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2020.12.31

喜楽々@東川口 ~ 味噌カレー牛乳らーめん

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 東川口駅を出て武蔵野線の築堤沿い(南側)に東へ。この店の冬の定番商品「味噌カレー牛乳らーめん(880円)」が今冬も登場したと聞いて往訪。先客ゼロ、後客6。

 「味噌カレー牛乳らーめん」は青森のラーメン屋「味の大西」の人気メニュー「味噌カレー牛乳らーめん」のインスパイア商品です。麺の硬さを聞かれたので「硬め」で。なお定番メニューの「喜楽々らーめん」は細麺と太麺が選べますが、この商品には選択肢はないようです。

 店内はL字型カウンターが10席程度。卓上にはラー油、塩昆布、花山椒入り胡椒。

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 底が深い、いかにも容量が多そうな丼で登場。

 大昔に青森の「味の大西」で食べたときは、カレーと牛乳という個性が強い2トップが全面に出すぎて、正直話の種に一度食べれば十分と思ったのですが、この店のは全くの別物。牛乳はあくまでもカレーの刺激をマイルドにする役目に留まっていて牛乳臭さは一切ありません。

 一方カレーというか、カレー粉の刺激が結構きつくて配膳された際から鼻を微妙にくすぐりますし、その刺激は最後までまとわりつきます。それでもベースとなる出汁がしっかりしているのか、カレーの味しかしないありがちなカレーラーメンとは完全に一線を画していて、飲み進む意欲を削がないあたりは大したもの。出された時はバターがいたはずですが、食べているうちに溶けてどこかへ行ってしまいました。従って味わいの変化なんて判りようがありません(自嘲)

 麺は細めのストレート麺。水気の少なそうなややざらつき&ごわついた食感。硬めにしたこともあってか細めの割にはスープに負けていません。

 茹でもやしが多めに添えられていて、ともすればしつこくくどくなりそうなところを救うのに一役。一方牛乳とバターのせいか全体に洋風スープっぽい味わいなのに生臭いワカメを添えるのは正直違和感しか覚えないのですが、その辺は「味の大西」に敬意を表してか一向に改める様子がありません。他にチャーシュー、細切りメンマ。

 細かい難点はあるものの、冬の定番らしい安定&安心の一杯でした。

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長澤和輝選手 、名古屋グランパスへ完全移籍

・先日(12/28)、長澤和輝選手の名古屋グランパスへの完全移籍が公表されました。

・いやぁ、これは浦和フロントにとっては大誤算でしょう、おそらく。なにせ年末に売り出した「年越しそば」のパッケージ写真に興梠・橋岡と並んで長澤を起用していたくらいですし。しかもその3人の中では最も蕎麦打ち職人が似合っていた長澤がまさか国内他クラブへ流出するとは!!

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・浦和はなにぶん主力選手が国内他クラブへ流出するという不測の事態に慣れていないので、赤者が受けたメンタル的なダメージは計り知れません。長澤は3年連続してリーグ戦27~30試合に出場しており、しかも29歳になったばかりでベテランとは言い難いどころか当面浦和の主力として期待されていたはず。

・もっともそれは浦和からみた計算であって、長澤にしてみれば経営不振&成績不振のあおりで大減俸を提示し、しかもしきりに「浦和の責任」とやらを押し付けるた浦和より、より良い条件を提示した名古屋を選んだだけなのかもしれません。この1年間を無為に過ごした上、来年から始まる浦和のチーム再建とやらに長澤が選手キャリアの中で一番脂が乗った時期を捧げる義理もありませんし。

・名古屋の監督選任の歴史を見ると名古屋強化サイドの出来は浦和といい勝負だと思いますが、浦和よりは経営基盤は遥かに安定しているので、金を使いまくって数々の失態を糊塗するのが実に速く、大減俸もない。また目先はふっかちゃんの下で継続的なチーム作りをしていますし、何せ来年はACLに出られます。うーーん、これでは長澤を引き留められないのも無理はないか・・・ 全社員に大減俸を提示したら「出て行って欲しくない人は出てゆき、出て行った欲しい人が残る」というのは潰れそうな会社に良くある話ですが・・・・

・ただ長澤の特徴からすれば、浦和に残留したとしても鉄板のレギュラーになれたかどうかは案外不透明。長澤は強靭なフィジカルを活かしたボール奪取に最大の持ち味があり(ただカバーエリアはさほど広くない)、ある程度自分で持ち運べ、最前線に飛びだして決定機に絡めるけれども、ビルドアップへの寄与度はあまり高くありません。従ってリカ将のもとでは戦力にはなりうるが鉄板のレギュラーではないという、今と大差ない立場のままかもしれません。

・長澤は出場試合数の割にリーグ戦の出場時間は1700~2000時間程度に留まっており、他の選手とのローテーションもあってか、後半途中で交代を命ぜられる試合が非常に目立ちました。最後は「マルティノス、サイコロの旅システム」のもとでエヴェルトンとのコンビが嵌まりましたが、それまではリーグ戦では歴代監督のもとでIH、CHどころかSHまでやらされていずれも「帯に短し襷に長し」といった感じの評価を食らっていたようにも見受けられました。

・しかし、長澤が俄然輝くのがACLの舞台。ガツガツ当たってくる相手に全く負けない長澤のフィジカルの強さがACLの舞台でこそ活きました。ファウルを受けた時の大げさな仕草がこれまたいかにもドイツ仕込み風でACLに良く似合う。たぶん相手からすれば実に腹立たしい(笑)。Jリーグの審判にはきっと心証が良くない。浦和での4年間における長澤の功績はACLでの活躍に尽きます。名古屋はそれに着目して長澤獲得に動いたのかもしれません。

・長澤は「次会うときは浦和レッズを倒すために闘うことになります。再会を楽しみにしています。」と語っていますが、名古屋は同ポジションの競争相手が多いので、長澤は専らACL要員になって浦和戦にはベンチにもいないという結末が待っているような気もしますが(苦笑)。

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2020.12.30

濃厚オマール海老ソースのチキンフリカッセ定食@松屋

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 松屋が2020年12月22日より期間限定発売中の「濃厚オマール海老ソースのチキンフリカッセ定食(790円)」を試食。

 「オマール海老」とか「フリカッセ」とか、松屋には全く似つかわしくない単語が並んでいますが、「フリカッセ」はフランス語で「白い煮込み」を意味するフランスの伝統的家庭料理なんだとか。でもかつて大当たりした「シュクメルリ鍋定食」と違って「世界紀行シリーズ」とは称していないのが謎。シリーズ化できるほど商品開発が続かないので、「世界紀行シリーズ」自体フェードアウトさせたのでしょう、たぶん。

 「松屋史上初となる、高級食材『オマール海老』を使用した深みのある香りと旨味が凝縮した濃厚なオマール海老ソースを、松屋のジューシーチキンにふんだんにかけた」というのが松屋のウリ文句。

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 「口いっぱいにオマール海老が広がる海老感満載の贅沢な逸品」だそうですが、確かにソースからはっきりと海老の味わいが確認できます。他の海老とは明らかに違う「オマール海老」らしさとは何なのかはさっぱり判りませんが。

 ただ海老らしい味わいがよく判るのはそのままソースをご飯にかけたり、あるいはサラダにドレッシング代わりにかけたりした場合であって、チキンに絡めた場合はそうでもない。松屋のチキンって極端に淡白な味わいで、それゆえガーリックまみれの超濃い味のソースでなんとかするのが松屋の定番と化していますが、濃厚オマール海老ソースはチキンの残念さを覆い隠すには薄味すぎるような気がしました。

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福島春樹選手・荻原拓也選手・武富孝介選手、京都サンガF.C.へ移籍

・一昨日(12/28)、福島春樹選手・荻原拓也選手・武富孝介選手がそれぞれ京都サンガF.C.へ移籍することが公表されました。

・福島と荻原は期限付き移籍、武富は完全移籍です。ただ公表時のコメントを読む限り、福島はそのまま完全移籍してしまう可能性が高く、荻原は戻る気マンマンのようです。

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・福島は2016年に専修大から加入。同年夏に育成目的でJ3鳥取にレンタルされ、すぐに正GKとして活躍したものの10月末に大怪我。2017年浦和に復帰したものの長らくリハビリを余儀なくされ、第2GKとしてコンスタントにベンチ入りし始めたのは2018年に入ってから。そして2019年正GK西川の出場停止を受け、なんといきなりACL決勝第1戦の大舞台でゴールを守る大役を果たすことに。

・しかし、今年はなんとはるかに年下の鈴木彩艶が第2GKに回る機会が増え、福島がベンチに入るのは主に彩艶がU-20代表等の関係でチームから離脱する際に限られるようになってしまいました。

・近い将来現在34歳の西川から27歳の福島への世代交代があっても不思議はなかったのですが、巡り合わせが悪いというかなんというか、一気に18歳の彩艶まで飛んでしまうシナリオが見え隠れするとなると福島も面白かろうはずがなく、オファーがあったクラブへ移籍するのはごく自然なことだと思います。一応期限付き移籍ですが、おそらく京都が即時買い取りを渋っただけの話で、移籍の経緯からすれば浦和復帰の可能性はないものと目されます。

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・荻原は今年8月に新潟へレンタルに出されたばかり。移籍当初は左SBでスタメン出場を続けていましたが、10月に入ると急にベンチ外ないし終盤短時間の出場に留まる試合だらけになってしまいました。

・個人的には荻原を左SBで使うのがそもそも間違いで、左SH/WGが適任と思っているのですが、基本4-2-3-1ないし4-4-2の新潟左SHには絶対的存在の本間がいるので、仕方なく荻原を左SBに置いたものの、浦和在籍時と同様「守れない」という弱点が露呈したのかな? また空回り気味というか、競馬で言う「かかり気味」で気性難なのが監督に嫌われたのかな?

・荻原は新潟では結局レギュラーを確保できなかったので、もう一年J2クラブへレンタルに出すのは妥当だと思いますが、行った先が京都というのが気になります。来年チョウ・キジェ監督を招聘する京都がかつての湘南同様3-4-2-1を敷くとすると荻原のポジションはおそらくはシャドーか特攻型WB。それはともかくキジェ式の「根性で走れ!!」が染みつくと、しょっちゅう周りを見て考えて最適ポジションを取らないといけないリカ将式とは物凄く相性が悪いような気がします。

・もっとも、それ以前に荻原が試合に出ないと話になりません。荻原自身も「しっかりと経験を積んで戻ってきます」と戻る気マンマンのコメントを残してのレンタル移籍なので、より一層の精進を願うばかりです。

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・武富に至っては「浦和にとって武富とは、武富にとって浦和とはいったい何だったのか?」というのが正直なところ。

・武富は2018年に柏から完全移籍で獲得したものの、堀体制下で多少試行錯誤を繰り返しただけで、オリヴェイラ体制下ではベンチ入りすらままならず。翌年湘南ベルマーレへレンタル移籍。かつてチョウ・キジェ監督の下で闘った経験が活きたのか、いきなりシャドーの一角で主力として大活躍していましたが、どういうわけか同年夏に突如浦和に復帰しました。

・ところが復帰すると武富は故障していたことが判明して長期離脱を余儀なくされ、今年に入ってもコンディションが上がらないのか、ほとんど試合に絡めずに終わってしまいました。大槻監督は何度か頭数が足りないSHで武富を試用しましたが、終始戸惑いながらプレーしていた印象が残りました。どちらかといえばFWの一角のほうがマシという感じでしたが、そこは頭数がいるので武富の出番はほとんどなし。

・そして今オフは再度キジェのいる京都へ完全移籍。武富が浦和へ復帰すると同じタイミングでキジェに「パワハラ」の嫌疑がかかってキジャが現場を離れることになったので、武富とキジェの間に何かしらトラブルがあったとの憶測も流れましたが、トラブルどころか武富はキジェ流に心酔していた模様で、今回晴れてキジェの元へ。

・武富を柏から移籍金を払って獲得した山道氏といい、謎過ぎるタイミングで武富を浦和へ復帰させた中村GMといい、武富に何を期待し、何をさせようとしたのか。クラブにとっては完全に金の無駄遣いに終わり、武富本人にとってはキャリアを毀損しただけに終わる。お互いにとって非常に不幸な2年半でした。

・これまでの経緯が経緯なので、コンディションが整えば武富は京都でフツーに活躍するでしょう。それによって荻原が出場機会を失うかもしれませんが・・・

 

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2020.12.29

肉たまあんかけうどん@丸亀製麺

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 丸亀製麺が2020年12月22日から翌年1月中旬までの期間限定で売り出し中の「肉たまあんかけうどん・大(800円)」を試食。

 先月「牡蠣たまあんかけ」を出したばかりで、そのマイナーチェンジに過ぎない気もしますが、「肉たまあんかけうどん」は累計900万を超える杯数を売り上げ、冬季限定商品として親しまれてきたんだとか。でも、個人的には過去試食した記憶なし。肉たまあんかけうどんは期間限定商品には珍しく作業工程が単純で、麺を受け取る窓口一か所で全て完結します。

 肉たまあんかけうどんは「店内仕込みのあつあつでとろとろ・ふわふわの玉子あんが、打ち立てもちもちのうどんと三温糖・料理つゆで甘く味付けされた牛肉に絡む、おなかの底から温まる一品です。」というのが丸亀製麺のウリ文句。

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 丸亀製麺が時々繰り出す「あんかけモノ」の中ではかなり出来がいいほう。出来の悪い「あんかけモノ」だとあんと乗せもののバランスなり相性なりがあまり良くなくてお互いの持ち味を殺しているように思える場合もありますが、「肉たまあんかけ」は逆にお互いがその良さを上手く引き出しています。特に丸亀製麺の牛肉は往々にして甘すぎてしつこい傾向がありますが、あんがその過剰な甘さを上手く包み込んで牛肉の美味さを活かしているように感じました。

 丸亀製麺は薬味として「おろししょうが」や「丸亀製麺特製 七香七味」を勧めていますが、別皿でそれら薬味が一緒に付いてくるわけではないので「知る人ぞ知る」に留まっているのが残念。おろししょうがを試してみましたが、確かにこれは合う。最初から混ぜずに端っこに置いて、じわじわ味変を愉しむのが吉。

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鈴木大輔選手、ジェフユナイテッド市原・千葉へ完全移籍

・昨日、鈴木大輔選手のジェフユナイテッド市原・千葉への完全移籍が公表されました。

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・鈴木は2019年に柏から完全移籍加入。もっともここまでの過程はやや複雑で2016年に柏から2年半スペインの2部クラブに移籍した後、2018年9月に柏へ復帰。しかし、そのわずか3ヶ月後(=柏がJ2へ降格すると同時)に浦和へ完全移籍という形でした。

・経緯はともかくロンドン五輪代表の主力で一応A代表経験もあり、遠藤離脱後CBの穴埋めをしなかったがためにCBの頭数不足に苦しんだ当時の浦和としては妥当な補強だったと思います。

・しかし、意外なことに浦和加入後の鈴木はスタメンどころかベンチにすら入れない日々が長く続きました。鈴木がようやくスタメン出場したのはACL第4節全北現代戦(4/24)からで、その後しばらく岩波やマウリシオからポジションを奪って3バックの一角としてスタメン出場していましたが、オリヴェイラ監督更迭と同時に再びベンチに入れるかどうかという立場へ逆戻り。

・とはいえ、シーズン終盤にマウリシオが極端な不振に陥ったせいか、再びスタメンを奪回してその年はリーグ戦15試合、ACL10試合出場と一応補強の甲斐はあったかな?といった感じのパフォーマンスを残しました。

・鈴木の運命が暗転したのは2020年になってから。大槻監督が4バックに転換してCB枠が減る中でも開幕当初の2試合はスタメンだったので最初から大槻監督の構想外だったわけではないのでしょうが、コロナ禍による長期の中断を挟むと鈴木はなんとベンチにすら入れなくなってしまいました。

・そして鈴木の立場を決定的に悪くしたのが第9節アウェー名古屋戦。中断明け後2試合目のスタメン出場でしたが、鈴木は非常に判りやすいミスを連発して失点に絡み続けた挙句に前半だけでお役御免。これ以降鈴木にまともな出番は最終節まで回ってきませんでした。いつでもそれなりの仕事ができる準備があって当然と期待されるベテランが、まるで若手のように試合勘をすっかり失ったかのうようなプレーを繰り返していては怖くてベンチにもおけないのは当然でしょう。

・鈴木は長期の中断期間中にコンディションが著しく落ちてしまったのかもしれませんし、それ以上にCBデンが加入して、それとの対比で鈴木のCBとしての攻撃面での寄与(フィード能力、ビルドアップ能力、自ら持ち上がる能力等)があまりにもなさすぎる点がクローズアップされた結果なのかもしれません。シーズン当初は大槻監督の評価が鈴木より低かった槙野がなんだかんだとそれなりに対応してスタメンの一角を奪回したのとは対照的でした。

・端的にいえば鈴木はボールを跳ね返すだけの古典的なCBのまま成長が止まってしまったのかも。悪く言えばスペイン2部に移籍した辺りでもう鈴木のキャリアはピークを越えているというサカつくでいう「早熟型」だったような気もします。

・鈴木の試合後のコメントは非常に判りやすく、かつての遠藤同様指導者としても活躍しそうだと思っていただけに浦和でのキャリアがわずか2年で終わってしまったのは残念です。しかし、まだ30歳でバリバリやれる年齢ですから、出番を求めてオファーのあったクラブへ行くのは当然のこと。千葉でのご活躍をお祈りします。

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2020.12.28

井澤春輝選手、ギラヴァンツ北九州へ完全移籍

・本日、井澤春輝選手のギラヴァンツ北九州への完全移籍が公表されました

・井澤は2018年浦和ユースから昇格すると同時にJ2徳島へレンタルされるという浦和では珍しい形でプロキャリアが始まりました。

・しかし、初年度に大怪我をして丸々一年棒に振ってしまったのがケチのつけ始め。翌年もリーグ戦では出番がなく、プロ3年目の今年はJ3鹿児島へレンタル。そこでもリーグ戦出場は4試合に留まり、しかもスタメン出場は最終節の1試合のみ。

・ところがこの最終節での出来が北九州の小林監督にとって印象に残ったのか、この3年間の実績はほとんどないにも関わらずJ3からJ2へ個人昇格という驚きの結果となりました。北九州は今季の好成績がある意味祟って今オフに選手を大量にぶっこ抜かれており、それが井澤に幸いしたのかもしれません。

・浦和に全く在籍することのないまま、浦和を去るケースは初めてかと思いますが、3年間でこのキャリアでは浦和への帰還は難しく、また徳島時代の井澤の実力をよく知っているリカ将が浦和にやってきたこともより一層浦和帰還を難しくしたかもしれません。しかし、これまでがこれまでなので井澤がJ2でプロキャリアを続けられること自体僥倖でしょうし、小林監督のもとでなんとか再起を図ってほしいものです。

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北前廻船丼@福井・番匠本店(京都駅西口改札内「駅弁旅弁当」で購入)

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 京都駅は新幹線コンコースに入ってしまうと駅弁はJR東海系の駅弁業者が幅を効かせてしまって面白みがありませんが、在来線エリアの駅弁売り場なら関西の雄「淡路屋」を中心に西日本各地の駅弁が揃っています。東京駅構内の巨大駅弁売り場「駅弁屋 祭」ではコロナ禍以後西日本の駅弁はあまり見かけなくなりましたし。

 今回は福井・番匠本店の「北前廻船丼 かに×ふくいサーモン(1180円)」をチョイス。北前回船丼は「かに・いくら・うに」「かに・いくら」とバリエーションがある模様。ただ番匠本店で最も有名かつシンプルな「かにめし」がなかったのが残念でした。

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 「江戸時代から明治時代にかけて福井と北海道を結んでいた北前航路に思いをはせ、海産物の恵みを表現したかにのちらし寿しに福井ブランドのふくいサーモンをトッピングしました。」というのがこの駅弁のウリ文句。見た目通りの非常にシンプルな駅弁でいかにも類例が多そうな一品ですが、ここのはかなり酢が甘目な気も。でもこの手の駅弁はサプライズもない代わりにハズレもありません。

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 この手の駅弁は基本的に高齢者向けのせいか、サイズはちょっと小さめ。そこで箸が駅弁の中にきっちり収まるようにと考えてか、箸が伸縮式になっているのは驚きました。でもご飯をつついているうちに箸がしょっちゅう縮まってしまって食べにくいのなんの。正直これはアイデア倒れでしょう。

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2020.12.27

親爺@花園 ~ チャーシューメン

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 JR山陰線花園駅から徒歩10分弱。 妙心寺南門の東に広がる住宅地の中にあります。11時の開店時間を15分ばかり過ぎた頃に店に到着したところなんと先客11でカウンターはほぼ満席!! ただ後続は4人に留まりました。ぱっと見客は地元民だらけ。

 券売機はなく、壁に貼られたメニューを見て「チャーシューメン(950円)」を注文。ランチサービスなし。

 メニューはラーメンのみ。ただ「ダブルチャーシュー」というメニューもあって店がチャーシュー自慢なことを推察させます。また貼り紙の色褪せ具合から察するに昔からテイクアウト対応しているようで、実際テイクアウト待ちの客や、店で食ってさらにテイクアウトする客もいました。

 店内はL字型カウンター10席と6人卓×1、2人卓×1。卓上にはコショウと辛味噌。水セルフですが、店の一角に給水器が一つあるだけなのでチト面倒。いかにも京都の老舗っぽい店なのに、壁にカープの応援歌が貼ってあるのが不思議。店はご夫婦で切り盛りしている風。

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 スープは豚骨ベースでしょうか。見た目は真っ黒ですが全然しょっぱくないどころか、醤油が変にでしゃばらず、出汁の旨味をちゃんと引き立てています。ただこの手ラーメンはなぜか途中でコショウを振りかけたくなるんだよなぁ。そしてそれが実に合う。

 近藤製麺の麺箱が見える麺は中細ストレートで若干水気少な目。麺硬めを頼んでいる客もいましたが、デフォルトで並堅程度なので個人的には硬めにする必要を感じず。大盛り頼んでる客が目立ちましたが、特に量が少ない訳でもなさげ。

 チャーシューは濃い目に煮込まれていますが、やや旨味抜けた感じかなぁ。他にメンマ、細もやし、刻み青ネギたっぷり。

 地元の方々に長年愛されているのも納得の一杯でした。

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2020.12.26

たかばし BiVi二条店 ~ たかばしラーメン

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 JR山陰線二条駅の西にある商業施設「BiVi」の1F。京都郊外を中心に多店舗展開しているチェーン店ですが、京都の老舗ラーメン店「第一旭」の流れを汲んでいるようです。先客2、後客2。

 券売機はなく、卓上のメニューを見て基本と思しき「たかばしラーメン(650円+税=715円)」を注文。好みを聞かれたので「麺硬め」でお願いしましたが、麺の硬さや醤油の濃さ、油の量だけでなくなんとネギとモヤシの量も選べることに後で気づきました。後払い。

 メニューは他に熟成味噌、たかばし新味<白>、炎、塩など。またサイドメニューやご飯ものも充実していてちょい飲みにも対応している風。

 店内は島式カウンター10席と縦長カウンター4+3席。さらに店置きに4人卓×3。都心のSC内の店舗にしては座席配置はかなりゆったりしています。卓上には酢、一味、ニンニク、コショウ2種、ラーメンのたれ、ヤンニン。

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 国産豚骨のみから炊き出されたとされる清湯スープは見た目と違って醤油はそんなにきつくなく、また脂っこくもなく、豚骨の旨味をかき消さないように巧くバランスを取っています。あまりの美味さについつい飲み進んでしまいました。

 麺は中細ストレート。硬めで頼んだはずなのに、せいぜい並堅ちょい緩めという感じで出てきたのには驚きましたが、デフォルトがかなり柔らかいのかも。京都のラーメンにありがちことですが・・・ ただスープとの相性は文句なし。

 値段の割にばら肉チャーシューがたっぷり乗っているのは嬉しいところ。他に刻み青ネギ、もやし、メンマ。

 SC内のチェーン店としてはかなりレベルが高く、コストパフォーマンスは抜群(支払い時に税別であることを告げられて軽く衝撃を受けましたが、それでも安い!)。近所の立命館大学の学生さんの評価はどうなんだろ?

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岩武克弥選手、横浜FCへ完全移籍

・昨日、岩武克弥選手の横浜FCへの完全移籍が公表されました。こちらは昨朝スポーツ紙上に情報が出たかと思えば夕方には公式発表というあっという間の出来事でした。

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・岩武は明治大卒の2年目。大分の下部組織出身でU―15、17と年代別の代表歴があり、2014年に2種登録されてJ2で10試合出場。本職右SBながら明治大では身体能力の高さを生かしてCBもやっていました。

・明治大の主将ということもあって浦和加入当初は非常に期待されたようですが、残念ながら浦和での出場機会は僅かに留まりました。

・浦和は右WB/SBの層が極端に薄いので岩武が早々とポジションを掴んでもなんらおかしくなかったのですが、オリヴェイラ監督も大槻監督も本職CBの橋岡をWB/SBに転用して酷使し続け、橋岡を使えない時は宇賀神を右に転用したり、これまた本職CBのデンをSBに回したりして、岩武の序列は非常に低いままに留まりました。

・たまにスタメン出場の機会を得ても消極的なプレーぶりが目についてか、監督の評価を覆すには至らなかったようです。特に攻撃力の無さが致命的だったように見受けられました。今年は最後の三試合に立て続けにスタメン出場しましたが、守っては三笘にボコボコにされるなど「もうJ1でやるのは厳しい」という印象を強く受けました。

・大槻監督もなんとか岩武を活用すべく、左SBで活かす道を探ったこともありましたが、そこで見たものは「攻撃に多くを期待できない山中」と化した岩武の姿でした(つД`)

・従って今般J1のチームからオファーがあったことにびっくりしました。横浜FCは2年連続のオファーだったようで、評価の観点が浦和とは全く違っていたのでしょう。大卒2年目なのに浦和ではコンスタントに出場するどころかベンチ入りの目途すら立たない以上、環境を変えて出番を探るのは岩武本人に取って望ましいことだと思います。ましてや2年連続で請われてのことですから。

・浦和は非常に層が薄いWB/SBの選手といっても目先戦力になる見込みの立たない大卒選手を抱えていても仕方がないので、放出やむないと判断したものと思われます。当然ながらWB/SBの選手を獲得する目途が立っているからこその岩武放出なのでしょうが、それが噂の西@神戸なのかなぁ・・・

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2020.12.25

【祝】金子大毅選手&小泉佳穂選手、完全移籍加入

・本日、湘南から金子大毅選手、琉球から小泉佳穂選手の完全移籍加入が公表されました。共にスポーツ紙上で浦和が獲得するという噂が出ていた選手です。

・金子はプロ3年目の22歳でCHが主戦場。市船→神奈川大卒→湘南でプロ3年目なのに22歳って妙だなと思ったら大学は中退だそうで。

・浦和が獲得するという噂が出た後にそのプレースタイルを湘南戦で確認しようとしたら、その試合はなんと出場停止。ゆえにそのプレースタイルは他人の受け売りでしかありませんが、基本的に3-1-4-2のアンカーで起用されており、球際でのボール奪取能力に優れ、鋭い縦パスを繰り出せる上に、タイミングよく攻撃参加してミドルシュートをぶち込めるんだとか。

・柴戸のようなやたらやたら相手に食いつくワンワン系ではなく、どちらかといえば青木に近く、青木よりは攻撃的なイメージかなぁ?

・小泉は青山大卒のプロ2年目の24歳で、4-2-3-1のトップ下が主戦場。なお佳穂は「かほ」ではなく「よしお」と読むそうです。漢字名だと絶対に女性と思うわなぁ・・・

・琉球の試合は全く見ていないので、小泉のプレースタイル情報なんで金子以上に受け売りの受け売りに頼るしかありませんが、どうも10番タイプみたいで武田と丸かぶりのような気が。

・金子は後ろ目、小泉は前目と違いはありますが、浦和のCHは既にエヴェルトンが退団し、青木&長澤に移籍の噂がある状態なのでCHの世代交代を兼ねての獲得と見込まれます。青木はともかく長澤はベテランとは言い難い年代なので流出は避けたいところですが・・・

・なおある意味気になったのは金子、小泉ともかなりイケメンなこと。正月早々汰木と共に「抱き枕3点セット」でも売り出す予感が・・・

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麺屋キラメキ 京都三条@京都市役所前 ~ 鶏白湯らーめん・醤油

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 地下鉄東西線・京都市役所前から河原町通を南へ。餃子の王将と魁力屋の間にあります。「キラメキ」は京都市内を中心に京都府等で微妙に違う屋号で多店舗展開しているようですが、個人的にはここがグループ内でも初訪問。先客1、後客5。

 店内のタッチパネル式券売機で最初に表示される「鶏白湯らーめん・醤油(800円)」を注文。ランチサービスなし。

 メニューは他に鶏白湯らーめん・塩、濃厚担々麺、台湾まぜそば直太朗など。

 店内は案外奥行きが深くてL字型カウンター9席と2人卓×3、4人卓×1。卓上にはブラックペッパー、カレーパウダー、酢、ラー油、レッドペッパー、レモンペッパー、ガーリック。水セルフ。

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 鶏白湯スープはとろみこそかなり強いものの、天下一品の「こってり」と違ってざらつきはほとんど感じず。いかにも鶏の旨味がぎっしり詰まった風ですが、残念ながら醤油がうるさくて、せっかくの鶏の旨味を損なってる気も。この出来だと「塩」がベターだったかなぁ。

 麺は中太ストレートでもっちりした食感。粘り気が強いスープが麺に絡みまくりますが、麺は濃厚スープに全く負けていません。自然体で食べていてもどんどんスープがなくなってゆきます。

 チャーシューは薄くて柔らかいものの少々旨味が抜けがち。他に穂先メンマ、刻み青ネギ。

 この感じだと店の推しがやや台湾まぜそばに傾いているのも判るような・・・

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2020.12.24

鮭いくらまぶし弁当@一ノ関・斎藤松月堂(東京駅構内「駅弁屋 祭」で購入)

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 東京駅構内の巨大駅弁売り場「駅弁屋 祭」はまだ多少空いている棚が残っているものの、首都圏近郊以外の駅弁も少しずつ戻っていたようで何より。今回は一ノ関・斎藤松月堂の「鮭いくらまぶし弁当(1100円)」をチョイス。

 一ノ関駅で駅弁を買う機会なんて無いせいか斎藤松月堂という駅弁業者は恥ずかしながら初耳でしたが、明治23年創業、明治26年駅構内営業開始という結構な老舗のようです。その割に掛け紙がペラペラなのはコストダウンに努めた結果なのでしょう。

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 また「鮭いくらまぶし」という随分説明的なネーミングで、「はらこめし」ではないのはご飯はほぼ白飯で鮭の煮汁で炊いた炊き込みご飯ではないからなのかな? でもこの手の駅弁にハズレはありません。冬季の早朝に買ったものゆえご飯が冷えて固まり気味だったのは致し方ありませんが。

 鮭はほぐし身ながら意外に量がある反面、いくらは申し訳程度。また残念なことに1/3くらいはただの海苔弁。でも往々にして鮭といくらしかない「はらこめし」系の駅弁と違って玉子焼き、フキ煮、柴漬け、糸こんにゃく、おかずが豊富で、ビールのアテには向いています。

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2020.12.23

ORIGAMI@浦和 ~ 煮干しそば

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 浦和駅西口から旧中仙道・仲町交差点を西へ。パインズホテルを越えてすぐ。2020年6月2日から看板メニューを一新したと知ってほぼ3年ぶりの往訪。先客ゼロ、後客6。

 店内の券売機で新看板メニューの「煮干しそば(800円)」を注文。従前同様並盛(140g)・中盛(180g)同値段なので中盛りでお願いしました。

 メニューは他に旨辛煮干しそば、濃厚煮干そば、背脂煮干しらーめん、旨辛背脂らーめん、煮干しつけ麺、旨辛煮干しつけ麺、コッテリ煮干しつけ麺、旨辛コッテリ煮干しつけ麺など。なお最後の2つは数量限定販売。

 店入口から右側の区画はカウンター席のみで5+3席。左側には小上がりに大きなテーブルが2卓。卓上には七味(?)のみ。

 昔はカウンター席側の区画にある大型スクリーンでフットボールのビデオを流していたような記憶がありますが、いつの間にか撤去されてそこに券売機がセットされていました。また閉塞的だった右側の区画は壁でもぶち抜いたのか、かなり明るくなったような気も。

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 ウンチク書きには「大量の煮干しを使用し、煮干しの旨み風味がガツンと感じられる」とのことですが、いかにもマニア受けを狙ったようなドロドロ&ザラザラ系ではなく清湯タイプで、煮干しの効きも辛うじて食べ手を選ばないレベルに抑えてあります。しかも醤油も変にでしゃばらず、無化調がウリの店らしい優しい味わいに仕上がっていて、ついついぐいぐいと飲み進んでしまいました。

 麺は中細のほぼのストレートで若干水気が少なそうなタイプ。中盛だとスープとの量的バランスが若干崩れがちかな。でも煮干しラーメンにありがちな、スープが少なすぎて麺がスープの上に顔を出してコンニチワしているレベルではないので許容範囲内。

 チャーシューは薄いけれども柔らかくて肉質もなかなか。ただこれを後乗せしたがためにスープをぬるくしてしまう悪影響も。他に刻み玉ネギ、茎ワカメ、刻み青ネギ、そして岩海苔がたっぷり目。

 端的に言ってメニュー一新は大正解。煮干しそばにバリエーションがあるので、色々試してみる価値あり。

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【祝】リカルド・ロドリゲス監督就任

・11月25日に早々と「浦和レッズの来季監督に徳島ヴォルティスの監督であるリカルド・ロドリゲス氏が決定的」という新聞辞令があったものの「決定的」が決定に至らなかった例は世の中アホほどあるので、公式に監督就任が公表されるまで気がかりでなりませんでしたが、昨日無事リカルド・ロドリゲス氏(以下「リカ将」)が次期浦和の監督に就任する旨が公表されました。

・リカ将はまだ徳島の監督として天皇杯準々決勝(12/23)を闘う仕事が残っているので、監督就任の公表は早くてもそれ以降と思っていたのですが、ちょっとだけですが早めの公表となりました。赤者へのクリスマスプレゼントなのか、シーチケ改め"REX CLUB LOYALTY"(俗称「入浴料」)継続申込促進を狙ったものなのか判りませんが。

・オフト以来の浦和の外国人監督選びと言えば既にJリーグで実績がある(オフト、ミシャ、オリヴェイラ)か、浦和に縁がある(ギド、ゲルト、オジェック、ゼリコ)か、海外でそこそこ名が知られている(フィンケ)というパターンだったので、「J2でしか実績がない監督」を招聘するのは浦和史上初めて。

・中村GMが「タイトル獲得経験があること」を選考条件の一つしてオリヴェイラ監督を招聘していたのと比べると「どういう風の吹き回しなのか??」と少々訝しくなりますが、正直昨年オフに新監督招聘に失敗して大槻監督続投のやむなきに至り、かつ案の定3年計画の1年目はさしたる成果もなく終わったことを反省して、監督選任のハードルを下げ、目線を広げた結果なのでしょう、たぶん。

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・リカ将は、毎年主力がぶっこ抜かれがちな徳島を率いて3年目にJ1参入プレーオフに進出、4年目でJ2優勝を果たしましたが、如何せんJ1は初経験。C大阪のロティーナ監督と並んで「野良の戦術君」の評判は非常に良いようですが、浦和の現状が現状なのですぐに結果を出すのは難しいかもしれません。

・浦和監督就任の噂が出てから慌てて徳島の試合を2試合見ましたが、今の徳島は基本的にボールをしっかり繋いでポゼッション重視のスタイル。「ちょっとプレッシャーをかけられるとボールはロクに繋げない上に、ボールを持たされるとすぐに手詰まりになってしまう」今の浦和の惨状からすれば、リカ将がやりたいことが実現するにはかなり時間を要し、その間カウンターを食らいまくって「夏のフィンケ」のように勝ち点を落としまくるかもしれません。

・ただ「やりたいことはすぐ判る」系の監督であり、かつフォーメーションも闘い方もミシャほど硬直的ではないので、軌道に乗れば非常に面白いかもしれません。まぁこの辺のリカ将の戦術的な面白さや難点は野良の戦術君が目一杯解説してくれる(といっても、当方の理解力が低すぎて何を言いたいのかよく判らないケースが多いのですが)と思うので、そちらへ譲ります。

・戸苅本部長は「ハイブリッドなサッカースタイル(カウンタースタイルとポゼッションスタイル)を実現することを目的に、リカルド ロドリゲス監督を招聘」と調子の良いことを言っていますが、カウンタースタイルも完成には程遠い状態で終わり、そこに木に竹を接ぐような仕事をリカ将に求めるのは結構えぐいのではないかと。

・また戸苅本部長が「監督自身の成長を」と触れている通り、如何せんJ1経験のないリカ将ゆえ試合を重ねてゆくにつれて「なんじゃこの怪物は!!」的な経験をすることも多々あろうかと思います。それゆえ来季は「ACL圏は必達!!」みたいな非現実的な目標には拘泥せず、残留すればOK、願わくばトップハーフくらいで万々歳、といった長ーーーーーーーーーーい目(小松政夫風)で見て頂けたらと思います。

・あと、リカ将といえば阿波踊り。リカ将も「徳島ヴォルティス連」でノリノリで踊りまくっていたそうで、夏は阿波踊りの練習がメニューに加わる分選手がコンディションを崩し勝ちだという都市伝説もあるくらい。幸い浦和の大口パートナー「POLUS」様が南越谷の阿波踊りをスポンサードされているので、そちらでもリカ将の大活躍が見られるかも。

・さらにいえば、ゲン担ぎの一環で夏場でも着ていたベンチコートはその後どうなったのかなぁ・・・

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2020.12.22

京都銀閣寺 ますたにラーメン 室町店@新日本橋 ~ (背脂鶏ガラ)ラーメン

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 総武線新日本橋駅を出て中央通りを北へ。神田駅南口からも至近距離。かつて「たかくら」や「みちお食堂」があったところ。言うまでもなく「京都銀閣寺 ますたにラーメン 日本橋本店」の支店です。なお日本橋本店は再開発に伴って、室町店開店の直後に移転&再開業。また3年半前に行った田町店は2000年4月に閉店したようです。

 店外の券売機で基本と思しき「ラーメン(830円)」を注文。食券を渡すと麺の固さ・背脂の量・辛味の量を聞かれたので「麺硬め」のみ指定。また無料サービスのご飯の要否も聞かれたので「半盛」でお願いしました。ご飯は大盛、並盛、半盛、小盛から指定できます。

 メニューは他にチャーシューメン、辛みそラーメン、つけそば等。

 店内は厨房前に横長カウンター7席、壁に向かったカウンター7席。卓上には醤油、ラー油、ラーメンタレ、ブラックペッパー、ホワイトペッパー、酢、にんにく、特製一味。

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 店のウンチクには 「当店のスープは三層のスープになっており、上層は甘味がありマイルド、中層はさっぱり醤油味、最後にピリっと辛いアクセントがあります」とあり、昔はその味の変化が楽しめたような記憶がありますが、もうすっかりその辺はアバウトというかあいまいになってしまったのかな? 

 久しぶりに食べてみたらどうもデフォルトでも背脂の量が多くなったみたいですが、見た目と違って全然脂っぽくありません。ただ背脂層&さっぱり目の鶏がらベース醤油味のままだと少々物足りないので、卓上の特製一味を投入。食べ終わる頃になってようやく底のピリ辛が顔を覗かせてきました。

 麺は中細ストレート麺。心持ち口当たりがわずかにざらざらしており、堅めにしたため粉っぽい感じもしますが、スープとの相性はまずまず。

 具はペラペラのチャーシューが数枚と多めの九条ネギ、メンマ。具が多い訳ではなく、スープもご飯を欲するタイプではないのに無料サービスのご飯の量が案外多いのは相変わらずで、半盛でも小さめのお茶碗一杯で出てきます。

 神田駅周辺ならともかく、室町界隈は近在のサラリーマンが気軽に昼飯に使えるラーメン屋が意外に少なく、本格的なラーメン好きはさておき、「さくっと飯でも食って帰るか?」といった程度のニーズを捉えるには十分なクォリティーを維持しているこの店が早い時間帯から繁盛しているのも納得。

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【雑感】「2020シーズン振り返りと2021シーズンに向けて」について

 昨日クラブから「2020シーズン振り返りと2021シーズンに向けて」なる一文が公表されました。それに関する雑感をまとめておきます。物言いがいかにも上から目線風で申し訳ありませんが。

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1.浦和を背負う責任

 「浦和を背負う責任」という言葉は土田SD就任以来、浦和の流行り文句、決り文句になっているようです。クラブは何をもって「浦和を背負う責任」を果たしたと考えているのかよく判りませんが、少なくともピッチ上で「例え勝つことができなくとも、ピッチ上で全力を尽くす姿勢や執念を示し」ているとは思えない試合が目立った一年だと思います。

 またそもそもピッチ上でもピッチ外でもグラブなり選手なりが一体となって「浦和を背負う責任」を果たそうと努めるのは当たり前で、3年計画として掲げる話ではないでしょう。

2.チーム成績の目標

 2年連続でボトムハーフの順位に終わり、かつ以下の「3つのチームコンセプト」で3年計画の1年目は課題だらけのまま終わったことを認識しながらなお来年も「ACL出場権獲得」を目標に掲げるなんて噴飯もの以外の何物でもないでしょうに。やむなくそのお題目を掲げ続けざるを得ないのかもしれませんが、新監督が今年のようなACL圏からほど遠い結果に終わったとしても、それをもってクビにするような愚は避けてほしいものです。

3.3つのチームコンセプト

(1)「個」について

 ここはクラブの評価と個人的な見解がかなり違います。「急成長した若手がレギュラーポジションをつかみ」って柴戸や汰木を指しているのかもしれませんが、この年齢は他クラブなら若手には入らないでしょう。もともと浦和にU-23の選手が少ないせいもありますが、他クラブと比べてU-23で出場機会を得た選手は明らかに少なく、相対的には若手の伸びは見られなかったと考えます。

 また外国人選手も通年で活躍したのはエヴェルトンだけで、経営難もあってかマウリシオとファブリシオは途中で放出を余儀なくされ、レオナルドは尻すぼみに終わり、デンも案外故障がち、マルティノスは2ヶ月ほど大ブレイクしただけで、「個性あふれる外国籍選手が持っている能力を発揮してくれました」というのは少々過大評価だと思います。

(2)「姿勢」について

 ここはクラブの非常に厳しい評価の通りだと思います。大槻監督は残念ながら一年を通じて試行錯誤を繰り返し、結局のところ「苦しい展開の際に、立ち返るべき『型』」を作れませんでした。また「リーダーの不在」も的確な指摘で、ベテランが多いチームにも関わらずリーダーらしいリーダがいないのが非常に不可思議です。

(3)「チーム」について

 ここも概ねクラブの指摘通りかと思います。「シーズンを通じて、安定してそのようなチームパフォーマンスができなかった」どころか、非常に良かったのは「マルティノス、サイコロの旅システム」が爆発的に機能した数試合だけで、それ以外は概ね安定して低調なパフォーマンスに終始したというのがより正鵠を得ているでしょうが。

4.監督について

 3.の評価項目、特に(2)(3)で厳しい評価としている以上、「今季の成長カーブでは、2022年の優勝に到達できないという判断をしました。」との判断に至るのは当然でしょう。個人的にには浦和の今季の成長カーブは上に凸の2次曲線を描いて最終節でX軸と交差したと思っていますが(苦笑)。

 ただそもそも昨オフに新しく3年計画を起すにあたって、昨シーズン著しい成績不振で終わった大槻監督をわざわざ続投させたのがそもそも不可解。結果は案の定その懸念通りチームはたいした成長も見られずに終わっただけの話で、大槻監督に責任を負わせるのも気の毒な気がします。

 また「来シーズンは、3年計画の2年目として」というのには少々戸惑いを覚えます。噂に上っている新監督のスタイルは大槻監督がやろうとしていたこととはかなり違うように見受けられるので、実質的に「2年計画の1年目」なのではないかと思うのですが・・・

5.来シーズンのチーム編成について

 「チームコンセプトに基づいたポジションごとのプロファイルをベースに、ピッチ上で求められる役割を体現できる選手、若くて伸びしろのある選手や、一人で打開できるだけではなく、コンビネーションプレーができる選手も必要となってきます。いくつかのフォーメーションで戦うことが予想されることから、複数のポジションをこなせることや、求められるプレーやチーム内での役割を理解し、表現することを求めていきます。ユースからの昇格を含め、高卒、大卒、他クラブからの加入など、比較的若い選手の加入も多くなると想定しています。」

 滅茶苦茶力強い言葉が並んでいます。過去クラブが公表してきた数々の「作文」の中では久しぶりに名作に入る部類でしょう。ただ浦和の最大の難点は「あまりにも目先の成績に拘ってすぐ監督をクビにしてしまう→チームコンセプトがコロコロ変わる→選手達はいろんなコンセプトに基づいた種々雑多な寄せ集めでしかなくなる」という点にあり、こんな「名作文」も無駄になりがちです。来年は降格さえしなければ良い、トップハーフが目標くらいの心積もりで中長期的なチーム編成に取り組んで頂けたらと思います。

6.経営面について

 6月に10億円前後の赤字となる可能性があると発表され、その後もコロナ禍による入場者制限緩和が想定よりも長引いたためさらに赤字が拡大する可能性があったにも関わらず、パートナー各位のサポートやグッズ販売等による確保に努めた結果、10億円を超える赤字は回避できそうとのことで安堵いたしました。

 浦和の強化部門は残念ながら失態の連続と評価しておりますが、その反面営業部門の頑張りには誠に頭が下がります。

 

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2020.12.21

チゲ味噌ラーメン@日高屋

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 日高屋の冬の定番、そして日高屋の麺類では傑作中の傑作「チゲ味噌ラーメン(640円)」。日高屋に来るのは超久しぶりなのでサービス券もとっくの昔に有効期限が切れてしまいましたが、大盛(+80円)で注文。

 一応期間限定との位置付けですが、なんだかんだと冬場を挟んで半年近く売り出しているような気がします。また「チゲ」は本来鍋料理の意味なのに、鍋の要素が一切ないこの一品をなぜ「チゲ味噌」と呼ぶのかは謎です。

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 具は白菜を主体にニラと豚肉をたっぷりの卵で閉じたみたいな感じ。キムチもそこそこ入っていますが、漬物のキムチと比較すると酸味はほとんどなく、ただの白菜とあまり変わりありません。そして見た目通り結構辛い!! といっても麺を食べる分にはその辛さがさして苦にはならず、スープは塩分高過ぎでハナから飲む気がしないので辛くても一向に差し支えありません。また出汁の薄さを調味料(辛味噌)で思いっきしゴマカシしているのはいちいち気にしない方向で。

 そしてちょっと驚いたのは日高屋の難点だった麺が格段に良くなっていること。やや平たい中太麺で縮れ入りですが、つるつるとした口当たりといい、割としっかりした噛み応えといい、この手のチェーン店の麺としては十分すぎるくらいの出来に。スープがさっと絡む程度なのは麺をすすった際に味が濃くなり過ぎないので却って良いくらい。

 年々微妙に値上げしているような気がしますが、それでもなおコストパフォーマンスは抜群。ラーメン専門店と称する何かでこれに相当するものを頼んだら今時900円くらい取られそう・・・

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金字塔@赤羽 ~ 熟成しおそば

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 赤羽駅東口から線路沿いに北へ。駅に近い「ゆうひ屋」や「夏海」と同じ通り沿いですが、赤羽の商店街・飲み屋街も尽きようとする北外れで、赤羽岩淵駅のほうが近いくらい。ほぼ半年ぶりに再訪。先客2、後客6。

 前回は「しおそば」を試食したので、今回は「熟成しおそば(800円)」を注文。ランチタイムは大盛サービスをやっているので大盛にしてもらいました。また前回もらった「大盛 or トッピング券」で煮玉子を付けてもらいました。というか大盛サービスとトッピング券が併用できるとはびっくり! なおラーメンは並盛で150g、大盛225g。

 メニューは他に「塩つけそば」各種と「味噌そば」各種。さらに往訪時は月替わり商品として「クリームしおそば」を提供していました。

 店内は縦長L字型カウンター10席と壁沿いに2人掛けテーブルが3卓。さらに店奥にも客席がある模様。卓上にはガーリックチップ、白ごま、ミル入り胡椒、七味。最初に「コーヒー油」がサーブされるのは相変わらず。

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 「しおそば」は鶏ガラ・もみじ・げんこつ及び香味野菜をベースに白トリュフを加えたものだそうですが、「熟成」はそれとどこが違うのかな? バターか何かが効いたようなかなり洋風スープに寄った味わいが特徴で、その分出汁の旨味はかき消されがち。わずかに甘い香りがするのが白トリュフなのかな?

 麺は三河屋製麺の細麺ほぼストレート。スープの量が特に少ないわけではないものの、細麺でボリュームを出すことに無理があるのか、大盛だとちょっと玉になりがち。それでもスープの絡みは良好で、つるつるとした食感、啜りごちも悪くありません。

 途中でコーヒー油を投入すると洋風の癖が薄まってぐっと食べやすくなりました。

 チャーシューの代わりに自家製ベーコンを使っているのは面白い変化球。メンマは大ぶりですが濃い目の味付けでしっかり煮込まれていて柔らかく簡単に噛み切れます。他に鶏つみれ、白髪ネギ、メンマ、ほうれん草、糸唐辛子、そしてサービス券で付けてもらった煮玉子(半熟)。

 店の雰囲気・接客態度も開店時の妙な気どりがなくなってすっかり丸くなり、ラーメンのクォリティーもそこそこのレベルが保たれていて赤羽で長持ちしているのも納得。

 

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2020.12.20

コクうま味噌定食@かつや

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 「かつや」が2020年12月7日より新発売の「コクうま味噌定食(690円+税=759円)」を試食。

 同時発売中の「コクうま味噌カツ丼」は「ご飯が見えない程にチキンカツを盛りつけ、玉子とたっぷりの特製のコク旨味噌ダレをかけた」だけなのに対し、「定食」のほうは「チキンカツを特製ダレで煮込み、別添えのキャベツを玉子と絡めて味の変化が楽しめます。」と「煮込む」とひと手間をかけているのに惹かれて「定食」のほうをチョイス。

 ただ往訪した川口石神店は運悪くなぜかブタ混み。しかもテイクアウト客も結構して、「コクうま味噌定食」は煮込むという手間がかかるせいか、ロースかつ定食等のレギュラーメニューを頼んだ客にバンバン抜かされ、配膳まで結構時間がかかりました。

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 味噌は八丁味噌ベースでしょうか、今年1月に発売した「青ねぎ味噌チキンカツ鍋定食」と非常によく似たやや甘目の味わい。「チキンカツを特製ダレで煮込み」といっても味噌ダレにチキンカツが全部どっぷり浸かっているわけではありません。しかし、強烈に味が濃くでかなりくどい気が。わざわざ「煮込み」を選択したのが間違いだったかも・・・

 よって半熟と化した玉子を絡めて味わいを幾分マイルドにしながら食べ進むのが吉なのですが、チキンカツの量に比べて玉子一個だけでは大して救いにならず。別添の千切りキャベツはサラダ扱いにせず、これもチキンカツに絡めながら食べるのが正解と気づくも時すでに遅し。またチキンカツの量が多くて、しかも味噌味が濃すぎるので、デフォルトだとどう考えてもご飯は不足気味。

 「青ねぎ味噌チキンカツ鍋定食」はその名の通り青ネギがたっぷり添えられている上、温玉やキャベツの千切りも添えられているので箸休めにも事欠かず、終盤は何もかも味噌だれの海に浸かってしまって少々飽きが来るものの、トータルでは上々の出来と思いましたが、今回の「「コクうま味噌定食」は青ネギがなくなった分、くどさが目立つ結果に。

 うーん、これでは単に既存商品のスペックを落として市場に再投入しただけですなぁ・・・ 「かつや」にしては残念な新商品でした。

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【観戦記】20年第34節:浦和 0-2 札幌 ~ 大槻浦和最後の闘いはバルジ大作戦というより、レイテ沖海戦だったか・・・

・浦和の残存兵力は僅かでした。レオナルド、関根、柏木、伊藤、デンが故障。前節マルティノスと長澤が負傷し、さらに槙野と青木は故障明けでこの日なんとかベンチ入りできただけというレベル。特にただでさえ手駒が少ないSHがとうとう壊滅したのが痛手で、いつもの4-4-2のフォーメーションを組もうにも組めなくなってしまいました。

・おまけに前節から中2日という厳しい試合日程。ゆえに連闘が効かない選手もおり、大槻監督がやれることは一層少なくなりました。

・そこで大槻監督が苦肉の策として採用したのが3-1-4-2のフォーメーション。札幌の3-4-2-1とある程度噛み合わせが良いようにいう前向きな観点ではなく、「後ろの方の選手がサブも含めて多い、4-4-2でやると後ろの方の選手しかサブにいないという状況で、どういった解決策を見いだそうかというところで、このシステムを選択しました。」という甚だ情けない理由による大胆なフォーメーション変更でした。

・もっともスタメンが発表された際にはそんな情けない事情なんて知る由もなく、残された兵力をかき集めて昨年、いや一昨年の暫定監督時に採用した「3-4-1-2」のフォーメーションで「夢よもう一度」とばかりに乾坤一擲の大勝負に打って出る、さながらナチスドイツ軍のフィナーレを飾った「バルジ大作戦」みたいなものを妄想して埼スタへ向かう私は妙にワクテカに。もう脳内で「パンツァー・リート」が鳴り響くのなんの。

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・しかし、たちまち現実に打ちのめされる羽目に。浦和はほとんど前からハメに行かず、両WBが最終ラインに下がって5-3-2の守備ブロックで防戦に努めているようでしたが、このやり方だと当然ながら福森や田中へはプレッシャーがかからず相手のやりたい放題に。クロス攻撃こそターゲットのジェイに自由を与えないことでなんとかやり過ごしていましたが、14分には前に出てきた福森のミドルシュートを浴びてヒヤリ。

・守備はまだしも、悲惨極まりなかったのが攻撃。前節からわずか中2日なので、このフォーメーションの練習なんて出来るわけがなく、ビルドアップなんてハナから諦めたかのうように、ボールを奪ったらアバウトに前に蹴って興梠の鬼キープで時間を稼いでいるうちに他の面子がサポートしようという単純極まりないもの。

・しかし、いくら興梠のボールキープが巧みでも限界はあり、運よくFKが取れれば御の字。あとは山中の一発が炸裂すれば!と思ったものの、この日の山中FKは全く枠を捉えられず。大槻監督がいくら「パンツァー・フォー!!」と繰り返し叫べども、練度の低さはどうにもなりませんでした。

・悪いことは続くもので、30分興梠が故障。たった1両だけ残っていた、札幌の堅陣をぶち破れるかもしれない虎の子「ティーガー重戦車」が故障して、大槻監督はやむなく予備兵力から汎用性は極めて高いがいささか旧式化していていかにも火力不足の4号戦車(武藤)を投入し、フォーメーションもはっきりした3-4-2-1に変更して完全に札幌とミラーゲームとなり、前半は札幌やや優勢ながらもスコアレスで終了。とはいえ、4号戦車が激しく上下動してなんとか戦線を維持しているありさまでしたが。

・そして48分に訪れたこの試合最初で最後の絶好機。素早いリスタートからのカウンターで山中のクロスの先にどフリーでいたのが岩武だったとはなぁ・・・ 札幌のマークは照準が壊れている杉本に集中していて、大外から飛び込んでくる岩武はどフリーでしたが、まさか肝心要のところで最前線に躍り出てくるのが4号戦車どころかパンツァー・ファウストを手にしただけの国民突撃隊だったとはなぁ・・・ もうなんとかクロスに合わせようとした岩武の身体が吹雪の日の雪だるまマークみたいに斜めになっていて泣けました。

・浦和と違って週央に試合がなかった札幌はハナからその予定だったのか、後半になってあからさまにプレス強度がぐぐっと上がり、50分には駒井が柴戸をなぎ倒すかのようなボール奪取からショートカウンター。ここはロペスのシュートがポストを直撃して難を逃れるも52分とうとう浦和守備陣が決壊。

・52分浦和左サイドで意味もなく人数をかけて攻め込んだところでものの見事にカウンターを食らい、たちまち2対3の絶望的な状況に。ロペスはどフリーの駒井へいとも簡単にクロスを送って、駒井は仕上げるだけ。もうボールを奪った後の前にボールを送るスピードと精度が浦和と段違いというか、浦和がもはやJ1レベルにないというか・・・

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・点は入る気配がほとんどない浦和は先制された時点でほぼ試合終了。その後両チームとも相次いで選手を替え、ややオープンな展開になりながらもさしたる見所もないまま(照準が壊れている戦車が派手に枠外にぶっ放していた気も)時間だけが流れていましたが、悪い意味で試合が動いたのは76分の武田&宇賀神投入から。

・前節川崎戦同様武田をトップ下に配した4-2-3-1「武田スターシステム」を試みたようですが、大笑いしたのが宇賀神左SB・山中左SHという縦並び。こんなの大戦末期の兵員不足の象徴以外の何物でもないでしょうに。

・そしてこのフォーメーション変更は攻撃をなんら活性化させることはなく、守備だけが一層弱くなった感じに。85分ガラガラのバイタルエリアを悠々と福森に横へ運ばれ、前に出てきた田中がどフリーでミドルシュートをズドン。うーん、川崎戦の一点目にも似た光景・・・90分には福森ハイクロス→ロペスが競り勝ってこぼれ玉に白井が飛び込むという札幌得意の形からの決定機も。

・終わってみれば浦和の見せ場は48分の一回こっきり。史実の「バルジ大作戦」は一応連合軍を慌てさせるところまでは行ったのですが、この試合はぐうの音も出ない完敗。それゆえ残存兵力をかき集めて最後の大勝負という点では「バルジ大作戦」ではなく「レイテ沖海戦」のほうがどう見ても例えとしては的確な試合内容&結果でした(つД`)

・TL上ではこの試合の評価は厳しいようですが、個人的には闘う気力が全く見えなかった鹿島戦が最悪で、今日はまだマシなほうと思いました。まぁ、その辺は生観戦とDAZN観戦の差があるかもしれませんが。如何せん練度と一部選手の個人能力が足りなさすぎてこの試合もボロ負けだったのは確かですが、選手は「なんか一生懸命やろうとしている」と感じられただけマシだったかと。

・今年はクラブ経営を維持するために全日程を消化すること自体が半ば以上自己目的化していたので、本来は成績も「追い風参考記録」みたいな扱いになって然るべき(だから降格がない)と思いますが、それでも成長が感じられるクラブとそうでないクラブがありました。残念ながら後者の代表が浦和。大槻監督も昨年末に無理やり続投を余儀なくされたのであれば気の毒だとは思いますが、この一年は得るところが非常に乏しかったと評価せざるをえません。

・また個人的にはキャリア上トップから下部組織まで目線が広い大槻さんが病気療養中の土田SDに代わってSD代行に就任するのがベストと思いましたが、MDPで大槻さんは「クラブを離れる」と明言しており、残念ながらその線はなさそう。ちなみに戸苅本部長の弁では土田SDも順調に回復しているようです。

・試合後はいつの間にか恒例行事となった社長挨拶。社長はなにやら激しく絶叫するばかりで、中身のない話に終始したので当然赤者の評判最悪なのですが、個人的にちょっとだけ光明を感じたのは浦和は経営面で大打撃を避けられそうだという雰囲気を社長が醸し出していたこと。

・コロナ禍で入場料収入が壊滅的な打撃を受けて10億円赤字という話すらあった浦和が、スポンサー収入の維持&過去に積み上げた利益準備金のバッファ等もあって経営的に大ダメージは避けられそうなら、今年の社長の仕事としては合格点と思います。たとえどんなに中身のないシャウト系であったとしても。もっともこの辺は決算の数字が明るみにならないと何とも言えませんが。

・個人的にこの日最大の噴飯ものは社長の挨拶ではなく、「浦和を背負う限り毎シーズン優勝を求めろ」というダンマクかなぁ(苦笑)。

Sapporo04


---杉本--興梠---
--汰木---エヴェルトン--
山中---柴戸---岩武
-岩波--鈴木--橋岡-
-----西川-----

(交代)
30分 興梠→武藤(故障による交代)
65分 エヴェルトン→阿部
65分 鈴木大→青木(阿部がCB、青木がCHへ)
76分 岩武→武田
76分 汰木→宇賀神

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-----ジェイ-----
--駒井----ロペス--
フェルナン--深井-宮澤-金子
-福森--キムミンテ--田中-
-----菅野-----

(得点)
52分 駒井
85分 田中

(交代)
60分 キム・ミンテ→高嶺
67分 駒井→D・オリヴェイラ
67分 L・フェルナンデス→菅
76分 金子→白井
77分 ジェイ→早坂

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2020.12.19

玉@田町 ~ 濃厚中華そば

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 田町駅を南側へ出て、線路沿いに並ぶオフィスビル「田町 ステーションタワーN」の1F。いかにもこの高層ビル群で働いている人を目当てにした飲食店街の一角に店を構えています。先客ゼロ、後客8。

 タッチパネル式券売機で「濃厚中華そば(830円)」を注文。ランチサービスなし。

 メニューは他に「旨味醤油そば」「つけめん」の3本立て。さらに往訪時は期間限定で「濃厚味噌らーめん」を売り出していました。

 店内は島式カウンター8席×2と4人卓×2、2人卓×1。卓上にはブラックペッパー、酢、柚子七味。またスープ割り用のスープをカウンター等に置くのを止めて、店の一角にサーバーを置き、客がコップで汲みにいく方式に変えたのが目につきました。

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 スープは公式サイトのウンチク書きによれば「豚骨、鶏ガラ等、動物系素材をベースに厳選された大量の魚介類を寸胴に入れて、極限まで強火で煮込み大量の野菜を使用」とのこと。とろみはほとんどなく、魚粉も底に溜まり勝ちのせいか、わざわざかき混ぜない限りさほどざらつきも感じません。

 店では「キレのある特製醤油を加える事で圧倒的な力強さの濃厚スープ」と謳っていますが、この醤油がきつすぎて味が濃すぎるというか、どう考えても塩分過多というか。当然スープを飲み進む気はほとんど全く起こらず。また極薄削りの削りたて「とろけるかつお節」を後乗せしているのがかえって良くないのか、旨味過多に陥っているような気も。

 自家製&打ち立て切り立てが自慢の麺は平打ちの太麺。つるつるした口当たりで、噛み応えはしっかり。もちろん濃厚過ぎるスープに全く負けず。

 薄く小さめのチャーシューはちょっと旨味が抜けちゃった感じ。他にメンマ、刻みネギ、海苔。

 まぁもともと「玉」各店にはたいして期待もしていませんでしたが、スープが好みに合わない代わりに麺は悪くないので、つけ麺がベターかな。

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2020.12.18

呉田@北浦和 ~ 醤油らーめん

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 北浦和駅西口から線路沿いに南へ。駅から近いものの人通りが少ないところに立地。屋号は「ごでん」と読みます。長らく休業していた店が復活したと聞いてほぼ3年ぶりの再訪。先客ゼロ、後客1。

 券売機はなく、卓上のメニュー先頭の「醤油らーめん(850円)」を注文。ランチサービスなし。

 メニューは他に塩らーめん、ざるつけ麺、梅塩らーめん、ねぎ醤油らーめん、ざるチャーシュー、鴨油とエレシバターの油そば、牡蠣七味鯛そばなど。店のお勧めは「ざるチャーシュー」でした。

 店内はL字型カウンター11席。外観、内装、及び調度品に金かけてカフェ風に仕上げていますが、個人的には椅子が高くて落ち着かなくて難儀。卓上に調味料類はなし。

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 スープは鶏がやや強めに出た魚介まじりといった感じですが、残念ながら醤油の酸味がうるさくて出汁の旨味がかき消されがち。この辺ちょっと「醤油飲ませる系」の弊に陥った気も。ただしょっぱいわけではなく、表面の鶏油が程よくコクを加えて飲み進む気になるあたりはさすが。

 麺は自家製の中細ストレート。つるつるした食感なのはともかく、どういうわけか硬めの仕上がりで明らかにスープに対して強すぎ。うーん、どうしちゃったんだろ??

 具に小さめのばら肉チャーシュー、細切りのメンマ、白髪ネギ、刻み青ネギ。

 相変わらずややマニア志向の店で、普段使いとしてはなんとも微妙なんだよなぁ・・・

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2020.12.17

ごろごろチキンのバターチキンカレー@松屋

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 松屋が2020年12月15日より数量限定で発売中の「ごろごろチキンのバターチキンカレー・大盛(740円)」を試食。今年7月ほぼ1年ぶりに復活させたところ結構な人気を博したようで、半年を経てまたまた再登場の運びとなったようで。ただ数量限定販売ゆえ、売切れ次第約1週間で終売とのこと。

 「松屋フーズのカレー専門店"マイカリー食堂"の人気メニュー『バターチキンカレー』を松屋流にアレンジした『ごろごろチキンのバターチキンカレー』は、コクがありマイルドな口当たりで、一口頬張れば風味豊かなバターの香りとトマトの旨味が口中に広がるやみつき必須の逸品です」というのが松屋のウリ文句。しかも「ココナッツミルクの甘さもあり、女性の方やお子さんにもご好評いただいております。」なんだとか。

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 とろみが強く、かつコク深い味わいながらも全くといっていいほど辛くなく、マイルドにもほどがあるだろうという気がしないでもなく。また「風味豊かなバターの香り」というのが曲者で、結構これがきつい。香りだけでなく、味わいの上でもバターの自己主張がかなり強くて、こってりしすぎてくどい感じがしました。

 とはいえ「ごろごろ」の形容は誇大表示ではなく、確かにカレーの中に鶏もも肉がごろごろ。何か下味がついているわけではなくいたって淡白な味わいですが、カレーにはよくあっています。いつもは実にしょーもない松屋の鶏肉なのにカレーにすると一転して美味く思えるのが実に不思議。

 個人的な好みだと「バターチキン」以前からある「ごろごろ煮込みチキンカレー」のほうが圧倒的に上。シンプルなカレーのほうが美味いというのはありがちな話です。もっともそれは相対的な話で、絶対水準で言えば値段からすれば相当美味い部類だと思います。でも復活販売して欲しいのはやはり「ごろごろ煮込みチキンカレー」ですね、どちらかといえば。

 なお「マイカリー食堂」の「バターチキン」をわざわざ松屋流にアレンジするのが謎。「マイカリー食堂」と「松屋」とで客層はそんなに違わないでしょうから客層の違いからアレンジを加えているとは考えにくいので、マイカリー食堂が「バターチキン」で使っている食材とか厨房機器とかが松屋にはないとか、何かオペレーション上の理由かなぁ?

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【DAZN観戦記】20年第33節:川崎 3-1 浦和 ~ 徳島、J1復帰おめでとう!!(何かに目を反らしながら)

・力の差があり過ぎて、天皇杯の初戦で地域リーグのアマチュアチームがJ1優勝チームにボコられているようなありさまでした。ホントこの一年は何だったのか・・・

《スタメン》

・共に前節から中3日の一戦。浦和は杉本→武藤、汰木→武田、エヴェルトン→阿部、長澤→柴戸、山中→宇賀神とスタメン5名入れ替え。怪我人が多いせいか、スタメンから外れた5名は全てサブに回り、トータルでは面子に新味なし。

・川崎は前節から田中→中村、旗手→登里とスタメン2名入れ替えのみ。現役引退を表明した中村はこの試合が最後のホームゲーム。

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《試合展開》

・浦和のフォーメーションは前節武田投入後に披露した4-2-3-1。いわばこれまでの4-4-2を崩し、武田のためにトップ下というポジションをわざわざ設けた「武田スターシステム」。今シーズン後半、大槻監督は「柏木全権委任システム」→「マルティノス、サイコロの旅システム」と変遷し、最後に辿り着いたのが「武田スターシステム」でした(苦笑)。

・ただでさえ、この一年間何をやって来たのかさっぱり判らない著しく成熟度が低いチームなのに、これまでほとんど試合に出ていない選手が複数人いるというスタメン構成なので苦戦は免れないとは思いましたが、予想以上に浦和は大苦戦。試合開始早々自陣深くに押し込まれただけでなく、早々に右サイドが炎上。5分三笘のクロスを受けた脇坂がダイレクトでシュート(枠外)。

・浦和は良い形でボールが奪えない上に、なんとかボールを奪っても奪う位置が低く、かつ即時ボール奪回を図る川崎のプレッシャーに抗しきれずにすぐさまボールを失う、あるいは苦し紛れに蹴って相手に渡ってしまうの連続で、シュートどころかボールを敵陣に運ぶことさえままならず。

・しかし、そんな浦和にも今季最大級の天祐が。10分CB谷口のミスを突いた興梠がそのまま敵陣深くまでボールを運んだことを契機に、この試合初めて浦和が人数をかけて敵陣でプレー。宇賀神クロスのクリアボールに反応した岩武がそのままボックス内に突入し、反応がわずかに遅れたGKチョン・ソンリョンが岩武の足を引っかけてPKに。興梠が難なくPKを決めて浦和がまさかまさかの先制。

・興梠はこれで9年連続二けた得点を記録。「もう何点取られても一緒だから、せめて興梠に一点を!!」という私の願いがこんなに早く叶えられるとは。個人的にはこの試合でたった一つだけ残された目標が早々に達成されて完全に「ミッション・コンプリート」の気分。あとは野となれ山となれでだらだらと試合観戦。

・いやぁ、それにしてもその後エヴェルトンが投入されるまでの50分強の実に悲惨なこと!! 浦和は4-4-2の守備ブロックを敷き、下手にボールホルダーに食いつかずに良く言えば粘り強く対応していましたが、悪く言えば大外に張り出す相手、DF間に立つ相手への応対に戸惑って終始棒立ち状態。川崎はDFの間でボールを受けて前を向くのが実に巧く、この辺りは風間時代から延々と続く遺産でしょうなぁ。

・特に浦和右サイドの守備は酷すぎました。立ち上がりから三笘&登里とやられ放題。なんとか最後は橋岡が対峙して事なきを得ていましたが、その前に三笘に対峙すべき方は何をしてたんだろうなぁ・・・もうJ1では無理と思いますが・・・

・浦和の守備が機能しているようには見えないにも関わらず、40分くらいまでは川﨑が手間をかけすぎて最後の最後で浦和守備網にひっかかってしまう、あるいはシュートがブロックされてしまう場面が連続。CKで2度ジェジェウにビッグチャンスがありましたが、ポストを叩いたり、岩武にクリアされたり。

・とはいえ、浦和もドン引きで守るのが精一杯で、先述のようにロクに敵陣にボールを運べないので延々と殴られ続ける始末。

・43分には珍しく川崎がシンプルに攻撃。脇坂が左サイドの三笘へ大きく展開。三笘のシュートを西川がこぼし、小林が詰められる絶好機がありましたが、ゴールライン上に倒れていた岩波にぶち当ててしまう大失態(苦笑)。45分にも三笘のクロスのこぼれ玉に守田が詰めるも、ここは西川がセーブ。

・浦和がなんで無失点で済んでいるのかさっぱり判りませんが、それ以上になんで浦和が1点取れたのか非常に不可解な試合内容で折り返し。浦和のシュートはたった1本で、もう「盲亀の浮木」という例えがチラチラして仕方ありませんでしたが、さすがにそんな僥倖が80分以上続く訳がなく、53分守備ブロックが下がり過ぎてぽっかり空いたバイタルエリアから守田にぶちこまれてとうとう失点。守田はこれがJ1初ゴールなんだとか。

・これで守備陣の緊張の糸が切れたのか、いやもともとたいして緊張していなかったけど運を使い果たしただけのか、今季の浦和名物「あれよあれよという間に大量失点」がまたまた現出。

・59分右サイドをどフリーで疾走する山根のクロスをファーでどフリーの三笘がヘッドで決めて2点目。フォーメーションが噛み合わない相手に苦戦し続けたこの1年。そんな相手に今年何度も見た「浦和殺し」の形を作られてこの1年を締めくくるとは。

・61分小林のゴールは相手を褒めるしかないかな。阿部と対峙しながらわずかなスペースでノールックでクロスを送る中村も見事なら、橋岡に寄せられているにも関わらず倒れこみながらシュートを放った小林も見事。

・10分足らずに間に3点を失い、これで今季3度目の「6失点倶楽部」入りへ視界良好と思ったのですが、62分エヴェルトン投入が多少なりとも効いて浦和がボールを奪った後に曲がりなりにも敵陣へボールが運べるようになったせいか、川崎の攻勢も次第に沙汰止みに。しかし浦和もアタッキングサードまでボールが運べるわけではないので攻撃にも何にもなっておらず、後半のシュートは破れかぶれの山中&橋岡の2本のみ。そしてエヴェルトンは来年にはもういないと(つД`)

・何の面白みもない展開にあきれ果てたのか、TLを見ると同時刻にやっている徳島vs大宮戦を見始める赤者が続出。無事徳島が勝って7年ぶりのJ1復帰を果たし、それを餞にリカルド・ロドリゲス現徳島監督が来年浦和の監督に就任することも決まりそうです。めでたし、めでたし(目の前の光景に目を反らしながら)。

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《総評&選手評等》

・シュート数22対3、CK6対1。正直試合内容はJ1ぶっちぎりで優勝したチームとJ1ボトムハーフで終わりそうなチームのそれではなく、天皇杯初戦でJ1優勝チームと対戦している地域リーグのアマチュアチームくらいの差がありました。それほど全く何も出来ませんでした。

・ボールをなんとか奪っても闇雲に蹴りだすのが精一杯。これではビルドアップどころか縦ポン一発でのカウンターも繰り出せない。今年一年は丸々無駄だった。大槻監督の退任が決まった鹿島戦以降酷い試合が続いていますが、相手との元々の力量差も相まってこの試合は今年一年の浪費感が極まったような気がしました。

・完全な消化試合ということで、前節短時間の出場ながら輝きを放った武田といきなりスタメン起用し「武田スターシステム」を採用しましたが、残念ながらというか半ば以上予想されたことですが、武田はまだまだスタメンでは厳しいことが明るみに。消化試合でなければ前半でお役御免だったと思いますが、失点直後の絶好機をフイにしたところで長澤と交代。

・武田の最大の課題は守備。フィジカルがまだまだJ1では厳しいせいか、ジェジェウの2度の決定機は露骨に武田のいるところを狙われてしまいました。またボールホルダーに対して厳しく寄せる様子はなく、そもそも守備意識自体あまり高くないのか、53分の失点場面では守田への寄せが完全に遅れてしまいました。

・また攻撃面でも見せ場は作れず。前半好位置でボールを受けながらも長考に沈んでボールを失ってしまいましたし、55分カウンターの好機で武藤のクロスをファーでフリーで受けながらもシュートを撃たずにボールキープに走った挙句、チャンスを潰してしまいました。

・まぁ高卒新人をJ1優勝チーム相手にいきなりスタメンで起用したらこんな結果になってしまうのも致し方ないでしょう。でも湘南戦の出来を見れば、相手のプレッシャーが弱くなった終盤、特にビハインド時に積極的に起用してもっと場数を積ませてやれば良かったのにと思えてなりません。残念ながら武田にとっても得るものは少ない一年でした。

・ここ2試合での収穫はCBに起用された橋岡に尽きます。小林に食らった場面はわずかに前に入られのが悔やまれますが、あれはもう小林を褒めるしかないかと。何の役にも立たない右SBに悩まされながら再三ボックス内に入ってくる三笘を止めていたことだけで十分評価に値します。

・また橋岡が何度も針の穴を通すような縦パスを繰り出そうとして案の定相手に引っかかっていたのもご愛敬。「嫁入りが決まって、俄かに裁縫の練習に取り組み出したお嬢さん」みたいな感じで実に微笑ましい光景でしたが、消化試合だから苦手なことにどんどん取り組んでいいのだ。次期監督は間違いなくそれを求めると思いますし。


-----興梠-----
武藤---武田---マル
---阿部--柴戸---
宇賀神-岩波-橋岡-岩武
-----西川-----

(得点)
11分 興梠(PK)

(交代)
56分 武田→長澤
62分 阿部→エヴェルトン
62分 宇賀神→山中
72分 マルティノス→汰木(故障による交代)
72分 興梠→杉本


三笘---小林---家長
--中村----脇坂--
-----守田-----
登里-谷口-ジェジェ-山根
-----ソンリョン-----

(得点)
53分 守田
59分 三笘
61分 小林

(交代)
80分 小林→ダミアン
80分 脇坂→旗手
88分 家長→田中
90+2分 三笘→長谷川

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2020.12.16

夢あかり@新大塚 ~ (濃厚動物魚介系)ラーメン

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 丸の内線新大塚駅改札口出てすぐ。なんと11年半ぶりの再訪。先客2、後客8(退店時、中待ち3)。

 店内の券売機ボタン先頭の「ラーメン(730円)」を注文。ランチサービスなし。

 他客の注文はつけ麺類が圧倒的で、ついで「油そば」が二人。気が付いた限りではラーメンを注文している客はいませんでした。

 店内はやや手狭で縦長L字型カウンター9席のみ。通常より1席減らしているようですが、それでもあまり席間は広くありません。卓上にはブラックペッパー、一味、酢。油そばを注文した客には別途ラー油とおろしニンニクを出していました。店はご夫婦と思しき2人で切り盛り。水セルフ。つけ麺用の割りスープもポットで予めカウンターに置いてあります。

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 スープは店外の貼り紙によると「鶏、豚の動物系のスープに鰹節、鯖節、煮干しの魚介系のスープをブレンドしたWスープ」とありますが、わずかに魚介系が強めに出ているような気も。粘度は無いに等しく、魚粉のざらつきもほとんど感じませんでしたが、それなりに濃厚かつ旨味十分で、「単につけ麺のつけ汁を延ばしただけとしか感じられない」というつけ麺メインの店にありがちな弊害は免れていました。

 麺は中太緩い縮れ麺。そこそこコシがあってもちもち、つるつるとした食感。スープとの相性は文句なし。量は170gと標準より若干多め。

 チャーシューは肉の旨味がしっかり保たれた優れもの。他にナルト、メンマ、海苔、刻みネギ。

 よくありがちな動物魚介系といってしまえばそれまでですが、食べ手を選ばず、飽きも来ず、流行り廃りに流されることなく地元民に愛され続けて長続きしているのも納得の一杯でした。

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2020.12.15

たっぷりタルタルクリスピーメガチキン定食@松のや

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 松のやが2020年12月9日より新発売の「たっぷりタルタルクリスピーメガチキン定食(850円)」を試食。

 「ジューシーな鶏もも肉を1枚使用した松のやの『メガチキンかつ』は、器からはみ出すほどのボリューム満点メニュー。そしてこの度、さらなる美味しさを求めてこだわりの衣が新しく生まれ変わりました。黒胡椒の効いた新しい衣で、今までよりもさらにパリッとジューシーに仕上がり、ふんだんにかけた特製タルタルソースとの相性も抜群に。ひとたび頬張れば、小気味良いザクザク食感が楽しい、旨味と香ばしさが口いっぱいに広がるやみつき必須の逸品です。」というのが松のやのウリ文句。

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 「器からはみ出すほど」と言っている割には全然はみ出していないどころか、余裕で器に納まっているのには苦笑せざるを得ませんが、厚みが結構あるのでボリューム満点なのは間違いなし。

 また衣を一新したのははっきりと判り、クリスピーらしく「小気味良いザクザク食感が楽しい」のは確か。「パリッとジューシーに仕上が」っているかどうは微妙ですが。

 しかし衣に黒胡椒を効かせ、口いっぱいに広がる旨味と香ばしさをウリにしているのに、わざわざタルタルソースを大量にぶっかけて台無しにしているとしか思えないんだよなぁ・・・ シンプルに塩味で食べさせればいいのに。

 と思って松のやのWebサイトを見たら、タルタルソースがない「クリスピーメガチキン定食(750円)」というのが別にあるんですなぁ。川口店の券売機では「クリスピー唐揚げ定食」の存在には気づきましたが、「クリスピーメガチキン定食」は気づかず。うーん、どこに落とし穴があったんだろう?

 なお川口店ではいつの間にか大盛サービスを止めて、定食類は全品おかわり自由になっていました。でもコロナ禍を受けて炊飯ジャーを客同士で共用するのって外食産業では止める方向なのに、なんかズレてるというかなんというか・・・

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ブロンコビリー@戸田 ~ 炭焼き超粗挽きハンバーグランチ

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 中京圏を中心に店舗展開しているステーキレストラン「ブロンコビリー」。「ブロンコビリーの人気No.1ハンバーグが『超粗挽き』になってパワーアップしました。」と聞いて、ほぼ1年ぶりに戸田駅前店を再訪。外観・内装ともステーキハウスというよりはファミレスっぽい作りで、相変わらず早い時間帯からママ友を中心に賑わっていました。

 早速ランチメニュー冒頭の「炭焼き超粗挽きハンバーグランチ・210g(1210円)」。パワーアップに伴い、ご丁寧にメニュー名にも「超」が付きましたがお値段は据え置き。「サラダ―バー&ランチスープ&大かまどごはん付き」なのも相変わらず。ご飯は大盛無料なので大盛りにしてもらいました。

 サラダバーに力を入れているようで種類も豊富だし、開店して間もない時間帯なので当然ながら散らかってないし、これは言うことなし。ハンバーグが出来上がるまでサラダをお替り。これなら二郎系のラーメンでもやしばかり食うよりはるかに健全な野菜補給法として使えそう(苦笑)。

 俵状のハンバーグを客の目の前で縦に切って鉄板に押し付けている間に脂や肉汁が飛び散るので、客は紙エプロンを手に持って待機。

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 「通常の3倍の太さ8mmの極太ミンチを使用することで、食感がさらに強くなりました。ビーフ100%の超粗挽きで『まるでステーキのような食感』を追求しました。」というのがブロンコビリーのウリ文句。でもさすがに1年に1回行くか行かないか程度の利用頻度だと、従前のハンバーグとの違いなんて全然判りません。粗挽きなのかはっきりと判りますが「まるでステーキのような食感」なんて全然思わなかったけど(苦笑)。

 また相変わらずここのハンバーグはちょっと堅めの焼き上がり。しっかりした食感に拘ってジューシーさを捨てた感じかなぁ。でも以前に感じた「箸では切り分けにくい」というほどではなくなり、この辺は多少ブレがあるのかも。

 ハンバーグ提供時に和風ソースと塩を置いてくれます。ついつち和風ソースをかけてしまいますが、ここはシンプルに塩で肉の旨味を存分に味わうほうが良さげ。なおソースに選択の余地はありません。

 大盛りだとご飯の量が案外多くて、ハンバーグ210gだとご飯が余りがちなので、ご飯を普通盛りにして、量的に足りなければサラダバーのパスタで何とかすればよかったなぁと思うも後の祭り。

 でもわざわざ静岡の「さわやか」へ行って長時間待つくらいなら、比較的近所のここで十分ですなぁ、個人的には。

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2020.12.14

ビーフシチューライスセット@松屋

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 松屋が2020年12月8日より期間限定で販売中の「ビーフシチューライスセット(890円)」を試食。同時発売の「ビーフシチュー定食」のほうには生野菜が付きますが、990円ともはや松屋で食う値段ではなくなっているのがなぁ・・・

 「ビーフシチュー」は昨年売切れ続出となったと言われる人気メニュー。

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 「赤ワイン風味の特製ソースでとろとろに煮込んだ牛肉とじゃがいもがごろごろ入った旨みたっぷりの本格メニュー」というのが今年のウリ文句。「ごろごろ」というのは明らかに語弊があり、店頭の写真と比べても鍋の中身が明らかに「疎」ですが、まぁその辺は目を瞑りましょう。

 肝心の牛肉は「とろとろに煮込んだ」というより、もともと脂が多そうな、良く言えばプルプルした感じの肉を使っている感じでしたが、それを差し引いたとしても上々の出来。

 またジャガイモも煮崩れず、それなりにホクホクした仕上がりで、しっかり煮込まれながらも芋っぽい味わいを保つという優れもの。そして「赤ワイン風の特製ソース」は相変わらず文句なしの出来。

 ただ非常に不可解なのは昨年あったニンジンがなくなり、代わって自社製ゆでたまごがトッピングされたこと。これがどうにもビーフシチューに合わない。全然味が染みないゆでたまごなんて普通シチュー類には入れないでしょう、どう考えても。おでんじゃあるまいし。なんとか単価を引き上げようとしたのか、もともと完成度が非常に高かった一品の具材をわざわざ変更して却って悪くなってしまう典型じゃないかと。よって評価は昨年より1ノッチダウン。

 また「ビーフシチュー」はメインディッシュが汁ものなのに、なぜか味噌汁をつけるのが松屋。無駄に値段と塩分摂取量を引き上げるだけの味噌汁なんて付けなくてもいいのになあ・・・同じ汁ものの「豆腐キムチチゲ定食」には味噌汁は付いてないのに。

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さとう@本蓮沼 ~ 濃厚魚介豚骨ラーメン

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 都営三田線本蓮沼駅A2出口を出てすぐ。3年ぶりの再訪。先客ゼロ、後客3。

 前回は「豊魚鶏だし醤油ラーメン」を注文したので、今回は「濃厚魚介豚骨ラーメン(850円)」を注文。並盛(150g)、中盛(200g)とも同値段なので中盛で。

 メニューは「濃厚魚介豚骨つけ麺」を加えた基本3本立てで変化なしと思ったのですが、券売機には店外に貼りだされたメニューには載っていない「塩」のボタンが。

 店内はL字型カウンター6席のみと狭小で、厨房内には店主だけ。水セルフ。卓上には胡椒や一味の他、ショウガ、にんにく、豆板醤をあわせた「もみじショウガ」あり。

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 若干とろみがかったスープは「大量の豚骨・鶏ガラ・野菜を12時間煮込み、たっぷりのコラーゲンを出したスープに5種類の節などでじっくり魚介を合わせた」とのこと。魚粉のざらつきは全く感じられず、どちらかといえば動物系が強く出たような味わいですが、総じてかえしも含めてマイルドな味わい。店が言うほど「濃厚」でも「こってり」でもなく、食べ終わっても胃もたれ皆無。

 自家製の麺は中太ストレート。いかにも麺の密度が高そうなしっかりした噛み応えが特徴で、スープとの相性は文句なし。中盛でもスープとの量的バランスは全く崩れない辺りも高評価。

 チャーシューは小さくて薄め。他に青菜、刻みネギ、メンマ。

 内容からすれば若干割高な気もしますが、超駅近かつ食べ手を選ばず飽きも来ない無難な一杯なので近所の方にはいかにも重宝されそう。

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2020.12.13

【閉店】みそ豚丼@豚屋 とん一 アリオ川口店

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 アリオ川口のフードコートにある「豚屋 とん一」。「丸亀製麺」などと同じトリドール傘下のかつ丼・トンテキ専門店で、主にSCのフードコートで多店舗展開しています。前回試食した「とんテキ定食(税別790円)」が気に入ったので、今回は「みそ豚丼(490円)」にトライ。前回もらったクーポン券でご飯大盛にしてもらいました。

 豚丼といっても吉野家のような「煮る豚丼」ではなく、「焼く豚丼」。注文を受けてから焼き始めるのは「とんテキ」と同じで、出来上がりには結構時間がかかります。にも関わらず、電子ベルを渡すのではなくその場で出来上がりを待たせるのってフードコートではどうなんだろう?? 焼いている間に店員は分厚い豚肉をバンバン叩いて次の仕込みへ。その音が館内に響き渡ります。

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 ご飯にさっとタレをかけ、焼きあがったものをご飯に乗せて完成。味噌は甘目で、帯広豚丼のような甘辛系とは全く味わいは異なりますし、焦げや炙りからくる渋味も全くありません。

 焼き物にはわずかに玉ねぎが入っているだけですが、刻み青ネギをたっぷり乗せたのが奏功してか、味わいは単調にならず、さほどしつこくもなく、胃もたれも感じずに一気に食べ進められました。量的にもご飯大盛でちょうどいいくらい。わずかにニンニクを効かせているのが奏功しているのかも。

 豚肉は叩きに叩いた甲斐があって、豚肉は超柔らか。これまた気に入りました。

 総じて先日試食した松屋の「味噌漬けトンテキ丼」より出来は圧倒的に上。ご飯が進むようにと何を作ってもやたら味が濃すぎるきらいがある松屋と比べてとん一が中庸に徹しているのはSCのフードコート中心の店舗展開からくる客層の違いからくるのかも。

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【観戦記】20年第32節:浦和 0-0 湘南 ~ 「良かった探し」で延々と酒を飲む、クソ弱かった頃を思い出すなぁ・・・

・純然たる消化試合の内容にケチをつけても全く意味がないのかもしれませんが、大槻監督の下での「3年計画のゼロ年目」の集大成がこれなのかと思うと甚だ落胆を禁じえないあんまりな試合内容に心底凍り付きました。しかし、その氷塊をちょっとだけ溶かしたのが最後に投入された「スター武田」でした。

《スタメン》

・浦和は出場停止のレオナルドに代えて杉本をスタメン起用した他、デン→岩波、槙野→岩武、青木→エヴェルトンとスタメン4名を入れ替え。

・浦和はシーズンも大詰めとなって故障者が多発。青木・柏木・関根・伊藤が故障し、試合後の記者会見では槙野もコンディション不良でベンチ外になったことが明るみに。

・前節鹿島戦での惨敗を契機に大幅なスタメンの入れ替えがあるかと思ったのですが、槙野不在を受けて橋岡をCB起用&それに伴い右SBに岩武を抜擢したのが目新しいくらいで、それ以外は予想の範囲内。但し、阿部、武田、鈴木大がベンチ入りした他、控えGKも石井とサブが大幅に入れ替わりました。

・湘南は金子→石原直、茨田→齊藤、大野→田中と前節からスタメン3名入れ替え。

・なお浦和が獲得濃厚とのスポニチ報道があった金子はこの試合出場停止。ローザンヌ@スイスに完全移籍するとの報があった鈴木は故障中。他にもFWタリク、CB坂など故障者が多い模様。

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《試合展開》

・「オールタイムプレス」を掲げる湘南は立ち上がり猛然と前からプレッシャーをかけてきましたが、さすがにそれだけでは浦和はボールを簡単には失わないせいか、すぐにいったん5-3-2の守備ブロックを敷いてから前に圧力をかける感じに。それでも湘南のプレッシャーがきついことには変わりなく、浦和は終盤オープンな展開になるまでほとんどビルドアップできずに苦しみ続けました。

・浦和は序盤から山中のアーリークロスや最終ラインからのロングフィードを多用。湘南のCBは高さがないのでハイボールを多用して杉本の高さ&キープ力を活かすのは机上論としては悪くなく、実際序盤はほのかに得点の可能性も感じなくはなかったのですが、この試合はどういうわけか興梠と杉本の連携がメロメロで興梠までさっぱりボールが渡らず。

・純然たる消化試合で、もう興梠の9年連続二けた得点くらいしか興味を引くものが無いのに、その興梠までボールをうまく運べないというのが今の浦和の惨状を象徴していた感も。仕方なく興梠が中盤まで降りてくる場面が増えだしましたが、それではレオナルド併用時と同じで興梠は点が取れない・・・

・そして最初に決定機を掴んだのは湘南。19分中盤での競り合いから得たボールを石原直が右サイドを疾走する岡本へ大きく展開。岡本のクロスが中で待ち構える中川に合うも橋岡がなんとかシュートブロック。この場面に限らず良い形でボールが取れた時の湘南の切り替えの速さと攻め上がりの思い切りの良さは見応えがありました。ただ如何せん前目に決定力がないのが泣き所。

・守っても湘南は給水タイムを挟んだあたりから岡本が前に出て山中を牽制し出したため、山中はアーリークロスを繰り出せ無くなって浦和の左サイド攻撃はたちまち窒息。明らかに相手にボールを持たされ、相手の守備ブロックを前に何も出来ずに時間だけが流れるというお馴染みの試合展開に。

・34分マルティノスを追い越した岩武からクロス→杉本ヘッドという決定機を作るもシュートは枠外。さらに36分エヴェルトンの浮き球のパスにマルティノスが飛び込むもこれまた枠外。

・手数に勝る湘南は後半も優勢。50分カウンターから左WB畑が単騎ドリブルで持ち運んで自らシュート。その後も浦和は畑に悩まされてマルティノスが守備で目立つ羽目に。というか、正面に蓋をされてスペースがなく攻撃面では良いところがなかったマルティノスが、まさか守備で目立つようになるとは!!

・56分にはあろうことか湘南に押し込まれ、岡本のクロスがボックス内の齋藤にわたるも齋藤のシュートは西川が右手一本でファインセープ。中には齋藤しかおらず頭数は圧倒的に優位なのに揃いも揃って何の役にも立っていない浦和守備陣。これもまたこの1年の集大成っぽい光景でした。

・もう浦和はビルドアップをすっかり諦めてしまったかのように最終ラインからひたすら前線目掛けてボールを蹴るだけ。それでも57分山中縦パス→杉本胸トラップ&シュートという絶好機を作り出すのですから湘南も結構残念なチームなのでしょうが、小さい石原広を背負った杉本はシュートを枠に飛ばせず。

・双方順次選手を代え、やや湘南優勢のまま試合が進みましたが、さすがに80分過ぎには湘南のプレッシャーも弱まって浦和が攻勢に。85分山中の低いクロスがついにファーの興梠に通るも興梠のシュートは湘南DFを直撃。

・そして最後に投入され、大いに見せ場を作ったのがリーグ戦デビューの武田。マルティノスに代わって投入されたのに武田の位置はどう見ても中央の前目。「スター武田」「プリンス武田」に席を譲るかのように左サイドに武藤が回り、武田投入と共にフォーメーションを4-2-3-1ないし4-4-1-1に変えた模様。この辺は試合後大槻監督も「ラインを背負うよりは彼の良さが生きる」と語っていて、この日のために練習させたようです。

・88分ボックス付近で複数の相手選手に囲まれながら興梠へスルーパスを繰り出していきなりスタジアムをどよめかせ、最後の最後には宇賀神のロングフィード→最前線で興梠が潰れて得たボールを武田が拾ってそのまま敵陣へ突進&シュート!! シュートは惜しくもGKに阻まれましたが、浦和の枠内シュートはこの試合これ一本だったとか(苦笑)。

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《総評》

・シュート数7対14というスタッツ通り、試合内容は湘南が優勢。ただ湘南は如何せん前目に決定力がないのでいくら手数が多くても点は入らないのが仕様ですし、浦和は決定機が今季もう絶望的に点が取れない杉本に回ってくるという残念さだったので、スコアレスドローは妥当といえば妥当。

・でも大詰めを迎えたこのシーズンで積み上げたものが感じられるのは明らかに湘南のほう。超過密日程にはどう見ても不向きな体力任せのサッカーで、来年もおそらく苦労しそうなスタイルだけれども、スタイルらしきものが感じられるだけ浦和よりはマシ。

・浦和はシーズン終盤に辿り着いた「マルティノスサイコロの旅」改め「頑張れマルティノス」も大分戦あたりから早々に行き詰まってしまい、また何をやりたいのかよくわからない元の姿に戻ってしまったようで。そしてプレッシャーのきつい相手にはろくにビルドアップが出来ないという醜態を晒し続けることに。「3年計画のゼロ年目」の立ち位置がこれでは次期監督も大いに苦労しそう。

・大槻監督は「練習で型にはめるタイプではなく、原理原則を指示するだけの監督なので成長過程が判りにくい」という話を時折耳にしますが、成長過程が判りにくいどころかとても成長しているようには見えないんだよなぁ。慧眼の士には全く違った世界が見えるのかもしれませんが、この一年は丸々無駄だったと思わざるを得ない残念な試合でした。

《選手評等》

・この試合唯一の光明だった武田。選手紹介Vは、どう見てもその筋の若衆か何かにしか見えない(特に鋭い眼光なり、見上げるような視線なり)のには大笑い。そして「浦和の未来」と相手チームにいた「元浦和の未来」が短時間ながら同時にピッチに立ったと見れば実に感慨深いものがありました。

・大槻監督も「プレッシャーが強いところだとまだできないことも見えます」と語る通り、現段階ではスタメンどころか長い時間使える目途も立っていないのかもしれませんが、やはり武田が短時間であれだけのパフォーマンスをいきなり披露したとなると、今まで出番がなかったのは何だったのか??という声が沸き上がるのは道理。

・試合前の記者会見で大槻監督は「チーム内には同じポジションの選手もいますし、そのバランスの中で起用していきたい」と、若手だからという理由で単純に起用することなんてあり得ないと語っています。それは一般論としてはその通りなのですが、過去起用されてはがっかりさせられっぱなしだったあの選手やこの選手と比べても武田は本当に物足りなかったのか、練習で良いところを見せられなかったのかなぁ??

・なんかクラブにACL出場という、今の浦和の能力・財力からすれば無理難題としか言いようがないタスクを課せられて、大槻監督も実績重視という名の安全策に走らざるを得なかった結果、武田お蔵入りじゃないのかと思えてならないのですが。

・浦和がリーグ戦とACLを併行して闘うことを諦めない、ACLを捨てるなんてことは絶対にしないという意味での「ACL重視」には大いに賛同しますが、ACL圏に入る能力も財力もなくなって久しいのに闇雲にACL圏入りに拘ってひたすら目先の勝ち点を拾いにゆくのはどうにも解せません。来年もそれに固執し続けるのなら「3年計画」とやらは事実上棚上げになるでしょうな、間違いなく。どんな監督が来ようとも。

・また橋岡がCBとして十分に使える目途が立ったのもこの試合の収穫。というか、WB/SBとして使っていたのが苦肉の策で、本職に戻っただけですが。自ら持ち上がるどころかフィードにもあまり多くは期待できなさそうでしたが、どう見ても岩波より安定していて、岩波の尻を拭く場面も(苦笑)。

・橋岡がCBに回ったために久しぶりに出場機会を得た岩武ですが、もう能力的にJ1では辛いんじゃないかなぁ・・・

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---興梠--杉本---
汰木--------マル
--エヴェルトン--長澤---
山中-岩波--橋岡-岩武
-----西川-----

(交代)
64分 エヴェルトン→柴戸
74分 杉本→武藤
74分 汰木→阿部(阿部がCH、マルティノスが左SH、長澤が右SHへ)
86分 マルティノス→武田
86分 山中→宇賀神

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--石原直--中川---
--齋藤---松田---
畑----柴田---岡本
-田中--石原広--舘-
-----後藤-----

(交代)
64分 中川→大橋
64分 齊藤→山田
81分 石原直→梅崎
81分 松田→古林
90+5分 舘→大岩

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2020.12.12

TOKYO UNDERGROUND RAMEN 頑者@池袋 ~ (濃厚魚介豚骨)ラーメン

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 池袋駅ビル西側の「東武ホープセンター」の一角。コクーン店には何度か行ったことがありますが、こちらはなんと9年ぶりの再訪。先客3、後客3。

 大昔はつけめん専門店だったはずですが、券売機ボタンを見るとコクーン店同様こちらも「ラーメン(830円)」を出していることに気づいて注文。麺の量は150g、200g、250gが選べるので、今回は200gで。

 メニューは他につけめん、つけめんライト、辛つけめん、辛つけめんライト、ラーメンライト、担々あえめん等。

 店内は7人掛けと5人掛けのカウンターを向かい合わせに配置。さらに4人掛けテーブルが3卓。卓上には胡椒、一味、酢。

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 とろみ強めのスープは昔のウンチク書きには「豚骨、鶏がら、モミジなどを大量に使い・・・仕上げにサバ節、カツオ、煮干し、昆布等の魚介食材を大量に加えました」とありましたが、その頃と全く変わっていないかな? 

 海苔の上の魚粉を最初から混ぜてしまうと旨味過多でくどくなってしまうことが経験的に判っているので極力崩さないよに食べ進みましたが、その甲斐あってかやたら魚粉のざらつきが必要以上に目立つことなく、見た目ほどには重くもくどくも感じずに食べられました。もっとも最後は魚粉まみれになってしまいますが。

 麺は自家製の太麺ほぼストレート。心持ちざらつきのある口当たりで、しっかりとした噛み応えが嬉しいもの。濃厚スープとの相性も文句なし。M200gでもスープとの量的バランスは崩れず、むしろバランスがちょうどいい気がしました。

 チャーシューは崩れやすいタイプですが、肉の旨味十分でなかなかの出来。他に白髪ねぎ、海苔、ナルト、黒胡麻が少々。大昔はプラムが乗っていましたが、やがて頼めば入れる方向になり、今は完全に止めてしまったようです。

 コクーン店のラーメンの出来はイマイチと思ったのですが、ここのは上々。頑者は店によるブレがでかいのか、たまたまなのか判りませんが・・・

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2020.12.11

津多屋@大久保 ~ 紀州乃醤油

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 総武線大久保駅から小滝橋通りを北へ。新宿消防署手前の交差点を西へ。淀橋市場の裏手辺り。先客1、後客ゼロ。

 看板の「中華そば」の上に「和歌山」の紙を張り付けている通り和歌山ラーメンを出す店ですが、店内のメニューを見ると先頭は鶏の唐揚げ定食等の定食類が先頭で、しかもメニューの半分を占めています。またカレーも用意。さらに夜のおつまみもやたら充実しており、淀橋市場で働いている方向けの食堂が和歌山ラーメンも出しているといった方が実態に近そう。それゆえか、和歌山ラーメンに付き物の「早すし」は置いてありませんでした。

 ラーメンメニューは紀州乃醤油、白浜乃塩、中華そば、ニラそば、どんこそばとあり、先頭の「紀州乃醤油(750円)」を注文。ランチタイムは大盛無料サービスをやっていたので大盛にしてもらいました。

 店内はL字型カウンター6席と4人卓×1。卓上に調味料類はありませんでしたが、コショウ、ニンニク、酢などは頼めば出してくれるようです。水セルフ。

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 ややとろみがかったスープはわかりやすい豚骨醤油ですが、店が「濃厚豚骨」と謳うほど豚骨出汁が強いとは思えず、むしろかなりライトな感じがしました。醤油も妙な自己主張はなく、むしろ甘目の味わい。総じて最近和歌山で食べた「清乃」とはかなりベクトルが違う印象を受けました。

 麺は三河屋製麺製の並太ストレートタイプ。やや水気の少なそうな歯応えの強い麺です。残念ながら大盛にするとスープとの量的バランスが完全に崩れてしまうようで、スープがものすごく少なく感じました。

 バラ肉チャーシューは炙りを入れたのが悪いほうに転んだか、ちょっと硬め。他にかまぼこ、メンマ、刻み青ネギ。

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2020.12.10

RAMEN SHELTER@小台電停 ~ 淡麗煮干し醤油ラーメン

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 都電小台電停を降りて小台交差点から南へ延びる小台銀座内。先客1、後客5。

 メニューは日によって変わるそうで、往訪時は濃厚3種煮干しラーメン、淡麗煮干し醤油ラーメン、和風鰹節まぜそばの3種類。今回は淡麗煮干し醤油ラーメン(790円)に肉肉丼(250円)を付けてみました。ランチタイムは肉肉丼とのセットがちょっと割引になって合計1000円也。券売機はなく後払い。

 店内はテーブル席のみで4人卓×1と2人卓×3、さらに店奥にも座席がある模様。卓上にはニンニク酢、ミル入りブラックペッパー、ラー油。おしぼりサービス付き。店長の接客というか話術が実に巧み。

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 スープは「濃厚」と違いを出すべく煮干しを穏やかに効かせたタイプを予想していたのですが、案外効きは強め。ただ魚臭さが出てしまい、好き嫌いは分かれそう。またかえしがきつくて残念ながらややしょっぱく感じました。

 三河屋製麺の麺箱が見える麺は中細ストレート。水気が少なそうで口あたりが心持ちざらつきがあり、細めなのに歯応えがしっかりしています。

 メンマは大ぶりなのにしっかり煮込まれていて超柔らか、かつ甘目の味付け。チャーシューは薄くてしっとり仕上げ。他に半熟玉子半個、刻みネギ、海苔。

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 肉肉丼は薄いチャーシューをご飯に乗せただけでなく、タレの代わりに甘辛く似たほぐし肉を乗せてあります。肉の上に肉で「肉肉丼」なのでしょうか(苦笑)。

 引き出しの多そうな店で、かつ周辺にこれといった競合店もないエリアので今後が楽しみです。

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2020.12.09

らーめん潤@蒲田 ~ (背脂煮干し系)中華そば

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 京浜東北線蒲田駅東口から徒歩5分ほど。ほぼ3年ぶりの再訪。先客2、後客4。

 新潟・燕三条系ラーメンが売り物の店で、店内の券売機で定番の「中華そば(800円)」を注文。背脂の量が調整可能ですが、店から積極的には聞いてきません。

 メニューは他に味噌、辛味噌、台湾まぜそば、期間限定の「潤次郎」等。往訪時つけめんは販売を休止していました。また前回往訪時にあった「油そば」がなくなっていました。
 
 店内は縦長L字型カウンター17席ですが、入口に近い席は荷物置き場と化していて、実質14~15席かな?。

 卓上にはおろしニンニク、柚子コショウ、白コショウ、黒コショウ、一味唐辛子、麺のタレなど。水セルフ。

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 スープは動物系をベースに煮干を合わせたものでやや煮干しが強め。ひと頃はかえしが妙に自己主張して若干酸味が強めのように感じられましたが、その辺は随分改善されたようで格段にバランスが良くなっていました。卓上に「麺タレ」が置いてあるので、薄いと感じる方がそれで調整してくれということなのかも。また背脂が表面をびっしり覆っていますが「標準」なら見た目ほどスープが脂っこくはならず、出汁・かえし・背脂のバランスが良く取れています。

 麺はうどんと見紛うような極太ちぢれ麺で噛み応え十分。量は多めですが、岩のりや刻みタマネギが良いアクセントになつて全く飽きは来ません。卓上にごてごてと調味料がありますが、デフォルトのバランス感が優れているので、変に卓上調味料は入れないほうが無難でしょう。

 他にバラ肉チャーシューと細めのメンマ。

 都内に燕三条系ラーメンっぽいラーメンを出す店も増えてきましたが、東京では老舗に属するこの店が依然として頭一つ抜けているような気がします。

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2020.12.08

サムライ@入谷 ~ らーめん醤油

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 日比谷線入谷駅1番出口から言問通りを渡ってすぐ。言問通り沿いの「松屋」のある角を南へ入ってすぐ。「俺麺山田」→「喜粋 入谷店」の跡地。先客、後客ともゼロ。

 店内の券売機で基本と思しき「らーめん醤油(780円)」を注文。ランチサービスなし。

 メニューは他に「らーめん塩」「白湯らーめん(醤油・塩)」といったところ。

 店内はL字型カウンター10席。卓上にはミル入り黒胡椒のみ。

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 スープは動物系の魚介混じりでやや甘目といったところでしょうか? わずかに焦がしネギのような風味も。良く言えば優しい味わいですが、店頭の幟にある「毎日食べれるらーめん」と取るか、優しすぎて何だか物足りないと取るかは微妙なところ。

 麺は浅草開化楼製の並太緩い縮れ入り。どういうわけか硬めの仕上がりで明らかにスープに対して強すぎ。

 メンマは意外に厚みがあるのはともかく少々筋っぽくてイマイチ。一方周囲に少々焦げが入ったチャーシューは肉の旨味がしっかり保たれていて上々の出来。もっとも店頭で「燻製」を謳っている割にはスモーキーな感じはしません。他に味玉半個、三つ葉、細切りねぎ。

 どちらかと言えば飲んだ後の一杯っぽい仕様で、現状ではランチにはやや物足りないかと思います。言問通りからちょっと引っ込んでいて良いとは言い難い立地ですが、果たしてどうなることやら。

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2020.12.07

なおじ@西新宿五丁目 ~ 背脂中華そば

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 都営大江戸線西新宿5丁目駅を出て方南通りを東へ進んですぐ。予定していた店に取材か何かが入った模様で開店が30分遅れるとの貼り紙があったので近隣のこちらへ転進した次第。「なおじ」は御茶ノ水店と足立六町店で試食済ですが、西新宿店は初めて。先客ゼロ、後客3。食べている間にUber Eatsが2人やってきました。

 券売機ボタンは随分ごてごてしていますが、基本の「背脂中華そば(780円)」を注文。ランチサービスなし。場所の違いといってしまえばそれまでですが、足立六町店より70円も高くてびっくり。また麺の硬さや脂の量は店からは聞いて来ませんでした。

 メニューは他に「つゆなし」「なおじろう(数量限定)」など。ランチタイムは焼豚丼とのセットものに力を入れている模様。

 店内は案外狭くて縦長カウンター3+4席。卓上にはブラックペッパーとラーメンのたれだけ。コップが使い捨てのブラスチック製というのがある意味今風。

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 新潟燕三条系ラーメンを謳っていますが、黒海苔が乗っていないのでビジュアルは甚だ貧相。というか黒海苔は有料トッピング扱いで170円も取るのか・・・ また海苔はまだしも煮干が非常に弱くてほぼ豚骨ベースのスープと化しているのはさすがに如何なものか?

 また見た目通りデフォルトでも背脂の量はかなり多くてスープは脂っこいのなんの。おまけにかなりしょっぱいので全く飲む気にならず。

 麺は太麺ほぼストレート。つるつるとした口当たりで、弾力性が強いとまでは思いませんがもっちりとした噛み応えが楽しくてまずまず。

 バラ肉チャーシューは薄くて脂身だらけでチープな味わい。他に刻み玉ねぎ、穂先メンマ。

 「なおじ」は新潟に本店があるのに、都内にぽつぽつとある新潟燕三条系ラーメンが売り物の店と比べてかなり残念な気が。というか、店によるばらつきもでかいのか、足立六町店より値段は高いのに出来は悪いとは・・・

 なお帰りがけになおじ各店で使えるポイントカードをもらいました。

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2020.12.06

第一旭@京都 ~ ラーメン

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 京都駅烏丸口から東へ。高倉塩小路下ル。隣の「新福菜館」へ行こうとしたところなんと15時~17時は中休み!! 早朝営業を止めたのは知っていましたが、中休みまであるとは・・・ というわけで「第一旭」へ転進。中途半端な時間帯のせいか、まだ依然インバウンド需要が壊滅状態のためか行列こそありませんでしたが、先客10人強、後客も7~8人と相変わらず結構な賑わいでした。ここはなんと12年半ぶりの再訪。

 早速「ラーメン(750円)」を注文。券売機はなく後払い。

 店内は厨房に向かってカウンター2席と小さくて4人座るのはしんどそうな4人卓×7。卓上にはおろしニンニク、コショウ、辛味、餃子のタレ(?)。一人客なのでカウンターに通されましたが、配膳口に隣接しているので鬱陶しいのなんの・・・

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 スープは豚骨ベース。脂のてかりが目立ちますが見た目ほどこってり感はなく、醤油もうるさくなくてまずまず。

 近藤製麺の麺箱が見える麺は並太ストレート。大昔に食べた時は京都のラーメンにありがちな柔らかめの仕上がりで、それが好みではないのでいつも隣の新福菜館へ行くようになったのですが、超久しぶりに食べてみると並堅程度になっており、これなら何の問題もありません。前回が極端な下ブレだったのか、あるいは観光客の嗜好に合わせて調整した結果なのか。

 薄くてちょっと旨味が抜けがちながらばら肉チャーシューが丼を覆わんばかりに載っているのが特徴。そしてその上にはたっぷりと九条ネギ。さらにもやしも少々。

 古典的で飽きの来ない一杯で悪くはないのですが、これに行列する気は全く起こらないなぁ・・・ 行列なしなら再訪しても良いと思いますが。

 

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2020.12.05

魁力屋@足立区鹿浜 ~ 京都漆黒醤油ラーメン

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 魁力屋が2020年12月3日から期間限定で発売中の「京都漆黒醤油ラーメン(税別750円)」を試食。

 往訪した足立鹿浜店は今年4月17日に出来たばかり。荒川にかかる鹿浜橋の東、鹿浜交差点の北にあり、最寄り駅は無いも同然。先客ゼロ、後客11。場所柄近所の工場で働いている方やトラック運転手らしき方々で早い時間帯から賑わっています。これといったラーメン屋がないエリアですし。

 店内は郊外店らしく広々としており、横長カウンター5+6席と6人くらい座れるボックス席5セット。卓上にはたくあん、刻み青ネギ、餃子のタレ、一味、ラー油、酢、ラーメンコショウ、おろしニンニク、豆板醤、中農ソースと盛りだくさん。

 「旨みとコクがある特製醤油ラーメンに比べ、京都漆黒醤油ラーメンは醤油の香りとキレが特徴です。またスープには背脂ではなく、白ネギをふんだんに使用した『ネギ油』を入れることで、鉢いっぱいに香りが広がり醤油の美味しさを引き出しています。」というのが魁力屋のウリ文句。

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 スープの見た目は漆黒というネーミングがジャストフィットな真っ黒々ですが、見た目と違ってスープは全然しょっぱくありません。また「醤油飲ませる系」に括れるほど醤油の自己主張も強くありません。ただ鶏ガラベースと思しき出汁の旨味は醤油にちょっとかき消され気味かなぁ・・・

 醤油より特徴がはっきりしているのは「ネギ油」で、その香りが食欲をそそります。ただネギ油入れすぎで見た目と違ってかなり脂っぽい気も。

 麺は細いストレートタイプ。水気の少なそうな心持ちざらざら、ぽきぽきした食感。持ち上げるとスープに染まって黒々と。スープに合わせるのは硬めでちょうどいい感じ。

 チャーシューは超ペラペラ。他に細めの茹でもやし、板状のメンマ、刻み青ネギ。卓上の刻み青ネギは取り放題なので、茹でもやしと合わせてしゃきしゃきとした食感を愉しみながらフィニッシュ。

 魁力屋は税別料金なのが災いしてか、内容に比べると少々割高なのが難。それを察してか、とうとう割引券を配り始めましたが、近所とは言い難い立地な上に1ヶ月に満たない有効期限内に再訪するだけの魅力はないんだよぁ・・・

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2020.12.04

うまとろ豚たま牛めし@松屋

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 松屋が2020年12月1日より約55万食の数量限定で発売中の「うまとろ豚たま牛めし(650円)」を試食。松屋が期間限定ではなく数量限定で販売しているのは珍しいような。

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 「うまとろ豚たま牛めし」は「柔らかく煮立てられた松屋の看板商品"牛めし"のお肉に特製ダレでとろとろになるまで煮込んだ豚肉、とろーり半熟玉子を添えた」もので、「一杯で二度美味しい牛と豚のコラボメニューです」と言えば聞こえは良いものの、まあ端的に言ってしまえば既存商品を組み合わせただけのお手軽な新商品です。ゆえになんで数量限定なのかが些か謎。

 「牛めしと特製ダレの染みこんだご飯で食べたり、半熟玉子の黄身を崩して肉と絡めて食べたり、黄身を崩すタイミングで様々な味をお楽しみいただけ」と松屋はいろんな食べ方を想定しているようです。個人的には「特製ダレでとろとろになるまで煮込んだ豚肉」の味がデフォルトでは濃すぎてくどいので、専らこれに半熟玉子を絡めて食べ進みました。

 あとに牛めしが残りますが、普段の牛めしと違って刻み青ネギが添えられているので、これまたしつこさを感じずに済みます。

 新商品としては新鮮味が全くなく、何度も食べたいとは思わないもののいたって無難な一品で、これはこれでアリでしょう。

 

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エヴェルトン選手、契約満了

・昨日(12/3)エヴェルトン選手が契約満了に伴い、2020シーズンをもって浦和を去ることが公表されました。

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・エヴェルトンはFCポルトから期限付き移籍(FCポルト→ポルティモネンセSCからレンタル先を変更)の形で2019年浦和に加入。いわゆる「ポンテ案件」の選手です。

・先日同じく今シーズン限りで契約満了となったマルティノスが良くも悪くもスペシャルな選手だったのに対し、エヴェルトンは際立った特徴はない反面、監督がどんなサッカーを志向するにしてもそれなりに使えるという意味で汎用性が高い選手でした。

・浦和加入当初は故障中の青木に代わって3-1-4-2のアンカーをやらされていましたが、さすがにアンカーが務まるほどの守備強度はなくて不憫でした。青木が復帰し、かつオリヴェイラ監督がちょっとだけ試行した4バックを諦めてからようやくエヴェルトンはIHで本領発揮!と思いきや今後はオリヴェイラ監督が更迭と、危うくエヴェルトンも瓦礫になりかかるところでしたが、汎用性の高さゆえ大槻監督のもとでも主力であり続けました。

・主戦場はCHですが、針の穴を通るようなスルーパスを繰り出すわけではなく、広範囲にボールを散らすわけでもなく、ミドルシュートをバンバンぶち込むわけでもなく、中盤で巨大な壁となってバイタルエリアで相手に自由を与えないというわけでもない。そういう判りやすい特徴はないので外国人選手としては物足りないのは否めません。

・しかし、ごつい体格ではないのに案外当たりには強く、くねくねとした身のこなしでなんだかんだとボールは奪われず、ある程度ボールを持ち運べ、、しっかりボールを繋げ、的確なポジション取りで周囲の選手を助け、ちょこちょこ前線に顔を出して攻撃をサポートする等々、監督がCHとしてやってほしいことを全てかなり高いレベルでやってくれる選手だったと思います。前に出たがる割にはあまりシュートを撃たないのが謎でしたが、セットプレーで好位置から点を取る不思議な決定力がありました。

・ブラジル人選手にしては大人しめな感じでしたが、チームや個人が不調であってもマルシオのように思い悩み、思いつめるわけでもなさそうで、他のブラジル人選手と仲良く遊んでいる姿をよくインスタ等に上げていました。

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・従って新監督のもとでも引き続き主力であり続けるだろうと思っていたのですが、なんと無念のレンタル契約終了。エヴェルトンは2018年4月にFCポルトと4年契約を結んでおり、コロナ禍に伴う入場料収入激減で経営難に陥った浦和は残り契約期間相当の移籍金を払ってエヴェルトンを買い取るだけの資力がなかったのか、高額のレンタル料を吹っ掛けられたか、いずれにせよ浦和は金が無くてエヴェルトンと契約できなかったものと目されます。

・しかも「今後は、日本国内を中心に移籍先を探す」とも報じられていることから、FCポルトが浦和より条件が良いレンタル先ないし売却先のアテがあって浦和への再々レンタルを断ったわけではないようで、浦和の金の無さが一層浮き彫りに。

・ビルドアップ能力がガタ落ちの今の浦和。エヴェルトン不在時は全くボールが前に進まない醜態をしょっちゅう晒していましたが、金がない中でエヴェルトンに代わる選手が見つけられるのかなぁ・・・

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2020.12.03

崋山@浦和 ~ 崋山麺

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 浦和駅の南西、高砂小学校の裏辺りにある小さな飲食店がポツポツ並ぶ「岸四仲通り」内。但し。アパートの1Fにある店自体は通りからちょっと奥まったところにあって判り辛いので、通りに黄色い看板を出しています。先客ゼロ、後客1。BS-TBSの「町中華で飲ろうぜ」で紹介されていたのを契機に往訪。超地元密着型の店です。

 店は一応中華料理屋の体裁を取っていますが、メニューを見ると点心・一品料理やご飯ものよりも圧倒的に麺類の品揃えが豊富なのが特徴。麺類で店人気No.1の「華山麺(830円)」を注文。後払い。

 店内は厨房に向かってカウンター4席と小上がりに4人卓×3。卓上にはラー油、酢、コショウ、醤油。

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 おお、随分と具沢山で賑やかなビジュアルで登場!!

 スープが鶏ガラ主体と思しきあっさり味。麺は細麺ストレートで、具沢山のあんかけに対してやや頼りない感じがしましたが、コシはそれなりにしっかりしていて悪くありません。

 そしてメインの具沢山のあんかけ。「五目そば(680円)」というメニューが別にあるのでその違いがよく判りませんが、チンゲン菜、ニンジン、玉ねぎ、白菜、シイタケ、細切りの豚肉、ウズラの卵といった定番の具材の他にさやえんどう、ヤングコーン、ピーマン、マッシュルーム、ハム、銀杏、さらにはブロッコリーなどいった変わり種もあり、この辺が「五目そば」との違いなのかな?

 炒め物混じりのせいか、あんかけは思いのほか脂っこくてこってり。量的にも十分過ぎるくらいで、食後は案外胃にずっしり来ます。

 具沢山なのにコストパフォーマンスが抜群の逸品。中華料理屋の麺類を食べるのは久しぶりですが、ラーメン専門店が妙に食材に凝りまくって高くなってしまうか、逆にコスパ重視でどこで食べても大同小異、当たり外れの無いコモディティと化す方向に分化する中、この店は昔のラーメンをベースにしつつ安価のまま個性を出す方向に進んでいるのには感服しました。

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2020.12.02

九州じゃんがらプラス@淡路町 ~ 野菜仕立ての醤油らあめん

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 丸ノ内線淡路町駅から淡路町交差点を南へすぐのセブンイレブンのある角を東へ。先客ゼロ、後客4。

 店内のタッチパネル形式券売機で、九州じゃんがらの新作「野菜仕立ての醤油らあめん(890円)」を注文。ランチサービスなし。

 メニューは従来からある「九州じゃんがら」との2本立て。なお「野菜仕立ての醤油らあめん」はVEGAN対応可というのも売りものみたいで。

 店内はコの字型のカウンター席のみ。卓上には酢、コショウ、あたりごま、辛子高菜、紅生姜、ニンニク。

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 スープは「野菜を丁寧に優しく煮込んだ」とのウリ文句ですが、かなり甘目かつ旨味過多。しかも表面の脂が多いので、野菜を強調している割には味わいは全然あっさりではなく、むしろこってり寄り。生姜を崩すと甘ったるさは緩和されるものの、味を重ね過ぎてくどくなった気も。

 麺は並太緩い縮れ入り。つるつるした食感ですが、柔らかめの仕上がりで好みに合わず。なお卵抜き特製麺とのこと。

 チャーシューは濃い目に煮込まれていますが、煮込みすぎてかすぐに崩れてバラバラに。他にメンマ、ナルト、茹でモヤシ、海苔、刻み青ネギ。

 麺量が少ないように思える上に、具もこの内容だとこの界隈ではコストパフォーマンス悪すぎ。この店は間違いなく「九州じゃんがら」を食べたほうが無難でしょう。

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2020.12.01

麺屋武蔵 武骨相伝@上野 ~ 白つけ麺

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 上野駅しのばず口から駅前の大きな交差点を渡ってすぐ。スギドラッグから南へ延びる線路と線路に挟まれたような狭いガード下に店を構えています。約8年半ぶりの再訪。先客1、後客7。

 タッチパネル式券売機ボタンを見るとどう見てもつけ麺推しの店。一応「らー麺」もあるにはありましたが、最も無難そうな白つけ麺(900円)を注文。麺量は並(200g)からなんと3倍盛り(600g)まで同料金のようで、大(300g)を注文。

 つけ麺は白が魚介豚骨、黒が「タマネギやニンニク、コーヒー豆をオーブンで炭化させた物を使用」したビターな味わい、赤が辛味を効かせたタイプ。他にまぜそばも用意。

 店内は厨房に沿って屈曲したカウンターが15席くらい。卓上には消毒用のハンドジェルがあるだけで、着席時に水ポットを配置。調味料類は要望があれば出すとのこと。スープ割りをやっているのかどうか判りませんが、少なくとも店からは勧めてきませんでした。紙おしぼりサービスあり。

 コロナ対策にあれこれ気を遣っているせいか、武蔵系列店でありがちだった店員の奇声や馬鹿声はすっかりなくなってしまい、照明を落とした店内は実に良い感じに。

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 つけ汁は少々魚粉が目立つもののざらつきを覚えるほどではなく、少々とろみがかっているものの粘り気はありません。一応豚骨魚介系ですが、魚介の味わいはあまり強くなく、全体的にやや甘目。食べ進むにつれて酸味を感じるようになってきました。つけ汁の中には刻みネギとサイコロ状のチャーシューが少々。もっとも焦げて堅くなったチャーシューの端っこを刻んだ感じでしたが。

 麺は太麺ストレートタイプ。つるつる&もっちりという形容がしっくりくる麺で、硬くもなく柔らかくもなく、それでいてしっかりした噛み応えを感じるあたりは気に入りました。つけダレの絡みもいたって良好。

 麺の上にバカでかいチャーシューが乗っていますが、これはつけ汁に浸けずにちびちび齧ることを前提としているのかなぁ? でも薄味なのに肉の旨味を存分に引き出しているというわけでもなさげで、良くも悪くも印象に残らず。他にメンマ。

 細かい難点はありますが、武蔵系列らしい食べ手を選ばない無難な一杯です。駅近なので再訪することもあるでしょう

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マルティノス選手、契約満了

・昨日(11/30)マルティノス選手が契約満了に伴い、2020シーズンをもって浦和を去ることになったことが公表されました。

・まぁこれほど短期間で評価が激変した選手はなかなかいなかったのでは無いかと。今年10月の名古屋戦で大槻監督が突如「マルティノス、サイコロの旅システム」を採用し、前半対面の吉田をチンチンにした辺りから2年半もの深い眠りについていたマルティノスの才能が開花。それからの2ヶ月の活躍はスーペルとしが言いようがなく、マルティノスの退団を惜しむ声が多いのも判らなくはありません。

・しかし、マルティノスが大活躍したのは3年契約のうちのたった2ヶ月に過ぎなかったのも事実。

・敵陣に広大なスペースがあると無類の威力を発揮する一方、スペースがない場合はボールをこねにこねた挙句ロストしがちで、使い方が非常に難しい選手、汎用性に乏しい選手だったのは確か。また基本的に気分屋で、試合中に集中力が切れがちで守備に穴を開けがちな上に、そもそもパフォーマンスが安定しないのも難点でした。

・いかにも気分屋らしく、ノリにノッていた「栄光の2ヶ月」の間は不甲斐ない周囲の選手を叱咤激励するなど頼もしい姿を見せていましたが、それ以前はちょっと相手と交錯するとやたら痛がってピッチにゴロゴロする姿があまりにも目立ちました。退団が決まったマルティノスは「私の決して諦めない姿勢を見てもらうためでした。」とコメントを残していますが、基本的にはそういう選手ではなかったかと(苦笑)。

・ハマれば絶大な威力を発揮するけれども、使い方が難しくて汎用性に乏しい上にパフォーマンスが安定しない割にはそれなりにお高い(というか、そんな選手に約2億円と言われる移籍金を横浜Mに払った山道氏って何なん・・・)となるとコロナ禍による入場料収入激減で経営難に陥った浦和がマルティノスとの契約更新を断念したのも致し方ないでしょう。浦和はマルティノスに単年契約をオファーしたが、それをマルティノスが断ったのか、そもそもぞれ以前に金銭面で折り合いがつかなかったのかは判りませんが。

・パフォーマンスが安定しないことには目を瞑って正しい使い方をすれば絶大な威力を発揮する選手なのは証明済なので、お金に余裕があるクラブに拾われる可能性はそれなりにあると思いますが・・・

・なおマルティノスの正しい使い方を見出すのに2年半もかかった浦和も相当マヌケ。2018年開幕時堀式4-3-3、いわゆる「ホッカー」の右WGとして起用する発想自体は間違っていなかったものの、マルティノスはスペースがないと全く使えないことが第3節長崎戦で早くも露呈し、堀監督が早々とホッカーを諦めたのがマルティノスの不幸の始まり。

・堀監督はリーグ戦5試合で更迭され、その後のオリヴェイラ流3-1-4-2や大槻流「ちょいミシャ」ではマルティノスに最適なSHなりWGなりといったポジションがなくなってしまいました。2020年になって大槻監督が4-4-2に転換した後もシーズン序盤に後半途中からSHでちょっと試行してすぐにお蔵入りになってしまい、今年の夏時点ですら今年は最終的に「マルティノスイヤー」になることを予想するのは非常に難しかったと思います。

・活躍した期間は非常に短かったとはいえ、最後の最後で赤者に強烈な印象を残した外国人選手という点ではマリッチと被ります。また完全に不良債権と化していた時期ですら全く凹むことはなく、何の根拠もなく「今年はマルティノスイヤーになる!!」と公言し、果てはルイ・ヴィトンのモデルをやっていることが明らかになるなど、妙に愛されるダメ人間的なキャラクターを持った選手でもありました。

・そういう選手もそれなりにお高いがゆえに契約更新は無理となると、マルティノス以上に活躍できなかった高額ベテラン選手は軒並み契約満了となるのは間違いないでしょう。経営難の下で新監督の希望に応えるべく選手を入れ替えるにはやむを得ない話ですし、こんな形で世代交代を進めざるを得ないのもしんどい話ですが。

 

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