【祝】明本考浩選手・塩田仁史選手、栃木SCより完全移籍加入
・昨年末(12/28)、明本考浩選手及び塩田仁史選手の栃木SCからの完全移籍加入が公表されました。
・明本は栃木の下部組織育ち&国士舘大卒ですが栃木SCにはわずか1年しか在籍していないので、22歳と若い選手です。しかも大卒1年目にも関わらずリーグ戦40試合3384分も出場していた栃木の主力中の主力です。ちなみに名前は「あけもと」ではなく「あきもと」と読みます。
・当然ながらJ1の複数クラブ間で争奪戦になったようですが、何かと面倒くさいクラブの筆頭である浦和(栃木で同僚だったエスクデロから浦和の面倒くささについてたっぷり教示を受けていると思いますが)を選んでいただいたのはリカ将の魅力なのかも。
・明本はレフティーのアタッカーで栃木では主に4-4-2の2トップの一角に入る昨季7得点。但し国士館大ではボランチに入っていたようです。基本フィジカルが強いハードワーカーですが、それなりにドリブルで運べる上にパスも出せるようです。またプレースキッカーにもなれるようです。浦和ではFWよりも層が薄いトップ下なりボランチなりで起用されるかもしれません。
・「明本スーパープレー集」を見るととにかく競り合いに強くて相手DFと競り合っても全然倒れない。そうこうしているうちにボックス内でPKをもらったり、好位置でFKをもらう場面が非常に目立ちました。また守備時には最前線で真っ先に相手にプレッシャーをかけに行く献身ぶりを披露。
・一方塩田は39歳になる超ベテランGK。FC東京時代に顔馴染みがあるGKですが、FC東京→大宮→栃木とチームを移っても基本的に第2GKという位置づけは脱せなかったようで、昨年も出場はシーズンの最初と最後の12試合に留まっていました。
・世代交代時期が迫っている西川よりさらに高齢のGKを採る理由は正直よくわからないのですが、福島が去ることが明らかになった浦和がその代わりに経験のあるGKを採ろうとしたのは間違いありません。彩艶は世代別代表でちょろちょろチームを抜けますし、石井はなにぶん経験がない。
・しかし、西川から彩艶への世代交代が目前に控えているという状況で浦和に来ても第3GKに留まる可能性が高いから、それなりに実績があるGKは浦和には来たがらない。ベテランGKの補強という点では2017年加入の榎本を思い出す方も多いかと思いますが、あの時は福島が大怪我をして控えに岩舘がいるだけだったので榎本ははっきりとした第2GKという位置づけ。今回はその時よりも格段に条件は悪い。
・「第3GKになる可能性は高いけれど経験があるGK」という浦和の虫の良い条件に合う選手となると、引退が近い塩田になったのかも。また戦力というより彩艶や石井の教育係的な意味合いが大きいのかもしれませんが。
| 固定リンク