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2020.09.14

【DAZN観戦記】20年第16節:札幌 3-4 浦和 ~ ミシャはこんな浦和に勝てないのか・・・

・札幌同様ワイドな攻撃が得意な大分に内容でボコボコにされた以上、大分よりはるかにFWが強力な札幌には勝ち目無しと思っていましたが、札幌のチーム状態は浦和以上に悪かったようで。

《スタメン》

・浦和は酷使続きで疲労困憊、パスミス続出どころか守りも怪しくなった橋岡をとうとうベンチ外とし、さらに同じく疲労の色が濃いレオナルド&柴戸をベンチスタートに。また前節久しぶりにスタメン起用された柏木はボールを保持される展開になると目される札幌相手では使い道がないと判断されたのかあっさりベンチ外になり、代わって岩波・杉本・武藤・エヴェルトンがスタメンに。

・しかし、これまで鉄板中の鉄板スタメンだった橋岡が不在になった反面CBがスタメンに三人も名を連ねたので最終ラインの並びは全く予想が付かず、3バック説も含めて戦前諸説飛び交いましたが、結局左から「岩武・槙野・岩波・デン」の並びでした。デンは獲得時一応右SBも出来るとの触れ込みでしたが、試合後の槙野の話では「今日のDF4人の並びは練習でもやったことのない並び」とのこと。

・前節鳥栖戦から中3日で長距離遠征、しかも13時とやたら試合開始が早いので実質中2日に近く、直近の練習時間がほとんど取れないのは仕方ないのですが、橋岡不在時の練習を全くしてないとは・・・

・なお久しぶりにマルティノスがベンチ入り。控えGKが彩艶から福島に戻ったのも目を惹きました。

・札幌はD・オリヴェイラ→チャナティップ、高嶺→駒井、白井→菅、金子→ルーカス、キム・ミンテ→宮澤と5人入れ替え。うーーん、前節C大阪戦で面子を落として、浦和戦に主力をぶつけてきた臭い・・・

Sapporo004

《試合展開》

・9分福森CKのこぼれ玉を拾った菅のシュートが枠を掠める一幕があった直後、10分岩波からの縦パス一本で興梠が裏抜けする決定機を得るもループシュートは枠を捉えられずと、立ち上がりから忙しい展開。

・11分武藤シュートの跳ね返りをバイタルエリアで拾った関根がそのまま左サイドからボックス内に侵入。その関根をチャナティップが背後から倒してしまいPK(ルーカスが対応せずにチャナティップがそんな深い位置まで追っているのが謎ですが)。杉本がGK菅の動きをよく見て逆を取った形できっちり決めて浦和が先制。PKは試合前に興梠から「お前が蹴れ」と言われていたとのこと。

・その後は戦前予想通り札幌がボールを支配する形で試合は進みましたが全く決定機は作れず、逆に20分青木からの縦パス一本で杉本が宮澤の裏を取り、必死に追いすがる進藤を体をぶつけて制しつつ、最後はGKの股抜きシュート!!というスピード系FWとしては理想的な形で2点目。やれば出来る漢なのか、杉本!!!

・なお浦和は序盤縦ポン一発での裏取りで2回決定機を作りましたが、これは杉本が「相手の守備ラインの裏は1本でチャンスが生まれると聞いていて」と語っている通り、大槻監督が得意な相手分析(それを巧く選手に落とし込めるかどうかはともかく(苦笑))が活きた様子。

・自陣にいったん4-4-2の守備ブロックを作ってからプレッシャーをかけてくる浦和に対し、給水タイム以降札幌がクロス攻撃を多用。岩武が右WBルーカス相手に終始劣勢で、何度か怪しげで対応で左サイドを脅かされ続けていましたが、31分ルーカルのフェイント一発に引っかかって簡単に高精度クロスを入れられ、その先はジェイがどフリーでヘッド。ジェイのヘッドは当たり損ね臭いのですが、それが幸いしてループシュートとなり、その軌道を全く予想してなかったっぽい西川の届かないところへ。

(補注)ルーカルのフェイント一発にひっかかって簡単に高精度クロスを入れられたのは関根でした。当方の完全な勘違いですm(__)m

・さらに35分CKからの流れで、福森のクロスをジェイがデンに覆いかぶさったような体勢ながらどんぴしゃヘッドで同点。福森に対峙した岩武が福森得意の左足をなんで切らないのかさっぱり判らないのですが・・・ これで左サイドを岩武では守れないと見切ったのか、関根が最終ラインまで駆け戻ってなんとか手当する羽目に。

・ミシャは後半頭から荒野に代えてキム・ミンテを投入して3バック中央に配し、宮澤をボランチへ。宮澤はいかにもミシャが好きそうな第2種兼業型CBに過ぎず、2失点目のあんまりなやられ方を見てまともなCBに入れ替えざるを得なかったようです。

・これで後方の安定を得た札幌は後半一方的に浦和をタコ殴り。大槻監督は55分武藤→マルティノス、興梠→レオナルド、61分エヴェルトン→柴戸と早めに入れ替えるものの、如何せんボールを良い形で奪えないのでカウンターが発動できず、マルティノス投入は完全に空振りに。

・一方札幌は64分あまり良いところがなかった駒井&チャナティップを諦めて、A・ロペス&D・オリヴェイラを投入し、さらにクロス攻撃のターゲットを増やした形で大攻勢。

・浦和は札幌の攻勢を槙野&岩波を中心に最終ラインで跳ね返すのが精一杯でCK与えまくり。そして67分福森CKを杉本がクリアしきれないどころか、運悪く見事に摺らせた格好になってしまってオウンゴール。杉本、こんな形でハットトリックかぁ・・・ そして70分には岩武の緩い、緩すぎるバックパスをルーカルに奪われ、ロペスに決定機を許す一幕も(西川セーブ)。

・絶望的な戦況でとうとうビハインドに陥ったためか、大槻監督は給水タイム後の73分岩武→山中、関根→汰木と超攻撃的な形にシフト。守備力が無さすぎて、どう見ても「まぜるな危険」としか思えない山中・汰木・マルティノスを3人揃って併用するという大博打を打ちましたが、これが浦和同様守備に難がある札幌相手には思いのほか効いたようで多少ボールが前に進みだし、74分槙野からの縦パス一本でレオナルドがDF3人に囲まれながらもシュート。

・それで得た山中CKの流れから、75分汰木クロスを槙野が決めて同点。この場面札幌守備陣は汰木が右脚に持ち替えてからのクロスを全く警戒していないのか、不思議なくらい汰木はフリーでしたし、なぜか手を挙げてジャンプしたマルティノスがGK菅&福森の邪魔になって、後は背後の槙野は押し込むだけ。槙野は「毎日たくさんシュート練習をしてきた成果を出せて良かったと思います」と語っていますが、絶対シュート練習とは無関係の形(苦笑)。

・その後も79分バイタルエリアから進藤(西川の正面)、90分福森クロス→ファーで田中ヘッド(わずかにバーの上)等、決定機の数は札幌が圧倒していたものの西川を脅かすにはいたらず。

・逆に94分西川ゴールキックからの反撃。デンのパスをぽっかり空いたバイタルエリアでマルティノスが受けたのが面白く、レオナルドへの縦パスを経てマルティノスが右サイドからボックス内深く侵入して福森&宮澤を交わしたところで勝負あり。折り返しを柴戸が押し込んで浦和が再逆転。柴戸のシュートはブロックに入った進藤に当たったのが幸いしたかも。

・試合後ベンチに下がっていた駒井を槙野や青木はともかく、年下の福島や関根まで弄りにゆくのがいかにも浦和でした(笑)。

Sapporo003

《総評》

・シュート数8対23。CK数1対15。おまけに6割以上相手にボールを支配され、パス数は札幌の半分。デュエルでも空中戦勝率でも負け、勝っているのはクリアの数だけ(苦笑)というとんでもないスタッツがズラズラと。スタッツもさることながら、ほぼ一方的に攻められている時間帯が長い試合展開からしても、なんで浦和が勝ったのかさっぱり判りませんが、とにかく終わってみれば浦和が勝っている試合でした。

・杉本を筆頭によく走っている選手、槙野や岩波など劣勢でも集中を切らさずに必死に頑張っている選手の姿には感☆RUIしましたが、悪く言えばただそれだけの試合。今日も今日とてチーム力の積み上げらしきものは一切感じられず、残念すぎる監督の尻を選手達が必死に拭いに拭ってなんとか勝ち点3をもぎ取ったとしか思えない試合でした。

・守備重視のチームを作っているはずなのに、毎度毎度お馴染みの形で3失点って何なんだろう? ミシャのように極端な攻撃重視のチーム作りをした挙句に4対3という派手な殴り合いになったのならまだ納得がゆくのですが、志向しているチームコンセプトと試合内容が一致していないどころか、時間が経過しても一致する気配すらないのはどうしたものか?

・あえて良かった探しをすれば、杉本の2点目が事前の狙い通りだったこと。こういう事前の狙い、事前の仕込みが嵌まっての得点なり、相手の攻め手封じなりがちょっとずつでも増えてくれば監督への信頼も多少取り戻せるのでしょうが。

・しかし、そんな浦和に対して得意のクロス攻撃を駆使して完勝できないどころか4失点も喫して負けてしまう札幌の状態もよほど酷いのでしょう。ミシャは「良いゲームをしても結果が出ない、ここ最近の流れであると思います。」と語り、4福森は「内容的には上回っていましたし、走り負けてもいなかった。悪いものではなかったと感じています。」と語っていますが、なんかいずれもミシャ期浦和に聞き飽きたフレーズです。

・なんぼシュートを撃ちまくろうが、なんぼCKを奪おうが、4失点もした試合の内容が良いはずがなかろうに。その過ちに気づかない限り、ミシャはもう一歩のところで殻を破れないままで終わるのでしょう。試合後のミシャは明らかに元気がなく、コメントも弱弱しげ。札幌でも3年目になり、今の成績&年々成績が悪くなっていることを見ると今年限りなのかも。

Sapporo001
《選手評等》

・個人的にはPKによるリーグ戦初ゴールのみならず、ロングカウンターからスピードを活かした得意の形で追加点を挙げ、さらに終盤もプレスバックをさぼらずに出血を防いだ杉本が文句なしのMOM。でもキャリア的に全く縁がないはずのミシャに試合前に興梠、槙野、西川らに釣られるような形で挨拶しに行ったのが謎でした。

・練習無しに突然右SBを任せられたデンも及第点。ぶっつけ本番であれだけ出来れば上出来の部類で、これがこの試合の数少ない収穫。もっとも今の浦和は組織作りの上で練習の効果があるのかどうかさっぱり判らず、個人能力でなんとかしているだけに近いので、個人能力の高い選手ならぶっつけ本番だろうか何だろうかあんまり関係がない気も(苦笑)。右SBデンに目途がついたので、今後は橋岡を無理使いしなくても良くなりました。

・一方、宇賀神故障を受けて全く目途が立たなくなったのが左SB。まさか岩武が「攻撃力の無い山中」だったとは!! 守れない同士なら山中を使ったほうがマシという結論に。

・不思議な不思議なマルティノス。最後の最後で決定機に絡んだ以外はほとんど何もしていないように見受けられていましたが、スタッツを見るとなんと35分の出場時間で14回もスプリントを記録。フル出場の杉本(17回)の頑張りが目についた反面、マルティノスがどこで走っていたのか全く記憶にないのですが、画面に映らないところで明後日の方向に走っていたのかなぁ・・・

・浦和の選手をしょっちゅう間違えるのは仕方がない。ましてや「マルティノスを入れてボールキープしたい」等々浦和の試合を全く見ていないのが丸わかりのコメントを連発するのも仕方がない。しかし札幌の選手まで度々間違えるのは何なんだ??? こんな実況&解説(吉原)でDAZNを観ざるを得ない北海道の方々は実に不憫。またしても試される大地・・・ 

Sapporo002

---杉本--興梠---
関根--------武藤
--エヴェルトン---青木--
岩武-槙野--岩波-デン
-----西川-----

(得点)
13分 杉本(PK)
20分 杉本
75分 槙野
90+4分 柴戸

(交代)
55分 興梠→レオナルド
55分 武藤→マルティノス
61分 エヴェルトン→柴戸
73分 岩武→山中
73分 関根→汰木


-----ジェイ-----
--チャナティップ--駒井--
菅--田中--荒野-ルーカス
-福森--宮澤--進藤-
-----菅野-----

(得点)
31分 ジェイ
35分 ジェイ
67分 オウンゴール(杉本)

(交代)
HT 荒野→キム・ミンテ(ミンテがCB中央、宮澤がCHへ上がる)
64分 駒井→A・ロペス
64分 チャナティップ→D・オリヴェイラ
80分 ジェイ→高嶺
87分 菅→白井

※写真は試合とは全く関係がありません。

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