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2021.01.06

青木拓矢選手、FC東京へ完全移籍

・昨日(1/5)、青木拓矢選手のFC東京への完全移籍が公表されました。

・青木の移籍話は今オフのIN&OUTの中では最も早い段階で明るみになったもので、11/19にはFC東京が正式オファーを出したとスポニチで報じられました。FC東京は橋本がロシアへ移籍してから4-3-3のアンカーを探していたようです。

・正式決定がのびのびになったのは単にFC東京が年明け(1/4)にナビスコ決勝が残っていた関係に過ぎず、実際はもっと早い段階で決まっていたものと目されます。そのせいかどうか判りませんが、11/29アウェー鹿島戦での青木の気の抜けたようなプレーで大量失点の契機となっていたのが妙に印象に残っています。もっともお気持ちの問題ではなく、小破していたことが後日判明しましたが。

Aoki

・青木は2014年に大宮から浦和へ完全移籍で加入。試合には例年21~29試合出ていていますが、ミシャ期にはあまり重用されず、出場時間が2000を超えたのは2018&2019年の2年だけ。キャンプで小破して出遅れたり、シーズン中にもちょこちょこ小破したりしがちな選手でフルシーズンで稼働することはありませんでした。基本的に「いると非常に助かるが、レギュラーだった時期は案外短い」選手でした。

・プレースタイルはフィジカルが強くてボール奪取に長ける点では長澤とやや被ります。長澤よりははるかにカバーエリアが広い一方、長澤ほど前に出て攻撃には出ない(もともとは結構攻撃に絡む選手だったはずですが、次第に後方でどっしり系に)という違いがあり、それゆえ長澤と違って完全にCH専業でした。

・ある程度ボールを散らし、たまにびっくりするような高精度の縦ポン一発でチャンスメークすることもありますが、残念ながらビルドアップへの関与はあまり高くありません。これがミシャ期にあまり起用されなかった主因でしょう。昨年も柴戸とのコンビで中盤でのボール奪取に一時猛威を振るったものの、ボールを持たされると手詰まり感がハンパなくて参りました。

・青木に関する個人的なハイライトは2018年天皇杯準決勝での鹿島との激闘で故障したにも関わらず決勝にも出場して見事賜杯を手繰り寄せた場面。これは泣けました。青木は左腕を剥離骨折していたことが決勝戦の後に判明し、当然ながら翌年開幕には間に合わずにオリヴェイラ監督は仕方なく3-1-4-2のアンカーにエヴェルトンを起用しましたが、エヴェルトンのフィジカルではアンカーは務まらず、青木の穴を大きさを実感することに。

・長澤と違って青木はもう31歳。ミシャ期における青木の位置づけを考えると、ミシャと同じようにパスをしっかり繋ぐリカ将のもとでレギュラーになれるかどうかは長澤以上に怪しげなので、青木をクラブもあえて慰留しなかったのかもしれません。もっともその後に長澤までいなくなるとは思わなかったでしょうが。

・ひげ面で終始ぼーーーっとしてる表情から「カピバラ」として愛された青木。「僕はさいたまダービーに負けたことがない(=大宮でも浦和でも勝ったほうにいる)」と言い放つなど、普段あまりしゃべらないのにたまに言うことが非常に面白かった青木。大宮→浦和→FC東京と因縁のあるクラブ間を渡り歩いているにお関わらず、およそ因縁を気にしそうにない青木。7年間ありがとうございました。

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