦和にとって好都合な展開になり、その中で60分にロングカウンターが炸裂。左サイドを疾走してボックス内に突入した荻原のシュートがポストを叩き、興梠が詰めて浦和同点に。

・ところがロティーナ監督がこの「カオスの海」を放置するわけがなく、66分メンデス→鈴木、71分柿谷→田中と相次いで選手を代えてチームに落ち着きをもたらすのに成功した一方、浦和は荻原の狂犬ぶりが次第に空回りする格好に。82分阿部の退場の契機は荻原が2人相手に無理やり突っかけてボールを失ったところから。

・阿部も1枚イエローをもらっている選手がやることにしては軽率すぎだろうと思いますが、そもそも1枚目をもらったプレー(柿谷のドリブル進出を手で阻止)をみるにつけ、そもそも大ベテランに広範な中盤のスペースをカバーする役割を強いるような戦術に無理があって、起こるべくして起きた退場劇だったような気も。

・大槻監督は直ちに興梠に代えて柴戸を入れましたが、その柴戸が「第2狂犬」になってしまったのが直接の敗因に。阿部退場後のFKからC大阪はしっかりボールを繋いで浦和左サイドへ展開。後方から上がって来た松田に対してなぜか柴戸が飛び出してあっさり交わされたのが契機となり、柴戸が守るべきだったバイタルエリアにそのまま松田が進出→同じくバイタルエリアでどフリーの田中のミドルシュートが炸裂!! 大槻監督の寄って立つ「気持ち守備」が完全に裏目に。

・再び突き放されたとはいえ、まだATを含めて10分程度時間が残っていましたが、一人少ない浦和の攻撃には何の可能性も感じられず、22,640人と元々少なかった観客の中にはちらほら家路につく姿も見受けられる始末。荻原&柴戸の「ダブル空回り」。そして全く意味不明な杉本への放り込みの連続という地獄絵。当然ながら何の見せ場も作れず、そのまま試合終了。

・次節アウェー鳥栖戦は「痺れる一戦」になってしまいました。場所的にも2011年の博多の森を思い起こされる感じ。幸いそれまでに2週間あり、途中のACLや天皇杯を踏み台になんとか立て直しを図ってほしいものです。

C004

-----興梠-----
--武藤----長澤--
汰木-阿部--青木-関根
-槙野--鈴木--岩波-
-----西川-----

(得点)
60分 興梠

(交代)
55分 汰木→荻原
77分 長澤→杉本
83分 興梠→柴戸

C003

---メンデス--奥埜---
柿谷--------水沼
---藤田--デサバト--
丸橋-木本--ヨニッチ-松田
-----ジンヒョン----

(得点)
47分 松田
84分 田中

(交代)
66分 メンデス→鈴木
71分 柿谷→田中
89分 水沼→片山

※清武・高木・都倉が故障中。

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2019.09.13

【閉店】凪@川口 ~ すごい煮干ラーメン

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 川口駅東口、樹モール入り口近く。隣の隣が「武蔵家」。ほぼ1年ぶりの再訪。先客ゼロ、後客1。旧イトーヨーカドー川口駅前店を中心に樹モール東側一帯が大規模再開発に入り、この辺りの人の流れもかなり変わってしまった気がしますし、この店も少なからず影響がありそう。

 店内の券売機で「すごい煮干ラーメン(830円)」を注文。並・中盛・大盛が同値段サービスになっていたので中盛にしました。

 麺の固さ・味の濃さ・油の多さ・辛さ(0辛~30辛)をカスタマイズ出来る他、ラー油入りとか「いったん麺」の3枚追加も出来るようですが店のほうからは積極的には聞いて来ず、辛味が入る旨の確認があるだけ。店員が二人しかいないので、面倒なことはやりたくないのかも。

 他にメニューは「あっさり煮干しラーメン」と「塩煮干」「辛煮干」「煮干しつけめん」。「冷やし煮干そば」は季節限定かな?

 店内は壁に向かって縦長カウンター5席と店右側に4人卓×3。卓上には煮干酢のみ。

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 「辛味が入りますが、よろしいでしょうか?」と確認をされた折、「大丈夫です」のつもりで「結構です」と答えたのが誤解を生んだようで、なんと「辛味抜き」で配膳されてビックリ! なんかテレホンセールスとか訪問販売とかにありがちなトラブルですが(苦笑)、一口食べてから辛味を入れてもらいました。

 「煮干しが嫌いな方、ご遠慮ください」の断り書き通り、相変わらずしっかりした煮干し出汁。ここまで煮干しがきついと苦手な人も少なくないでしょうが、えぐみや苦味はほとんど感じられず、個人的には満足。デフォルトでも脂多めなのも相変わらず。さらに辛味だれが良いアクセントに。ただスープは麺を絡める分には申し分ないのですが、醤油ダレがきつくて飲むのはきついかと。

 太目の平打ち強い縮れ麺。デフォルトでも噛み応えはかなり強く、「堅め」にする必要は全くありません。つるつるした食感もお気に入り。中盛でもさほど量が多いようには思えず、一般的な「並」より心持ち多い程度。凪名物のワンタンみたいなのも健在。ゆるゆるな食感がちょっと苦手なので、これを麺に変えてもらうオプションが欲しいところ。

 チャーシューはまるでサンドイッチ用のハムみたいにぺらぺら。ネギの刻みが大ぶりなのもちょっと苦手。値段の割に具がしょぼい気がしますが、なにせ駅近で便利なのが取り柄。しかも、なんとも微妙なラーメン屋が乱立する川口駅東口界隈で質的に頭二つくらい抜けています。

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2019.09.12

なりたけ@池袋 ~ しょうゆらーめん

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 池袋駅東口から明治通りを南へ。南池袋1丁目の交差点をすぎてすぐ。千葉県を中心に店舗展開している「濃厚背脂」が売り物の店です。約4年半ぶりの再訪。先客4、後客7。

 券売機で「しょうゆらーめん(730円)」を注文。脂の量は「普通」で。ランチサービスなし。

 メニューはかつては「みそらーめん」との2本立てでしたが、いつの間にか「特製辛旨しょうゆ」「特製辛旨みそ」が加わっていました。なお大盛はいきなり2玉になってしまうのは相変わらず。

 店内はL字型カウンター15席。卓上には酢、醤油、ラー油、ブラックペッパー、一味、豆板醤、おろしニンニク。水セルフですが、券売機横に給水器があるだけなのでチト面倒。

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 「スープが濃いと思われる方は調整用のスープを加えますので遠慮なく申し出てください」との旨の張り紙がありましたが、確かにスープは飲む分にはかなりしょっぱい。しかし、もやしと一緒に麺を絡ませる分には特段問題なく、新潟の濃すぎる味噌ラーメンみたいに割りスープがないと食べづらいほどではありません。というか、そもそもこの手のスープは飲む気が全く起こりませんし。

 麺はやや太めの緩い縮れ入り。少々硬めで噛み応えが強く、心持ちごわつきのある食感。「柔らかめ」を頼んでいる客もいましたが、「普通」ですら十分ギトギトなスープに合わせるならこんなもんでしょう。

 麺の上に大量のもやしとネギ、そしてメンマ。このままだとちょっと味わいが単調になりがちなので、卓上のブラックペッパーを適宜まぶしながら食べ進めるのが吉。チャーシューは野菜に隠れがち、かつぐずぐずと崩れやすいタイプ。

 脂は食べているときはそれほど気にならなかったが、食べ終わった後に相当脂が残っていてビジュアル的にびびりました(苦笑)

 それほど好みではないタイプですが、たまに食べたくなる不思議な魅力を持った一杯です。

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2019.09.11

【閉店】100時間カレー@川口 ~ プレーンカレー&フィッシュフライ

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 川口駅東口・樹モール商店街内。トッピング無料クーポン券をもらったのを契機に約2年ぶりの再訪。先客ゼロ、後客3。

 トッピングの種類が豊富なため券売機のボタンが賑やか過ぎて参りましたが、最もシンプルな「プレーンカレー(590円)」を注文し、無料クーポン券でフィッシュフライ(100円相当)をつけてもらいました。

’かつては100時間カレー(濃厚ビーフ)/バターチキン/キーマカレー/ハヤシの4種類からルーを選べましたが、いつの間にか「100時間カレー/ハヤシ」の2本立てに。またカレーの辛さは基本/中辛/辛口の3種類から選べるので、カレー・中辛にしてもらいました。また平日ランチタイム大盛り無料サービスをやっていますが、今回は自粛。

 店は縦長カウンター6席と店奥にテーブル席数卓。水セルフ。卓上にはソース、辛味スパイス、福神漬け。らっきょうはありませんでした。

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 「濃厚」の名に違わぬ、とろみの強いタイプ。香味野菜と果物、さらに和牛の旨味を溶け合わせた旨味溢れる欧風カレーで、中辛にしてもさほど辛くはなく旨味を十分楽しめました。ただプレーンだと本当にプレーンで肉片もなにもありません。ゆえに何かトッピングを加えないとかなり寂しいかと。でもフィッシュフライにタルタルソースは要らんでしょうに、どう考えても。またライスもちょっと堅くてパサつき加減なのが残念。

 この店よりずっと駅近くに「日乃屋カレー」が出来た時にはこの店は厳しいだろうと思ったのですが、意外にも「日乃屋カレー」のほうが潰れてしまいました。この店も悪くはないのですが、いつ見てもそんなに流行っているようには見えず。樹モールのずっーと先にある超地元向けの小さなカレー屋「Curry庵 味蕾」のほうが旨くて割安感があって、いつも混んでるのと対照的。

 

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2019.09.10

流。@十条 ~ 煮干そば+メンマめし

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 十条駅北側の踏切を東へ渡って、線路沿いの路地を南へ。ほぼ1年ぶりの再訪。先客ゼロ、後客5。

 メニュー&券売機ボタン先頭の「煮干そば・並(750円)」を注文。さらにランチタイムには「メンマめし」が100円と格安なのでそれも付けてみました。他にアブラ煮干そば、つけそば、アブラつけそば、辛つけそば、油そばなど。

 店内は縦長L字型カウンター8席。ただでさえ狭い入口が券売機でますます狭くなっているあたりは相変わらず。卓上にはラー油、酢、ブラックペッパー、ホワイトペッパー、一味。水セルフ。店主が少々どん臭いアシスタントを客の前で叱りつけるのはどうかと。

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 すっきりとした外観とは裏腹にスープは煮干しがかなり効いており個人的にはツボにはまりました。しかも辛うじて食べ手を選ばないレベルに抑えてありますし、味もやたら濃いわけではないのでついつい飲み進んでしまいました。なおメニューに「あっさり」と記されてる割には表面の脂が多い気がしましたが、たっぷりと添えられた刻みタマネギや刻みネギが良い箸休めに。

 麺は自家製でやや太めのごく緩い縮れ麺。つるつるとした食感としい、しっかりとしたコシといい、これは大いに気に入りました。スープとの相性も文句なし。

 チャーシューは配膳前に少し炙りを入れてあるのかな?他にナルト、メンマ。

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 「メンマめし」はごま油でピリ辛仕上げ。麺の量は並でも170gとやや多めなので、量的には特に付けなくても良かったかなと思いましたが、これ自体は悪くありません。

 次はつけそばを試してみます。

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2019.09.09

詩@蕨 ~ Bセット(チャーシュー麺(醤油味)+ごはん)

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 蕨駅東口にある食品スーパー「ライフ」から駐車場を挟んだ向かい。ほぼ1年ぶりの再訪で先客1、後客10。

 ここは4種類あるセットメニューめっちゃ割安で、前回は「Aセット(ネギチャーシュー塩らーめん+半ライス:700円)」を注文したので、今回は「Bセット(チャーシュー麺(醤油味)+ごはん:800円)」を注文。昔は醤油だと麺は太麺と細麺が選べたはずですが、今回は何も聞かれず。

 またこの店は限定メニューにも力を入れていて、往訪時には4種類も用意。ただ客入りの割には終始ワンオペで、こんなにメニュー増やして大丈夫なのかな??

 店内はL字型カウンター10席強。水セルフ。卓上には揚げネギ、千住葱油、一味、ブラックペッパー、柚子胡椒。魚粉、おろしニンニク、酢。

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 壁に貼られた能書きを見ると、スープは鶏がら・魚介(かつお・さば・煮干)を使っているとのこと。魚介系と鶏ガラのバランスが良く、いかにも万人受けしそうな出来ですが、惜しむらくはかえしがちょっときつい。一口二口啜る分には問題ありませんが、飲み進むにしたがってしょっぱく思うようになってしまいました。

 麺は浅草開化楼のやや細めストレート。若干水気が少なそうな食感で、やや硬めの仕上がりでしたが、スープの絡み具合&相性は上々。麺量は140gとやや少ないので、セットものが正解。

 2種類のチャーシューはいずれも肉の旨みをしっかり保っていて悪くはありませんが、ちょっと硬いのが難。他に白髪ネギ、青ネギ、かいわれ、海苔。

 好きな方向性だけれども微妙に惜しい感じで満点は付けられませんが、割と近場で無休でやっているので、あれこれ試してみようと思います。

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【観戦記】ル杯2019準々決勝第2戦:鹿島 2-2 浦和 ~ 無意味な全力投球で興梠負傷という最悪の結末

・どこからどう考えても最もプライオリティーの低いルヴァン杯にほぼガチメンを送り込みながら、「2点以上取ったうえで勝つ」というタスク達成に失敗した上に、「ガチメン」の中で最重要であり、全く代えが効かない興梠が負傷するというこれ以上ない最悪のシナリオが現実のものに。

・相手の出方の変化に対応できなかった松本戦のあんまりな逆転負けを「大槻監督の終わりの始まり」と評しましたが、ルヴァン杯は「試合にプライオリティーを付けられない」「取り組みがどれもこれも中途半端に終わる」というやや中期的な観点から大槻監督の能力に疑問符を付けざるを得ない結果に終わり、またしても監督解任までのカウントダウンがちょっと進んでしまったような印象を受けました。

・もっとも大槻監督はトップチームでの経験がほとんどない新米監督であり、至らざるところが多々あるのは当たり前。そんな監督をなぜか急遽招聘して案の定さしたる結果は出ず、おまけに今年獲得した選手はどれもこれも給料なり移籍金なりに全く見合わない残念な出来に終わるという惨状をもたらした中村GMは、大槻監督の去就とか関係なく「さいたま市中引き回しの上、打ち首獄門」に処して然るべきでしょう。とはいえ、立花社長がその惨状及びのその主因をどこまで認識しているのか、かなり怪しいのですが・・・

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・浦和は大幅にメンバーを落とした第1戦からファブリシオ→興梠、宇賀神→長澤、阿部→エヴェルトン、柴戸→青木、鈴木→岩波スタメンを大きく入れ替えて、汰木以外は現有のベストメンバーで第2戦に臨みました。少なくとも2点取らないといけないせいか、第1戦の後半途中で試行した「WBでの汰木&関根の併用」という「超バンザイ攻撃」を採用したのが目を惹きました。

・第1戦、前半だけで「0-3」という非常に厳しい状況だったにも関わらず、何の躊躇もなく興梠を投入したくらいなので、第2戦はほぼガチメンで臨むだろうと予想していましたが、予想以上にガチメンでした。

・鹿島は第1戦からスンヒョン→犬飼、永木→三竿、名古→セルジーニョ、土居→遠藤と4名入れ替え。こちらも浦和同様この後リーグ戦・ACL・天皇杯と次ぐ厳しい日程ですが、若手有望選手を海外にボコボコ引き抜かれてもなお戦力に格落ち感が出ない分厚い選手層のもとで「ご利用は計画的に」とばかりに上手くターンオーバーをこなしています。

・「少なくとも2点取らないといけない」とやるべきことがはっきりしているせいか、浦和の選手達の動きは非常に良く、大槻監督就任以来最高の出来と評してもいいくらい。敵将ですら「相手は試合前の状況でアグレッシブに来ることを想定していましたけれども、あれほどハイインテンシティーで入ってくることは少し予想外でした。」と驚いたほど。

・前3人への縦パスがズバズバ入り、時に最終ライン裏を狙わせるなどして相手守備陣を中央に寄せたところで、高い位置で空いているWB、特に汰木へ大きく展開してサイドから攻めまくりました。岩波から汰木へのワイドな展開なんて形としては垂涎もの。「ちょいミシャ」の4-4-2に対する攻撃手法としてはまさに教科書通りでした。

・また超前がかりな姿勢が良い目に転んでボールを失いそうになっても球際に強く、セカンドボールの回収も早く、ボールを失っても高い位置で奪回出来てと言うことなし。下がってボールを引き出して、いったん叩いては相手の最終ラインの裏を狙い、ボールを失ったら素早く切り替えて守備に回る武藤の消耗はハンパないだろうとは思いましたが。

・8分サイドに流れた興梠クロス→武藤ヘッド(緩い上にGK正面)、16分汰木クロス→興梠ヘッド(わずかに合わず)、21分汰木の縦パスを受けた武藤が左サイドを深く抉ってシュート(角度なくGKセーブ)ると良い形を作りました。

・ただ残念ながら汰木が何度も一対一での勝負の機会を与えたにも関わらず、ドリブルで対面の相手を突破できないという「J1での実力不足ぶり」が祟ってしまい、左サイドは次第に汰木がタメを作って武藤を走らせるだけに。前半浦和の得意な形に持ち込み、圧倒的に押していた割には1点どまりに終わったのは汰木の力不足が主因でしょう。これなら宇賀神の牙城は崩れそうにありません。

・そして28分の先制点は意外な形から。鹿島のクリアボールをバイタルエリアで回収した青木から興梠への縦パスはちょっとずれたものの、興梠がボックス内右サイドで拾ってクロス→長澤&エヴェルトンと二人飛び込んで、エヴェルトンがゴール!! エヴェルトンは38分にも際どいミドルシュートを放ってGKクォン・スンテに冷や汗をかかせる見せ場があり、総じて「ちょいミシャ」攻撃時の4-1-5の「1」のはまり役になりつつあるという好印象を受けました。

・鹿島の前半唯一の決定機は41分、遠藤からのスルーパス一発で白崎が関根の裏を取り、折り返しを伊藤がシュート。絶体絶命の大ピンチでしたが、ここは西川がビッグセーブ。

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・1点どまりだったとはいえ、この大ピンチ以外は鹿島に何もやらせず、上々の出来で折り返しましたが、残念ながら後半早々に興梠が負傷して試合は一気に暗転。46分長澤→興梠のカウンターのチャンスで、興梠のシュートをブエノがブロックした後に興梠と交錯。興梠はいったんピッチに戻ったもののやはりダメで50分にファブリシオ投入を余儀なくされました。

・このブエノのプレーは悪質でもなんでもないのですが、「興梠には厳しく行く」姿勢は鹿島守備陣に徹底されており、興梠も半ば以上それを承知の上でプレーしているとはいえ、何もこんな試合にわざわざ虎の子を出して案の定負傷退場という最悪の結果を招くかね??? 得られるものに対するリスクが全く見合っていません。

・そして興梠退場と同時に、あれだけ見事だった「ちょいミシャ」はいとも簡単に雲散霧消して、攻撃どころかボール保持すらままならなくなってしまい、試合は59分土居を投入して「本気」を出し始めた鹿島のペースに。大槻監督も完全に行き詰まった汰木を早々と諦めて62分に荻原を投入したものの、劣勢を覆せないまま66分とうとう失点。

・失点は第1戦に続いてセットプレーから。小池低いFK→ニアで土居フリックがファブリシオに当たり、そのこぼれ玉を犬飼にいち早く拾われてしまうというやや不運な形でした。しかし、その後もセットプレーで最後は鹿島のシュートで終わり、単に枠に飛ばなかったから大過なかっただけという場面が目立ち、この失点は不運では片付けられないでしょう。

・浦和は残り30分弱で2点取らないといけない羽目に陥りましたが、大槻監督は73分なぜかエヴェルトンを下げて杉本を投入。エヴェルトンは自分が代えられるとは全く思っていなかったのか、しばらく交代を渋っていましたが、この交代は悪手でしょう。

・ファブリシオといい杉本といい、興梠とは特性が全く違うFWなのになぜか3-4-2-1の1トップに据えて興梠と同じようなことをやらせようとする。しかも正しい使い方をされているとは思えないFWをなぜか併用する。興梠不在時のプランBというかコンティンジェンシープランみたいなものの無さには心底がっかりさせられ、「ちょいミシャ」の影も形もなく、ただただ選手達が無秩序・無原則にに走り回っているだけという「ちょいゲルト」的な地獄絵がまたしても目の前に。

・しかし、77分縦パスで杉本をスペースに走らせるという杉本の正しい使い方の萌芽が見られたのを契機に、荻原クロス→ファーに逆サイドから関根が突っ込んでヘッド!!という見事な形で浦和2点目!

・これで「あと1点で勝ち抜け!」という形になったので浦和サポの士気は一気に上がりましたが、ピッチ上で繰り広げられているのは「ちょいゲルト」なことになんら変わりがないので浦和劣勢に変わりなし。

・87分マウリシオが無理に関根に縦パスを入れたのが仇となり、関根はボールを失うどころか大きくバウンドしたボールがセンターサークルにいた伊藤に繋がってしまう大惨事となって鹿島のショートカウンターが発動。土居→セルジーニョ→伊藤と繋がって鹿島2点目。

・もっとも鹿島の2点目は浦和にとってあまり痛手ではなく、もう1点取れれば延長戦に持ち込める可能性が残っていましたが、そんな状況下で90分に起こったのが「VARシカト事件」。長澤のスルーパスを受けた杉本がボックス内でブエノに倒されているように見えるのですがPKはなく、しかもVARと交信を取っている姿が確認できたにも関わらず、佐藤主審はVARを確認しようともせずに流してしまいました。

・この試合、得点の都度佐藤主審は逐一VARと交信してなかなかキックオフさせようとしない不思議なほど慎重な姿勢を取っていただけに、最もVARで確認し欲しい場面でVARを活用しなかったのは謎過ぎました。

・もっとも浦和の劣勢は隠しようもなく、77分に奇跡的に良い形が出来ただけで、むしろ鹿島に3点目、4点目を取られてもおかしくない試合内容だったので、杉本のPKを取っていたとしても延長戦で逆転できた可能性は薄かったと思います。

・負傷退場した興梠はそのままベンチに座っていたので、大事を取って無理しなかっただけなのかもしれませんが、中4日で迎えるC大阪戦、それどころかその次の上海上港戦をも欠場となると一大事です。

・結局興梠がいないとどうにもならないことをまたしても確認しただけに終わったルヴァン杯ですが、その中で数少ない収穫はビハインド時に荻原がWBで使える目途が立ったことでしょうか。少なくとも大槻監督が評価していたであろう汰木よりは可能性大。気性難で、いれこみすぎる嫌いがあるのがリスキーでスタメンにはまだまだと思いますが、ビハインド時は汰木どころか山中よりも優先して投入するに値する出来だったかと。

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-----興梠-----
--武藤----長澤--
汰木-青木--エヴェ-関根
-槙野--マウリシオ--岩波-
-----西川-----

(得点)
28分 エヴェルトン
77分 関根

(交代)
50分 興梠→ファブリシオ
62分 汰木→荻原
73分 エヴェルトン→杉本(杉本が1トップ、長澤がボランチへ)

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---伊藤--土居---
白崎-------セルジーニョ
---レオシルバ-三竿---
小池-犬飼--ブエノ-小泉
-----クォンスンテ----

(得点)
66分 犬飼
87分 伊藤

(交代)
59分 遠藤→土居
80分 小池→永木
90+1分 小泉→チョン・スンヒョン(5バック化)

 

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2019.09.08

はな火屋@新宿 ~ 醤油らーめん

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 西新宿の老舗ラーメン店「はな火屋」が移転したと聞いて往訪。移転したといっても旧店からさほど離れてはおらず、新宿駅西口から新宿大ガード西交差点を渡って小滝橋通り「タリーズコーヒー」のある交差点を左へ入ってすぐ。隣が「博多天神」。旧店からは約1年半ぶりの再訪。先客3、後客5。

 店内の券売機でボタン先頭の「醤油らーめん(700円)」を注文。普通、中盛、大盛まで無料ですが、今回は中盛で。メニューは他に味噌、各種つけめん、夜限定の背脂げんこつなど。

 店内はL字型カウンター9席のみ。卓上には自家製っぽい辛味調味料とブラックペッパー、酢、一味。カウンターを厨房の間の仕切り壁が高くて中の様子は伺えませんが、壁越しに頭上から配膳せず、ちゃんと客席まで持ってくるのは旧店から続く親切なところ。水セルフ。

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 かつては広口で浅い丼で出していましたが、中盛以上は普通の深めの丼で出すことにしたのかな? また大昔は必要以上にでかいレンゲが特徴的でしたが、それは止めて久しくなりました。

 スープは豚骨清湯ベース。スープの出汁にはあまり金をかけずに焦がしネギと表面の脂とかえしとでなんとか持たせているような気がしますが、それでも飽きさせない範囲内に仕上がっています。最初は焦がしネギが随分と減ったような気がしましたが、たまたま片隅に固まっていただけで、食べ進むにつれていい塩梅に。

 店外に菅野製麺所の麺箱が見えた麺は並太ストレートで若干固め。少々安っぽい味わいなので、茹でもやしを適宜絡めながら食べるのがよさげですが、残念ながらもやしも若干茹ですぎてしゃきしゃき感が失われかかっていました。量の明示はありませんでしたが、中盛は確かに一般的な麺量よりはやや多く、個人的にはこれで十分満足。大盛りだとスープとのバランスが崩れそう。単調に思えてきたところで卓上の辛味を投入。

 チャーシューは若干崩れやすいタイプながら旨味は十分。他にメンマ、九条ネギ、海苔。

 相変わらず場所の割には値段が安くてそれなりに満足が行くクォリティーで、コストパフォーマンスは抜群。メニューも豊富で駅近&中休みなしと非常に使い勝手のいい店です。もはやマニア受けには程遠いでしょうが、個人的には高く評価しています。

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2019.09.07

生粋@池袋 ~ 正油そば

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 池袋西口五差路を渡って、丸井向かいの場末臭漂う飲み屋街の一角。なんとほぼ9年ぶりに往訪。先客5、後客9。

 店内の券売機で「正油そば(720円)」を注文。ランチサービスなし。他に塩そば、白湯らーめん、白湯つけ麺、焼石麺せいろ、湯盛り弐番醤等々。往訪時は凉水麺と朝霧麺に×印が付いていました。

 店内はくの字型に近いコの字型カウンター11席。居酒屋然とした白熱電灯が目立つ薄暗い店内は従前と変わらず。厨房内にはスタッフが2人。

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 ここは出汁ではなくかえしに焼サンマを加えていることで有名。誰が食べてもはっきりとサンマだと判るくらいの生臭さゆえ、好き嫌いがはっきりを分かれる一品。個人的にはやや苦手の部類に入りますが、大昔に食べた際よりは生臭さはかなり抑えられているように感じました。煮干しだと海老だの、出汁に魚介類を多用する店が増えて生臭さになれてしまったせいかも知れませんが・・・ また魚臭さはともかく、味が濃すぎて飲み進む気になれないのは残念。

 大成食品の麺箱が見える麺は並太ほぼストレート麺。どういうわけか明らかに茹で不足で硬く、まるで硬めのパスタのような食感。

 具は細切りメンマが多め。他にチャーシュー、刻みネギ、海苔。

 池袋では老舗の部類に入ろうかと思いますが、超久しぶりに来てなんか仕事が雑になってしまった印象を受けました。またサンマ不漁が長期化しているので、先々少々心配。

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2019.09.06

おとなの塩SOBA@西川口 ~ 塩そば

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 青木町公園の北辺りの住宅地内でポツンと営業。西川口が一応最寄り駅になりますが。かなり距離があります。かつて川口市十二月田中学の近くの住宅地内にあった焼肉屋で営業していたラーメン屋「好成」が移転したもの。前店からは2年半ぶりの再訪。先客、後客ともゼロ。

 店内の券売機ボタン先頭の「塩そば(880円)」を注文。ランチサービスなし。メニューは他に醤油そば、赤い彗星(坦々麺)、塩ざるそば、醤油辛そばなど。

 店内はカウンター4席と2人卓×3。焼肉屋よりはずいぶんとこじんまりした店になりました。卓上には胡椒と柚子やリンゴなどが入った自家製の酢。おしぼりサービス付き。

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 スープは無化調で「大山鶏を使用」「あご、いりこ、あじ、昆布、鯖、かつを節をかけあわせた」ダブルスープ。塩ダレは「淡路島の藻塩などを5種類ブレンドし、2種類の昆布、あさり、はまぐり、渡りかに、エビ、ムール貝と大山鶏を合わせたトリプルスープ」とのこと。能書きがごちゃごちゃして難儀ですが、意外にも鶏よりも魚介系の旨味を強く感じました。

 塩ダレは妙にでしゃばらず、食べ初めは無化調にありがちな、よく言えば優しい、悪く言えば物足りない感じがしましたが、食べ進むうちに旨味が広がって来て実に良い塩梅に。ただこのスープに香りの強い柚子皮を添えるのはどうなんだろう?

 麺は自家製で細めストレート。ややざらつきのある口当たりで、思いのほかコシはしっかりしており、スープとの相性、絡み具合とも文句なし。

 具は豚と鶏のチャーシューが3種、さらにアスパラ肉巻きも加わって具はやたら賑やか。他に穂先メンマ、白髪ネギ、きざみネギ、バジルパウダー。

 細かい難点があるにせよ相変わらずびっくりするくらいハイレベルな一杯。ただ美味いけれどもお上品すぎてすぐにお腹が空いてしまいそうな一杯、しかも普段使いするには些か高い一杯を近所のラーメン屋には求めていないんだよなぁ・・・ 間を置いてから「醤油そば」を試してみようとは思いますが。

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2019.09.05

炭火焼き親子丼@なか卯

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 「なか卯」で8月29日から期間限定で発売中の「炭火焼き親子丼(590円)」を試食。なか卯の「お知らせ」に「皆様からの熱いご要望にお応えし」とあることから本商品は過去販売されていたものと思われますが、「なか卯」に来ること自体がほとんどない(川口駅周辺にはなくて、西川口駅前にまで行かないといけないため)ので、「炭火焼き親子丼」どころか、レギュラーメニューの「親子丼」すら食べた記憶がありません。

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 ”なか卯の【こだわり卵の親子丼】は1994年の発売以来、25年間特製の割り下とこだわり卵を使用し、一食一食店舗で手作りしています。”
 ”【炭火焼き親子丼】は、「備長炭」を使用し、ひとつひとつ丁寧に手作業でふっくらジューシーに仕上げた鶏肉がたっぷり入っています。燻煙され、香ばしく焼き上げた鶏肉とこだわり卵を一緒に調理することで炭火の香ばしさが全体に広がり、噛めば噛むほど旨味が溢れます。”というのがなか卯のウリ文句。

 確かにいかにも炭火で焼かれたっぽい黒々とした鶏肉がふわふわというか、かなり液体寄りの玉子とじの中に多数浮いています。ただこのくすんだような黒が良くないのか、通常の親子丼と比べてビジュアルに難があるのは否めません。

 また焼き鳥屋のランチメニューで出てくる「焼き鳥・鶏の串焼きを転用した親子丼」みたいなものをイメージしたのが良くないのか、鶏が小さい上にネギや玉ねぎといった野菜類がほとんどないのも残念なところ。割り下の味が好みよりだいぶ濃いのは店の性格上やむを得ないとしても。

 もっともこれは比べるもの、イメージしたものとの差がありすぎただけの話で、値段を考えれば十二分に評価に値すると思います。再食は微妙だとしても。

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【観戦記】ル杯2019準々決勝第1戦:浦和 2-3 鹿島 ~ 一応試合の形になったが割に合わない

・前半だけで0-3。ハーフタイムで帰ってしまう人すら見受けられた惨状から、興梠投入後2点奪い返して一応試合の形にはなった、第2戦で逆転可能なところまで持ってはいきましたが、それに要した機会費用なりリスクなりを思えば全く割に合わなかったと思います。

・なんなんだろうな、この2試合の「割り切り」の無さは。湘南戦では明らかに続くルヴァン杯に色気を残したと見られても仕方ないスタメン選考、具体的には宇賀神をベンチ外にして山中をスタメン起用する挙に出て、これがものの見事に失敗。

・湘南戦がドローに終わっていよいよ残留争いの深みに嵌まったのは明白なのに、この試合では武藤を中2日で連闘させ、既に使い詰めの関根もスタメン起用。あんまりな前半を受けて、後半はテストに専念するのかと思いきや、なんと興梠を投入する暴挙に出ました。今のチームは興梠が故障したら一巻の終わりなのは明々白々なのに、ルヴァン杯でわざわざ興梠を使うかね・・・ しかも試合後の選手インタビューでは興梠は「もともと使うつもりがなかった」ことが判明。

・使うつもりがなかったならベンチに置くべきではないでしょう!!やることなすこと全てが中途半端。その帰結としてどの試合も結果が出ていない。その挙句若手育成の余裕すら失ってしまいました。残留争いに片足突っ込んでしまった以上、どう見ても優先順位は「リーグ戦>ACL>>>>>>>天皇杯>>>>>>ルヴァン杯」であって然るべきなのに、ルヴァン杯ですら中途半端に勝ちに行って、しかも失敗(いや第2戦に一応可能性は残っていますが)。

・その点昨年のオリヴェイラ監督の割り切りっぷりは凄かった。ACL出場権獲得を必達タスクとして与えられ、そのタスク達成のために最も現実的な天皇杯優勝に早いうちから最優先で取り組んだ末に見事タスク達成。その過程でルヴァン杯でJ2甲府に惨敗するという目も当てられない出来事もありましたし、もうちょっと長い目で見れば戦術的な積み上げはないに等しく、今年早々と行き詰まってしまったわけですが、それでもあの割り切りは評価されて然るべき、限られた資源でタイトルを獲るコツを持っていた監督だったと思います。

・成績不振のオリヴェイラ監督を更迭して、なんだかよく判らない理由で後任に据えた大槻監督はトップチームでの経験がないに等しい新米監督なのに、タスクの優先順位をつけるどころか「若手育成」までタスクに加えたフロントは、何もかもが中途半端に終わっている現状をどう考えているのか? 大槻監督のタスクを減らして楽にしてやる心積もりはないのか?? あんまりな試合内容で前半だけで0-3になったこと以上に腹立たしい問題だと思いました。

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・両チームとも直前のリーグ戦から中2日という厳しい日程。浦和はGK&CB陣こそ岩波→鈴木の入れ替えだけに留めましたが、3列目より前はほぼ総入れ替え。ただ武藤を連闘させたことと、すでに使い詰めで、湘南戦でも後半頭から投入を余儀なくされた関根をスタメンで使ったことは、この試合の重要性からすれば疑問手だと思います。なお、先月Jリーグ特別指定選手に承認されたばかりの大久保がベンチ入りしたのが目を惹きました。

・鹿島も前節清水戦から7名入れ替えましたが、こちらは浦和同様ACL→リーグ戦→ルヴァン杯の連戦の過程でリーグ戦のメンバーを落とした(具体的には白崎、レオシルバ、土居、伊藤がスタメン落ちorベンチ外)結果なので、CBチョン・スンヒョン以外はほぼフルメンバーといって良い陣容。もっとも今年の鹿島は新戦力の台頭が著しく、誰が出ても全然駒落ちの感じがしませんが。

・前半の試合内容は悲惨としか言いようがありませんでした。序盤の浦和はセンターサークル付近くらいからプレッシャーをかけにいったように見受けられましたが、試合後複数の選手から指摘されているように、これが鹿島のビルドアップに対して何の制約にもなっていませんでした。汰木&ファブリシオを併用するとこうなるのは戦前から予想できそうなものですが、この「中途半端」さがなかなか解消されないのは大槻監督の責任でしょう。

・当然ながら浦和は高い位置では全くボールが奪えないので最終ラインで跳ね返すだけになってしまい、なんとか最終ラインでボールを奪っても4-1-5っぽい「ちょいミシャ」仕様の「1」に入る柴戸に展開力が無さすぎて、往々にしてパスミスで終わってしまい、ビルドアップに四苦八苦。また前で何とかボールを収められるのは武藤だけで、その武藤をファウルで潰されると浦和の攻撃は詰んだも同然。せいぜい関根の独力突破に一縷の望みを託すだけに。

・25分くらいから浦和の攻め手のなさを逆手に取られてカウンターを浴びがちになり、汰木が自陣深い位置で名古を引っかけてファウルを取られたのを契機に、35分永木FK→ブエノヘッドでとうとう失点。ブエノにほぼどフリーで飛び込まれるとは・・・

・不格好ながらなんとか耐えていた浦和守備陣。全く点が入る気がしないので1点ビハインドでもきついのに先制点を取られたことで早々と守備陣の心が折れてしまったのか、この失点から大決壊。

・38分の失点はマウリシオの「バンザイ突撃」が契機。この日はなぜか3バックの中央ではなく、右に起用されましたが、どう見てもこれが大失敗。失点場面ではなぜか前に出て白崎を潰そうとしてあっさり交わされ、しかも転ばされてしまう大失態。そこでぽっかり空いたスペースをレオシルバに蹂躙されてボックス内に入られ、ファーへのクロスを土居が楽々関根に競り勝ってゴール。

・マウリシオの「バンザイ突撃」はその後何度も繰り返されたにも関わらず、大槻監督は鈴木とポジションを入れ替えず、森脇と代えようともしなかったのもこの試合の謎でした。

・43分の3失点目に至ってはもう「総員バンザイ突撃」みたいなもので、各々が何の考えもなしにバラバラにボールを追うものの、それではボールを奪えないのは道理で、逆にスカスカになった中盤を好き放題に鹿島に使われた時点でもうアウト。白崎のスルーパスで宇賀神の裏へ小池に抜け出され、小池の折り返し→土居シュートこそなんとかブロックしたものの、こぼれ玉をどフリーの名古に拾われてしまいました。

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・前半だけで0-3。しかも全く点が入る気はせず、守備も完全に破綻しているのは明らか。もう試合にもなんにもなっておらず、後半は荻原や大久保に経験を積ませる場と大槻監督が割り切っても何の批判になかったでしょうに、なんと大槻監督は勝負を捨てずに52分宇賀神に代えて興梠を投入して、汰木を左WB、関根を右WBに回す「超バンザイ突撃」を敢行。

・興梠投入で前でボールが収まりが良くなったので、浦和の攻撃は急に活性化。しかも「超バンザイ突撃」と開き直ったのが奏功して中途半端過ぎた前プレがかなり解消されて、前ハメの効きが良くなる好循環が生まれました。

・58分マウリシオ縦パス(これが唯一のマウリシオ右CBの成果か?)を小池とブエノの間で受けた武藤がボックス内で前を向いてシュート。そのこぼれ玉を興梠が拾って遅まきながら浦和が反撃開始。さらに60分武藤CK→鈴木ヘッドこそGKが辛うじて阻みましたが、クリアし損ねを槙野が詰めて、前半の惨状を思えば奇跡としか言いようがない、まさかまさかの1点差に迫りました。

・これによりゲームは急激にオープンというか流動化。興梠が前でボールを収めてくれるため、ファブリシオが前を向ける機会が増えたこともあって、74分関根の縦パス→ボックス内で武藤ポスト→ファブリシオの決定機を作りましたが、シュートは枠外。

・ただ1点差に迫って俄然スタジアムは盛り上がりましたが、浦和の攻撃に何か今後に繋がるようなものがあったかとなると甚だ疑問。67分関根がボックス内突入寸前でレオシルバに後方から押されて倒された場面(しかしノーファウルで、関根は審判への露骨すぎる異議でイエロー)に象徴されるように、浦和の「超バンザイ攻撃」って要するにやたらハイテンションになった選手が個人能力でなんとかしようとするだけの、いわば「なんとかに刃物」状態に過ぎないように感じました。

・せめて893の出入りであったとしても、ローストチキン屋の屋台の陰からファブリシオが派手に援護射撃をして、その隙に関根が刃物を持って敵の事務所に乱入するみたいな、多少なりとも組織性が感じられたのであればまだ良いのですが、この試合は単に鉄砲玉が代わる代わる現れているだけに過ぎなかったかと。

・言い方を変えれば、興梠投入で建て直した後半ですら「ちょいミシャ」はもはや雲散霧消し、かといって「ちょいオリヴェイラ」でもなく、強いて言えば個人能力に頼るしかなかった「ちょいゲルト」みたいな試合内容ではなかったかと。その先に何があるのか???

・そんな「なんとかに刃物」状態に陥った相手に、まともに立ち向かうと怪我をするだけだとばかりに我に返った鹿島は77分から順次選手を代えて試合を落ち着かせにかかり、最後は念には念を入れて5バックになって逃げ切り態勢に。

・一方浦和は「超バンザイ攻撃」を成り立たせる可燃物=ハイテンションを保つためにはとにかく元気の良い選手を入れるしかないのに、疲労のためかトラップがやたら大きくなりがちな武藤も、サイドで高い位置を取れなくなった汰木をも変えずに放置。負けているのにこれはないわぁ・・・ ようやく86分に投入された荻原のドリブル突破に多少の可能性を感じたものの、10分足らずでは決定機には至らず。試合終了間際に阿部CK→興梠ヘッドもGK正面。

・この塩梅だと大槻監督は中3日で迎える第2戦で興梠をスタメン起用するどころか、ほぼフルメンバーを揃えて「2-0」の勝ちを目指しに行くんでしょうなぁ・・・ その先にどんな地獄が待ち構えていようとも。

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----ファブリシオ-----
--汰木----武藤--
関根-阿部-柴戸-宇賀神
-槙野--鈴木--マウリシオ-
-----西川-----

(得点)
58分 興梠
60分 槙野

(交代)
52分 宇賀神→興梠(興梠1トップ、ファブリシオがシャドー、汰木左WB、関根右WBへ)
86分 武藤→杉本
86分 汰木→荻原

・この試合、Jリーグで初めてVARが採用されましたが、幸か不幸かVARが発動されそうな場面はなし。先述の67分関根へのファウルはそもそもボックス外なのでPKになりようがなく、レオシルバに一発レッドが出る場面でもないので、当然VARはなし。関根がイエローをもらった後に槙野がVARを要求しているように見受けられましたが、あの行為自体がイエローではないかと。

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---伊藤--土居---
白崎--------名古
---レオシルバ-永木---
小池-スンヒョン--ブエノ-小泉
-----クォンスンテ----

(得点)
35分 ブエノ
38分 土居
43分 名古

(交代)
77分 小池→三竿(三竿ボランチ、永木左SBへ)
84分 土居→セルジーニョ(負傷による交代)
87分 名古→犬飼(5-4-1へシフト)

 

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2019.09.04

澤村@北戸田 ~ 肉汁うどん

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 埼京線北戸田駅の北の高架下。最寄りが北戸田駅といっても外環道を渡った先にあって駅からは少々距離があり、しかも周囲はイエローハットとかセルフ洗車場とか中古車販売とかそんな感じの店が並び、飲食店があるほうが不思議なところに建っています。

 もともと浦和駅西口の飲食店街にあった店が移転したものですが、随分と不便なところに移転した割には先客5~6、後客10人前後と早い時間帯から賑わっていました。浦和時代に一度往訪したことがあり、約3年ぶりの再訪。

 券売機はなく、卓上のメニューを見て基本と思しき「肉汁うどん(680円)」を「大盛(+100円)」で注文。浦和時代は並盛で780円だったので100円も値下がりしています。今時非常に珍しい話ですが、家賃が劇的に下がったからかな?

 メニューは他に「鴨汁うどん」「木の子汁うどん」「もりうどん」「肉茄子汁うどん」、数量限定で「牛とろぶっかけ」「薬膳カレーうどん」、期間限定で「胡麻のもりうどん」など。うどん専門店で蕎麦はなし。つけうどんがウリの店ですが、一応「かけうどん」も用意。

 店内はバカでかくて店奥に横長L字型カウンター16席とその前に2人卓から10人卓まで大小のテーブルがずらずらっと。卓上には一味とうどんかえしがあるだけですが、店内2カ所にセルフ薬味(自家製生七味・自家製甘がえし生姜・揚げエシャロット・すり胡麻の4種類)が置いてありました。

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 麺は自家製麺。全粒粉を混ぜ込んだ、太くてねじれ入りでわずかに灰色がかった麺はいかにも武蔵野うどん。堅めで歯応えがかなり強くて、しかもわずかにざらざらした食感。いずれも大のお気に入り。大盛りならボリューム的にも満足。といってもうどんなのでなんら胃もたれることなく、あっとう言う間に食べ終わります。

 つけ汁は具沢山。豚肉を筆頭に長ネギ、青ネギ、油揚げ。デフォルトでも具の量が案外多く、これなら大盛でもなんら不足なく、「肉ダブル」にする必要はなさげ。ただつけ汁はさっと絡むだけなので、具の無い「もりうどん」だとちょっと食べづらいかも。

 若干かえしが強いので、味変には自家製生七味でさらに辛くするよりも、自家製甘がえし生姜で甘目にシフトするほうが良さげ。最後は卓上にポット入りで置いてあるゆず湯でスープ割を楽しんでフィニッシュ。

 浦和時代より若干行きづらくなりましたが、そこそこレベルが高い武蔵野うどんを安めの値段で食べられるので大満足です。

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2019.09.03

さい。@大山 ~ もりそば・中盛

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 大山駅南口から南へ。吉野家の向かい辺り。アーケード街から微妙に外れた、駅至近な割にはぱっと見では判りづらい曲がり角に立地。先客1、後客4。店先に「もりそば大勝軒」の行燈があってそれ系の店だと判ります。さらに看板に可愛いサイの絵が描かれています。固有名詞に句点を付けるのは遠い昔に流行ったような・・・ 予定していた店の開店時間についてネットでガセを掴まされてしまい、やむなく近隣のこちらへ転進した次第ですが、なんと9年ぶりの再訪。

 券売機はなく、メニューを見て「もりそば(750円)」を注文。並(300g)、中盛(450g)同値段なので中盛にしてもらいました。後払い。大盛(600g)は100円増し。「もりそば」以外に「ラーメン」もあり、こちらは並でも250gあって「もりそば」よりも標準から上方に大きく乖離しています。

 店内はI字型カウンター5席。店先には「奥に座敷あり」との貼り紙がありましたが、奥の様子はカウンターからは判らず。さほど大きな店には見えませんがスタッフは3名もいました。卓上にはホワイトペッパー、ブラックペッパー、一味、酢、おろしニンニク、豆板醤、醤油、ラー油など。

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 麺の丼とほとんど変わらない位でかい器に並々と注がれたつけ汁が出てきました。つけ汁は動物魚介ベースでわずかにオイリッシュ。大勝軒系にありがちな酸味が強めのタイプですが、大勝軒系にしては甘味控えめで個人的には食べやすいほう。但しメンマが強烈に酸っぱいのは減点材料。
逆に細切りチャーシューは値段の割には結構入っていて、しかも肉の味がしっかり楽しめる秀逸の出来。一つだけですがワンタンが入っているのもお値打ち感あり。刻みネギも多め。

 自家製麺の麺はやや太めのほぼストレート。前回往訪時は「丸い断面の太麺がかなり強めに縮れています」と記録されているので長い月日の間に麺を変えたのでしょう。つるつるっとした食感で程よいコシ加減が結構気に入りました。つけ汁はさっと絡む程度でしつこくないためか、具が多めで飽きがこないせいか、ちょっと一味を投入して変化を付けた程度で450gを一気に完食。腹はパンパンになるものの、もたれる感じはせず。

 特に際立った特徴はありませんが至って無難な出来で、大山商店街で幅広い客層に受け入れられているのか、長続きしているのも納得。

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2019.09.02

葵 ララガーデン川口店@川口 ~ 味噌らぁ麺

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 川口駅西口からオリンピック通りを西へ進んだ「ララガーデン川口店」内。先客3、後客9。川口&蕨で4店舗を展開している「葵」グループの店です。ララガーデンのレストラン街ははま寿司・大戸屋・イタトマといったSC定番店を除くと入れ替わりが激しく、ここは「一鶏」の跡地かな?

 券売機はなく、卓上のメニューを見て川口店限定の「味噌らぁ麺(750円+税=810円)」を注文。あっさり/こってりが選べて、味噌は「こってり」がお勧めとのことだったので「こってり」を注文。なお終日麺大盛サービスをやっていたので大盛にしてもらいましたが、店のほうからは積極的には勧めてきませんでした。なお量は並150g、大盛220gとのこと。

 メニューを絞り込んで特色を出している葵の他店とは異なり、ここはSC店らしく塩・醤油・つけ麺・まぜそばとなんでもあり。

 店内はSC内店舗らしく全席ボックス席でカウンター席無し。水セルフ。卓上にはカエンペッパー、ブラックペッパー、酢、ラー油、生しょうゆ。味噌らーめんに最適の一味ないし七味がないのが残念。

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 スープは6種類をブレンドしたという味噌が全面支配してやや辛めで、旨味に釣られてあえて飲み進みたくなるような気は起らず。具は全部後乗せで炒め物がないせいか、「こってり」といっても背脂を少々増やしたくらいでさほど脂っぽくありません。というか茹でもやしの乗せたのが災いしてスープの旨味が減殺されているような気も。

 麺は並太の強い縮れ麺で、しっかりした噛み応え。大盛だとスープとの量的バランスが崩れてしまい、これもスープの美味さを損なっているような気がしました。

 サイコロ状のチャーシューは脂身が多くてイマイチ。他にとうもろこし、刻み青ネギ。

 SC内店舗なので期待値はハナから低めでしたが、残念ながらその低いバーすらクリアできず。

 なお「葵」グループはここ数年次々と店を増やしてきましたが、さすがに人材確保上無理があったようで、「葵 ララガーデン川口店」を出店した直後に、川口・ふじのいち商店街にある「アオイロー」がしばらく休店状態に追い込まれてしまいました。またそもそも他店と性格が全然違うSCに店を出したのが良かったのかどうか。

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【DAZN観戦記】19年第25節:湘南 1-1 浦和 ~ せめて前向きに考えたい勝ち点1

・ズタボロの前半をなんとか1点リードで折り返し、後半は湘南にチャンスらしいチャンスを与えず、久しぶりの勝ち点3がほんのり見えてきた時間帯になんだかよく判らないPKを取られて勝ち点2がスルリとこぼれ落ちてしまいました。

・PKはエヴェルトンが梅崎を後方から倒しているように見えるのをファウルとみなしたのでしょうが、梅崎が簡単に転んでファウルをもらいにいっているようにも見え、しかも「これを取るならアレも取れよ!!」というシーンがちらちらしてならない、所詮Jリーグの笛だからなぁ、しかも「恐怖のあ行主審」だしなぁ、な諦念に近い気持ちしか沸いて来ない判定でした。

・ただ試合内容からすれば前半が酷すぎて、前半のうちに同点どころか逆転されていても全く不思議はありませんでした。ひとえに湘南のシュート精度の低さ、端的に言えば野田のあんまりな「J1.5」っぷりに助けられたようなもので、試合内容からすれば勝ち点1は妥当どころか御の字といっても良いくらい。浦和と勝ち点が同じで、残留争いの渦中にある湘南に勝ち点3を与えなかったことで最低限のタスクは果たしたと前向きに評価すべきでしょう。また大槻監督が珍しく早めに選手を代えて、劣勢を挽回できたのも積極的に評価していいと思います。

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・とはいえ、前半のあんまりな試合内容から目を反らすわけにもいきません。ACLアウェー上海上港戦から中4日なら大きな問題はないと踏んだのか、浦和のスタメンはファブリシオ→武藤、関根→山中と2名を入れ替えただけ。上海上港戦でベンチ外だった宇賀神がこの試合もベンチ外だったのが謎で、故障でなければ同じくベンチ外だった柏木同様、ルヴァン杯に色気を残した結果なのかもしれません。そして宇賀神ではなく、山中をスタメン起用したのが大失敗でした。

・浦和の立ち上がりは珍しく上々で、3分には杉岡橋岡が大きくサイドチェンジ→武藤折り返し→興梠が詰めて幸先よく先制。しかし、浦和の攻勢は10分くらいで沙汰止みとなり、その後は防戦一方に。

・不思議だったのは3-4-2-1同士のミラーゲームでポジションのミスマッチはないはずなのに、浦和の守備が全く嵌まらなかったこと。基本フォーメーションが同じなだけで、浦和がバランス重視=ポジション固定的なのに対し、湘南は流動的かつ上下動が激しいので浦和がマークすべき相手を掴まえきれなかった結果なのかもしれませんが、とにかくこれには参りました。

・前ハメが効かないので高い位置でボールを奪えず、球際でも競り負け、セカンドボールは全く拾えないという惨状ゆえ最終ラインが下がって苦戦。なんとかボールを奪回しても、湘南の激しいプレッシャーを受けてビルドアップはままならず、簡単にボールを奪回されてまた攻撃を浴びてしまうの繰り返し。西川は途中から細かく繋ぐのを諦めたのか、ゴールキックは全部ロングボールを蹴っていましたが、頼みの橋岡が杉岡に競り勝てないので蹴りだす相手に困った挙句、悉く湘南ボールになってしまう惨事に。

・波状攻撃を浴びる中で山中の裏は常時狙われていて、左サイドの守備はボロボロ。壁パス一発で簡単に裏を取られてしまう山中の守備は困ったものですが、初めて起用した選手ではあるまいし、これはもう「一人示現流」的な選手をスタメンで起用した監督の責任でしょう。13分松田クロス→野田どフリーでヘッド、39分齊藤クロス→野田どフリーでボレーと浦和左サイドから2回似たような形で決定機を許してしまいました。

・14分にはセンターサークル付近で齊藤に詰め寄られたエヴェルトンがボールを失ってショートカウンターを食らうという、湘南戦で最もやってはいけない形=球際の弱さを象徴するような形で決定機を許してしまいました。

・また切り替えの速さも湘南に遠く及ばず。19分には浦和が攻めきれずに湘南ボックス内でボールを奪回されたところからロングカウンターを食らって野田のシュートまで持っていかれてしまいました。なおこのロングカウンターの契機はボックス内でエヴェルトンが倒されたところから始まっていて、梅崎のを取るならこれも取れよという気が少々。

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・山中のあんまりな出来を見てさすがに業を煮やしたのか、大槻監督は山中を早々と諦めて後半頭から関根を投入。しかもあまり意味がなく、中盤がスカスカになる元凶でしかなかった前プレを控えて、5-4-1のリトリート色を強めた守備へ転換したように伺えました。

・選手交代が往々にして後手に回り勝ちで、失点してようやく選手を代える傾向が強かった大槻監督にしては珍しい(誰が見てもそこを修正するわなと思えるものであったにせよ)積極的な動きで、しかもそれが奏功。これで湘南の攻め手はほとんどなくなってしまい、左右からクロスを入れては浦和CB陣に淡々と弾き返されるだけに。

・一方浦和は後半立ち上がりに西川ロングフィード→興梠頭で反らしたボールを拾った武藤がボックス内突入という単純極まりない形で決定機。そして58分浦和のロングカウンターによる決定機、エヴェルトン縦パス→武藤が左サイドを疾走して横パス→興梠のシュートはGK秋元がセーブ→こぼれ玉を武藤が拾うもシュートは枠外。特に後者の決定機を逃したのが結果的に勝ち切れない一因になってしまいました。

・大槻監督は72分に武藤に代えて途中まで用意していたファブリシオではなく柴戸を投入。「守りきれ!」というメッセージを判りやすく伝えた点では意味のある交代だったと思います。84分の杉本投入は、DAZNでは興梠自身が要求したと言っていたのでやむを得ないものなのでしょう。

・しかし「守りきれ!」との指示は伝わっているっぽいものの、柴戸&杉本投入は効いているとは言い難く、疲弊した浦和は自陣深い位置でのファウルが続出。これが伏線なのか、自陣深い位置からのスローインを受けてボックス内に突入した梅崎にPKを与えてしまって逃げ切りに失敗。

・試合内容が芳しくない上に、なんだかよく判らないPKを取られて選手もイラついたのか、激昂したマウリシオはATに報復行為で一発レッドでもおかしくない愚を犯し、槙野も試合後に暴言でも吐いたのかイエローをもらってしまいましたが、これらは「恥の上塗り」でしかないしょう。

・16位鳥栖に勝ち点4差と迫られ、しかも得失点差で大きなビハインドを抱えた浦和は残留争いにどっぷり浸かったと言わざるを得ない厳しい状況に陥ってしまいました。

・残り9試合で「残留争い組との直接対戦は少なく、上位陣との対戦を多く残している」というのは順位ほど力の差はないJリーグではそんなに気にする必要はない(残り試合で浦和の勝ち目が薄いのはおそらく鹿島と川崎くらい)と思いますし、チーム状態の悪さで浦和が突出しているわけでもないとも思いますが、ここに至ってはリーグ戦最優先と腹をくくらざるをえないでしょう。

・そして、こんな試合の直後は「もうACLもとっとと負けて、残留争いに専念したい!!」と思うのですが、いざACLの試合を迎えると「なんでもいいから勝てぇぇぇぇ!!!」になってしまうんだよなぁ、これが・・・(つД`)

・2011年以来久しぶりに足を突っ込んだ本格的な残留争い。この過程の中で誰もが「リーグ戦とACLの二兎を追う」なんて、今やクラブの能力にも体力にも全くそぐわなくなった馬鹿げた目標に別れを告げることになるのでしょう。その馬鹿げた目標を掲げたフロントがどうなるのかはさっぱり判りませんが。

-----興梠-----
--武藤----長澤--
山中-青木--エヴェ-橋岡
-槙野--マウリシオ--岩波-
-----西川-----

(得点)
3分 興梠

(交代)
HT 山中→関根
72分 武藤→柴戸
84分 興梠→杉本

-----山崎-----
--野田----松田--
杉岡-金子--齊藤-岡本
-大野--坂---山根-
-----秋元-----

(得点)
90分 梅崎(PK)

(交代)
58分 松田→梅崎
75分 野田→菊地
78分 岡本→古林

・湘南は前節仙台戦から鈴木に代わって、出場停止明けの大野がスタメンに復帰しただけ。

※写真は試合とは全く関係がありません。

 

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2019.09.01

【観戦記】19年第10節:浦和L 6-0 日体大 ~ 勝つって嬉しいねぇ・・・忘れていた喜び

・約3ヶ月半もの中断期間を経て再開されたリーグ戦。浦和は日テレと並ぶ勝ち点18で2位につけているものの、3~5位まで勝ち点15で続いているという混戦状態。ゆえに下位に沈む日体大相手に取りこぼしは許されないどころか、できれば得失点差を稼いでおきたいところ。

・カップ戦からも1ヶ月も間が空いて試合勘がないせいか、浦和の立ち上がりの出来は芳しくなく、パスがつながらないどころか自陣での不用意なボールロストすら散見されましたが、10分過ぎにはなんとかリズムを掴んで攻勢に転じた後はやることなすこと全て良いほうに転んで、終わってみれば菅澤のハットトリックを含む6-0の圧勝。

・相手が元気な時間帯に着々と得点を重ねて事実上勝負を決してしまい、相手がバテバテになったところでさらに畳みかける。大量得点が生まれる典型的な試合展開で、試合後のインタビューで菅澤が「もうちょっと取れた」と本音を漏らしていましたが、確かにその通り。

・一生懸命前から追いかけても全然ボールを奪えないし、最終ラインの裏に蹴られてしょっちゅう背走を余儀なくされるし、そうこうしているうちに終盤バテバテになって力尽きる。これって浦和が日テレ戦でよく見る試合展開に酷似しています。まぁ浦和vs日体大ほど浦和vs日テレには力の差はないので、浦和が元気なうちはボールも奪え、点も入るのですが、基本的な構図はそっくり。ゆえに久しぶりに見た圧勝劇は嬉しいことは嬉しいのですが、明日は我が身という気も少々。

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・12分の先制場面、ボックス内の菅澤に縦パスが入った時点で副審の旗が上がっていたにも関わらず、なぜか主審はオフサイドを取らず、菅澤のポストを活かして後方から詰めた柴田がゴール! 現地では何がなんだかさっぱり判りませんでしたが、菅澤への縦パスと思われたものは日体大のバックパスというかクリアし損ねみたいなもので、これではオフサイドの取りようがなく主審GJ過ぎました。

・続いて17分縦パスを受けて右サイドを疾走する水谷からクロス→菅澤が相手CBに競り勝ってヘッドで2点目。

・この日の浦和の攻撃は2点目に象徴されるようなサイド攻撃がほとんどで、1点目のような菅澤への縦パス&ポストプレーを活かす形はオプション程度。サイドでタメを作って後方からオーバーラップしてくるSBor最初から高い位置にいるSBを相手最終ライン裏に走らせる場面が目立ちました。そしてサイドからボックス内で待ち構えるor裏抜けを狙う菅澤へ。31分には佐々木→菅澤裏抜けという狙い通りの決定機(GKが前に出てきて菅澤シュートを撃てず)も。

・そしてこのサイドの攻撃基点を作るまで、前半の浦和は非常に手数をかけていました。GKからしっかり繋ぎ、相手の前プレを逐一剥がして、相手の守備網が薄くなったところでようやくペースを上げてサイドから一気に攻める。いきなり最終ラインから菅澤にロングボールを当てるなんてまずやりません。

・両SBがやたら高い位置にいるので、その代わりに安藤が下がってビルドアップを助けるというバランス的にどうかと思われる場面も目立ちますし、そもそもなかなか直線的にゴールへ向かわないので甚だ迂遠な気もしますが、蒸し暑い中で執拗にボールを回して相手の前プレを悉く空回りさせて疲弊を誘ったのが終盤効いたようです。どこまで意図的だったのかは判りませんが。

・47分、佐々木の縦ポンを日体大のボランチがヘディングで前方にクリア出来ず、あろうことか最終ラインの裏にいた菅澤に繋がってしまう大惨事となり、菅澤が追いすがるCBを振り切ってそのままゴール。

・63分には相手を押し込んだ状態から吉良の縦パスを受けてボックス内で前を向いた菅澤がループ気味にゴール!! ボックス内には日体大DF陣が揃っている上に菅澤の前にもしっかりDFが付いていたはずですが、この日の菅澤は神がかっているというかなんというか。前述のようにこの日は戦術的に菅澤のポストプレーに多くを依存せず、「下がってボールを受けてサイドに叩いて、フィニッシュでまた顔を出す」みたいなマルチタスクをさほど背負わされていないように見受けられたので、フィニッシュに余力があり、いい感じに力が抜けていたのかも。

・ほぼ勝負がついたところで、森監督は塩越、長嶋、柳澤を順次投入して前目の選手を交代。普段出番がない選手のテストという意味も兼ね備えていたのでしょうが、ボールを回され続けて70分過ぎには完全に足が止まってしまった日体大は続々と投入される浦和のフレッシュな選手達の活発な動きに抗しきれずに守備が大決壊。浦和から見ればいわゆる「死体蹴りモード」に。

・75分佐々木横パス→菅澤スルー→塩越シュート、76分水谷縦パス→菅澤ポスト→塩越ボックス内突入して横パス→水谷シュートの決定機こそ逃しましたが、85分CKからの流れで塩越のクロスを清家ヘッドで5点目。87分には塩越が左サイドからカットインして縦パス→菅澤ポスト→柳澤ミドルが炸裂して6点目。柳澤はこれがリーグ戦初出場で初ゴール!!

・浦和のピンチらしいピンチは53分、長船のトラップが大きくなったところを相手に突かれて裏を取られた場面だけかな?日体大のシュートはわずか2本。大差が付いても攻守とも雑なプレーが一切見受けられなかったのもこの試合の収穫でした。

-----菅澤-----
吉良---水谷---安藤
---栗島--柴田---
佐々木-南--長船-清家
-----池田-----

(得点)
12分 柴田
17分 菅澤
47分 菅澤
63分 菅澤
85分 清家
86分 柳澤

(交代)
66分 安藤→塩越(塩越がトップ下、水谷が右SHへ)
76分 水谷→長嶋
82分 吉良→柳澤

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【今日のゆずほ】

・故障がようやく癒えたばかりのゆずほ。当然なからここまでベンチ入りすらなく、高橋がU-19米国遠征中で不在なのを奇貨として今季初めてベンチ入り出来たことだけでも十分幸いだと思いました。ところが、北海道合宿での出来がよほど良かったのか、早々と大差がついた幸運も手伝って、なんと途中投入一番手で、30分近く出場時間が与えられたのにはビックリ!!

・ゆずほが投入された時間帯には先述のように相手はバテバテになっていてスペースが十分にあり、球際の競り合いを繰り返す羽目にもならず、トップ下というか縦並びで下がり目のFWのような位置でゆずほはやりたい放題で2得点に関与。途中投入された選手の果たすべきタスクを十分果たしたと言っていいでしょう。ぬるぬるくねくねしたボールキープは健在でしたし、自分がボールロストした後も素早く切り替えて自分のケツを拭きに行ってましたし。

・それだけに75分の決定機を逃したのは痛恨の極み。菅澤が「どフリーのお前が撃て」と言わんばかりにスルーでお膳立てしてくれたのに、「ゆずほ撃てぇぇぇーーー」とワシが絶叫したのも虚しくゆずほはちょっと躊躇したのが祟って後方からDFに迫られてしまい、ようやく放ったシュートは力なくGKの下へ。なんじゃそりゃ・・・・86分の柳澤のゴールよりはイージーだったはずですが・・・ 前目の選手は往々にして数少ない出場機会でゴールを決められるかどうかでその後の人生が変わっちゃうからなぁ・・・

 

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