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2020.07.31

【閉店】娘娘@川口 ~ スタカレー

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 川口駅東口から市役所通りを東へ。群馬銀行川口支店の手前。2ヶ月ぶりの再訪。先客6、後客ゾロゾロ。退店時には外待ちが4人出来ていましたが、たまに飲み客が居着きがちなテーブル席に拘らなければ頗る回転は良いようです。

 券売機はなく、卓上のメニューを見て前回は先頭の「スタミナラーメン」を注文したので、今回は「スタカレー(600円)」を注文。後払い。

 メニューは他に汁なしスタミナラーメン、ジャージャー麺、汁なしジャージャー麺、チャオ麺(塩やきそば)、中華ラーメン、ネギラーメン、など。またちょい飲み向けのおつまみも色々と用意。なお「スタミナラーメン、スタカレーなどの人気メニューを優先して作る」とメニューに明記してあり、混雑時にマイナーなメニューを頼むのは避けたほうが良さげ。

 店内はL字型カウンター8席(どう見ても大幅減席営業中)と4人卓×3。卓上にはラー油、粗挽きこしょう、酢、醤油。

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 「スタカレー」はスタミナラーメンの餡をご飯にぶっかけるだけで工程が単純なせいか、先客のラーメンより先に出てきました。意外にもスープ付き。

 先日スタミナラーメンを食べた際に、餡自体は上々の出来なのに「スープがたっぷり入っているのが却って災いしてスープとあんの量的バランスが良くなく、食べているうちに急激にあんが薄まってとろみが消失し、あんが麺にあまり絡んで来ず、必然的にひき肉やニラが底に溜まりまくってなんか勿体ない気も。」という感想を抱きました。

 ゆえに個人的にはこの手の店はスタカレーなり汁なしスタミナラーメンのほうが旨かろうと思って今回スタカレーを頼んだのですが、その直感は大当たり!! 餡の中味は値段相応にごくシンプルに豚ひき肉&ニラだけで、ニンニクや豆板醤でピリ辛風に仕上げ、わずかに生姜で変化をつけた感じ。しかし旨味に溢れており、しかも見た目と違って全然重くなくて全く飽きが来ません!!

 量も案外多め。餃子4個が付いた「スタカレーセット(700円)」が非常に割安ですが、量的には単品でも十分満足できました。

 次は汁なしにチャレンジしてみます。

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2020.07.30

牛カルビ&ホルモン焼定食@やよい軒

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 「やよい軒」が2020年7月22日から期間限定で発売中の「牛カルビ&ホルモン焼定食(890円)」を試食。店外には新商品を積極的にアピールする幟や広告は出ていませんが、店内のタッチパネル式券売機では堂々その先頭を飾っています。

 「食べ応えのある牛カルビ肉と、脂の甘みが特徴の牛ホルモン(シマチョウ)、玉ねぎ、タレを豪快に焼き上げ、熱々の鉄板に盛り付けました。にんにくを効かせ、コチュジャンとごま油でコクを加えた醤油ベースのタレが、カルビ肉とプリプリのホルモンの旨味を引き立てます。」というのがやよい軒のウリ文句。

 焼肉チェーン店はともかく、松屋などの牛丼系も含めて定食チェーン店で好き嫌いがはっきり分かれるホルモンをおかずに取り入れた例は非常に少なく、今回のやよい軒のチャレンジは高く評価できます。

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 ただいろんな部位を混ぜ合わせたわけではなく、加えたのは「シマチョウ(大腸)」だけ。クニャクニャした弾力感が楽しいものですが、ホルモン自体の味わいはやや脂っぽいくらいで割と淡白なので、これだけではビールのアテならともかくご飯のおかずとしてはやや厳しく、味わいがはっきりした牛カルビと組み合わせたのは至極当然でしょう。

 残念なのは焼き物の下にちゃんぽん麺が敷かれていて、しかもその量が案外多いこと。やよい軒では「牛カルビ&ホルモン焼の付け合わせには、もちもちとした食感の“ちゃんぽん麺”をトッピング。鉄板の上でタレと肉、そして溢れ出た脂を絡めたちゃんぽん麺は絶品です。」と謳っていますが、どう考えてもちゃんぽん麺はただの嵩上げ、ただの増量剤。嵩上げ目的なら玉ねぎなど野菜を増しても良さそうなものですが、長雨の影響で野菜が高騰しているのでちゃんぽん麺を投入したのかも

 シマチョウや牛カルビ、そして玉ねぎにはご飯が進むようにタレが濃すぎるくらいにしっかり絡まっているので、なんで別皿で辛子味噌が付いてくるのか非常に不思議でしたが、ちゃんぽん麺までタレは巧く絡まないので、辛子味噌で味を補強せざるを得ないみたいで。

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 なおやよい軒は「ご飯おかわりし放題」がウリもの。コロナ禍を受けてひと頃「おかわり処」を閉鎖し、スタッフにお代わりをお願いする方式に変えていましたが、今般スタッフの負担軽減のため「おかわりマシン」を開発。

 穴から絞りだされたご飯が茶碗にボトボトッと落ちてくる様は、「ブリブリッ!」という音すらしないものの見た目が甚だ悪くてよくこの状態で現場投入したなあと思いますが、貧乏性ゆえついついおかわりを盛り過ぎて食い過ぎるよりはええか・・・

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2020.07.29

藤むら@王子 ~ 白湯煮干しそば

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 京浜東北線王子駅北口を出て、権現坂を少し登った辺り。半年ぶりの再訪。先客ゼロ、後客4。

 前回は基本と思しき「中華そば」を注文したので、今回は「白湯煮干しそば(850円」を注文。ランチサービスなし。

 前回往訪時より若干メニューが増えていて、昼の部の火・土・日曜日限定で「塩そば」が登場。その代わり「濃厚つけ麺(数量限定)」が夜の部&昼の部の水・木・金曜日限定になっていました。往訪日は濃厚つけ麺の日でしたが、後客の注文は見事にバラバラ。

 店内はコ字型カウンター13席。卓上にはブラックペッパー、一味、酢。 水セルフ。

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 ややとろみがあるスープは煮干をがっつり効かせたタイプではなく、動物系出汁と煮干し系出汁のバランスをとったもの。ウンチク書きにある「国産丸鶏、鶏ガラ、もみじ、手羽先をメインに三崎まぐろのアラ、豚、羅臼昆布、椎茸、節、野菜などを使用」したスープに煮干系を合わせたものと目されます。

 「中華そば」のスープもバランス重視という味わいでしたが、「白湯煮干しそば」も同様。くどくもなく、重くもなく、しょっぱくもない、いたってマイルドな味わい。かえしは「鮪の魚醤と数種類の醤油と乾物などとと塩としろたまり」を使用したようですが、これも必要以上にでしゃばることなく、むしろ全体として甘目というか尖ったところが全くない出来。バランスが良すぎてふた昔前の「またお前か」とは完全に一線を画しているような気も。

 麺は心の味食品のストレート中細タイプ。つるつるした口当たりですが、どういうわけか硬めの仕上がりで噛み応え強すぎ。これはさすがにもうちょっと茹でて欲しいところ。

 吊るし塩豚チャーシューと鶏むねチャーシューは共に超淡白な味わい。他に太目のメンマ、海苔、刻み青ネギ。

 「中華そば」同様、全く食べ手を選ばない無難な一杯です。次は「つけ麺」を試してみたいところ。

 

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2020.07.28

ロースかつ&白身フライ定食@松のや

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 「松のや」が2020年7月22日から発売中の「白身フライ盛り合わせ定食」を試食。店頭の様子を見ても一目瞭然な通り、松のやは併売中の「わらじかつ丼」のほうを推していますが、もう同じもの、味が変わらないものを大量に食べることにはあんまり食指が沸かないんだよなぁ・・・

 現場では全然気が付かなかったのですが、「白身フライ盛り合わせ定食」は「ロースかつ&白身フライ定食」、「海鮮盛り合わせ定食」、「大判ヒレかつ&白身フライ定食」の3種類ある模様。ただ券売機では自然と「ロースかつ&白身フライ定食(700円)」に誘導されるみたいで(苦笑)。

 なお販促ポスターには「夏の海鮮」と銘打たれていますが、夏を感じさせる食材は一つもなく、また白身フライを添えた定食類が「松のや」の夏の定番になっているわけでもない(初夏や秋にも販売される)ので、全く意味不明です。敢えて言えば、比較的脂が少なそうな揚げ物の盛り合わせである点が「夏向け」なのかも。

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 「ロースかつ&白身フライ定食(700円)」の良いところはタルタルソースを白身フライにべったり付けずに小皿で付いてくること。これで自分の好みに応じてタルタルソースをちょんちょんと浸けながら食べすすめられるので、しつこさを感じずに済みます。また白身フライにはタルタルソース、ロースかつには卓上の特製ソースと味を変えられるので飽きも来ません。

 白身フライは松のやが「衣はさくさく、身はふっくらと揚げた、タルタルソースと相性バツグンのメニューです。」と謳う通りなかなかの出来。

 「松のや」は概して変に凝らない、シンプルな定食のほうが美味いような(苦笑)

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いいかお@庚申塚 ~ 天然醸造醤油ラーメン

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 都電庚申塚電停から南へ。庚申塚交差点そば。「昭和歌謡ショー」の跡地。11時の開店直前に到着したところ先客2、後客2。

 券売機はなく後払い。店内に貼りだされたメニュー先頭の「天然醸造醤油ラーメン(850円)」、ランチサービスなし。メニュは他に「煮干しが薫る白醤油ラーメン」があるだけで、たまたまかもしれませんが他客は皆「煮干し」を注文していました。

 店内は横長I字型カウンター4席のみと狭小(感染対策ののためか「昭和歌謡ショー」の時より1席減)で、カウンター裏のスペースもあまりありません。卓上には一味と胡椒のみ。厨房には店主のみですが、3杯ずつ作っているので回転は速そう。

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 スープは鶏&豚の動物系ベースながら、それ以外の旨味も相応に。ただそれが何なのか自分の駄舌では析出できず。でもかえしが妙にでしゃばらないのが幸いして出汁の旨味を存分に堪能できます。無化調らしく後味もいたって良好。それでいて無化調にありがちな物足りなさなんて微塵もなし。

 麺は中細ストレートタイプ。心持ち柔らかめの仕上がりでつるつるした口当たり。

 チャーシューは肉の旨味をストレートに楽しめる低温調理系と軽く煮込んだ豚バラの2種。メンマ代わりにゼンマイを入れているのはラーメン屋には珍しいかと。他に海苔、刻み青ネギ。

 文句のつけようがない一杯。次は「煮干し」で。

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2020.07.27

ごろごろチキンのバターチキンカレー@松屋

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 松屋が2020年7月21日より発売中の「ごろごろチキンのバターチキンカレー(680円)」を試食。「困った時のごろごろチキンカレー頼み」な気がしてなりませんが、先日「甘唐辛子のトロたまごろチキ」という駄作を出してしまった手前、信頼と実績の「ごろごろチキンカレー」で失地回復を図らざるを得ないのでしょう。

 ちなみに最近出した「「困った時のごろごろチキンカレー」は「ごろごろ煮込みチキンカレー(590円)」で、「バターチキンカレー」は昨年8月以来の復活なんだとか。

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 「松屋フーズのカレー専門店"マイカリー食堂"の人気メニュー『バターチキンカレー』を松屋流にアレンジした『ごろごろチキンのバターチキンカレー』は、コクがありマイルドな口当たりで、風味豊かなバターの香りとトマトの旨味が広がるご飯がすすむ逸品です。」というのが松屋のウリ文句。

 とろみが強く、かつコク深い味わいながらも全くといっていいほど辛くなく、マイルドにもほどがあるだろうという気がしないでもなく。また「風味豊かなバターの香り」というのが曲者で、結構これがきつい。香りだけでなく、味わいの上でもバターの自己主張がかなり強くて、こってりしすぎてくどい感じがしました。個人的な好みだと「ごろごろ煮込みチキンカレー」のほうが圧倒的に上。シンプルなカレーのほうが美味いというのはありがちな話です。もっともそれは相対的な話で、絶対水準で言えば値段からすれば相当美味い部類だと思います。

 また相変わらず「ごろごろ」の形容は誇大表示ではなく、確かにカレーの中に鶏もも肉がごろごろ。何か下味がついているわけではなくいたって淡白な味わいですが、カレーにはよくあっています。いつもは実にしょーもない松屋の鶏肉なのにカレーにすると一転して美味く思えるのが実に不思議。

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【DAZN観戦記】20年第7節:横浜FC 0-2 浦和 ~ 何はともあれ13年ぶりの雪辱

《スタメン》

・浦和は岩波→槙野、マウリシオ→鈴木、柴戸→青木、ファブリシオ→柏木、武藤→興梠と計5名入れ替え。CBデンの故障が案外重かったのか、あるいは無理使いを避けたのかは判りませんが、CBを2枚とも替えただけでなく、このところベンチ入りすらなかった槙野&鈴木のコンビに代えたのは驚きました。

・ベンチには荻原が久しぶりに入ったのが目を惹いたくらい。長澤・汰木・岩波は完全休養。途中投入で重宝されていたマルティノスはFC東京戦で良いところがなかったためか、途中投入要員としては伊藤と入れ替えられたのかも。

・横浜Cは田代→袴田、松浦→中村と2枚入れ替えのみ。中村俊輔のスタメン起用は超サプライズでした。

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《試合展開》

・浦和は中盤のサイドアタッカータイプが関根しかおらず、横浜Cは袴田が本職左SBなので、共にフォーメーションを弄ってくるとの観測が試合前には流れまくりましたが、蓋を開けてみればなんのことはない、浦和は柏木が右SHへ入っての4-4-2、横浜Cは3-3-2-2ないし3-1-4-2のいつものフォーメーションでした。

・横浜Cはともかく、浦和は基本形の運用ですら覚束ない有り様ですから、準備期間がほとんど取れない過密日程で奇策を採ることはまずない、採りたくても採れないと思います。

・最後尾から細かくボールを繋ぎ、ボールを持ちたがる横浜Cに対し、浦和は4-4-2、ないし4-4-1-1の守備ブロックでリトリート主体に闘い、カウンターを狙うかも?と思ったのですが、前半の浦和は意外にも柏戦に続いて積極的にボールを前から奪いにいきました。

・ただ何度か高い位置でのボール奪取に成功したにも関わらず、柏戦と違ってそこから決定機どころかフィニッシュに持ち込めなかったのが痛恨事。9分関根がマギーニョから高い位置でボールを奪取しての好機に、レオナルド→興梠→青木とボックス内に入りながらシュートが撃てず、あろうことか青木の横パスは誰に合わずにカウンターの基点になってしまったのには参りました。

・高い位置でのボール奪取からの決定機は結局29分レオナルドが小林の縦パスをセンターライン付近でカットしてのロングシュートだけかも(苦笑)。しかし、浦和の前プレをあっさり交わされて守備で後手後手に回る羽目になる場面にそんなに多くはなく、前プレ自体がまるでダメだった印象は受けませんでした。

・20分西川ゴールキックからレオナルド→興梠→柏木シュートで終わった縦に速いシンプルな攻撃で枠内シュートまでいった場面は「良かった探し」に入れてもいいかも。

・また前半ほぼイーブンというスタッツ以上に浦和が横浜Cの5-3-2の守備ブロックを前にボールを持たされている印象を強く受けました。

・下平監督が試合後「比較的、前からプレスを掛けたときに簡単に蹴ってくる、それをいとわないチームなので、あまり前から行っても損するだけなので、逆に蹴ったボールを回収できればというプランだった」と語っている通り、横浜Cのプレッシャーはきつくない反面、スペースもないので、ボールを持たされると往々にして攻め手がなくなる浦和には難儀でした。

・それでも37分柏木の横パスを受けた山中が枠内ミドル、さらにそのこぼれ玉を拾っての2次攻撃でレオナルドがシュート(小林を直撃)と好機を作り、44分には青木の縦パスから興梠とのパス交換を経てレオナルドに決定機(シュートはブロックされる)とこれまたまるでダメだったわけでもありません。

・横浜Cは主にストロングポイントである左サイドを使ってカウンター主体に反撃。9分のカウンターの場面では、こぼれ玉を拾った松尾がエヴェルトンを振り切ってドリブル突進→中村→斉藤シュート(槙野がプロック)。13分には斉藤が左サイドから単騎カットインからシュート(枠外)。24分には最終ラインから縦パス一本で浦和の前プレを全部無効化して斉藤→手塚に決定機(シュートはサイドネット)。

・35分にはしっかりボールを動かして左サイドからファーへクロスを入れる「浦和殺し」の形がついに実現。山中がクリアし損ねたこぼれ玉からマギーニョに2度決定機。さらに41分にも左サイドからファーのマギーニョヘッドの決定機(西川正面)。

・共にそれなりに好機がありましたが監督が「戦前仕込んでいたであろう形をより実現できていた」という意味では横浜Cにやや分がある感じで前半終了。

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・横浜Cは後半頭から中村に代えて松浦を投入するも、51分自陣深い位置でのエヴェルトンボールロストでヒヤリとしたくらいで、良くも悪くも戦局に変化なし。そしてついにゲームが動いたのがその直後の52分。

・西川のロングフィード→興梠ポスト→レオナルドとのパス交換でセンターサークル付近へ進出した柏木→関根スルーパス→ボックス内からレオナルドが決めて浦和先制! この場面、不可思議なくらいぽっかり空いた横浜Cのバイタルエリアに巧く走りこんだ関根もさることながら、2人に挟まれそうになりながら関根にきっちりパスを出した柏木もお見事。柏木を右SHに起用するとどうしても右サイドの守備強度が下がってしまいますが、これだけで柏木スタメン起用の価値があったというもの。

・その後の浦和は61分腰を強打した(?)興梠に代えて杉本を投入。76分には柏木に代えて武藤を投入して早くも守備固めの様相。先制後も4-4-2でのリトリート主体に切り替えたわけではなく、プレッシャーをかけに行く位置こそ徐々に下がってきたもののプレッシングを継続し、リトリートと上手く使い分け。

・また攻めても66分橋岡縦ポン→レオナルド→杉本→レオナルド(枠外)、77分には山中縦ポン→杉本シュートはバーを直撃と、深い位置から超シンプルな形で決定機を作っており、この辺は狙い通り

・横浜Cは早めの三枚替えを敢行し、途中から左WBに入った武田を中心に左サイドからのクロス攻撃の形も何度も作りましたが、クロス精度が低くてほとんど誰にも合わず。70分のカウンターの好機では途中投入の草野のシュートは宇宙開発など、好機にシュート精度が低くて西川を脅かすには至らず。

・AT直前に大槻監督は柴戸&伊藤を投入し、しかも特に破綻する気配もない4-4-2をわざわざ5-3-2に変えて安全策を採ったつもりなのでしょうが、これが選手間にかえって混乱をもたらしたのか、後ろにやたら人はいるのにマークがずれまくっているという情けない状態に陥ってしまい、92分浦和左サイドから簡単にボールを繋がれて武田に際どいシュートを撃たれる大失態。シュートはわずかに枠を逸れて事なきを得ましたが、これが決まっていれば「伝説のクソ采配」に挙げられていたことは間違いないかと。

・しかし、守りに入ったはずなのに、AT+3分に杉本が相手の緩いバックパスをカットしたところからやたら人数をかけた攻めに転じ、最後は柴戸クロス→エヴェルトンヘッドとなぜかボランチ2枚がボックス内に突入するというとんでもない形で追加点。いやはや意図と結果がこれほど乖離するとは(苦笑)

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《総評》

・蒸し暑い中環境での中3日の3連戦の最後ということもあってか、双方ミスが目立つ試合でしたが、横浜Cがメンバー固定気味なのに対し、浦和は5人ずつ入れ替えながら連戦をこなしたのが奏功してか、球際の争いは概して浦和優勢。シュート精度の差も手伝って、その辺が結果に表れたような気がします。

・ただ「試合展開」でも記したように、「戦前仕込んでいたであろう形をより実現できていた」という観点からはやはり横浜Cに分があった印象は拭えませんでした。横浜Cは予定した通りの攻撃パターンは何度も出来たが、精度だけが足りなかった。それがJ2とJ1の差といってしまえばそれまでですが。

・一方浦和は前プレがそんなに機能していたとは思えなかった反面、シンプルな縦に速い攻めは何度も繰り出せていたので、楽観はできないが悲観するほどでもないといったところでしょうか。

・浦和はFC東京戦、柏戦と複数失点を喫したばかりなので、この試合での完封勝ちは悪くはないのですが、前半と言い、最後の大失態といい、相手のシュート精度の低さに助けられただけのような気がしないでもなく、手放しで喜ぶほどでもないかと。ただ槙野&鈴木のコンビは守るだけなら特段大きな問題はなく、今後はCBも適宜ローテーションすることになりそう。

《選手評等》

・個人的なMOMは先制点を挙げたのみならず、決定機に絡みまくったレオナルド。一方、途中で負傷退場を余儀なくされた興梠は負傷もさることながら終始アシスト役に回っていて自らシュートを撃てないのが気になりました。9分の好機なんて好調時なら巧くシュートコースを作って自分で撃ったような気がします。

・2試合続けて失態を犯した西川でしたが、この試合は横浜Cの枠内シュートが少ないこともあって大過はなく、逆にロングフィードがそのまま決定機に繋がるという西川の良い面も出て若干汚名返上。

・大槻監督の教え子対決という意味で注目された橋岡vs松尾の同サイドでの対決(浦和ユースで松尾が2つ上)は、好機を演出できた回数で数えれば松尾が優勢。というか、使い詰めの橋岡は明らかにヘロヘロで決定的に破綻しなかっただけで良しとするしかなさげ。なおアンカー佐藤も浦和JY→浦和ユース出身ですが、こちらはそのキャリアが古すぎて(宇賀神の一つ下)ほとんど触れられませんでした。

・3連戦×2の6試合で全く、あるいはほとんど出番がなかった阿部・宇賀神・萩原・岩武・武田・武富といった面々はルヴァン杯で出番があるかどうかという立場なのかなぁ?

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---レオナルド-興梠---
関根--------柏木
---青木--エヴェルトン--
山中-槙野--鈴木-橋岡
-----西川-----

(得点)
52分  レオナルド
90+3分 エヴェルトン

(交代)
61分 興梠→杉本
76分 柏木→武藤
87分 関根→柴戸
87分 レオナルド→伊藤


--斉藤光---一美--
--手塚----中村--
松尾---佐藤--マギーニョ
-袴田--小林---星-
-----南------

(交代)
HT 中村→松浦
68分 星→田代
68分 マギーニョ→武田(武田が左WB、松尾が右WBへ)
68分 一美→草野
83分 手塚→皆川

※写真は試合とは全く関係がありません。

 

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2020.07.26

安ざわ家@上板橋 ~ Gingerらーめん

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 東武東上線上板橋駅北口からときわ通りを西へ。「まいばすけっと」やファミマのある交差点を鋭角に右に入る。「安ざわ食堂」がリニューアルしたもので、「安ざわ食堂」はほぼ2年前に往訪済。もともと「新潟長岡らぁめん」を謳っていた店ですが、新潟色をきれいさっぱりと拭い去ったようです。先客2、後客8。

 店内の券売機ボタン先頭の「Gingerらーめん(800円)」を注文。ランチサービスなし。

 メニューは他にGingerやきめん、平打ちつけめんなど。さらにカレーを用意してあり、らーめんのサイドメニューではなく、カレーをメインとして注文している客もいたので密かな人気メニューなのかも。「Gingerらーめん」はリニューアル前の「新潟長岡らぁめん」の派生形なのかもしれませんが、数量限定品だった「燕三条系煮干背脂らぁめん」「越後味噌らぁめん」といったメニューはなくなっていました。

 店内は店奥にL字型カウンター4席と4人卓×2、2人卓×1。前回往訪時から4人卓が半減していました。卓上にはブラックペッパー、酢、醤油、青のり。店はご夫婦で切り盛りしているようですが、奥さんは乳飲み子を背負ったままで奮闘中。

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 スープはわざわざ「Ginger」を謳っているだけあって底に摺り下ろされた生姜が溜まっているくらい、生姜をがっつり効かせています。ベースは動物魚介でしょうか。かえしもさほどきつくありません。以前の「新潟長岡らぁめん」は生姜の効きがさほど強くない反面、醤油がきつくて飲む気を削ぐレベルだったのに対し、ぐっとバランスが良くなりました。

 麺は並太ほぼストレート。つるつるとした口当たり、かつやや柔らかめの仕上がりゆえもっちりとした食感。スープの絡みはいたって良好。

 周囲にちょっと焦げが入ったバラ肉チャーシューは程よい煮込み加減で旨味もしっかり保たれていてなかなかの出来。一方ロースは旨味が抜けちゃった感じでイマイチ。他にメンマ、青菜、刻みネギ、海苔。

 総じてリニューアルは大成功でしょう。次回は謎の「Gingerやきめん」にチャレンジ。

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2020.07.25

【ネット短感】20年第2節:新潟L 2-3 浦和L ~ ゆずほ、スーペルゴラッソ炸裂で逆転勝ち!!

(スタメン)

・浦和のスタメンは前節負傷退場した右SB清家に代わって高橋はなが入っただけで、他は前節同様。

(前半)

・浦和の試合の入りが非常に悪く、動きの質&量とも新潟に圧倒され、きついプレッシャーを受けてろくにビルドアップ出来ず、当然ながらパスミスも多い。

・また守備でも厳しく行けずに、4分浦和左サイドから守備の人数はいるのにゴールライン際であれよあれよという間に上尾野辺に単騎突破されたのを契機に早々と失点。

・さらに10分縦ポンで上野の裏を突かれる大ピンチがあり、11分にはボックス内で余裕をもってタメを作られ、ボックス内に突入してきた瀧澤折り返しを千野に押し込まれて失点。

・浦和は15分過ぎからようやくボールをしっかり繋いで新潟を押し込み出し、高い位置でのボール奪回もできるようになったが、やはり決定機を作るところまでは至らず。クロス攻撃の形も出来ないし、ミドルシュートも撃てず。

・それでも28分上野CK→菅澤ヘッドのこぼれ玉を自らが押し込んで反撃開始。38分にも猶本FK→菅澤ヘッドの惜しい場面あり。

(後半)

・森監督はHTに猶本→塩越、上野→安藤と早くも2枚替えを敢行し、佐々木を左SBに配転。

・プレースキッカーを2枚とも替えてしまい、塩越がキッカーになってセットプレーでの得点の可能性は激減したかのように思われたが、新潟は序盤飛ばし過ぎてか明らかにプレッシャーが緩くなって、浦和はクロス攻撃がようやく形になり始める。

・そしてクロス攻撃が64分に結実。スローインから水谷がどフリーでクロス→菅澤ヘッドはいったんGK平尾がセーブしたものの、こぼれ玉を菅澤が押し込んで同点。

・その後は一方的な浦和ペース。浦和はシュートこそ撃てていないものの、運動量で新潟を圧倒するようになってセカンドボールを悉く拾うだけではく、高い位置でのボールを奪回して新潟の反撃の芽を摘むと同時に分厚い攻めを仕掛けられるようになり、それがさらに新潟の体力を削ぐ好循環に。

・あとはフィニッシュだけが問題だったが、83分途中から水谷とポジションを変えて左SHに転じていた塩越が、左サイドから反転&2人交わしてボックス手前から放ったループ気味のシュートが見事GKを越えてファーサイドに突き刺さる!! ゆずほはボールのつなぎ役としてはそこそこ機能していたものの、前目の選手としては如何せん怖さがないのが難点だったが、このシュートはお見事!!

・欲を言えば86分はな縦ポンを受けて裏抜けに成功した菅澤GKとの一対一は決めてほしかったが、ここは平尾が好セーブ。しかし、森監督は2選手を代えて運動量を補充しながら楽々逃げ切り勝ちに成功。

(感想)

・終わってみれば新潟は序盤運動量の質&量で浦和を圧倒し、かつその良い時間帯に2点を先制したけれども、後半早々と電池切れになって逆転負け。まぁ浦和が日テレやI神戸と対戦した際にありがちな試合展開そのものでした。

・浦和は試合の入りこそ最悪でしたが、2点ビハインドになっても自分のやりたいこと、やろうとしていることを変えずにそのまま押し通した結果が逆転勝ちに繋がったわけで、選手達の自信に繋がると思います。得点パターンもセットプレー、狙い通りのクロス攻撃、そしてミドルシュートと多彩でしたし。

・ただ戦術兵器清家の欠場の影響はかなりあったと思います。右SBに清家ほどスピードがあるわけではないはなを起用した意味がよく判らず。単に高い位置にいるはなの裏を突かれがちなだけに終わってしまったような気がしました。実際40分には縦ポンではなの裏を突かれて大ピンチもあり、結局高い位置にいるはなはほとんど決定機に絡めずじまい。

・また前節に続いて猶本を早い時間帯に下げてしまうのはコンディションの問題なのかな? 前節ほど出来は良くありませんでしたが、悪いとも言えない出来だったのにハーフタイムでの交代は意外でした。でも代わりに投入した塩越が試合を決定づける大仕事をしてのけたので結果オーライ。選手交代はどちらかといえば上野に代えて佐々木を左SBに据えたほうが効果絶大でしたけど。


-----菅澤-----
水谷---猶本--佐々木
---栗島--柴田---
上野--南--長船-はな
-----池田-----

(得点)
4分  児野(新潟)
11分 千野(新潟)
28分 菅澤
64分 菅澤
83分 塩越

(交代)
HT 猶本→塩越
HT 上野→安藤(佐々木が左SB、安藤が右SHへ)
87分 菅澤→遠藤(はながCFへ、遠藤が右SBへ)
88分 栗島→長嶋

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喜楽々@東川口 ~ 冷し担々麺

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 東川口駅を出て武蔵野線の築堤沿い(南側)に東へ。夏の期間限定商品「冷し担々麺(900円)」につられて半年ぶりに往訪。先客2、後客2。なお往訪時には夏の期間限定商品第2弾として「帆立出汁の冷し麺」も販売中でしたが、残念ながら売切れランプが点灯。

 レギュラーメニューは「喜楽々らーめん」「津軽らーめん」「担々麺」「つけ麺」と特段変化なし。

 店内はL字型カウンターが10席程度。厨房内にはスタッフ2名。卓上には塩昆布、花山椒入り胡椒。

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 随分と華やかなルックスで登場。担々麺と称していますがごまだれが支配的で全く辛くなく、痺れも肉味噌にわずかに花椒を忍ばせている程度。しかもごまだれが支配的な割には甘ったるくはなく、むしろ酸味で夏向きのさっぱりした味わいを醸し出すという変わった趣向。肉味噌にナッツを添えて味わいと食感にアクセントを加えています。

 麺はごく緩い縮れ入りの中太タイプ。麺の硬さの好みを聞かれたのでつい「硬めで」と言ってしまいましたが、冷しのためかちょっと硬すぎの仕上がりになってしまい、ちょっと後悔。

 そしてその上の謎の野菜類が。トマトはともかく、他の西洋野菜は見慣れないものだらけ。特に芋と豆腐の中間みたいな食感の、超淡白な淡緑色の実みたいなのは何物だろう??? トマトを含めて総じて若干青臭くて苦手。

 ユニークかつチャレンジングな一杯でしたが、個人的には一回食べたら十分かな? 来年の夏もまた食べたいという気にはなりませんでした。

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2020.07.24

ニンニクの芽牛丼@すき家

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 「すき家」が2020年7月1日より期間限定で発売中の「ニンニクの芽牛丼(並盛500円)」を試食。もっともこれは新商品ではなく、2年前に試食済。しかもいつの間かすき家夏の定番商品に昇格した模様。ただ定番になったがためか、店内はともかく店外には「ニンニクの芽」をアピールする広告類は全く見かけませんでした。

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 「ニンニクの芽牛丼」は「刻みニンニクたっぷりのすき家特製旨辛だれで和えたニンニクの芽を、牛丼にトッピングした商品です。まるで打ち上げ花火が夜空にドン!と咲くように、ニンニクの芽が牛丼に咲き誇ります。ラー油と唐辛子がベースの特製旨辛だれと、噛めば噛むほど旨みがあふれ出るニンニクの芽の旨辛な味わいが牛肉と相性抜群で、お箸が止まらないこと間違いなしです。」というのがすき家のウリ文句で、牛丼や豚丼の上にとにかく何か乗せたがる、いかにも「すき家」らしい商品です。

 ラー油や唐辛子を加えてピリ辛に仕上げているのが面白いところ。もっともラー油や唐辛子の効きが思いのほかきつくて、「ピリ辛」をはるかに通り越していたような気も。またニンニクの芽のサクサクとした食感は牛丼単品では絶対に得られないものですし、その味わいも牛丼と非常に相性は良い印象を受けました。

 ただ、すき家にありがちな「後乗せ方式」でお手軽に開発された商品ゆえ、牛丼自体は暖かいのに後乗せのニンニクの芽は「たった今冷蔵庫から出してきました!!」と言わんばかりにやたら冷たくて、その温度差にちょっとクラクラ。ニンニクの芽をちょっとチンするだけでだいぶ違うはずですが、そのひと手間が嫌なんだろうなぁ。

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武将家 外伝@秋葉原 ~ (家系)ラーメン

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 秋葉原駅から昭和通りを北へ。外食店がやたら多い一角で、隣がCoCo壱の。近隣に「忍者」や「ごっつ」あり。先客・後客ともゼロ。屋号から察しがつく通り家系の店です。

 店外の券売機で「ラーメン・並(700円)」を麺固めで注文。ライス無料サービス付き。店員から「ライスは普通で良いですか?」と聞かれたので流れでそのままお願いしました。メニューは「ラーメン」一本で、後はトッピングが加わるだけ。

 店は縦長カウンター9+4席。卓上にはブラックペッパー、豆板醤、おろしにんにく、生姜、酢、白ごま、高菜、福神漬。水セルフですが卓上に水ボトルがなく、入口に給水器があるだけなのでチト面倒。厨房内には少々強面の兄ちゃんが二人。

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 とろみがかったスープはデフォルトでも脂がやや多め。それはともかく醤油が非常にきついのには参りました。これでは豚骨の旨味も完全にぶち壊し。「味薄め」ならなんとか勝負になるかもしれませんが、時すでに遅し。当然ながら全く飲み進む気になれず。豆板醤などで味を重ねるのは完全に自殺行為。

 酒井製麺の麺箱が見える麺はやや平ための中太ほぼストレートで、例によって極端に短いのが特徴。「硬め」で頼んでやや硬めといった程度。

 チャーシューが薄いのはともかく、わずかに赤みが差しているだけでなくスモーキーな味わいなのには意表を突かれました。他に海苔3枚、ほうれん草。

 ご飯は「普通」で茶碗にちょうど一杯分。これなら過不足全くありません。スープがきつすぎるので、ご飯のお供といい、食後の口直しといい、卓上の漬物が大活躍。

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2020.07.23

万代そば@新潟の現状

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 新潟駅から少し離れたところにある万代シティバスターミナル内、薄暗いところで営業していた「万代そば」。もともと立ち食いそば屋だったはずなのに、そばではなくカレーが地元民に絶大な人気を博していました(上写真は2年前に往訪した時のもの)

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 ところが、その万代そばが店を構えているる万代シテイバスターミナルの耐震リニューアル工事に伴い、一時移転を余儀なくされていました。もっともバスターミナルどころか、万代シティ全体が著しく老朽化しているのですが・・・

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 で、その移転先がなんとバスターミナルの対面にある万代シルバーホテル3階の宴会場「桔梗の間」。しかも間借り営業ゆえか、販売しているのはなんとカレーライスのみ。屋号は「万代そば」のままなのにカレーライスしか売ってない!!  フィルム事業のウェイトは社内でもはや微々たるものでしかない「富士フイルム」もびっくり!!

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 こちらも随分と老朽化しているとはいえ、ホテルの宴会場からいかにも安モンっぽいカレーの香りがおもっきり外へ漏れ出ているっちゅーのはシュールな光景でした。

 あまりお腹も減っていませんでしたし、前回試食した際に「シンプルなのに旨味が実にしっかりしています。この場所で、この値段なのに妙に味に深みがある。首都圏の駅構内・周辺のスタンド形式の店で出てくる、ただ辛いだけで実に味わいが薄っぺらいカレーとは格段の差」とかなりポジティブな印象を受けたものの、地元民ならともかく観光客がわざわざ食べに行くものでもないという感想を持ったので、今回は試食せず。

 でも、その後予定していた店が立て続けに臨時休業という憂き目に遭い、こんなことならあのカレーを食っておくべきだったと思うも時既に遅し(´・ω・`)ショボーン

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【観戦記】20年第6節:浦和 0-4 柏 ~ やられたらまたやられる。倍やられだ!!

《スタメン》

・浦和は汰木→関根、青木→エヴェルトン、長澤→ファブリシオ、興梠→武藤、杉本→レオナルドと柴戸の相方と前目を総入れ替え。武藤はこれが今季初スタメン。FC東京戦が完敗に終わり、かつ中3日での3連戦なのでありうべき選択だと思いましたが、CBデンが今節も間に合わなかったのは誤算かも。ベンチも岩武が久しぶり、そして伊藤が初のベンチ入りと顔ぶれに変化を付けてきたが、控えは前目の選手だらけでCBの控えゼロというバランスの悪さ・・・

・柏はなんと前節と全く同じ!! 相手に応じてメンバーどころかフォーメーションを代えてくる傾向が強いネルシーニョ監督だけに、これは超意外でした。

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《試合展開》

・試合開始と共にスタジアムは豪雨に見舞われましたが、そんな中でも序盤の浦和は上々の出来。

・3分岩波のボールカットからいきなりレオナルドへ縦パス→レオナルドがヒールパスで武藤へ繋ぎ、武藤がCB大南を交わしてボックス内に侵入するもシュートは枠外。6分柴戸→武藤→レオナルドのロングカウンターはCB高橋がシュートブロック。8分センターライン手前から柴戸がスルーパス→武藤が裏抜けするもシュートは大南がブロック。14分高い位置でのレオナルドのボール奪取を機に武藤がシュート(枠外)。いずれも浦和らしい縦に速い攻めが出来ています。

・柏は守備時4-5-1というより江坂が前残り気味の4-4-1-1っぽい守備ブロックを敷いていましたが、攻めに転じてCFオルンガへのロングボールを多用したところで、肝心のオルンガがマウリシオ等に封殺されてボールを落ち着けられずに浦和のカウンターを浴び、なかなか守備ブロックを整えきれない印象を受けました。また浦和がFC東京戦とは打って変わってかなり前目からプレッシャーをかけに行ったのも柏の攻撃を無力化するのに一定の効果があったような気も。

・柏の決定機らしい決定機は18分山中の緩い横パスをカットされてカウンターを食らい、オルンガのミドルシュートを許した場面のみ。逆に浦和は珍しく遅攻でビッグチャンスを作り、22分橋岡のスローインから武藤→レオナルド→ファブリシオと右から左へ繋いだものの、ボックス内でフリーだったファブリシオのシュートは中村がセーブ。

・ところが完全に浦和ペースで進んでいた試合をぶち壊したのが32分GK西川のパスミス。岩波とパス交換した後、緩い縦パスを柴戸に出したところをヒシャルジソンにカットされて、ヒシャルジソン自らボックス内に持ち運んでゴール!!

・前節に続いて自らのミスが敗戦に直結してしまったGK西川。クロスに対して被り気味になってしまった前節の失態はともかく、この試合の失態、まるでミシャ初期に起こりがちなミスというのは不思議過ぎました。自陣から細かく丁寧に繋ぐサッカーなんてもう全然やってないのに、なんであそこで繋ごうとしたのでしょうか? 

・先制点を取られたものの、前節FC東京戦とは異なってそのまま成すすべなくあっさり俵を割るような試合展開にはならず、35分には仲間を振り切った橋岡のクロスからの混戦でこぼれ玉を拾ったレオナルドが決定的なシュートを放つものの、ゴールカバーに入っていた大南がブロック!! 45分にはエヴェルトン縦パス→左サイドでレオナルド→ファブリシオと被りながら(笑)カットインした山中がボックス内突入→折り返しを関根シュートという絶好機を作りましたが、ここも中村が好セーブ。そして終わってみればこれが浦和の攻勢の終末点でした。

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・ネルシーニョ監督はイエローカードをもらったヒシャルジソンを前半だけでお役御免として三原を投入。これにより直ちに戦況が一変したわけでもなんでもありませんが、51分浦和お約束の失点場面が再現。浦和右サイドから江坂が逆サイドへ大きく展開→右SB古賀が楽々クロス→ファーでオルンガのループ気味ヘッドが炸裂!! まぁ山中の寄せも甘ければ、ファーで橋岡はボールを見送るだけでオルンガに競ってすらいないというオルンガじゃなくてもやられるだろうという、既視感ありすぎる失点でした。

・2失点目を喫したことで大槻監督はファブリシオに代えて汰木を投入しましたが、残念なながらこの日の汰木は最悪の出来。ファブリシオは特に悪くはなかっただけに、終わってみればこの交代で浦和は傷口を広げた感も。

・そして56分にはまたまたお約束の形で致命的な3点目を取られてしまいました。橋岡がタッチ際でマークを受けて窮屈になっている関根に無理に繋いだのがケチのつけはじめ。関根のボールロストでカウンターを食らい、橋岡のいない浦和右サイドで江坂の縦パスを受けた左SB三丸がどフリーでクロス→ファーで神谷がヘッドで折り返し、仲間が中でどフリーでヘッドで詰めるという、これまた既視感ありすぎる失点でした。別に相手FWの個の力でやられたわけではない、実にロジカルな失点の数々・・・ ネルシーニョ監督からすれば、この浦和殺しの形に持ち込むために、前半単調な攻撃に終始したチームを後半きっちり修正し、慌てずにボールを繋いだということなのでしょう。

・大槻監督は珍しく3枚替えを敢行しましたが、すっかり自陣に引いてコンパクトな布陣というか、中央を固める柏守備陣の周辺でぐるぐるボールを回すだけに終始。興梠と杉本のコンビで良い形を作りかかっても杉本のシュートはいずれも力がなく、78分山中の縦パスをアーク付近で受けた伊藤が興梠からの浮き球折り返しを受けてボックス内突入した場面が惜しかっただけ(シュートは中村正面)。

・浦和は両SBが高い位置を取ってほぼ2バック状態。しかも中央を固める柏守備陣に呼応するかのように人数をかけた浦和攻撃陣も前線で固まっている有り様なので、敵陣は絶えず大渋滞。柏守備陣の網目を広げる工夫が全く感じられず。

・当然カウンターには極めて脆く、74分エヴェルトンへの縦パスを大谷にカットされたところからカウンターを食らって最後は大谷が枠内ミドル。81分岩波がヘッドで縦に繋ごうとしたところをカットされてカウンターを浴びて神谷に決定機。いずれもシュートは西川の正面で事なきを得ましたが、89分最後に投入された長澤へ山中が無理に縦パスを付けたところで長澤がボールロスト→こぼれ玉を拾った神谷がそのまま持ち運んでゴール!! シュートが岩波の足に当たって軌道が変化した不運もありますが、総じて起こり得べくして起こった失点で感慨の沸きようもありませんでした。

・普段の埼スタであれば試合終了と共に野次が怒号が響き渡っていたであろう、いや3失点目でダンマクが片付けられていてもおかしくないお粗末な試合内容でしたが、コロナ禍を受けて幸か不幸か「冷たい拍手」に包まれるしかなかった選手達や監督の心境や如何に。

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《総評》

・DAZNのスタッツだとシュート数は17対10、枠内シュート9対8、CK5対1というDAZNのスタッツを見る限り、「0-4」で終わった試合だとは信じられない数値がずらずらと並んでいます。ただ浦和のシュートは前半に集中しており、スコアの経過通り、そしてスタッツの示す通り尻すぼみの試合内容だったのは否めません。

・そしてその結果が浦和のボール支配率56%。前半はともかく後半は明らかにボールを持たされた格好になり、前節FC東京戦に続いて浦和の負けパターンに嵌まってしまいました。先制点を取られて相手に引かれてしまうとどうにもならず、無理に攻めに出たところでカウンターの餌食になるばかり。

・何より辛いのは浦和の失点が既視感ありありのものだらけなこと。サイドからファーへのクロスには実に弱い。単に放り込んでくるだけでも弱いのにサイドチェンジを交えた後のクロス攻撃に対してはもうメロメロ。相手の監督にしてみればこんなに判りやすい失点パターンを持っているチームなんて組みしやすいでしょうなぁ。

・CBが競り負けた、付き切れなかった、うっかりマークを外してしまったといった個人の問題に還元できる失点ではなく、もう浦和の守備のやり方を完全に見切られてシステマティックにやられているようなので、デンが出ていればどうにかなったという話でもないかと。

・点の取られ方があまりにも悪く、しかも点差も点差なので気分は最悪、ついつい凹みがちになってしまいますが、完敗に終わったFC東京戦に比べれば前半の決定機を決めていれば浦和が快勝した可能性が高かった試合で、その分はマシかなと思います。仙台戦が序盤カウンターから大ピンチの連続で、先制されていればそのまま負けていた可能性が高かった試合だったことのちょうど裏返しで、長いリーグ戦の中での星勘定のつり合いは取れているのかも。

・ただ仙台の失点は共に浦和の強力FW陣の個の力にやられるというほぼ諦めがつくものだったのに対し、浦和の失点は再現性が極めて高く、どんな相手でもやられる可能性があるという意味でより始末が悪い。開幕から似たような失点を繰り返しているのに全然修正できないって、大槻監督の仕込み、大槻監督の練習って何なんだろう?

《選手評等》

・クソすぎる大敗なので、殊勲賞も敢闘賞も無し。強いて言えばスタジアムDJ岩沢さんまさかの体調不良による欠場を受けて急遽選手紹介等をこなす羽目になった朝井さん。それだけに浦和のゴールシーンが無かったのは残念。MOMは文句なくGK中村。まあ浦和のシュートはいずれも中村の正面でシュートコースが甘すぎたのかも知れませんが。

・西川は前節に続いて細かいキックミスも散見されましたが、全試合ずっとスタメンなので心身ともお疲れなのか、あるいは慣れないキャプテンを任されて心労が募っているのか、些かどころかかなり心配です。ルヴァン杯C大阪戦を待たずにGKが代わっても不思議はありません。

・前目の選手&柴戸の相方をがらっと入れ替えて試合に臨みましたが、スタメンに抜擢された選手個々人はよくやっていたと思います。まぁファブリシオ&山中のコンビだとコンビネーションプレーによる崩しなんてなくて(ファブリシオが中へ入りたがる選手なので仕方ない)、強烈な個が代わる代わる現れるだけという気がしましたが、それでも右SHで起用された仙台戦よりはかなりマシ。

・エヴェルトンがいるとボールが前に運べる上に、ボックス近くでの頭数が明らかに増える。関根が右SHに入ると左右の攻撃のバランスが良くなる等々。強いていえば武藤は試合勘がないのか、シュート精度がいつも以上に低かったような。

・ところが、残念過ぎる失点を契機に浦和のパフォーマンスは急激に落ち、あとは選手を代えれば代えるほど悪くなるという、これまた大槻監督にありがちなコースに。途中投入の伊藤はあの決定機を決めていれば一皮むけたのかもしれませんが、そんなに出場機会が多くは巡ってこない選手だからこそその決定機を決めないと次がない。この世界は厳しい。

・クソみたいな失点×4。最初の失点時はともかく、その後も失点の度に拍手しかない、拍手しか出来ないスタジアムの雰囲気というのは個人的にはかなりキツい、かなり無理がありました。毎試合大がかりなビジュアルを整えてくださるスタッフの苦労に対しては最大限労いたいのですが、やむを得ない事情とはいえ強烈な統制下に置かれたスタジアムへはしばらく足が向きそうにありません。


---レオナルド-武藤---
ファブリシオ-------関根
---柴戸--エヴェルトン--
山中-岩波--マウリシオ-橋岡
-----西川-----

(交代)
54分 ファブリシオ→汰木
59分 関根→伊藤
59分 レオナルド→興梠
59分 武藤→杉本
88分 橋岡→長澤(長澤がCH、柴戸が右SBへ)

-----オルンガ-----
仲間---江坂---神谷
---大谷--ヒシャル---
三丸-大南-高橋祐-古賀
-----中村-----

(得点)
32分 ヒシャルジソン
51分 オルンガ
56分 仲間
89分 神谷

(交代)
HT ヒシャルジソン→三原
79分 仲間→瀬川
79分 江坂→山田

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2020.07.22

伊藤@王子神谷 ~ (煮干し系)肉そば

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 京浜東北線王子駅あるいは地下鉄南北線王子神谷駅が最寄といっても駅からかなり遠いのが難。王子神谷駅からだと王子消防署交差点を東へ約1km進んで、「豊島中央通り商店街」に入って100mほど南へ。幟や暖簾など遠目に判りやすいものが一切掲げられていないので、うっかり通り過ぎそうになるかも。

 赤羽の「伊藤」には何度も往訪していますが、こちらはなんと約12年ぶりの再訪。11時の開店5分前に到着したところ先客ゼロでしたが、開店までに後客4、開店後7人(退店時外待ち2人)と相変わらずの人気でした。

 メニューも相変わらず「そば」と「肉そば」の2種類のみで、「肉そば(750円)」を注文。券売機はなく、後払い。

 煮干しの香りが漂う店内はカウンターが5席+2席と4人卓×1。卓上にはブラックペッパーと一味のみ。水セルフ。店内にはホール係が一人いるだけで店主の姿は見えず。

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 この手の店にありがちなことですが、麺の量に比べてスープが物凄く少ない。夏季はともかく冬季でこれきついだろうなぁ。しかも並でこれだと大盛(+150円)ならラーメンというより限りなくまぜそばになってしまうような気がしてなりませんが、大盛を頼んでいる客で合わせてつゆ増し(+150円)を頼む客はいませんでした。

 店内外に漂う煮干しの香りからするとやや意外なことに、スープは煮干しをがっつり効かせた感じはせず、動物系出汁とのバランスを取りながら万人受けする範囲内に留めた感じ。煮干しのえぐみ・苦みはいっさいなく、無化調を謳っているだけのことはあって後味もいたって良好。マニア受けを狙った「煮干しやりすぎ感」ありありなタイプとは対極をなしています。

 麺は自家製の中細ストレート麺で、心持ちざらつきを感じる口当たりですが、それほど堅くもなく柔らかくもない茹で上がりなのに麺にやたら歯ごたえ、噛み応えがあるのが特徴。スープとの相性は抜群。

 チャーシューが角切りなのにも意表を突かれましたが、あくまでもスープを生かすようにあっさり目の煮込み加減。これはこれで悪くはないのですが、「肉そば」と大きく出た割にはチャーシューが多い訳ではありません(「そば」だとチャーシューすらない!)。他には刻みネギが少々載っている程度でメンマも海苔もなく、具が少ないのもこの店の特徴。

 スープが非常に少ない点も含め、値段を抑えるためにやむを得ないのでしょうが、ちょっと無理が来ているかも。もっともこの店は麺を食いに来ているようなものですが・・・

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2020.07.21

牛焼肉冷麺@丸亀製麺

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 丸亀製麺が2020年7月14日から期間限定で売り出し中の「牛焼肉冷麺・大(800円)」を試食。「辛辛牛焼肉冷麺」も同時発売。「辛辛牛焼肉冷麺」は「さっぱりとした牛焼肉冷麺に、玉ねぎや唐辛子、香辛料の旨みが凝縮した辛味噌を加えた」ものとのこと。共に販売は9月1日までの予定。

 先に麺と出汁、さらに野菜類やゆで卵などある程度具を盛り付けている間に会計脇で牛肉を焼いて、会計を済ませている間に牛焼肉を乗せてもらうという期間限定モノにありがちな面倒なオペレーション。焼肉の上に白ごまを振りかけるのをうっかり忘れそうになる一幕も。店員も慣れていないせいか、後客に渋滞発生。

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 「牛焼肉冷麺」は、「涼しさを感じていただけるように爽やかな酸味とテールスープの旨みが染み出た冷たいだし、香ばしく焼き上げた熱々の牛焼肉、彩り豊かで食感が楽しいナムルなどの具材が打ち立てのうどんと絡むことで夏に食べたくなる一杯に仕上げました。」「辛味の中にほんのりと甘味のあるキムチは、口に入れるとピリッとした辛さと旨みが広がります。」「ごま油の香ばしさがふわっと香るもやし、小松菜は心地の良い優しい食感を生み出してくれます。」というのが丸亀製麺のウリ文句。オプションで乗せた青ネギの後ろに小松菜が隠れています。

 ゆで卵を乗せるあたり、ビジュアルはかなり盛岡冷麺を意識した感じがしますが、所詮うどんはうどんと侮っていたところ、出汁が予想以上に冷麺寄りでびっくり! 「酸味とテールスープの旨みが染み出た冷たいだし」というのは誇張でもなんでもなく、酸味とテールスープの旨味がしっかりと自己主張。かといってベースが和風のせいかうどんに対して違和感があるわけでもなし。

 牛焼肉は、醤油ベースに豆板醤やにんにくを効かせたたれを絡ませた上で注文を受けてから焼き上げるもの。でも丸亀製麺の過去の牛焼肉シリーズと同様、かなり甘ったるいのが難。ただすき焼きみたいに割り下にどっぷり浸かっているわけではありませんし、牛焼肉をサンチュに乗せて配膳し、最初からスープが甘ったるくなってしまう悪影響を抑えているあたりに好感を持ちました。

 ただキムチは辛さ成分が出汁ですっかり洗い流されてしまったかのように、全く辛くないのには参りました(苦笑)。

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2020.07.20

ちえちゃんラーメン@神田 ~ 中華そば

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 JR神田駅西口を出てガード沿いに北へ歩いてすぐ。「味源」の隣にあるガード下の店です。広島焼の店にありがちな屋号ですが、おばちゃんが店を仕切っているわけではなさそう。先客1、後客3。

 店外のタッチパネル式券売機で「中華そば(850円)」を注文。ランチサービスなし。メニューは基本的に「もり中華」との二本建て。

 席は縦長コの字型カウンター14席。卓上にはラー油、酢、胡椒、一味、おろしニンニク。水は回転寿司にありがちなブッシュ式蛇口から。座った位置が悪いのか、クーラーの冷気が直撃して寒いのなんの(つД`)

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 スープは豚骨ベースのようですが、残念ながらかなりしょっぱくてご飯が欲しくなるレベル。また醤油から来ると思しき酸味もうるさくて飲み進む気になれず。卓上に「油なし、油少な目もできます」とポップが躍っているで背脂ギトギト系かと思いましたが全然そんなことはなく、表面の油層が少々分厚いかな?といった程度。

 麺は平打ちっぽい中太ストレートタイプ。つるつるの口当たりといい、しっかりしたコシといい、麺は悪くありません。

 意外にもそこそこ厚みがあるチャーシューが4、5枚も。若干パサつき加減ながら旨味はそれなりに保っており、しかもスープと違って煮込み加減が濃すぎるわけではないのでこれも悪くありません。他に細めのメンマ、刻みネギ。

 ランチタイムに半ライスくらい付けないとこの界隈では勝負にならないような気がしてなりませんが、果たしてどうなることやら。

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2020.07.19

【ネット短感】20年第1節:千葉L 2-4 浦和L ~ 凄まじい「竜頭蛇尾」感でチーム始動

・コロナ禍を受け、なでしこリーグは当初予定から4ヶ月以上遅れで開幕。Jリーグと違って平日の試合こそありませんが、11/21までの4ヶ月で計18試合、まとまった休みもなくほぼ毎週試合をこなすことになりました。

・長い、長すぎるオフの間に猶本がSCフライブルクから復帰。また千葉Lのキャプテンだった上野を獲得し、この大駒2枚が共にいきなりスタメンを確保。

・左SBはスタメンを争っていた北川と木崎が相次いでチームを離れてしまうというマヌケすぎる事態が発生し、昨年は佐々木を無理やりコンバートして凌いでいただけに左SBを本職とする上野の獲得は実に理にかなったもの。上野は2013年に千葉に加入し、そのままずっと千葉でプレーしていましたが、実は浦和レッズレディース出身だったのは恥ずかしながら知りませんでした。

・得点経緯が示す通り、前半は一方的な浦和ペースで文字通り千葉をタコ殴りにし、かつ相手には何もやらせず。

・4得点のうち3得点はCKから。先制点は右CK猶本→ニアで清家ヘッド。36分の得点は左CKからの流れで、敵陣内でボールを回収した佐々木がふんわりクロス→ボックス内に残っていた長船が収めたこぼれ玉に菅澤が反応してゴール。49分のは右CK猶本→ニアに飛び込んだ菅澤ヘッドはGK正面だったものの、これをなんとGK山根がトンネル(爆笑) こんなんが代表GKだった時期もあったんだよなぁ・・・(遠い目)

・CKキッカーを右猶本、左上野と使い分けていましたが、左右ともプレースキッカーが昨年から一変し、ボールの質が良くなったのが大量得点の一因かも。

・また19分の得点は清家右サイドから斜めのくさびパス→ボックス内で水谷がキープして、猶本がアーク付近から叩き込んだもの。猶本はもともと浦女の中ではシュートレンジが広いほうですが、2年に及ぶ海外での苦い経験は無駄ではなかったようで、その精度とパワーに磨きがかかった模様。積極的に遠目からシュートを放ち、かつ体格が幾分ごつくなって相手の当たりを難なく跳ね返す場面も多々。

・相手は最終ラインを下げるとサイドから菅澤にクロスを放りこまれるだけでなく、そのこぼれ玉を猶本に遠目からぶち込まれるリスクが増す。かといってラインを上げたら上げたで、縦ポン一発で清家に裏を取られるリスクが出てくると、浦和は復帰した猶本をトップ下に据えたことで攻撃のオプションがぐっと増えた感じがしました。

・ところが森監督は56分に猶本に代えて塩越を投入。猶本を下げる積極的な理由は見当たらず、得点差も大きく開いたことですし、過密日程をこなすために選手層を厚くすべく&試合勘を取り戻させるべく、どんどん選手を入れ替えるものだと思っていたのですが、この交代直後から浦和は急激に失速。きっちりボールを繋げなくなった上に、運動量が激減して千葉の攻勢を許す羽目に。65分にはクリアボールを立て続けに千葉に拾われて波状攻撃を許し、とうとう失点。

・終盤運動量が落ちる傾向は昨年からなんら改善されていないどころか、コロナ禍で今年はコンディションが一層整っていない可能性もあり、今後に向けての大きな不安材料です。

・また悪いことは重なるもので70分過ぎに清家が負傷し、即座に×が出て担架に乗せられて退場。森監督は運動量補充を兼ねて選手をバンバン入れ替えるものと思いきや、81分に安藤老師投入で交代回数3回を消化し、交代枠2枚がダダ余り。しかし、安藤老師の一喝も虚しく、89分攻めきれずにロングカウンターを浴びて追加点を取られてしまいました。うーん、やはり森監督の選手交代には多くを期待できないままのようで・・・

・試合内容は如何せん竜頭蛇尾感が凄まじく、良い面も悪い面もあり、ただ悪い面が昨年となんら変わっていない辺りにより不安を強く抱きました。今年も前半で点が取れないと苦しいという試合展開にならねば良いのですが。

-----菅澤-----
佐々木--猶本---水谷
---栗島--柴田---
上野--南--長船-清家
-----池田-----

(得点)
10分 清家
19分 猶本
36分 菅澤
49分 菅澤
65分 鴨川(千葉)
89分 大澤(千葉)

(交代)
56分 猶本→塩越
74分 清家→高橋はな(負傷による交代)
81分 佐々木→安藤(安藤が右SH、水谷が左SHへ)

 

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【DAZN観戦記】20年第5節:FC東京 2-0 浦和 ~ 似たもの同士の闘いはぐうの音も出ない完敗に終わる

《スタメン》

・浦和は前節鹿島戦からレオナルド→杉本、エヴェルトン→青木、デン→マウリシオとスタメン3枚入れ替え。

・デンは今週の練習で別メニューだったという話もあり、大事を取ったものと思われます。デンに代えてマウリシオがベンチからスタメンに繰り上がり、代わりに槙野がベンチ入りしたのが目を惹いただけで、それ以外の面子はスタメン&ベンチトータルで見ると中断明け3試合と変わり映えしませんでした。

・瓦斯は前節故障した田川に代えてレアンドロがスタメン入りした他、A・シルバ→安部、中村→小川とスタメン3枚入れ替え。長谷川監督はG大阪時代からこまめにローテーションをかけてくるタイプなのでスタメンが読みづらいのですが、入れ替えた面子は想定の範囲内。ただ基本フォーメーションは前節の4-4-2ではなく、今季から取り組んでいる4-1-2-3でした。

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---杉本--興梠---
汰木--------長澤
---柴戸--青木---
山中-岩波--マウリシオ-橋岡
-----西川-----

(交代)
HT 汰木→関根
57分 杉本→レオナルド
57分 長澤→マルティノス
68分 橋岡→エヴェルトン(柴戸が右SB、エヴェルトンがCHへ)

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レアンドロ--永井--オリヴェイラ
--安部----東---
-----橋本-----
小川-森重--渡辺-室屋
-----林------

(得点)
45分 D・オリヴェイラ
66分 アダイウトン

(交代)
61分 永井→アダイウトン
82分 小川→中村(足が攣ったため)
82分 東→A・シルバ
89分 安部→髙萩
89分 D・オリヴェイラ→紺野

《試合展開》

・ボールを持たされると持ち味が出ないチーム同士の闘いらしく、よく言えば共に慎重な戦いぶりで、前半は「一瞬でも隙を見せたら負け」と言わんばかりの睨み合いに終始。共に攻撃に変にリスクをかけないので、ボールを持ったところで共に全く何も起こらないまま時間だけが流れてゆきました。悪く言えば戦前予想通りの塩試合でしたが、とはいえゲームが動くまでは浦和にとっては(F東京にとっても?)そんなに悪い内容ではなかったと思います。

・浦和は全くと言っていいほど前からプレッシャーをかけず、自陣に4-4-2の守備ブロックを形成。F東京は橋岡の裏、ないし橋岡とマウリシオの間を狙っている様子が伺われましたが、18分レアンドロ→オリヴェイラ→小川の細かいパス交換で小川のボックス内侵入を許したくらし。しかも角度がなくてシュートは枠外。

・一方F東京は浦和よりは前から追ってくるものの、浦和の貧弱な攻撃を基本的には4-5-1の守備ブロックで迎撃。浦和はロングボールを多用してシンプルな攻撃を仕掛けるものの、12分岩波が大きく右サイドへ展開→橋岡がボックス内侵入&シュート、23分マウリシオ縦ポン→興梠ポスト→杉本ミドルシュートが形になったくらい。

・浦和得意の左サイド攻撃は17分興梠がアーク付近でボールキープして汰木へ展開→汰木クロス→橋岡ヘッドがあったくらいでしょうか? 41分汰木カットイン&クロス→興梠ヘッドは惜しくもオフサイド。

・決定機らしい決定機はほとんど作れていないとはいえ、仙台戦のように自爆、あるいは攻めきれずにカウンターを食らう場面もなく、このまま前半終了でもなんら問題はなかったのですが、45分に突如ゲームが動きました。

・ノープレッシャーのCB森重が浦和左サイドへ大きく展開→山中は一応右SB室屋に対峙しましたがあっさりクロスを入れられ、しかもその先でGK西川がやや被った格好に。しかも西川がわずかに触ったのが却ってよくなかったのか、橋岡がヘッドでクリアできずにその裏にいたオリヴェイラの胸で押し込まれてしまいました。

・31分に浦和守備陣が右より中央に固まったところでレアンドロから浦和右サイドでぽっかり浮いていた室屋に展開される場面があり(室屋がボールコントロールできずに好機逸)、やられるとしたらこの形な?と思っていたのですが、先制点を取られた場面はその再現といっても良いのかも。

・浦和も失点直後に興梠アーク付近でキープして汰木へ展開→山中クロス→杉本ヘッドと得意の左サイドからの攻撃でようやく決定機を作ったものの、杉本のヘッドはバーのはるか上。終わってみればこの前半終了間際の攻防が勝敗の分かれ目になってしまいました。

・1点ビハインドでの折り返しになってしまったため、大槻監督はいきなり後半頭から汰木→関根の勝負手。ところが投入直後に杉本左サイドへ展開→関根持ち上がってクロス→杉本とワイドな展開で形を作ったくらい(しかもクロスは杉本に合わず)で、その後の関根は全く鳴かず飛ばず。

・さらに大槻監督は57分杉本→レオナルド、長澤→マルティノスと2枚替えを敢行しましたが、結果的にこれが傷口を広げることに。特にスペースのない相手に対してマルティノスを投入したのは謎で、ボールを持ったマルティノスは案の定左SB小川に縦を切られて長考に沈んだ挙句、2人に囲まれてボールロスト=F東京のカウンターの基点になるの繰り返し。

・興梠もこの試合はボールを収められない場面が案外目立ち、しかもフィニッシュには全く絡めず。ボールの収めどころとしては興梠よりは機能していた杉本を下げたのは逆効果だったように見受けられました。そして57分の2枚替えは単に攻守のバランスが悪くなっただけで、ゲームは完全にF東京ペースに。

・大槻監督が選手交代で自ら傷口を広げたのに対し、長谷川監督が放った一手=61分永井に代えて投入されたアダイウトンが大当たり。62分浦和左サイド深い位置でのスローインからオリヴェイラが山中&岩波を蹂躙してボックス内突入→アダイウトンに決定機(ラストパスが速すぎてアダイウトンは合わせきれず)。

・さらに66分センターサークル付近でボールコントロールに失敗した青木にアダイウトンが絡んでそのまま独走。アダイウトンの前に岩波&マウリシオがいたのですが、アダイウトンはあっさり両CBの間をぶち抜いて、そのままゴール。この場面、青木もさることながら決定機阻止でレッドカードを食らう可能性はなかったにも関わらず岩波の寄せがいかにも軽く、またマウリシオの弱点=スピードの無さが露呈した場面でもあり、なんともやるせない失点でした。

・大槻監督はさらに68分橋岡→エヴェルトンと代えて柴戸を右SBに配する奇策を繰り出すもますます傷口は広がるばかり。給水タイム明けの73分にはいきなり森重縦ポン→オリヴェイラがマウリシオに競り勝って背中(笑)でポスト→アダイウトンに決定機(西川がセーブ)。76分には浦和CKからF東京のカウンターが発動し、安部のフィニッシュで終わる場面がありましたが、この決定機もアダイウトンがエヴェルトンから強引にボールを奪ったのが契機。

・浦和は終盤何度も両サイドからクロスを放り込み、CKも随分得ましたが、杉本を下げたがためにターゲットらしいターゲットもいないせいか、悉く瓦斯守備陣に跳ね返されて、決定機らしい決定機は全く作れず。一方長谷川監督は疲労を考慮して終盤4選手を順次入れ替えて楽々逃げ切りに成功。

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《総評》

・たとえ浦和が不調にあえぎ、残留争いに両足までどっぷり浸かっている時でさえ、なぜか必ず最低勝ち点1をくれ、あまつさえ浦和復調の契機さえ与えてくれた心優しいF東京。浦和戦の成績は極端に悪く、特にホーム味スタでは2004年9月23日2ndステージ第6節(1-0)以降勝ちがなかったそうですが、とうとうその不名誉な記録もストップ。

・というか、浦和がF東京に負けるときはこんなものと思えるくらい、終わってみればぐうの音も出ないくらいの完敗でした。まあ、浦和はここまでなぜか勝ち点10も積み上げていますが、試合内容は西川のビッグセーブ連発に救われてスコアレスドローに終わった横浜M戦が一番マシで、勝った3試合はいずれもさほど良い内容とは思えなかっただけに、妥当と言えば妥当な敗戦だたと思います。鹿島戦勝利で「強者の佇まい」なんて掲げていた記事もあったようですが、この試合にはその欠片も見当たりませんでした。

・「試合展開」でも記した通り、先制点を取られるまでの試合内容は仙台戦はもちろん、鹿島戦と比べても悪いとは思いませんでしたが、先制点を取られた後はほぼ一方的な内容であっさり俵を割る格好に。失点直後の決定機を杉本が決めていれば試合展開は全く変わっていたと思いますが、シュートは枠にすら飛んでいなかった以上、事実上「たられば」の土俵にすら乗っていないかと。

・守備重視のチーム同士の一戦ゆえ「両者そんなに多くはないであろう決定機を先に決めた者勝ち」という判りやすい試合展開で、先制点を取られた浦和は終始F東京のカウンターに晒され続けながら、おっかなびっくり、しかも可能性が微塵も感じられない攻撃を繰り返すしかありませんでした。

・DAZNのスタッツだと浦和のボール支配率は54%、パス数は100本以上F東京を上回っていますが、これは浦和がボールを持たせられる羽目になるという典型的な負けパターン。試合後には「年間を通して先制される試合は必ずあるはずなので、その点はこれからの課題ということか?」と少々意地悪な質問が投げかけられていましたが、まさにその通りで、この調子ではいったん先制点を取られたら最後、そのまま試合終了という見どころも何もない試合がしばらく続くかもしれません。

・ビハインドに陥った際に監督に期待したいのはなんと言っても戦術変更であり、選手交代。だが残念ながら大槻監督にそのどちらも多くを期待できないのは昨年実証済みで、出来ることと言えば恫喝、いや一喝くらい。

・この試合で言えば「試合展開」でも記した通り、先制した相手はスペースを与えてくれないと判り切っている局面でのマルティノスの投入が最大の謎でした。しかもそんな局面でSHで多少なりとも可能性を与えてくれそうな替え駒がベンチにいないというありさま。

・中断明けの横浜M戦で関根&マルティノスが終盤の切り札として嵌まって以降、それが定番化していますが、残念ながらその効果は試合を経る毎に薄れているようです。

・先の3連戦を終えた後に大槻監督は「この3試合に出場した選手だけではうまく乗り切れない」と語っていたので、ベンチ入りメンバーに変化があるかと思ったのですが、この試合も結局コンディション不良のデンに代えて槙野が久しぶりにベンチ入りしただけで攻撃陣の顔ぶれは全く変わり映えしませんでしたが、狭い局面でもそれなりにSHに使えそうな武藤・荻原・武田はまたもベンチ入りできず、メンバー構成の時点で既に少し負けていたような気も。

・一方後半途中から登場のアダイウトンは磐田時代から攻撃能力は極めて高いもののスタミナがなく、しかも「非常に癖が強い」という意味でマルティノスと似た感じがプンプンする選手(但しむやみに痛がらない)ですが、長谷川監督はそのアダイウトンを適材適所としか言いようがないタイミング&ポジションに投入し、かつアダイウトンの仕様通りの形で追加点を取ってしまうのだから恐れ入りました。先制点もさることながらベンチワークの差もでかく、まさに完敗でした。

《選手評等》

・正直良いところなく負けた試合だったので、個人的には「敢闘賞」もなし。強いて言えば柴戸。この試合を最後にロストフへ移籍する橋本と比べても遜色ないくらい。でも柴戸&青木のセットだとビハインドに陥った時の攻撃力不足というかアイデア不足が露呈がちなのもまた明白な訳で。

・個人的なMOMは明らかにD・オリヴェイラ。先制点以上に最終ライン近くまで激走して守備に積極的に加わっている様に感服しました。

※写真は試合とは全く関係がありません。

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2020.07.18

なおじ@六町 ~ なおじろう

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 日光街道の東を南北に走る「花畑大橋通り」沿い。同じ通りの南に「田中商店」あり。一応つくばエクスプレス六町駅が最寄ですがかなり遠く、六町と竹ノ塚駅のほぼ中間。約10ヶ月ぶりの再訪で向かいにあったはずの「華屋与兵衛」は知らん間に「オリーブの丘」になっていました。先客1、後客ゼロ。

 足立店限定の「キムチ納豆ラーメン・ピリ辛」と「こってり背脂中華そば」は試食済なので、今回は「なおじろう(870円)」を注文。

 「なおじろう」は一日30食限定の二郎風ラーメンで、頼めば脂の量、味の濃さ、麺のかたさ、にんにくの量を調整できるようですが、店からは特に何も聞いて来ませんでした。また野菜増しは別料金です。

 メニューは他に「あっさり中華そば」「油そば」、さらに新作の「肉そば」など。足立店限定の「キムチ納豆ラーメン」はは2020年1月31日から販売休止になったとのこと。

 店内は横長カウンター6席を4席に減らして運用中、入口近くに4人卓×1、小上がりに6人卓×1、3人卓×1。卓上にはブラックペッパー、醤油、酢、ラー油、カレー粉。辛子高菜は頼めば出してくれるようです。

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 店の案内によれば野菜300gとのこと。高さはそこそこありますが、円錐型の山ではなくほぼ円柱状なのですそ野がない分、量が少なく見えます。とはいえモヤシだけでなくキャベツが乗っているのは嬉しいもの。また円柱状だとモヤシを先に片付けなくても麺が食べられるメリットも。

 スープは豚骨出汁しっかり。しかもデフォルトでニンニクが効いている上に、背脂もそれなりに混じっていて個人的にはガッツリ感十分。ただ残念ながらかなりしょっぱい。モヤシを絡めながら麺をすすっているうちはまだ良いのですが、モヤシがなくなった終盤はしょっぱくて少々ヘキヘキ。当然全く飲む気にはならず。

 麺は太麺ほぼストレート。噛み応えはしっかりしていますが、「ワシワシ」という形容がしっくりくるほどではなく。量は200g程度かな?この手のラーメンとしては少ないほうですが、個人的にはこれで十分。

 チャーシューはそこそこ厚みがある豚バラ肉が一枚だけゴロリ。しかもなぜか横長で濃い目の煮込み加減。

 悪くはないのですがこの手のラーメンにしては明らかに高く、わざわざこの辺まで来て食べるものではないなと思うも時すでに遅し。

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2020.07.17

金字塔@赤羽 ~ しおそば

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 赤羽東口から線路沿いに北へ。駅に近い「ゆうひ屋」や「夏海」と同じ通り沿いですが、赤羽の商店街・飲み屋街も尽きようとする北外れで、赤羽岩淵駅のほうが近いくらい。ほぼ半年ぶりに再訪。先客・後客ともゼロ。

 前回は「味噌そば」を試食してイマイチ好みに合わなかったので、今回は基本メニューと思しき「しおそば(800円)」を注文。ランチタイムは大盛サービスをやっているので大盛にしてもらいました。また前回もらった「大盛 or トッピング券」で煮玉子を付けてもらいました。というか大盛サービスとトッピング券が併用できるとはびっくり! なおラーメンは並盛で150g、大盛225gと量は標準的。

 メニューは他に「塩つけそば」各種と「味噌そば」各種。さらに往訪時は月替わり商品として「金字塔まぜそば」と「特選鴨だししおそば」を提供していました。前者はテイクアウトが前提かもしれませんが。

 店内は縦長L字型カウンター10席と壁沿いに2人掛けテーブルが3卓。さらに店奥にも客席がある模様。卓上にはガーリックチップ、白ごま、胡椒、七味。最初に「コーヒー油」がサーブされるのは相変わらず。

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 表面の脂がやや多めのせいか、どんよりと曇った「しおそば」らしくないルックス。鶏ガラ・もみじ・げんこつ及び香味野菜をベースに白トリュフを加えたそうですが、妙に塩が尖っていないのが幸いして出汁の旨味を存分に楽しめて上々の出来。わずかに甘い香りがするのが白トリュフなのかな?

 麺は三河屋製麺の細麺ほぼストレート。スープの量が特に少ないわけではないものの、細麺でボリュームを出すことに無理があるのか、大盛だとちょっと玉になりがち。それでもスープの絡みは良好で、つるつるとした食感、啜りごちも悪くありません。コーヒー油は前回試食時に個人的には「しおそば」にはイマイチ合わないと思ったので今回は使わず、途中で胡椒を投入。

 チャーシューの代わりに自家製ベーコンを使っているのは面白い変化球。他に鶏つみれ、白髪ネギ、メンマ、ほうれん草、そしてサービス券で付けてもらった煮玉子(半熟)。昔は糸唐辛子をアクセントにつけていたはずですが、いつの間にかなくなってしまいました。

 赤羽で長持ちしているだけあって店の雰囲気・接客態度も妙な気どりがなくなってすっかり丸くなり、ラーメンのクォリティーもそこそこのレベルを維持している模様。次回は「塩つけそば」を試してみます。

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2020.07.16

極・黒胡椒からあげ定食@からやま

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 「からやま」が期間限定(6月22日より約1か月程度)で販売中の「極・黒胡椒からあげ定食(690円+税=759円)」を試食。ごはん大盛り無料サービスをやっていますが、ここのから揚げは案外でかいことが判っており、大盛だと食い過ぎになりかねないと思って自粛。なおコロナ禍がまだ響いているのか店はガラガラで、テイクアウト客のほうが目立ちました。

 「からやま」はほぼ1年ぶりの再訪。帰りがけに「かつや」と同じスタイルの「100円割引券」をもらえますが、「かつや」と違って毎月新商品が出るわけはなく、また新商品が出たところで往々にして全く食指が伸びないものだったりするので、「割引券消化のために再訪→また割引券をもらう→割引券消化のために再訪」という「悪魔のサイクル」に嵌ることはなく、そうこうしているうちに割引券は期限切れになるのがいつものコース。

 卓上には塩辛と切干大根。イカ不漁が長期化しているので塩辛はいつ無くなってもおかしくないと案じていましたが、まだまだ健在でした。 店が空いているのがある意味幸いして揚げたてを出してくれる代わりにしばし待たされましたが、作り置きを出されるよりははるかにマシ。例によって大きめのから揚げが4個も登場。味噌汁がとろろ昆布入りなのも特徴。

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 「黒こしょうの特製ダレに漬け込み、 ピリッとスパイシーなタレを塗ったご飯にもお酒にもぴったり」というのがからやまのウリ文句。黒胡椒の自己主張が著しく、それゆえご飯のおかずというよりはビールのアテのほう向いているように思えます。また特製ダレの味が個人的にはかなり濃すぎ。

 普通のからあげ定食だとタレは別皿、しかも2種類付いてくるので、薄く下味が付いているから揚げにちょんちょんとタレをつけるだけで済む上に、タレを変えて愉しみ2倍2倍!になるのですが、「黒胡椒」は予めタレがから揚げにかかっているので「からやま」のから揚げの良さを半減させているような気も。からあげ自体は相変わらず全然脂臭くなくパリパリとした食感が楽しめる上に、食後の胃もたれ感皆無という優れものなのにちょっともったいない。

 「からやま」はデフォルトの出来が良いだけに、何か手を加えるとだいたい蛇足というか角を矯めて牛を殺すような結果に終わっている気がします。

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2020.07.15

ヌードル亭 ショパン@板橋本町 ~ オリジナルヌードル・醤油

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 都営三田線板橋本町駅から旧中山道を南へ。人気店「小島流」のある縁切榎前交差点より2ブロック南。ピアノ教室「アルス音楽院」の2Fでいかにも自宅を改装しました!!ってな感じでやっているラーメン屋です。玄関で靴を脱いでスリッパを履いて中へ入るって、ホント他所のお宅にお邪魔してる感じがありあり。先客はゼロでしたが、近所の方には既に人気なのかなんと後客9。狭い店なので退店時は玄関先に待ち客4。

 券売機なんてあるわけがなく、卓上のメニュー先頭の「オリジナルヌードル・醤油(700円)」を注文。また+150円でミニ丼(ネギ塩チキン/焼豚/味噌そぼろ)がつくセットメニューを売り出していたので「焼豚」を注文しました。後払い。

 メニューは他にオリジナルヌードル・塩、つけ麺(魚介)、辛味噌ヌードル、さらに夏のサービスメニューとして冷やし中華を用意。

 店内は厨房に向かってカウンター2席、壁際にカウンター2卓。さらに4人卓×1。卓上に調味料類なし。「趣味が高じて」系の店にありがちなことですが、よく言えば仕事が丁寧なのか、回転はあまり良くはなさそう。

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 スープから節系の香りと味わいがはっきりと伝わってきます。わずかに柚子風味が加わる以外は雑味もなく、まろやかな味わいはまずまずですが、心持ち醤油が甘目かつ濃い目という方向でうるさいので、「塩」のほうがベターかも。

 麺は中太&平ための強い縮れ入り。つるつるした口当たりですが、もっちりと形容するにはちょっと柔らかめかな?スープの絡みは文句なし。

 豚チャーシュー&鶏チャーシューは共に柔らかくて淡白な味付け。他に味玉半個、メンマ、白髪ねぎ、かいわれ、なると。値段を考えれば破格と言ってもいいくらい具が充実しています。

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 焼豚丼はラーメンのサイドメニューとしては可もなく不可もなし。なぜか帰りしなに飴ちゃんをもらいました。

 ピアノ教室の先生が片手間にやっているとは思えないクォリティーで、しかもこの値段なら近所の方に人気が出るのは当然でしょう。おいおいつけ麺で再訪します。

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2020.07.14

塩ダレ鶏カラ丼@松のや

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 「松のや」が2020年7月8日から新発売の「塩ダレ鶏カラ丼(650円)」を試食。「塩ダレロースかつ定食」「塩ダレメガチキンかつ定食」も同時発売。

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 「鶏モモ肉をカラッと揚げた唐揚げをシャキシャキの水菜と塩ダレでいただく」というのが「塩ダレ鶏カラ丼」のウリ文句。外食チェーン店で「塩ダレ鶏カラ」というのはあまり例がないと思いますが、食べてビックリ!! 外食チェーン店らしくなくめっちゃ薄味!! 

 塩ダレのかけ方に少々ムラがある上に、ちょっとだけ添えられている大根おろしの水気が一層塩ダレを薄くしているような気がしますが、ほとんど素で食べているような味わいしかしない鶏カラも・・・ とはいえ、鶏カラ自体に薄く下味が付いており、素であったとしてもご飯のおかずとして一応成り立っています。味が濃すぎてヘキヘキさせられるよりは、薄味で少々物足りず、いつもなら絶対に手を付けない味噌汁の助けを借りる羽目になるほうがまだマシですし。

 とはいえ、あまり類例がないのはそれなりに理由があるようで、夏向けに投入されたメニューとしては吉野家の夏の定番「ねぎ塩」各種と比べて完成度はかなり低いと言わざるを得ません。

 なお「松のや」の鶏カラはさすがに「からやま」など唐揚げがウリもののチェーン店よりは少々硬いようは気がしますが、からっと揚がっていて悪くはありません。同じ系列なのに「松屋」の鶏肉よりは美味いのが不思議。

 

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2020.07.13

ベーコン・きのこ・バジルのトマトソース@ジョリーパスタ

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 4年半ぶりの再訪。川口駅近ではなく産業道路沿いという立地のせいか、客は近所から来たっぽいママ友・ババ友だらけ。

 ジョリーパスタの「ランチメニュー(平日のみ:税別630円)」の良いところはメニューが日替わりかつ毎日2種類のメニューが用意されている点。ここはパスタのランチメニューがたった3種類しかない「サイゼリヤ」よりは格段に優れています。

 往訪した日は「ベーコン・きのこ・バジルのトマトソース」と「しらすと梅・ほうれん草の醤油ソース」の2択で、前者を注文。さらに+250円(税別)で大盛にしてもらいました。ちなみに卓上のタッチパネルで注文するようになっていました。

 無料で付いてくるスープバー。一応日替わりらしいのですが、往訪した日はビーフコンソメの野菜スープ(といってもほぼキャベツだけで少々ベーコンみたいな)。

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 内容はチェーン店らしいいたって無難な、可もなく不可もない出来。大盛なら量的にも十分満足できます。強いて言えばバジルはパラパラっと散らしてある分には別に構わないのですが、ペースト状に固まっているとちょっと苦手かなぁ。パスタの具材としては見慣れないジャガイモが異様な存在感を放っているにも拘らず「ベーコン・きのこ・バジル」に併記されないのが哀れを留めました。

 前述のようにサイゼリヤより平日ランチのメニューは豊富ですが、値段はサイゼリヤ(税別500円+大盛100円)よりだいぶ高いので、好みや気分で使い分けるのが吉。

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【DAZN観戦記】20年第4節:浦和 1-0 鹿島 ~ 超塩試合でも「勝てばよかろう」なのだ!

《スタメン》

・中3日での3連戦の最終戦。浦和は前節から杉本→興梠、ファブリシオ→長澤、柴戸→青木、柏木→エヴェルトンとスタメンを4名入れ替え。エヴェルトンはこれが今季初出場。一方サブは宇賀神→岩武の入替が目立つくらいで、スタメン&サブトータルで見るとこの3連戦であまり大きな変化はなく、槙野・鈴木・阿部といった主力級はこの3連戦で一度もベンチ入り出来ず、武藤の出場機会も僅かでした。この件については「総評」で振り返ります。

・鹿島は前節からエヴェラウド→伊藤、レオシルバ→永木とスタメンを2名入れ替え。サブに今季出番の少ない白崎、杉岡、上田が入ったのが目を惹いた一方、エヴェラウドは哀れにもとうとうベンチ外。

---レオ--興梠---
汰木--------長澤
---エヴェ--青木---
山中-岩波--デン-橋岡
-----西川-----

(得点)
52分 エヴェルトン

(交代)
57分 汰木→関根
57分 興梠→杉本
73分 エヴェルトン→柴戸
88分 レオナルド→マルティノス


---伊藤--アラーノ---
和泉--------染野
---三竿--永木---
永戸-町田--犬飼-広瀬
-----クォンスンテ----

(交代)
57分 染野→白崎
67分 永木→遠藤
67分 伊藤→上田
80分 和泉→荒木
80分 永戸→杉岡


《試合展開》

・なにせ双方ともシュートたった4本という見せ場の少ない超塩試合だったので、試合展開を振り返るのも正直あまり気が進まないのですが、一応ボケ防止を兼ねて備忘録を残しておきます。

・4-4-2同士の闘いでマッチアップしやすいこともあってか、前半は双方ともSHまではボールが入るがFWまでなかなか渡らず、決定機どころかシュートらしいシュートもほとんどない塩試合でした。ボール支配率もほぼイーブン。出来が悪いもの同士の試合という感じと言い換えてもいいでしょう。

・浦和らしい攻撃が見られたのは、12分長澤スローインから興梠経由でスーペスのある左サイドで待つ汰木へ展開して、汰木クロスのこぼれ玉をエヴェルトンシュートで終えた場面と、17分右サイドの橋岡→青木から斜めの楔のパスが最前線の興梠へ→興梠が溜めて後方から山中ミドルくらいでしょうか。あと、38分長澤との壁パスで永戸の裏に抜け出した橋岡のクロスは高精度でしたが、その先のレオナルドがわずかにオフサイド。

・このように浦和は敵味方が密集する右サイドから空いている左サイドへ振って攻める形が何度か見られたものの、共に3連闘でお疲れなのか汰木も山中もキレがなくて決定機に至りませんでした。またCKや好位置でのFKを何度か得ましたが、山中の速いボールはなぜか悉く相手のニアの選手にぶち当たってしまい、決定機どころか相手のカウンターを浴びかかる始末。

・守っては序盤橋岡が対面の左SH和泉に苦戦。10分CB町田から染野へ楔のパス→簡単に叩いて和泉が橋岡の裏を取ってボックス内に突入する場面があり、15分には橋岡が前に出て和泉を潰しに行ったところであっさり交わされ、その尻ぬぐいでエヴェルトンがイエローを貰う場面も。ただ左SB永戸へのケアも兼ねて長澤が必死に右サイドを防戦しているので大過はありませんでした。

・鹿島は途中から染野がFWへ、アラーノが右SHへとポジションを入れ替えたようですが、戦況は良くも悪くも変化なし。

・試合が動いたのは52分、山中FKをファーで岩波が折り返し、中でエヴェルトンが詰めて浦和先制。この試合山中が蹴ったFKで初めて可能性を感じたボールがいきなり先制点の契機に!! もっともこの場面はワンバウンドしたファーで巧く折り返した岩波をより褒めるべきかもしれません。浦和のセットプレーでの得点はこれが今季初。

・またそのFKのもとになった場面、岩波からのロングフィードを受けて汰木が対面の右SB広瀬をぶち抜いてファウルを得た場面も浦和の得意な形が出たもので、今日の数少ない「良かった探し」に入れてもいいでしょう。

・その直後に浦和は汰木→関根、興梠→杉本と当初予定通り交代を繰り出し、鹿島も染野に代えて白崎を投入。さらに67分に鹿島が永木→遠藤、伊藤→上田と代え、上田1トップ、遠藤右SH、三竿アンカーの4-1-4-1へシフトした辺りから鹿島が一方的に浦和を押し込む展開に。

・両SBなり遠藤なりからバンバンクロスを放り込む形は作りましたが、悲しいことにこれがほとんど決定機に結びつかない。最も可能性があったのは76分広瀬クロス→上田ヘッドですが、一応デン&橋岡で挟んでフリーで撃たせてはいないせいかわずかに枠外。まぁ上田は「点を取ること以外はパーフェクト」と評された柳沢の下位互換機なんで(苦笑)。

・というか、鹿島はボールを支配し、クロスを入れまくっても攻撃が実に単調で、守っている側は読みやすかったかも。昨年までのようなボールを回しながらのねちっこい攻め、緩急を付けながら、両サイドに振り回しながら、相手に隙が出来たところでズバッと刺しに来る。そんな場面は全くありませんでした。

・一方、浦和の現状は「相手にボールを持たれたほうが持ち味が出やすい」のは確かなので、横浜M戦で再三見せたように手数をかけないロングカウンターで追加点が取れれば文句なかったのですが、途中投入の杉本は3連闘でヘロヘロなのか下がってボールをキープすることもままらず、関根に至ってはキレがないのに妙に持ちすぎて相手に囲まれるの繰り返しで、全くロングカウンターは形にならず。押し込んだ状態から77分山中→関根→ボックス深く侵入した山中の折り返しがレオナルドに渡る好機があるも、レオナルドはシュートを撃ち切れず。

・鹿島は80分永戸に代えて杉岡投入という勝負手を放ってきましたが、既に永戸対策で長澤が消耗しきっていたことを案じてか、大槻監督は88分なんとレオナルドに代えてマルティノスを投入し、マルティノスをそのままFWではなく、なんと4-5-1に布陣を変えた上で右SHに配する奇策を敢行。杉岡を見ているマルティノスがそのまま杉岡に付いて最終ラインに入ることもありましたが大過はなく、どちらかと言えば敵陣でのボールキープ役として働きながらそのまま試合終了。

・ザーゴ監督は最後CB町田を上げてパワープレーを試みましたが、そこまでボールが渡らないという滑稽さ。ザーゴは負けた時の言い訳が下手なようで、シュートたった4本なのに「後半はほぼわれわれがプレーしていました。ワンサイドゲームの形になっていたと思います。」って(笑)

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《総評》

・悪い意味で「勝ち点差ほどチームの出来に差があるようには見えない」低調な試合でした。まぁシュートたった4本、しかも枠内ゼロに終わった鹿島のリーグ戦4連敗は妥当と思った一方、同じくシュート4本(枠内1)の浦和がなんで勝ち点を10も稼いでいるのかさっぱり判らない(しかも鹿島以上にやりたいことを表現できていなかった)という、低レベルで拮抗していた試合だったと思います。

・もっとも「蒸し暑い中での中3日での3連戦なので、内容を求めるのは無理がある」という意見もあろうかと思います。しかし、鹿島戦の低調な内容は「途中投入を含めると3試合とも出ている選手がやたら多かった」ことが多分に影響したでしょうし、半ばベンチワークが招いた低調な試合だったと言い換えても良いでしょう。

・大槻監督も試合後いみじくも「一番に思っているのが、この3試合に出場した選手だけではうまく乗り切れない、ということです。」と語っており、この3試合で途中交代を含めて3連闘を強いた選手が多すぎたことを認めているようです。GKと両CBはコロコロ代えづらいと思いますが、両SBや柴戸、汰木、興梠、杉本の3連闘はかなり無理があり、交代要員にSBは宇賀神、SHは荻原や武田、CHは阿部、FWは武藤を巧く使えなかったのが残念です。

・難儀なのがCB。3バックから4バックに転換したのでもともとCBは余り気味だったのに、なぜか春に補強したデンがCBとして当たりだったので、昨年のレギュラー格だった槙野や鈴木はベンチにすら入れなくなってしまいました。怪我持ちでもなければCBのローテーションなんて、相手FWによほど特徴がある場合でもなければなかなかやらないでしょうから両者の去就が気になります。

・不思議なのは昨年終盤スタメンを外れることが多かったマウリシオがベンチ槙野や鈴木を差し置いてベンチには入っていること。この辺は岩波やデン同様、マウリシオのフィード能力を大槻監督が評価しているのかもしれません。

・また非常に穿った見方をすれば、槙野・阿部・武藤・宇賀神といったベテラン選手は昨年の森脇同様、別にコンディションが悪いわけでもなんでもないのに出番が激減するコースに入ってしまったのかもしれません。中長期的には致し方ない話ですが、ベテランを外したままで超過密日程をこなすのは甚だ難しいのではないかと。

《選手評等》

・勝ったとはいえ内容ははなはだ低調な試合で、傑出した選手も見出し難かっただけに個人的なMOMを選ぶのは難しいのですが、強いて言えば両チーム唯一の点を取ったエヴェルトンではなく、その元になった山中かな。69分にも高速FKがわずかにレオナルドに合わないという見せ場を作りましたし。

・エヴェルトンは特に出来が良かったわけではありませんが、柏木と交互に出てくる可能性は示せたと思います。もっとも今の浦和の攻撃は汰木&山中のセットに多くを求めすぎていて、CHの展開なり(=柏木)推進なり(=エヴェルトン)にあまり重きを置かない嫌いがありますが・・・

※写真は試合とは全く関係がありません。

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2020.07.12

甘唐辛子のトロたまごろチキ@松屋

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 松屋が2020年7月7日より「ごろチキコンボ牛めし」と称して「にんにくバターのごろチキ」と「甘唐辛子のトロたまごろチキ」をそれぞれ「牛めし」を組み合わせた新商品を売り出しています。店先にも幟を立てて積極的に宣伝中。

 しかし、個人的には松屋の「牛めし」をあまり評価していないので、コンボではなく単体の「甘唐辛子のトロたまごろチキ(500円)」を試食しました。「にんにくバターのごろチキ」のほうは松屋お得意のガーリック味まみれの何かであるのが判り切っているような気もしましたし(苦笑)。なおコンボでないメニューはどちらもワンコインで、最近の松屋の期間限定モノとしては安めの価格設定です。

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 でも配膳された品にはなぜか牛めしがしっかり乗っていました。コンボではない単体メニューを頼む人は滅多にいないせいか、たぶんオペレーションミスだと思うのですが、上位商品へのアップグレードですし、松屋の牛めしはあまり好きではないとはいえ「嫌いなので排除したい」というわけでもないので一切不問に付しておきます(^-^;

 「甘唐辛子のトロたまごろチキ」は、「とろ~り半熟玉子と甘唐辛子が絡み合った夏のイチオシメニューです!」とのこと。でも残念ながら肝心の甘唐辛子とチキンの相性がイマイチというか、チキンとの馴染みがあまり良くありません。半熟玉子を合わせても、「ごろごろ」の形容に相応しく大きめにカットされた鶏もも肉の淡白すぎる味わいを補う力が弱く、正直なんだかなぁ。皮肉なことですが、牛めしが乗っていて本当に助かりました。

 また松屋でお馴染みの「黒胡麻焙煎七味」が何袋も付いて来ますが、これはあくまでも牛めしのような和風の味わいに合うのであって、本商品のようなどちらかといえば中華よりの味わいには合わないような・・・ どちらかといえばただの七味がベターかと。

 端的に言えば2年前に売り出した「ごろごろチキンのてりたま丼」と同じ失敗を繰り返したような一品。「ごろチキカレー」が美味いのはあくまでもカレーが美味いからであってごろチキが美味いわけでは全然ない。そこを勘違いして「ごろチキ」を正面にだした商品はだいたい失敗しているような気がします。

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 なお往訪した川口駅前店はいつの間にかセルフサービス店(=食券を買ったらそのまま座席で待機し、食券に記された番号をもとに呼び出しを待つという大病院や薬局の会計みたいな感じ)に変わっていました。短期的には客との接触機会を減らす感染予防策、中期的には人手不足対応を目されますが、他店でもこういう改装が進んでいるのかな?

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2020.07.11

はやし田@赤羽 ~ 醤油らぁ麺

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 赤羽駅東口から北へ。飲食店街「赤羽一番街」に入ってすぐ。もともと「福しん」があったところ。先客2、後客4。「はやし田」は1年半以上前に池袋店で試食して以来。その前に新宿本店でも試食していますが、今や横浜や武蔵小杉にも店があるようです。

 店内の券売機ボタン先頭の「醤油らぁ麺(800円)」を注文。ランチサービスなし。メニューは相変わらず絞り込まれていて、他に「つけ麺」「まぜそば」と数量限定販売の「のどぐろそば」のみ。池袋店で試食した際は「まぜそば」は平日夜のみ販売でしたが、終日販売に昇格したのかな?

 店内は縦長コ字型カウンター16席。卓上には調味料一切なし。水セルフで、しかもポットを置く代わりに回転寿司屋などでよく見かける給水サーバーを設置しているのは新宿本店や池袋店と同じ。

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 卓上の能書きによると、スープは「鴨と大山どりの丸鶏を惜しげもなく使用し」のこと。新宿本店で食べた際にはとにかく醤油ダレがきつくて出汁が全部ぶち壊し。その後池袋店で食べた際は醤油の尖りは随分抑えられてスープの味わいを楽しめるようになったと評価を改めたものの、今回はまた新宿本店で受けた感じに戻ってしまいました。「はやし田」はかなり出来のブレが激しい店なのか、多店舗展開に伴う劣化なのかは判りませんが、いずれにせよ能書きにある鴨出汁らしい甘み、まろやかさはよく判らず、能書きがなければ単純に鶏ベースだと思い込んでいたでしょう。

 麺は菅野製麺の細めストレートタイプ。全粒粉入りで、蕎麦に似た心持ちざらつきのある食感で喉越しが良く、そしてそれなりにコシもあるバランスの取れた仕上がり。

 豚肩ロースと鷄むね肉のチャーシューは低温調理の柔らか仕上げでいずれもかなり淡白な味わい。他に穂先メンマ、刻み青ねぎ。

 便利な場所で中休みなく営業しており、しかも混んでいないのは評価できるので、つけ麺かまぜそばで再訪すると思います。

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2020.07.10

MANNISH@蔵前 ~ 昆布の塩らー麺

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 都営新宿線蔵前駅を南へ出て、蔵前1丁目交差点近く。11時の開店5分前に到着したところ先客ゼロ、開店までに後客3。開店後一人。

 店内のタッチパネル式券売機でボタン先頭の「昆布の塩らー麺(850円)」を注文。ランチサービスなし。

 メニューは極端に絞り込まれていて、他は最近始めたらしき「冷たい昆布の塩らー麺」のみ。往訪時は「昆布の塩つけ麺」「昆布の塩まぜそば」は非売品扱いになっていました。

 店内はL字型カウンター8席のみ。卓上には昆布酢、ホワイトペーパー、一味。たいして大きくもない店なのにスタッフが3人もいて、うち一人はいかにも最近入ったばかりといった風。

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 店内にほのかに昆布の香りが漂っていましたが、透明度の高いスープは香りから来る期待感を全く裏切ることなく初手から昆布の旨味がしっかり。食べ始めはちょっと塩気がうるさいかな?と思いましたが、それもすぐに慣れて気にならず。予めほぐしてある鶏チャーシュー自体は淡白なのに、スープとは全くベクトルが違う味わいなのでスープの旨味を引き立てるのに一役買っています。またあられや揚げネギも程よいアクセントに。

 麺は三河屋製麺の中太&の平打ちっぽい縮れ入り。典型的なつるつる&もっちりタイプでスープが絡みまくりなのは嬉しいのですが、ちょっと茹でムラが酷いのが残念。食べ始めはちょっと柔らかめかな?と思ったのですが、終盤になって硬めなのが出てくるとは・・・

 店では途中で卓上の昆布酢を勧めていましたが、これが思った以上に「酢」でして、ちょっと入れすぎてスープのバランスを崩してしまいました(苦笑)。味の変化を確認しながらちびちび入れるべきだったと思うも時すでに遅し。

 青菜は茎の部分が野沢菜のようにピリ辛でしたが、これはわざとなのかな? 他に刻みネギ、海苔。

 大満足の出来でしたがメニューが少ない上に概して高めで、「冷たい昆布の塩らー麺」は1000円もするのでしばらく放置かなぁ。

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2020.07.09

博多長浜らーめん いっき@谷在家

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 花の枝橋で芝川を渡り、高速川口線をくぐってそのまま直進。「コナカ」のさらに先。一応日暮里・舎人ライナー谷在家駅が最寄りになりますが、かなり距離があります。ほぼ約2年ぶりの再訪。11時半の開店直後に往訪したにも関わらずなんと先客9。程なくほぼ満席となり、退店時には外待ち4人。

 今回も「らーめん(650円)」を麺カタで注文。後払い制で伝票は特段ありませんが、会計係が注文内容をちゃんとチェックしています。ランチタイムにはごはん(150→100円)や明太ごはん(280→200円)を値下げサービス。

 店は郊外店らしくテーブル席主体で4人掛けが3卓、2人掛けが2卓。厨房に向かってカウンター6席。卓上にはすりごま、紅しょうが、辛子高菜、らーめんのたれ、醤油、酢、ラー油、ミル入り白コショウ。新型コロナ対策で入口のドアを全開にして営業しているせいか店内はいつものとんこつ臭がありません。

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 それなりに粘度強めの本格濃厚豚骨スープ。ストレートに豚骨の旨みが十二分に引きだされていて大満足。

 「カタ」でもそこそこ粉っぽい感じがする極細麺もポキポキとした歯応えが嬉しく、スープとの相性もばっちり。具はきくらげ・刻みネギ、チャーシュー、海苔といたってシンプルかつスタンダード。

 さらに無料サービス券を利用して替玉(通常120円)を注文。バリカタないしハリガネで注文している人が目立ちましたが、個人的には「カタ」で十分。替玉は紅しょうが、白ごまや辛子高菜を入れて味を変えて楽しみました。ただ元ものスープの出来がいいので、辛子高菜はほんのちょっぴりで。卓上にラーメンのタレがありますが、高菜を入れれば特にタレを追加する必要はないかと。

 近場にこのレベルの豚骨ラーメン店があるから、博多まで行ってわざわざラーメンを食べる必要はないんだよあ、もう正直なところ。

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【DAZN観戦記】20年第3節:仙台 1-2 浦和 ~ 芳しくない試合内容ながらFWの質の差で競り勝つ

《スタメン》

・共に前節から中3日。よってスタメンを大幅に入れ替えても不思議はなかったのですが、浦和のスタメン入れ替えは興梠→レオナルド、長澤→ファブリシオ、青木→柏木の3名のみ。前節酷使された柴戸は案の定連闘(つД`) サブも前節ベンチ外のマウリシオが入った反面、武藤がベンチ外になったのが目を惹いたくらいで、スタメン&サブトータルで見ると、レオナルド・マウリシオIN→青木・武藤OUTといったところ。

・阿部、エヴェルトン、槙野、鈴木といった主力級は中断明け以降ベンチにも入っていませんが、次節中3日で迎える鹿島戦に備えているのでしょうか?

・一方仙台はなんと前節から連続スタメンは関口・椎橋・吉野・小畑のセンターライン4人のみで一気に7人もスタメン入れ替え!!本来主力と思しきCF長沢、WG西村&ジャーメインはおしなべてベンチスタートでした。 ちなみに前回ルヴァン杯で対戦したメンバーでこの試合にスタメン出場したのはなんとCB吉野のみ。

・なおCBシマオ・マテやGKスウォビィクは故障でベンチ外。

---レオ--杉本---
汰木--------ファブ
---柴戸--柏木---
山中-岩波--デン-橋岡
-----西川-----

(得点)
45+1分 レオナルド
83分 興梠 慎三

(交代)
62分 ファブリシオ→マルティノス
62分 柏木→長澤
68分 杉本→興梠
79分 汰木→関根
79分 山中→宇賀神

デゲス---赤崎---山田
--浜崎----関口--
-----椎橋-----
柳--金--吉野--飯尾
-----小畑-----

(得点)
49分 山田

(交代)
HT 浜崎→佐々木
61分 ゲデス→西村
61分 山田→ジャーメイン
73分 赤﨑→長沢
81分 柳→真瀬

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《試合展開》

・長い中断期間中の間に、仙台は基本フォーメーションを前回対戦時の4-4-2から4-1-2-3に大きく変えていて、しかも面子まで大きく弄ってきたので、中3日と時間もない中で大槻監督は仙台対策を立てづらかっただろうと思いますが、前半、特に給水タイムまでの序盤は完全に仙台ペースでした。

・立ち上がり早々に左サイドから汰木クロス→杉本ヘッドという浦和得意パターンでの決定機を掴みましたが、浦和の攻勢は以後給水タイム近くまでほぼ沈黙。

・特に右サイドは前半を通じて攻守ともさっぱり。ファブリシオと橋岡の連携が拙いのか、後方から大外を駆けあがってくる左SB柳にはかなりやられっぱなしで、9分には柳低いクロス→山田で危ない形を作られてしまいました。また左WGゲデスへの監視がいかにも甘く、ゲデスにいとも簡単にロングフィードを許す羽目に。19分にはゲデスからスルーパス→赤崎に決定機(シュートは西川が難なくキャッチ)。

・また序盤仙台が前から厳しくプレッシャーをかけてくるためビルドアップで一苦労。15分にデンが自ら持ち上がろうとしてボールコントロールに失敗してゲデスにカットされ、そのままショートカウンターを浴びた場面がその象徴でしょうか(浜崎のシュートはバーの上)。

・なんとかプレッシャーを回避しても、仙台の4-1-4-1守備ブロック形成が早くて浦和は汰木&山中の千本ノックしか攻め手がなく(それも23分山中クロス→レオナルドが形になった程度)、それどころか攻めきれずにカウンターを食らう場面も散見。10分にゲデスが深い位置から山田へ大きく展開してシュートを撃たれてしまいました(岩波が駆け戻ってブロック)。

・給水タイムを挟んでようやく浦和が安定的にボールを持てるようになりましたが、ただボールを回しているだけで、全く決定機を作れず。

・このまま前半終了かと思われた45+1分、左サイドを深く抉った山中からクロスをボックス内でレオナルドがCB金を抑え込みながらいきなり反転シュートを決めて浦和先制。大柄なFWワシントンは上体でマークに付いているCBを抑え込みながらの反転シュートが得意でしたが、レオナルドはなんと尻で相手を抑え込むという荒業でした!!

・後半も立ち上がりに仙台のミスを突いてカウンター→汰木カットインからシュートという見せ場がありましたが、その直後に浦和定番としか言いようがない既視感ありありの形で失点。前半から浦和の拙いビルドアップを狙い目にしていた仙台の目算通りとも言えますが。

・パスコースを制限されている橋岡が無理やり杉本に縦パスを出して杉本がロスト。そこからカウンターを食らって関口→浦和右サイドから赤崎に簡単にクロスを入れられ、ファーで山田がどフリーでシュートという「またこれかよ」な形で失点。

・カウンターを食らった際に橋岡は行方不明で赤崎の外にゲデスがどフリーになっているのも結構頭が痛いのですが、赤崎のクロスの先には山田しかいないのに山中はずーーーっとボールウォッチャーになっていて山田に気づかないのかも(つД`)

・55分山中クロス→レオナルドヘッド(バーの上)、56分柴戸が高い位置でボール奪取&自らミドルシュート、59分ショートコーナーから山中ミドルと再び浦和に流れを引き戻しかかったところで、60分山中CKからロングカウンターを食らうという、ミシャ時代によく見た「ドリフターズのコント」ばりの珍プレーが発生。

・基点となる関口を2,3人がかりで止められず、パスを出した先のゲデスはデンをあっさり突破。そのまま西川と一対一になりましたが、そこでなぜかゲデスは横パスを選択し、そのパスをなんとか駆け戻った岩波がクリアして事なきを得ました。ゲデスってチャンスメーク専用機でシュートには自信がないタイプなのかな?

・その直後に仙台は山田→ジャーメイン、ゲデス→西村、浦和はファブリシオ→マルティノス、柏木→長澤と当初からの予定通りっぽい選手交代を敢行。65分には汰木→レオナルド→マルティノスと左から右へボールを動かし、マルティノスがボックス内で意表を突くタイミングで巻いたシュートを放つ決定機がありましたが、GK小畑の好守に阻まれました。

・仙台もCKで金がほぼフリーでヘディングシュートを放つ場面が何度かと思いますが(浦和のCK守備は相変わらず怪しげ)、すべて枠外。

・共に決め手を欠く戦況を受けて浦和は79分に汰木→関根、山中→宇賀神と交代。仙台も73分赤﨑→長沢、81分柳→真瀬と代えましたが、その前の入替を含めて選手交代が奏功したのは明らかに浦和でした。

・83分高い位置でボールを奪回した浦和は左サイドから関根がカットイン→ボックス内でレオナルド→興梠と繋ぎ、興梠がCB金を交わして角度の厳しいところからねじ込み、これが決勝点に。金はしっかりマークに付いていたのに反転シュートを許して2失点なので悔しくて寝られないかも(苦笑)。またこの場面、興梠の巧さもさることながら、その前にレオナルドが2人を相手にしながら、シュートフェイントで一人転ばせているのも目を惹きました。

・興梠はこのゴールが浦和でのJ1通算100得点!! 興梠はなぜか仙台戦を得意中の得意としていて、仙台戦15試合出場16ゴール、しかも9年連続ゴールなんだとか。

・一方仙台は途中投入の選手がほとんど機能せず。浦和はとにかくクロス攻撃に弱いので、長身のCF長沢にサイドからバンバン放り込んでくるかと思いきや、そんな様子は見受けられず。CSKAモスクワから出戻りの西村は全く良いところがなく、正直ゲデスと代えたのが勝負を分けた失着と言っても良いくらいでした。

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《総評》

・攻守とも組織が整えられ、チームとしての狙いがプレーにはっきりと表現できていたのは明らかに仙台のほう。仙台は長い中断期間中に基本フォーメーションを大きく弄り、しかも前節からスタメンを7人も入れ替えているのに早くも「誰が出てもそれなりに」というレベルに達しているのには驚愕しました。

・首都圏各クラブと比べて仙台はコロナ禍のダメージが浅くて準備期間が長く取れただろうとはいえ、浦和が天皇杯等でスタメンを大きく入れ替えた時なんて目も当てられない惨状を再三繰り広げていますから、木山監督の手腕は並々ならぬものがあるのでしょう。

・従って序盤に何度もあった決定機を一つでも決めていればそのまま仙台楽勝だったかもしれません。しかし、いくら決定機を作ってもそれを決められるだけの選手がいないのが仙台の宿痾。積極的にボールを前に運べるようになったが如何せんシュートが撃てなかった渡邉監督時代よりはマシな印象を受けましたが、それでも監督が仕込んだことを勝利に結びつけることは難しいようです。シュート数はほぼ互角ですが仙台は枠内シュートが少なく、ブロックされたシュートが多いあたりにアタッカー陣の質の差が表れているように思います。

・一方、浦和は前節横浜M戦とは対照的にボールを持たされる羽目になった時の攻撃の手詰まり感、そしてカウンターを浴びた時のバタバタ感が如実に表れてしまった試合でした。また失点パターンは毎度お馴染みのものだった辺りもこの試合の印象が悪い一因でしょう。

・結局のところ仙台が決定機を外しまくったのに対し、浦和はレオナルド&興梠というJ1屈指のFWの力でなんとか勝ち点3をモノにしましたが、仙台にCBシマオ・マテがいたら反転シュートなんて許してくれなかったかもしれず、その点を含めて選手の質の差で勝ったような試合でした。

・ただ横浜M戦では不振を極めた関根、チアゴに完封されたマルティノスといった途中投入の大駒が2戦目で期待通りの仕事をしてくれたのは明るい材料でしょう。

・なお渡邉監督時代の仙台はあんまりなラフプレーの連続(=ラフプレーを繰り出さないと守れない!)に悩まされ、浦和にしょっちゅう怪我人が出ていましたが、木山監督になってラフプレーが激減したのにも驚きました。この点にも率直に敬意を表したいと思います。

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《選手評等》

・個人的なMOMは決勝点の興梠か、1ゴール1アシストのレオナルドか、甲乙つけがたいところ。

・ただ蒸し暑い環境下で中3日で連闘を強いられたせいか、個人レベルでは前節より出来が悪かった選手が少なくありませんでした。特に前節抜群の働きを見せたデンが自陣でボールロストしたり、ゲデスにいとも簡単に突破されたりとイマイチだったのが気になりました。柴戸も立ち上がりにイエローをもらったのが仇となってか、あるいは単にお疲れなのか、前節ほどは厳しく相手に当たれず。

・また先述のように右SHに入ったファブリシオは攻守ともほとんど機能しておらず、そこをどう手当てするのかが今後の課題になりそうです。大槻監督は山中or汰木の千本ノック攻撃に対してファーから飛び込むことをファブリシオに期待しているのかもしれませんが、現状ではその形がモノになる以上に右サイドの守備が破綻するリスク要因でしかないかと。

・とうとう仙台最古参となった関口は連闘にも関わらず、両チームを通じて走行距離最長という相変わらずの馬車馬ぶりを披露。またサイドアタッカーのイメージが強い選手にも関わらずIHもフツーにこなしており、得点場面にもしっかり絡みました。60分のコントは関口の頑張りが演出したようなものだけに、あれが決まらなかった際には膝から崩れ落ちたかも。

※写真は試合とは全く関係がありません。

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2020.07.08

葵 本店@蕨 ~ 塩そば

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 京浜東北線蕨駅東口の北、蕨陸橋の手前。自転車置き場近くの飲食店街内。すぐ近くに「らーめん大」あり。以前は産業道路「芝宮根」交差点近くという、車がないと非常に不便なところにありましたが、今年5月に超駅近に移転。11時の開店5分前に到着したところ先客ゼロでしたが、開店までに後客2。開店後7人と移転前以上に早い時間帯から店は賑わっていました。

 移転前の店に行ったのも1年半以上前なので、券売機ボタン先頭の「塩そば(800円)」を注文。ランチサービスなし。但し塩そばは並140g、、大210g同値段なので大盛にしてもらいました。

 メニューは他に「中華そば」「濃厚つけ麺」「まぜそば」「辛まぜそば」など。移転前にあった「鶏そば」はなくなったのかな?またこの店は限定メニューを頻繁に出していますが、往訪時は提供されていませんでした。

 店内は縦長カウンター5+2席、4人卓×2。2人卓×2。カウンター席間に衝立衝立で仕切り。卓上には柚子胡椒、一味、ラー油、フルーツ酢、黒胡椒、醤油(?)。さらに一席ごとにアルコール消毒液を設置。

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 いかにも塩そばらしい、透明感のあるすっきりあっさりしたスープですが、残念ながら塩ダレがきつすぎて一口目からしょっぱいのなんの・・・「魚介類、乾物類、厳選素材十種使用し」とのことですが、これじゃ出汁の旨味が台無し。以前は塩ダレはいたずらに自己主張せず、出汁をじっくりと味わえるのがお気に入りだったのですが、たまたまの下ブレなのか、客の好みに合わせて味を変えたのか???

 麺は自家製のストレートかつ細め。つるつるした口当たりといい、すすり心地といい、しなやかながらもそれなりに噛み応えがあるコシの残し加減といい、言うことなし。

 穂先メンマは一転して甘目。他に柔らか仕上げのチャーシュー、刻み青ネギ。

 麺が美味いので、次回はつけ麺orまぜそばで再訪します。

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2020.07.07

うめ川@板橋区役所前 ~ (あっさり煮干し系)中華そば

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 都営三田線板橋区役所前駅から王子新道を東へ。東板橋体育館の手前。駅から遠いわけではないのですが、如何せん住宅街の中にポツンと建っているので地元の方じゃないと判りづらいかと。新潟のラーメン店「中華そば 来味」の板橋店だった店が独立開業した店のようです。来味の時に往訪したのは1年半以上も前。先客・後客ともゼロ。

 店内の券売機ボタンを見て、基本と思しき「中華そば(750円)」を注文。ランチサービスなし。

 メニューは前店からだいぶ変わっていて、つけ麺、旨エビそば、旨エビつけ麺など以前はなかったメニューがゾロゾロ。さらに夏季限定で冷たいつけ麺や冷製中華そばも用意。

 なお来味時代に試食したウリものの「ラーチャン(ラーメン+半チャーハン)」は昼限定になった上に900円→1050円と大きく値上がりしていました。ここのは「半チャーハン」といってもどう見てもほぼ「全チャーハン」なサイズで個人的には明らかに食い過ぎでしたし、1000円超えちゃうとなるともう用無しの方向で。

 店内はL字型カウンター6席(以前の9席から減少)と4人卓×1。卓上には胡椒のみ。厨房内には店主とねーちゃんのみ。ねーちゃんが機械でネギを刻む音が店内に響き渡っていました。

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 「中華そば」は以前の「煮干しラーメン」とほぼ同じかな? 店内にほんのり漂う煮干しの香りから来る期待感を裏切ることなく、しっかりと効いた煮干し出汁が実に美味い。透明感の高いルックスとは裏腹にはっきりした味わいで脂っ気も少なく、文字通りの「淡麗」。以前は「わずかに魚臭さが残っているので食べ手を選ぶ可能性はなきにしもあらず」「飲み進むにはちょっとかえしがきついかな?」という感想持ちましたが、それらの難点も完全に解消されていました。。

 麺は自家製(新潟直送)の細いストレート系。しなやかな仕上がりながら歯応えも程よく保たれていてなかなかの出来。スープの絡みも文句なし。

 ばら肉チャーシューは薄くて小さいのが2枚。チャーシュー自体は薄味なのにスープとベクトルが全く違うせいか、美味さが際立ちます。「煮干しラーメン」より100円値上がりしたせいか、メンマは穂先メンマに変更。さらに海苔が付きました。他に刻みネギ。

 メニューが増えたので俄然再訪のインセンティブが沸いてきました。次は「つけ麺」かな?

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2020.07.06

半ざわ@西巣鴨 ~ 中華そば・醤油

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 都営三田線西巣鴨駅から明治通りを北へ進んですぐ。先客ゼロ、後客9。

 店内の券売機ボタン先頭の「中華そば・醤油(780円)」を注文。ランチサービスなし。

 メニューは絞り込まれていて、麺類は他に「中華そば・塩」のみ。あとはトッピングでバリエーションを付けているだけ。

 店内はコの字型カウンター9席(但し減席運用中)と2人卓×33。卓上には胡椒と一味のみ。

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 スープは豚&鶏の動物系出汁をベースにわずかに魚介を合わせた感じでしょうか。ぱっと見醤油の色が濃いものの、醤油が出汁の旨味を損なうことなく、表面の脂もコクを加える程度で全体のバランスが非常に良い、あっさり目&優しい味わいが楽しめます。スープの量もたっぷり入っていて、それでも終盤になっても飽きない(=思わず胡椒をかけたくなる気にならない)のは大したもの。

 麺は細目のごく緩い縮れ入り。スープに合わせてか心持ち柔らかめの仕上がりでつるつるした口当たりも心地よく、スープとの相性は文句なし。 この麺の感じだと量的に物足りない場合は大盛(+100円)ではなく、ランチ豚めし(150円)を付けたほうが良さげ。

 チャーシューはバラ肉とロースかな? 共にスープに合わせて淡白な煮込み加減。他にメンマ、青菜、なると、海苔、刻みねぎ。

 見た目と違って「昔懐かしい」のとはちょっと違う味わい深い一杯。早い時間帯から地元の方で混みあうのも納得。

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2020.07.05

田中そば店@六町 ~ 山形辛みそ

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 日光街道の東を南北に走る「花畑大橋通り」沿い。一応つくばエクスプレス六町駅が最寄ですがかなり遠く、六町と竹ノ塚駅のほぼ中間。秋葉原店には何度も往訪していますが、本店は約2年半ぶり。11時の開店5分前に到着したところ先客ゼロでしたが、開店までに4人到着。開店直後から店外に待ち行列が出来、退店時には10人くらい並んでいました。隣にあった餃子屋は閉店後、結局クリーニング屋になったのかな?

 店外の券売機で「山形辛みそ(870円)」を注文。メニューは他に「中華そば」、夏限定の「冷やかけ中華そば」など。

 店内は厨房に向かってI字型カウンター7席と壁際に4人掛けテーブル3卓。コロナ禍対策でカウンターの席間に透明な仕切り板が設けられていました。卓上には「こってり」によく合うとされる「特製唐華」やブラックペッパーなど。

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 丼から溢れんばかりのスープ。辛味噌の赤と青海苔の緑が映える、赤湯の「龍上海」と良く似た外観。赤味噌を溶かす前にベースとなるスープを味わってみましたが、豚骨主体に動物系の出汁が良く効いたかなり甘めの味わい。しかも脂も多くてかなりこってり。

 デフォルトのスープだけでも十分ラーメンスープとして成り立つレベルだと思いますが、これにちびちびと赤味噌を溶かしてゆくとピリ辛風味、そしてにんにくが加わって味に深みが増してきます。全部溶かし終わっても辛さはさほどのことはありませんが、個人的には味が濃くなりすぎのように思え、美味しく頂くには半分ぐらい溶かせば十分な気も。でも貧乏性なのでついつい全部溶かしてしまいます。

 麺は太目の平打ち緩い縮れ入り。つるつる、もちもちした食感は悪くありませんが、やや柔らかめの仕上がりでスープに対してはちょっと弱い印象。たまたまの下ブレかもしれませんが・・・

 チャーシューはやや脂身が多目ながら脂臭くならないぎりぎりの範囲内で、とろっとした味わい。全体にややしつこい味わいなので、細切りメンマや刻みネギが良い箸休めになります。

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【DAZN観戦記】20年第2節:浦和 0-0 横浜M ~ 埼スタを染め上げた壮観なビジュアルを背景に上々の再出発

《スタメン》

・町田とのTMで唯一無二の収穫といって差し支えなかったデンがいきなりCBでスタメン起用されたのはともかく、FWレオナルドがベンチにもいなかったのにはとにかく驚愕の一言!! また同TMを回避した青木がスタメン起用されて柴戸とボランチでセットを組み、右SHが関根ではなく長澤を転用したにも少々びっくり。また今季は5人も選手交代できるのにベンチにCBの控えがいないのにも驚きました。

・横浜MはCFエジガル・ジュニオ、MFマルコス・ジュニオールと大駒2枚がベンチスタートとなり、代わりにエリキと天野がスタメンだったのが少々意外だったくらい。また故障中GKパク・イルギュに代わって梶川がスタメン。故障明けのチアゴ・マルチンスも無理をさせず實藤がスタメン。右SBには新加入の小池が入りましたが、松原が前日練習で故障していたことが試合後判明。

《試合展開》

・いつものことながら細かく繋ぎながらボールを支配する横浜Mに対して、浦和は4-4-2で自陣にコンパクトな守備ブロックを敷いて対抗し、ボール奪取後はプレッシャーがきつい鞠の守備網を回避するかのようにロングボールやサイドチェンジを多用して反撃。

・6分青木が右サイドから左SH汰木へ大きく展開→汰木がカットイン&シュートという決定機を作りましたが、これはこの日の浦和の狙いの一つがが早々と表れたもの。また14分には山中CKのこぼれ玉を拾った長澤が際どいミドルシュートも。

・浦和はGKから細かく繋ぐ横浜Mの特性に応じてGKから厳しくプレッシャーをかけ、柴戸を中心に高い位置でボールを奪ってのショートカウンターという狙いも垣間見られましたが、ボールを奪った後の前目の反応、あるいはそこへのパス精度がいかにも練習不足でこの形からの決定機は作れませんでした。

・また、時間の経過と共に浦和は押し込まれがちになり、両SBが裏を取られて際どいクロスを許したり、あるいはCB・SB間への後方からの走り抜けを許しがちになってヒヤヒヤの連続。43分には小池のスルーパスからエリキがボックス内に突入されて西川と一対一になる大ピンチがありましたが、やや角度が厳しくてシュートは枠外。

・45分にはロングカウンターで深い位置から興梠が左のスペースへ大きく展開→汰木が単騎カットイン&シュートも枠外。ただこれも狙い通り。

・ATにCB實藤が故障して、チアゴ投入を余儀なくされるアクシデント。。

・後半に入り、48分にいきなり浦和右サイドで長澤・デンがエリキにをぶち抜かれるピンチがありましたが、ここも西川がセーブ。但し、ここはエリキが自ら撃たずにファーの仲川へパスを出していれば即死でした。

・逆に55分浦和も橋岡のボールカットからのカウンターで橋岡クロス→杉本がどフリーでヘッドの決定機がありましたが、枠を捉えきれず。

・大槻監督は58分という早めの時間帯に長澤→関根、汰木→マルティノスと代えたのはおそらく試合前からの算段どおりだったかと思いますが、残念ながら共に機能せず、浦和が勝ち点1に甘受せざるを得なかった主因に。関根はどういうわけか明らかに精彩を欠き、マルティノスは常に途中投入のチアゴと対峙する羽目になってスピード勝負では全く歯が立たず。66分のロングカウンターで関根が左のマルティノスが大きく展開→マルティノスのクロスがわずかに興梠に合わなかった場面が唯一の見せ場だったかも。

・横浜Mも温存していた大駒2枚(エジカル、マルコス)を投入して一気に勝負に出て、試合は当初オープンな展開になったものの、80分くらいからはほぼ一方的な横浜Mペースになってしまい、浦和は効果的なカウンターを繰り出せずにただ前に蹴りだすだけに。

・81分にはマルティノスのボールロストからカウンターを食らってエリキ→マルコスにボックス内に突っ込まれる大ピンチがあったが、ここも西川がセーブ。

・試合終了間際にも浦和のカウンター攻撃で関根が妙に躊躇したことからボールロスト→逆にカウンターを食らう大ピンチがあったが、ボックス内に突入したエジカルのシュートを辛うじて西川が防いでなんとか勝ち点1を確保。もう味方DFがブラインドになってるわ、ボールがディフレクトしてるわとセーブできたのが不思議なくらいの超ファインセーブでした。

《総評》

・ボールは7割がた横浜Mに支配され、またCK数で3対13と大差を付けられたことに象徴されるように押し込まれる時間帯が長く、西川のビッグセーブに救われた場面はままあったのは否めません。しかし、シュート数は11対12と僅差(枠内2対3?)に留まっており、浦和も狙い通りのチャンスは作れていて一応ちゃんとした試合にはなっていた、第三者から見ても見応えのある試合になっていたと思います。

・内容的にボコボコにされていた昨年の横浜M戦よりは破格の進歩で、すっかり苦手になってしまった横浜M相手のホームゲームで勝ち点1を奪取したのは歴史的快挙といってもいいくらい(志が低すぎる(苦笑))。

・終わってみれば大槻監督のスタメン選考は実に理にかなったものでした。とにかく3列目より前はさぼらずに走れる選手をずらずらっと並べた感じ。特に2トップがあれだけまめに守備に寄与していれば3ラインも間延びせず、次第に最終ラインが深くなってしまったもののコンパクトさはなんとか失われずに済んだように感じました。コンパクトさを維持できているがゆえに、中盤を柴戸や青木が駆けずり回っても大穴を開けずに済んだと言っても良いのかも。

・一方攻撃はロングボール&サイドチェンジを多用し、汰木を軸とした非常にシンプルなものに。これまた超ハイラインで後方にスペースがある横浜M相手の攻め手としてはそれなりに理にかなったもので、実際狙い通りの形で決定機を作れていました。攻守ともやりたいことがはっきりと判る!! 個人的にはそれだけでこの試合は高く評価しています。昨年はそんな試合のなんと少なかったことか(森田美由紀アナ風)

・そして試合以上に感銘を受けたのは埼スタを360度、ロアーどころかアッパーまでしっかり活用して描き切ったビジュアルの数々。特に無観客だからこそできた北側サイドスタンドの稠密すぎるビジュアルは圧巻としか言いようがありません。スタッフの方々には大変な労力がかかったことだろうと思いますが、たとえ無観客であってもなんとかして「浦和のホームの圧力」を演出しようとしたその企画力&努力にはただただ頭が下がるばかり。誠にありがとうございました。

《選手評等》

・個人的なMOMはビッグセーブ連発のGK西川。試合後のインタビューでは壮観過ぎる埼スタのビジュアルを思い出して感極まったのか、思わず涙ぐむ一幕も。

・いきなりスタメンのCBデンもTMで見せたパフォーマンスはフロックではなかったことを証明。TMではどちらかといえばフィード能力が目を惹きましたが、この試合ではカバーリングの巧さで魅せた感じ。このタイプはチアゴの控えとして横浜Mが欲しがるかも。豪州でポステコグルー監督と知己なようですし。

・町田とのTM同様興梠が精彩を欠き、しかもなぜかオフサイドかかりまくりだったのが気になりました。19分ボックス内でGK梶川に後方から倒された場面はどう見てもPK臭かったのですが、西村主審はなぜかノーファウル。今季VARがなくなったのが惜しまれます。

・一方杉本はほぼ守備的FWと化していましたが、あれだけやってくれればもう万々歳。唯一杉本に訪れた55分の決定機はせめて枠に飛ばしてほしかったけれども、あれだけ守備に奔走しているとそれだけで消耗が著しかったのかもしれず、あんまり文句は言えません。

・汰木は求められたタスクを求められた通りにこなしていただけになんとか1点取ってほしかったけれども、シュート精度ががが・・・

・この日のスタメンは「レオナルド外し」に象徴されるように横浜M戦スペシャル的な色彩が多分にあったような気がします。また蒸し暑い中で走り回ることを求めただけあって選手の消耗に酷いでしょうから、中3日の次節アウェー仙台戦では大きくスタメンを弄る可能性は高いと思います。なにせ史上空前の超過密日程。選手のコンディション如何なんて監督・スタッフにしか判らないことだらけでしょうし、今季のスタメン予想は非常に難しく、かつ監督の意図も読みづらくなりそうです。


---杉本--興梠---
汰木--------長澤
---柴戸--青木---
山中-岩波--デン-橋岡
-----西川-----

(交代)

58分 長澤→マルティノス(左SHへ)
58分 汰木→関根(右SHへ)
75分 興梠→武藤
88分 山中→宇賀神


遠藤--エリキ---仲川
-----天野-----
---扇原--喜田---
ティーラトン-畠中-實藤-小池
-----梶川-----

(交代)

45+2分 實藤→チアゴ(故障による交代)
62分 天野→エジガル(エジカルがCF、エリキが左WGへ)
62分 遠藤→マルコス(トップ下へ)
82分 仲川→水沼

 

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2020.07.04

参食堂@TX浅草 ~ (濃厚煮干)ラーメン

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 TX浅草駅を出て「公園六区入口」交差点を東へ。「奥山おまいりまち」へ入ってすぐ。目の前に「まるごとにっぽん」の巨大なビル。先客ゼロ、後客1。屋号通りもともと定食屋さんだった店がラーメン屋にリニューアルした様子。

 券売機は無く卓上のメニューを見て「ラーメン(800円)」を注文。また破格のサービスとして「今日のきまぐれ」なるミニ丼を無料提供。往訪時は「スタミナ納豆丼」でした。

 メニューは他につけめん等。つけめんは麺の量を小(140g)・中(200g)・大(280円)から選べると明記されていますが、ラーメンでも麺の量を聞かれたのには完全に意表を突かれました。ミニ丼を付けたので「普通」でお願いしましたが。

 店内は厨房前に縦長カウンター5席(席を減らし間隔を開けて運用中)。卓上にはブラックペッパー、醤油、一味、タバスコ。水セルフ。店は店主一人で切り盛り。

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 灰褐色のスープはとろみ強め&魚粉が目立ちまくりの判りやすい濃厚煮干醤油味。かなり魚臭く、煮干しらしい苦みも強くて癖があるハードパンチャーなので相当食べ手を選びそう。でも濃厚なのにしょっぱくはない辺りはさすが! やたらしょっぱいだけの「濃厚」が少なくないだけに。

 麺は中細ストレートタイプ。水気が少なそうなで、しかも硬めで噛み応え強めというこの手のラーメンにありがちな麺です。

 チャーシューは逆にこの手のラーメンには珍しく厚みがそこそこあって、しかもしっかりと煮込まれた優れものが3枚も! 他に刻み玉ねぎ、刻み青ねぎ。

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 スタミナ納豆丼はひきわり納豆にニンニクとニラを混ぜただけでなく、半熟玉子ともやしのおひたしを添えたもので、量的にも質的にも完全にサイドメニューのレベルを超えており、無料サービスなのがまことに恐れ多いくらい。ただ煮干しスープとは完全に喧嘩してしまうようで、ラーメンと併行して食べるのは少々辛く、ラーメンを片付けた後に卓上の醤油を少々垂らしていただきました。そして完全に食い過ぎでした(苦笑)

 次回は「つけめん」にチャレンジしてみます。

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2020.07.03

“オシリが浮く”サッカー ~ 土田SDインタビューに関する雑感

・コロナ禍による約4カ月に及ぶ長い長い中断を経て、いよいよ明日J1が再開されます。身近な、日常的なサッカーが戻ってきます。もっとも感染対策の一環として目先2節は完全無観客、その後も観客5000人までといった制限が付き、しばらくはTVorネット観戦を余儀なくされるので「身近な、日常的な」というのはちょっと語弊があり、愛するクラブのパフォーマンスに一喜一憂する日々が帰ってくるというのが正鵠を射ているのかもしれません。

・というわけで、弊ブログも超久しぶりに「浦和レッズに関するチラシの裏の落書き」という本旨に立ち返ってみたいと思います。ちょうど良いタイミングで"Football ZONE web"に轡田氏による土田SDのインタビュー記事が掲載されましたので、まずはその件について書き散らしておきます。なにせ“オシリが浮く”サッカーというパワーワード付きでしたし(笑)

・といっても、土田SD就任当初にぶち上げたお話と大きく変わっている様子はなく、要は

◇3年計画で、1年目の今季はACLへの出場権獲得と得失点差をプラス2ケタにすること、3年目には常に安定して優勝争いをできるチームになり、リーグ制覇することが目標。

◇一貫したコンセプトを策定したい

の2点に尽きようかと思います。そして「一貫したコンセプト」をかみ砕いく中で飛び出したのが「“オシリが浮く”サッカー」というパワーワード。もっとも「スピード感や攻守の切り替えが必要。ボールを奪ったところから一気に数的優位を作って、最短でゴールに迫るプレー。そういうサッカーが、一番オシリが浮くと思うんですよ」ということなのだそうで、これも就任直後の談話から来るイメージとさほど変わったわけではありません。

・さすがインタビューしたのが轡田さんだけあって、土田SDの就任自体がただの「内部人事」であり、また改めて「一貫したコンセプト」を策定しようにも選手補強は変革のシーズンを印象付けるものではなく、そもそも昨季の成績から大槻毅監督の続投に疑問を呈す声も少なからずあったことをちゃんと突っ込んでいます。

・その指摘を受けてか、結果とコンセプトの定着という直ぐには両立しがたい困難なタスクを前に土田SDは「勝った、結果を残した、でも狙いとしているサッカーができていないではダメ。逆に狙いはいいけど結果は出ないとなれば、どちらを取るか。まず1年目はやり続けることを優先して結果をつけていきたい」と述べていて、コンセプトの定着に力点を置くニュアンスを滲ませています。

・まぁ正直個人的には1年目でACLへの出場権獲得なんて画餅も良いところ、これを掲げないと納得しない赤者が少なからずいるので言っているだけだと思っていますし、幸い今年は降格がないのでコンセプトの定着に重きを置くのは妥当だと思います。

・しかし、超過密日程でシーズン中にチーム立て直しの暇が全くないため、序盤戦で負けが混むと早々に優勝どころかACL圏入りも難しいとなると、降格もないのがある意味災いしてチームに早々と消化試合ムードが蔓延しかねません。そんな中で「コンセプトの定着」なんて上手く行くのか些か気になります。

・本来なんとかして相手に勝つ手段としてコンセプトを突き詰めるべきところ、勝利へのモチベーションが薄れゆく中でコンセプトの定着なんで可能なのか? 戦術やコーチング、トレーニング能力もさることながら大槻監督のマネジメント能力が問われる一年になると思います。

 

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2020.07.02

砂田@庚申塚 ~ 中華そば

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 都電庚申塚電停から巣鴨地蔵通り商店街を南へ。巣鴨郵便局の角を東へ入る。かつて「とびねこ」→「蔦の葉」があったところ。11時の開店5分前に到着したところ既に先客2.さらに開店までに後客2と出足は良かったのですが、その後が続かず開店後は1人だけ。

 県内の券売機ボタン先頭の「中華そば(780円)」を注文。ランチサービスなし。メニューは極端に絞り込まれていて、麺類は他に「ワンタン麺」があるだけ。

 店内はL字型カウンター7席のみ。但し往訪時は1席おきで使用していたので、実質4席のみで営業。卓上には一味と胡椒。店主が一人で切り盛りしていて、2杯ずつ丁寧に作っています。

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 スープは「名古屋コーチン・はかた地鶏など銘柄鶏のガラ」を中心としたものだそうですが、かえしとのバランスが絶妙で出汁の旨味を存分に活かし、引き出しています。化学調味料不使用にありがちな物足りなさなんて微塵もなく、逆に良い意味での無化調らしい後味の良さが際立っていました。また丼が大きめで、しかもスープをケチらない姿勢に好感が持てました。

 麺は「手打ち自家製麺を数日寝かせた熟成麺」だそうで、太めのいかにも手もみっぽい強い捻じれ入り。かつつるつるとした口当たりで、「もっちり」という形容よりは幾分コシが強い感じ。ぱっと見はスープに対して強すぎるような気がしましたが、よほどスープの持ち上がりが良いのか、何の違和感もありませんでした。 量はやや多めかな? 店では日替わりご飯とのセットもの(1000円)を勧めていましたが、それだと個人的には食いすぎかな。

 チャーシューは「国産豚内腿肉を専用窯にて炭火で吊し焼き」したものとのこと。ちょっとスモーキーな味わいがして、ここだけ洋風なのがちょっと不思議。他にメンマ、ナルト、青菜、海苔、刻みネギ。

 非の打ち所がない逸品でおいおい行列店になるかもしれませんが、そうなったらなったで行列の整理をちゃんとしないと隣の肉屋さんとすぐ揉めそうな気が。

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2020.07.01

ど・みそ@西新井 ~ 特みそこってりらーめん

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 東武伊勢崎線西新井駅西口を出てすぐ。再開発から取り残されたような、雑然とした一角に立地。「ど・みそ」各店の中では都心部ではなく、SCや競馬場等巨大集客施設の中でもないという変わった立地ですが、意外にも長続きしていてほぼ5年ぶりの再訪。先客1、後客3。

 店内の券売機でボタン先頭&一番人気の「特みそこってりらーめん(930円)」を注文。「ど・みそ」の難点は基本の「みそらーめん」だとチャーシューどころかひき肉すらなくて具が寂しいこと。また以前八丁堀店で「特みそ」を食べた時はランチタイムは小ライスのサービス付きだったのですが。それもなくなったようです。

 店内は入口近くに2人掛けテーブル2卓と店奥に縦長カウンター9席。但し、時節柄カウンターは一席おきに使用し、かつその間に仕切り板を設けていました。卓上に調味料類どころか水ボトルもなく、相当コロナ対策に気を使っている印象。でも店は一人で切り盛りしているのに食後にテーブルどころか椅子まで拭いてかなりしんどそう。また一回に2杯ずつしか作れないようなので混んでいるとかなり待たされそう。

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 スープは「信州・仙台・八丁・江戸甘・豆味噌の5種類の味噌と香辛料を用いた特製味噌」を使っているようですが、八丁味噌や豆味噌の個性が強く出ているのか、やや辛め&渋めに寄った感じの味わい。細かい背脂が目立つ割には脂っぽい印象は受けませんでした。また以前よりニンニクの効きがかなり弱くなったような気がしました。

 麺は浅草開化楼の並太強い縮れ麺で、スープに負けないようにやや硬めの仕上がり。そして麺の上にはモヤシがどっさり。この大量のモヤシがあるゆえに見た目は「こってり」にも関わらず、シャキシャキっとしたモヤシを麺に絡めながら食べ進むとしつこさを全く感じずに済みます。ただ麺やモヤシと比べてスープの量が明らかに少なく、麺が泳がないので食べにくいのは困ったもの。

 玉子は半熟というより固ゆでに近い仕上がり。しかも味玉ではなく、ただのゆで卵。他に大き目で堅めのチャーシューが2枚、コーン、にら、海苔。

 総じてかつてより万人受けする、食べやすいほうにシフトした印象を受けましたが、コストパフォーマンスが良くないのは相変わらず。正直海苔と玉子はいらんから50円程度安くしてほしいものです。このエリアはこれといった味噌がウリのラーメン屋がないのかな?

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