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2019.12.08

【観戦記】19年最終節:浦和 2-3 G大阪 ~ 興梠なき「FC興梠」の哀れな末路

・G大阪はすでにJ1残留が確定。浦和も「15位清水vs14位鳥栖の直接対決が引き分けに終わる かつ 16位湘南が勝利 かつ 浦和が10点差以上で負けて得失点差で清水を下回る」という条件下で数字上プレーオフに回る可能性は残っているものの、ほぼほぼJ1残留を確実にしているため、最終節は事実上消化試合。

・雪こそ降りませんでしたが小雨がぱらつく厳寒の中、埼スタに47,188人もの観客がやってきましたが、そこで繰り広げられたのは今年の浦和を象徴するような惨劇でした。双方妙なプレッシャーがない状態で、「華のある試合でもしてくれれば万々歳」と試合前は気楽に考えていたのですが、悪い意味で想像をはるかに超える惨状に身の毛がよだちました。

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・惨劇の発端は興梠の欠場。前日実父が亡くなって急遽宮崎へ帰ったとのことで致し方ありません。

・しかし、「FC興梠」と回りから揶揄されるどころか、チーム内で自嘲気味に語ってしまうのが今の浦和。浦和は攻撃面、特にフィニッシュで興梠に全面的に依拠しており、またファーストディフェンスでも興梠がスイッチを入れてナンボという状態。それゆえ興梠は天皇杯やACLでの一大決戦直前の試合くらいしかスタメンを外れることはなく、酷使され続けました。

・その興梠がやむを得ない事情で急にチームを離れてしまう。興梠不在に備えた練習をやる時間がほとんどなかった点は同情の余地がありますが、それにしても緊急事態に陥った際の大槻監督の無為無策ぶりは目に余りました。フォーメーションを弄らず、興梠の代わりになんとマルティノスを1トップに据え、しかもマルティノスを興梠と同じような仕事をさせるって無能にもほどがあるだろう、いくらなんでも。

・DFを背負っているマルティノスの足元にボールをつけるって、そんなん誰が見てもマルティノスの使い方として無意味過ぎて、ただただG大阪のカウンターを誘発しているだけにしか見えませんでした。大槻監督は試合後「攻撃になってボールを持って、『え、失っちゃうの?』みたいなシーンがあまりにも多くて」と語っていますが、窮屈な状態でマルティノスはボールキープ出来ないのは判り切っているでしょうに・・・

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・また前節に続いて山中をスタメン起用したり、なぜかエヴェルトンに代えて柴戸をスタメンに抜擢したりと、マルティノス1トップ以外にも謎がチラホラ。机上論的にもおよそ機能しそうにないシステム&面子でしたが、やはり案の定全く機能せずに9分に早々と失点。

・今年の浦和名物「相手を崩す形を持っていないのに、やたら大槻監督が拘るボールポゼッション」が招いた、再現性ありありのロングカウンターによる失点でした。興梠不在で前線でボールを失う可能性が非常に高くなっているのに、槙野が意味もなく攻撃参加。そしてボールを失った際にその穴を突かれていきなり岩波とアデミウソンが一対一。またいつものように攻→守の切り替えも遅くてアデミウソンのフォローに入った宇佐美に誰も追いつけない。前節FC東京戦でも垣間見られた形で、永井と違って宇佐美はこの好機を逃してくれませんでした。

・守備も壊滅的。マルティノスが独りで追いかけても誰も付いてこないので、早々とマルティノスが最前線でイライラ。これでは守備が機能するはずもなく、G大阪は縦パス入れ放題。14分には遠藤からのスルーパスで中央を割られかかり、18分には遠藤→矢島→がら空きの浦和右サイドを疾走する藤春に展開したのを契機にアデミウソン・倉田・矢島と立て続けにシュートを撃たれてしまいました。

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・前半の絶望的な戦況を受けて大槻監督は54分に早くも動き、長澤に代えてファブリシオを投入して2トップ気味に変更。ボールがキープできないマルティノスとの組み合わせではファブリシオに前を向かせる手立てがないため攻撃面ではほとんど効果がありませんでしたが、守備面ではようやく前ハメが効き出して幾分戦況は好転。

・そして62分柏木が直接FKを決めて浦和はまさかまさかの同点に。ボールの傍らには柏木とマルティノスが立っているものの、少し離れたところにいる山中にちょんと出して蹴らせるものと思い込んでいた(13分に山中FKが枠内を急襲したのが伏線)だけに、柏木が直接決めたのには驚きました!

・ところが奇跡的とも思えた同点ゴールをあっさりフイにしてしまう辺りが残留争いにどっぷり浸かっているチームの悲しさ。64分にCKのこぼれ玉をアデミウソンに蹴りこまれてしまいましたが、その前に三浦にどフリーでヘッドを許しているというのが残念極まりない。

・試合はこの辺りから急激にオープンになり、67分押し込んだ状態から柏木→ファブリシオ→柴戸、78分マルティノスのボールロストからのカウンターで最後に小野瀬、83分高い位置でボールを奪って最後に柴戸と双方に決定機。そして88分に途中投入の福田が3点目を取って試合を決定づける格好に。三浦の縦ポン一発で福田が山中の裏を取った形でしたが、山中をWBのスタメンで使う限り必然的に発生する副作用でしょうなぁ、これは。

・浦和も90分岩波ロングフィード→途中投入の杉本がポスト→柴戸→ファブリシオのゴールで1点を返すものの反撃もここまで。でも「ファブリシオを活かしたいなら2トップの相方はマルティノスより杉本のほうがまだ可能性があった」と思われてならない素晴らしい形のゴールでした。悪く言えば何から何までちぐはぐだった今年を象徴するかのような、焼け石に水的なゴールでした。そして「修三チャレンジ」という言葉が相応しい一年でした。

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・今日も今日とて酷い試合。結果が出ないどころか、何をやりたいのかよく判らず、形骸化した「ちょいミシャ」にすがり続けるだけで引き出しが乏しいどころか、引き出しがあるのかどうかすら判然としない大槻監督はもう今年限りだろうなと思っていたのですが、翌朝になるとなんと「続投決定的」という記事が!! どこをどう評価したら続投という結論になるんや・・・

・そして3月末の代表ウィーク辺りであんまりな成績不振でどうせ更迭なんやろうな・・・完全に堀さんコース・・・

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-----マルティノス----
--長澤----柏木--
山中-青木--柴戸-橋岡
-槙野--鈴木--岩波-
-----西川-----

(得点)
62分 柏木
90分 ファブリシオ

(交代)
54分 長澤→ファブリシオ
73分 橋岡→関根
81分 マルティノス→杉本


--アデミウソン--宇佐美--
--矢島----倉田--
藤春---遠藤--小野瀬
-ヨングォン-三浦--菅沼-
-----東口-----

(得点)
9分 宇佐美 貴史
64分 アデミウソン
88分 福田 湧矢

(交代)
76分 アデミウソン→パトリック
86分 倉田→福田
88分 宇佐美→高木

・井手口が発熱のため急遽ベンチ外になり、代わって倉田スタメンが出場。

 

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