« 2020年9月 | トップページ | 2020年11月 »

2020.10.31

我武者羅@初台 ~ (新潟燕三条風背脂煮干)中華そば

Gamusyara_htdai002

 京王新線初台駅北口から北へ。オペラ通りの先の不動通り沿い商店街内。先客1、後客1。

 店内の券売機ボタンを見て基本とおぼしき「中華そば(850円)」をを注文。ランチサービスなし。なお背脂の量はちょいあぶら、ふつう、大あぶら、鬼あぶらと調整できるようですが、店のほうからは特に何も聞いて来ませんでした。

 メニューは基本的に中華そばともり中華の2本立て。

 店内はL字型カウンターに2人掛けのベンチシートが6席と椅子1席。なんでこのご時世に客同士が接触しやすいベンチシートを採用したのが甚だ不思議。卓上には生姜酢と一味。水セルフですが卓上に水ポットがなく、店内に給水器が一つあるだけなのはチト面倒。おしぼりサービス付き。

Gamusyara_htdai001

 基本的に新潟・燕三条の背脂煮干し醤油ラーメンを強く意識したような一品。スープは煮干がしっかり効いていますが、魚臭さなり苦み・渋みなりが溢れ出るほどではなく、食べ手を選ばないごくごく常識的な範囲内。むしろかえしから来ると思しき酸味が心持ちうるさい程度。

 「ふつう」でも背脂が結構目立ちますが、背脂の質が良いせいかか見た目と違って脂臭さ・しつこさは全く感じず、スープに程よくコクを加えています。

 麺は平たい中太ストレートタイプで、水気の多そうなつるつるした口当たりが特徴的。うどんのような食感に似ていなくもないのですが、やや柔らかめの茹で上がりで、もっちりと形容するほどコシは強くありません。ただ啜り心地とスープの絡みは抜群。量は170gあるとのこと。

 チャーシューは赤身の多い豚の腕肉を使ったものだそうで、肉の旨味がしっかり保たれていてまずまず。他にメンマ、岩海苔、刻み玉ねぎ。

 都内で散見される燕三条系がウリの店の中でも上出来のほうでしょう。次は「もり中華」で。

|

2020.10.30

伊とう@南浦和 ~ 中華そば

Itou_surawa002

 京浜東北線南浦和駅西口から彩の国通りを南へ。地下道へ続く交差点を渡ってすぐ。目の前が小さな公園。隣が「らーめん虎丸」。先客ゼロ、後客1。

 券売機はなく、卓上のメニューを見て「中華そば(750円)」を「ライス(100円)」を注文。ライスはお代わり自由とのこと。

 メニューは他にチャーシュー中華そばがあるだけ。

 店内は縦長カウンター6席のみ。席間にペラペラながら手作り感あふれる大きな仕切り板を設けています。卓上にはあらびきブラックペッパー、一味、酢。なお小上がりがありますが、今のところ客席として使っている感じはせず。

Itou_surawa001

 屋号に「黒い中華そば」を冠しているだけあって、出てきたラーメンのスープはまっ栗!! ご飯も有料ながら食べ放題なので、「富山ブラック」を意識したような一品だと思いましたが、それは見た目だけの話で内容は全然違いました。

 だいたいたいしてしょっぱくない!! しょっぱくないどころか、豚骨ベースと思しき出汁の旨味がはっきりと判るくらいで、ついつい飲み進んでしまいました。色が黒いのはどうもたまり醤油を使っているからだそうで、そのせいかほんのり甘みすら覚えます。

 麺は村上朝日製麺のストレートの並太ストレートタイプ。若干水気が少なめ、かつ密度が高そう麺で心持ちざらつきのある口当たり。それでいて麺がスープを吸って啜り心地はいたって良好。

 チャーシューに予めブラックペッパーを振ってあるのも「富山ブラック」を意識したのかも。他に薄切りのメンマ、刻みネギ。

 ルックスは「富山ブラック」に似ていますが味わいは全然違っていて、個人的には「富山ブラック」よりはるかに好み。でもシンプルながら中華そば単体としての完成度が高いので、単なるご飯のおかずと考えればちょっと弱いのもまた事実。

 帰り際に半熟玉子無料券をもらったのでまた来ます。

|

2020.10.29

我論@新宿3丁目 ~ 生姜香る淡麗醤油らーめん

Garon002

 新宿ゴールデン街内。テルマー湯のすぐ裏辺りですが、店の入り口はものすごく細い路地に面しているのでなんとか目立たせようと幟を立てたり、2Fの外壁に看板を掲げたり。先客ゼロ、後客2。

 店内の券売機で「醤油」と表示された「生姜香る淡麗醤油らーめん(770円)」を注文。ランチタイムはライス無料サービス付き。

 メニューは他に柚子香る淡麗塩らーめん、担々麺など。

 店内はコの字型カウンター10席ちょっと。バーを改装した店のようで、いかにもゴールデン街らしく席間は激狭。卓上には七味とコショウのみ。

Garon001

 スープは無化調がウリで、炭酸水で丸鶏、豚、昆布、香味野菜等を炊いたものだそうですが、残念ながら醤油の自己主張が強くてご飯が欲しくなるレベル。かえしは和歌山県の醤油2種と三重県のたまり醤油を使用してるみたいですが、そこで張り切り過ぎたのか典型的な「醤油飲ませる系」に陥っています。これでは無化調の意味なし。

 また「淡麗」を謳っている割には背脂が目立つのも気になりました。また「生姜香る」という割には生姜の効きも弱いなぁと思っていたら、生姜は底のほうに溜まっていました。うーーーん。

 麺はストレート中細タイプ。やや柔らかめの仕上がりでしなやかな食感が楽しめ、啜り心地もいたって良好。

 チャーシューは薄いばら肉。他にメンマ、かいわれ、海苔、きざみ玉ねぎ、糸唐辛子。なお別皿で柚子と青唐辛子のみじん切りがついて来ます。

|

2020.10.28

風@両国 ~ しょうゆらーめん

Fu002

 大江戸線両国駅から江戸東京博前交差点を東へ。北斎通り沿い。斜向かいに温浴施設「江戸遊」あり。先客3、後客3。

 店内の券売機ボタン先頭の「しょうゆらーめん(700円)」を注文。ランチサービスなし。

 メニューは他にしおらーめん、みそらーめん、辛みそらーめん、担々麺、しょうゆつけめん、しおつけめん、みそつけめん、辛みそつけめん、冷やしざるつけめん、冷やし担々ざるつけめん等。

 店内はL字型カウンター8席のみ。卓上にはミル入り胡椒、ラー油、一味、酢。水ボトルが卓上になく、コップと一緒に券売機裏にまとめて置いてあります。

 カウンターと厨房の間の仕切りがやたら高くて、立ち上がらないと丼を受け取れない高さなのに仕切り板越しに配膳するっちゅーのはちょっとなぁ。

Fu001

 スープは動物系出汁と思われますが、残念ながら出汁が弱くて旨味不足。かといって醤油にやたら拘る「醤油飲ませる系」でもなさそうで、物足りなさは否めず。従って早い段階で胡椒をゴリゴリと。隣の強面のにーちゃんも初手からゴリゴリやっていたので、それが前提なのかも。脂っ気はほとんどなく、あっさりした味わいです。

 麺は羽田製麺の中細ほぼストレートタイプで可もなく不可もなし。

 周囲を炙った感じのチャーシューは肉の旨味がしっかり活かされていてなかなかの出来。他にメンマ、笹切りネギ。

|

2020.10.27

オイスターバックス@東武練馬 ~ 赤牡蠣カプチーノ

Oyster002

 東武東上線東武練馬駅南口から線路沿いに南へ。「君に会い鯛」のリニューアル店です。11時半の開店5分前に到着したところなんと先客5。しかし後客はわずか3人とこれまた拍子抜け。

 狭い店内が密にならないように心掛けているのか、先客5人が入店したところでいったん入店打ち切り。あんまり回転は良くなく15分経ってようやく入店。その後も動きを見ていると、厳密に1席空けているわけではないものの、店内に5~6人しか入れないように運営していました。

 券売機はなく、卓上のメニュー先頭の「赤牡蠣カプチーノ(900円)」を注文。辛さを1辛/2辛/3辛/MAX(+50円)から選べるようなので2辛でお願いしました。先払いなので注意。

 メニューは他に「白牡蠣カプチーノ」のみ。

 店内は厨房前に横長カウンター5席、店左奥にカウンター3席と前店のまま。卓上に調味料類なし。

Oyster001

 入店してから10分くらいでようやく登場。スープは「牡蠣と鯛出汁のWスープを空気と攪拌させまろやかな口当たりのカプチーノ風に仕上げました」と触れ込みで、最初の空気を含みまくったフワフワっとした口当たりは完全にラーメン離れ。

 そんなコケ脅しで終われば大笑いなのですが、泡が一段落したところでクリーミーなスープを飲んでみると牡蠣の濃厚な旨味が全開!! ひき肉混じりで一応担々麺っぽいテイスト風ではありますが、唐辛子粉が目立つ割には2辛だとピリ辛にも及ばず、辛さに邪魔されることなく牡蠣の旨味が存分に楽しめます。そしてスープの中に牡蠣の身が一個。一方鯛出汁のほうは言われればそんな気もするかな?といった程度。

 麺は並太の縮れ入り。やや硬めの仕上がりで濃厚スープとの相性は文句なし。

 極薄チャーシューは65℃で火入れした低温調理されたものだそうですが、手間をかけた割には良くも悪くも印象無し。ヤングコーンは青臭くて正直苦手。他に水菜。

 ビジュアル重視の一杯だと侮っていたら大間違い。いずれ白にも挑戦してみます。

|

2020.10.26

琥珀@初台 ~ 煮干そば

Kohaku002

 京王新線初台駅南口から甲州街道の1本南側を走る「玉川上水旧水路緑道」を西へ歩いてすぐ。先客ゼロ、後客7。ただ一人客はなるべく隔席で座らせている模様で、退店時には席は空いているのに中待ち3。

 店内の券売機ボタン先頭の「煮干そば(750円)」を注文。平日ランチタイムは大盛無料サービスをやっていたので大盛でお願いしました。

 基本メニューは他に鶏白湯そば、濃厚ニボつけ麺。他に往訪時は期間限定で油そばを出していました。

 店内はL字型カウンター8席のみ。卓上にはミル入りブラックペッパー、おろしニンニク、一味、酢。水セルフ。

Kohaku001

 ルックスは魚粉が目立たず、濁ってもおらず、あまり煮干そばっぽくありませんが、煮干の味わいはかなりしっかりしています。かといってマニア受けを狙ったような煮干しやり過ぎ感もなく、食べ手を選ばない範囲に上手くまとめています。あえて難を言えばやや旨味過多でしつこく、飽きやすいかも。

 カネジン食品の麺箱が見える麺はストレート中細タイプ。煮干そばにありがちな水気の少なそうな麺で、口当たりに心持ちざらつきがあり、ちょっとごわついた感じの麺です。大盛だとスープややや少なく感じますが、スープの上に麺がおもっきし顔を出している訳ではないので許容範囲。

 またこの手のラーメンには珍しくチャーシューに厚みあり。しっかり煮込まれてはいますが若干パサつき加減で、しかもやや旨味も抜けがちかも。メンマは大ぶりながら筋っぽくはなく、しっかりした歯応えが楽しめるタイプ。他にかいわれ、大きめの海苔、刻みネギ。

|

2020.10.25

お肉たっぷり牛鍋膳@松屋

Gyunabe001

 松屋が2020年10月20日より発売中の「お肉たっぷり牛鍋膳(690円)」を試食。いかにも吉野家のヒット商品「牛すき鍋膳」のパクリっぽい商品ですが、こちらも寒い時期の風物詩、定番商品としてとしてそれなりに定着した模様。お肉1.5倍増しの「お肉どっさり牛鍋膳」も同時発売。

 しかも今年は6つの選べるトッピング付きなのがウリもの。キムチ、カレー、チーズ、とろろ、大根おろし、牛皿の中から一つ選んで味変やちょい足しができます。トッピングが付いた代わりに昨年から100円値上げ。さらに以前は生卵か半熟卵か選べましたが、そのオプションはなくなって問答無用で生卵に。

 「牛鍋膳」を特徴づける「松屋特製のすき焼きダレ」はいかにも松屋らしく、やたら味が濃いのが難。甘じょっぱいの「しょっぱい」ほうが強調されたような感じ。端的にいえば「つゆだくの牛めしのアタマ」が煮詰まってしまったような味わいという印象が強かったので、それを緩和すべく「とろろ」をチョイスしてみました。カレーやチーズみたいにさらに味を濃くするトッピングは自殺行為のような・・・

Gyunabe002

 「お肉たっぷり牛鍋膳」と称していますが、まさに物は言いよう。「たっぷりの牛肉、たまねぎ、豆腐を松屋特製のすき焼きダレで煮込んだ」とのウリ文句ですが、悪く言えば牛肉のウェイトが高過ぎて、それ以外の具が非常にしょぼく、飽きやすいのが難。豆腐の他には刻み青ネギ、そしてわずかに玉ねぎが確認できるだけ。個人的には豆腐の代わりに白菜が欲しいところ。

 相変わらず具がしょぼい代わりに今回トッピングをつけて吉野家の「牛すき鍋膳」(並盛648円+税)とほぼ同価格帯で勝負といったところでしょうか。

 で、チョイスしたとろろは期待通りの働きをしてくれたのですが、味をマイルドにするという意味ではデフォルトで付いている生卵と役割が被ってしまったという気も。うーーん、この感じだと牛皿を選んで単純に牛肉の量を増やすのが正解だったかなぁ・・・

 現状だと温かいものが欲しくなる厳冬期でもなければ積極的に食べるような意欲は起らず。しかも厳冬期なら冬の定番「豆腐キムチチゲ膳」がファーストチョイスになるので、「牛鍋膳」の出番は非常に限定的かと。

|

【DAZN観戦記】20年第24節:浦和 3-1 C大阪 ~ ああ、汰木の抱き枕はまだか!!!

・柏戦で何かを掴んだとはいえ、今回の相手は守備がとにかく堅いC大阪。結果はともかく見応えがある試合、将来に繋がりそうな試合を見せてくれれば十分と思っていたところ、まさかまさかの完勝! しかも相手に先制を許すという超苦手な状況からの逆転勝ちとは!!!

《スタメン》

・どちらも週央に試合がなかったもの同士。浦和のスタメンは出場停止の宇賀神に代えて山中が入っただけ。柏戦から良い流れを掴んでいる上に、週央に試合がなかったのでスタメンを大きく弄らないのは当然でしょう。

・但し、ベンチにデン・岩武・伊藤・青木が入った一方、柏木・柴戸・関根が外れてベンチの面子はかなり守備的に。関根は今週の練習で別メニューだったという話があったのでベンチ外も納得ですが、柴戸のベンチ外には驚きました。

・C大阪のスタメンは前節からメンデス→豊川とこちらも1名入れ替えのみ。

・なおC大阪はFW都倉とSB松田が故障中。

《試合展開》

・立ち上がりの浦和はC大阪の攻撃を自陣深い位置でのファウルで止めてしまう場面が目立って芳しくありませんでしたが、11分カウンターから武藤の枠内シュートで終わった場面を契機に徐々に反撃。

・18分には相手を押し込んだ状態から左サイドから武藤→興梠→汰木と細かくパスを繋いで武藤の枠内シュートで終わった場面は仙台戦の先制点を髣髴させる形。C大阪の守備ブロックが整っている状態でも決定機を作れるなんて、ちょっと前の浦和の惨状からすればミラクルとしか言いようがありません。

・しかし、C大阪は立ち上がりからスピードのある豊川に浦和最終ラインの裏というか岩波と一対一で勝負させる狙いがチラチラ。解説岩政の見立てでは浦和が前からプレッシャーをかけてくるのを見計らって豊川に浦和最終ラインの裏を突かせているのことでしたが、7分には早くも瀬古が縦ポンで豊川を走らせる場面が。

・22分にはデサバトの縦パスで豊川が岩波を交わして最終ライン裏に抜け出てシュートを放つもGK西川がセーブ。しかし、28分西川ゴールキックを木本が跳ね返したところに豊川がいち早く反応。応対した岩波は豊川と激しく競り合った訳でもないのになぜか転倒してしまい、スピードに乗った豊川に槙野もあっさり交わされてついに失点。

・ここまでは怪我もあってか最近ようやく試合に出だしたばかりの豊川をいきなりスタメンに抜擢したロティーナ監督の面目躍如といった場面でした。逆に言えば、ここまで似たような攻めを何度も受けているにも関わらず全く修正できない浦和のトホホさ加減が浮き彫りになったとも。

・先制点を取られるといきなりヘナヘナになってしまうのが今年の浦和。おまけに相手は守備が固いC大阪とあって、ホーム3連戦3連敗を喫していた頃の浦和なら先制点を取られた時点でチーム内はもちろん埼玉スタジアム全体にどよーーーんとした空気が流れ出したと思います。しかし、柏戦で何かを掴んだ心理的影響は実にでかかったようで、この試合の浦和は先制されても全く下を向かず、さりとて焦って前がかりになることもなく、着実に反撃の機会を伺い続けました。

・失点直後の29分ヨニッチの縦パスを長澤がカットしたことを契機とする一連の攻撃で山中クロス→マルティノスヘッドの決定機。

・さらに32分片山の浮き球パスを長澤がカットしたところから武藤の縦パスを受けて汰木がボックス内突入。応対したCB瀬古が汰木の足を引っかけてしまい、汰木がPKゲット。仙台戦ではGKを巧くかわせずにPKをもらい損ねましたが、同じ試合の興梠のPKゲットを見て何がしか学ぶものがあったのかもしれません。34分興梠のPKは方向こそGKキム・ジンヒョンに完全に読まれていましたが、コースがGKの届かないところなので無事PK成功。

・44分にはC大阪が前からプレッシャーをかけてきたところを西川のロングフィードで裏返しての攻撃。長澤がボックス内にいるエヴェルトン(!)へのクロスこそ片山に弾き返されましたが、そのこぼれ玉をミドルレンジから山中が叩き込んで浦和が一気に逆転!! 山中のシュートはボックス内で武藤と対峙していた瀬古に当たってコースが変わるという運に恵まれたものでしたが、山中が中に絞った位置からミドルシュートを狙うのはよくあるパターンなので、得点は全くの偶然ではありません。

・浦和は後半に入ると前半よりも明らかに前からプレッシャーをかける場面が増え、なぜかマルティノスが前残り気味になって4-3-3っぽくなる場面が目立ちました。しかし、これがどうにも上手く嵌まらずにC大阪に簡単に交わされ、守備ブロックが整わないままの迎撃を余儀なくされるがちになり、なんとかボールを奪ってもただ蹴りだすだけに。

・この不細工な時間帯の浦和の狙いがなんだったのか、傍目からは判然としませんでしたが、浦和の前プレはそれなりにリスキーな反面、前半のようにシンプルな縦ポンで豊川にやられ続ける場面が後半はなくなったのは確か。

・しかも浦和の守備が整っているとは言い難い状態にも関わらずなんとかDF陣が奮戦してC大阪に決定機を与えず。47分SB片山から奥埜目掛けてフリーでクロスという「浦和殺し」の形を作られましたが、ここは岩波が奥埜に競って自由を与えず。クロスのターゲットとして期待されていたであろう奥埜は、そもそも「浦和殺し」の形があまりできないので、この試合を通じてほぼ無用の長物と化してしまいました。

・また守備がなんだかフワフワしている状態ながらも攻めの手数はC大阪より浦和のほうが多く、57分には前プレが嵌まって高い位置でのボール奪取から武藤に決定機。さらに58分にはC大阪の守備ブロックが整っている状態ながら、橋岡のクロスを武藤がヨニッチの背後に上手く走りこんでヘッド(わずかに枠外)。61分には山中CKの跳ね返りをアーク付近からマルティノスが際どいシュートと、これも練習しているっぽい良い形。

・C大阪は59分瀬古→藤田、65分奥埜→メンデスと代えて、69分バイタルエリアで清武が長澤と競り合いながら右サイドへ展開→片山がどフリーでクロス→ブルーノ・メンデスが橋岡の前に出てヘッドというこの試合最大の「浦和殺し」の決定機を作ったものの西川が辛うじてセーブ。昨年大暴れしたブルーノ・メンデスも今年はコンディションが良くないのかベンチ外になる試合も少なくなく、この絶好機を決められないようではこれといって特徴がないFWになり下がった気も。

・その直後に大槻監督は興梠→杉本、武藤→レオナルドと両FWを代えて勝負に。

・71分山中スローインを受けた汰木が左サイドコーナー付近で片山と坂元に囲まれて絶体絶命の状況に追い込まれながら、ゴールライン際ぎりぎりの超狭いところをドリブルで抜け出て片山を交わして窮地を抜け出しただけでなく、ボックス内でフリーのレオナルドへ折り返し。レオナルドはシュートフェイントで木本を転ばせ、その後も何人もシュートブロックを図るDF陣をものともせずにシュート。これはGKの正面を突いてしまいましたが、GKが弾いた玉をマルティノスが詰めて3点目。

・2点ビハインドになったC大阪は73分に坂元→高木、豊川→西川、丸橋→小池と一気に3選手を代えたもののどの選手もほとんど機能せず。80分清武が右サイドからクロスがボックス内のメンデスに通り、メンデス→西川→後方から走りこんで来た藤田がアーク付近からシュートを放つ場面がありましたが、浦和が中央で人垣を作るのはともかく、藤田のシュートをブロックしたのはなんと山中でした!!

・C大阪の反撃が実にしょぼい一方、浦和は最前線に残るレオナルドを軸としてカウンターをちらつかせ、84分には相手のバックパスを拾ったレオナルドが併走するマルティノスや杉本を一顧だにせず(苦笑)自らシュートを放つ場面も。

・85分にはちょっと傷んだっぽいマルティノスに代えて故障明けの青木を投入して試合を締め、相手に反撃らしい反撃も許すことなくそのまま試合終了。

Nagasawa

《総評》

・いやぁ、ここまでがホンマ長かった。ようやくトップチームもレディースに見せてもなんら恥ずかしくない試合が出来るようになりました!!!

・柏戦はいかにもDF陣が緩く、仙台に至ってはそもそもチームとして体をなしていない状態。それゆえ試合内容がどんなに良かろうが、今一つ浦和の状態好転を信じられなかったのが正直なところ。とにかく守備が固いC大阪相手には結果はともかく恥ずかしい内容でなければOKと思いながら見ていましたが、そんな相手に先制点を許すという最悪の状況に陥りながら逆転勝ちするとは!! 

・今年川崎以外には3点取られたことがないC大阪相手にまさかの3得点。しかも得点場面以外でも浦和が今季狙ってきたこと(=高い位置からのボール奪取&速攻)が随所に垣間見られ、内容的にも完勝といって差し支えない形での勝利でしたから喜びも格別。

・今年は長い長い中断明け後日に日に試合内容は悪くなり、来る日も来る日も実にしょーもない試合の連続。勝った試合はなんで勝てたのかよく判らない消化不良の試合だらけ。負けた試合はそれこそ悲惨極まりなく、先制点を取られたら最後、その後は反撃が実る可能性なんて全くしない上に往々にして大量失点。ACL圏入りなんてハナから夢物語と思っていましたが、得失点差がついにマイナス二けたに達するとは!!!

・従って降格がある例年のシーズンなら内外野の圧力に抗しきれずにシーズン途中で大槻監督のクビは飛んでいた可能性は極めて高かったと思います。昇格組の横浜FC戦に完敗し、おまけにホーム3連戦3連敗を喫したあたりでゴーーーーール!!だったのではないかと。

・しかし、幸いにも今年は降格がないので慌てて後任監督を見つけるインセンティブなんてまるでなく(=仙台・湘南・清水と同じ状況)、おまけに経営難ゆえ違約金を払いたくないというスケベ根性も手伝ってか(?)、フロントが大槻監督を信じる信じないとは何の関係もなく昨年からだらだらずるずる指揮を任せていたのがここへ来てついに開花するとは!!

・勝利はすべてを癒す。しかも広島戦みたいな勝ち点欲しさに汲々としたような勝ちではなく、相手とがっぷり四つに組んでの将来に繋がりそうな内容のある勝利。大槻監督は「やり続けることが大事」と繰り返し語っていますが、やはり勝たないと選手もサポもやっていることを信じられなくなってしまう。勝ってこそやっていることに自信が持てる。ゆえに強敵C大阪相手の完勝はさぞかし選手達の自信になることでしょう。ブレイクが遅すぎて残り試合が非常に少ないのが残念ですが。


《選手評等》

・1点目に直結するPKをゲットし、3得点目の契機にもなった汰木がMOMでもなんら差し支えないのですが、汰木は仙台戦でMOMにしたので、この試合はあえて長澤にMOM。

・前半から「清武殺し」に奔走。前半終了間際には怒った清武が長澤を後ろから削ってしまう一幕も。後半は長澤を嫌った清武のポジションが下がり気味になる場面もあって、とにかく長澤が清武に自由を与えなかったのがC大阪に「浦和殺し」の形をあまり作らせなかった主因だと思います。実際この試合唯一決定機な「浦和殺し」の形を作られた69分の場面は清武から右サイドへの展開が契機ですし。

・長澤はたとえ自分のファウルでも相手のファウルだとオーバーなジェスチャー付きで主張する様が実にACL仕様でした。清武相手だとやっぱりACLモードが入ってしまうのかも(苦笑)

・活躍の派手さという意味では長澤より圧倒的に汰木のほうが派手。3点目の契機となったドリブル突破なんてもうそこら中のオバハンがヌレヌレになってしまったのではないかと思われるスゴ技で、一刻も早く「汰木の抱き枕」の販売が待たれるところです。

・そしてもはやサイコロではないマルティノス。いつの間にかマルティノスの悪癖「コロコロ」もすっかり影を潜めてしまい、84分マルティノスが転がっている時は本当に痛いんだと判明して青木と交代。何の働きもしていないのにやたら痛がってピッチに転がっていたのは何だったのか・・・

・前半豊川にやられっぱなしで、失点場面では派手に転倒というぶざまな姿を見せてしまった岩波。鳥栖戦のPK献上もたいがいですが、スピードがあるFWはどうにも苦手なのかなぁ? 最適解がようやく見つかったスタメンを弄りにくいとは思いますが、このやられっぷりを見ると岩波だけはいつデンに代えられても不思議はないような・・・

・イエローをやたら出す主審だと早めに長澤に繰り返しのファウルでイエローが出て、それが試合に影響した可能性は否めませんが、この試合の西村主審は両チームに公平に少々のフィジカルコンタクトは流す笛でしたので、主審が試合結果を左右したというのはどうかと。負け惜しみの典型でしょう(笑)。

・DAZNの解説はなぜか岩政。浦和戦で岩政の解説ってあまり記憶にありません。岩政の解説は若干C大阪寄りな感じでした(そりゃこれまでがこれまでなのでC大阪のほうが解説のし甲斐があるのは否めませんが(苦笑))、浦和についてもそんなに頓珍漢ではなく、DAZNの解説陣ではかなりマシなほうだと判ったのもこの試合の収穫でした。


---興梠--武藤---
汰木--------マル
--エヴェルトン--長澤---
山中-槙野--岩波-橋岡
-----西川-----

(得点)
34分 興梠
44分 山中
71分 マルティノス

(交代)
71分 興梠→杉本
71分 武藤→レオナルド
85分 マルティノス→青木(青木がCH、長澤が右SHへ)
90+7分 山中→岩武
90+7分 汰木→伊藤


---豊川--奥埜---
清武--------坂元
---木本--デサバト--
丸橋-瀬古--ヨニッチ-片山
-----ジンヒョン----

(得点)
28分 豊川

(交代)
59分 瀬古→藤田(藤田がCH、木本がCBへ)
65分 奥埜→ブルーノ・メンデス
73分 坂元→高木
73分 豊川→西川
73分 丸橋→小池

 

|

2020.10.24

焦がしごまみそラーメン@坂内

Kogashigoma002

 喜多方ラーメン「坂内」が2020年10月13日から期間限定で販売中の「焦がしごまみそラーメン(840円)」を試食。往訪したのは「小法師 川口東口店」。平日ランチタイムは小ライスのサービス付き。

 「焦がしごまみそラーメン」は「2019年度季節限定商品人気投票の『坂内総選挙』で第一位に選ばれた」らしいのですが、「坂内」は頻繁に季節限定商品を出しているイメージはないので、どのくらいの商品がノミネートされた中での第一位なのか気になります。

 「ごまを焦がすことで、芳醇な香りと濃厚な香りがクセになる。ピリ辛香味ラー油とクラッシュピーナッツ入りでコクのある旨みのオススメの逸品です。」というのが坂内のウリ文句。

Kogashigoma001

 配膳時に最も目立ったのはごまというかごま油の香り。スープはかなりごまだれ(?)が支配的な甘めの味わいで、たまにラー油がアクセントになる程度ですが、たっぷり添えられた茹でもやしが良くないのかコクに乏しいというかなんだか水っぽくて残念至極。

 また茹でもやしと生の白髪ねぎの相性が悪く、絶えず喧嘩しているような・・・ おまけに苦手の香草がちょっと入っているようですし・・・ 他にニンジン・ニラ・キャベツ。そして坂内自慢のいつものチャーシュー。チャーシューは何時食べてもホンマ美味い。小ライスのお供にはこれで十分。

 麺もいつもの水気が多そうなつるつるの中太縮れ麺。具も含めて量はかなり多めです。

 期間限定商品の開発にあまり積極的ではない坂内がたまに期間限定商品を作るとこんなもんかなぁ、と思わざるを得ない完成度の低い一杯でした。坂内もチェーン店にしてはデフォルトの商品の出来が秀逸なので、そこから弄れば弄るほど悪くなるという通弊を免れないのかも。

 なお「焦がしごまみそラーメン」の販売は12月7日までとのこと。

|

2020.10.23

おとなの塩soba@西川口 ~ 塩そば

Otona002

 青木町公園の北辺りの住宅地内でポツンと営業。西川口が一応最寄り駅になりますが。かなり距離があります。ちょうど1年ぶりの再訪。先客、後客ともゼロ。

 店内の券売機ボタン先頭の「塩そば(880円)」を注文。ランチサービスなし。メニューは他に醤油そば、赤い彗星(坦々麺)、塩ざるそば、醤油辛そばなど。

 店内はカウンター3席(従来から1席減)と2人卓×1、4人卓×1。卓上には胡椒とフルーツ酢。おしぼりサービス付き。

Otona001

 スープは無化調で「大山鶏を使用」「あご、いりこ、あじ、昆布、鯖、かつを節を掛け合わせた」ダブルスープ。塩は「淡路島の藻塩等を5種類ブレンドし、2種類の昆布でお出汁を丁寧に取り、あさり、はまぐり、渡りかに、エビ、ムール貝と匠の大山鶏を合わせたトリプルスープ」と相変わらず能書きがごちゃごちゃして難儀ですが、単なる鶏ベースとは完全に一線を画したコク深さ、そして味わいの多層性が特徴的。

 塩ダレは妙にでしゃばらず、しかも出汁の出来がよほどいいのか無化調にありがちな物足りなさは微塵も感じられず。食べ進むと若干塩がうるさく感じられるようになったので、店お勧めのフルーツ酢を垂らすと味わいが一段とマイルドになって食べやすくなります。

 麺は自家製で細めストレート。まるで蕎麦のような心持ちざらつきのある口当たりで、若干硬めの仕上がりですが、スープとの相性、絡み具合とも文句なし。

 具は豚と鶏のチャーシューが3種、さらにアスパラ肉巻きも加わって具はやたら賑やか。他にかいわれ、先メンマ、白髪ネギ、きざみネギ、バジルパウダー。そして柚子皮がアクセントを添えています。

 

|

2020.10.22

水沢@大宮 ~ 鶏豚骨白

Mizusawa002

 大宮駅西口の北、駅に隣接した「DOM」につながる駐車場ビル「DOM Part2」の1F。「一番軒」の跡地。先客ゼロ、後客1。隣に長岡生姜醤油らーめんがウリの「みずさわ」があり、同一資本系列なのかも。というか、この店も「一番軒」の単なるリニューアルなのかも???

 店内の券売機ボタンを見て基本と思しき「鶏豚骨白(700円)」を注文。替玉無料等のランチサービスはなさげなので、「ごはん小(100円)」を追加。麺は細麺or中太麺から選べ、更に麺の硬さの好みも聞かれたので、「細麺・硬め」でお願いしました。

 メニューは他に鶏豚骨の黒、赤、みそ、辛みそなど。

 店内は縦長カウンター4席と4人卓×3。卓上には胡椒、ラー油、醤油、すりごま、紅しょうが、おろしニンニク。辛子高菜は見当たらず。

Mizusawa001

 とろみがかったスープは屋号に「自家炊き鶏・豚骨」を冠するだけあって、豚骨ベースながら鶏の旨味もはっきりと感じられてなかなか面白いのですが、残念ながら異様にしょっぱくて飲む気が失せるレベル。出汁が悪くないだけに上手く作れば首都圏にありがちなマイルドな豚骨ラーメンよりははるかに面白そうなのに、このバランスの悪さは何なんだろう? こんなこともあろうかと「ごはん小」が非常に役立ちました。

 麺は黒い粒々が点在する全粒粉入りの細麺ストレート。心持ちざらつきのある口当たりで、硬めにしたため若干ごわつきも感じますが、これはこれで一興。麺を食べている分にはスープの異様なしょっぱさはあまり感じられず。麺量は150gあるらしく、替え玉必須というほどでもなさげ。

 チャーシューはとろっととろけるタイプでご飯のいいおかずに。他にキクラゲ、海苔、刻み青ネギ。

|

2020.10.21

麺屋武蔵 巌虎@秋葉原 ~ らー麺

Iwatora002

 秋葉原電気街口から中央通り・万世橋交差点を西へすぐ。ほぼ7年半ぶりの再訪。先客ゼロ、後客4。

 券売機を見ると数多あるボタンの上半分はつけ麺類で完全につけ麺推しの店のようですが、「らー麺(870円)」を注文。並・中・大盛同値段のようなので「大盛」でお願いしました。さらにニンニクの要否を聞かれたので「あり」で。

 店内はL字型カウンター15席。席間に仕切り板を設け、しかも席毎に水ポット・箸・スープ割り用のポット・割りばし・消毒用アルコールなどを置いた代わりに調味料類は置いてありませんでした

Iwatora001999

 とろみがかったスープは判りやすい動物魚介系ながら魚介というか節系の旨味がかなり前に出た感じ。ただ魚粉のざらつきは感じず。背脂たっぷりのこってり系で、食後にちょっと放置すると油膜が出来るレベル。それは別に構わないのですが、醤油がきつすぎて味が濃すぎてこのままでは全く飲む気が起こりません。そこにニンニクを入れるといかにも味を重ね過ぎた感じで、これは蛇足だったかと。

 麺は平たい極太麺でデフォルトでもかなり堅めで、まるで二郎系のようにワシワシと食べ進む感じに。ほぼストレートながら強いねじれが入っていますが、つけ麺と同じ麺なのかな? スープはさっと絡む程度なので、濃すぎるスープも麺をいただく分には全く支障ありません。もちろん麺もスープに負けることなく、相性はまずまず。なお大盛でもスープとの量的バランスは保たれている代わりに、さほど麺量が多いようにも思えず(つけ麺と違って麺量の明示なし)。

 チャーシューは程よく脂が差して、しかも肉の旨味をちゃんと残した煮込み加減で悪くありません。茹でもやしは箸休めにはちょっと力不足。他に刻みネギ、海苔、メンマ。

 つけ麺メインだけれども品揃えの一環としてラーメンを出している店の割にはマシなほうと思いましたが、やはりこの店はつけ麺が無難そう。

|

2020.10.20

魁力屋 足立鹿浜店 ~ カレーまぜそば

Kairiki_sika002

 魁力屋が2020年10月15日から期間限定&路面店限定で「カレーまぜそば(税別780円)」を出していることに気づいて、比較的近場にある足立鹿浜店を往訪。先客3、後客10くらい。

 足立鹿浜店は今年4月17日に出来たばかり。荒川にかかる鹿浜橋の東、鹿浜交差点の北にあり、最寄り駅は無いも同然。

 店内は郊外店らしく広々としており、横長カウンター5+6席と6人くらい座れるボックス席5セット。卓上にはたくあん、刻み青ネギ、餃子のタレ、一味、ラー油、酢、ラーメンコショウ、おろしニンニク、豆板醤、中農ソースと盛りだくさん。

 「カレーまぜそば」は「数種類のスパイスを魁力屋独自の製法で調合した特製カレータレと特製の麺を和え、色とりどりのトッピングをのせた汁なしまぜそばです。日本の国民食ともいわれるカレーと食べごたえのある中太麺という新しい組み合わせで誕生させた魁力屋が自信をもっておすすめする逸品です。特製カレータレにはリンゴとはちみつを隠し味に加え、辛さの中にもほのかな甘味と香辛料の風味で旨味を絶妙に感じていただける1杯に仕上がりました。」というのが魁力屋のウリ文句。

Kairiki_sika001

 ビジュアルは台湾まぜそばそっくりで、麺の上に刻み海苔、卵黄、刻みネギ、刻み玉ねぎ、水菜、そしてカレータレを混ぜたひき肉といったところ。卓上の刻み青ネギをあとから少々追加。

 ウリ文句にはいろいろ書いてありますが、端的にいえばカレータレはかなり和風寄り。蕎麦屋のカレーとか、昭和の安モンのカレースタンドにありがちな感じでかなり甘目。スパイシー感はもっぱらカレー粉から来ている風。とはいえ悪くはありません。

 むしろ問題は麺かなあ? 中太ストレートタイプでもっちりとした食感は悪くないのですが、麺に力強さが無くてまぜそばにしては少々物足りないかと。この辺は普段まぜそばどころかつけ麺すらメニューにない魁力屋の泣きどころかと。またまぜそばにしてはひき肉がちょっと少ないかも。

 魁力屋は税別料金なのが災いしてか、内容に比べると往々にして割高な感じがしてなりませんが、「カレーまぜそば」はそれが顕著な感じ。 得意ではないジャンルに果敢に挑戦してみた意気込みは評価できますが、この出来だと近所でまぜそばを食べたほうが安くて量が多くて、しかも美味いのは明らかで・・・

|

2020.10.19

とくちゃんぽん@リンガーハット

Tokuchan002

 リンガーハットが「創業祭」として2020年10月8日から期間限定で販売中の「とくちゃんぽん(690円+税=759円)」を試食。

 「とくちゃんぽん」は、「特製のとんこつ醤油スープと豚の背脂、たっぷりの国産野菜を組み合わせました。こってりとしながらも野菜の甘みが溶け込んだ、優しい味わいのちゃんぽんです。押し麦入りの特製肉味噌を溶かすことで味の変化をお楽しみいただけます。」というのがリンガーハットのウリ文句。

Tokuchan001

 ちゃんぽんなので具沢山のせいか配膳時の見た目では判りにくいのですが、思いのほか背脂が多くてかなり脂っぽいのが最大の特徴。それゆえリンガーハットのメニューとしては珍しくかなり食べ手を選びそうな一杯だと思います。どこが「優しい味わい」なのでしょうか・・・ そしてこの脂のせいか、総カロリーはレギュラーの長崎ちゃんぽんの倍近くに跳ね上がっています(苦笑)。

 特製肉味噌を溶かす前にベースとなるスープを確認したところ、普段のスープよりは多少豚骨強めといったところでしょうか。醤油はあまり自己主張せず。

 で、押し麦入りの特製肉味噌をちびちび溶かしてみましたが、全部溶かしても全体が味噌味に支配されるほどではなく、やや甘目にシフトする程度。これだとスープに溶かさず、味にアクセントをつけるべくちょっとずつ箸につけながら食べたほうがマシだったと思うも時すでに遅し。

 具はキャベツやもやし主体に、ニラ、かまぼこ、さつまあげ、コーン、ニンジン、キクラゲ、ほんのちょっとだけ小エビ&豚肉とお馴染みの品々。麺もこれまたいつもの中太ちゃんぽん麺。

 総じてハズレではないがレギュラー化を期待したいとも思わず、といったところでしょうか。

 なお「とくちゃんぽん」は10月31日まで販売予定とのこと。

|

【DAZN観戦記】20年第23節:浦和 6-0 仙台 ~ ああ、全試合仙台戦だったらみんな幸せなのに・・・(仮定法過去風)

・柏戦で掴んだ「何か」がもともと相性が良い仙台相手についに大爆発!! 全くケチのつけどころがない、仙台とは何回やっても圧勝間違いないパーフェクトゲームでした。

《スタメン》

・共に前節から中3日、かつ3連戦の最後ですが浦和はなんと前節とスタメン全く同じで、柴戸も関根もベンチどまり。デンはベンチにも入らず。前節ベンチ外の関根がベンチに入ったので鈴木大がベンチ外に。また控えGKが彩艶から福島に。

・柏戦の内容が良かったので、コンディションに大きな問題はない以上あえてスタメンを弄らなかったのでしょうし、長い長い試行錯誤を経てようやく大槻監督が最適メンバーを見出した結果なのかもしれません。

・言い換えればこれまで欠かせないメンバーと思われたデン・柴戸・関根が怪我や出場停止でスタメンから外れたことで一気に選手の序列が変わってしまったのかもしれません。

・大槻監督はすっかり「サイコロ博打」の魅力に取りつかれたようで、「組長というか胴元自ら博打にハマってどうすんねん?」という気がしないでもないのですが、この試合に関して言えばまさかサイコロが良い目しか出ない「インチキサイコロ」と化すとは!!!

・仙台は平岡→シマオ、パラ→柳、松下→田中、関口→石原、山田→クエンカとスタメン5人入れ替え。ベンチに故障明けの蜂須賀が復帰しましたがCB吉野、CH兵藤、FW赤崎&ジャーメイン&西村が怪我で苦しい布陣。クエンカは長期の故障明けでこれが今季初スタメン。CBアピアタウィアは流経大在籍中の特別指定選手。

Yuruki

《試合展開》

・DAZN解説柱谷氏は仙台のフォーメーションを4-4-2だと言っていましたが、クエンカのポジションがフリーダム過ぎてどう見ても4-4-2には見えないので、今季の仙台の基本フォーメーション4-2-1-3ないし4-2-3-1と解釈しましたが真相不明。また今の仙台は前から積極的にボールを奪いに行くスタイルで、浦和にとってはボールを持たされるよりは組みしやすい相手でした。

・立ち上がりは可もなく不可もなく、まさに五分五分でしたが、8分縦パスを出そうとしたCH田中を橋岡が高い位置でブロック。こぼれ玉を拾った武藤から左サイドに流れる興梠→ボックス内に入る汰木がヒールで流す→後方から突入した長澤が詰めると、見事な中央突破が決まって浦和先制!!

・この場面ショートカウンターというもともと今年の浦和が得手とする形ですが、刮目すべきなのはフィニッシュに関わる選手数が日に日に増えていること。柏戦ではミシャ以来の戦友で相性抜群の興梠&武藤のコンビネーションに汰木が絡んでくる場面が何度も見られましたが、先制点では長澤が、その後もCHの片方がしばしば前線に顔を出す場面が見受けられました。

・長澤も試合後「監督からボランチは1枚がバランスをとって、もう1枚はどんどん攻撃参加をするように、ペナルティーエリアの中に入っていくようにと指示はあったので、チームの狙いどおりだったかなと思います。」と語っており、それを忠実に実行した格好。

・また興梠と汰木がポジションを替えるかのように相互に斜めに走って仙台守備陣の穴を突き、その穴を広げる様も印象深いものが。

・浦和先制後は仙台がボールを支配し、浦和が4-4-2で構えてカウンターを狙う構図に。22分西川のロングフィード一発で汰木が仙台最終ライン裏に抜け出る決定機がありましたが、汰木は飛び出してきたGKスウォビィクを交わせず。汰木はこれまでボックス内で勝負するタイプじゃなかったからGKを交わす芸風が身に付いていないのかも。

・しかし、16分にエヴェルトンの縦パスから、29分には岩波のサイドチェンジを受けて汰木が左サイドを独走してクロスを入れるという似たような場面があって、前節からの好調を維持している模様。

・逆にマルティノスは序盤良くも悪くもこれといった見せ場がありませんでしたが、36分エヴェルトンが得たFKをマルティノスが直接決めて2点目。マルティノスのFKはジャンプした壁を越えて右ポストスレスレ、わずかに中へ突き刺さる見事なもので、もともと左寄りに立っていたGKスウォビィクはどうにもならず。

・このFKを得たのもボールコントロールに手間取る田中の背後を急襲したマルティノスの良い守備が契機。まさかマルティノスが守備で褒められる時代がクルトワ!!! この辺でもう「インチキサイコロ」の臭いがプンプン・・・

・さらに38分汰木が高い位置で椎橋の横パスをカットしてからのショートカウンターが炸裂。汰木のスルーパスを受けた興梠がボックス内でGKに倒されてPK。興梠は裏抜けした時点でGKをチラチラ見ていて、あかたも汰木に「PKのもらい方」を伝授しているようなしてなりませんが(笑)、その後自らPKを難なく決めて3点目。

・前半終了間際にもロングカウンターが炸裂。岩波のボール奪取からマルティノスが持ち上がって武藤へ縦パス。武藤はそのままボックス内まで持ち込んでシュートを放ちましたが枠を捉えきれず。どう見てもファーを併走するマルティノスに出したほうが得点の可能性は高そうで、ここは浦和の寿司屋のプレッシャーが悪いほうに働いたのかも。

・仙台は右SB飯尾を高い位置に押し出してクロス攻撃の形は時折見せるものの、浦和DF陣が今日も奮戦してなんら穴を開けることなく淡々と弾き返していました。木山監督は40分に左SB柳を故障明けの蜂須賀に代えましたが、仙台左サイドがボコられている訳ではないので傍目には全く意図不明。

・唯一危なかったのは13分仙台CKからの流れで飯尾のシュートで終わった場面ですが、そこに至る前にボールが明らかにゴールラインを割っているのを審判団が見逃したという一コマがあり、ゴールラインを割ったのを見てからボールを蹴りだしたつもりのエヴェルトンが激怒!! こんな形で失点した日にはせっかく築き上げた「あ行主審の良心」という家本主審の高評価が粉々になりかねないでしょうに。

・木山監督は後半頭からCH椎橋に代えて松下に代えましたが戦局に全く変化はなく、前半に続いて仙台が浦和を押し込みながらも何もできずに、浦和がひたすらカウンターを狙う展開。傍目には代えられて然るべきなのは田中のほうだと思いましたし、実際木山監督も「本来であれば90分ピッチに立ち続けるプレーではなかったと思います」という評価だったようですが、前半でもう敗戦処理と割り切って経験を積ませに行ったのかも。

・51分興梠のサイドチェンジを受けた汰木のクロスを興梠がやや難しい体勢ながらヘッドで決めて4点目。この得点、汰木のクロスもさることながら斜め後ろから飛んでくるクロスを、どフリーとはいえ前に出てきたGKにぶち当てずに正確にゴールに流し込むってどんな荒業やねん??? 柏戦ではイージーな決定機を2度外して興梠の衰えと疑ってしまいましたが、もともと難しいゴールのほうが決まるタイプなんだよなぁ、興梠は。

・それにしてもこの時の仙台DF陣は酷かった。全員汰木を見ていて後方から走りこんでくる興梠を誰も見ていない。シマオ・マテって昨年まではJ1屈指の屈強なCBという評価だったはずですが、今年長期離脱を経て悪いほうに別人と化していて、この試合では全く良いところなし。渡邉監督時代みたいな、相手にけが人が出てもお構いなし、ファウル上等みたいな守備じゃないと持ち味が出来ないのかも。 

・これで勝負ありとばかりに大槻監督は53分興梠と前半イエローをもらった宇賀神に代えて、レオナルド&山中を投入。

・レオナルドは投入直後の57分ロングカウンターのチャンスで武藤の縦パス一本で仙台最終ライン(ともはや呼べる状態ではないのですが)の裏に抜け出す絶好機があったものの、本人もゴールを確信したであろうGKを巧く外してのシュートは無常にもポストを叩いて得点ならず。しかし、67分山中CKからの流れでマルティノスがボックス内左側から深く抉っての折り返しをレオナルドが詰めて5点目。

・この場面、サイドを深く抉ってのアシストは前々節鳥栖戦の決勝点を髣髴させるもので、これぞマルティノスの真骨頂。しかもぐじゃぐじゃ人数だけはいる仙台守備陣に当てることなく正確にレオナルドへパスを出せるのもさすが。さらにいえばこのCKを得たのはショートカウンターからのマルティノスの際どいミドルシュートを辛うじてGKが弾いたところから。もはやサイコロとは呼ばせない!! 今こそマルティノスイヤー!!

・また巧くマークを外してパスを受けやすいところに立っているのもレオナルドの持ち味。というか、この時の棒立ち仙台守備陣はまるでちょっと前の浦和なんですが(苦笑)。

・大槻監督は中3日での3連戦最終日であることを考慮してか、69分エヴェルトン→柴戸、武藤→杉本、さらに77分 マルティノス→関根と順次交代。杉本とレオナルドの相性の悪さというか、レオナルドが杉本を全然信用していないのは相変わらずでしたが、レオナルドが汰木を信用していることがはっきりと判ったのがこの時間帯の収穫。

・そして86分仙台が前からハメようとして全くハマらないという、これまたちょっと前の浦和にありがちだった惨状をあざ笑うかのようにGK西川からきっちり繋いでのカウンターが炸裂。引いた杉本からボールが出てくることを信じて右サイドを激走する橋岡も見事なら、そのクロスを絶妙なポジション取りでほぼフリーで受け、かつ妙技過ぎるトラップで決定機を作るレオナルドもまた見事。ボックス内での仕事師ぶりを存分に見せて6点目。

・88分には関根が超高い位置で田中からボール奪取。あとは関根のクロスをレオナルドは流し込むだけというハットトリックの絶好機がありましたが、ここはGKの好守に阻まれました。仙台はスウォビィクのおかげで6失点で済んだという感じ。スウォビィクに敢闘賞。

・仙台は59分にクエンカに代えて長沢を投入してからようやく「浦和殺し」らしいクロス攻撃が形になり始め、79分にはバーを叩く場面もありましたが、その場面ですら一応槙野が長沢に競っており、ちょっと前までありがちだった完全にフリーで撃たれるような場面はついぞなかったような。傍目には最初から長沢がスタメン、また田中ではなく松下がスタメンならもうちょっとマシな試合になったような気がしてなりませんが。

・驚いたことに家本主審はATを1分しか取らず。あまりにもズタボロな仙台の姿に家本主審も憐憫の情を覚えたのか、とうとうタオルを投げいれたいうことなのかも。

《総評》

・柏戦で掴んだ手応えはどうやら本物だったようで、「ボールを奪ったら素早く攻める」形はアホほど作れましたし、しかもSHがガーーーッと縦に走ってその折り返しをFWが決めるような単純極まりない形だけではなく、先制点のように多くの選手が絡む形での得点が見られ始めたのは非常に良い兆候です。しかも多くの選手が敵守備陣を攪乱する動きをした結果で!

・またもうちょっと長い目で見れば「マルティノス、サイコロの旅」システムを始め、かつエヴェルトン&長澤のCHコンビを発見した点で名古屋戦がターニングポイントだったのかもしれません。あの試合の前半でマルティノスが吉田をタコ殴りにしたところから浦和は何かを掴んだのかも。そして長い長い試行錯誤を経て、ついに大槻監督は最適スタメンを発見して柏戦でプチブレイク。そして今日の圧勝劇に。

・ただこの試合は興梠が試合後のインタビューで思わず「相手がちょっと」と口をモゴモゴさせてしまうレベルだったのも確か。前からプレッシャーをかけに来る割りには、ビルドアップが巧いとは言い難い浦和相手にすら良い形でボールは奪えず。しかも前でプレッシャーがかかっていないのに最終ラインが高いのでその裏を狙われ放題。

・また6割以上ボールを支配しているのに攻撃の形が作れないので、攻めきれずにカウンターを食らうことが非常に多い。おまけにJ1レベルにない選手がCHにいて自爆ボタンを連打!! そしてカウンターを食らったら最後、最終ラインは全く粘りが無くて相手FWはやりたい放題。これじゃGKスウォビィクもたまらんわ・・・

・ゆえに何かを掴んだかもしれない浦和の真価が問われるのは次節守備が固いC大阪戦でしょう。ここで結果はともかく内容で互角に闘えたのであれば大槻株の評価もぐぐっと上方修正して良いと思います。宇賀神出場停止で山中スタメン濃厚という大ハンデ付きですが(つД`)

・ただ気になるのは今浦和が掴んだ「何か」は結局のところ興梠と武藤の相性の良さに全面的に依拠しているだけで、どちらかが欠けると元の木阿弥というオチになってはいないかということ。せめて片方が杉本でも機能すると良いのですが・・・ 両SHに守備不安がある以上、これまた守備にはあまり多くを期待できないレオナルドが使いにくくなっているようなので・・・ 柏木全権委任システム同様、世代交代を踏まえるとあまり持続性がないかも・・・


《選手評等》

・個人的なMOMは汰木。2得点の興梠でもマルティノスイヤーでも、中盤を駆け回って攻守両面で大活躍の長澤でも構いませんが、鳥栖戦のJ1初ゴールを契機に何かが変わった、明らかに一皮も二皮も剥けた汰木を推したいと思います。この大活躍を受けてたぶん山形から汰木宛に山のように新米やさくらんぼが送られてくるでしょう!! そして浦和営業は今こそ「汰木の抱き枕」を販売する絶好機!!!

・その反面関根は鳥栖戦での愚行が高くついたようで、鳥栖戦を契機にブレイクした汰木に完全にポジション取られた格好に。これが健全な競争というもので仕方ありません。

・マルティノスはとうとう「インチキサイコロ」と化してしまいましたが、もともと横浜Mになぜか大金叩いて獲得した選手なのでこれくらい働いて当たり前といえば当たり前。とにかく汰木の覚醒と同レベルで語るのがおこがましい話でしょう。

・先制点のようなボックス内突入は長澤は出来るけど柴戸は出来ない。この差で序列が入れ替わったのでしょう、たぶん。エヴェルトンと長澤のコンビだとどちらが前に出てもOKというのがCHの組み合わせとして理想的なのかも。

・今年の興梠はレオナルドの引き立て役になって点は全然取れない、二けた得点はとても無理と思っていましたが、ここに来てまさか主役に戻るとは・・・でも繰り返しになりますが世代交代の観点からは興梠依存&武藤とのコンビネーション依存)は本来良くないんだよなぁ・・・


---興梠--武藤---
汰木--------マル
--エヴェルトン--長澤---
宇賀神-槙野-岩波-橋岡
-----西川-----

(得点)
8分 長澤
36分 マルティノス
39分 興梠
51分 興梠
67分 レオナルド
86分 レオナルド

(交代)
53分 興梠→レオナルド
53分 宇賀神→山中
69分 エヴェルトン→柴戸
69分 武藤 雄樹→杉本
77分 マルティノス→関根


石原---デゲス---道渕
-----クエンカ-----
---田中--椎橋---
柳--シマオ--アビアタ-飯尾
-----スウォビク----

(交代)
40分 柳→蜂須賀
HT 椎橋→松下
59分 クエンカ→長沢
73分 道渕→関口
73分 ゲデス→山田

 

|

2020.10.18

【閉店】銀鈴@谷在家 ~ 白味噌とんこつ

Ginrin002

 花の枝橋で芝川を渡り、高速川口線をくぐってすぐ。東川口よりは明らかに川口市っぽいところですが、住所は足立区加賀。近隣に西友あり。日暮里舎人ライナー谷在家駅が最寄ですが駅から近いとはいえず。約1年半ぶりの再訪。先客・後客ともゼロ。

 数多くあるメニューの中から券売機最左列の「白味噌とんこつ(8500円)」を注文。スープは濃厚豚骨と魚介豚骨を選べるとのことだったので濃厚豚骨を選択。いつの間にか11時の開店から17時まで大盛無料サービスを始めていたので大盛にしてもらいました。さらにトッピング券を利用して煮玉子をつけてもらいました。

 メニューは他に赤味噌、塩とんこつ、正油とんこつ、煮干し正油とんこつ等々。他に各種つけめんやまぜそばなど。相変わらず正直何が推しなのか良くわからない、ラーメン専門店らしくなくなんでもあり状態の店です。

 店内はL字型カウンターが8席(12席あったのを減席)と4人掛けテーブル1卓。卓上にはカレー粉、魚粉、りんご酢、ニンニク油、ブラックペッパー、一味、海老ごまなど。以前はガーリックチップやサバ油があったはずですが、見当たらず。

Ginrin001

 スープはとろみ強め。店内の案内によるとスープは「18時間かけて仕込むゲンコツ・豚ガラ・豚頭の豚骨スープ。モミジ・鶏ガラで仕込む鶏白湯。ロース肉の一枚脂を香味野菜で香りづけしたロース脂。それぞれを別々に仕込んでブレンド」したものとのこと。しかし白味噌の割には白味噌らしい甘みは感じられず、むしろややしょっぱめ。

 白味噌ベースの味噌らーめんって、実際は塩分が高いのに白味噌の甘さにだまされて(?)ついついスープを飲み進んでしまい、あとで後悔というのが通り相場ですが、初手からしょっぱいというのはさすがになぁ・・・ 「ニンニク油をお好みで」との貼り紙があったので途中で投入したところ、多少味わいがマイルドに。

 三河屋製麺製らしき麺は平打ちに近い太めの緩い縮れ麺。つるつる、もっちりとした歯ざわりで濃厚スープにも負けず。とろみの強いスープが麺に絡みまくって、自然体でもどんどんなくなってゆきます。大盛だと量的にも十分。

 炒め物のもやしはややくたり気味。チャーシューはやや崩れやすいタイプ。トッピングしてもらった煮玉子はしっかり濃い目に煮込まれていて、濃い味のラーメンに乗せるのはもったいないレベル。上にパブリカや三つ葉が載っていますが、スープがスープなんで見た目が綺麗なだけで味わいにはほとんど影響なし。他に海苔、ガーリックチップ、メンマ、白髪ねぎ。

|

2020.10.17

創始麺屋武蔵@新宿 ~ らー麺・あっさり

Musashi002

 新宿駅西口から小滝橋通りを北へ。西新宿七郵便局の手前。

 一時外国人観光客だらけの店になってしまったので長らく放置していましたが、屋号を「創始麺屋武蔵」とマイナーチェンジしてリニューアルオープンしたと聞いて10年ぶりに往訪。先客2、後客ゾロゾロ。退店時にはほぼ満席となり、外国人観光客がいなくなった現在でもそれなりの人気を博しているようです。

 店内のタッチパネル式券売機は最初に紹介されるのがつけ麺なので、そちらが推しっぽいのですが、らー麺のパネルへ遷移して「らー麺・あっさり(900円)」を注文。並(150g)、大(200g)同値段なので「大」にしました。なお「らー麺」はあっさり味、こってり味、にんにく味の3種類。

 店内はL字型カウンター20席ほど。椅子が高くて席の間隔が狭く、いかにも長居お断りといった感。しかも席間に仕切り板を設けたのでますます窮屈に。「武蔵」系列の店は店員がバカ声でがなり散らすのが鬱でしたが、マスク着用&時節柄かなり小声になっていました(苦笑)。

Musashi001

 スープは動物系ベースに魚介を合わせたものですが、醤油がややうるさいのが難。リニューアルに際してサンマ節を復活させたのがウリと聞いていましたが、醤油がうるさいのが災いしてかサンマらしさは全く感じられず。池袋の「生粋」みたいないかにも食べ手を選びそうなサンマ臭さを想像していると間違いなく肩透かしに合います。

 「あっさり」を選んだせいか、スープに脂っ気はほとんど感じられず、魚粉のざらつきもなし。全体のバランスは悪くないだけにつくづく醤油がうるさいのが惜しまれます。

 麺は中太平打ちストレートタイプ。つるつるとした口当たり、かつもちもちっとした食感ながらもコシが強くて噛み応えがあり、濃い目のスープに負けておらず気に入りました。また大盛でもスープとの量的なバランスが崩れた感じがしないのも評価できます。

 売り物の角煮はこれまたちびちび齧りながら麺を食べ進む相棒としては絶妙の煮込み加減。張り切って煮込みすぎて妙に甘しょっぱくなってはいない辺りが良い。具は他に細メンマ、刻み青ネギ、海苔。

 相変わらずやや割高で、ラーメン屋だらけのこのエリアでわざわざここに行く必要はまるでないと思いますが、角煮の旨さだけは捨てがたいといったところでしょうか。

|

2020.10.16

牛すき膳@神戸・淡路屋(新大阪駅「旅弁当」で購入)

Gyusuki001

 新大阪駅の駅弁の品揃えも東京駅同様寂しいのなんの。関西の駅弁業者の雄「淡路屋」の商品の中から「牛すき膳」を購入。淡路屋では「生活応援キャンペーン」と銘打って、通常価格880円のところ100円引きの780円でこの弁当を売っていました。

Gyusuki002

 半分はすき焼き風に牛肉煮、糸こん、ごぼうを乗せた薄味の炊き込みご飯。牛肉煮は若干甘めですが、関西らしく、また駅弁にしては珍しいくらいに必要以上に味が濃くない、くどくないのが良いところ。がっつり食べたい方には量的に物足りないと思いますが、ビールが付いた夕飯にはちょうどいいくらい。

 あとはの半分には鶏肉煮、かぼちゃ煮、かぼちゃコロッケ、玉子焼、れんこん煮、昆布巻、椎茸煮、にんじん煮、がんもどき、柴漬け等々ビールのアテになりうるものがぎっしり。幕の内弁当とコンセプトは同じといえば同じですが、ご飯のほうで大きく変化を付けているので幕の内弁当にありがちな「どこで食べても大同小異」という誹りを受けることはないでしょう。

 アテには十分、かつそこそこ腹に溜まり、しかも駅弁にしては安い。さすが淡路屋、恐れ入りました。

|

2020.10.15

【DAZN観戦記】20年第22節:柏 1-1 浦和 ~ Wind is blowing from the Keniyan 女は恋(意味不明)

・撃ちも撃ったりシュート20本!! 数多の決定機を逃しに逃し、それどころか「サイコロの旅3」で早々に「はかた号」を引いていつもの敗戦コースと思いきや、その後も反撃にも見応えがあった好ゲームでした。

《スタメン》

・共に前節から中3日の一戦。浦和は前節から柏木→長澤、関根→汰木とスタメン2名入れ替えのみ。とにかく出場停止明けのデンがベンチにもいないのには驚きました!! 小破ないしコンディション不良としか思えないのですが・・・ また柴戸がようやくベンチに戻った反面、前節荒れ気味だった関根がベンチ外に。懲罰的な意味合いがあるかも?

・一方柏は前節と全く同じスタメン。なお高橋峻希が出場停止。またGK中村、CB高橋祐、CH戸嶋が負傷離脱中。

Kashiwa001

《試合展開》

・立ち上がりに浦和にいきなりビッグチャンス! 左大外に張り出した汰木からからなぜかぽっかり空いたDFラインの隙間に走りこんだ武藤へ斜めのパス。武藤の折り返しをボックス内で興梠が受けるもシュートは枠を捉えきれず。

・序盤の浦和はプレスが嵌まらず、リトリート主体の守備を余儀なくされる前節と似たような形に。しかし深い位置でボールを奪ってから無理に短くパスを繋ごうとせず、2トップに裏を狙わせるかのようにロングボールを多用したのが案外効きました。

・11分には槙野のロングフィードを最前線で武藤が収めたところから、武藤のフォローに入った汰木→興梠と?がる決定機を掴むも興梠のシュートはGKキム・スンギュに阻まれて得点ならず。

・柏は対浦和の定石通り19分、28分とオルンガへハイクロスを送ってきましたが、浦和DF陣も頑張ってフリーでシュートは撃たせず。36分三丸縦パス→江坂のフリックをアーク付近で受けたクリスティアーノの反転シュートを浴びるもGK西川が難なくセーブ。

・守備陣はオルンガ、クリスティアーノ、江坂とクソ面倒くさい攻撃陣を3人も抱える相手にドン引きにはならずに奮戦していましたが、案の定というかなんというか綻びの契機になったのがマルティノス。

・マルティノスは3試合連続でスタメン。しかも前節ATにダミーシステムまで起動させてスプリント回数といい、総走行距離といい、とんでもない数値を叩き出していましたから今節はさすがにお休みだろうと予想していたのですが、調子のいい選手を無理使いしがちな大槻監督の性癖が見事に仇に。そもそもマルティノスは疲労困憊でなくてもコンスタントに高パフォーマンスが維持できる選手ではなく、ムラっ気ムンムンの確率変数。所詮サイコロ。

・この日のマルティノスは序盤から守備で緩慢さを垣間見せ、しょーもないボールロストがあったり、守備に戻らずに興梠が仕方なく右SHを埋めたり。しかもそんなリスクを覚悟してあまりあるような破壊力を見せるわけでもなし。

・そして案の定41分マルティノスが右サイドから中へ入ってボールを出しどころに困ってコネコネしているうちに前後から挟まれてボールロスト。ああついに「はかた号」!! しかもマルティノスは縦パスを送ろうとしている三丸にプレッシャーをかけるわけでもなし。三丸は橋岡が攻め上がったがためにぽっかり空いた浦和右サイドへ楽々縦パス、フリーで縦パスを受けた江坂は岩波の股間を抜いてゴール!! 

・浦和DF陣は怖さの余りにオルンガに二人付いてしまい、逆を突かれた格好の西川も含めて江坂が単騎で仕掛けていきなり撃ってくるという予想をしていなかったのかも。

・その直後42分槙野のロングフィードでDFラインの裏に武藤が抜け出し、武藤のクロスが激走するマルティノスにわたる絶好機がありましたがシュートは枠外。これじゃなんのためのマルティノスなのか・・・ 全く収支が合わない「サイコロの旅3」でした。でもまたしてもロングボール攻撃が効いた=再現性のある攻撃だった点は評価していいでしょう。

・内容は悪くないのに先制点を取られてしまう。こうなると大敗か、あるいはスコア上は僅差でも全く追いつける感じがしないという内容ではボロ負けで終わるの今年の浦和のお約束。ところが、この試合はこれまでと一味も二味も違いました!!

・49分左サイドから汰木が右脚でクロス→武藤がどフリーでヘッドを放つもなんとGK正面。板さんが「へい、お待ち!!!」とばかりに握っていた寿司が無常にもカウンターから転げ落ちてしまいましたが、柏DF陣が試合開始からここまで全く武藤を掴まえられないのが不思議と言えば不思議。

・51分槙野がパスカットからそのまま攻撃参加。武藤・興梠・エヴェルトンも加わった華麗なパスワークで中央突破に成功する見せ場がありましたが、シュート体勢に入ったエヴェルトンをヒシャルジソンが辛うじて後方から阻止。そこで得た武藤CKを槙野がヘッドで狙うもGKセーブ。

・さらに54分柏のゴールキックを跳ね返してからのカウンターで宇賀神の縦パスを受けた興梠が長澤とのパス交換で左サイドを抜け出し、興梠のクロスが武藤に通る決定機を作りましたが、ここでもシュートは枠外。

・アホほど決定機を作りながらも1点が遠い浦和でしたが、59分マルティノスCKからのこぼれ玉を興梠が肩で押し込んで浦和ついに同点。最初にこぼれ玉を拾った汰木がオフサイド臭い位置にいましたが、江坂に当たったボールが汰木にこぼれたのでオフサイドにならないということなのかな?

・貧打浦和にこれだけ決定機を作られるとは夢想だにしなかったであろうネルシーニョはさすがに同点に追いつかれてヤバイと思ったのか、62分左SH神谷に代えてCB山下を投入し、山下を3バックの中央に据えた3-6-1(守備時5-4-1)にフォーメーションを変更。これで柏守備陣が武藤を掴まえやすくなったのか、これ以降浦和はこれといった決定機を作れなくなってしまいました。

・大槻監督は71分武藤→レオナルド、76分汰木→柴戸、興梠→杉本と代えるもさしたる効果はなし。杉本が投入直後に橋岡のクロスをヘッドで合わせたのが形になったくらいでしょうか。76分から左SHに回ったマルティノスはもはや守備に戻る燃料が全く残っておらず、投入されたばかりの杉本が左SHを埋めるどころか最終ラインの守備にも参加する始末。そしてレオナルド&杉本の「絶望2トップ」はこの日も噛み合う気配なし。

・攻め手を失った浦和は終盤柏のカウンターに晒される場面が目立ち始めましたが、槙野がオルンガに必死に対応し、クロス攻撃に対して全く穴を開けることなく、シュート体勢に入った相手にも粘り強く対応してブロックにブロックを重ねて柏にも決定機を作らせず、そのままドローで試合終了。

Kashiwa002

《総評》

・得点どころか決定機すらロクに作れず「先制されたらハイ、それまでよ!」な試合だらけの今年の浦和。そんな試合の連続なのに試合後監督どころか選手も「負けたけれども内容は悪くない」と語るのが不思議で仕方ありませんが、この試合は紛れもなく「勝てなかったが内容は悪くなかった」試合として評価して良いでしょう。いや、悪くないどころか、今年一番の内容だったかもしれません。

・昨年の浦和はシュートを20本も撃った試合が一つもなく、今年も2試合しかないらしいので、それだけでもこの試合が良く見えるのかも。しかも闇雲にシュートを撃ちまくったわけでなく決定機をアホほど作りに作りましたから、弊社従来製品比では長足の進歩!! しかもロングボールを多用した縦に速い攻めが何度も見られた上に、立ち上がりの決定機のように相手DFの間に巧く滑り込むという横浜Mや神戸が得意そうな攻めまで見られたのが何より良かったかと。

・まぁ興梠と武藤の相性の良さに依拠している面は多々あるとはいえ、「柏木全権委任システム」を封印し、かつ「サイコロの旅」が良い目を出すどころか明らかに凶と出ているにも関わらず、決定機がアホほど作れたのはデカいと思いました。

・ただ柏守備陣には怪我人が多発しているようで、3バックに移行するまで武藤を全く掴まえられなかったことに象徴されるようにコンビネーションに難があったのかもしれません。よって個人的には16位に沈む次節仙台相手にはもちろんのこと、その次の守備が超強いC大阪相手に好ゲームを演じてようやく大槻監督の評価を上方修正してもいいかなぁといったところ。願わくばこの試合が「マッチ売りの少女」とか「邯鄲の夢」とかになりませんにように。

・評価すべきなのは守備が強い相手と当たってみないと何とも言えない攻撃陣ではなく、かなり「浦和殺し」の形を作られたにも関わらず、その形からは決定機を与えなかった守備陣のほう。とにかく、柏のクロス攻撃に対してぽっかりマークがはずれているようなマヌケな場面は一度もありませんでした。最も怖いオルンガにすら自由は与えず。

・またクリスティアーノへの対応も厳しかった。立ち上がりに宇賀神が挨拶代わりにクリスティアーノを削ってしまい、その後も気の毒なことに何度かクリスティアーノが傷む場面がありましたが、オルンガといいクリスティアーノといい、ストロングポイントが判りやすい相手にはとにかくヒットマンでなんとかする大槻流儀が嵌まりやすいのかも。

・それだけ攻守両面で収穫がありながら、マルティノスがついに「はかた号」を引いてドロー止まり。さすがに「サイコロの旅」を3回も続けるのは無理というもので、ドローで終わる要素は多分にありました。

・内容からすれば勝って然るべき試合でしたが、そもそもシーズン序盤は内容で完敗しているのになぜか勝ち点3を拾った試合が山のようにあったことを思えば長いリーグ戦の中で帳尻はちゃんと合っているのだと無理やり納得することにします。

《選手評等》

・オルンガを完封した槙野が文句なしの殊勲賞&敢闘賞のダブル受賞。守ってはACLでフッキを完封した雄姿を髣髴させるような獅子奮迅の働きぶりを見せただけでなく、攻撃の基点にもなって3度の決定機を演出。ゾーンディフェンスとの相性の悪さを再三指摘されていますが、攻撃面で特定選手への依存度が高いチームと対峙した際の槙野は依然として輝きを放つようです。

・また守備面では宇賀神の貢献も大。故障明け後4試合連続スタメンと大槻監督に酷使され気味なのが気になりますが、守備が全く計算できない山中からついにレギュラーの座を奪還した模様。

・エヴェルトンはどうやら長澤と相性が良いようで、相互に積極的に前に持ち運ぶ場面が多々見られるように。

・一方興梠は同点に追いつくゴールを決めたとはいえ、序盤2回の決定機を決められなかったのを気に病んでか、試合後のインタビューではまるでお通夜状態。守備に、あるいはボールの引き出しに奔走しまくった挙句に決定機逸ならともかく、立ち上がりでしたからなぁ・・・ 連戦がベテランの身にはきついのか、ちょっと興梠の衰えを感じざるを得ない場面でした。

---武藤--興梠---
汰木--------マル
--エヴェルトン--長澤---
宇賀神-槙野-岩波-橋岡
-----西川-----

(得点)
59分 興梠

(交代)
71分 武藤→レオナルド
76分 汰木→柴戸(柴戸がCH、長澤が右SH、マルティノスが左SHへ)
76分 興梠→杉本
90+3分 マルティノス→山中

-----オルンガ-----
神谷---江坂---クリスティ
---三原--ヒシャル---
三丸-古賀--大南-川口
-----スンギュ-----

(得点)
41分 江坂

(交代)
62分 神谷→山下(3-6-1にフォーメーション変更。山下が3バック中央へ)
67分 川口→鵜木


※写真は試合に一切関係ありません

 

|

2020.10.14

喜多呂@天神橋筋六丁目 ~ カツ丼

Kitaro001

 大阪メトロ堺筋線天神橋筋六丁目駅から中津のほうへ向けて徒歩10分程度。住宅街のど真ん中にあるトンカツ屋さんです。先客・後客ともゼロ。

 この店は福井風のソースカツ丼が名物で、早速カツ丼セット(税別1250円)を注文。

 店内はカウンター7席と6人卓×1、2人卓×1。さらに2階もあるようです。トンカツ屋さんらしく、店内にはほんのり脂の香り。

Kitaro002

 トンカツをさっとウスターソースに 潜らせただけで、キャベツなどを乗せない超シンプルな構成。ソースにスパイシーさはあんまり感じられず、しっとり目の仕上がり。しかもウスターソースにしては心持ち甘め。カツはサクッと噛み切れるのはいいのですが、かなり淡白な味わい。店が「程よい脂身がジューシーなモモ肉」というのはだいぶ違うような気も。これはこれで胃もたれせず、悪くはないのですが。

 シンプルなソースカツ丼にありがちな欠点は飽きやすいこと。でも、そこで大活躍するのがサラダ。オレンジ色のドレッシングがたっぷりをかけられた千切りキャベツは思いの他量があり、これがあれば全く飽きずに食べ進められます! さらに味噌汁や漬物も援軍に! 単品と150円(税別)しか変わらないので、ここは絶対にセットがお勧め。

 なお丼は広口ですが底が浅いので、見た目ほど量はありません。

|

2020.10.13

海鮮丼@なか卯

Kaisen_nakau002

 「なか卯」が2020年10月1日より期間限定販売中の「海鮮丼(690円)」を試食。前回往訪時にもらった無料券を利用して「はいからうどん・小」を付けてもらいました。なお「はいからうどん」は温/冷が選べるそうで、冷で。

 なか卯はサーモン丼、ほたていくら丼、鉄火丼といった海鮮系の丼ものを頻繁に発売してきましたが、意外にもそれらを盛り合わせた海鮮丼を試食した覚えはありません。

Kaisen_nakau001

 海鮮丼」は「ほんのり寿司酢をきかせたご飯のうえに、錦糸卵、きざみ海苔、4種の海鮮具材(甘えび・まぐろ・サーモン・いか)をたっぷり盛りつけた、見た目も華やかな一品です。ぷりっぷりの甘えびや角切りにしたなめらかな舌触りのまぐろ、脂がのったサーモン、歯ごたえのあるいかが奏でる食感のハーモニーを口いっぱいに楽しめる、”いろんな海鮮を一度に楽しみたい!”という方にぴったりの商品です。」というのがなか卯のウリ文句。

 酢がきつ過ぎるというなか卯が往々にしてやらかしがちな弊は免れていましたが、どういうわけかまぐろやサーモンが堅めで「なめらかな舌触り」とか「脂がのった」という感じはせず。なか卯の海鮮ものは期待値が高いので、やや評価が辛口に過ぎるのかもしれませんが。

 ただ海鮮ものの丼はコロナ禍の影響で「くら寿司」や「すし松」などの回転寿司がテイクアウトにも対応できる丼ものをワンコインで出すようになったため、丼ものチェーン店で海鮮ものに特徴があったなか卯の優位は急激に揺らいでいるような気も。こうなると、おいおいなか卯はより得意な親子丼に活路を見出すようになるのかも。

 またなか卯でうどんを食べるのは超々ひさしぶりですが、冷だとなか卯のうどんって思いのほかコシが強くて、こちらは事前の期待値が著しく低かったのでポジティブサプライズに。ちょっと食べ足りない時のおまけとしては十分すぎる出来で、今回の試食はうどんのほうが収穫大でした。

 なお「海鮮丼」は11月下旬まで販売予定とのこと。

|

2020.10.12

牡蠣ちゃんぽんうどん@丸亀製麺

Kaki_marugame001

 丸亀製麺が2020年9月29日から期間限定で売り出し中の「牡蠣ちゃんぽんうどん・大(860円)」を試食。「豚ちゃんぽんうどん」も同時発売中。店では同じく併売中の「タル鶏天ぶっかけうどん」の宣伝に力を注いでいましたが、そちらは見ただけで胃もたれしそうで全く食指が伸びず。

 期間限定モノにありがちな、麺だけ先にもらって、その後にレジ横で調理したものを麺にのせるオペレーションですが、「ご注文をいただいてから、ぷりっとした身が特徴の牡蠣をバターでソテーし旨みを引き出します」という調理に結構時間がかかるのか、引換券を渡されて座席で待つ羽目に。この感じだとフードコート店では売ってないかも。

Kaki_marugame002

 牡蠣ちゃんぽんうどんには広島県産の浜ゆで牡蠣が5つ。しっかり焼きが入っていて「ぷりっと」という形容がしっくりくるほど水分は多くないと思いますが、牡蠣の味わいを楽しむには十分な仕上がり。

 他に具はもやし、ニンジン、キャベツ、コーン、キクラゲ、カマボコといったところ。ちゃんぽんにしてはちょっと野菜の盛りが寂しいかなぁ・・・

 スープはうどんとの相性を考えてか和風仕立てで、「毎日お店で北海道産の真昆布と複数の削り節から引くかつおの風味漂う白だしをベースに仕立てております」とのウリ文句なので「近江ちゃんぽん」のスープみたいなものを出してくるのかな?と期待したのですが、白濁した見た目通り動物系出汁もそれなりに効いたごくごく普通のちゃんぽんスープ。強いて言えば脂っ気を全然感じないくらいでしょうか。でも新奇性はあまりない代わりに安心して頂けます。

 まぁハズレではないのですが、これならリンガーハットで秋冬限定で販売される「かきちゃんぽん」のほうがより無難で美味いだろうなぁ、と思ったのもまた事実。

|

2020.10.11

北京らーめん@南鳩ヶ谷 ~ ゴジラらーめん

Pekin002

 南鳩ヶ谷駅から122沿いに南へ。隣の「銚子丸」のほうがやたら目立ちます。ほぼ3年ぶりの再訪。先客ゼロ、後客7。外見はぱっとしませんが、この辺は案外飲食店が少ないせいか、近所で働いていると思しきオッサン達が作業着姿で三々五々やってきて早い時間帯から店はそこそこ賑わっています。かなり大きな建物ですが2階は営業には使っていない模様。

 メニューは豊富ですが、店イチ押しの「ゴジラらーめん(840円+税=924円)」を中辛で注文。麺は細麺と平麺が選べるとのことなので平麺で。

 外観同様、内装も古ぼけたなんでもありの街の中華料理屋風ですが、実態は中華料理屋というよりはかなりラーメン屋寄りの店です。厨房沿いにL字型カウンターが9席と4人卓×8。コロナ対策にかなり気を遣っていて、テーブル間にもビニールの幕が垂れ下がっています。卓上にはラー油、醤油、酢、ブラックペッパー。

Pekin001

 大きな丼にスープが並々と注がれて登場。ラーメンはやはりこうでなくては!!! なお豆板醤が一緒に出てきました。

 辛さが売り物と言っても、味わいは「中本」チョイ似の旨辛風。但しとろみは全くありません。一味唐辛子とラー油によるストレートに辛いタイプで痺れはありませんし、そもそも「中辛」だとピリ辛にも及ばない感じ。辛さどころか、コクもなんかイマイチなので別添の豆板醤や卓上のラー油を投入してなんとか満足行くものに。もっともいかにも塩分高そうなスープなので、ほとんど飲まずに残してしまいますが。

 強い縮れの入った平麺はなんかチープな感じで、カップヌードルの麺を若干幅広にした塩梅でしょうか。でもスープが見た目と違ってあっさり目なだけに相性は悪くありません。また丼が大きいけれども麺量は標準的。

 ゆでた白菜やキャベツがどっさり、卵とじがたっぷり入っている他、小さなチャーシューとにら・きくらげが少々。

 ハズレではないのですが、この出来だともう日高屋の冬の定番と言いながらほぼ半年間販売している「チゲ味噌ラーメン」で十分で、コストパフォーマンスの悪さが際立ってきたような気も。

|

【DAZN観戦記】20年第21節:鳥栖 0-1 浦和 ~ これがダミーシステムの力なのか・・・

・基本的には双方とも決定機が少ない塩分多めの試合でしたが、その割には西川のPK阻止あり、ATに入ってカウンター炸裂による決勝点ありと無駄に派手な展開に。どんな形であれ勝利は嬉しいものです。

《スタメン》

・久しぶりに週央に試合がなく、中5日の浦和は前節一発レッドで出場停止のデンに代えて岩波を起用した他、杉本→武藤、長澤→柏木とスタメン3人入れ替え。結果的にミシャ以来の古参兵をフル活用(笑)。ベンチには久しぶりに鈴木が戻った他、伊藤に代わって汰木がベンチ入り。柴戸は酷使され続けてとうとう小破した模様で、2試合続けてベンチ外。

・水曜に順延になっていた第10節(G大阪戦)を消化して中2日の鳥栖は原川→大畑、金森→石井、チョ・ドンゴン→レンゾ・ロペスとスタメン3人入れ替え。CH原川がなぜかベンチ外となり、本職SBの内田がCHに入ったのがサプライズ。

・鳥栖はCBエドゥアルドと高橋秀が共に故障離脱中で、超過密日程にも関わらず本職CBが薄いのが悩みの種。

Tosu004

《試合展開》

・鳥栖は前節G大阪戦でのスタイル同様、自ら積極的に細かくボールを動かしながら敵陣に迫るスタイル。よって普段の浦和であれば比較的組みしやすいはずですが、残念ながら柴戸&青木の故障が祟って中盤にボールを狩れる選手がおらず(CHの片方に長澤を起用しなかったのが謎)、高い位置で全然ボールを奪えず、深い位置でボールを奪ってもカウンターは不発と試合の入りは芳しくありませんでした。

・ただ浦和が早々に前プレを諦めてリトリート主体の守備に切り替えたのは、金監督が試合後「背後を取る動きが本当になくて、相手に脅威を与えることができなかったかなと思っています」とボヤいている通り、鳥栖にとっても予想外だった模様。従って試合の入りが相対的に良かった鳥栖も11分内田の縦パスを受けた小屋松が反転シュートを放ったくらいで決定機を掴むどころかシュートもたいして撃てず。

・19分原のGKへのバックパスを興梠がカットして武藤に繋ぐ絶好機がありましたが、武藤のシュートは原にブロックされて得点ならず。興梠が好調なら本職CBではない松岡を交わして自分でシュートを撃っていたと思うのですが、ここで松岡に対して圧倒的な質的優位を示せなかった興梠はちょっと寂しいかも。

・給水タイムを挟んで29分、41分とマルティノスが右サイドを深く抉ってからの折り返し、30分興梠が中盤に下がってボール奪取からのカウンターといずれも決定機には至りませんでしたが浦和らしい攻撃が垣間見られ、42分宇賀神の縦パスを受けて単騎左サイドを突破した関根がそのままボックス内に突入してシュートを放つもバー直撃!

・ただその後の流れで橋岡のクロスに反応した関根が足裏を見せてGKに突っ込む形になってしまい、当然ながらイエローに。それだけならまだしもその直後にアフターチャージで主審に注意される一幕が。チームも関根個人もあまり上手く行かない状況に直面してメンタル的に参っているのかもしれませんが、いくらなんでももう25歳になる選手がこれではいけません。

・そんな関根を大槻監督が前半限りできっぱりと諦めたのは当然と言えば当然ですが、代わって入ったのは汰木ではなくなんと杉本(左SHへ武藤が回る)。鳥栖も後半頭からレンゾロペスに代えて林を投入。試合後の金監督の弁では、浦和が前からプレッシャーをかけに来るとの想定のもとに逃げ場としてレンゾ・ロペスをスタメン起用したようですが、完全にその目算が外れたのでスピードがある林に切り替えたようです。

・46分柏木が素早いリスタートからのロングフィード→興梠が原と競り合いながらループシュートを放つも枠外。48分マルティノスがリャンのコントロールミスを突いて高い位置でボール奪取&自らミドルシュート。55分鳥栖のゴールキックを跳ね返してからのカウンターでマルティノスのクロスを逆サイドから宇賀神が詰めるも撃ち切れず。ただこの55分の攻撃はダイレクトパスの連続で鳥栖の守備陣を掻い潜っており、かつ攻撃にも人数をかけていた点で、ATの一連の攻撃以外ではこの試合の見どころだったと思います。

・ところが58分鳥栖がリャンに代えて高橋義を投入した辺りから試合は一転して鳥栖ペースに。64分浦和左サイド奥深くに侵入した樋口のグラウンダーの低いクロスをボックス内でフリーの林がまさかの空振り。しかしその直後、アーク付近で縦パスを受けた林に対して岩波がスピードで振り切られてボックス内でラグビータックルをかましてしまうような恰好になり、当然ながらPKに。

・いかんせんPKに関してはあまり多くを期待できないGK西川ゆえ大槻監督は早々と失点を覚悟したのか長澤&汰木の投入を準備していましたが、驚いたことに西川なりにキッカー林の情報を持っていたようで、立ち位置が心持ち右側寄り。林との駆け引きが奏功したのか、林のシュートにわずかに指先が触れ、ボールはポスト直撃!! とにかく先制されたら試合終了の今年の浦和にとって意味合いがデカすぎるPK阻止でした。

・ただその直後に興梠→長澤、武藤→汰木と代え、柏木を前目に上げて4-4-2というより4-4-1-1っぽいフォーメーションに変更するも戦況は全く好転せず。柏木を前目で使う形はキャンプで試行していたはずですが、さすがに即座には機能せず。

・むしろ74分鳥栖の小屋松→金森、石井→本田の2枚替えが効いて、浦和は何度も右サイドを金森に脅かされる始末。しかし、そこから決定機を作れないのが鳥栖の悲しさで、惜しかったのは75分金森のクロスが逆サイドの右SB森下に通り、森下が切り込んでシュートを放った場面くらい。

・鳥栖はサイド奥深く侵入するところまでは何度も出来ていたのに、そこから浦和が超苦手とする「ファーへのハイクロス攻撃」を仕掛けずに折り返してグラウンダーでのシュートばかり撃たせていたのが不思議でした。豊田がいたら即死だったような気がしてなりませんが、ハイクロスに対する浦和の守備は往々にしてマークが完全に外れているので、FWに背の高さはあまり必要ないんで・・・ 

・金監督は試合後「相手に恐怖を与えられたかというとそうでもないですし、相手がどうこうというよりも今日に関しては自分たちに少し迫力がなかったのかなと思います」と語っていますが、浦和の苦手なところを突かなかったからなぁ・・・

・鳥栖は84分最後の切り札チアゴ・アウベスを投入。清水時代にアホほどやられた選手ですが、如何せん故障が多いのが難点。この試合も故障明けで久しぶりの出場でしたが、本調子にはほど遠いようで87分好位置でのFKも場外クラスの特大ホームラン・・・

・鳥栖のしょっぱい攻撃を凌いだ浦和はATに入ってついに反撃開始。AT+1分柏木のボール奪取からのカウンターでは柏木のクロスをエヴェルトンが撃ち切れず。AT+2分西川ゴールキックからの攻撃で汰木クロス→ファーでマルティノス折り返し→どフリーで中央に走りこんだエヴェルトンのシュートは枠を捉えきれず。柏木だのマリティノスだの守備に多くを期待できない選手を抱えた状態で早い時間帯から中盤を走り回らざるを得なかったエヴェルトンにATにシュート精度を求めるのは酷というもの。

・しかし、AT+3分林のシオシオ攻撃をクリアしたボールが最前線の杉本へ。杉本は松岡を背負いながらもボールをキープし、右サイドを激走するマルティノスへ繋ぎ、マルティノスのクロスを逆サイドから汰木が泥臭く蹴りこんでなんとか浦和が先制。

・その後は柏木に代えて山中を入れて5-4-1にシフト。またマルティノスは最後の最後で得意のコケ芸を披露し、しかも倒れたままボールを離さないという鳥栖からすれば滅茶苦茶ムカつくであろう円熟のコケ芸で大見得を切ったところでようやくお役御免。何の紛れもなく浦和が逃げ切りに成功。

Tosu002

《総評》

・浦和が中5日、鳥栖が中2日というだけでなく、コロナ禍を受けて鳥栖は15連戦中の11試合目だったらしく日程面で浦和が超有利。かつ鳥栖には本職のCBがいないにも関わらず、今日も今日とてたいして決定機は作れず、守っても鳥栖のクロス精度やシュート精度の低さ、それ以前の攻撃のアイデアの乏しさに助けられた場面も多々あっての辛勝。65分のPKを決められていればそのまま敗戦といういつものコースにもなりかねなかった辛勝中の辛勝でしたが、どんな形であれ久しぶりの勝利は嬉しいものです。

・前後半ともボールを6割弱鳥栖に支配されましたが、やはりこういう試合展開のほうが浦和は得意で、ATになってついにストロングポイントであるカウンターが炸裂。辛うじてとはいえ、得意の形で勝ったのですから前向きに評価して然るべきなのかもしれません。気分的には高揚感を隠せないのも事実ですが(苦笑)、如何せん相手が相手で、浦和の弱点を全然突いてこないのにはとにかく助けられました。

・今日も今日とて「マルティノス、サイコロの旅」システムは最後の最後でJALで一気に千歳へ飛ぶという「かいしんのいちげき」が飛び出して見事な大団円を迎えました。ただそこに至るまでのマルティノスの守備の怪しさはハンパなく、リトリートして4-4-2の守備ブロックをつくるはずがどう見ても4-4-2にならないとか、相手を追っかけてなぜか逆サイドまで走ってしまうとか、大阪→四国くらいの短距離夜行バスの目を連発していたような気も。強い相手にはその致命的な欠陥を突かれるんだろうなぁ、たぶん。

《選手評等》

・何だかんだと言ってもこの試合のMOMはマルティノス。芳しくない戦況を反映してか80分くらいにはマルティノスの表情は既に虚ろで、てっきり電池切れと思ったのですが、まさかそこからマルティノスが再起動してATに大仕事をやってのけるとは!!これがダミーシステムの力なのか・・・ マルティノスは走りも走ってスプリント回数は両チームでダントツの38回。総走行距離も浦和ではエヴェルトンに次ぐ約11、4km。

・そして汰木はついに浦和で初ゴール(同時にJ1での初ゴール)。何度も出場機会を与えられながらゴールを決められずにいたのを汰木も気に病んでいたようで、ゴール直後にはゴールネットの中で柏木に抱きしめられながら「やっと取れたぁ・・・」とポツリ。降格の恐れがない下位チーム同士の一戦とは思えない、スポ根漫画なのか少女漫画なのかよく判らないけれども妙に派手な一場面でした。

・汰木は左サイドからカットインしてからのシュートが得意の形でしたが残念ながら恐ろしく精度が低く、まるでこの試合に向けてやってきた台風14号の進路のようにカーブを描きながら枠を逸れてしまうのがほとんど。そんな汰木の浦和初ゴールが得意の形で綺麗に撃つものではなく、逆サイドから泥臭く詰める形だったのが個人的には感涙もの。

・綺麗でなくてもいい。チームメイトを信じて懸命に走る。それが結果的にゴールに繋がる。その走る姿こそ私は大好きで、たぶん大方の古参の赤者も求めているものだと思います。おめでとう、汰木。これでようやく汰木も浦和の一員になった気がします。

・鳥栖は大畑・松岡・樋口・石井・本田と下部組織出身の選手がゾロゾロ。今や鳥栖U-18は九州一円から選手を幅広く集められるくらいに評価が高いらしく、今年ついにプレミアリーグに昇格。鳥栖は極端な経営難に見舞われているので下部組織出身の選手を大量に起用せざるを得ないという側面もあるのでしょうが、下部組織でのキャリアが長い金監督が教え子を巧く使いながら、資金が乏しい中で勝ち点をコツコツ拾ってゆく姿は涙が出ます。一方浦(ry

Tosu003

---武藤--興梠---
関根--------マル
--エヴェルトン--柏木---
宇賀神-槙野-岩波-橋岡
-----西川-----

(得点)
90+3分 汰木

(交代)
HT 関根→杉本(武藤が左SHへ)
66分 興梠→長澤(4-4-1-1気味にシフトし、柏木がトップ下へ)
66分 武藤→汰木
90+4分 柏木→山中
90+6分 マルティノス→鈴木大

Tosu001

---ロペス--石井---
小屋松-------樋口
---内田--リャン----
大畑-松岡--原--森下
-----高丘-----

(交代)
HT レンゾ・ロペス→林
58分 梁→高橋義
74分 石井→本田
74分 小屋松→金森
84分 内田→チアゴ・アウベス

※写真は試合に一切関係ありません

|

2020.10.10

アイアン麺@十条 ~ 醤油メン

Iron001

 十条駅の西「十条銀座・西通りアーケード街」から続く仲通り商店街内。商店街の先に「なるみや」や「雨ニモマケズ」あり。先客ゼロ、後客5。

 店内の券売機ボタン先頭の「醤油メン(500円)」を注文。ランチサービスなし。

 メニューは他に「ウシジロメン」「アブラメン」など。往訪時は「つけメン」には×印が点灯。なお「醤油メン」は「塩」にも出来るとのこと。後客の注文は二郎系を意識したと思しき「ウシジロメン」が圧倒的でした。

 店内は厨房前縦長カウンター4席、壁際に4席。さらに3人卓×1、4人卓×1。卓上には七味、ブラックペッパー、酢、ラー油、ラーメンのタレ。水セルフ。おしぼりサービスあり。

 もともと「アメリカンダイナーバッキーズ」というステーキ屋がラーメン専門店になったものだそうですが、店内はステーキ屋にしてはやたら狭くてショットバーみたいな雰囲気。そこに座席を目一杯詰め込んだ、今時珍しい密なスタイルなので、そういうのを気にする方は避けたほうがいいでしょう。

Iron002

 元ステーキ屋らしく牛肉から取ったスープが自慢。食べ始めはすき焼きの旨味と甘みに非常によく似た味わいが新鮮で、良くも悪くも牛骨スープにありがちな癖は一切感じられず。ただかなり脂がきつい上に、食べ進むにつれて少々醤油がうるさく感じられるようになり、甘さも悪いほうに作用して飽きやすいかも。揚げネギみたいな風味はどこから来ているのかな?

 麺はいわい製麺製の中細ストレートタイプで若干ざらつきのある口当たり。やや柔らかめの茹で上がりなのに、スープの絡みがイマイチなせいか、なんだか粉っぽい味わいなのは残念。麺量は170gとのことですが、そんなにあるかなぁ??

 牛肉のチャーシューは見た目通りの柔らかしっとり仕上げ。他にナルト、メンマ、海苔、刻みネギ。

 細かい難点はあるものの、これでワンコインとは驚愕すべき出来。おいおい他のメニューを試してみます。

|

2020.10.09

選べる極旨ソースの牛ステーキ丼@松屋

Beefsteak001

 松屋が2020年10月6日より期間限定で発売中の「選べる極旨ソースの牛ステーキ丼(750円)」を試食。

 「牛ステーキ丼」は、ステーキ専門店「ステーキ屋松」の大ヒットメニューで、ソースはステーキ屋松直伝の「和風オリジナルソース」と松屋オリジナルの「洋風ガーリックソース」の2種類が選べるとのこと。洋風ガーリックソースだと良くも悪くもいつもの松屋の味になってしまうのは明らかなので和風オリジナルソースにしてみました。

Beefsteak002

 「テスト販売時に売切れ続出がニュースにもなった話題騒然の牛ステーキ丼!はみ出るボリュームのお肉にオリジナルソースが絡んだ逸品です!」とのウリ文句ですが、「デカ盛り」を頼まないと「はみ出るボリューム」には程遠いような・・・

 牛ステーキは大きめにカットされています。肉は硬いというほどではありませんが、しっかりと噛みしめながら食べ進まざるを得ません。ただ噛みしめているうちに肉の旨味を堪能できるので、これはこれで一興。

 和風オリジナルソースはやや酸味強めで、脂が目立つステーキをさっぱりといただくのに一役買っています。またやたらソースの力でなんとかしがちな松屋には珍しく、ソースの量が控えめで松屋にしては薄味なのが気に入りました。

 ステーキの脇にあるのは大根&ニンジンの酢の物かと思いきや「彩りキラキラピクルス」。個人的にはピクルスは苦手でハンバーガーやサンドウィッチなどからは抜いてもらうのですが、「彩りキラキラピクルス」はやたら酸っぱい系ではなくやや甘みがあるせいか、脂っぽいステーキに対して絶妙な箸休めに。

|

2020.10.08

子亀@加須 ~ 肉みそうどんセット

Kogame001

 超久しぶりに加須のうどんを賞味。加須は北関東にありがちな麦作が盛んなエリアで、不動ヶ岡不動尊總願寺の門前でうどんを参拝客にふるまってもてなしたのが「加須うどん」の始まりなんだとか。

Kogame002

 往訪したのは東武伊勢崎線加須駅北口から徒歩15分程度、加須警察署の近く。かなりの有名店のようで11時の開店直後に入店したにも関わらず先客6。しかも時節柄相席を避けているせいか、退店時には店外に待ち客が5人ほど出来ていました。

 この店は「冷汁うどん」がイチ押しのようですが、それは他店で試食済なのでここでは「肉みそうどん・冷(620円)」を注文。さらに天ぷら、季節の炊き込みご飯、小鉢が付く「セット(400円)」を注文しました。なお店はうどん専門店ではなく、一応蕎麦もあります。

 店内は4人卓×7と小上がりに4人卓×5と、カウンターが全くない郊外店らしい構成。

Kogame004

 うどんの上に肉味噌のみならず、温泉玉子や細切りきゅうりが付いて来ます。案内に従って一頻りまぜまぜ。

 うどん自体は典型的なつるつるもっちり系。口当たりは柔らかめですが、思いのほか弾力性があるタイプ。これはこれで悪くありませんが、「冷」でこの感じなら「温」だと柔らかすぎて好みから外れていたかも。また量はやや少な目で、しかも味わいが単調で飽きやすいので、大盛ではなくセットを付けたのは正解でした。

 肉味噌は甘目。てっきり辛味噌だと思い込んでいたところ、完全に意表を突かれました。別皿で辛味噌が付いてくるのでこれで好みに応じて調整してくれということなのでしょうが、温泉玉子が入っているせいか、全部溶かしこんでもピリ辛にすらならず。その代わりひき肉の旨味を活かす方向なのかも。

Kogame003

 炊き込みご飯は薄味なのはともかく、硬くてパサつき加減なのが残念。天ぷらはイカ天&ニンジンのかき揚げでしたが、ニンジンの刻みがやたら大ぶりなのは北関東仕様なのかなあ? 小鉢は昆布の煮物でした。

|

2020.10.07

さのいち@川口 ~ さのいちラーメン

Sanoichi002

 川口駅東口から南東へ伸びる本町大通りを進み、西友や成田山分院の裏辺り。先客ゼロ、後客3。

 店内の券売機ボタン先頭の「さのいちラーメン(650円)」を注文。ランチサービスなし。、

 メニューは他に特製玉子とじラーメン、山椒香る四川風つけ麺、さらに往訪時には夏季限定&限定20食の冷し檸檬ラーメンも用意されていましたが、見事に方向性がバラバラ。

 店内は厨房に向かってカウンター4席(但し1席は荷物置き場化)、2人卓×4、3人卓×1。卓上にはおろしニンニク、醤油、酢、ラー油、黒こしょう。

Sanoichi001

 濁りのあるスープは鶏ガラベースの動物系主体+αといったところでしょうか。卓上の能書きには「白だし香る、優しいスープ」とありますが、その肝心の白だしが正体不明。しょっぱくならない範囲内にカエシは抑えられていますが、いささか物足りないので卓上の黒こしょうを投入。

 麺は菅野製麺所の中太の強い縮れ入り。屋号から察するに佐野ラーメンを意識した感じのつるつる&ピロピロした口当たり。若干硬めの仕上がりですが、「青竹手打ち」みたいなのをイメージさせるにはあんまりコシは強くないかも。また量が若干少ない気がしたので大盛(+100円)がベターかな。

 チャーシューは「大将が毎朝仕込む、ホロホロ溶ける」と謳っている割には若干パサつき加減で旨味が抜けちゃった感じ。他に薄いメンマ、ナルト、海苔、刻みネギ。

 方向性が違うメニューを揃えているので、いろいろ試してみます。

|

2020.10.06

安福亭本店@長岡 ~ 老麺

Anfuku001

 長岡駅大手口を出て駅前のアーケード街を直進。大手通り交差点を南へ。途中「小嶋屋本店」の前を通過。駅から1kmくらい離れているので地元民で歩いてくる人はまずいないかも(苦笑) 7年半ぶりの往訪ですが、その間に外観・内装とも改装した模様。

 11時の開店10分前に到着したときは店先にこそ先客はいませんでしたが、駐車場の車の中で待機している人がちらほら。後客数え切れず。退店時にはカウンターとテーブル席がほぼ埋まった感じ。

 店内の券売機でボタン先頭の「老麺(800円)」を注文。ランチサービスなし。ただフツーに「老麺」を頼んでいる人はあまりおらず、「大油入り」とか「大盛」とか「チャーシュー」とか「メンマ」とか、果ては「油抜き」など何がしかのオプションを付ける客が非常に目立ちました。

 店は郊外店らしくゆったり、かつテーブル席主体。店中央に島式カウンター14席、店左側に4~6人掛けテーブルが6卓、右側にの小上がりに4人卓×3、6人卓×1。「案内された席から動くな」との注意書きは健在。水セルフ。

 卓上にはブラックペッパー、ホワイトペッパー、餃子のタレ、醤油、酢、ラー油、おろしニンニク、ニンニクチップ。なおネギ取り放題なのがこの店の特徴だったのですが、そのサービスはなくなったようです。

Anfuku002

 表面に背脂がびっしり浮いており、デフォルトでも脂の量がかなり多め。食べ始めは若干かえしがうるさいかな?と思いますが、それはすぐに慣れて大過なし。ただ残念なことに出汁がイマイチになった様な・・・昔は煮干しの香り&味わいがもっとしっかりしていたような気がしましたが、現状はむしろ豚骨が前に出たような感じで、しかもその効きが強くなくて、正直なんだか物足りない。やむなく卓上のニンニクチップを早々と投入。

 麺は太めの緩い縮れ入りでつるつるした口当たり。もっちりと形容するにはちょっとコシが甘いかなぁ・・・ でもスープの出来がイマイチなせいか、この麺でもスープに対してやや強い印象を受けました。量はデフォルトでも多く、個人的には大盛にする必要皆無。

 チャーシューは薄くて柔らかめですが良くも悪くも特徴なし。他に細いメンマが少々と白髪ねぎ。

 ちょっと思い出補正が強すぎたかな?

|

2020.10.05

青島食堂 曲新町店@宮内(長岡市) ~ 青島チャーシュー

Aoshima002

 信越線と上越線の合流点=宮内駅から東へ徒歩5分強。長岡農業高校の先。駅の真ん前にある駅前店は6年前に行ったので、今回は少し離れたところにある曲新町店を往訪。

 11時の開店にちょうど間に合うように往訪したところ、なんと先客が10人強もいて、しかも早くも食べている人もいたので実態は11時よりもかなり前を店を開けているのでしょう。往訪日は駅前店が定休日だったので、こちらが混んでいる関係もあるのかも。後客もゾロゾロやってきて店内はほぼ満席になりましたが、回転が良いこともあって外待ちが出来るには及ばず。

 前回駅前店を訪れた際に客のほとんどがチャーシューメンを頼んでいたのを思い出して、店内の券売機で「青島チャーシュー(900円)」を注文。ランチサービスなし。メニューは「青島ラーメン」との2種類のみ。

 店内は厨房に向かって縦長L字型カウンター10席ちょっとと壁際に2~4人掛けのテーブルがずらずらっと。但しテーブル席といっても通路側には椅子がないので事実上カウンター席10席ちょっとといった感じ。卓上にはミル入りのブラックペッパーと缶入りの胡椒。摺りごま。

Aoshima001

 スープは豚骨など動物系ベース。かえしとのバランスが非常に良く、しかも旨み十分で表面の脂の層が目立つ割には全然くどく感じませんでした、見た目が黒々としている割にはしょっぱくもなく、ぐいぐいと飲み進められます。「青島食堂」といえば生姜が効いているイメージがありましたが、ここはやり過ぎ感が出ない程度、万人に好まれる範囲に抑えられていました。

 麺は並太のごく緩い縮れ麺。どういうわけか硬めの仕上がりでしたが、それでもスープとの相性は良好。麺量は175gとやや多め。

 チャーシューは肉の旨味を殺さない、程よい煮込み加減で気に入りました。他に青菜、刻みネギ、ナルト、メンマ、海苔。

 相変わらず飽きが来ない日常食として非常に良く出来た逸品だと思います。

Aoshima003

 ちなみに曲新町店の向かいに宮内店があり、駅前店と合わせて小さな街、しかも至近距離になんで3軒も同系列の店があるのか非常に不思議。宮内店は「製麺部」と表示されているので、それがメインなのかもしれませんが。

|

【DAZN観戦記】20年第20節:浦和 0-1 名古屋 ~ 柏木全権委任システムの次は「マルティノス、サイコロの旅システム」か!!

・アッと驚く為五郎ならぬマルティノスの健闘虚しく、お馴染みのパターンで先制点を取られた後は、全く得点の臭いがしないまま時の過ぎゆくままにこの身を任せ・・・というこれまたお馴染みの展開でホーム3連戦全て完封負け。

《スタメン》

・前節から中3日の浦和は武藤→杉本、汰木→関根、柏木→マルティノス、柴戸→エヴェルトンとスタメン4名入れ替え。何と言ってもマルティノスのスタメン抜擢がとにかく衝撃的!! 

・良くも悪くも何をやらかすのか、敵味方ともその挙動の意図がさっぱり判らない波乱要因マルティノス。良い目が出るか悪い目が出るかは全然判らないけれども、とにかくマルティノスがピッチ上に巻き起こすかもしれない混乱に大槻監督は一縷の望みを託したのかもしれません。2試合目で早くも効用が切れた「柏木全権委任システム」に代わる新兵器「マルティノス、サイコロの旅システム」!!

・汰木に代わってベンチに超久しぶりに伊藤が入ったのが目を惹く反面、酷使続きで疲労困憊の柴戸がとうとうベンチ外に。

・同じく前節から中3日の名古屋は前節から阿部→相馬、宮原→オ・ジェソクとスタメン2名入れ替え。

Saikoro

《試合展開》

・ゲームの入りは最悪。4分相馬の縦パスを受けた金崎が浦和右サイドでボールキープ。金崎の折り返しを受けた米本の縦パスがボックス内でどフリーの前田に通ってシュートを撃たれるという前回対戦時に再三やられたパターンをまたしても喫してしまいましたが、幸いにもシュートはわずかに枠外。

・7分には名古屋のショートコーナーからマテウスのクロス→大外の金崎がどフリーヘッドでヒヤリ(関根が辛うじてブロック)。

・しかし、10分には右サイドで吉田と対峙したマルティノスが単騎で吉田をぶっちぎってクロス。クロスを受けた興梠が反転シュートを放つ絶好機を掴みましたがGKランゲラックの好セーブで得点ならず。興梠の前で杉本がCBを釣りながらスルー、興梠の背後には関根もいてサイド攻撃としては理想的な形だっただけに残念無念。でもここは「マルティノス、サイコロの旅システム」が早くも良い目を出した場面でした。

・ただふっかちゃんはどこかのアレと違ってマヌケではないので、相馬の位置を下げて吉田と二人がかりでマルティノスに対峙(逆に言えば橋岡は安パイと見做されて半ば放置・・・)させ、浦和は早くもただボールを持っているだけでボールは前に進まず、典型的なボール持たされパターンに陥ってしまいました。

・この日のCHはエヴェルトン&長澤という見慣れない組み合わせで、どちらも相手の当たりに屈せずにボールをキープでき、ある程度ボールを持ち運びこともできますが、ズバッと縦パスを繰り出すのはあまり得意ではありません。よってボールを持たされる展開になると非常に辛い反面、しょーもないボールロストもないので名古屋に決定機を与えることもないという堅い試合展開になりました。

・また立ち上がりの大ピンチ以降は金崎に簡単にボールを入れさせず、ボールキープさせず、この辺りは前回大敗からの教訓を生かしているように伺えました。

・35分マルティノスの不用意すぎるファウル(これは「津軽号」を引いたイメージ・・・)で与えたマテウスFK→ニアで米本ヘッド&こぼれ玉に丸山が詰めるピンチがありましたが、西川が身を挺してセーブ。

・逆に42分自陣深い位置でボールを奪って、浦和得意のロングカウンターが炸裂。興梠の巧みなボールキープからがら空きの右サイドを疾走するマルティノスへロングフィード。吉田はボックス内でボールへチャレンジせずにスライディングしてマルティノスの進路を妨害しながら倒しており、PKでも全く不思議はない場面でしたが、荒木主審はPKを取らず。

・マルティノスはジャンプして吉田を避けざるを得ない状況でしたが、如何せん普段からオーバーな倒れこみが目立つ選手なので主審の心証が甚だ悪く、肝心なところでPKを取ってもらえなかったのかも。でも、ここは「サイコロの旅システム」の威力が最大限発揮された場面でした。

Hakata

・ところが常に良い目が出るとは限らないのが「サイコロの旅システム」の弱点。54分マテウスがエヴェルトンを振り切って浦和右サイド奥へ侵入。マテウスにはいったんマルティノスが対峙する格好になりましたが、マルティノスは大外にいた相馬を気にしたのか、なぜかより危険なマテウスのドリブル突破を放置!! ついにキング・オブ・夜行バス「はかた号」を引き当ててしまいました。

・ボックス内で橋岡がマテウスに対峙するもマテウスは楽々ファーへクロス。そしてクロスの先にはどフリーで金崎が待ち構えているという、もうアホほど見てきたパターンで失点してしまいました。

・金崎には最初関根がチラ見していましたが、一瞬見た後はずーーーーっとマテウスに目を奪われているのにも参りましたが、前田を両CB&宇賀神の3人でケアしていて金崎がどフリーというアンバランスはどこから来るのか黄金バットやで、ホンマに!! このマヌケさに比べればマルティノスの「はたか号」はずっと軽罪だと思います。

・ビハインドに陥った浦和は59分関根→柏木、杉本→レオナルドと代えて長澤を右SH、マルティノスを左SHに配して早々と「柏木全権委任システム」に移行。さらに64分長澤→伊藤と代えたものの、「柏木全権委任システム」に即座に対応できる前目の選手は興梠しかおらず(数少ないシステム会得者=関根を下げたのが謎)、縦パスはそれなりに入るようになったものの中央を締める名古屋守備陣を崩せる気配皆無。強いていえば74分柏木の浮き球パスがボックス内に侵入した橋岡に通った場面くらいでしょうか、チャンスになりかかったのは。

・そもそもコンビネーションの概念がないマルティノスと柏木全権委任システムの相性が良いわけがなく、またそれ以前にマルティノスは消耗しきって2日連続で「はかた号」に乗ったようなありさまで、もはやどうにもならず。マルティノスと伊藤の左右を入れ替える弥縫策も虚しく、81分にはとうとうマルティノスを諦めて武藤、宇賀神に代えて山中を投入するもやはり何の効果もなし。

・そして85分浦和CKからカウンターを浴び、途中投入のシャビエルをデンがやや後方から倒した格好になって決定機阻止で一発レッド!! デンのスピードならフツーはまず振り切られることはないと思ったのですが、シャビエルの緩急について行けなかったのか、あるいは前節からお疲れ感ムンムンだったデンを連闘させたツケがここで出てしまったのか。

・まあデンの退場があろうとなかろうと戦局は既に絶望的で、ビハインドに陥った後は決定機らしい決定機もなくシオシオで試合終了。

・荒木主審はマルティノスへのPKを取らなかった一方、デンへはやや厳しめの一発レッドを取ったとか、浦和CKを名古屋の選手がヘッドでクリアしているのが明白なのにゴールキックにする等浦和に不利な判定が目立ちましたが、それ以上に双方のラフプレーを容認しがちで怪我人を出しかねない状態だったので両チームとも不満が残るジャッジぶりだったと思います。


《総評》

・とにかく「マルティノス、サイコロの旅システム」が良い目を出していた前半は見応えがあり、ホーム3連戦全て完封負けという惨状にも関わらず、見所があった分3試合の中では一番マシな試合だったと思います。やはり大槻監督が今年の開幕以来ずっと狙っているカウンターが巧く炸裂した時の浦和はそれなりに面白い。それを再確認できただけでマシな試合だったと思います。

・ただ相手の守備網が整わないうちに速く攻め切る、あるいは個人技一発で守備網を無効にしてしまう「マルティノス、サイコロの旅システム」は如何せん不確実要素がでかすぎて常用しづらいのが辛いところ。最初に「はかた号」が出てしまえばそれで試合終了にもなりかねません。

・またそもそもマルティノスも既に3年目で今年末で契約満了。高額選手ゆえ金が無くなった浦和はパフォーマンスにムラがあり過ぎて使いづらいマルティノスとの契約更新を見送ってもなんら不思議ではありませんから、「マルティノス、サイコロの旅システム」にもあまり将来性はないと思います。

・関根がマルティノスばりにサイドを蹂躙してくれれば面白いのですが、残念ながら左サイドでは対面のオ・ジェソクに手も足も出ず。この辺りもマルティノスがいない時、あるいはマルティノスがはかた号を引きまくっている時にどうするのか、不安が残ります。

・それでも「マルティノス、サイコロの旅システム」がそれなりに見せ場を作った反面、絶望感しかなかったのは後半の「柏木全権委任システム」。前節FC東京戦同様、守備が固い名古屋相手には全く歯が立たず。

・ビハインドに陥った時のオプションとしての「柏木全権委任システム」は机上論としてはありなんですが、如何せんそのシステムを満足に運用できるリソースは限られている上に、超過密日程でそのシステムを満足に稼働・定着させるだけの練習時間はなく、そもそも柏木自体の残り時間も少ない中で、「柏木全権委任システム」に取り組むのはただの時間の無駄でしょう。

・で、結果はホームゲーム3連戦で全て完封負け。ホームゲームではその前の川崎戦も完封負けで4連敗。夏くらいまでは「浦和は試合内容に比べて勝ち点が不自然に多い」と言われていましたが、9月に入って内容相当の勝ち点に収斂しだしたと考えれば連敗も当然といえば当然なのかも。

・しょーもない試合内容なのに勝ち点3を拾えていた頃ならたぶん最初の決定機を興梠が決めていたのでしょう。でも今はそれが決まらない。わずかな差ですが、得点力が低いというか、そもそも得点機を作り出す能力が低い浦和には数少ないチャンスを決められるかどうかが結果を大きく左右しがち。まあ下位チームにありがちな話ですが。

・そして順当にボトムハーフの上のほうでフィニッシュしそうな塩梅ですが、ホーム3連戦全て完封負けという惨状を踏まえ、かつ来週は久しぶりに週央に試合がないというタイミングで、土田SDはチームの現状をどう考えているのか、なにがしか作文を出さないとマズいと思いますが、果たしてどうなることやら。

《選手評等》

・敢闘賞は前節に続いて文句なしでマルティノス。

・超久しぶりに出番を得た伊藤ですが、柏木全権委任システムは「伝説として聞いたことがある」くらいのキャリアしかないので途中投入されても噛み合う訳がなく、全く見せ場がないどころか、ボールコントロールを焦って相手スローインにしてしまうという悪目立ちもあって残念無念。超久しぶりに出た選手としては武富のほうがまだマシという印象で、せっかくの出場機会をフイにしてしまいました。

・「見たことがない選手に過剰な期待を抱くのはいいが、いざ出てくるとすぐに失望に変わる」というのはよくある話で、伊藤もその例に漏れず。高卒5年目で若くはない以上来年があるかどうか・・・


---杉本--興梠---
関根--------マル
--エヴェルトン--長澤---
宇賀神-槙野-デン-橋岡
-----西川-----

(交代)
59分 関根→柏木
59分 杉本→レオナルド
64分 長澤→伊藤
81分 マルティノス→武藤
81分 宇賀神→山中


-----金崎-----
相馬---前田---マテウス
---米本--稲垣---
吉田-丸山--中谷--オ
-----ランゲラック----

(得点)
54分 金崎

(交代)
69分 前田→シャビエル
89分 金崎→山﨑

 

|

2020.10.04

一向@神保町 ~ 焦がし味噌たん麺

Hitasura002

 東西線神保町駅を出て、白山通りから1本西側の通りを北へ。「ラーメン二郎神田神保町店」→「立川マシマシ」の跡地。向かいに「ザボン」と「用心棒」がある激戦区です。先客ゼロ、後客3。の斜向かい辺り。屋号は「ひたすら」と読みます。

 店内の券売機ボタンを見て基本と思しき「焦がし味噌たん麺(850円)」を注文。ランチサービスなし。食券を渡すと辛さ(無・少辛・普通・大辛・激辛)を聞かれたので大辛でお願いしました。なお+150円で「激辛」も可能。またメニューは「焦がし味噌たん麺」一本で、あとはトッピングでバリエーションを付けているだけのようです。

 店内はL字型カウンター9席のみ。卓上にはガラムマサラパウダーと酢。水セルフ。炒め物の油煙が客席までほんのり漂ってきます。

Hitasura001

 スープは動物系出汁がベースで生姜やニンニクでパンチを加えている感じ。また炒め物のせいかかなり脂っぽい。辛さのもとは専ら唐辛子ながら唐辛子を数種類合わせているようで、複雑なスパイシーさが特徴。そこに焦がし味噌の渋みも加わって多層的な味わいを織りなしています。と言ってもあまり飲む気は起りませんが。

 個人的には「大辛」が辛うじて美味しく頂ける上限のようで、正直「普通」で十分だったと思うも時すでに遅し。大汗どころか鼻水まで垂らしながら食べ進む羽目に。

 麺は中太の緩い縮れいり。心持ちざらつきのある口当たりで、しっかりとした噛み応えがあってスープに全く負けていません。

 チャーシューは大きく見えますが厚みはありません。炒めものはもやしだけのようで、刻み青ねぎは後乗せかな? 「たん麺」と称していますが、これではただの「もやしそば」に過ぎないような・・・

 店では「ごはんにスープと卓上のガラムマサラをお好みの量かけて、カレー風おじや」にすることを勧めていましたが、こんな脂っぽいスープでおじやっていかにも体に悪そう。

|

2020.10.03

こころ@蕨 ~ 台湾まぜそば

Kokoro002

 京浜東北線蕨駅西口から駅前の通りを直進。モスバーガーのある角を左折してすぐ。台湾まぜそばのチェーン店「こころ」は6年前に高田馬場店へ行って以来。名古屋名物台湾まぜそばですが、「こころ」は大田区大岡山が本店。先客1、後客10と早い時間帯から結構な客入り。

 店内の券売機ボタン先頭の「台湾まぜそば(850円)」を注文。食券を渡すとニンニクの要否を聞かれたので「あり」で。ただ昼時のためかにんにく抜きを頼んでいる客が結構いました。また並だと麺量が180gとまぜそばにしては少なめなせいか、大盛(+120円:270g)を頼んでいる客も目立ちました。

 メニューはまぜそば系以外に「台湾ラーメン」どころか「塩ラーメン」や「醤油ラーメン」「濃厚担々麺」も用意。また学生には九条ネギ・チーズ・メンマの無料トッピングor大盛りサービスも。

 店内は縦長カウンター6席と4人卓×1、2人卓×1。水セルフですが卓上にポットはなく、券売機横の給水器で。卓上には酢、花山椒、魚粉(?)。

Kokoro001

 卵黄、きざみ海苔、ニラ、刻みネギ、台湾ミンチ、魚粉などが織りなす派手派手しい外観、とりあえず天地を何度もひっくり返しながらまぜまぜ。

 この手のジャンキーな食べ物はどこで食べても正直大同小異だと思っていますが、ここのはやや味が濃すぎてくどい、しつこい嫌いがあるかなぁ。台湾ミンチのせいかのか、魚粉のせいなのか、タレのせいなのかよく判りませんが。そこで店お勧め通り、途中から酢をかけまわすと味わいに妙な尖りがなくなってぐっと食べやすくなりました。

 麺は極太ごく緩い縮れ入り。つるつるとした口当たりで、もっちりとした、コシがしっかりしたうどんに近いような食感。180gしかないのでぺろっと完食。丼の底に大量の台湾ミンチやニラなどが残るので、無料の「追い飯」を入れてもらって完食。量的には追い飯込みでちょうど良いくらい。

|

2020.10.02

【閉店】リンダ軒@新宿 ~ (豚骨醤油)ラーメン

Rinda001

 新宿駅西口から小滝橋通りを北へ。龍の家の隣。先客・後客ともゼロ。

 店内の券売機ボタン先頭の「ラーメン(700円)」を注文。こってりorあっさりを選べるので「こってり」で。ランチサービスなし。

 メニューは他につけ麺、油そば等。から揚げや餃子、ミニ麻婆とのセットものを推しています。

 店内は半円形カウンター8席と2人卓×4、4人卓×2。卓上には一味、ブラックペッパー、おろしニンニク。

Rinda002

 背脂たっぷりのスープは判りやすい豚骨主体の醤油味。ただ配膳時にニンニク臭がはっきりと漂ってくるあたりで想像がつくように、出汁をニンニクやその他諸々で補強している感じ。ただ見た目と違ってやたらしょっぱいとか味が濃すぎる弊は免れています。

 麺はストレート中細タイプ。水気が少なそうでややざらつきを感じるのはいいのですが、かなり硬めの仕上がりでもうちょっと茹でてほしいかと。ただ食べ進んでいるうちに次第にスープに馴染んでゆきました。

具は小さめのバラ肉チャーシュー、細メンマ、茹でもやし、刻みネギ。

 はやし田系の店らしいのですがはやし田本体とは似ても似つかない一杯で、場所柄に合わせて、あるいはコロナ禍による不景気を受けて低価格帯ラーメンにチャレンジした結果なのかなぁ? まぁ値段相応の一杯だと思います。

|

2020.10.01

本格中華の豚角煮丼@すき家

Butasukiya001

 すき家が2020年9月30日から期間限定で発売中の「本格中華の豚角煮丼(650円)を試食。豚角煮丼は最近松屋やなか卯からも相次いで発売されていて、そのパクリじゃないかという気がしないでもなく(苦笑)。また店外に幟などを立てて積極的に宣伝してはいませんでした。

 「本格中華の豚角煮丼」はすき家の商品開発部門が老舗中華料理店で30年間腕を磨き続けた本格中華のシェフと協力して、本格中華とすき家を融合させた「横濱中華飯店シリーズ」の第1弾とのこと。すき家ってなんか知らんけど「横濱」が好きだよなぁ・・・

 「とろける食感の厚切り豚角煮と、シャキシャキ食感の白髪ねぎを合わせた商品です。醤油ベースのタレを中国3大名酢の1つとして知られる鎮江香醋と、紹興酒で煮込み、味に丸みを持たせた豚角煮は、甘い香りの八角で香りにアクセントを加えました。」「コク深い豚角煮の下には、針生姜入りの白髪ねぎを敷き、清涼感のあるシャープな辛みと爽やかな香りでさっぱりとお召し上がりいただけます。」というのがすき家のウリ文句。

Butasukiya002

 ぱっと見で判る通り、豚角煮が小さめに刻まれているだけでなく、その上に餡がたっぷり。なか卯の豚角煮丼と比べると一目瞭然ですが、豚角煮をどーーーんと正面に打ち出した造りになっていないので少々がっかり。

 餡は旨辛系ではなくやや甘目。八角を加えているようですが、良くも悪くもほとんど気にならず。豚角煮&餡の下に針生姜入りの白髪ねぎを敷いたのはしつこさを緩和する点では絶妙手なのですが、味わいが中華ではなく和風寄りになってしまって痛し痒し。また香辛料が練りからしだというのも和風感を加速しているような。ここは山椒が欲しかったところ。

 はずれではないのですが、現状では豚角煮丼の先行2社には及ばないかと。

|

【DAZN観戦記】20年第29節:浦和 0-1 FC東京 ~ 迷走また迷走。そして大槻体制の崩壊を加速するだけに

・序盤は悪くはなかったのだがミスから失点した後は手も足も出ず。お馴染みの負けパターンでしたが、最後の「アタッカー祭り」でチーム崩壊が一層明るみになったような・・・

《スタメン》

・ACL絡みで前倒し開催された第29節。浦和は前節から中3日でレオナルド→興梠、杉本→武藤、関根→汰木、エヴェルトン→長澤、山中→宇賀神、岩波→橋岡とスタメン6名入れ替え。なお関根は今節出場停止。とにかく前節フル出場の柏木の連闘がビッグサプライズ!! しかも前節後半に続いて柏木をCHに配したことで二度ビックリ!! ミシャ時代から在籍する選手がゾロゾロとスタメンに並び、世代交代どころか一段と高齢化したような(苦笑)。

・ベンチメンバーはサブGKが再び福島に戻っただけで、スタメン&ベンチメンバーとも総じて新味無し。

・一方FC東京(以下「瓦斯」)は前節から中2日で中村帆→中村拓、オマリ→森重、バングーナカンデ→小川、品田→三田、内田→安部、オリヴェイラ→レアンドロ、アダイウトン→永井とスタメン7名入れ替え。なおディエゴ・オリヴェイラが出場停止。

・また瓦斯は東が故障で長期離脱中。さらに橋本と室屋が海外へ移籍したので、前回対戦時から1/3くらい選手が入れ替わった感じがします。

《試合展開》

・どちらもカウンターに持ち味があり、ボールを持たされると手詰まり感漂う似たもの同士らしい序盤で、どちらかといえばボールをより多く持たされたのは浦和のほう。浦和は積極的に前に出て高い位置でボールを回収し、汰木がドリブルでボックス内に突入したり、武藤がミドルシュートを試みたりと活発に動いてはいました。

・瓦斯の布陣はいつもの4-1-2-3ではなく、4-4-2ないしレアンドロがやや下がった4-4-1-1のように見えました。浦和のボール保持に対しては永井を前に残して4-5-1で守備ブロックを形成。

・ミシャ時代から在籍する選手をゾロゾロと並べただけあって、エリア付近でのフリックやスルーなど選手間の阿吽の呼吸に頼りまくった「ミシャの残り香」っぽい攻撃がまま見られましたが、ボールを保持した状態からは結局決定機は生まれず、決定機は19分自陣深い位置でボールを奪ってからのカウンター(柏木→武藤→興梠のシュートは枠外)=もともと浦和が得意とする形だったという皮肉な結果に。

・柏木はCHでしたが前節ほど「柏木全権委任システム」っぽい感じはせず、これまでのやり方の中でCHとしてふるまっている感じ。予想以上に柏木が守備で頑張っていて19分の決定機にも自陣でちゃんと守備に参加してボール奪取に寄与していましたが、総じて柏木CH起用というリスキーな選択をした割にはボールを持たされた時に何かが起きるという感じもせず、リスクの割にはリターンが少ないような気も。

・それでも瓦斯は浦和以上にボールを持たされると何もできない印象で悪くはないと思いましたが、34分槙野が縦パスを目の前のレアンドロにカットされ、そのままレアンドロにボックス内突入&シュートを許してヒヤリ(西川セーブ)。

・そして運命の37分、イーブンなこぼれ玉に対して柴戸がA・シルバに競り負けたのを契機に右SB中村が低いクロス。これはデンが楽々クリアと思いきやデンのクリアが不十分すぎて目の前のレアンドロに渡した格好になり、レアンドロ→永井と繋がれて永井のシュートはいったん西川が防いだものの、跳ね返りを再度永井に詰められて失点。

・とにかくデンのクリアミスが痛恨事でしたが、柴戸がボールを失った際に柏木がバイタルエリアをカバーする素振りすらないとか、はるか後方から駆け上がってくる中村を汰木が漫然と見送っているとか、デンのクリアミス以外にも失点の遠因がままあったような。

・これで先制されると滅法弱い浦和が、先制すると滅法強い瓦斯に先制されるという最悪の展開に。46分には中村の縦パス一本で永井が槙野の裏を取り、永井の折り返しからレアンドロに決定機(西川正面でセーブ)。

・浦和は瓦斯守備陣を崩せる気配すらなく、やむなく宇賀神がミドルシュートを放つも枠外。48分宇賀神クロス→ファーで橋岡ヘッドで折り返して興梠ボレーの決定機も中を固める瓦斯守備陣が楽々ブロック。その直後には瓦斯のロングフィードを西川が前に出てクリアしようとするもレアンドロにぶつけてしまう最近の「西川あるある」を披露。

・後半に入ると瓦斯の厳しいプレッシャーに晒されてビルドアップは全く形を成さず、ショートカウンターから決定機を許さないのが精一杯という惨状。なんとか「柏木全権委任システム」で低調な戦局を打開しようとしているっぽいのですが、柏木が見事に消されてただ浮遊している状態に。

・66分長澤→マルティノスでサイドアタックに活路を見出そうとするも、マルティノスはボールをこねこねしながら中へサイドへと誰とも連動することなく動き回ってチームは一段と混迷。敵味方とも予測不能なマルティノスのふるまい。まさにこれが「マルプンデ」の真骨頂。しかし、それでも75分にマルティノスが右サイドからアーリークロス→興梠ヘッドで決定機を演出。これが後半唯一の決定機。

・76分汰木→レオナルド(武藤左SH)の交代はなんら効果なし。そして84分には宇賀神に代えて山中を投入したのみならず、とうとう柏木を諦めて杉本を投入し、4-3-3ないし4-1-5ともとれる「アタッカー祭り」を試みる(=要するに中盤にいるのは柴戸のみ)も、前線までボールが渡らないので前にアタッカーを並べても全く意味がなく、杉本目掛けてのパワープレーもこぼれ玉を拾う選手がいないので完全に徒労に終わってそのまま試合終了。

・後半の瓦斯の決定機も77分にショートカウンターからレアンドロの枠内シュートがあったくらいでしたが、なにせ全く怖さがない浦和の攻撃をしっかり守備ブロックを作って中央で弾き返せばいいだけなので事故さえなければ1点で十分という感じの試合運び。傷んだ選手、イエローをもらった選手、お疲れの選手を順次代え、代打の切り札=アダイウトンを使うまでもなく交代枠を一枚余らせて悠々逃げ切り勝ち。浦和から見れば1点が滅茶苦茶遠い、絶対に追いつけそうにないウノゼロ。

・瓦斯は埼スタで2003年以来17年ぶりに勝ったのみならず、対浦和シーズンダブル達成。MXの「瓦斯魂」が健在ならさぞかしお祭り騒ぎだったことでしょうが、もはや悔しくもなんともない当然すぎる敗戦でした。

Ennosuke

《総評》

・選手のミスでしょーもない失点を喫した後は、徹底的にボールを持たされてなすすべなく敗戦。前節横浜FCは本来ボールを持ちたがるチームなのにあえて相手にボールを持たせる策を採ったのに対し、今節の瓦斯はただでさえ相手にボールを持たせてのカウンターが持ち味のチームなので、浦和がボールを持たされる羽目になって時点で劣勢は必至。

・よって味スタでの対戦時の前半のように、ボールを押し付け合ってその過程で「一瞬でも隙を見せたら負け」と言わんばかりの睨み合いを延々と繰り広げ、共に攻撃に変にリスクをかけず、ボールを持ったところで共に全く何も起こらないまま時間だけが流れてスコアレスドローで試合終了というのが今の浦和の実力で出来得る最善策だったと思います。

・ところが試合終了後に大槻監督が「前半、ボールを握ってボックスの中にも入った形はありましたけども、そこのところを表現し切れなかった」とか武藤が「逆にボールは持てるだろうというのは試合前からありました。」と語っているのを見ると、瓦斯に対して浦和は積極的にボールを握りにいったようなニュアンスが汲み取れます。そして柏木CH起用もその狙いに整合しています。

・しかし瓦斯に対して縦横斜め、どこから見ても劣勢な立場にある浦和がわざわざ瓦斯の得意な試合展開に持ち込もうとするのがなんとも不可解。

・今年の浦和はハイプレスで相手のビルドアップを制約し、中盤でボールを奪い取ってから一気にガーーーっと攻める形を志向していたはずで、それすら下位チーム相手に辛うじて勝つ程度にしか成熟していませんでした。にも関わらず、これではボールを持たされたら詰むからといって、ボール保持時の訓練に入るって前節も述べたように、「守破離」の「守」すら満足に出来ていないのにいきなり「破」に取り組もうとする馬鹿げた試みとしか思えません。

・大槻監督は試合前後のコメントで「試合で表現したかった」というタームをよく使いますが、その表現の内容が試合毎、あるいは試合中ですら一貫性があるようには見えず。

・ボールを握ったというか持たされた時の打開策として繰り出したはずの「柏木全権委任システム」は瓦斯相手もほとんど機能せず。柏木全権委任システムが輝いたのは所詮昇格組&このシステムを予期していなかったであろう相手だからであって、J1上位相手では肝心の柏木がほぼ消されて、柴戸等柏木をフォローしている選手が空回りに終わる負の側面のほうがでかかったという気も。

・それ以上にミシャ以来の古参兵をずらずらと並べて、その選手間でのコンビネーションでなんとかしようとしているのが見え隠れしているのがなんとも辛い。コメントを読む限りでは武藤なんてそれで満足し、可能性を感じているようなのですが、それは昨年完全に行き詰まった道でしょうに。

・そして柏木全権委任システムが夢幻に終わったと思ったら、今後はゼリコばりのアタッカー祭りを再現するとは!!

・監督就任以来1年半もかかって未だに絶賛迷走中で、確固たるチームスタイルは一向に浮かんでこない。土田SDはこの惨状についてどう思っているのやたら?


《選手評等》

・失点に直結するミスを犯したデンですが、その前からちょろちょろ怪しいプレーが目についたのを見ると、前節右SBで酷使した後にCBで連闘させた無理が祟ったのかも。槙野にいたっては11連闘ですが、名古屋戦で鈴木をローテーション的な意味合いでスタメン起用したら大惨事に陥ったのが大槻監督の脳裏にこびりついて離れないのかも。

・柴戸も失点の契機となった「球際での競り負け」などらしからぬプレーが目立ちましたが、青木の故障で柴戸を無理やり使い続けた挙句に疲労困憊なのでしょう。

・40分柏木が三田の悪質なタックルで削られて傷んだ際に、なぜかベンチからマルティノスが一人飛び出してきて怒りを露わにし、主審に注意される一幕が。そして84分には左サイドで槙野と宇賀神がお見合いしたために高萩に楽々ボールを運ばれてしまった大失態があり、プレーが切れた後にマルティノスが左サイドを見ながら大激怒!! たぶんお見合いの後に全然戻ってこない槙野に対して怒っているのだろうと思いますが、マルティノスっていつからこんなに熱いキャラになったのか非常に不思議。

・今日も今日とてクソまみれの試合でしたが、途中投入で後半唯一の決定機を演出したことも合わせてマルティノスに敢闘賞。

---興梠--武藤---
汰木--------長澤
---柴戸--柏木---
宇賀神-槙野-デン-橋岡
-----西川-----

(交代)
66分 長澤→マルティノス
75分 汰木→レオナルド(レオナルドがFW、武藤が左SHへ)
85分 宇賀神→山中
85分 柏木→杉本(4-3-3? 4-1-5?)

--レアンドロ--永井---
田川--------三田
---安部--シルバ---
小川-森重-渡辺-中村拓
-----林------

(得点)
37分 永井

(交代)
HT 田川→内田
68分 三田→原
75分 永井→髙萩
88分 中村拓→中村帆

|

« 2020年9月 | トップページ | 2020年11月 »