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2020.03.31

つむじ@中浦和 ~ (鶏白湯魚介)らーめん

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 埼京線中浦和駅から別所沼通りを東へ歩いてすぐ。約3年半ぶりの再訪。11時半の開店直後に往訪したところ、なんと店内満席で、さらに中待ち1。ただその後の客足はさして伸びず(後客8)、退店時には空席が目立つ格好に。結果的に効率の悪い時間帯に来てしまったようで。

 店内の券売機でボタン先頭の「らーめん(780円)」を注文。前回往訪時より30円値上がり。ランチサービスはなし。

 メニューは他に味噌・塩・つけ麺・まぜそば・マー油らーめん等。さらに往訪時は期間限定で「牛バラぶっかけ」を出していました。
 
 店内はカウンター8席と4人掛けテーブル2卓で、総じてゆったり目の席配置。卓上にはブラックペッパー、七味、酢、醤油、ラー油、辛子高菜。

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 入店してから30分くらい経ってようやく配膳。スープは「鶏ガラとモミジを大量に使った鶏白湯」とのことですが、節系の味わいも強く、それ以上にかえしがきつめなので鶏白湯の旨味はかき消され気味。ただ魚粉でざらつきを覚えるほどではなく、またスープのとろみもほとんどありません。

 麺は中太ほぼストレートで若干ざらざらした口当たり。噛み応えはしっかりしており、スープとの相性は至って良好。

 しっかり煮込まれたチャーシューは厚め、かつ少々脂が多めながらぐだぐだに崩れることなく、適度にほぐれやすい程度に留まっていてまずまず。他にメンマ、水菜、刻みネギ、海苔。

 埼大通りで営業していた頃ははもっとドロッと粘度の高い、いかにも胃もたれしそうなスープだったような気がしますが、時を経て、あるいはこのエリアの客層に合わせてどんどん大人しいほうへ芸風を変えていったようで。でも悪くはないもののかつての「またお前か」の範疇は出ず、なんで開店早々からブタ混みだったのかは謎でした。

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2020.03.30

ざぶとん@草加 ~ (鶏出汁)醤油ラーメン

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 東武伊勢崎線草加駅西口を出て、駅前の東横インの先、セブンイレブンのある交差点を北へ入ってすぐ。焼肉屋がランチタイムにラーメンを出しているものです。先客、後客ともゼロ。

 券売機はなく、後会計制。店から出されたメニューを見て先頭の「醤油ラーメン(800円)」を注文。さらに3月末までの期間限定でミニチャーシュー丼が大幅値下げ(250円→100円)されていたので、それも付けてもらいました。

 メニューは絞られていて、他に1日10食の「限定ラーメン」があるだけですが、それがどういう内容なのかどこにも説明なし。

 店内は当然ながら焼肉屋そのもので、小上がりに4人卓×4。縦長カウンター(4席)があるほうが不思議。卓上にはブラックペッパーのみ。

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 スープは「比内地鶏などの丸鷄や鶏ガラを長時間かけて煮込んだ濃厚鷄ダシ」とのことですが、残念ながら黒々とした「数種類の醤油」がかなり前面に出ていて出汁はかき消され気味。無化調だそうですが、それが旨味不足という悪いほうに転んでしまった典型で、悪く言えば単に「醤油を飲ませる系」のスープになっているような気がしました。 というか、本業が焼肉屋なのに、なんで鶏出汁なんだろう??

 褐色がかった麺は細目のストレート。やや硬めの仕上がりなのはともかく、どうもスープの絡みがあまり良くなくて、なんか粉もんを食べている感じががが・・・

 焼肉屋らしくチャーシューには力を入れているのか、彩豊か、かつ柔らかでしっとり仕上げ。他に穂先メンマ、刻み青ネギ。

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 ミニチャーシュー丼はどういうわけかタレがほとんどかかっておらず、単独では食べづらいのでラーメンスープの力を借りる羽目に。

 残念ながら、現状では本業の片手間を出ていない感じ。

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2020.03.29

鶏づくし重@なか卯

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 「なか卯」が2020年3月19日から期間限定で販売中の「鶏づくし重・大(760円)」を試食。なか卯は鶏肉メインの丼ものに絶対的な自信を持っていますから、ハズレようがありません。ただ店外・店内とも積極的に宣伝している風ではなく、併売している他の期間限定商品と横並びの扱いに留まっていました。

「鶏づくし重」は

・刻み海苔を敷いたご飯の上に、"もも"、"つくね"、"むね"の串焼きを豪快にのせた、3種類の味を1つのお重でお楽しみいただける一品です。ジューシーなもも肉とさっぱりとした味わいのむね肉は、串焼きならではの凝縮された旨みを味わっていただけるよう、炭火でじっくりと焼き上げました。

・なか卯こだわりのつくねには、味のアクセントに生姜を加え、溢れ出るつくねの旨みと一緒に生姜の風味もお楽しみいただけます。また、表面を鉄板で焼きあげることで、外は香ばしく中はふっくらふんわりとした食感に仕上げました。鶏肉と特製たれの抜群の相性をご飯と一緒に味わえる、なか卯自慢の一品です。

と、ウリ文句もやたら饒舌。

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 鶏が串に刺さったまま出てくるのが最大の特徴で、そこがなか卯がこれまで送り出してきた「鶏重」との大きな違い。串にもちゃんと「もも」「つくね」「むね」と明記されており、「つくね」はともかく「もも」と「むね」の味わいの違いが誰にでも判るようになっています。しかし、焼き鳥丼ではないので串にネギは刺さっておらず、文字通り鶏づくし。

 「つくね」は今年1月に試食した「黄金つくね」同様、アクセントに生姜を加えたもの。「黄金つくね」はなぜか小判状で出てきて、しかもタレがつくねにべっとりと付いて著しく興を削がれましたが、今回のはいたってノーマル。つくねのみならず、全体にタレを控えめにしている辺りに好感を持ちました。

 個人的には若干パサつき加減で、しかも味が淡白過ぎる「むね」が苦手。また「もも」も1月に試食した「炭火焼き鶏」の出来が良すぎて、今回のはちょっと格落ち感が否めず。

 「黄金つくねと炭火焼き鶏重」同様、ハズレではありませんが、あれこれ凝って単価を引き上げた割にはパフォーマンスはさほど上がらなかった感じ。「なか卯」の鶏肉メインの丼ものの真骨頂は親子丼に表れるのであって、鶏オンリー系はやや完成度が落ちるかなぁ・・・

 なお「鶏づくし重」は5月上旬に販売終了予定とのこと。

 

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2020.03.28

【閉店】しじみ軒@水道橋 ~ しじみ塩そば

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 総武線水道橋駅東口から白山通りを南へ。たい焼き屋の先。先客1、後客5。

 店内の券売機ボタンを見て、基本と思しき「しじみ塩そば(800円)」を注文。ランチサービスなし。メニューは「中華そば」との二本立て。なおなぜか券売機がやたら高いところに設置されているため、踏み台が置かれていました。

 店内はL字型カウンター10数席と、窓際に2人卓×2。卓上には黒胡椒、一味、山椒。

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 透明度の高いスープは「宍道湖のしじみと清湯スープを合わせた」との触れ込みですが、正直しじみの風味は私の舌ではほとんど感じられず。二日酔いの時に飲むしじみ汁の美味さを知る者なら大抵の方はがっかりすると思います。ただ「しじみ」を前面に出しさえしなければ、動物系出汁が効いたあっさり&優しい味わいは悪くはありません。塩ダレも控えめなので、飲み進む気にもなりますし。

 麺は中細ストレート。「全粒焙煎粉を使用した自家製麺」とのことで麺に粒々が見えますが、そのせいか若干ごわついたような食感。量はちょっと少な目かなぁ? スープが良く言えば優しく、悪く言えば単調で飽きやすいので、途中で黒胡椒を投入。

 チャーシューは豚と鶏が一枚ずつ。共に淡白かつ柔らか仕上げ。その中に癖の強いミョウガを添えるのはないわ・・・ 他にかいわれ、笹切りねぎ。

 学生向きの外食店が多い界隈では珍しく中高年向きの店のせいか、その狙い通りの客が集まっていましたが、このレベルだとちょっとどうかなぁ・・・

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2020.03.27

【閉店】ブタゴリラ@浮間舟渡 ~ (二郎系)小ラーメン

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 埼京線北赤羽駅と浮間舟渡駅の中間辺り。浮間4丁目交差点を南へ下ってすぐ。先客1、後客3。外観で判る通り、二郎系のラーメン屋です。

 店内の券売機を見ると、なんとメニューは「小ラーメン」と「大ラーメン」だけ。往訪時はなぜか「小ブタ」「大ブタ」には×印が点灯していました。小で250g、大で400gあるそうなので「小(750円)」を注文。

 無料トッピングの「ヤサイ・ニンニク・アブラ」はニンニクのみ有りでお願いしました。ヤサイを増すと麺にたどり着くまでにモヤシだけでお腹一杯な上に飽きてしまいがちなので(苦笑)。

 また往訪時はどういうわけかアブラのマシマシどころか多めも出来ないとの貼り紙が貼られていました。なお無料トッピングの要否については配膳直前に店主から聞いてきます。

 店内はL字型カウンター11席のみ。卓上にはブラックペッパー、タレ、酢、一味。水セルフ。

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 ここのスープは白濁していない、いわゆる「非乳化」タイプ。しかもカエシもアブラも抑え気味なので、この手のラーメンには珍しく豚骨の旨味をはっきりと味わえますし、飲む気になります。カエシのほうは卓上のタレで調整できるので良いとしても、アブラマシが出来ないとこの手のラーメンのファンには物足りないかも。個人的にはデフォルトで何の問題もありませんが。

 やや褐色を帯びた麺はほぼストレートの太麺。心持ちざらつきがあり、しかもかなり堅めの仕上がり。スープがライト系の割には麺が強すぎるという印象は受けず。

 ヤサイはほぼモヤシのみのようでキャベツは確認できず。デフォルトだとさすがに量的にちょっと寂しい気もしましたが、「ちょいマシ」を頼んでいた隣の客のモヤシを見ると、どこか「ちょい」なのか理解に苦しむ山を成していたので、デフォルトで正解でした。チャーシューは厚めの豚バラが2枚。

 これくらいの量だと夕方どころか夜まで胃もたれすることもなく(苦笑)、美味しくいただけました。

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2020.03.26

キッチンABC 南大塚店@大塚 ~ オリエンタルライス

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 山手線大塚駅から新大塚駅方面へ向かう緩い坂を登る。外食店がやたら並ぶ一角にあり、隣が「餃子の王将」。先客6、後客9。典型的なガテン系向けの洋食店「キッチンABC」は池袋周辺に点在しており、6年ほど前に西池袋店に行ったことがありますが、各店の関係は不明。

 券売機はなく、メニューを見て「豊島区第1位の人気メニュー」らしい「オリエンタルライス(700円)」を注文。

 この店はインディアンライスとかジャンボ焼きとか豚からし焼肉とか、聞きなれない謎のメニューが多いのが特徴。また黒カレーもウリの一つですが、往訪時にカレーを頼んでいる客は見受けられず。

 店内はカウンターが5+3+4席と4人卓×3、2人卓×1、6人卓×1と広くもない店内に席をじっしり詰め込んだ感じ。いかにもさっと食ってさっと帰る方向けの店です。

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 オリエンタルライスとは要するに豚バラ肉とタマネギ、ニラをニンニクの効いた甘目の焼肉タレみたいもので炒め合わせた感じでしょうか。どこか「オリエンタル」なのかさっぱり判りませんが。

 予め生卵が割られた状態で出てくるので、その扱いがよく判らなかったのですが、ビビンバみたいにかき混ぜて食べることを想定しているのかな?卵が混ざっていないところを食べ比べると、タレの濃さが緩和されて食べやすくなったような気がします。もっとも卵なしでもしつこい、くどいという感じはせず、一気に完食。

 強いて難を挙げれば、一緒に付いてくる大根主体の味噌汁がしょっぱい点でしょうか。

 オリエンタルライスにカニクリームコロッケorメンチカツorチキンカツが付いたセットものが格安(850円)ですが、セットものにしなくても量的には十分でした。

 大塚らしいコストパフォーマンス抜群の店なので、また他のメニューを試してみます。隣の「餃子の王将」と価格帯や客層はほぼ同じなのにメニューは全く被らないという魅惑ゾーン(苦笑)。

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2020.03.25

【閉店】旨辛ラーメン 表裏@水道橋

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 総武線水道橋駅東口の南側に広がる飲食店街の一角。東京歯科大学水道橋病院の裏辺り。先客・後客ともゼロ。ほぼ9年ぶりの再訪。大昔は総武線ガード下に店を構えていましたが、紆余曲折の末に現在地に落ち着いたようです。

 店内の券売機を見ると相変わらず「あんかけDX」が一押しのようですが、いかにも胃もたれしそうなから揚げなんてそもそもラーメンに不要だと思うので、人気No.2の「旨辛つけ麺(800円)」を注文。並盛・中盛同値段なので中盛で(学生は大盛も同値段)。頼めば辛さも調整できるようですが、今回はデフォルトで。

 メニューは多彩で、あんかけDXに加えてあんかけ拉麺、鷹の爪拉麺、及びその3品のピリ辛&極辛バージョン、W鶏拉麺、旨辛冷麺、旨辛味噌拉麺、油そば、カレーつけ麺、旨辛濃厚つけ麺、旨辛味噌つけ麺など。またちょい飲み利用に向けてちょっとしたつまみも用意。

 店内は厨房に向かって横長カウンター5席と壁沿いにカウンター3席、さらに店中央に4人卓×2。卓上には酢、醤油、ラー油、ブラックペッパー、白ごま。水セルフ。

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 とろみが強いつけ汁は熱々で登場。「旨辛」といっても旨さより辛さにベクトルを振ったタイプで、痺れこそないものの、唐辛子の辛さがストレートに押し寄せてきます。つけ汁が赤みがかっているのは唐辛子からくるものでしょう。また酸味も少々。といっても、辛さや酸味が旨味をかき消してしまうほどではなく、動物系出汁の旨味やコクもはっきり感じられます。

 麺は中太ストレート。つるつるとした口当たり、そして程よいコシと歯応えが気に入りました。茹でもやしがたっぷりと添えられていますが、麺ともやしを絡めながら食べるとつけ汁の辛さが緩和されて旨味だけが残って実に良い感じに。

 またどういうわけか麺のほうにも餡が乗っています。この意味がよく判りませんでしたが、先に餡を麺に絡めてからつけ汁に浸るともやし以上に味わいがマイルドになって、これまた結構。一方、レモン片は味変アイテムとしてはほとんど何の役にも立ちませんでした。

 具は他に味玉半個と海苔。チャーシューはひとかけらも無いというのはチト寂しい。

 悪くはありませんが、拉麺類のほうがより無難かなぁ・・・

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2020.03.24

なごみ@駒込 ~ 肉汁つけうどん

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 霜降銀座商店街の西端、染井銀座商店街と接する辺り。霜降銀座商店街って本郷通りに面した辺りはしょぼいのに、意外に奥行きが深くてびっくり。近所のスーパー「サカガミ」が運営するうどん屋です。先客ゼロ、後客7。街の性格上か、客はお年寄りだらけ。

 券売機はなく、メニューを見て一番人気の「肉汁つけうどん(税別690円)」を大盛(+税別100円)で注文。

 店は結構キャパが広く、4人卓×6と2人卓×4、さらにコの字型カウンター7席。卓上には京七味と藻塩。

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 つけうどんが人気の店なので「武蔵野うどん」っぽい硬い太麺が出てくるものと思ったのですが、予想に反して麺はつるつるもっちりの讃岐うどん寄り。コシがしっかりしていて悪くはありません。大盛は1.5倍とのことですが、見た目通り大盛でもそんなに量は多くありません。まぁこの辺りの客層からすればあんまり量を増やしても意味がないのでしょう。

 つけ汁の出汁は「国産の煮干しと北海道産の利尻昆布を中心に厳選したサバ節・鰹節など」がベースとのこと。首都圏でありがちな、やたらかえしが強くてしょっぱいタイプではなく、出汁が良く効いたタイプで、これまた合格圏内。つけ汁の中に豚肉、ネギ、油揚げはともかく、茄子が入っているのは意表を突かれました。薬味は九条ネギと生姜。

 湯桶には蕎麦湯ならぬうどんの出汁が入っていて、食後につけ汁を薄めて頂ける趣向。ただ出汁が冷たくてつけ汁がたちまち温くなってしまうのは困りもの。

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2020.03.23

むつ湾育ち青森ほたて味くらべ弁当@八戸・吉田屋(東京駅構内「駅弁屋 祭」で購入)

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 八戸の駅弁業者「吉田屋」。超人気商品「小唄寿司」を有しているものの、それ以外に何かあったっけ?という感じのローカル駅弁業者だと思っていたのですが、いつの間にやら東京工場を建てて業容を大々的に拡張し、今やボコボコ新商品を開発しているようです。

 東京駅構内「駅弁屋 祭」で手にした「むつ湾育ち青森ほたて味くらべ弁当(1150円)」も耳慣れない弁当だなと思って調べたら、なんと2020年春の新商品でした。

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 ぱっと見はニンジン以外は茶色だらけで、全くインスタ映えしない一品。しかも鶏つくねやコロッケに見えるのは「ほたてフライ&ひも入りほたてつくね焼き」。これにほたて照り煮を加えて3種類の味の帆立をご堪能できるというのがこの弁当のウリ。当然ながらビール等のアテには最適。またご飯は白飯ではなく、軽く醤油で味付けしてあるので、おかずの量が少なめでもなんら問題ありません。

 ただ如何せん「ほたて尽くし」に見えないのが残念。パッケージをよく見るとそう書いてあるのですが、「こりゃ美味そうや!!」と人の心を一発で掴む要素に欠けているような気がしてなりません。実力はあるのに売り方の工夫が足りない気がした一品です。

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2020.03.22

雅知@竹ノ塚 ~ 生姜濃厚鶏白湯

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 竹ノ塚駅西口から尾竹橋通りを北へ。ほぼ5年ぶりの再訪。先客3、後客4。

 メニューは多彩で、しかも何がイチ押しなのかよく判らないので、券売機ボタン先頭の「生姜濃厚鶏白湯(750円)」を注文。ランチサービスなし。

 5年もの間にメニューが大幅に見直されたようで、他に「煮干し鶏白湯」「醤油ラーメン」「塩ラーメン」「濃厚担々麺」「汁なし煮込みそば」、さらに日替わりの数量限定そばや、いかにもこのエリアの若年層向けらしい「激辛ラーメン」や「でか盛ラーメン(麺1kg)」なども。店内には「激辛」や「でか盛」の完食者がでかでかと貼りだされて、昭和の雰囲気を醸し出しています。シンプルな「醤油ラーメン」と「塩ラーメン」はなんと550円で、個人店としては今時激安。

 なお前回往訪時は「汁なし煮込みそば」がお勧めでしたが、今は品ぞろえの一環にトーンダウン。前回注文した「こってり豚そば」は影も形もなし。

 店内は、入口近くにJ字型カウンター6席と厨房に向かってカウンター4席。さらに4人卓×1。卓上には一味、胡椒、酢、白ごま、ラー油。水セルフ。

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 ややとろみのついたスープは大山鶏と野菜を煮込んだものだそうですが、思いのほか生姜の効きが強くて鶏の旨味がかき消され気味。頼めば生姜抜きもできるようなので、最初はそれでベースの旨味を確かめるべきかも。ただ濃厚といってもしょっぱくはなく、むしろやや甘目なのは助かりました。

 麺は中細ストレート。これでも濃厚スープに全く負けてはいませんが、スープとの相性は中太麺のほうがベターのような気も。

 チャーシューは角煮風のと周囲を炙ったのとが1枚ずつ。店内に油煙が漂ってくるのが不思議でしたが、その正体はチャーシューの炙りでした。角煮風のは脂多めで、しかもかなり甘目。他にキクラゲ、細メンマ、青ネギ。

 麺の量が特に多いわけではないのに、スープのせいか、あるいは角煮風チャーシューのせいか、食べ終わるとそれなりに胃にずっしり。

 店の外観といい、ラーメンのビジュアルといい、かなり雑な印象を受けましたが、内容は値段を考えれば十分合格圏内でしょう。

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2020.03.21

カチャトーラ定食@松屋

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 松屋が2020年3月17日より新発売の「カチャトーラ定食(790円)」を試食。「シュクメルリ鍋定食」の大当たり(私個人の評価は微妙ですが)に気を良くしたのか、松屋は早くも「世界紀行シリーズ」の第2弾を打ち出してきました。なお「シュクメルリ」と違って「カチャトーラ」にはサラダが付かない廉価版は設定されませんでした。

 「カチャトーラ」はイタリア語で「猟師風の」という意味のイタリア伝統料理とのこと。

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 「松屋特製"野菜たっぷり"トマトソースに鉄板でジューシーに焼き上げた鶏もも肉、ズッキーニやパプリカなどの彩り野菜、とろ~りチーズをプラスし、世界で1番美味しい日本のごはんにあうように仕上げました。」というのが松屋のウリ文句。

 ウリ文句には明記していませんが、「カチャトーラ」はニンニクたっぷり。配膳されるや否や強烈なニンニク臭が襲ってきます。

 この「ニンニクまみれ」は松屋の得意技すぎて、イタリア風に仕上げるべく加えたトマトソースの酸味があまり強くないことと相まって、なんだかんだと何度も食べたことがある松屋の味に落ち着いており、「シュクメルリ」同様「松屋 世界紀行」と大きく出た割にはそんなに新奇性はないような気がします。端的に言えば、「カチャトーラ」は昔発売していた「チキントマトガーリック定食」のリニューアル版といって差し支えないかと。

 また鶏もも肉は松屋の通弊=下味がほとんど付いていないので超淡白。それゆえ、にんにくたっぷりのソースを絡めまくりながら食べる羽目に。だからスプーンが付いているのかも。チーズが絡まっているところはなかなか美味なのですが、残念ながらチーズの量が少な目。だからチーズ2倍の「ダブルチーズ(830円)」を併売しているのか・・・

 「カチャトーラ」の良いところはズッキーニやパプリカといった、普段はまず食べることのない(少なくとも自分で買って食べることはない!)食材をいただけること。でもオリーブの実は絶望的にご飯に合わないと思いました。

 「概してイマイチな松屋の鶏ベースの定食の中では割とマシなほうだが、値段高めなこともあってリピートするほどの惹きはない」というのが個人的な感想です。

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2020.03.20

つじ田 味噌の章@飯田橋 ~ バリ味噌らーめん

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 飯田橋駅東口から目白通りを南へ。ほぼ1年ぶりの再訪。隣の「つじ田」は早くから行列が出来ていて終始賑わっていましたが、こちらは出足が遅く、先客ゼロ、後客9と言う感じ。

 戸外の券売機で、前回は「味噌らーめん(820円)」を注文したので、今回は数量限定の「バリ味噌らーめん(870円)」を注文。味噌らーめん同様、麺の硬さや油の量を調整できるはずですが、店のほうからは特に聞いて来ませんでした。メニューは他に辛味噌らーめん、

 店内は縦長L字型カウンター13席のみ。卓上には青のり、おろしニンニク、胡椒、一味、柚子七味。大昔は青のりがデフォルトでかかっていましたが、今は好みに応じて入れるみたいで。

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 「バリ味噌らーめん」のスープはかなりのドロドロ系。「数種類の味噌をブレンドした濃厚なスープ」で「味噌ラーメンはバリ味噌より味はまろやか」と能書きにありましたが、「バリ味噌」も「味噌」同様わりと甘目の味わい。白髪ネギに少々辛味や山椒をまぶしてアクセントにしているかな?といった程度。

 「味噌」はニンニク、そしてそれ以上に生姜の効きが強くて、店が「やさしい味わい」というのはちょっと違和感がありましたが、「バリ味噌」にはニンニクや生姜を効かせてはいないので、むしろ「バリ味噌」のほうがマイルドな感じさえします。しかも脂っこくもないので、ドロドロ系スープの割には重さ、くどさは一切感じず。

 麺は平打ちっぽい太麺ほぼストレート。硬くはないものの太麺らしく歯応えがっしり。ドロドロスープをがっつりと受け止めてくれます。量は200gと多め。「味噌」は並太縮れ麺&160gなので、ここは「バリ味噌」と決定的に違います。

 後乗せのチャーシューは濃厚スープの味わいに負けて存在感薄め。他にメンマ、もやし。スープが麺に絡みまくってどんどんなくなってゆくので、味噌ラーメンには珍しくスープを完飲。うーーーん、塩分摂り過ぎ(つД`)

 美味いことは美味いのですが、これなら「味噌」で十分だったという気がしないでもなく。

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2020.03.19

フライングガーデン@内原 ~ 爆弾キングランチ

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 北関東一帯に店舗展開している郊外型ファミリーレストランチェーン「フライングガーデン」。埼玉県南には店舗がほとんどなく、かつロードサイド店が主体なためなかなか往訪機会がありませんでしたが、ようやく内原イオン前店を往訪。水戸郊外にあり、常磐線内原駅から徒歩10分くらい。目の前に馬鹿でかいイオンが建つ国道沿いに立地。

 ランチメニューの中で店イチ押しと思しき「爆弾キングランチ(1099円+税=1208円)」を注文。「爆弾ハンバーグ」がここのウリで、「キング」はその250g版。200gの「クイーン」もあります。 ソースは和風/にんにく/山わさびソースから選べるので、人気No.1の「和風」にしてもらいました。

 ランチライム(月~土:16時まで)はライス&スープおかわり自由。往訪時のスープは「ポテトとブロッコリーのスープ」でした。スパイスの効いたドロドロ系のスープで、ハンバーグが出て来る前の腹ごなしというか身体を温める分には結構な反面、食中には全く合わないのなんの・・・ そういえばサラダバーはないのかな?

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「爆弾ハンバーグ」は客の前で接客係が俵状のハンバーグを2つに切り分け、さらにソースをかけてから出されます。その際に肉汁やソースが飛び散るので、客が予めテーブルに敷いてある紙を捧げ持って油等をよけるというあたりは「さわやか」や「ブロンコビリー」と同じ。

 焼き上がりは割と柔らかめで箸だけで簡単に切り分けられます。同業他社の「表面はこんがり&中はジューシー」とか、「粗挽き肉らしさを押し出した堅めの焼き上がり」とはだいぶ違うので好みは分かれるかもしれませんが、これはこれで悪くありません。なにせ「さわやか」みたいに並ばなくて良いので、個人的にはこんな「ジェネリックさわやか」で十分満足です。

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2020.03.18

洋食大吉@浅草橋 ~ 豚ロースソテー

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 総武線浅草橋駅東口から徒歩5分弱。江戸通りを渡って「柳崎2丁目交差点」を東へ入る。結構な人気店のようで、11時半の開店直前に到着したところ既に先客6。開店と共に続々客がやって来て、ほどなくほぼ満席となり、退店時には中の様子を見て諦めて帰る客も。店は半地下にあります。

 典型的な下町の洋食屋さん(しかも割とこぎれいないほう)ですが、ランチメニューを見ると下町といってもさすがは東京で、川口の「なんちゃって洋食屋さん」に慣れてしまうとお値段は若干お高め。とりあえず無難そうな、Aランチとして提供されていた「豚ロースソテー(980円)」を注文。ご飯と味噌汁付きですが、ご飯が丼ではなく皿で出てくる辺りも川口とは違います(苦笑)。

 厨房内が見渡せる小さいカウンター席に案内されたので他客の注文がよく聞こえるのですが、見事なまでに注文はバラバラで店の売れ筋はよく判らず。「岩中トンテキ」とか「岩中ステーキ」とかが店の推しっぽいのですが、ランチにはお高いせいかさほど注文は多くなく、なんとかカツとかフライとかコロッケとか1000円以下の商品が良く出ていました。

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 ロース肉は簡単に噛み切れるくらい柔らかめの仕上がりで、これなら箸だけで十分。こういうのが下町っぽくて実に嬉しい。「ポローニャ風」と添え書きがある通り、デミグラスソースと言うには酸味がやや強めのソースがたっぷりとかかっていてご飯が進みます。ソースの量が多いので、キャベツはドレッシングをかけなくてもなんら問題なし。

 あえて難を挙げれば味噌汁がちょっと辛いかなぁ。でも早い時間帯から混みあうのも納得の一品でした。

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2020.03.17

破壊的イノベーション@西早稲田 ~ 煮干しラーメン&和え玉

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 副都心線西早稲田駅から明治通りを北へ。馬場口交差点の手前。明治通りを挟んで「麺屋こころ」あり。開店当初は大行列が出来たそうですが、往訪時は11時半の開店10分前に到着したところ先客1。開店までに4人やって来て開店時にちょうど満席となり、退店時に外待ち6人とかなり落ち着いていました。

 店内の券売機で基本と思しき「煮干しラーメン(850円)」と和え玉を注文。ランチサービスなし。

 往訪時のメニューは「濃厚煮干しラーメン」との2本立てで、ほとんどの客が「濃厚」を注文。また券売機ボタンには限定メニューとかまぜそばも用意されていましたが、往訪時には×印が点灯。

 店内は厨房前に横長カウンター6席のみ。カウンターの背後にあるテーブル席使用せず。卓上には一味と酢。水セルフ。

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 うーーん、この手のラーメンにありがちなことですが、スープが少なくて結構な量の麺が水面上でこんにちは。厳冬期だとこれだけで萎えそう。

 煮干しをウリにする店の中でも煮干の効きは結構きついほうで、しかも動物系出汁とのバランスを取ることなく、ストレートに煮干を押し出している感じなので癖が強くて明らかに食べ手を選びます。フツーの「煮干しラーメン」でこれだと「濃厚」の破壊的イノベーションは推して知るべし・・・しょっぱくはないのは助かりましたが、あまり飲み進む気にはなれず。

 麺は中細のストレートタイプで、これまたこの手のラーメンにありがちな、水気が少なくて少々ごわついたタイプ。

 チャーシューは豚と鶏が一枚ずつ。共に淡白な味わいでしたが、この手のラーメンにしては珍しいことに割と厚め。他に刻み玉ねぎ、刻み青ネギ、海苔。

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 この手のラーメンの通弊として量が少なかろうと思って「和え玉」を頼んだのですが、和え玉は案外量があってビックリ。角切り状のチャーシューと刻み玉ねぎを添えた上に魚粉をかけた感じですが、底に溜まっているはずのタレが非常に少なくて、いくらまぜまぜしても麺(たぶんラーメンと同じ麺)はごわついたまま・・・ まぁそのままでも食べられないことはないのですが、卓上の酢をかけるなり、余ったラーメンスープを少量かけるなりしたほうが食べやすくて美味いかと。

 明らかにマニア狙いの一杯で個性が強く、一度食べる分には面白いのですが、一度で十分かな・・・

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2020.03.16

牛肉盛りうどん@丸亀製麺 

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 丸亀製麺が2020年3月10日から期間限定で売り出し中の「牛肉盛りうどん・大盛(800円)」を試食。てっきり「温」しかないものと思い込んでいたら「冷」もあるようで、注文時に「温かいのでよろしいでしょうか?」と念を押されました。

 「甘辛く煮込んだ牛肉と玉ねぎ、しめじをうどんの上にどんっとのせて、彩りにシャキシャキの食感が楽しめるオクラを添えたボリューム満点の商品に仕上げました。」というのが丸亀製麺の「牛肉盛りうどん」のウリ文句。

 刻んだオクラはもちろん、煮込んだ牛肉等も予め仕込まれていて、それらを茹で上がったうどんに乗せるだけと作業工程は極めてシンプル。注文を受けてからレジ横で肉を焼くわけではないので、あっという間に出来上がります。

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 丸亀製麺の公式サイトを見ると、食べ方にいろいろ注釈が付いていています。

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【その1】 そのまま、豪快に。

 まずは、オクラと甘辛く煮た牛肉をもちもちのうどんとよく絡めて、豪快にお召し上がりください。お肉の旨みと玉ねぎの甘みがぶっかけだしと混ざり合い、うどんを楽しむことができます。また、お肉の噛み応えとシャキシャキとしたオクラ、ぷりっとしたしめじのそれぞれ異なる食感で、より満足感を感じていただけます。

【その2】ねぎ、天かす、しょうがをのせて。

 次に、お好みでねぎ・天かす・しょうがをのせ、味の変化をお楽しみください。定番のねぎの他にも、サクサクの天かすを加えるとコクとボリュームがアップし、しょうがや七味をのせれば甘辛いだしがピリッと引き締まります。

【その3】お好みのトッピングを添えて。

 甘辛く煮たお肉には、とろっと絡むとろろや温泉玉子がおすすめです。新生活が始まるこの季節、ちょい足しでスタミナたっぷりの一杯に

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 まぁ、温泉玉子のトッピングはともかく、いちいち注釈を読まずに自然体で食べてもこうなるような気がしますが。

 ネギや天かすを盛り過ぎて(苦笑)判りにくくなってますが、わざわざ「盛り」を冠するほど牛肉の盛りは良くありません。また丸亀製麺の牛肉って概してかなり甘ったるくて濃い味付けなのが難で、「牛肉盛りうどん」もその弊を免れず。ただオクラなりしめじなり、さらに後乗せの青ネギなどで牛肉の過剰な甘ったるさが随分緩和されるので、全体の出来は悪くありません。

 ただ「牛肉盛りうどん」の出来以前に、いつも混んでいる近所のこの店がガラガラなのが衝撃的でした。

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2020.03.15

六厘舎@上野 ~ つけめん痺れ

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 上野駅山下口を出てすぐ。もともと「舎鈴」と「トナリ」があったところに出店。東京駅地下街の「六厘舎」はいつ見ても長蛇の列を成しているので未訪のままでしたが、こちらはコロナ禍の余波で外国人観光客が激減したためもあってか、往訪時は外待ち行列はなく先客10数名といったところ。それでも後客はゾロゾロやって来て、退店時外待ち4。

 店内のタッチパネル式券売機で上野店限定の「つけめん痺れ・並盛(900円)」を注文。麺量は並盛で280g、大盛425g(+100円)、特盛560g(+200円)。ランチサービスなし。着席すると紙エプロンの要否を聞かれます。

 メニューは他に「つけめん」「辛つけめん」「中華そば」など。

 席は横長カウンター14席と4人卓×3。卓上には魚粉、胡椒、黒七味、ゆず粉、ライム酢。「痺れ」の場合はさらにつけ汁や麺と一緒にミル入り花椒が出てきます。

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 とろみが強いつけ汁は「痺れ」をウリにするだけあって、デフォルトで花椒が結構効いており、配膳されると同時にやたら鼻がムズムズ。ただやたら舌が痺れて味わいを損なうというほどではなく、あくまでもアクセント程度。あまり痺れがきつくない汁なし担々麺と同様のレベルでしょうか。

 まぁ食べ慣れた濃厚動物魚介の味わいですが、何よりやたら甘ったるいとか、くどいとか、しつこいとか、魚粉がざらざらしぎるとか、そんな妙な癖がなくて非常にバランスが良く、食べ手を選ばないのが人気の秘訣でしょうか。この手のつけ汁にしては食後もあまり胃にもたれませんし。つけ汁の中にはチャーシュー、メンマと刻みネギが少々。元々のバランスが良すぎるので、変に卓上のアイテムを投入しないほうが良さげ。

 麺はストレート太麺でつるつる&もっちりした食感が楽しい逸品。10分強待たされたところから察するに茹で置きは出してないのかな? つけ汁が麺に絡みまくるせいか、量的には並で十分でした。

 普段つけ麺はそんなに食べないので、「六厘舎」と「舎鈴」がどの程度違うのが判断できないのが我ながら残念過ぎますが(苦笑)、待たなくていいなら次は「中華そば」で再訪したいものです。

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2020.03.14

しょうがの湯@渋谷 ~ 黒生姜ラーメン

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 渋谷駅から明治通りを南へ。渋谷3丁目歩道橋のすぐ近く。先客1、後客4。

 店内の券売機でボタン先頭の「黒生姜ラーメン(880円)」を注文。ランチサービスなし。

 メニューは他に限定50食の「白生姜ラーメン」のみ。黒が醤油で白は塩とのこと。

 店内は縦長L字型カウンター13席のみ。卓上には一味、胡椒、すり胡麻、酢生姜、醤油だれ。

 待っている間に生姜湯が出てきます。でもこれが生姜湯にしては妙に酸っぱくて「思てたんとちゃう!!」感がハンパなくて参りました。正直ラーメンのテイスティング(苦笑)の邪魔にしかなってないような・・・

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 「生姜」をウリにしている店らしく、スープに生姜が効いているのははっきりと判ります。しかし、身体がポカポカするとかスースーするとか、生姜やり過ぎなほどではなく、動物系出汁の旨味をぶち壊さない程度に抑えた感じ。醤油も妙な自己主張をしないので、美味さに釣られてついついぐいぐいと飲み進んでしまいました。なお有料(+120円)で追い生姜も出来るようです。

 麺は並太ごく緩い縮れ入り。つるつるした口あたりで、噛み応えしっかり。スープも良く絡んで気に入りました。

 チャーシューはパサつき気味、かつ旨味が抜けきったような感じで残念。逆にメンマは細いながらも歯応え良好。他にほうれん草、ナルト、海苔、刻みネギ。

 クォリティーは悪くありませんが、再開発エリアならともなく、渋谷の南はずれでこの値段はかなり割高に感じました。メニューのバリエーションも乏しく、再訪はないだろうなぁ。

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2020.03.13

日乃屋カレー本店@御茶ノ水 ~ カレーつけ麺

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 御茶ノ水駅から聖橋を渡って北へ徒歩10分弱。清水坂下交差点から蔵前橋通りを西へ入る。手前に「大至」あり。先客ゼロ、後客1。

 人気カレーチェーン店「日乃屋カレー」の本店はなぜか麺類も出していると聞いて往訪した次第。券売機ボタンを見るとなるほど、券売機最右列に中華そば、つけめん、元祖カミナリそば、カミナリつけめん、カレーつけ麺、メンチカツカレーつけ麺、カレーラーメンと麺類メニューが並んでいます(なお往訪時はカレーラーメンに×印が点灯)。今回は期間限定の「カレーつけ麺(750円)」を注文。トッピングに味玉or温玉を選べるので温玉にしてもらいました。

 店内は縦長L字型カウンター11席と2人卓×2。本店にしては案外手狭。卓上には一味、胡椒、福神漬、らっきょう。水セルフ。


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 つけ汁はカレーライスにしてはさらっとしているが、カレーラーメンのスープにしてはとろみが強すぎるといった塩梅で、まさにつけ麺のつけ汁用に適度に粘度が調整されています。辛さは食べ初めこそ甘く思えるものの、食べ進むうちにじんわり辛さが押し寄せてくるという、いかにも日乃屋然とした辛さより旨味重視の逸品。ぐだぐだ、とろとろと崩れてしまいそうなチャーシューとつけ汁のベースをなす動物系出汁の旨味が相まって全く飽きません。つけ汁の中にはメンマと刻みネギが少々。

 麺は中太ほぼストレート。つけ麺にしては細く感じますが、中華そばと共用かなぁ?? やや硬めに仕上がりで歯応えが強く、とろみの強いつけ汁にはぴったり。麺の量は多いとは言えず(200gくらい?)食べ終わっても結構つけ汁が余るので、つけ汁に投入する豆ごはんがあると嬉しいのですが、その辺は麺類専業じゃないから無理だろうなぁ・・・

 食後にらっきょうをポリポリと齧るって、ラーメン屋ではありえない形でフィニッシュ(苦笑)。カレー屋が副業で出している割には十分満足が行く出来だと思いました。

 川口店が潰れてしまったので「日乃屋カレー」に行く機会はめっきり減ってしまいましたが、本業のカレーも結構好きなのでたまには行かんと。

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2020.03.12

久松@池袋 ~ 鯛そば

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 池袋駅西口C2出口を出て、通りを挟んではす向かい辺り。かつて「香純」→「亜侍斗」→「火武偉」→「百勝」と味噌ラーメンがウリの店が屋号を頻繁に変えて営業を続けていたところ。先客3、後客4。

 店のお勧めは「鶏そば」ないし「つけ麺」でしたが、数量限定の「鯛そば(800円)」を注文。ランチサービスなし。

 店内は縦長L字型カウンター9席+8席と、店奥にテーブル席がある模様。卓上にはブラックペッパーのみ。水セルフ。

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 スープは塩味、かつ「真鯛アラ、真昆布、干し椎茸より取ったアラ出汁」で動物系不使用とのことですが、やや魚臭くて見た目に反して鯛出汁らしい上品さにやや欠ける気がしました。塩気が強めなこともあって飲み進む気は起らず。

 麺は中細ストレート。全粒粉混じりらしくややざらつきのある口当たり。またやや硬めの仕上がりで歯応えしっかり。

 チャーシューは豚&鶏で、どちらもしっとり&淡白な仕上がり。それゆえ、チャーシューよりむしろ軽く炙った感じの鯛のほぐし身のほうがアクセントとして有効。他に穂先メンマ、みじん切りの紫玉ネギ、刻み青ネギ。

 合格レベルは優に超えていますが、再訪のインセンティブがあんまり沸かないのはなんでやろうなぁ・・・

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2020.03.11

旬の海鮮丼@くら寿司

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 「くら寿司」が2020年2月21日から平日限定(17時まで)で「感動のくらランチ」という格安メニューを始めたので、早速試食してみました。店員が席を案内する際に「感動のくらランチ」をやっている旨をセールスし、会社としてこの商品に結構力を入れていることが伺えます。

 「感動のくらランチ」のラインアップは「旬の海鮮丼」「季節の天丼」「牛カルビ丼」「特上中とろ丼」「特上にぎり」「特上うな丼」の6種類。注文用タッチパネルでは「フェア月替わり」のところにあります。その中から最も格安&くら寿司の実力が判り易そうな「旬の海鮮丼(500円+税=550円)」を注文してみました。

 「感動のくらランチ」にはいずれも「特製茶碗蒸し」か「あおさ入り赤だし」が付いてくるので、「赤だし」を選択。「赤だし」はオーダーレーンでの転倒事故防止のためか、蓋をロックされた状態で出てきます(苦笑)。

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 で、この海鮮丼。わざわざ「旬の」と銘打っている以上、仕入れの都合で中身がコロコロ変わるのかもしれませんが、往訪時は「マグロのような何か」をベースに「いくらのような何か」と「ウニのような何か」という構成。

 「マグロのような何か」はやたら筋っぽいわけではなく、ちょっとだけ醤油とわさびをつけるだけでフツーに美味しくいただけました。これで税抜500円とは驚き以外の何もでもありません。寿司ネタには出来ない魚や端材を細かく切ってまぜこぜにした結果、それなりに美味いものを安値で出せているようです。あえて難を挙げれば、ご飯の酢がきつすぎる点かなぁ。寿司のシャリよりなぜかきつい。

 ボリューム的にはランチにはわずかに足りないかな?と思ったので、軍艦ものを2皿頼んでフィニッシュ。〆て税込770円で腹一杯ですよ、奥さん!!

 なお、時節柄回転寿司屋はガラガラと思われたのですが、一人ランチ客でカウンター席は相変わらず賑わっており、暇を持て余した子供を連れてやってくる家族連れがやや少ないといった程度でした。

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2020.03.10

甲州屋@浦和 ~ ラーメン&半チャーハン

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 浦和駅西口から西へ。埼玉会館の向かい辺り。先客1、後客3。先日、浦和の担々麺専門店「甲州屋別邸」を往訪した際、そもそも本店を往訪したことに気づいたので。

 券売機はなく、卓上をメニューを見て「ラーメン+半チャーハンセット(880円)」を注文。後払い。ラーメン単体なら530円と激安!! 
 「らーめん」のでかい幕が目立ちますがラーメン専門店ではなく、レバニラ定食や肉野菜炒め定食といったありがちな定食類も揃えており、ラーメン中心の中華料理屋といった感じ。実際定食を頼んでいる客もいました。なお屋号とは裏腹に、「ほうとう」等山梨名物っぽいメニューは見受けられず。

 店内は厨房に向かって縦長カウンター6席と4人卓×3。卓上にはラー油、酢、醤油、ブラックペッパー。

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 気が利いたことにラーメンと半チャーハンが同時に登場。ラーメンのスープは「鳥取の大山鶏のガラやゲンコツを10時間以上煮込むぜいたくなダシと昭和22年の創業以来継ぎ足してきた秘伝の醤油ダレがシンプルなスープとマッチする」との触れこみですが、総じてあっさりした醤油ラーメンの味わい。ただ古典的な醤油ラーメンにありがちな醤油がうるさいタイプではなく、むしろやや薄味なのが気に入りました。

 麺はごくごく緩い縮れ入りの中細タイプ。柔らかめで好みから外れていましたが、スープとの相性を考えればこんなものかも。

 チャーシューはぱっと見小さいものの厚みは案外あって、しかも旨味はしっかり保たれていてまずまず。他にメンマ、海苔、ナルト、細かい刻みネギ。

 半チャーハンは卵をメインに、チャーシューや紅生姜、ネギなども少々。ラーメンと合わせて食べることを前提としたような薄めの味付け。もうちょっと脂も控えめだとさらに良いのですが。

 遠くからわざわざ来るような店ではないと思いますが、ごてごてと凝りまくった挙句に最もシンプルなラーメン単体ですら880円取る店が少なくない中、普段使いに徹した、いかにも長続きする店らしい良店だと思います。

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2020.03.09

山形屋@竹ノ塚 ~ 背脂生姜醤油

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 東武伊勢崎線竹ノ塚駅南側の大踏切の通りを南側へ進んで、増田橋交差点を越えてすぐ。メニューが増えたと聞いてほぼ1年ぶりの再訪。先客ゼロ、後客8。ラーメン屋の多い竹ノ塚駅や日光街道から離れていて、周囲にこれといったラーメン屋がないせいか、今やこの界隈で一人勝ちの人気店になった模様。

 店内の券売機で「背脂生姜醤油(890円)を注文。以前は「中華そば」一本で勝負していましたが、現在は「山形辛味噌」も加えての3本立てになった模様。あっさり/こってり、薄口/濃口、背脂の有無が選べ、しかも券売機横の札を取って食券と一緒に渡すという風変わりなオプション指定方式は相変わらず。

 店内は厨房に向かってL字型カウンター10席程度。卓上には一味と胡椒。

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 「丼の下のほうにも生姜が入っているので、よく混ぜてから食べるように」とのこと。チャーシューの上に載っているだけでも結構生姜多めという印象ですが、どんだけ生姜入れてんねん??? そして食べ始めは当然ながら生姜がガツン!!

 ところが生姜以上に大量に入っているのが背脂。でかい脂の塊が丼一面にプカプカ浮いています。そして生姜のすっきりと背脂のギドギドという、ベクトルが正反対のものをトッピングしたことで、食べ始めに感じた生姜のやり過ぎ感はすっかり消え失せ、それと当時に背脂の重さ・くどさも感じなくなり、背脂の甘みと旨味だけが残るという化学変化が!!

 スープのベースは「中華そば」同様、煮干しベースでしょうか。醤油が無意味に自己主張しないのも手伝って、生姜まみれ&背脂まみれのスープでも出汁の旨味がちゃんと顔を出しているようで、気がつけばスープまさかの完飲(@_@)

 麺は平打ちの並太縮れ入りで、若干灰褐色っぽい色合いが特徴的。硬くはありませんが、噛み応えがしっかりしていてこってりスープによく合います。量は相変わらず多め。ライスを頼んでいる後客もいましたが、個人的にはラーメンだけで十分お腹一杯。なお麺は数量限定ながら細麺ストレートも選べるようです。

 チャーシューはぐずぐずに崩れそうなところの一歩手前までしっかり煮込まれたもので、しかも肉の旨味をしっかり残した優れもの。他に細メンマ、岩海苔、刻み玉ネギ。

 この出来なら「山形辛味噌」も期待できそう。

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2020.03.08

【閉店】しろ八@新宿御苑前 ~ 海老味噌らーめん

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 丸の内線新宿御苑駅2番出口から東へ。新宿通りから1本北側へ入ってすぐ。ちょうど9年ぶりの再訪。先客ゼロ、後客6。

 店内の券売機ボタンを見て、冬季限定の「海老味噌らーめん(840円)」を注文。昔は味噌の銘柄を明記していましたが、今は止めたようです。ランチサービスなし。

 メニューは他に追鰹醤油らーめん、塩らーめん、まったりらーめん、つけ麺、、まったりつけ麺、(冬季限定)ごま味噌らーめんなど。初めての客には追鰹醤油or塩がお勧めとのこt。

 店内は縦長L字型カウンターのみ10席。あれ? 以前より席がだいぶ減ったような・・・ 卓上にはごまと七味のみ。

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 スープはとろみがかっている上に若干ざらつきを感じるタイプ。海老をウリにしている店ではないにも関わらず、海老の味わいが思いのほかしっかりしている上、食べ手を選びそうな海老臭さは最小限に抑えるというバランス感が素晴らしい!! 味噌は白味噌主体なのでしょうか、やや甘めの味わい。そこに唐辛子を少々加えてピリ辛に仕上げています。さらに糸唐辛子がほんのちょっとアクセントに。

 麺は自家製で太目&平打ちっぽい強い縮れ麺。つるつるした口当たりで、しかも歯応え十分、濃厚なスープを力強く受け止めてくれます。

 毎月トッピングの野菜を変えるのも相変わらずで、往訪時は静岡県産の冬蜜キャベツ。生のようなので、しばらくスープの中へ。チャーシューはぐだぐだに崩れ行く寸前のところでまとまっている感じ。サービスで付けてくれた味玉は見た目通り程よい煮込み加減。他にもやし、刻みネギ。

 とても無化調とは思えないくらい旨味十分な上に塩気は抑えられているので、ついついスープを飲み進んでしまい、とうとう完飲。個人的には味噌らーめんでは極めて珍しいことです。もっとも麺にスープが絡みまくって、スープがたいして残らないがゆえでもありますが。

 文句なしの出来。もうちょっとマメに来ないと(苦笑)。

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2020.03.07

甲州屋別邸@浦和 ~ 汁なし黒胡麻担々麺

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 浦和駅西口、コルソの裏にある「てんや」脇の路地を西へ。浦和の老舗ラーメン屋「甲州屋」が出した担々麺専門店で、「汁なし」を売り出したと聞いてほぼ2か月ぶりの再訪。先客ゼロ、後客1。

 店内の券売機で「汁なし黒胡麻担々麺(860円)」と「半ライス(100円)」。辛さと痺れは0辛から5辛を選べ、共に「4辛」で注文。「ハバネロが入りますが?」と店から念を押されました。

 前回往訪時は黒胡麻担々麺や汁なし担々麺はまだ販売しておらず、「汁あり白胡麻」一本で営業していましたが、いつの間にかラインナップが揃ったようです。

 店内は席は壁に向かって縦長カウンター5席と2人卓×5。卓上にはラー油、花山椒、酢、黒酢。

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 配膳されるといきなり花山椒の刺激が襲ってきて鼻がムズムズ。汁なしなんで一頻り麺をまぜまぜしていると、より一層鼻がムズムズ。

 でもそのムズムズはまだマシなほうで結構痺れがきつくて絶えず舌がヒリヒリ!! てっきり辛さ・痺れとも「3」が標準だと思い込んでいたのですが、辛さは「3」が標準で、痺れは「2」が標準なんですなぁ・・・デフォルトから2ノッチも上のレベルを頼んだのは自殺行為でした。一方、黒胡麻の効きが強いのか辛さのほうは「4辛」でも辛さ耐性が高くない者でも、辛うじて美味しく頂ける範囲内。

 麺は中細ストレートで心持ちざらつきがある口当たり。

 具は肉味噌、ナッツ、干し海老、ザーサイ、刻みネギ。汁なしにしては汁が多いほうで、食べ終わっても多少皿に汁が残っている反面、肉味噌が少なめな気も。

 汁なし担々麺をウリにしている他店と比べると、麺にこれといった特徴がないのが残念。スープは美味いのでここは「汁あり」のほうがよさげ。それでも半ライスサービスがない分、「和浦酒場 弐」には劣るような・・・

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2020.03.06

豚角煮丼@なか卯

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 「なか卯」が2020年2月13日より期間限定で販売中の「豚角煮丼・大(760円)」を試食。併売中の「天然いくら丼」と比べると店内外で宣伝している様子はなく、非常に地味な扱いを受けていました。

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 「豚角煮丼は、とろっとろになるまでじっくり3時間以上、丁寧に煮込んだ豚の角煮をごはんにのせ、特製の小松菜ナムルを添えたボリュームたっぷりの丼ぶりです。」「豚バラ肉の脂と甘めのタレがよく絡んだ豚の角煮のコク深く濃厚な味わいや、シャキシャキ食感の小松菜ナムルをお楽しみいただける逸品です。」「ごはんの上には刻み海苔を敷き、なか卯ならではの和風な味わいの豚角煮丼に仕上げました。別添えのからしをつけてお召し上がりいただくことで、豚の角煮の旨みをさらに引き立てます。」というのがなか卯のウリ文句。

 なか卯は牛丼がレギュラーメニューで、さらに親子丼など鶏肉を使った丼ものにも定評がありますが、豚肉メインの丼は珍しいかも。豚角煮ですが中華寄りではなく、刻み海苔を添えて和風に仕立てるあたりはいかにもなか卯。

 豚角煮自体はウリ文句通りとろっとろに仕上がっていて、実に良い感じ。甘めの濃い味わいも悪くありませんが、タレが結構ご飯にも沁みていてご飯までもが甘ったるくなってしまう辺りがチト残念。豚角煮が別皿のほうが良さげですが、そこまでなか卯に求めるのは無理筋でしょうな。

 またウリ文句にある「小松菜ナムル」はわずかひと切れ乗っているだけなので、わざわざウリ文句に入れるのもどうかと。全然箸休めにならないので終盤はちょっと飽きが来ます。

 なお2020年3月下旬に販売終了予定とのこと。

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2020.03.05

ビーフハンバーグステーキ定食@松屋

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 2020年2月25日より期間限定発売中の「ビーフハンバーグステーキ定食(790円)」を試食。「エッグビーフハンバーグステーキ定食」「チーズビーフハンバーグステーキ定食」「チーズエッグビーフハンバーグステーキ定食」も併売中。

 なお「ビーフハンバーグステーキ定食」は全くの新商品ではなく、2018年12月下旬にも試食済。また松屋は「うまトマハンバーグ」などハンバーグメインの定食を何度も発売していて、「松屋のハンバーグは値段の割には美味い」という意味で一定の評価を得ています。

 「ビーフハンバーグステーキ定食」は「ビーフ100%、200gの大ボリュームな超粗挽きビーフハンバーグに特製ソースをかけ」「牛肉を100%使用したパテは、牛肉本来の味をお楽しみいただけ、牛肉の味を引き出すような味付けに仕上げた特製ソースと相性抜群です!」というのが松屋のウリ文句。

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 松屋なのでナイフがないと切り分けづらいような硬い焼き上がりは望めませんが、「超粗挽き」らしいゴツゴツした食感、そして肉々しい味わいを保っているあたりはさすが松屋。ブラウンソースっぽい特製ソースもハンバーグの味わいを引き立てるのに必要にして十分な出来。「しつこい」「くどい」「味が濃すぎる」という悪い意味での松屋らしさは全く無縁。ハンバーグの下になぜかポテトが隠れているのは前回同様。

 ただ松屋のハンバーグが美味いと思うのは、松屋らしいせいぜい600円台の定食で出てくるからこそ。790円ともなると川口に点在する街の洋食屋さん、あるいはステーキハウスのランチメニューと価格的に競合する域となり、そうなるとそれらの店と比べて質的にいろんなところで粗が目立ってきます。クソ不味い味噌汁を筆頭に、ご飯の炊き加減と言い、サラダのパサつきと言い・・・

 よって、「ビーフハンバーグステーキ定食」も美味いことは美味いのですが、あんまりここで勝負するのもどうかという気も少々。

 

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2020.03.04

龍の製麺所@末広町 ~ 鶏中華そば・醤油/細麺

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 銀座線末広町駅から蔵前橋通りを西へ。妻恋坂交差点近く。「龍の眼」のリニューアルかな? 「龍の眼」は大塚の人気店「鳴龍」の齋藤店主がプロデュースした店で開店時は大行列が出来たそうですが、どうも人気は長続きしなかったみたいで。先客1、後客2。

 店内の券売機ボタンを見て、基本と思しき「鶏中華そば・醤油/細麺(850円)」を注文。鶏中華そばは醤油/塩、細麺/太麺の選択が可能。さらに並(約130g)、中盛(約200g)、大盛(約260g)が同値段なので中盛にしてもらいました。さらに券売機を見ると白ご飯も無料とありましたが、中盛/大盛無料サービスと併用かなのかどうかは判りませんでした。

 メニューは他に担々中華そば。自家製麺で中盛/大盛無料サービスをやっているのに、メニューにつけ麺がないのは珍しい気も。

 店内はJ字型カウンター10席強。卓上にはペッパーミル入りの黒胡椒があるだけ。この辺は以前と変わらず。

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 スープは大山鶏のガラ、丸鶏をベースに昆布、煮干、サバ節、焼あごなどからとった出汁を合わせた」ものだそうで、しかもどれ一つ突出することなくバランスを重視したつくり。醤油だれも控えめで、よく言えば優しい味わいですが、悪く言えば甚だ物足りない気も。

 麺は自家製のストレート中細タイプ。つるつるした食感ですが、しなやかと形容するにはコシが甘すぎる茹で上がりで好みに合わず。スープに合わせた結果なのでしょうが。中盛でもスープとの量的バランスが崩れている感じはしませんでしたが、スープの物足りなさと相まって途中から黒胡椒をゴリゴリと投入。

 チャーシューは低温調理の大山鶏もも肉と国産豚ロースの塩チャーシューだそうですが、共に薄くて淡白な味わい。メンマも若干筋っぽくてイマイチ。他に刻み青ネギ。この内容だと白ご飯は合いそうにありません。

 あれこれ無料サービスが付いているので辛うじて割高感は免れていますが、あれこれ無料サービスをつけないと激戦区では話にならないともいえ・・・

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2020.03.03

ゆうひ屋@赤羽 ~ 淡麗煮干ラーメン

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 赤羽駅東口から徒歩2分ほど。平日夜に久しぶりに往訪。先客7、後客2。なんとほぼ8年ぶりの再訪。

 なんかメニューがえらく増えていて何が推しなのかよく判りませんが、店内のタッチパネル式券売機で無難そうな「淡麗煮干ラーメン(750円)」を注文。メニューは他に豚骨魚介、味噌、つけ麺、油そばなど。

 店内は横長L字型カウンターのみ10席。厨房内には昔からいる超デブっちょのオバハンが一人だけ。水セルフ。卓上にはブラックペッパーと酢のみ。ユズジャンやユズショウガは頼めば出してくるとの貼り紙がありますが、油そば等他のメニューでも追加の調味料は頼めば出す方式なのかな?

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 スープは煮干しを謳っている割には煮干しをがっつり利かせている風ではなく、ごくごく普通の魚介系スープという印象。かえしが無意味に自己主張しない辺りは好印象。また表面に脂を多めに効かせてコクを加えているものの、辛うじて「淡麗」の域には留まっています。

 麺は三河屋製麺製の細めストレート。つるつるした食感が楽しく、細めの割には噛み応えもしっかりしており、スープとの相性も問題なし。

 具はチャーシュー、カイワレ、メンマ、刻みネギ。

 ハズレではないのですが、近所の「夏海」が混んでいたらこちらへ転進しても良いかな?と思う程度で、ファーストチョイスにはならんでしょうなぁ・・・

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2020.03.02

ひだまりの泉 萩の湯@鶯谷

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 鶯谷駅から徒歩5分弱。2017年にリニューアルされた新鋭銭湯で、2Fがフロント&休憩所、3Fが男湯、4Fが女湯。

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 銭湯というよりも小さな「スーパー銭湯」といった感じで、浴室には炭酸泉、さら湯の湯船(ジェットバス・電気風呂付)、露天の岩風呂(光マイクロバブル湯)、高温湯船、サウナ、水風呂を用意。往訪時は岩風呂と高温風呂をカカオの香りがする「チョコレート湯」にしていました。昼は11時からと早い時間から開いてる上に、東京の銭湯にしては概して温いのも高評価。壁画が富士山ではなく、ただの山なのが不思議。

 おまけにカランもやたら多くて、早い時間帯から混みあっているにも拘らず、カランの空きがないなんてことは全くありませんでした。

 また浴室にはボディーソープやシャンプー、脱衣場には無料のドライヤー、ローション、リキッド類まで置いてあり、これで都内の銭湯料金(470円)で入浴できるとはびっくり!! 休憩所は軽食堂兼用でビールなどお酒も飲めます。銭湯をリニューアルした際にビル上層階を賃貸住宅とし、その家賃収入があるのでいろいろとサービスができるのかも。

 やる気と金がある経営者に恵まれると銭湯でもここまで出来る!! 至れり尽くせり言うことなしの銭湯ですが、上層階を賃貸住宅としたために露天の岩風呂で騒ぐ客がいると必然的に住民と揉めごとになってしまうのは大誤算だったでしょう(苦笑)。

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とり天定食@やよい軒

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 「やよい軒」が2020年2月13日から期間限定で発売中の「とり天定食(790円)」を試食。

 やよい軒は2018年9月に「とり天とだんご汁の定食(860円)」を売り出していましたが、あれは値段の割にやよい軒にしてはボリューム不足で、またやよい軒にしては全体に薄味だったので、「だんこ汁」をカットしてコストパフォーマンスをぐっと改善した廉価版を再度売り出したのかもしれません。

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 「サクサクの衣と、ジューシーな旨味たっぷりの肉汁がたまらないとり天を5個盛りつけたボリュームのある定食です。」「鶏もも肉に本醸造醤油とにんにく、生姜でしっかりと下味をつけたとり天は、そのまま召し上がってもごはんが進む味わいですが、ポン酢とからしで大分流に味わうもよし、大根おろしやレモンを絞ってさっぱりと味を変化させるもよし。様々な味で最後まで飽きることなくお楽しみ頂けます。」というのがやよい軒のウリ文句。

 とり天は相変わらず上々の出来。唐揚げと比べるとあっさりしていて大好き。ウリ文句通りポン酢をつけて良し、唐辛子をちょっとつけても良し。下味が割としっかり付いているので、ビールのつまみにするならそのまま食べてもなんら問題はなく、ご飯のおかずにもポン酢をほんのちょっと付けるだけで十分。大根おろしがすっかり辛味成分が飛んでしまっているのが惜しまれます。

 「ご飯は必ずおかわりしろ!」と言わんばかりにとり天が5個も付いてくるとボリューム的にも大満足。

 とり天と言えば大分。でも今年のアウェー大分戦はなんと夏休み、しかもお盆明けの時期に設定されて温泉巡りには全く向いてない上に飛行機代が高いので見送るつもり。この定食で大分遠征の代わりにします(´・ω・`)ショボーン、

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2020.03.01

紬麦@秋葉原 ~ (動物魚介系)ラーメン

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 秋葉原駅から昭和通りを渡って三菱UFJ銀行秋葉原駅前支店脇。目立たないビルの地下1Fにあり、一見さんはまず入る気にならないロケーションです。6年半ぶりの再訪でしたが、劣悪な場所でも先客ゼロ、後客7とまずまずの客入り。なお、5年前に水道橋三崎町店に行ったことがありますが、そちらは長持ちしなかったようです。

 店外の券売機でボタン先頭の「ラーメン(820円)」を注文。超久しぶりに来るとメニューがえらく増えていて、塩ラーメン、つむぎラーメン、味噌ラーメン、中華そば、つけ麺各種。さらにわらじかつ丼もウリにしている模様。

 店内は特段変わりなく、L字型カウンター10席と2人掛けテーブルが2卓。さらに一人掛けのテーブルが1卓。卓上にはラー油と胡椒のみ。水セルフ。

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 スープは「丸鶏・げんこつ・和風ダシをバランスよく合わせた」という触れ込み通り、動物系と魚介系のバランスがよく、しかもかえしが無意味にでしゃばらないので非常に飲みやすい。かつては無化調を謳っていましたが、その辺今はどうなんだろう?

 国産小麦「さぬきの夢」を使用した麺は太めのストレート。つるつるとした食感ですが、柔らかめの仕上がりでもっちりにはほど遠い感じ。硬めを注文している後客もいましたが、それも納得。食感が中華麺というよりはうどんぽいのも相変わらず。

 チャーシューは3枚も入っている上に、グダグダに崩れてしまうギリギリ一歩手前のところまでしっかり、かつしょっぱくならない程度にしっかり煮込まれていてなかなかの出来。他にメンマ、刻みネギ、ナルト。

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