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2019.11.30

京一本店@京都・四条大宮 ~ 中華そば

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 阪急京都線大宮駅から北西へ進んですぐ。「餃子の王将」1号店の並び。先客5、後客ゼロ。

 往訪して驚いたことに純然たるラーメン屋ではないどころか、うどん&そば、さらに各種丼ものもある大衆食堂的な店でした。おまけにぜんざいなどもあって喫茶店的な使い方もできるようです。

 券売機はなく、後払い。店では「カレー中華」や「あんかけ中華」を推していましたが、最もシンプルな「中華そば(730円)」を注文。

 店はテーブル席のみで、縦長の店に4人卓がずらずらっと並んで計60席くらい。卓上にはコショウ、一味、山椒、七味。全席喫煙可みたい・・・

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 スープは豚骨&鶏ガラがベースのようですが、丼の縁にうっすらと魚粉らしきものも。それはともかく、このスープが妙に甘い。出汁は美味そうなのに、甘さが邪魔になってどうにもいけません。ラーメンスープというより、甘いきつねうどんの汁に寄った感じかなぁ・・・ 売り物の「カレー中華」や「あんかけ中華」向けにスープを最適化した結果なのかもしれませんが。

 麺は並太ストレート。水気少なめの心持ちごわついた食感で、スープの絡みはもう一つ。

 チャーシュー薄くてパサつき気味。スープが移ったせいかチャーシューも甘くなっていました。他にかまぼこ、青ネギ多目。

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2019.11.29

ごろいち@戸田 ~ 鶏そば塩

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 埼京線戸田駅東口を出て目の前。外食店や商業施設が多い西口と違って東口はいきなり住宅地でほとんど何もないので、この店がやたら目立ちます。先客ゼロ、後客2。

 店内の券売機ボタンを見て、店長お勧めの「鶏そば塩(750円)」を注文。ランチサービスなし。

 メニューは他に鶏そば醤油、濃厚鶏そば(塩・醤油)、鶏つけそば(塩・醤油)など。

 店内はL字型カウンター10席と4人卓×2。卓上にはおろし生姜と柚子胡椒。

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 店外のウンチク書きによるとスープは「美桜鶏のガラのみを低温で8時間以上じっくり炊き上げ」たとのこと。鶏臭さは全く感じませんが、鶏出汁の旨味はそれなりに出ています。塩ダレはうるさく感じるほどではなく、むしろ甘目。ただ見た目通りちょっと脂が目立つ上、食べ進むと飽きが来るのが早いので、店お勧めのおろし生姜なり柚子胡椒なりが役立ちます。

 麺は自家製で、平たいストレート並太タイプ。なんか細目のきしめんみたいなつるつるっとした食感&味わいですが、やや柔らかめの仕上がりなのが残念。後客が替え玉を頼んでいましたが、替え玉前提というほど量は少なくありません。

 チャーシューは美桜鶏のむね肉で「秘伝のたれに漬け込んだ」そうですが、その割にえらく淡白で良くも悪くもむね肉そのまんまみたいな。他に穂先メンマ、三つ葉、刻みネギ多め。

 駅近なので近所の方には便利だろうけれど、それ以上の惹きは特になさげ。

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2019.11.28

焼漬鮭ほぐし弁当@新発田三新軒(東京駅「駅弁屋 祭」にて入手)

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 新潟の郷土料理「鮭の焼漬」。「切り分けた鮭をじっくりと焼き上げ、アツアツのうちに特製ダレの入った甕に漬け込みます。そのまま一晩寝かせ、伝統の味は完成します」と能書きにある通り、正体不明のタレに漬け込んだため、味わいは単なる焼鮭とは全然違って、照り焼きに相通じる甘みがあるのが特徴です。また食べやすいようにある程度ほぐしてあるのも嬉しい心遣い。濃い目の味付けなので、ご飯のおかずにもビールのアテにもなります。錦糸卵は彩にアクセントとつける程度で、味わいにはほとんど影響なし。

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 おくらと菊なめこの和え物、舞茸の煮物、赤かぶの酢漬け、鉄火豆も付いて、味わいに変化を付けながらビールを進めるもまた良し。おくらの和え物や舞茸の煮物の下にもご飯がしっかり詰まっているので、見た目以上にボリュームがあります。しかし、焼漬鮭もまた案外厚みがあって、うっすらとほぐし身をご飯の上にばらまいているわけではないので、ご飯を平らげてもなお余ってアテに十分。

 ただオクラの和え物や舞茸の煮物は薄味で焼漬鮭の邪魔をしない、箸休め的な役割に徹しているのに、鉄火豆は味噌がついていてメインの焼漬鮭よりさらに味が濃いというのはバランス的にどうかな?

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2019.11.27

あなごめし弁当@宮島口・うえの(広島駅ekie「さい彩」で購入)

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 広島・宮島口の名物「うえの」の「あなごめし」。それを弁当にした「あなごめし弁当」がなんと広島駅で買えるようになったとは!! 買えるのは広島駅「ekie」内の「駅弁 さい彩」。「さい彩」は広島のみならず、近隣各地の駅弁も置いているようですが、「うえの あなごめし(2160円)」は大人気商品だけあって、単独のコーナーが設けられています。

 入荷は午前9時半、午後3時半の2回ありますが、なにせ人気商品なので売切れも早そう。11時頃「さい彩」を訪れ無事「「うえの あなごめし」をゲットしましたが、その前日13時半頃に「さい彩」を覗いた際には「うえの あなごめし」はもう売り切れていました。

 手にしたのはたまたま掛紙にしゃもじが大きく描かれたタイプですが、大鳥居を前面に打ち出したタイプなど掛け紙は何種類もある模様。但し、当然ながら中身は皆同じ。

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 焼きたてのあなごと炊き立ての薄味ご飯を経木の折箱に詰めただけのシンプルな逸品。そりゃいくら美味いと言っても店内でいただくのと比べると「ご飯が硬い」とか「あなごにふっくら感がない」とか、残念な点は多々あります。こればかりは致し方ありません。その辺は駅弁の宿命と諦めれば、改めて類例が多い「あなごめし」の中で出来が頭抜けていることに気が付きます。

 あなご自体はやわやわではなく、むしろ硬めで悪く言えばパサつき加減、よく言えば実に香ばしく仕上がっていて、その香ばしさ、あるいは渋みが何よりいい。甘ったるいタレでごまかそうとしがちな他店の「あなごめし」とはまるで違い、ここのタレはあっさり目で薄味。あくまでもあなごの旨さで押す感じ。

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2019.11.26

くにまつ 本店@広島・立町電停 ~ 汁なし担々麺

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 広島電鉄・立町電停から北へ200mくらい。向かいがYMCA。官公庁街の一角に店を構えています。11時の開店5分前に到着したところ先客ゼロでしたが、開店後10人ほど三々五々やってきました。

 店内の券売機ボタンは最上段は「汁なし担々麺(580円)」。0辛~4辛とも同値段なので、店お勧めの「3辛」で注文。さらにミニライス(30円)と温泉玉子(50円)を付けてみました。

 汁なし担々麺の激辛版が「KUNIMAX」、超激辛版が「deathMAX」。。汁なし担々麺がウリものの店ですが担々麺専門店ではなく、屋号に「中華そば」を冠しているようにメニューには中華そばや塩ラーメンもあり、実際中華そばを注文している客もいました。

 店内は縦長カウンター7席と4人卓×3、2人卓×2。卓上には酢、担々麺のタレ、一味、そして鎮江香酢(黒酢)。

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 びっくりするくらいあっという間に登場。しかも麺が玉になっているだけでなく、少々ごわついた状態で出てきたので「なんじゃこれ?」と思いましたが、麺とタレとをまぜまぜしているうちに、タレを吸って麺がほぐれ、しんなりして来ていい塩梅に。タレはたっぷり目に入っていたはずなのに、どんどんなくなって行きます。

 痺れはたいしたことなく、辛いというか口内のヒリヒリ感が強いタイプ。個人的には「3辛」でも許容範囲内。

 麺はストレート&細目で、しかもぱっと見まるでカップ焼きそばのようにチープで頼りない麺ですが、ちゃんとコシはあって悪くはありません。具は肉みそと刻みねぎだけと値段相応にシンプル。この辺は首都圏で出てくるナッツ類やら干しエビやらゴテゴテと入った汁なし担々麺とはかなり違います。

 そこで味わいに変化をつけるために、温泉玉子がマストアイテム。これで味わいがぐっとマイルドに。玉子の旨味も加わって良い味変になります。店では薄いと思う方は卓上のタレを加えるよう勧めていましたが、特に薄いとは思えず。

 最後にミニライスを投入すると、温泉玉子も含めてきれいさっぱり美味しくいただけます。というか、麺の量が少なめなのでライスは必須かと。

 美味いことは美味いのですが、汁なし坦々麺は「広島つけ麺」ほど地方色が強くないので、観光客がわざわざ食べに行くにはちょっと微妙かなぁ・・・

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2019.11.25

【観戦記】ACL2019・決勝第2戦:浦和 0-2 アルヒラル ~ 実力差がありすぎて「ホームの力」ではどうにもならずに惨敗

・手も足も出ませんでした。アウェーで0-1という結果を受け、最悪でも90分のうちに1点を取って延長戦に持ち込まないといけないはずの浦和でしたが、非常に残念なことに試合内容はほぼ第1戦をなぞったものに。くじ運にも恵まれて決勝まで進んだはいいが、結局大阪桐蔭にボコられて終わる田舎の公立高校みたいな惨敗でした。

・浦和のシュートはたった4本。しかも相手GKを脅かしたようなシュートは1本もなく、全く点が入る気配はありませんでした。関根はカリージョに歯が立たずに守備で精一杯。橋岡の高さもほとんど通用せず。点を取らないといけないのに第1戦同様両WBが何もできず、おまけに左サイドの惨状を見かねた興梠がファブリシオに代わってシャドーに入り、ほぼそのまま消えてしまった時点で浦和に得点の可能性は潰えました。

・一方アルヒラルは前に出て来ざるを得ない浦和に対して、第1戦同様に関根の裏を突きに突き、さらに何度もカウンターをお見舞いしてチャンスメーク。西川の好守&アルヒラルの決定力の無さでなんとか2失点で済んだと言わざるを得ない、第1戦同様スコア以上に差があった試合内容でした。

・いくら「ACLの浦和はホームで強い。ホームで一変する!!」と言っても、ここまで実力差があると「ホームの力」とやらではどうにもなりませんでした。第二次世界大戦で例えれば独ソ戦くらいの実力差だと思っていたら実は日米戦くらいの実力差があって、「ホームの力」ごときではその差を埋めようがなく、文字通り本土丸焼けに。もう戦前勝ち目があると思ったのが愚かしく思えるくらいの差でした。

・第1戦でも感じたことですが、今の浦和が辛うじて通用するのは中国勢みたいな「最後はスーパー外国人選手に全部お任せ!!」みたいな、狙いどころが絞りやすいチームがせいぜい。アルヒラルのような、外国人選手のクォリティーが高い上に、攻守両面でシステマティックで、サウジアラビアの選手も外国人選手と見事に連携しながら攻め&守るようなチーム相手には全く通用しませんでした。

・今年のアウェー神戸戦で受けた衝撃がACL決勝で再現されたと言い換えてもいいでしょう。10回やったら10回とも負ける。しかも同じような崩され方で。

・この先浦和がACLの舞台に戻ってくるまで何年かかるか判りませんが、3度目のACL戴冠を狙うならチーム作り、さらにはそれを支えるクラブの体制から抜本的に見直さないといけない。それをやる意思も金もないなら、もうACL戴冠なんて夢は捨てたほうが良いと思います。それくらい衝撃的な惨敗でした。

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・それにしても、第1戦が終わってからの2週間、大槻監督は何をやっていたのか???と疑問符がつきまくるくらい、試合内容に改善が見られませんでした。第1戦に至るまでの連戦また連戦でレギュラー組は疲労困憊の極みに達し、回復系メニューをこなすだけで精一杯。攻守とも戦術的な改善・仕込みはほとんどなされないまま第2戦に臨んだのではないかと訝しくなるくらい、浦和は攻守とも第1戦同様全くいいところがありませんでした。

・5-4-1の守備ブロックを敷いてとにかく耐えるしかなかった(だがほとんど守備として成り立っていなかった)第1戦と違って、とにかく点を取らないといけないので序盤から積極的に前からハメにいっただけはよく判りましたが、この「前ハメ」がほとんど効かなかった時点で半ば以上勝負あり。

・最も驚いたのは、第1戦でボコボコにやられた左サイドの守備を全くテコ入れしなかったこと。大槻監督は人を代えずに、リトリートから前ハメへとやり方を変えることで対処できると思ったのでしょうが、「前に出た関根の裏を突かれる」という第1戦でお馴染みのやられ方がより悪化しただけで早々にこの対応策は破綻。

・開始5分には早くもカリージョが浦和左サイドを破ってクロス→アルドサリがヘッド。11分には縦パスを受けたカリージョが槙野を交わしてボックス内に侵入する場面があり、この時点で浦和の左サイドは第1戦同様脆弱なままなのが明々白々に。カリージョに全く歯が立たない関根は43分とうとうカリージョの首根っこを掴んで引き倒してしまう御乱行に及んでイエロー。

・あんまりな左サイドの守備を見るに見かねたのか、途中から興梠が左シャドーへ回りましたが、当然ながら興梠は守備で走り回る羽目になって消耗を重ね、23分に関根の縦パスを受けて左サイドを抉った決定機を作った以外はほぼ消えてしまいました。代わって1トップに上がったファブリシオはボールを収められるタイプではないので、浦和はロングボールでボールを前進させることも出来ず。

・どう見ても遠来のビジターのほうが動きが良いのにも参りました。これは国内リーグの支援を受けて余裕のある日程でACL決勝に臨んでいるアルヒラルと、JリーグもJFAも支援どころか邪魔をしているとしか思えない過密日程でヘロヘロになった浦和との差でしょう。

・アルヒラルは浦和を遥かに上回る鋭い出足で浦和最終ラインにプレッシャーをかけてくるので、浦和はビルドアップに四苦八苦。38分に青木、39分に橋岡と共にサイドで詰まった挙句にボールを失ってカウンターを食らってしまいましたが、あれは個人的なミスで片付けられる性格のものではなく、そうなるようにアルヒラルに追い込まれた結果かと。

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・後半になっても浦和の劣勢はなんら変わることなし。50分には浦和右サイドからのクロスをニアでゴミスが合わせるものの、西川が辛うじてセーブ。54分には浦和CKからカウンターを食らって青木がやむなくイエローで止める「浦和伝統のコント」が発生。さらに57分には関根のパスを受けた興梠がカリージョのプレッシャーを受けてボールを失う大惨事が発生し、これも岩波がやむなくイエローで阻止。前半からこれだけカウンターを浴びに浴びて足を使う羽目になっては終盤反撃に出る燃料が残っていないのもやむを得ないかと。

・大槻監督は63分長澤→柏木、71分ファブリシオ→杉本と早めに選手を代えましたが、頼みの両翼&興梠が死んだままで、彼らを軸とする攻め手以外の手筈を持っていない以上、選手交代でどうにかなるはずもありません。

・69分には青木のボールロストを契機にボックス内でジョビンコがふんわりクロス→ファーでゴミスがシュート!という絶体絶命の大ピンチがあり、これも西川がセーブ。だが浦和の奮戦もここまで。

・75分浦和が相手を押し込みながらも攻めきれず、興梠のパスを受けようとしたエヴェルトンがボールを失ったところから始まったカウンターでとうとう失点。左サイドを疾走するカリージョを関根が必死に追走するも簡単に弾き飛ばされた場面は哀れを誘いました。あとはなんとか守備ブロックを整えようとする浦和に対してフリーの選手同士で中→外→中ときっちりボールを繋いだ完璧すぎる崩しでついにアルヒラルが先制。

・アルヒラルが無駄に決定機を外しまくったのがアルヒラルにとって「災い転じて福」となり、痛恨のアウェーゴールを許した浦和はAT合わせてもせいぜい20分で3点を取らないといけない羽目に陥ってしまいました。これまで決定機どころかロクにシュートすら撃っていない惨状を振り返れば、そのタスクが非常に絶望的なのは誰の目にも明らか。

・失点までに守備で散々燃料を使った上に、痛恨のアウェーゴールを極めて悪い時間帯に喫したためか、浦和には反撃の能力どころか意欲すら残っていないように見受けられました。西川がボールを持っても、誰も前に走りださなかったのが何よりの査証でしょう。ATの告知と共に席を立つ人がゾロゾロ。最後はゴミス→カリージョ→ゴミスとスカスカの浦和守備陣を鮮やかに切り裂いてダメ押し。

・浦和はこの惨敗を受けて2007年から綿々と繋いできた「ACLへの拘り」を一旦断ち切るしかないと思います。向こう2、3年かけてミシャチルドレンの入替をせざるを得ず、その間はよほど優秀なGM&監督を連れてこない限りたいした成績も望めないでしょうし。また先述のように浦和が3度目のACL戴冠を狙うならチーム作り、さらにはそれを支えるクラブの体制から抜本的に見直さないと思ったのですが、明くる朝には予想の斜め上過ぎるニュースが飛び込んでくるとは!!!

もうこのクラブは深い眠りにつく道を選んだようです、残念ながら。

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-----興梠-----
--ファブリシオ---長澤--
関根-青木--エヴェ-橋岡
-槙野--鈴木--岩波-
-----西川-----

(得点)
74分 アルドサリ
90+3分 ゴミス

(交代)
63分 長澤→柏木
71分 ファブリシオ→杉本(杉本1トップ、興梠左シャドー)
88分 青木→阿部

 

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2019.11.24

きらり@江古田 ~ 濃厚鶏そば

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 西武池袋線江古田駅の南に広がる「江古田銀座」内。先客ゼロ、後客2。

 券売機はなく、卓上のメニューを見てシンプルかつ無難そうな「濃厚鶏そば(850円)」を注文。ランチタイムは半ライスサービス付き。間違えないようにわざわざメニューを指さしながら注文したのに「特製のほうでよろしいでしょうか?」と聞いてくる店主はちょっと感じ悪い・・・

 他に「黒醤油そば」「淡麗塩そば」「赤辛鶏そば」「鶏担々麺」など。屋号に「鶏そば」を冠しているけれども鶏専門ではなく、「海老そば」も用意。

 店内はL字型カウンター8席のみ。卓上には高菜だけ。水セルフ。店は若夫婦と後から入ったと思しきアシスタントのオバハンの3人で切り盛り。感じが悪い店主とは対照的に嫁ハン(?)のほうは接客がこなれていて好感度大。

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 スープはかえしがきつくて、甘目で味が濃すぎてちょっとくどいかな? 揚げネギでアクセントを付けようとしていますが、その油もくどい方向に作用している気が。「またお前か」的なありがちな鶏白湯スープとは対照的に、良くも悪くも鶏臭さがなく、鶏の旨味をきついかえしがかき消しているような気も。「濃厚」と言っても鶏出汁が濃厚ではなく単に味が濃いだけみたいなので、鶏そばは「淡麗」のほうがベターかも。

 麺は並太の縮れ麺でやや柔らかめの仕上がり。

 具が豊富で、小さめの鶏チャーシューに加えて鶏つくねが2個。他にメンマ、小松菜、大きな海苔。

 江古田は駅周辺の狭いエリアにそこそこ美味いラーメン屋が密集している激戦地なだけに、どうなることやら?

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2019.11.23

こぼれイクラととろサーモンハラス焼き弁当@八戸・吉田屋(東京駅構内「駅弁屋 祭」)で購入

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 「小唄寿司」で知られる八戸の吉田屋が「こぼれイクラととろサーモンハラス焼き弁当(1280円)」というクソ長い名前の駅弁を売り出しているのを東京駅構内の「祭」で見かけたので早速試食。

 鮭&イクラの駅弁は東北や新潟でありがちですが、ここは「とろサーモンハラス焼き」を中央にどーーんと据えて類似駅弁との差別化を図っています。ただ「ハラス焼き」とはそもそも何なのかどこにも書いてありませんでした。帰って調べたら「ハラス」とは魚の腹のことだそうで。

 また商品名は「とろサーモンハラス焼き」ですが、原材料名には「鮭ハラス焼」とあって、どっちやねん?という気も。 

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 で、そのウリものの「とろサーモンハラス焼き」。塩鮭とは全く違ってやや薄味ですが、脂がよくのってトロッとした食感を面白いと評価するか、くどいととるかはちょっと微妙なところ。個人的には辛うじてセーフ。ハラス焼きをでかくのせた代わりに、鮭フレークは少なめ。

 いくら醤油漬け自体はどこの商品も似たようなものですが、「こぼれイクラ」と銘打っただけのことはあって量は多め。

 なおご飯は「はらこ飯」のような鮭のダシで炊かれた薄味の炊き込みご飯ではなく、純然たる白飯です。

 おかずに柴漬けと野沢菜辛子漬け、厚焼き玉子とビールのアテにはちょっと力不足。

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2019.11.22

ウミノチカラ@秋葉原 ~ 真鯛らーめん(塩)

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 秋葉原駅の北、蔵前橋通りを東へ進んで昭和通りを渡り、「小諸そば」の先。先客ゼロ、後客2。

 「日本近海の旬の魚、海鮮にこだわったラーメン」がウリの店で、店内の券売機でボタン最上段の「真鯛らーめん・塩(880円)」を注文。ランチサービスなし。メニューは他に「真鯛つけ麺・塩」「鯖だしらーめん・醤油」「鯖つけ麺・醤油」など。店ではご飯セットや「旬の海鮮漬け丼」を勧めていました。

 魚介の仕入れ先は日によって違うのか、往訪時は真鯛は大分産、鯖煮干しは九十九里産と黒板に記されていました。

 店内はL字型カウンター12席のみ。卓上には鯛用のブラックペッパーと鯖用のホワイトペッパー。

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 スープはとろみがかっていて、見た目や口当たりは「またお前か」的な鶏白湯スープに似たクリーミーな感じですが、もちろん味わいは全然違っていてとにかく鯛の旨味がガツン!! 鯛がウリもののラーメンって往々にしてお上品で、しかもお上品過ぎて物足りないケースが少なくありませんが、ここのはそれらとは真逆に豪速球をど真ん中に投げ込んでくるタイプ。また店内にやや生臭さが漂っている割には、ラーメンは生臭い感じはせず。塩気は終盤になってわずかにうるさいかな?と思える程度。

 柚子のペーストみたいなのが少し乗っていて、それを溶かし込むと良くも悪くも魚っぽさが薄らぐので、いい味変アイテムになる反面、最初から混ぜるのはスープ本来の美味さを損なってしまうので要注意。

 麺は細目のストレート。若干スープが少なめなのか、最初は玉になって食べづらい嫌いがありましたが、スープが絡みまくり、程よいコシも相まってこれまた文句なし。

 卵あるいは麩のように見える白い塊は真鱈の白身団子。当然ながら淡白な味わいですが、練り物というには随分とふわふわした変わった食感が面白い一品でした。他にチャーシュー、小松菜、刻みネギ。

 珠玉の一杯と言っても過言ではありません。

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2019.11.21

日高屋の餃子リニューアル

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 日高屋の餃子がリニューアルされたことを知って早速試食に。なお往訪時は通常1皿210円(税抜)のところを155円に大幅値引きされていました。

 従来の日高屋の餃子は皮が妙に厚い上に、味わいがあっさりしすぎて個人的には全く評価しておらず、近所のチェーン店での序列は「餃子の王将>ぎょうざの満州>>日高屋」という感じでした。それゆえ

「新しい餃子は、みんなで一皿のサイドメニューでなく、1人一皿ご注文いただける味を目指しました。餃子の皮は薄くなり食感がクリスピーに、一方、肉は増量、豚肉の旨みをUP。脂分は減らしてヘルシーに。調味料も減らして以前より食べ飽きしない、何個でも食べたくなる味に仕上げました。」

という日高屋のリニューアル方針自体は非常に納得できます。

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 今回試食してみると、確かに皮は薄くなって「餃子の王将」と大差ないレベルに。ただ「肉は増量、豚肉の旨みをUP」といっても所詮この辺は当社従来製品比に過ぎないのか、あるいは「脂分は減らしてヘルシーに」という指向が良くないのか、「餃子の王将」と比べるとやはり味わいはあっさり目、甘目という印象。また「餃子の王将」と違って餃子専用のタレを置いていないのも味わいの差に繋がっているかも。

 もっとも従来製品より大幅に良くなっているのは確かで、ようやく餃子をウリにしている「王将」や「満州」と勝負できる土俵に乗った感じはしました。個人的な評価序列には全く変化はありませんが。

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2019.11.20

めん楽亭@小伝馬町 ~ にぼししょうゆらーめん

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 日比谷線小伝馬町駅1番出口からすぐ。江戸通りの1ブロック南辺り。近所に滋賀銀行東京支店あり。先客1、後客ゼロ。

 店内の券売機ボタン先頭の「にぼししょうゆらーめん(770円)」を注文。ランチサービスの小ごはんを付けてもらいましたが、店のほうからは特に勧めてきませんでした。

 メニューは他に「にぼししおらーめん」「辛ねぎらーめん」「冷からし中華」「しおとろらーめん」等。往訪時は「しおとろらーめん」の大盛無料サービスをやっていました。

 店内はコ字型カウンター14席。卓上には醤油、酢、ラー油、胡椒。夜はちょい飲み屋にもなりそうな感じ。店は女性二人で切り盛りしていました。

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 馬鹿でかいレンゲ付きで登場!! 撮影にレンゲが邪魔過ぎるので取り除いたところ、海苔がスープに水没(´・ω・`)ショボーン

 うーん、これでわざわざ「にぼし」を冠するのもどうなんだろう・・・ 煮干しガツン系ではないどころか、やり過ぎ感が出ない程度に万人向けに煮干しの効きを押さえたタイプですらなく、動物系と魚介系のバランスが取れたごくごく普通のあっさり味醤油ラーメンといった感じ。

 麺は中細緩い縮れ入り。つるつるした口当たりでやや柔らかめの仕上がり。

 チャーシューは周囲に炙りが入って香ばしく仕上がっています。他に海苔、白髪ネギ、刻み青ネギ、超細かい刻み玉ねぎ。。

 小ごはんは白飯ではなくチャーシューの炊き込みご飯でしたが、超薄味な上にパサつきが酷くてラーメンの力を借りないと食べづらいのなんの。

 また店先には「房州館山」の文字が躍っていますが、どの辺に地方色があるのかもよく判りませんでした。

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2019.11.19

みずさわ@川口 ~ 生姜醤油らーめん

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 川口駅東口、コモディイイダの向かい。味噌らーめんがウリの「満開屋」が生姜醤油らーめんがウリの店にリニューアルしたもの。東川口の「みずさわ」は長岡の人気店が首都圏に出てきたものと聞いていましたが、実は「満開屋」と同一資本だったとはびっくり!!東川口店には1年半前に行ったきり。

 店内のタッチパネル式券売機で基本と思しき「生姜醤油らーめん・並(720円)」を注文。ランチサービスなし。

 メニューは他に生姜醤油背脂、つけ麺、海老味噌、まぜそば、水沢の塩など。東川口店とは幾分メニューを変えている感じ。唐揚げをやたら推しているのは従前の満開屋と同じ。

 なお「満開屋」は後払いでしたが人出不足に対応したものかな? 開店時間が「満開屋」では11時だったのが、「みずさわ」では11時半に繰り下がっているのもその辺の関係かも。

 店内は厨房沿いにカウンター4+3席。店手前に6人掛けテーブル。店奥に4人掛けテーブル2卓、2人掛け1卓。レイアウトは変わっていませんがテーブルや椅子は新調したのかな? 卓上にはコショウ、酢、おろしニンニク。

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 生姜醤油自体は首都圏でももはや珍しくはありませんが、ここはスース―するほど極端に生姜を効かせているわけではなく、良い意味で中庸。ただ残念ながら醤油が強めで、しょっぱく感じるほどではありませんが、せっかくの動物系出汁(豚骨主体?)の旨みをかき消しているような気がしました。よって飲み進む気にはなれず。

 麺は並太の緩い縮れ入り。つるつるとした口当たりですが、やや柔らか目なのが残念。スープはよく絡みます。

 具は薄いチャーシュー、メンマ、ナルト、海苔、ほうれん草、刻みネギ。

 割と安くて、クオリティーも決して悪くはなく、メニューも豊富なので近所の方が普段使いするのは良い店だと思います。

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2019.11.18

麻辣牛鍋膳@吉野家

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 吉野家の秋冬の定番商品「牛すき鍋膳」。今年は10月15日から販売されましたが、なんと今季限定の新商品として「麻辣牛鍋膳(並盛748円+税=822円)が併売されたので、そちらを試食してみました。

「『麻辣牛鍋膳』は中華の鉄人で有名な陳建一氏監修のもと商品開発を進めた麻辣牛鍋とご飯、お漬物のセット商品です。麻辣牛鍋は豚骨と鶏ガラをコトコト煮込んだスープに特製麻辣タレを加え、具材を煮込みます。」「特製麻辣タレは3つの醤(豆板醤、麻辣醤、甜醤)と7つの香辛料(花椒、唐辛子、五香紛、グローブ、スターアニス、ブラックペッパー、クミン)を使用しています」「辛さと旨さの中に麻辣独特の花椒と唐辛子のピリリとした痺れが感じられ、やみつきになる感覚と体の芯から暖まる感覚両方を味わうことができる麻辣牛鍋。」と吉野家のウリ文句も冗長でかなり上滑り気味。

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 吉野家が「辛さと旨さの中に麻辣独特の花椒と唐辛子のピリリとした痺れが感じられ」と記す通り、配膳時から鼻がムズムズするくらい花椒が効いていて、味わいも痺れが先行。また「麻辣牛鍋の辛さは激辛ではなく旨辛い辛さです。辛いもの好き・マー活中の方に限らず、幅広く皆様にご賞味いただけると幸いです。」とありますが、激辛というほどではないにせよ、辛さもそこそこ。

 ただ非常に残念なことに「旨辛い」というにはものすごく旨味が不足しているような気がしました。麻婆豆腐みたいな味を想像していると完全に肩透かし。しかもさらに悪いことにスープの痺れと辛さが災いしてせっかくの牛肉の旨味をかき消しているような気も。

 鍋の具材は「牛すき鍋膳」と全く同じく「すきやき用牛肉と白菜、玉葱、長葱、人参、水菜、絹豆腐、きしめん」といったところですが、「麻辣牛鍋膳」には生卵が付いて来ません。それなのになぜか100円(税抜ベース)も高い。

 人気商品「牛すき鍋膳」の完成度が高過ぎるがゆえなのかもしれませんが、「麻辣牛鍋膳」は大失敗作だと思います。

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2019.11.17

ビックワン@佐賀 ~ 野菜ラーメン

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 佐賀駅北口を出て高架沿いに東へ進んですぐ。先客2、後客ゼロ。

 店内の券売機ボタンを見ると、シンプルなラーメンならなんと580円と激安!!さすがにこれでは具がしょぼかろうと思い、「野菜ラーメン(680円)」を注文しました。

 なお佐賀のラーメンは生卵入りをウリにしているところが多いようですが、生卵を入れてスープがぬるくなってしまうのが嫌いですし、そもそもスープを全部飲むわけでもないのに生卵を入れるのもなんかもったいないので生卵は割愛。

 店は案外でかくてコの字型カウンター20席くらい。卓上には胡椒のみ。店内には強烈なトンコツ臭が漂っているので要注意。

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 スープはわずかにトロミがありますが味わいは意外にあっさり。しかし、それでいて店内の臭いから来る期待感を全く裏切ることのない豚骨出汁の美味さが際立つ不思議さ。

 麺は細目のストレートタイプで、心持ち柔らかめ。量は並程度あるせいか替え玉はやっていないようです。でもいきなり大盛にすると麺がヘタレそう。

 具は細もやしとキャベツ中心にかまぼこ、ちくわ、わずかに豚肉と具沢山で、豚骨ベースのちゃんぽんに見えないこともないのですが、麺が全然ちゃんぽんとは違います。

 「安くてそこそこ美味い」というラーメンの王道を行く文句なしの良店です。

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2019.11.16

石黒商店@神保町 ~ 濃厚蟹みそらーめん

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 東京メトロ東西線神保町駅から白山通りを北へ。マツモトキヨシの手前の路地を西へ入ってすぐ。先客ゼロ、後客5。外食店だらけのこの界隈で外観が非常に地味なので損している気も。

 店内の券売機で基本と思しき「濃厚蟹みそらーめん(880円)」を注文。店先に置かれたチラシを提示して半ライスを無料でつけてもらました(大盛or味玉トッピングでも可)。

 メニューは他に辛みそらーめん、カレーみそらーめん、ニンニクみそらーめん、雷神らーめん等。

 店内は横長L字型カウンター8席のみ。卓上には山椒と一味。水セルフ。厨房内には店主夫妻と最近雇ったと思しき若者の3人体制。

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 店内におもっきしカニの香りが充満しているのではっきりと好き嫌いが分かれそうですが、スープは残念ながら味噌の自己主張が強すぎて辛いというかしょっぱくてせっかくのカニの旨味がかき消されがち。味噌は亀戸の佐野味噌の味噌ムリエとで共同開発したオリジナルの味噌だそうですが、もうちょっと甘目でもいいんじゃないかと・・・ 

 またその辺は「茹でもやしやコーンを箸休めにしてくれ!」ということなのかもしれませんが、コーンはともかく少々水っぽくなった茹でもやしは淡白すぎて、これまたスープとのバランスが良くありません。

 麺は浅草開花楼製の中太縮れ入り。つるつるした口当たりで、もっちりと形容するにはいささか硬いかなといった感じの仕上がり。具も含めてデフォルトでも量が多めなので「大盛」はスープとのバランスが崩れそう。

 具は他にバラ肉チャーシュー、刻み紫玉ねぎ、岩海苔。半ライスをつけたものの、ごはんのおかずに適した具が案外少なくて参りました。無料トッピングは結果的に味玉が正解と判明するも時すでに遅し。

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2019.11.15

出汁あんかけカツ丼・梅@かつや

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 「かつや」が11月8日から新発売の「出汁あんかけカツ丼」を試食。80gロース(梅)と、120gロース(竹)とが用意されているので、「梅(590円+税=649円)」を注文しました。

 「かつや」の新商品はこのところメガ盛り系だらけで全く食指が伸びず、100円割引券も虚しく期限切れを迎えるばかりでしたが、ようやく食べる気が起きる商品が出てきました。

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 「ふわとろ卵と鰹と昆布の出汁が香る熱々のあんがサクサクのカツに絡み、わさびの辛味と海苔を添えることで味の変化を楽しめる逸品」というのがかつやのウリ文句。カツ丼なのに海苔とかたっぷり目の刻み青ネギとかが乗っているせいか、ビジュアルがちょっとラーメンっぽい感じに。

 それはともかく、「鰹と昆布の出汁が香る熱々のあん」が出色の出来。出汁がしっかり効いているので、このあんだけでご飯が進みます。ただカツに絡めるとさすがにカツの味わいが卓越してしまい、一般的な卵とじのカツ丼よりはだいぶ薄味ながらも限りなくただのカツ丼になってしまいます。かつやの存在意義に関わる問題ですが、カツ無しの「中華丼」あるいは「五目丼」の方向へ仕上げたほうが美味かったかも。

 またわさびを添えているのが謎。個人的にはわさびは刺激が強すぎて邪魔ものでしかなく、丼にいきなり入れずに出来れば別添にして欲しかったところ。

 総じて悪くはないが完成度は高くないというのが個人的評価。

 なお本商品は1ヵ月程度の期間限定とのこと。

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2019.11.14

漬けまぐろ鉄火丼@なか卯

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 「なか卯」で11月7日から期間限定で発売中の「漬けまぐろ鉄火丼(790円)」を試食。
 
 「なか卯」は先日「サーモンいくら丼」を期間限定発売していたように、時折海鮮もの中心の低カロリー・低塩分系の新メニューを出すのが特徴で、かつこの手の商品は概して単価も高め。丼ものチェーン店でも「松屋」や「かつや」「すき家」等とは明らかに顧客ターゲットが違うようです。但し、「親子丼シリーズ」と違って、店頭の広告等で積極的に売り出してはいませんでした。

「漬けまぐろ鉄火丼」は「角切りしたまぐろの赤身を醤油と昆布をベースにした特製ダレに漬け込んだ、モチッとした食感となめらかな舌触りが特徴の新感覚の鉄火丼です。」「ご飯にすし酢、海苔の風味がきいた、シンプルながらも飽きのこない商品です。」というのがなか卯のウリ文句。

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 いくら予め特製ダレに漬け込んであるとはいえ、漬けまぐろだけでご飯を食べるのはしんどいので、わさび醤油を少量かけていただきました。

 で、肝心の漬けまぐろ。「モチッとした食感」というにはかなり微妙な感じですが、やたら筋っぽいわけではなく、妙に堅いわけでもなく、ましてや解凍不十分でシャリシャリというわけでもなく、値段を考えれば十分許容範囲内。ハズレの100円回転寿司で出てくるまぐろよりは全然マシ。

 強いて難を挙げればまぐろのほうではなく、寿司飯の酢が必要以上にきついように思えたこと。まぁこれも些細な問題で、非常に低い期待値を軽く超えてくる出来でした。居酒屋がやっつけ仕事的に出してくる鉄火丼よりははるかに上出来。ただそれと同時になか卯が「親子丼シリーズ」ほど力を入れて宣伝しないのも判るような気もしました。所詮品ぞろえの一環に過ぎないと・・・

 なお本商品は12月上旬に販売終了予定とのこと。

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2019.11.13

津気屋@川口 ~ 津気屋つけ麺

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 川口駅東口の駅高架下。2年ぶりの再訪。先客5、後客ゾロゾロ。

 店内のタッチパネル式券売機で基本と思しき「津気屋つけ麺(790円)」を注文。小盛り(茹で前280g)から大盛り(540g)まで同値段なので大盛りで。他に「極つけ麺」「煮干しつけ麺」「辛つけ麺」「トマトつけ麺」「極ラーメン」、さらに月替わりで限定麺をやっているようです。

 店内はやたら縦に細長く、左側に2人掛けテーブルが5卓と壁沿いにカウンター7席。極端に縦長な店で、4人卓すら一つもないので家族連れやグループ客には全く向いていません。卓上にはモンゴル塩、カレースパイス、七味、ブラックペッパー。割りスープは予めポットで各テーブルに設置。

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 つけ汁は豚骨・鶏ガラベースに鰹節・鯖・煮干し・昆布などの魚介系を合わせたもので、相当粘り気が高いドロドロタイプ。器に魚粉がうっすら着いていますが、食べる分には魚粉は目立たず。浸けすぎるとさすがにくどくてしょっぱいのは否めませんが、さっと浸ける分にはさほどくどさは感じません。

 つけ汁の中に角切りチャーシューがいくつか。メンマやネギなど野菜系の具が少ないのは残念。

 自家製が売り物の麺はつるつる、もちもちっとした食感が楽しい極太麺。大盛り540gといってもこれは茹で上がり表示なので他店の大盛り(茹で前300g)と量は大差ありません。

 川口で長続きしているだけあって、最近のつけ麺にしては安めかつ万人受けしそうな無難な出来。「津気屋つけ麺」だと具がしょぼすぎるので、何かトッピングをつけたほうが良さげですが、そうすると割安感が全くなくなってしまうので痛し痒し。

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2019.11.12

トリュフ薫るきのこの親子丼@なか卯

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 「なか卯」で10月10日から期間限定で発売中の「トリュフ薫るきのこの親子丼・並盛(590円)」を試食。この商品は「炭火焼き親子丼」「親子丼イタリアン」に続く親子丼25周年シリーズ第3弾との位置づけ。先日試食した「純鶏 名古屋コーチンの親子重」は「親子重」なのでこのシリーズに入らないみたい。

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 「芳醇な薫りのトリュフと、3種のきのこで秋の到来を感じさせる親子丼です。」「イタリアから直輸入したトリュフは、フレーバーオイルやエキスなどは一切使用しておらず、トリュフそのものの香りを贅沢にお楽しみいただけます。 また、舞茸、エリンギ、ぶなしめじをそれぞれ食感が残るようカット方法を工夫し、フレッシュな状態で店内調理することで、きのこ特有の旨みと風味を引き出しました。親子丼に染み渡ったきのこのだしが、噛むほどに溢れ出ます。」というのがなか卯のウリ文句。

 ただ悲しいことに日頃の食生活が貧しすぎて経験値が無さすぎて、何が「トリュフそのものの香り」なのかさっぱろ判りません(つД`)

 なか卯は親子丼に関して絶大な自信を持っているようで、「1994年の発売以来25年間、特製の割り下とこだわり卵で一食一食手作りしています。」とのこと。「純鶏 名古屋コーチンの親子重」も大満足の出来でしたが、卵はふわふわとろとろ、味わいは甘ったるくもなく、しょっぱくもなく、良い意味で中庸。「名古屋コーチン」より200円も安いのは鶏の質の差そのものなのかもしれませんが、これまたその差がはっきり判るほどの経験値がないので、個人的にはこの商品で十分です(自嘲)

 舞茸などは「きのこまみれ!!」と形容できるほど量が多いわけではありませんが、ザクザク、コリコリといったきのこらしい歯応えで親子丼に変化を与えるには十分。

 なお「トリュフ薫るきのこの親子丼」は11月下旬までの期間限定販売とのこと。

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2019.11.11

DRILLMAN NERIMA@練馬 ~ 煮干そば

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 西武池袋線練馬駅を南側へ出て、ケンタッキー・フライド・チキンのある路地を南へ。中央通り商店街内。先客ゼロ、後客1。

 券売機ボタン先頭は「つけそば」類でしたが、券売機ボタン末端の「煮干そば(830円)」を注文。ランチサービス無し。

 メニューは他に油そば、辛つけそば。

 店内はL字型カウンター6+3席と4人卓×3。さらに店奥にテーブルがありましたが、往訪時は荷物置き場になっていました。卓上には一味、タバスコ、ブラックペッパー。水セルフかと思って周りを見回してもコップはなく、店員に聞いたら単に水の出し忘れでした・・・

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 煮干しがウリものの店ではなく、店内にも煮干しはほんのり香る程度ですが、意外にもスープは煮干しがしっかり効いていて、しかも食べ手を選ぶほどのやり過ぎ感が出ない程度に上手くまとめています。えぐみ・苦みなどは一切なく、魚粉等のざらつきも全く目立たず。ただ脂がかなり多いのと、終盤になると醤油の酸味がややうるさく感じるかな? といっても飲み進む意欲を削ぐほどではありません。

 麺は結構な太麺縮れ入りで、しかも硬め。つけそばや油そばと同じ麺かな? スープが力強いので辛うじて麺が強すぎるという感じはしませんが、バランスは決して良くありません。

 チャーシューは周囲を炙っているようですが、薄いのであまり意味なし。他にメンマ、刻みネギ、わずかに刻み玉ねぎ。

 店先には「ミシュラン4年連続獲得の品川隆一郎氏のラーメン店が練馬にOPEN」と記されているものの、品川氏の直営ではなく、単なる名義貸しに近いという噂も耳にしていたので期待値低めでしたが、質的にはそんなに悪くはありませんでした。ただこの内容ではちょっと割高かな?

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2019.11.10

豆腐キムチチゲ鍋膳@松屋

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 松屋が2019年11月5日より発売を再開した冬季の定番メニュー「豆腐キムチチゲ膳(590円)」を再食。今年は「チゲ牛カルビ焼肉膳」を併売。

 昨年「豆腐キムチチゲ膳」を販売した際は「松鍋シリーズ」の一環として簡易コンロ付きの「鍋」にした代わり前年比40円値上げ(630円)しました。しかもそれまで付いていた「小松菜ナムル」がなくなったのに、40円も値上げとは少々納得できないと思っていたところ、やはり松屋も失敗と判断したのか、今年は鍋を廃して元の値段に戻したようです。もっとも「小松菜ナムル」は帰ってきませんでしたが。

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 中身にさしたる変化はなく鍋の中には絹ごし豆腐を主体に牛肉(熟成チルド牛肉)とキムチ、青ネギが少々。松屋が「魚介の旨み、コチュジャンなどの辛味が凝縮された」と自慢するスープの味わい、そしてファストフードにしては少々飛びぬけた感のある旨辛さもなんら変わりなし。

 生卵か半熟卵かを選べるのも従来通り。生卵をどっぷりつけてすき焼き風に楽しめるほど牛肉の量は多くないので、半熟卵をご飯にのせて楽しむほうが正解だと思っています。

 ただ松屋が玉石混交ながらも次々と新商品を投入してくる中で、定番メニュー化した「豆腐キムチチゲ膳」は相対的に見劣りし始め、具がしょぼくてほとんどただのスープじゃね? めっちゃボってね? という気も少々。

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【TV観戦記】ACL2019・決勝第1戦:アルヒラル 1-0 浦和 ~ ぐうの音も出ない完敗。1失点で済んだのは天祐。

・いやはや、試合内容では完膚なきまでにボコボコにされました。AFC公式サイトでは7割近くボールを支配された挙句、シュート数で2対22。うち枠内1対6と大差を付けられました。またアルヒラルは遠目からやたらシュートを放ったわけではなく、ボックス内から13本も放っています。序盤から防戦一方に陥った浦和は鈴木や槙野の奮戦、青木の渾身のカバー、そして2度にわたるGK福島のスーパーセーブで失点を最小に留めるだけで精一杯でした。

・浦和の決定機は17分ファブリシオ→関根の一回こっきりしかなく、そもそも90分を通じて決定機どころかシュートへ持って行く形すらほとんど出来なかったのですから、この試合に関しては全く勝ち目がありませんでした。むしろこれだけボコボコにされても1失点で済み、第2戦での逆転が現実的なスコアに留めたことを最大限ポジティブに評価すべき試合だと思います。逆に言えばアルヒラルは先制後に明らかに緩んでしまい、積極的に2点目を取りに行かなかったことを後々悔やむ羽目になるかもしれません。

・とはいえ、試合内容でアルヒラルに圧倒されたことに目を背けるわけにもいきません。アルヒラルはきっちりボールを繋いで相手を自陣に押し込み、両SBを高く押し上げ、さらに時折サイドを変えながら相手の隙を伺ってきました。そしてバイタルエリアなりボックス内にボールが入るとパス回しが急激にスピードアップ。「要するに最後は超強力外国人がズドン」という中国勢とは対照的な、実にJリーグっぽい攻め方をしてくるチームでした。攻撃面に関しては好調時の鹿島に似た感じでしょうか。

・そして、そんなJリーグ仕様っぽい相手と闘うとなると、今年の浦和は実に弱い。早々と自陣に5-4-1の守備ブロックを敷いて耐える展開になりましたが、今年の浦和は相手にボールを支配されてしまう試合で良かった試しがありません。そして残念ながらこの試合もその例に漏れませんでした。

・もっとも浦和は前からハメに行こうにもコンディション的に無理だったのでしょう。浦和はACL準決勝第2戦以降、Jリーグで中2日・中3日の連戦また連戦という超過密日程をこなした後の長々距離移動を伴うアウェーゲーム(しかもこれまた中3日)で、途中選手を大幅に入れ替えたとはいえ選手達のコンディションが良かろうはずがなく、この試合随所で走り負け、当たり負けが目立ちました。従って守備ブロックを敷いて耐えるのはやむを得ない選択だったのだと思います。

・ただ誤算だったのは浦和左サイド、特に関根の裏というか、関根と槙野の間が狙い撃ちにあって早々に炎上したこと。アルヒラルの布陣は4-2-3-1でしたが、右SHカリージョのスピードが驚異的、かつフィジカルも強いのが難儀で、後方から加勢してくる右SBへの対応も相まって、浦和の左サイドは鎮火に追われどおしになってしまいました。

・14分青木のボールロストで食らったカウンターで浦和左サイドを疾走するカリージョが関根と対峙しながら中へ折り返し→アーク付近からジョビンコシュート(バーの上)がアルヒラル最初の決定機。18分カリージョがカットイン→ボックス内でフリーのジョビンコが折り返し→アルダウサリが枠内シュート(力なくGK正面)とこの辺りで浦和左サイドは既に怪しげに。

・間抜けなことに29分には浦和CKからカウンターを食らう大失態。ここもジョビンコが放ったシュートをゴールライン上で青木が辛うじてクリア。さらに33分CK→カリージョヘッドはこれまた福島がスーパーセーブ!!

・そして37分にはアルヒラルのゴールキックからカリージョ一人に関根、槙野、そして青木と良いようにやられ、折り返しをジョビンコに撃たれる絶対絶命の大ピンチ(福島スーパーセーブ!)。この辺りになると浦和左サイドの劣勢は誰の目にも明らかに。

・ただこれだけボコボコにやられながらも、ゴミスやジョビンコは中国勢の反則級ブラジル人ほどの怖さもなければ決定力もないのが浦和に幸いしました。この試合個人レベルでクソ面倒だったのはとにかくカリージョだけ。

・とはいえ、浦和が大苦戦を強いられたのは何もカリージョ一人に原因があるわけではなく、むしろ攻撃がほとんど成り立たなかったことに主因を求めるべきでしょう。浦和がボールを奪う位置は概して低く、しかも質・量ともに運動量で勝るアルヒラルの超素早い攻→守の切り替えに圧倒されてビルドアップはままならず。なんとか攻めに転じても簡単にボールを失って、アルヒラルに殴られ続けった恰好。

・またロングボールを蹴って興梠に預けようとも、アルヒラルCBが興梠に背後からガツンと当たりに当たって、興梠のボールキープを許さず。興梠対策はアルヒラルの浦和対策の賜物でしょう。後半になると興梠どころか両シャドーにすらボールが入らなくなってしまいました。また関根は守備だけで手一杯ですし、橋岡は高さはともかく、スピードで対面のSBに勝てず。興梠&両WBが沈黙を余儀なくされては、浦和のシュートがたった2本に終わるのも道理。

・後半になってもなんら戦局は変わることなく浦和劣勢。58分にも浦和左サイドから中へ細かく、速くボールを動かされてボックス内からアルダウサリがシュート(わずかに枠外)。しかし、浦和が耐えられたのはここまで。60分ジョビンコが右へ展開→右SBアルブライクがクロス→カリージョヘッドでとうとう失点を喫してしまいました。右SBにファブリシオが付き切れず、福島はクロスに被ってしまい、中央へポジションを移したカリージョを誰も掴まえてないとなると、失点しないほうが不思議。

・一方的な試合内容からすれば余勢をかってそのままアルヒラルが攻めに攻め、第2戦を待たずに事実上決勝を終わらせにかかっても不思議はなかったのですが、先制したアルヒラルはその後急激にペースダウン。それでも72分すっかりスカスカになった浦和の最終ラインと中盤の間を突き、カリージョ、ゴミス、アルダウサリの華麗なパス交換で浦和守備陣をズタズタに切り裂いて追加点と思われた場面がありましたが、謎のオフサイド判定で得点ならず。

・浦和は失点後も全くペースが上がらず。74分不振の長澤に代えて杉本を入れても、毎度毎度のことながらなんら得点の匂いがしないまま時間が徒過。試合終了直後のインタビューで興梠が「点を取るのは難しいので、失点後に0-1で終えてホームで勝負しようと皆に伝えた」と語っていましたが、その割にはヘロヘロの関根を85分まで放置したり、交代枠を一つ余らせて試合を終えるなど、チームの意図と打った手が整合しないような気がしてなりませんでした。

・ともあれ、これだけやられにやられて1失点で済んだのは天祐としか言いようがありません。特に先制後のアルヒラルの消極姿勢は浦和にとって勿怪の幸い。今日の試合内容からすれば楽観視はできませんが、ラウンド16蔚山戦での大逆転劇(ホーム:1-2 → アウェー:3-0)に比べれば難易度は甚だ低く、中国勢が全く勝てないホーム埼スタの魔力(但しACL限定(苦笑))をもってすれば、十分逆転可能な範囲です。

・久しぶりに試合間隔が開くのでコンディションもかなり回復するでしょうし、浦和の選手達を底力を信じてとにかく応援しましょう。個人的には第1戦出場しなかった(あえて隠した?)柏木が逆転のカギを握っているような気がします。

-----興梠-----
--ファブリシオ---長澤--
関根-青木--エヴェ-橋岡
-槙野--鈴木--岩波-
-----福島-----

(得点)
60分 カリージョ(アルヒラル)

(交代)
74分 長澤→杉本(杉本1トップ、興梠がシャドーへ)
85分 関根→宇賀神

・イエロー累積で出場停止のGK西川に代わって出場の福島。失点場面が残念だっただけで、ACL初出場がいきなり決勝になってしまったという状況を考えれば上々の出来でしょう。2度のスーパーセーブで瀕死の浦和をなんとか救いました。、

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2019.11.09

金魚@北浦和 ~ ワンタンメン

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 京浜東北線北浦和駅東口から線路沿いに北へ伸びる「平和通り」の一角。なんと約9年ぶりの再訪。相変わらずの人気店で、11時半の開店5分前に到着したところ先客3。開店までに2人やって来て、開店後早々と満席になり、退店時には外待ち2名。

 店内の券売機ボタン先頭は「つけ蕎麦」類でしたが、この店のウリものである「ワンタンメン(850円)」を注文。ここは並(1玉)・中盛(1.5玉)のみならず、平日ランチタイムはなんと大盛(2玉)まで同一料金なので、中盛でお願いしました。他の客は高校生のみならず、普通のオッサンまで大盛を頼む客が大半でした。また「食べログ」のクーポンを利用して煮玉子をつけてもらいました。

 店内はL字型カウンター10席のみ。卓上には胡椒、酢、ラー油、一味。水セルフですが、券売機横に給水器があるだけなのでチト面倒。

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 超広口かつ底の浅い丼で出てきました。お盆がこれまたラーメン屋では珍しいほど巨大。この店はとにかくスープをケチらないのので、麺量を増やしても麺が丼の中で良く泳ぐのがいいところ。

 スープは煮干&豚がらベースのようですが、煮干の旨味がやや前面に出た和風の味わい。といってもバランスを崩すほどでもなく、いかにも万人受けしそう。ゆずがアクセントに少々。

 ワンタンがウリもののようですが飴が小さくてちょっと残念。これなら個人的にはワンタンなしの「中華蕎麦」で十分でした。チャーシューはロース肉のが2枚。硬めですがしっかり煮込まれていてまずまず。煮玉子はチャーシュー以上に濃い目に煮込まれていて秀逸の出来。他に細めのメンマ、ナルト、刻みネギ、海苔。

 いつでも飽きずに安心して頂ける一杯です。

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2019.11.08

田所商店@南鳩ヶ谷 ~ 北海道味噌らーめん

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 埼玉高速鉄道南鳩ヶ谷駅から国道122号を南へ。株式会社トライ・インターナショナルが国内外に幅広く展開している味噌らーめん専門店です。幹線道路沿いの店舗らしく、大きめの駐車場付き。1年3ヶ月ぶりの再訪。先客7、後客ゾロゾロ。

 券売機はなく、卓上のメニューの中から前回は「信州味噌」だったので、今回は「北海道味噌らーめん(730円+税=803円)」を注文。「北海道(濃口)・信州(やや濃口)・九州(甘口)」と基本3種類の味噌があり、さらに往訪時は「山形味噌」も出していましたが、基本メニューはそれぞれ微妙に値段が違うのが謎。ランチサービスなし。

 店はテーブル席主体で4人卓×6、2人卓×2、小上がりの4人卓×2、店中央にコの字型カウンター10席。卓上には醤油、酢、ラー油、豆板醤、一味。

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 一応「濃口」とされていますが、スープは味噌の自己主張が滅茶苦茶強いわけではなく、特段辛くもなければ甘くもなく、良い意味で中庸。北海道といってもスープを野菜やひき肉などを炒め合わせる「札幌ラーメンスタイル」ではなさそうで、スープはあまり脂っぽくありません。ただコクはイマイチかと。

 麺は中太緩い縮れ麺でつるつるした食感。個人的にはもうちょっと堅いほうが好みでしたが、スープに負けているというほどでもなし。

 上にゴロンとしてるのは肉塊ではなくジャガイモ。前回「信州」を試食した際には山菜が乗っていましたが、この店はこういうラーメンに合っているとは思えないしょーもないトッピングで地方色を出す性向なのかも。他に茹でもやし、ニラ、挽肉、フライドガーリック。値段からすれば具は質・量ともしょぼいような気がします。

 内容と比べて特に安いというわけではなく、ライス無料サービス等でとりあえず腹一杯になるわけでもなく、クォリティーが傑出しているわけでもありませんが、マニア受けしないだけで特に悪い点は見当たらない、まさに万人向けの大規模チェーン店らしい一品。鳩ヶ谷周辺はこれといった店が全然ない「ラーメン不毛地帯」なので、こういう店でも繁盛しているのかも。

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2019.11.07

やまびこ本店@寺田(城陽市) ~ 肉うどん

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 近鉄京都線寺田駅を東側へ出て、線路沿いに徒歩5分弱。京都サンガの練習場が近いせいか、駒井選手などサンガ出身の選手達がガチ推しているだけでなくそもそも結構な人気店のようで、13時半過ぎという昼飯のピーク時を過ぎているであろう時間帯でも店内はほぼ満席。辛うじて空いていたカウンターの一角に座らさせてもらいましたが、その後も客がゾロゾロ。

 人気の「すじうどん」を楽しみにしていたのですが、なんと早々と売り切れてしまいがっかり。やむなく「肉うどん(550円)」を注文。券売機はなく後払い。蕎麦はやっていない純然たるうどん屋で、しかもメニューを見る限り冷たい麺は「ざるうどん」しかなさげ。

 店内は横長カウンター6席と4人卓×1、2人卓×4。さらに店奥に座敷席がある模様。さして広くもない店に目一杯席を設けた感じていたって手狭。しかし接客に当たっている大学生バイト2人が超有能で実に小気味よく客を捌いていて好感が持てました。卓上には七味とご飯用のふりかけのみ。

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 透明感のある関西らしい出汁の中に麺が顔をのぞかせていますが、これまた関西らしく麺はかなり柔らかめ・・・ うーん、こういうのはあまり好みではないんだよなぁ・・・ まだ出汁自体はしっかり効いているものの、塩っ気がややきつめで出汁の美味さを少々損なっているような気がしたので、飲み進む気は起らず。

 具は牛しぐれ肉とかまぼこ、青ネギ。

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2019.11.06

温玉担々麺@餃子の王将

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 「餃子の王将」が11月限定メニューとして販売中の「温玉担々麺(680円+税=748円)」を試食。「辛さ2倍にできます」とあるので2倍でお願いしました。またついでに小ライス(税別150円)も付けてみました。

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 辛さ2倍といってもラー油を増しているだけかな? しかも辛さ耐性がさほど高くない私でも全然問題ないレベル。またウリ文句には「スパイスの効いた肉味噌たっぷり!! 山椒の香りが食欲をそそる!!」とありますが、山椒なんてあったっけ??と訝しくなるくらいで痺れは全然感じませんでした。

 それはともかく、なんとも残念なのはスープの旨味が不足していること。ひょっとすると温玉を加えたのが仇となって、味わいをマイルドにするどころか本来の旨味をかき消すだけに終わっているのかもしれませんが、なんとも物足りない。しかもゴマだれやラー油とスープが上手く融和している感じもせず、どうにも一体感がありません。

 具は件の肉味噌と刻み青ネギのみ。麺は並太ストレートタイプ。「初登場 本格仕立て 北海道産小麦粉麺使用」と食材に力を注いだようで、割とコシがしっかりした仕上がりになっていましたが、スープの不出来を麺でカバーするのは至難の業。

 冬の定番「チゲ味噌らーめん」を筆頭に、麺の残念さにさえ目を瞑れば値段の割りにそこそこ美味いものを出してくる日高屋と比べると、どうも餃子の王将の麺類はイマイチ。麺類で勝負の土俵に乗れるのは焼きそばまででラーメン系はどうにもこうにも・・・ 

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【観戦記】19年第32節:浦和 0-2 川崎 ~ プレーオフ圏転落までは容認すると腹を括ったか?

・酷い試合でした。浦和のシュートはたった5本。しかも決定機は49分マルティノスのシュートがポストの内側を叩いた場面だけ。前後半を通じてフィニッシュに持って行く段取りみたいなものがまるで窺えず、事故でも起こらない限りおよそ点が入りそうにありませんでした。

・川崎も中2日と日程が苦しいせいか出来は芳しくありませんでしたが、カテゴリーが下といっても差し支えない陣容の相手に早い時間帯に先制点を取って「ジャイキリ」の芽を摘み、終盤に追加点を取って試合を終わらせるという、川崎目線からすれば盤石の試合運び。

・傍目にはそんな酷い試合内容だったにも関わらず、「内容は良かったと思いますけど、チャンスを決めることができませんでした。」なんてのたまう選手もいてびっくり!! せいぜい柏木が語る「そんなにやられた感はありませんが、自分たちもチャンスを作れなかったというところもあります。」という試合だったと思いますが、この認識の差はどこから来るのかなぁ???

・浦和はアウェー広州恒大戦から中3日でアウェー広島、中2日でアウェー鹿島、中3日でこの試合、さらに中3日でアウェーアルヒラル戦が待ち構えるというと超過密日程を強いられているので、否応なしに選手を大幅に入れ替えながら戦わざるを得ません。そして今年最大かつ唯一のミッション=ACL優勝へ向けて、この連戦最後のアウェーアルヒラル戦に照準を合わせ、その一戦にベストメンバーで臨もうとするクラブの意図はよく判ります。

・一方、浦和は依然残留争いにどっぷり浸かったままという残念過ぎる一面もあって、超過密日程の中でもちょっとずつでも勝ち点を積み上げて行かねばならない過酷なタスクを背負っています。試合前は16位湘南とは勝ち点5、17位松本とは6差。ゆえにこの試合で勝ち点1でも積み上げられれば消化試合が2試合多い湘南や松本が2試合共勝っても浦和に追いつけないという形となり、残留争いのプレッシャーは幾分緩くなったはず。

・ゆえに、この試合は前節鹿島戦でスタメン起用しなかった選手(興梠・長澤・阿部・鈴木・西川)をこの試合でスタメン起用し、使い詰めになっているファブリシオ・エヴェルトン・関根・橋岡・槙野・岩波を休ませながら勝ち点1を拾いにゆくのが妥当な線だろうと個人的には考えていました。

・ところが、大槻監督の考えは極端なACLシフト!! もう「天皇杯2回戦か!」と思えるくらい極端に面子を落としてきました。Honda相手ですら良いところなく完敗したのに、この面子で川﨑相手に勝ち点をもぎ取れるなんてさすがに大槻監督も微塵も思っていなかったでしょうし、ほぼこの試合は捨て試合。

・勝ち点ゼロで終わって残留争いは一段と苦しくなるが、「中途半端にレギュラー組を入れて勝ち点を取れず、ACL決勝にも万全のコンディションで臨めない」という虻蜂取らず、二兎を追って一兎も得られないという最悪の結果に終わるよりは、「とりあえず目先のACL決勝に全力を注ぎ、リーグ戦はプレーオフ圏転落までは許容範囲」と割り切ったものと推察されます。そしてこの割り切り、この腹の括りようはリスキーながらもそれなりに支持し得るものです。

・ただ、何とも不可解だったのはなぜか青木がスタメンに名を連ねていたこと。青木は「右足関節内遊離体で10月17日に手術&全治は約3週間の見込み」と報じられていたのでこの連戦は丸々使えず、ACL決勝第2戦(11/24)で復帰するものと予想していただけに、ここでまさかの試運転! 捨て試合で無理に使うこともなかろうにと思いましたが、捨て試合だからこそ試運転に相応しいと思ったのかも。58分に青木試運転を無事終えて早々に阿部を投入。

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・試合は当然のように序盤から川崎ペース。浦和の布陣は形骸化著しいというか、もはやそれ自体が自己目的化しているとしか思えない3-4-2-1で、しかもマルティノス1トップ。「相手が前に出てきたところをカウンターで、サイドバックの背後をついていきたい」という上野コーチが語る意図は判らなくもないのですが、その意図を実現するにはマルティノス1トップという、誰がどう見ても不適材不適所としか思えない解しかなかったのかどうか。

・レギュラー組が揃って、というか興梠がいてこそ辛うじて機能しているに過ぎない3-4-2-1にこの面子で拘る意味は全くないはずなのに、過密日程で練習時間が取れないせいか、他の策を打ち出せないままズルズルと継続。興梠不在の上に、出ているのが普段のベンチメンバーだらけとあっては90分を通じてほとんど攻撃の形を作れなかったのも当然でしょう。

・何せ選手間に共通理解があるように見受けられず、連携難も手伝ってボールを動かしたところで攻めきれない、それ以前にボールを奪ってからの出しどころに困るという場面が非常に多く見受けられ、川崎のカウンターを食らうことしばしば。「共通理解はあるが、普段のベンチメンバーなので精度が伴わずに決定機が作れない」なら擁護のしようもあるのですが、共通理解があるように見えないとは日頃の練習がががが・・・柏木がボールの出しどころに困った挙句に相手に囲まれてしまうってなんなん??

・前半こそ右から左へ大きく展開して、フリーの山中のクロスに賭けるという、興梠なり杉本なりがいたら得点の可能性があった形が再三見られました。しかし1トップはマルティノスですし、シャドーも汰木&柏木とクロスに飛び込める選手は皆無なので、そのクロスで何をしようとしたのか全く意味不明。とはいえ、形にはなっているので、鬼木監督は後半頭から守田を右SBに配転して手当。これで後半の山中は窒息。

・一方、川崎も中2日でメンバーを大幅に入れ替えたのが祟ってか、こちらも出来はイマイチ。ボール支配率は前半ですら6割程度で、再三浦和がやらかしているミスに乗じたカウンターも不発に終わり、28分バイタルエリアから脇坂の枠内ミドルが最初の決定機。これは西川がなんとか防ぎましたが、35分バイタルエリアで柴戸を簡単に交わして前を向いた脇坂が低い弾道のシュートを叩きこんで先制。

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・先制点を取られて「運よくスコアレスドローで終えられれば万々歳」という浦和の微かな願いも雲散霧消。後半になると中盤でボールを奪取して、浦和がボールを持つ時間こそ長くなりましたが、川崎守備陣を崩す形はほとんど見受けられずに時間が徒過。

・そんな中、この試合唯一かつ最大の決定機が49分柏木の縦パスをマルティノスがボックス内で受けて、DFを背に反転シュートを放った場面。シュートはポストの内側を叩いたのになぜかゴールに入らないという不運極まりないものでしたが、これこそ上野コーチが狙っていたもの。

・試合後の会見を見ると「後半は良くなった」という認識を持っている方が多くてびっくりしましたが、良かったのはこの決定機一回こっきりで、むしろ後半は下手に浦和がボールを持ってしまったがためにマルティノスを活かせるスペースがなくなって却って攻めづらくなったというのが個人的な印象。前述のように後半は山中クロスという事故を起こせる要素すらなくなってしまったわけですし。

・とはいえ、浦和にボールを握られてしまうという試合展開は川崎も不本意のはず。そこで鬼木監督は67分好機に爆笑プレー連発だったダミアンを下げて切り札小林を投入。そしてその小林が78分守田のクロスをヘッドで叩き込んで起用に応えるのですから、恐れ入ります。この場面、脇坂&家長とのパス交換を経てサイドからボランチの位置に入った守田を浦和守備陣が誰も見ていない時点でアウト。小林に前に飛び込まれてしまった森脇はまぁあんなもんでしょう、残念ながら。

・この失点を食らう直前に関根を投入して、絶望的な戦況ながらもなんとか同点に追いつこうとしたのは判らなくもありません。しかしどうしても解せないのは2点目を取られてからの興梠投入。おいおい、この試合は捨て試合と割り切ったのではなかったのか??? なんでこんな局面でよりによって興梠を投入するのか??? この日は大槻監督が前節鹿島戦での愚行を受けて出場停止処分を食らい、上野コーチが指揮に当たっていましたが、ルヴァン杯でも見受けられたこの中途半端な姿勢、中途半端な覚悟は大槻監督と寸分変わっておらず、残念至極。

・当然ながら興梠を投入したところで、そこまでボールを運ぶ手立てなんてまるで出来ておらず、あろうことか興梠がボールを運ぼうとし、しかもそのボールはどこへ何のために運ぼうとしているのか皆目見当が付かないという惨状。ATには2万ちょっととただでさえ少ない観客がゾロゾロ帰り始めましたが、それも道理でしょう。

・試合終了後は野次もブーイングもなく、「ACLガンバレ!!!」との掛け声が力なく響くばかり。まぁどんなにしょーもない試合内容であろうとももはやブーイングすべき時期ではないと思いますが、試合後の埼スタが積極的に選手を後押しするような雰囲気でもなくなっているのはさすがに気になりました。選手もファン・サポーターも真剣に降格危機と向き合っていないんだろうなぁ、たぶん。

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-----マルティノス----
--汰木----柏木--
山中-青木--柴戸-岩武
-宇賀神-マウリシオ--森脇-
-----西川-----

(交代)
58分 青木→阿部
75分 岩武→関根
79分 山中→興梠(興梠1トップ、マルがシャドー、汰木左WB)

・マルティノス1トップはどう考えても不適材不適所なんだからそういう使い方をする監督がアホで、マルティノスをあんまり責める気は起こらず。というかマルティノスにしても山中にしても仕様通りにチャレンジして、仕様通りに失敗しているんだから今日出ていたメンバーの中ではまだマシだったほう。むしろ失敗を怖がって何もせん選手、何もチャレンジせん選手のほうが腹立ちました。たぶんそういう選手は来年レンタルに出されると思いますが、当の選手にそういう自覚があったのかなぁ?

・選手紹介で埼スタ初登場の上野コーチはなんと動画無しで静止画像のみ。こんなところでも中3日が祟ったか・・・

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-----ダミアン-----
齊藤---脇坂---家長
---田中--守田---
車屋-谷口-山村-マギーニョ
-----新井-----

(得点)
35分 脇坂
78分 小林

(交代)
HT マギーニョ→大島(大島がボランチ、守田が右SBへ)
67分 ダミアン→小林
89分 脇坂→阿部

 

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2019.11.05

麺対軒@京都・四条堀川 ~ 醤油ラーメン

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 京都・四条堀川交差点を東へ進んですぐ。阪急京都線大宮駅と烏丸駅のほぼ中間。先客ゼロ、後客7。

 券売機はなく、卓上のメニューを見て「醤油ラーメン・並(750円)」を注文。ランチサービスなし。メニューは他に生姜ラーメン、マーラー麺など。客に観光客らしき姿はなく、近隣のサラリーマンだらけでしたが、ほぼ全員ご飯ものとのセットメニューを頼んでいました。

 店内はL字型カウンター6席+縦長カウンター6席、さらに2人卓×2。2階へ通じる階段がありますが、往訪時は封鎖されていました。卓上にはコショウ、酢、豆板醤、おろしニンニク、ラー油、醤油、一味、ヤキメシ用ソース。

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 豚ベースと思しきスープは真っ黒ですが「ブラックラーメン」のようにやたらしょっぱいというわけではなく十分飲める範囲内。但し、醤油からくると思しき酸味がうるさくて、飲み進む気にはなれず。

 麺は並太ストレートで、水気少なめの心持ちごわついたような麺。やわ麺の多い京都にしては硬いほうで、個人的には好み。

 チャーシューは薄くて旨味が抜け切ったような感じ。他に茹でもやし、青ネギ。

 ラーメンの出来と言い、ヤキメシとのセットメニューを推している点といい、新福菜館の強い影響を受けているようです。遠くから張り切って行くような店ではありませんが、近所の方の普段使いには重宝されそう。

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2019.11.04

牛焼肉と茄子のにんにく味噌定食@松屋

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 松屋が10月29日から新発売の「牛焼肉と茄子のにんにく味噌定食(690円)」を試食してみました。

 「牛焼肉と茄子のにんにく味噌定食」は「ジューシーな牛焼肉とトロトロ茄子に松屋特製『にんにく味噌ダレ』をたっぷりとかけた」もので、「味噌の旨味とにんにくのパンチが重なった食欲をそそる逸品です」というのが松屋のウリ文句。写真では判り辛いのですが、牛肉の下には茄子がごろごろ。そして玉ねぎが少々。

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 松屋がしつこく「にんにく」を連呼しているのも納得、配膳時に強烈なにんにく臭が襲ってきます。そしてそのにんにくが卓越し過ぎて、牛肉だろうが豚肉だろうが鶏肉だろうが、みんな同じような味わい、松屋お得意の「ガーリックまみれ系」定食の味に。

 それは良いとしても、牛肉がちょっと硬いのはどうしたものか?焼き過ぎて硬くなったのか、残念な「牛めし」にすら使えない硬い部位を転用したせいか判りませんが、この出来なら「ジューシーな牛焼肉」とは誇大表示どころか、虚偽表示でしょう。

 また茄子と「にんにく味噌ダレ」の相性があまり良くありません。非常に不思議なのですが、どうも茄子に味噌ダレの味が上手く乗ってこないような・・・ 正直付属のサラダにドレッシング代わりに味噌ダレをつけて食べたほうがはるかにマシ。

 この出来では失敗作と言わざるを得ません。ぱっと見はどう見ても失敗しそうにない一品なのですが・・・

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2019.11.03

インディアン@蓮沼 ~ 支那そばと半カレー

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 東急池上線蓮沼駅を東へ出て徒歩1分程度。近隣に「はすぬま温泉」あり。なんと8年ぶりの再訪。先客ゼロ、後客4。以前往訪した際はもっと駅近で小汚い店でしたが、2013年10月末にこちらへ移転したようです。

 正式な屋号は「武田流古式支那そばとカレーの店 インディアン本店」とやたら長く、屋号通り支那そばとカレーが売り物。前回は「支那そば」のみを注文したので、今回は「支那そばと半カレー(1100円)」。後客も全員同じ。なお麺類は支那そばと焼豚そばしかありません。

 なお支那そば単品は800円、カレー単品はなんと1000円もするのに、支那そばとカレーのセットはたった1300円という「セットにしないと損」と言わんばかりの価格設定。

 店内はL字型カウンター5席と4人卓×2、2人卓×2。卓上には福神漬けとらっちょう、ブラックペッパー。店は父娘で切り盛りしているみたい。

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 一般的な支那そばのイメージ(=醤油味)とはかなり違った、透明感のある塩スープが特徴。しかも塩もかなり抑え目にして、基本的に出汁だけで成り立たせている感のある面白いもの。ベースは魚介系のようですが細かいところは私には良く判らず。表面の脂が少々目立ちますが、味わいは薄味&超あっさり。それでいて出汁がよほどしっかりしているのか、全く物足りなさは感じず。

 スープが薄味&超あっさりは反面、チャーシューというかほぼ角煮みたいなのが濃い目に煮込まれているので、それをちびちび齧りながら食べ進むと良い味変になって美味さが引き立ちます。

 麺は菅野製麺所製で、緩く縮れた細めの麺。つるつるした食感で、やや柔らかめですがスープがスープなので、麺が自己主張しないように柔らかめにせざるをえないでしょうなぁ。

 具は他にメンマ、ほうれん草、半熟卵1/4。

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 一方カレーはかなりトロミが強い黒々としたタイプ。スパイシーである一方、やたら辛さで押すわけではなく、旨味もしっかりしていて出来は悪くありませんが、何もかもカレーに溶け込んでしまい、具が豚肉がひとかけら入っているだけというのはあまりにも寂しい。支那そばだけでは量的に物足りないので何か付けたい際の一品としては上々の出来ですが、それ以上のものではありません。

 またこの店は支那そばをある程度食べてからカレーを出すのをポリシーとしています。そしてそれは大正解。最初から支那そばとカレーを並行して食べるのは、薄味&超あっさりな支那そばの味わいをカレーでぶち壊してしまうような気がしてなりません。

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2019.11.02

ブロンコビリー@戸田 ~ 炭焼き粗挽きハンバーグランチ

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 中京圏を中心に店舗展開しているステーキレストラン「ブロンコビリー」。首都圏にも店舗展開していて(でも店舗数が微妙ゆえ知名度は上がらないか・・・)、以前足立区の鹿浜店を往訪したので、今回は戸田駅前店へ行ってみました。外観・内装ともステーキハウスというよりはファミレスっぽい作りです。ランチが格安なせいか、早い時間帯からママ友、ババ友で賑わっています。

 ランチメニュー冒頭の「炭焼き粗挽きハンバーグランチ・210g(1210円)」。サラダ―バー&ランチスープ&大かまどごはん付き。ご飯は大盛無料なので大盛りにしてもらいました。以前は「がんこハンバーグランチ」という名称だったはずですが、中身に変化があったのかどうか判らずじまい。また量がちょっと増えた(200g→210g)代わりに、消費税増税の影響もあって少し値上げ(1188円→1210円)。

 サラダバーに力を入れているようで種類も豊富だし、開店して間もない時間帯なので当然ながら散らかってないし、これは言うことなし。ハンバーグが出来上がるまでサラダをお替り。これなら二郎系のラーメンでもやしばかり食うよりはるかに健全な野菜補給法として使えそう(苦笑)。

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 俵状のハンバーグを客の目の前で縦に切って鉄板に押し付けている間に脂や肉汁が飛び散るので、客は紙エプロンを手に持って待機。「炭焼き&粗挽き ビーフ100%のハンバーグ」がウリですが、ここのハンバーグはちょっと堅めの焼き上がりで、箸では切り分けにくいくらい。少なくとも「中はふっくらジューシー」という感じはしませんが、それはそれで粗挽きらしくて良い気も。

 ハンバーグ提供時に和風ソースと塩を置いてくれます。ついつち和風ソースをかけてしまいますが、ここはシンプルに塩で肉の旨味を存分に味わうほうが良さげ。

 大盛りだとご飯の量が案外多いので、ご飯を普通盛りにして、量的に足りなければサラダバーのパスタで何とかすればよかったなぁと思うも後の祭り。この辺は次回へ向けての反省点。でもわざわざ静岡の「さわやか」へ行って長時間待つくらいなら、比較的近所のここで十分ですなぁ、個人的には。

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【観戦記】19年第30節:鹿島 1-0 浦和 ~ 攻めの形があった者となかった者の差

・シュート数は10対10と全く互角。ボール支配率もほぼイーブン。少なくとも試合内容は前節広島戦ほどやられっぱなしだったわけではなく、広島戦よりははるかに引き分けで終わる可能性が高かったと思いますが、結果は残念ながらウノゼロの惜敗。J1残留へ向けて是非とも確保したかった勝ち点1を持ち帰えられませんでした。

・鹿島の出来は芳しくありませんでしたが、それでも勝ち点3をもぎ取れる勝負強さが血塗られたタイトルの数々をもたらしたのでしょう。言い換えれば間違いなく勝てる試合を引き分けで終わってしまった広島との実力差は歴然。

・浦和はアウェー広島戦からわずか中2日でのアウェーゲーム。それゆえスタメンを大幅に入れ替えて闘わざるを得なかったのに対し、鹿島はルヴァン杯決勝に伴うお休みを挟んでの久しぶりの試合。しかも鹿島は怪我人が続々復帰とコンディション面で大きな差があり、その割には浦和は善戦したと前向きに評価してもいいと思いますが、残留争いにどっぷり浸かったシーズン終盤に「善戦」はあまり意味がありません。

・またシュート数こそ互角ですが、その内容には大差があり、鹿島が繰り返しサイドを攻略してGKを福島を脅かしたシュートを何本か放っているのに対し、浦和は頼みの両WBが沈黙してこれといった決定機が全く作れず。セットプレー以外は「とりあえず撃ってみました!」みたいなシュートだらけでGKクォン・スンテをビビらせたであろうシュートなんて一本もありませんでした。

・如何せん「勝ち点1」が至上命題なのでどうしても守備に意識が行きがちなせいか、あるいはレギュラー組が半分しかおらず連携に難があるせいか、この試合は広島戦以上に再現性のある攻撃の形を見せられずじまい。従って「引き分けで終えられた可能性は高かったが、勝てる可能性は全くなかった」と言わざるを得ず、残念ながらウノゼロの惜敗は十分起こりうる結果だったと思います。

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・前述のように浦和はアウェー広島戦からわずか中2日でのアウェーゲーム。さらに中3日でホーム川崎戦、さらに中3日でACL決勝・アウェーアルヒラル戦が続くという超過密日程ゆえ、残留争いの渦中にあってもそれなりにスタメンを入れ替えて闘わざるを得ない状況。

・そこで大槻監督は鹿島戦で鈴木→マウリシオ、阿部→柴戸、長澤→柏木、興梠→杉本と入れ替えた上に、ACL決勝第1戦でGK西川が出場停止となったことを踏まえてか、福島をついにJ1リーグ戦の舞台に投入しました。また久しぶりにスタメンに抜擢された柏木を頭数不足のボランチではなく右シャドーに起用したのも目を惹きました。

・面子的には「ちょいミシャ」の3-4-2-1なんてやる意味は全くなく、柏木トップ下の3-4-1-2のほうがまだ機能しそうな気がしてなりませんが、面子に応じて最適なフォーメーションを選択する引き出しもなければ練習する時間もないせいか、フォーメーションはいつもの3-4-2-1。全く向いていないCFで起用され続ける杉本が哀れ。

・一方怪我人だらけだったはずの鹿島は、ルヴァン杯決勝に伴うお休みを挟んだのが幸いし、前節松本戦にはいなかったレオシルバ、伊藤、セルジーニョ、三竿が続々と戦列に復帰して全く駒落ち感を感じさせない陣容に。ただ怪我明けで試合勘がないのか、レオシルバなど本調子には程遠い出来だった選手がちらほら。

・浦和の試合の入りは悪くはなく、また広島戦のようにボールを一方的に支配されているわけでもありませんが、時間の経過と共にサイドに人数をかけ、素早いボール回しからフリーのSHやSBを作るのが上手い鹿島が次第に優勢に。

・12分三竿の縦パスに対して福島が中途半端に飛び出したのが災いしてループシュートを撃たれたのを皮切りに、15分浦和右サイドから町田クロス→遠藤ヘッド(枠外)、20分CKからの流れで三竿→遠藤がボックス内からシュート(福島セーブ)、27分三竿スルーパス→白崎が岩波を交わして角度のないところからシュート(福島セーブ)、と立て続けに決定機。

・浦和は立ち上がりと30分以降にボールを支配する時間帯がありましたが、ワイドに大きく展開して両WBの突破に賭ける意図は伝わってくるものの、肝心の両WBが沈黙して全く決定機を作れず。特に橋岡の対面が本職CBの町田で空中戦では容易に競り勝てず、ヨーイドンでも苦戦。関根もお疲れなのかキレがありませんでした。

・またファブリシオの出来が芳しくなく、攻めに出てもボールの取られ方が悪く、守りに回っても彼なりに懸命にプレスバックするものの途中で相手を離してしまうので往々にして関根が死ぬ羽目に。最初に交代を命ぜられるかと思いましたが、如何せん手駒が・・・興梠や長澤は出来れば使いたくないでしょうし、かといってビハインドでもないのにいきなりマルティノスはリスク高過ぎですし・・・

・杉本はガツガツ当たってくるCBブエノが苦手(というかなんで荒木主審がブエノのファウルを取らないのか不思議でしたが)なのか、サイドに流れがち。しかも杉本が空けたスペースに誰かが侵入するわけではないので、流れる意味がないという惨状。

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・後半に入ると立ち上がりにマウリシオの対応が拙くて土居に浦和左サイドを突破されてしまった場面でヒヤリとしたくらいで戦況は完全に一進一退に。鹿島はミスが多い上に、なぜか勝手に主審と喧嘩してリズムを崩しているように見受けられる一方、浦和は良い形でボールを奪ってフリーで前を向いた柏木と杉本の意図が絶望的に噛み合わず、チャンスになりそうな場面でシュートすら撃てず。杉本はなんで裏抜けを狙わずにサイドに逃げたり、逆に鹿島最終ラインの前で立ち止まったりするのだろう?

・鹿島は62分杉本に後方から削られて遠藤が傷んだせいもあってか、65分に遠藤に代えてセルジーニョを投入。一方浦和はお疲れの関根を早々と諦めて68分に宇賀神を投入。終わってみればこの替え駒の質の差が勝敗の分かれ目に。

・72分浦和を自陣深くに押し込んだ状態から鹿島が人数をかけて両サイドから分厚い波状攻撃。永木、レオシルバ、永木とクロスで浦和守備陣を左右に振り回し、土居のシュートこそいったん福島が弾いたものの、こぼれ玉をセルジーニョが詰めて鹿島が先制。この場面鹿島は両SBが共に攻撃参加しているのに、浦和は両シャドーが全く守備に加わっていないように見受けられますが、この甘さが勝ち点1すらもらえない所以なのかも。

・先制された浦和は興梠、長澤と相次いで投入するものの、攻撃の形を作れないのは相変わらず。特に長澤はボランチ途中投入で機能した試しがなく、せめて柏木とポジションを入れ替えてシャドーで使ったほうがまだマシだと思いましたが、残念ながら引き出しがない大槻監督の選手交代に多くを期待できないのは何度も実証済み。

・しかも、あろうことか大槻監督が永木を突き飛ばして一発レッド。目の前で永木がエヴェルトンを投げ飛ばしたことに激昂して思わず永木を突き飛ばしたのでしょうが、これは全くいただけません。

・リードした時の鹿島がありとあらゆる汚い手段を弄して試合をぐだぐだにするのは伝統芸能であり常套手段であるなのに、その汚い手にまんまと引っかかって退場処分を食らうとは(今時森脇でも引っかからんでしょう!!)監督としての資質を疑問視されても仕方がない愚行だと思います。まるで浅野内匠頭状態。怒り心頭に発する気持ちは判りますが、とにかくやってはいかん。「監督の退場がチームに火をつけた!!」なんて大映ドラマみたいな展開が起こりうる求心力なんてとっくの昔に失われているでしょうし。

・監督がこんなザマでは反撃らしい反撃もできるはずもなく、久しぶりにまともなプレースキッカー=柏木がいるのでセットプレーに一縷の望みを託すものの、橋岡のシュートに見せ場があったくらいでそのまま試合終了。

・少なくとも次節川崎戦大槻監督がベンチ外なのは間違いないでしょうが、幸か不幸か大槻監督はベンチにいてもいなくても今の浦和に実害はないんだよなぁ・・・

-----杉本-----
--ファブリシオ---柏木--
関根-エヴェ--柴戸-橋岡
-槙野--マウリシオー-岩波-
-----福島-----

(交代)
68分 関根→宇賀神
74分 ファブリシオ→興梠
77分 柴戸→長澤

・とにかく久々出場の柏木の出来が上々だったのが鹿島戦最大の「良かった探し」。柏木は「チームのために全力で走っている(但し遅い)、全力で闘っている」のがはっきりと判るプレーぶりで、個人的にはそれだけでも十分。当たり負けしてしょっちゅうコケていたのでACLには使いづらいかもしれませんが、最後の瓦斯戦&G大阪戦での活躍は十分期待できます。リーグ戦なら武藤の代わりはファブリシオではなく柏木になるでしょう。ただ如何せん長らく試合に出ていないので、柏木の意図を周囲が活かしきれないのが残念でした。

・失態を繰り返して期待値がものすごく下がっているのがアレですが、柴戸も良かったと思います。相変わらずワンワン系ボランチですが、食いつきすぎる癖を逆用されてぽっかり空いたスペースを使われるなんてことはあまりありませんでしたから、ワンワン系の良さが目立ちました。

・そしてACL決勝を睨んで大抜擢のGK福島。12分の中途半端な飛び出し(但し、土居のシュートを辛うじて防ぐ)と試合終了間際のキックミス連発(相手に直接渡ってしまう!)はさすがにどうかと思いましたが、リーグ戦デビューとしては良くやったと思いました。

---伊藤--土居---
白崎--------遠藤
---レオシルバ-三竿---
町田-スンヒョン--ブエノ-永木
-----クォンスンテ----

(得点)
72分 セルジーニョ

(交代)
65分 遠藤→セルジーニョ
73分 伊藤→上田
90+4分 白崎→小泉

 

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2019.11.01

海鮮3種盛り定食@松のや

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 松屋系列のとんかつ専門店「松のや」がどういう風の吹き回しか2019年10月16日から「秋の海鮮フェア」と銘打って、

・海鮮3種盛り定食
・ロースかつ&白身魚フライ定食
・厚切りロースかつ&白身魚フライ定食

の3種類を売り出し始めました。もっとも「アジフライ」は既にレギュラーメニューに組み込まれており、かつてはカキフライや海老フライもレギュラーメニューにあったので、全くの畑違いの分野への進出というわけではありません。というか、アジフライは今年2月に新発売して、そのままレギュラー入りしたんですなぁ・・・

 フライなのに「海鮮」という生ものっぽい意味合いの語句を当てるのは妙な気がしますが、3種類のメニューの中で唯一海鮮オンリーの「海鮮3種盛り定食(850円)」を注文。「松のや」ではたぶん最高価格(苦笑)。揚げたてを出すので提供までには案外時間がかかりました。

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 「海鮮3種盛り定食」は「白身魚フライ、アジフライ、海老フライが勢ぞろい!ボリューム満点、秋の海鮮フライ3定番が秋の食欲を攻め立てる!」「松のやの『海鮮3種盛り定食』は、外はサクサク、中はふっくらと揚げた白身魚フライ、鯵のおいしさを味わえる至極の逸品アジフライ、プリっとした食感が楽しめる海老フライがのったボリューム満点な逸品です。」というのが松のやのウリ文句。

 海老フライはともかく、白身魚フライとアジフライは案外厚みがあって確かにボリューム満点。ご飯は大盛でちょうど良いくらいで、並盛だとフライが余りそう。

 アジフライが2枚付いてくる「アジフライ定食」と違って味わいに変化を付けられるのが「海鮮3種盛り定食」の良いところのはずですが、どういうわけかアジフライがえらく淡白で、正直白身魚フライとそんなに味わいが変わらなかったのは大誤算。白身魚を付属のタルタルソースで、アジフライを醤油でと調味料で変化をつけてなんとか凌ぎました。

 まぁハズレではないが、好んで食べるほどでもない。「アジフライ定食」を試食した際に抱いた感想と大差なし。

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