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2019.12.31

【祝】伊藤涼太郎選手、大分トリニータへの期限付き移籍から復帰

・昨日、大分トリニータへ期限付き移籍していた伊藤涼太郎選手が浦和に復帰することが発表されました。

・伊藤は作陽高校から2016年浦和に加入。2年浦和に在籍したものの出場機会はほとんどなく、2017年途中から水戸へ、そして2019年は大分へとレンタルに出されました。

・伊藤は2018年水戸でMF登録ながらバイアーノの相方として2トップの一角として起用されることが多く、チーム2位の9得点を挙げてプチブレイク。しかも試合を決定づける得点を頻繁に決めている印象を強く受けました。ただコンスタントにスタメン出場しだしたのはリーグ戦後半から。また体力に不安があるのか、スタメンで出ても後半途中で下げられてしまう試合が目立ちました。

・伊藤は水戸でも鉄板のスタメンというほどではないが可能性は十二分に感じられるので、J1で通用するかどうか見極める目的で翌年ステージを一つ上げて様子を見るのは悪くない選択だったと思います。

・ところが残念ながら伊藤はここで壁にぶつかり、大分でのリーグ戦での出場はわずか4試合144分に留まり、専らカップ戦要員になってしまいました。リーグ戦最初の2試合はスタメンだったので片野坂監督も少なからず期待をかけていたものと思われますが、伊藤はそのチャンスを活かせませんでした。

・ほぼ同じ目的で大分へレンタルされたオナイウは大ブレイクしたのがある意味仇となって上位クラブに目を付けられて浦和へは戻らず、プレイクし損ねた伊藤は致し方なく浦和へ帰ってくる。「育成に失敗した選手しかレンタル先から戻ってこない」浦和の置かれた立場の凋落ぶりを象徴する事案になってしまいました。もっともレンタル先で活躍していた選手が浦和に戻ってくるとさっぱりという事案がその前に山ほどあったのですが・・・

・で、残念ながらJ1チームでの経験をほとんど積めなかった伊藤を来季浦和はどうするつもりなのか?伊藤も来年で早やプロ5シーズン目、かつ2月に22歳になり、ルヴァン杯の「21歳以下選手起用の義務付け」枠から外れてしまいます。しかも伊藤のポジションOMFには21歳以下枠に入る荻原や池髙がいるので、ルヴァン杯で監督があえて伊藤を起用する可能性もさほど高くない気がします。

・なにせ来季浦和がやろうとしていることが全く判らないので、何かの拍子、何かの弾みで「大分には合わなかったが浦和には合う!」という可能性もある以上、あまり悲観的な観測ばかり述べるのは自分でもどうかと思いますが、非常に悪く言えば今般のレンタルバックは「選手補強に苦戦している浦和が頭数を揃える意味合いでやむを得ず」に見えて仕方ありません。

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