シュクメルリライスセット@松屋
松屋が2020年1月14日より新発売の「シュクメルリライスセット(730円)」を試食。松屋では「シュクメルリ鍋定食(790円)」を推していますが「鍋定食は」生野菜と味噌汁が付くのに対し、「ライスセット」は味噌汁だけで生野菜は付かないという違いがあるだけみたいなので、新商品の試食には「ライスセット」で十分でしょう。というか、生野菜が付いて味噌汁が付かないバージョンが一番必要でしょうに・・・ 松屋がなぜか何にでも味噌汁を付けたがる、その執念には恐れ入ります。
どう見てもやっつけ仕事臭い前回の「"うまとろ"豚たま牛めし」と違って店頭にポスターどころか幟までしっかり立てているところを見ると、松屋が「シュクメルリ」に賭ける意気込みが伝わってきます。
”『シュクメルリ』とは、「にんにく」と「とろけるチーズ」の"ホワイトソース"で鶏もも肉を煮込んだ"ジョージア料理"です。”というのが松屋のウリ文句で、なんでも”"世界一にんにくをおいしく食べるための料理"なんだとか。ウリ文句にはなぜか触れられていませんが、鶏もも肉に合わせたのがジャガイモではなくサツマイモだというのが目新しいところ。
個人的にはチーズもホワイトソースもご飯のおかずとしては乳臭くてやや苦手ですが、「シュクメルリ」はニンニクをたっぷり利かせたせいか、苦手な乳臭さが抑えられてなかなかいい感じに。
その一方、この「ニンニクをたっぷり利かせた」というのは松屋の得意技すぎて、いつものというか、何度も食べたことがある松屋の味に落ち着いており、ジョージアを前面に押し出し、「松屋 世界紀行」と大きく出た割にはそんなに新奇性はないような気がします。
言い換えれば、チーズといい、ホワイトソースといい、そして悪い意味で松屋名物と化している淡白すぎる鶏もも肉といい、過去松屋の商品で何度も使いまわされている食材なり調味料なりを上手く再転用して、「ジョージア料理」という極めて目新しいパッケージで包み直し、再構成しただけに過ぎない気がしました。
また松屋にしては比較的味が薄い(あくまでも松屋従来製品比!)のでライス大盛だとライスが余り勝ち。最後にホワイトソースをご飯にかけてみましたが、この場合はやはり乳臭さが先に立ってイマイチ。
松屋の鶏ベースの商品にしては上出来だと思いましたが、個人的には一回で十分。美味すぎて売れすぎてとうとう一時販売休止に追い込まれた「ビーフシチュー定食」には遠く及ばないと思います。
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