ごろごろ創業ビーフカレー@松屋
松屋が2020年5月26日より発売中の「ごろごろ創業ビーフカレー(790円)」を試食。
松屋は昨年6月4日より「創業ビーフカレー」を発売しており、それを試食した際はカレー自体は上々の出来ながら「ごろごろ」感が皆無なのが残念だという感想でした。今般その難点を解消すべく「ごろごろ」版を出したのかもしれませんが、当然ながら値段が大幅アップ。並だと490円→790円と300円も上がり、もはや松屋のカレーとは思えない価格帯に。
さすがにこれは拙いと思ったのか、「ごろごろ"にんじゃが"創業ビーフカレー(690円)」という廉価版も併売。ところが、これが予想以上に売れたのか「にんじゃが」のみ5月30日で早々と販売終了に追い込まれる始末。うーーん。
「牛バラ肉をとろけるまで煮込んだ松屋自慢の創業ビーフカレーに、口の中でほどけるごろっと牛肉とごろっと野菜をプラスした」というのが松屋のウリ文句。昨年の「創業ビーフカレー」は「牛肉をたっぷり使用しており」と謳っており、その「たっぷり」を「カレールーに牛肉を20%以上使用しています。」と定量的に定義してある点に好感が持てましたが、「ごろごろ創業」のウリ文句から「たっぷり」が削除されているのが気になりました。
しかし松屋の「創業カレー」も相変わらず美味い。「ごろごろ煮込みチキンカレー」のかなりスパイスを効かせた辛めの仕上がりとはだいぶ趣を異にしていて、辛さ控えめでコクなり旨味なりで押すタイプ。ただ以前は牛バラ肉がスジ肉と化したかのような感じでルーの中に混ざっていたの対し、今回のは全くと言っていいほど原型を留めていませんでした。やはり「たっぶり」の削除には意味があるような・・・
そして何と言っても残念なのはやはり「ごろごろ」感に乏しいこと。牛肉と鶏肉の値段の差といってしまえばそれまでですが、角切りの牛肉は大きめとはいえたった2個。あとはジャガイモとニンジンが一個ずつ。これじゃ形容としては「ごろ」がせいぜいでしょう。
カレー自体は悪くないどころか上出来だと思いますが、値段がここまで上がってしまうともはやカレー専門のチェーン店で食べるのと大差ない気も。個人的に松屋に求めているもの、すなわち「安くてそこそこ美味くて腹一杯になる」という点から本商品は外れているのではないかと思いました。廉価版の「にんじゃが」のほうが売れたのもそれを傍証しているような。
松屋へのニーズによりフィットしているのは「ごろごろチキン」のほうでしょうな、やっぱ。
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