2020年シーズン開幕へ向けての妄想(上) ~ チーム編
【今シーズンの期待値】 残留が現実的な目標。トップハーフ入り出来れば万々歳
・昨年「謎過ぎる大槻監督続投」の稿でダラダラ書き連ねたように、大槻監督の続投自体が不可解と思っているので、今シーズンへの期待値はものすごーーーく低いものにならざるを得ません。
・しかも、監督の手腕が甚だ怪しいにも関わらず、複数年契約の選手をやたら抱えているのが祟ったのか、オフの選手補強はFWレオナルド、MF武田、CBデンとJ1でどこまでやれるかよく判らない、未知数が甚だでかい選手を少数獲得しただけに留まりました。
・さらに、土田SDは「チームコンセプトの明確化」を高々と掲げ、昨年までの「サッカーのような何か」から大転換しようとしているようですが、監督は代えず、選手を大幅に入れ替えたわけでもないのにサッカースタイルの転換が出来るとはとても思えません。
・従って、今シーズンの浦和は昨シーズン同様「J1残留」が現実的な目標にならざるを得ないと思います。今年どころか来年もなんとかJ1にしがみ続けて浦和がスタイルを変え、選手を入れ替える時間を稼ぐ。そういう苦しいシーズンになることでしょう。
・上ブレ要因があるとすれば、今年基本フォーメーションを4-4-2に転換したことで、昨年の3-4-2-1というか「ちょいミシャ」では適切な使い道がなかったマルティノス・杉本・山中・ファブリシオといった選手達が覚醒して「事実上の補強」になること。昨年故障続きだった柏木の復調も上ブレ要因に数えて良いでしょう。それでトップハーフ入り出来れば万々歳。
・また1月末になって慌てて獲得したCB/SBデンが大当たりで、素人体制と侮っていた土田SD/西野TDが案外優秀なことが判り、夏の補強で的確な選手入れ替えを敢行することも上ブレ要因に数えてもいいでしょう(単なる希望的観測というか妄想に近い気がしますが)。
・下ブレ要因は依然として主力を成すであろうベテラン選手が揃いも揃って衰えてしまうこと。特に興梠が不振に陥った場合のダメージはかなりでかいと思います。
・波乱要因(上ブレ/下ブレとも)はなんと言っても「3年計画が3ヶ月どころか3週間で終わってしまうこと」でしょう。大槻監督の手腕が怪しいのは昨年実証済みなので、3ヶ月も(内容はそんなに悪くなくても)結果が出なかったら6月初の中断期間辺りで監督更迭は十分あり得ると思います。下手をするとルヴァン仙台→リーグ戦湘南→ルヴァン松本と負けてはいけないレベルの相手に良いところなく敗れ、強敵広島に惨敗してあっさり大槻監督終了の可能性も。なにせ堪え性がないのが浦和の宿痾。3年計画なんで信じる者が騙される。フィンケを2年目で背後からぶっ刺した過去を忘れてはいけません。
・ほぼ1カ月の長きに渡った沖縄キャンプのTMは全てカテゴリーが下の相手だったとはいえ全勝で終了。「勝ったとはいえ内容は乏しかった」という噂も聞いておらず、少なくともPSMでだれが見てもヤバイと感じられたゼリコ2011年よりはマシな状態で開幕を迎えるものと目されます。
・しかも4-4-2の導入がなかなかうまく行かなくても、昨年の「ちょいミシャ」もさっぱりだったので、大槻監督はもう戻るところがない。我慢して4-4-2に取り組むしかない。見る側もそんなもんだと諦めるしかない。
・よって、さして期待はできないものの、過度に悲観することもなく、個人的にはまさに明鏡止水の心境で開幕を迎えるという感じでしょうか。後ろ向きの話だらけになりましたが、「自分の予想が当たるのが嬉しくて浦和の負けを願う」者ではないので、今年もせっせと他力本願寺へのお参りを欠かさないつもりです。
※明日は「選手編」
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