牛肉どまん中@米沢・新杵屋(山形駅「おみやげ処やまがた」にて入手)
米沢を代表する人気駅弁「牛肉どまん中(1250円)」を11年半ぶりに試食。といっても買ったのは山形駅の「おみやげ処やまがた」駅弁コーナー。山形駅も秋田駅同様、地元の駅弁業者がイマイチなので、他エリアの有名駅弁が幅を利かせています。
ちょっとハイカラさんなパッケージですが、消費者庁や公取委の逆鱗に触れないように「米沢牛」という言葉は巧みに回避しています(原材料欄に”国産牛”と小さく書かれていますが)。
蓋を開けると牛肉!牛肉!牛肉! 牛肉煮を弁当箱一杯に敷き詰め、箸休め代わりにちょっとだけ煮物や漬物を添えただけの、まさに「牛肉どまん中」。うなりを上げて剛速球を投げ込んでくる、故津田恒美投手を髣髴させるネーミングがぴったりの思い切りの良さが光ります。
牛肉煮だけだとコスト高になるためか2/3くらいが牛肉煮で、上1/3が牛そぼろという感じ。すき焼きにも似たやや甘めの味わいですが、その甘みが牛肉の脂と渾然一体となってご飯の美味さを引き出しています。といっても、その甘さゆえ最後のほうはちょっと飽きてしまいました。手前から食べると奥のそぼろばかり残って食べづらい上に、そぼろのほうが一段と味が濃いので飽きを加速したのかも。
脇役に里芋煮、にんじん煮、にしんの昆布巻き、玉子焼き、かまぼこ、桜漬け大根。いずれもあんまり箸休めにはならず。
昔は大好きだった逸品ですが、寄る年並には勝てず、評価は1ノッチダウンといったところ。
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