牛たん麦とろ御膳@吉野家
吉野家が2020年6月18日より数量限定で発売中の「牛たん麦とろ御膳(954円)を試食。ご飯の増量・おかわりは24時間無料ですが、店のほうからは増量の要否を積極的に聞いてきません。
「牛たん麦とろ御膳」は吉野家が開発から足掛け5年かけて全国販売に漕ぎつけた意欲作のようで、ウリ文句も「牛たんを鉄鍋で生肉から短時間で焼き上げることで、肉本来の旨みをぎゅっと閉じ込め、しっとりとした柔らかい食感に仕上げました。一枚一枚が大きめの牛たんには、ローストした玉ねぎ・長ねぎ・ガーリックをふんだんに使用した特製ねぎ塩だれと、さらに刻んだ青ねぎをトッピング。相性抜群のねぎがたっぷり絡まった牛たんは噛むほどに味わい深く、牛たん本来の旨味と特製ねぎ塩だれのコク深い旨味をダブルで堪能することができます。」と長広舌。
しかし、吉野家期待の大型新人「牛たん麦とろ御膳」は個人的には残念ながら落胆を禁じえない一品でした。牛たんが小さくて薄いのはまあ仕方ないと思いますが、非常に硬くて噛み切るのが甚だ難しいのが残念至極。「しっとりとした柔らかい食感」なんて誇大表示どころか虚偽ではないと感じました。こうなると牛たんの味わい以前の問題のような・・・
牛たん自体の残念過ぎるクォリティーを覆い隠すべく、「ねぎ塩豚丼」で夏季限定ながら既に実績十分の塩ダレを牛たんに合うように微調整。「隠し味として五穀酢、グレープフルーツビネガー、シークヮーサー果汁も加え、酸味とキレのある味としました」のは大正解で、塩ダレがたっぷりと添えられた青ねぎと共になんとか牛たんをご飯のおかずとして成り立たせています。
牛たんをささっと片付けた後で、とろろ&おくらを麦飯にぶちまけて醤油を少々。これは旨い!! まあ「とろろ」や「麦飯」は既に吉野家は期間限定商品で実績を十分積んでいるので美味いのは当たり前と言えば当たり前ですが。
牛たんは個人的には年に1回程度、アウェー仙台戦のついでに食べるのが定番化しています。仙台名物とはいえ安くはないので、地元の方は遠方からのお客さんでも来ない限りわざわざ食べないとも言われています。それゆえ吉野家が「お値打ち感の高い商品」に拘ったのは狙いとして悪くはないのですが、出来上がったのは「お値打ち感」が全くない「安かろう悪かろう」としか言いようがないシロモノ。しかも「安かろう」といっても1000円近くするので吉野家の商品としては非常に高い。
これなら仙台で2000円近く払ってテールスープ付きの真っ当な牛たん定食を食べたほうが満足度は遥かに高いと思いました。
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