謎過ぎる大槻監督続投(1) ~ 総論
・先日、クラブから大槻監督の「続投」が公表されました。最終節を終えたばかりの翌日という、「続投自体は早々と決定していて、あとはJ1残留が確定するのを待っていただけ」と言わんばかりのタイミングでの公表でした。
・しかし、大槻監督の続投はピッチ上で起こった出来事を見る限りでは全く首肯できません。間違いなくピッチ上で起こった出来事以外の事情が優先されての続投なのだろうと思われます。
・「ピッチ上で起こった出来事以外の事情」とは、新監督招聘に悉く失敗してやむを得ずなのかもしれませんし、大槻監督が誠意の複数年契約で更迭による違約金が案外でかいせいかもしれませんし、オリヴェイラを更迭したばかりなのに大槻まで事実上更迭となると社長が責任を問われるのを恐れたせいかもしれませんが、その辺の詮索はゴシップ記事に委ねます。
・私が「ピッチ上での出来事とは無関係な要因で監督続投が決まったとしか思えない。」と考える理由を、本ブログで何回かに分けて連載します。骨子は以下の通りです。どれ一つ取っても「ふんわり」とした話だらけなのは筆者の能力の限界なのでご容赦ください。
・また監督続投どころか、来季の強化部門体制もが早々と発表されたため、監督続投の是非を語ること自体もはや時機を逸した感がありますが、破局への序曲としか思えなかった「浦和2019」の備忘録を兼ねるつもりで記しておきます。
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(1)悲惨な成績 ー 来年を考える上ではACL準優勝は度外視すべき
(2)悲惨な試合内容
a)全く守れない ー 引くとまるでだめ、前ハメにこだわるもカラ回り
b)興梠&両WB頼みの少ない攻め手
c)乏しい引き出し ー 謎すぎる「ちょいミシャ」への固執
d)分析結果を選手たちに落とし込めない
(3)若手育成にも失敗
(4)時間を与えても解決する気がしない - ACL決勝第2戦
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・もっとも、本稿は「大槻監督を更迭すれば全て良し」とするものではありません。オリヴェイラ監督更迭&大槻監督招聘時に「何度も繰り返される愚行 ~ THIS IS URAWA!!」で記したように、大槻監督の招聘自体がそもそも大いなる謎であり、今年の成績低迷はその無理が当然の如く露呈したに過ぎないと思います。従って、今年の成績低迷は大槻監督以上に、無理な招聘を敢行した中村GMにあると考えます。しかし、その中村GMは(数々の「無駄遣い」を含めて)さすがに真っ先に責任を問われたようで、とっとと姿を消してしまいました。
・ところが、その中村GMは高原獲得に象徴されるように「札束でドブを詰まらせるだけの、過去GMとして無能の限りを尽くした人物」として赤者の間では有名であり、一応サッカー素人ではないはずの立花社長がなんでそんな人物をGMに再起用したのか不思議でなりません。そして案の定中村GMは前回同様大金を溶かすだけに終わる始末。
・従って、浦和は強化部門自体を強化しないと「たまたま有能な監督を引いた時だけ成績が良くなるが、その監督が交代すると何も残らない」という状態から一歩も脱却出来ないでしょう。
・しかし、今般社長が打ち出したのは、浦和育ちだらけでいかにも内輪人事臭漂う「戸苅フットボール本部長・土田スポーツダイレクター・西野テクニカルダイレクター」という強化体制。しかもいずれも強化部門での経験ゼロという素人集団。
・あれやこれやで新シーズンを迎えるどころか、年も明けないうちに浦和には早くも絶望感が漂い始めました・・・
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