【ネット短感】20年第1節:千葉L 2-4 浦和L ~ 凄まじい「竜頭蛇尾」感でチーム始動
・コロナ禍を受け、なでしこリーグは当初予定から4ヶ月以上遅れで開幕。Jリーグと違って平日の試合こそありませんが、11/21までの4ヶ月で計18試合、まとまった休みもなくほぼ毎週試合をこなすことになりました。
・長い、長すぎるオフの間に猶本がSCフライブルクから復帰。また千葉Lのキャプテンだった上野を獲得し、この大駒2枚が共にいきなりスタメンを確保。
・左SBはスタメンを争っていた北川と木崎が相次いでチームを離れてしまうというマヌケすぎる事態が発生し、昨年は佐々木を無理やりコンバートして凌いでいただけに左SBを本職とする上野の獲得は実に理にかなったもの。上野は2013年に千葉に加入し、そのままずっと千葉でプレーしていましたが、実は浦和レッズレディース出身だったのは恥ずかしながら知りませんでした。
・得点経緯が示す通り、前半は一方的な浦和ペースで文字通り千葉をタコ殴りにし、かつ相手には何もやらせず。
・4得点のうち3得点はCKから。先制点は右CK猶本→ニアで清家ヘッド。36分の得点は左CKからの流れで、敵陣内でボールを回収した佐々木がふんわりクロス→ボックス内に残っていた長船が収めたこぼれ玉に菅澤が反応してゴール。49分のは右CK猶本→ニアに飛び込んだ菅澤ヘッドはGK正面だったものの、これをなんとGK山根がトンネル(爆笑) こんなんが代表GKだった時期もあったんだよなぁ・・・(遠い目)
・CKキッカーを右猶本、左上野と使い分けていましたが、左右ともプレースキッカーが昨年から一変し、ボールの質が良くなったのが大量得点の一因かも。
・また19分の得点は清家右サイドから斜めのくさびパス→ボックス内で水谷がキープして、猶本がアーク付近から叩き込んだもの。猶本はもともと浦女の中ではシュートレンジが広いほうですが、2年に及ぶ海外での苦い経験は無駄ではなかったようで、その精度とパワーに磨きがかかった模様。積極的に遠目からシュートを放ち、かつ体格が幾分ごつくなって相手の当たりを難なく跳ね返す場面も多々。
・相手は最終ラインを下げるとサイドから菅澤にクロスを放りこまれるだけでなく、そのこぼれ玉を猶本に遠目からぶち込まれるリスクが増す。かといってラインを上げたら上げたで、縦ポン一発で清家に裏を取られるリスクが出てくると、浦和は復帰した猶本をトップ下に据えたことで攻撃のオプションがぐっと増えた感じがしました。
・ところが森監督は56分に猶本に代えて塩越を投入。猶本を下げる積極的な理由は見当たらず、得点差も大きく開いたことですし、過密日程をこなすために選手層を厚くすべく&試合勘を取り戻させるべく、どんどん選手を入れ替えるものだと思っていたのですが、この交代直後から浦和は急激に失速。きっちりボールを繋げなくなった上に、運動量が激減して千葉の攻勢を許す羽目に。65分にはクリアボールを立て続けに千葉に拾われて波状攻撃を許し、とうとう失点。
・終盤運動量が落ちる傾向は昨年からなんら改善されていないどころか、コロナ禍で今年はコンディションが一層整っていない可能性もあり、今後に向けての大きな不安材料です。
・また悪いことは重なるもので70分過ぎに清家が負傷し、即座に×が出て担架に乗せられて退場。森監督は運動量補充を兼ねて選手をバンバン入れ替えるものと思いきや、81分に安藤老師投入で交代回数3回を消化し、交代枠2枚がダダ余り。しかし、安藤老師の一喝も虚しく、89分攻めきれずにロングカウンターを浴びて追加点を取られてしまいました。うーん、やはり森監督の選手交代には多くを期待できないままのようで・・・
・試合内容は如何せん竜頭蛇尾感が凄まじく、良い面も悪い面もあり、ただ悪い面が昨年となんら変わっていない辺りにより不安を強く抱きました。今年も前半で点が取れないと苦しいという試合展開にならねば良いのですが。
-----菅澤-----
佐々木--猶本---水谷
---栗島--柴田---
上野--南--長船-清家
-----池田-----
(得点)
10分 清家
19分 猶本
36分 菅澤
49分 菅澤
65分 鴨川(千葉)
89分 大澤(千葉)
(交代)
56分 猶本→塩越
74分 清家→高橋はな(負傷による交代)
81分 佐々木→安藤(安藤が右SH、水谷が左SHへ)
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