肉だく牛カレー@吉野家
吉野家が2020年8月6日から発売開始の「肉だく牛カレー(税別598円)」を試食。これは期間限定商品ではなく、新たに開発されたレギュラーメニューなのかな?
昨年「チキンスパイシーカレー」を試食した際に、「吉野家のカレーのクォリティーは松屋に遠く及ばない」という感想を抱きましたが、やはり吉野家もそれなりに自覚していたのか、カレーそのものの見直しから入ったようで
「『肉だく牛カレー』はご飯の上に牛肉をたっぷりのせ、吉野家の秘伝のたれで煮込んだ牛肉に最も合う味わいへと刷新したカレールウをかけた商品です。『肉だく牛カレー』で使用する牛肉の量は、これまで販売していた「牛カレー」と比較すると 1.5倍になっており、吉野家の牛肉を存分に味わいながら、カレーも味わっていただけます。」
「この度、大幅に刷新したカレールウは、吉野家の牛丼の具に最も合うように開発した、和風だしが香る爽やかなサラサラカレーです。ローストした玉ねぎのうまみが溶け込んでいるカレールウには、14種類のスパイスにクミンやカルダモン、クローブを追いスパイスし、醤油とかつおだしを効かせました。吉野家の牛肉との相性を高めるために、牛の旨味と白ワインも使っています。」と吉野家のウリ文句もやたらと長広舌。
「サラサラカレー」という割には若干とろみがかっているのはともかく、確かにカレー自体は大幅にグレードアップ(従来吉野家製品比で)。「14種類のスパイスにクミンやカルダモン、クローブを追いスパイスし」と語っている通り、かなりスパイシーさを前面に出したような出来ですが旨味が決して疎かにされているわけではなく、牛丼屋のカレーらしい和風の味わいに仕上がっています。スパイシーな割りには辛さはさほどでもありません。
「肉だく」のほうはもともとの「牛カレー」を知らないのでなんとも言えないのですが、松屋の「ゴロゴロチキン」のボリューム感を知ってしまうと全くと言っていいほどインパクトはありません。まぁ牛肉と鶏肉を比べるのもなんですが。また牛肉は牛丼のアタマそのまんまではないようで、カレーの味わいを損なわないように幾分薄味の煮込み加減。
吉野家は主戦場の牛丼で松屋に完勝している以上、カレー戦線で少々苦戦しようが特に何の問題もなかろうかと思いますが、今回の見直しでようやく勝負の土俵には乗ったかなと思います。少なくとも松屋が販売中の「バターチキンカレー」のような癖の強いカレーよりは個人的には好みでした。
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