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2019.09.26

【観戦記】19年天皇杯4回戦:浦和 0-2 Honda ~ 何一つ良いところなく、大槻体制の終焉を実感

・Hondaはプロチームを目指さないのが社是なのでJFLに在籍していますが、例年JFLの上位におり、直近ではJFL3連覇を果たし今年も首位を独走中。「門番」と俗称される通り、J3入りを目指すクラブにとっては乗り越えるのが非常に難しいチームで、その実力はJ2中下位チームよりは上だろうと噂されていました。

・一方浦和はJ1にいるとはいえ残留争いにどっぷり浸かっている身。しかも中2日でJ1残留へ向けての一大決戦=アウェー鳥栖戦が控えており、その後も中3日でACL広州恒大戦、さらに中3日でホーム清水戦というハードスケジュール。残念ながら事ここに至っては天皇杯のプライオリティーは大きく落とさざるを得ず、大槻監督が天皇杯で主力を悉く温存したのは当然だと思います。

・関根や興梠を無理使い・無駄遣いした挙句、何も得られずに終わったルヴァン杯の大失態を思えば「長足の進歩」と言ってもいいくらい(苦笑)。まぁ大槻監督も試合前の会見で「鳥栖戦がナイトゲームだったら別ですが、14時キックオフなので、72時間は取れない感じなので、回復は難しいですよね。」と語っていたので、天皇杯でのフルターンオーバーは予想通りでしたが。

・控え選手だらけで強敵Hondaに臨んだものの、残念なながら何一つ良いところなく敗れて来年のACL出場は絶望的になってしまいました。といっても、個人的には浦和はもうリーグ戦とACLを並行して闘う能力も戦力もないので、来年のACL出場権を失ったこと自体は特に問題ないと思っています。

・問題は負け方があまりにも悪すぎたこと。「ちょいミシャ」に向いている選手なんて全然いないのに「ちょいミシャ」をやらせる監督って相当アホでしょう、どう考えても。幸いにも前の試合(ホーム上海上港戦)から中7日と時間があり、たとえ付け焼刃だとしてもHonda相手にスペシャルなことをやろうとすれば出来たはず。

・それを無為無策というか、まず機能しないであろう形で試合に臨んで案の定完敗って何なんだろう・・・・大槻監督は机ではなくてただのテーブルなんでしょうなぁ(引き出しがない)。相手が手強いのは確かなので、「やろうとしていることは判るけど、レギュラー組じゃないんで精度が足りずに勝てませんでした」ならまだ諦めもつきます。しかし、何をしたいのかさっぱり判らんまま試合終了っちゅーのは結構堪えたました。

・先述の通り、フルターンオーバーは仕方ありませんが、大槻監督がその制約条件下で勝ちに行く最善手を探ったようには思えませんでした。そして結果どころか試合内容も純然たる「捨て試合」と化してしまっただけなく、サブ組の自信なりモチベーションなりを毀損しただけに終わったように見受けられました。

・またチーム全体だけでなく、選手個々人を取り上げても良いところなし。大卒の岩武含めて、今季獲得した選手が全然戦力になっていないって、大槻監督招聘の責任を含めて中村GMのクビが飛んでもなんら不思議はない惨状。

・今季のあんまりな試合の数々を見るにつけ、再来年どころか数年先にACLの舞台に立てる力を取り戻せているかどうか不安で仕方がありません。

Honda004

・繰り返しになりますが浦和はこの一戦で主力をことごとく温存し、ホーム上海上港戦からの連闘はGK西川のみ。興梠・関根・青木・長澤はベンチにすら入れず、大槻監督なりにルヴァン杯の大失態を反省している風。なお槙野はルヴァン杯第2戦で審判を侮辱したとの咎(ああ、またなぜか浦和だけ咎められる案件・・・)で出場停止。

・4バックの可能性も感じさせるスタメンでしたが、ふたを開けてみればなんのことはない、フォーメーションは宇賀神をCBに転用したいつもの3-4-2-1でした。そして案の定これが笑っちゃうくらい機能しない。

・浦和はいつものように前からハメにいった風でしたが、連動性に難がある以上にプレス強度が全然足りないことも相まってHondaに楽々交わされて全く嵌まらず、結局自陣に守備ブロックを敷いて最終ラインで跳ね返すしかありませんでした。

・攻めてはビルドアップに四苦八苦。阿部&柴戸では縦パスは思うように繰り出せませんし、受け手に至っては壊滅的。プロデビューを果たした池高は明らかに力不足でしたが、汰木も池高と大差がない有り様。杉本はボールが来ないのに業を煮やしてかしょっちゅう中盤に下がってくるものの、それが何を引き起こすでもなし。

・大笑いしたのが20分右サイドに抜け出した池高のクロスを杉本がボックス内でスルー。杉本は背後でフリーになっている汰木に撃たせるつもりだったのでしょうが、汰木は杉本との距離が近すぎて反応できず。連携に多くを期待できないのに、決定機でそんな難しいことするか???

・流れの中からは全く点が入る気がしないせいか、セットプレーに賭けている感じはしましたが、この日は山中のキック精度が劣悪すぎて、チャンスになったのは33分山中FK→マウリシオヘッドのみ(残念ながらGK正面)。こぼれ玉を宇賀神が拾ってミドルを狙う、昨年の天皇杯決勝を思い起こさせる場面も2度ありましたが、いずれも枠外。

Honda001

・さすがにこれでは90分で勝てないと思ったのか、大槻監督は前半だけで池高を見切って武藤を投入。ボールを引き出せ、かつある程度キープも出来る武藤投入で、浦和はボールが持て、かつ相手を自陣に押し込む時間帯こそ増えましたが、これがある意味浦和の自爆ボタンというか自分で自分を縛る罠というか・・・

・今の浦和ってボールを握ることをやたら重要視していますが、それが半ば自己目的化していて、ボールを握ってからの先=ゴールに結びつける過程が全然整備されていません。それが「ちょいミシャ」が所詮初期配置がミシャ式なだけで、内実が全然ミシャっぽくない主因。レギュラー組ですらそんな感じで、結局興梠の臭覚でなんとかしているだけに過ぎないのに、サブ組主体では何かが起こるはずもなし。

・「山中千本ノックシステム」は完全に錆びついてしまって、へっぽこクロスを連発。出番を失って久しい山中はコンディション面もメンタル面もよほど悪いのかもしれませんし、それ以上に上げる先の動きがこれまたへっぽこなのかもしれませんが。

・またポストプレーヤーとしては多くを期待できない杉本に裏抜けを狙わせるという「より正しい使い方」も散見されましたが、杉本が折り返したところで誰にも合わず。

・この日浦和が最もゴールに迫ったのは相手を押し込んだ場面ではなく、後半開始早々の汰木自陣でのボール奪取からのロングカウンターだったというのは、大槻監督のチーム作りが根本的に間違っていることを雄弁に物語っているような気がしてなりません。

・そして83分の失点場面。山中FKがGKにあっさりキャッチされてからのカウンター。浦和は攻守の切り替えが遅くて守備陣形はグダグダ。マウリシオが最終ラインに戻りきれずに中盤に残っている有り様で、しかもそのマウリシオのパスミスがHondaのショートカウンターを誘発。狂犬柴戸が無意味に飛び込んでバイタルエリアはガラガラになり、宇賀神は佐々木にあっさりぶち抜かれ、佐々木が折り返した先にはゴールを決めた富田だけでなく、その奥にもフリーの選手がいるって守備陣はボールウォッチャー過ぎるだろう・・・

・大槻監督は失点直後に全くいいところがなかった山中に代えて荻原を投入しましたが、残念ながらこれが火に油を注ぐ結果に。佐々木に深々と左サイドを抉られてしまった荻原もプロとしてどうなのかと思いましたが、さらに酷いのがCB陣、特にマウリシオ。ボックス内には原田しかいないのも誰も原田を見ていないとは・・・

・さらに88分にもHondaがスローインから浦和右サイドを抉って富田の枠内シュートで終わる決定機がありましたが、1点取られただけでその後いとも簡単に崩れてしまうという粘りの無さというか諦めの速さというか、集中の切れ具合というか、もうこれはルヴァン杯第1戦の前半と全く同じ構図。ベンチにいた興梠が「勝つ気ないのか?」と酷評したアレが再現された格好で、もうサブ組は大槻体制下では気持ちが完全に折れているのでしょう、たぶん。

・AT突入直前に杉本が儲けものとしかいいようがないPKを獲得。自分でPKを蹴りに行ったのは良いとしても、なんと失敗。しかもボールを置きにいったような蹴り方でGKにキャッチされてしまうという、あまりにもあんまりな失敗で、ただでさえ怒り心頭の赤者の傷口に塩と辛子を塗り込む始末。

・どんな内容であっても天皇杯で勝つとか、負けても何がしか将来に繋がるプレーがあったとかで鳥栖との大一番を迎えたかったはずなのに、鳥栖戦へ向けて弾みをつけるどころか、もうチーム崩壊は秒読みと思わざるを得ないあんまりな試合内容でアウェーに乗り込む羽目に。鳥栖戦及び清水戦の結果如何では大槻監督更迭已む無しだと思います。またしても人材の使い捨てになってしまい、甚だ残念ですが。

Honda005
-----杉本-----
--汰木----池高--
山中-阿部--柴戸-岩武
-宇賀神-マウリシオ--森脇-
-----西川-----

(得点)
83分 富田(Honda)
87分 原田(Honda)

(交代)
HT 池髙→武藤
76分 森脇→岩波(負傷による交代)
83分 山中→荻原

・西川はともかく、マウリシオがこの試合にスタメン出場したのは出場停止明け後もリーグ戦&ACLでスタメン出場する可能性が低いという意味合いなのでしょう。もともと瞬間湯沸かし器系(インスタはいつも無表情なのに!)ですが、このところずっとイライラしているように伺え、集中も切れがち。鈴木にポジションを奪われるのも仕方ありません。

・武藤を45分も使ったところを見ると、鳥栖戦は興梠・長澤・ファブリシオのセットで臨むのでしょう。

・この試合にベンチ入りすらできなかったマルティノス&柏木。柏木は依然故障中との話もありますが、マルティノスは完全に戦力外のようで・・・

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