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2021.02.28

厚切り豚焼肉定食@松屋

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 松屋が2021年2月23日に新商品として投入した「厚切り豚焼肉定食(650円)」を試食。「厚切り豚生姜焼定食」「厚切りネギ塩豚焼肉丼」も同時投入。

 これら3商品は松屋の人気定番メニュー「豚肩ロースの豚焼肉定食」「豚肩ロースの生姜焼定食」「ネギたっぷりネギ塩豚肩ロース丼」をリニューアルしたものだそうですが、残念ながらそれらを食べた記憶は全く残っておらず、どう変わったのかは体感できません。「やわらかジューシーな厚切り豚でみんなの食卓が華やぐ」と謳っている以上、とにかく豚肉を厚くしたのがウリなのでしょう。

 その分値段も上がっているようですが、なんだかんだと松屋も徐々に単価が上がっていて、その中では依然として松屋らしい価格帯に収まってはいると思います。

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 でも一見して判るように、ご飯を大盛りにすると明らかに焼肉の量が少ない。焼肉自体に下味が付いているわけではなく、卓上のタレにちょんちょんと浸けながら食べ進みますが、計画的に食べないとご飯が余ってしまうというのは松屋の食事としては非常に違和感があります。また「厚切り」にしたためか、硬くなって噛み切りづらい部分も少々。

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 さらにいえば、松屋は焼肉がメインではないせいかタレが良くありません。「甘口」は正直甘すぎ。「バーベキュー」のほうが個人的にははるかにマシだと思いますが、薬味の大根おろしとの相性が良いとは思えず。ひょっとして松屋はポン酢で食べることを前提としているのかなぁ・・・

 どう見ても松屋のストロングポイントは焼肉にはなさげ。

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【観戦記】21年第1節:浦和 1-1 FC東京 ~ 浦和に「楽しいサッカー」が帰ってきた!!!

 ボールを保持してる割には決定機が少ないとか、運動量を要求するので夏場は無理そうとか、後半運動量ガタ落ちとか、粗を探せばキリがないのも確かですが、閉塞感がハンパなかった昨年とは対照的にとにかく選手が攻守に躍動しているだけで感涙ものでした!! またスタメン起用された新加入選手が揃いも揃って機能。惜しくも勝ち切るには至りませんでしたが、期待感に満ち溢れた試合内容でした。

《スタメン》

・浦和は西・興梠・デンが故障中なのでCFと最終ラインは選択の余地がほとんどない反面、中盤、特に2列目の予想が難しいのですが、右SHが武田ではなく明本だったのがやや予想外。サブにDFが一人もいないのが辛いところ。

・FC東京(以下「瓦斯」)はアンカーにスタメン有力視されていた青木ではなく、A・シルバが入ったのが予想外でした。

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《試合展開》

・瓦斯は前からのプレスが厳しく、かつ高い位置でボールを奪ってからのショートカウンターが非常に巧いチーム。長谷川監督も就任4年目でチームも円熟度を増している反面、浦和は今年リカルド・ロドリゲス監督を招聘して実質的にゼロからスタート。昨年全然出来なかった最後尾からのビルドアップがまだまだ拙いところをいかにも狙い撃ちされそうで、開幕戦で対戦するにはかなり厳しい相手と戦前予想していたのですが、驚いたことに新生浦和は瓦斯に最初から最後まで何もやらせませんでした。

・ボールを持ったところで迷いの海に沈みがちだった昨年とは対照的に中盤の選手達が流動的に動き、さらにSBとSHが盛んにポジションを変えて攻撃。特に小泉のポジションはあってないようなもので、トップ下から右サイド、さらにかなり深い位置まで下がることもあるなど、銀髪で目立ちすぎるゆえかもしれませんが、リカのサッカーで一際輝いてたような気がしました。

・右サイドに小泉がしょっちゅう流れてくるので当然ながら明本は被らないように別のポジションへ動く。それに連動して他の選手もまた動く。守備陣が「誰が応対するの?」と迷いそうな選手と選手の間に流動的に動く浦和の2列目、3列目が巧く入りこんで、瓦斯のプレス網を空回りに終わらせているのが立ち上がりから非常に印象的でした。

・またボールを失った後のボール奪回への切替が実に速く、かつその動きが効果的。ここでも小泉や明本が懸命にプレスバックする姿が目につきました。それどころか汰木や山中が滅茶苦茶守備をするようになるとは!!

・最初に決定機を掴んだのは浦和。5分ボールコントロールにまごつくA・シルバに阿部が襲い掛かったのを契機に、汰木も中村帆に詰めて苦し紛れの縦パスを山中が回収。山中→小泉→杉本と簡単に繋いで杉本が見事に決めた!!と思いきやVAR判定でオフサイド。現地で見てもオフサイド臭かったのでやむなしと思ったのですが、帰宅してVAR映像を見たら思った以上に微妙なオフサイドでした。

・その後も浦和がボールを支配する時間帯がやや長いものの決定機を掴むには至らず。瓦斯も新生浦和のやり方に慣れて、無理やり前からプレスをかけにゆく場面は減って、しっかり4-5-1の守備ブロックを作って構える場面が増えたのがその主因でしょうか。浦和は2列目&両SB+伊藤敦が盛んに動き回って瓦斯守備陣を揺さぶりにかかるものの、森重&渡辺が構える中央部は微動だにせず。

・浦和はビルドアップ時に専ら阿部が最終ラインに下がる形をとっていましたが、細かいビルドアップにとことん拘る訳ではなく、時折西川らが大きく杉本へ蹴っていたのは瓦斯対策の一環かも。また阿部が最終ラインにいると山中どころか宇賀神まで攻め上がっていても岩波・槙野・阿部と後ろに3人残っているので実に心強い。

・浦和が惜しかったのは30分岩波のロングフィードを受けた明本が森重と入れ替わってボックス内に突入。杉本へクロスを送ったところまでは良かったのですが、杉本は好機に豪快に空振り三振(つД`) こぼれ玉に小泉が詰めるもシュートを撃ち切れず。あとは38分汰木のハイクロスに明本が飛び込んだ場面くらいかな、可能性があったのは。でも170cmしかない明本がでかいGKにハイクロスで競り勝てというのは無理があり過ぎ。

・しかし、浦和以上にゴールが遠かったのが瓦斯。浦和はそもそも危ない形でのボールロストが少ない上、先述のように失った後の攻守の切り替えが速いので瓦斯は得意のショートカウンターを披露できず。そしていったんボールを持たされると全く何も出来ない辺りは昨年からなんら変わっておらず。

・長谷川監督は後半頭からD・オリヴェイラ→アダイウトン、61分渡邊→永井と早めにFW陣を代え、しかも布陣を4-4-2(レアンドロ&永井の2トップ)に変えてFWの質&量の差で浦和を殴り倒しに来ましたが、浦和は依然として瓦斯のプレスを空回りに終わらせ続け、瓦斯得意のショートカウンターの機会を与えず。永井がいくらスピードがあったとしても、浦和の選手達が的確なポジションを取ってボールを動かしている限り、ボールを奪うのは至難の業。

・とはいえ、浦和も前半やや飛ばしすぎたのか、ボールは回れどもゴールへ向かう迫力がなくなり、左右から誰にも合わないクロスで終わる場面だらけに。選手を代えて運動量を補充したいところですが、劣勢に陥っている訳でもないので、下手に選手を代えてバランスが崩れるのが怖くてリカは動くに動けなかったのかも。

・双方流れの中から点が入る気配のない中、試合が動いたのはセットプレーから。74分小泉CK→ニアで明本がすらして槙野シュートこそGKが片手で阻んだものの東のクリアが不十分で、こぼれ玉を阿部が蹴り込んで先制。

・先制した浦和は79分山中クロス→杉本ヘッドの決定機を掴みましたが、ここはGKが好セーブ。そしてこれが流れの中では後半唯一の決定機に。それでも瓦斯が全く何も出来ていないところを見るとこの一点で浦和の逃げ切り濃厚でしたが、瓦斯も86分途中投入の三田FKを森重がヘッドで決めて同点に。

・この場面、森重になんら競ることなく飛び込みを許しているのがとにかく残念極まりないかと。また試合後の監督コメントでは阿部が足を攣っているので交代するかどうか逡巡している間にやられてしまい、結果的に同点に追いつかれてから阿部を交代する羽目になってしまったようです。

・同点に追いつかれた浦和は即座に阿部→柴戸、汰木→武田と代えたものの、これといった決定機は掴めず、相手に決定機を与えることもなく、そのまま試合終了。

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《総評》

・冒頭に記したように、カウンターが鋭い瓦斯が開幕戦の相手というのはよちよち歩きを始めたばかりの新生浦和、とにかく昨年絶望的にビルドアップが出来なかった浦和にとってかなり厳しい結果にもなりうると予想していました。ところが終わってみれば、瓦斯のシュートはたった5本。CKに至っては1本だけ。勝てた試合をとりこぼした感も否めませんが、昨年の実力差を考えれば勝ち点1でも十分評価に値すると思います。

・瓦斯と言えば長年浦和のお得意様。浦和の状態がどんなに悪かろうと勝ち点が拾える貴重な相手でしたが、昨年対戦した時は完全にチームの実力が逆転していて、お得意様にダブルを食らっても実力差そのまんまの結果なので正直仕方ないとすら思っていました。ところがリカを招聘してたった2ヶ月かそこらで瓦斯がやりたいことをさせないレベルにまで浦和の実力はメキメキと回復。もうこれだけで監督の実力差は歴然!!

・リカが試合後「カウンターをうまく止める秘訣はやはり、いい攻撃にあると思っています。それぞれが適切な立ち位置でいい攻撃をすれば、必然的にディフェンスにもすぐ入り、それから抑えることもできると思っています。もちろんカウンターのときには寄せるところや切り替えのところ、戻すところは必要だと思うので、そこはやりました」と雄弁に語るように、瓦斯にカウンターチャンスを全く与えなかったことは高く評価していいでしょう。

・長谷川監督は「外国籍選手の合流が遅れたことで、まだまだ本調子ではないところがある。」と負け惜しみ(負けてはいなんだが)を言っていますが、そんなことを言い出したら浦和は興梠・西・デンと大駒三枚を欠いている状況。今年はリーグ優勝を狙っている長谷川監督にとって間違いなく勝ち点3を計算していたはずの浦和相手に何も出来ず、辛うじて勝ち点1を確保するに留まったのは結構ダメージが大きいかもしれません。

・昨年の試合内容が酷すぎたことの反動なのか、先々期待が持てるこの内容ならホームゲームで引き分けに終わったとしてももう万々歳で、提灯捧げて浦和の街を練り歩きたくなるくらい。それくらい楽しい90分でした。

・とはいえ、おいおい夢から覚めるのを覚悟しないといけない内容でもあったのもまた事実。リカが「もう少し相手にダメージと言いますか、より攻撃の決定的な場面を作れればというところではありました」と語るように、ボールを支配している割にはさほど決定機が作れなかった辺りが最大の反省点。

・もっとも監督交代後わずか2ヶ月かそこらの公式戦初戦で瓦斯に攻撃機会を与えないレベルに達しているだけで及第点で、さらに守備が強い瓦斯相手にボコボコ点を取るところまで出来たらそれこそ神業でしょう。また小泉も明本も盛んに動いて相手を攪乱してはいますが、如何せん共にJ1は初めてなので2列目から飛び出してゴールを狙う、相手に脅威を与えるレベルになるにはちょっと時間がかかるかもしれません。いずれにしても時が解決してくれるものと思います。

・コロナ禍&経営難のため、時が解決しそうにないのは選手層の問題。とりあえず大駒3枚を欠いていて目先CF、SB、CBの人選は非常に限られているのが辛いところ。また競った試合の途中投入で「質的優位」に立てそうな選手なんて浦和には全くいません。さらに開幕戦で早々と明るみになったように、勝てそうな試合のクローザー的な選手も不明瞭。阿部が90分持ちそうにないとなると、この問題は案外尾を引くかもしれません。

・従って夢は何試合も続かないかもしれませんが、昨年と違ってとにかく「夢が見れた!!」ことだけでもう大満足な開幕戦でした。

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《選手評等》

・小泉、明本、伊藤敦と新加入の選手が3人もスタメンに名を連ねましたが、揃いも揃って組織の中で躍動!! 補強した選手が複数人、しかもいきなりスタメンで機能してるっていつ以来の話かな??? しかもいずれも安い!! 大金叩いて獲得した選手が全く機能せず、金をドブに詰まらせるだけに終わったシュータンとはいったい何だったのか・・・

・個人的なMOMは小泉。とにかくポジション不定なので、小泉と被らないように他の選手も最適ポジションを取り直さないといけない。小泉がこのチームの原動力になっているように見えました。もっとも小泉はチームを活性化させているけれども小泉自身にゴールを陥れる怖さがないのも確か。またプレスバック時に後ろから「バケツに足を突っ込む」ような、直輝がやらかしがちな足の入れ方をしがちなのがちょっと気になりました。

・CKは専ら山中が蹴るのかと思いきや、前半途中で小泉に交代。単純に蹴っても瓦斯に競り勝てそうもないのでリカはサインプレーっぽいのも織り交ぜており、この辺の工夫も好印象。FKのキッカーは山中、小泉、阿部と多彩でしたが、好位置で得たのは1本だけ。しかもボールを避けた汰木に当たってGK正面。遠距離のFKを岩波が蹴って派手に宇宙開発していたのは何だったのか?

・相手の位置、ボールの位置、味方の位置次第でしょっちゅうポジションを取り直さないといけないので、集中が切れやすい選手はこのサッカーには全く向いてのですが、その中で往々にして集中が切れる山中が最後までよく頑張ったと思いました。中村帆や渡邊に裏を取られかかったのは仕様ですが(笑)

・また杉本も覚醒の予感ムンムン。昨年も垣間見られた杉本の献身的なプレーがリカの下でようやくチーム力アップに結び付きそうな感じ。幻のゴールは本当に惜しかった。

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-----杉本-----
汰木---小泉---明本
---阿部-伊藤敦---
山中-槙野-岩波-宇賀神
-----西川-----

(得点)
74分 阿部

(交代)
75分 小泉→田中
87分 阿部→柴戸
87分 汰木→武田

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レアンドロ--オリヴェイラ--渡邊
--安部----東---
-----シルバ-----
小川-森重-渡辺-中村帆
-----波多野----

(得点)
86分 森重

(交代)
HT D・オリヴェイラ→アダイウトン
61分 渡邊→永井
75分 東→青木
75分 A・シルバ→三田
81分 レアンドロ→田川

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2021.02.27

赤い虎@飯田橋 ~ 大辛にんにくラーメン

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 総武線飯田橋駅東口を出て外堀通りを渡ってすぐ。地下鉄B1出口横の「ラーメンビル」の3階。ビルの3階までラーメン店が3軒入居しており、1Fが往訪済みの「森井」。3階まで階段で上がるしかないのはチト面倒。先客ゼロ、後客3。

 券売機は無く、卓上のメニューを見て基本と思しき「大辛にんにくラーメン(850円)」を注文。辛さを1辛から5辛まで同料金で指定可能なので、店おすすめの「3辛」でお願いしました。ランチサービスなし。

 別料金で劇トラ(10辛)、爆トラ(15辛)、極トラ(20辛)にも出来るようです。メニューは他にネギ、トマト、パクチー、チーズなどトッピングで変化を付けているだけの模様。後払い。

 店内はL字型カウンター6席と窓に向かったカウンター5席、4人卓×1、2人卓×1。卓上にはラー油、ブラックペッパー、おろしニンニク、おろし生姜。紙エプロンのサービスあり。

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 かなり広口で容量のある丼で登場。「辛味が底に溜まっているので、よくかき混ぜから食べてください」との案内を受けて一頻りまぜまぜ。そして真っ赤な見た目通りに3辛でも結構辛い。担々麺にありがちな痺れは全くなく、唐辛子でストレートに辛い感じ。溶き卵がたっぷり入っているので辛さが緩和されているのかと思いきや、そうでもない。ただニンニクをたっぷり効かせているせいか旨味も十分で飽きは来ません。もっともスープを飲む気は全く起こりませんでしたが。

 麺は強いねじれ入りの平打ち中太タイプで噛み応えしっかり。スープに全く負けていません。また麺量も多め。

 ニュータンタンメンのように溶き卵にひき肉を合わせたほうが良さそうなものですが、ひき肉ではなく角煮を添えているのが不思議。でもしっかり煮込まれていてこれはこれで悪くありません。ほくほくのニンニクは案外量が少なくて2つ確認できただけ。もやしは完全にクタクタ。他に玉ねぎ、白髪ねぎ、水菜。

 最後は底に溜まったもやしや溶き卵をサルベージしてフィニッシュ。スープを飲む気が起こらないので穴あきレンゲが欲しいところ。

 個人的にはニュータンタンメンよりはずっと好みで、正直ポジティブサプライス。でもこの場所で続くのかなぁ・・・

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2021.02.26

親子丼@松のや

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 松のやが2021年2月24日より発売中の「親子丼(590円)」を試食。「親子丼」は期間限定商品ではなく、松のや定番「かつ丼」のライバルとの位置づけでいきなり本格投入したようです。

 「大きな鶏もも肉と、とろとろ玉子をたっぷり使用した松のやの親子丼。香ばしい黒胡麻と山椒の豊かな香り、唐辛子のピリッとした辛みが特徴の『松屋オリジナル黒胡麻焙煎七味』も添えて、素材の味が堪能できる逸品です。」というのが松のやのウリ文句。

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 「松屋オリジナル黒胡麻焙煎七味」が別添で出てくると思ったのですが、お盆のどこにも見当たらず。かといって最初から丼にかけてある訳でもなし。どうやらただのつけ忘れのようですが、発売初日ならともかく何日も経ってこれだとどうしても心証が悪くなってしまいます。

 親子丼の割り下はまずまずの出来で変に甘くもなく辛くもなく、「とろとろ玉子」と相まって「毎日食べられる軽い口当たり」を目指しているのがよく判ります。

 一方残念なのが「大きな鶏もも肉」。松のやというか松屋の鶏肉は概して旨味不足で味が淡白すぎて、カレーないしガーリックまみれの濃いソースをぶっかけた場合じゃないと鶏肉ベースの定食はだいたいハズレと思っていますが、この親子丼も「軽い口当たり」を目指したために鶏肉の残念さが際立つ格好に。

 親子丼といえば丼もの系チェーン店の中では「なか卯」が絶対的な強みをもっており、しかも「炭火焼き」などひと手間かけた商品まで投入していて後発の松のやとの差は歴然。

 親子丼は松のや期待の大型新人だったのかもしれませんが、いくらなんでもいきなりスタメン起用は無理があって、期間限定販売で様子を見るべきではなかったかと。

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葵@蕨 ~ 濃厚鶏そば

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 蕨駅西口から徒歩5分弱。「るーぱん」の隣。近隣に「小半」あり。約1年半ぶりの再訪。先客ゼロ、後客2。

 前回は「濃厚つけ麺(800円)」を注文したので、今回は店長お勧めの「濃厚鶏そば(830円)」を注文。終日大盛り無料サービスをやっているので大盛にしてもらいました。なお麺量はつけ麺並200g・大盛300g、らーめんが並140g・大盛210gとの表示。

 メニューは他に鶏そば(塩)、鶏そば(醤油)、鶏白担々麺、汁なし担々麺など。日によっては「限定麺」も出しているようですが、残念ながら往訪時は提供無し。

 店内は厨房を囲むL字型カウンター6+1席(席間に仕切り板を設けたためか、前回往訪時から1席減)、店奥に2人卓×1。卓上には花山椒、コショウ、一味、柚子コショウ、揚げねぎ、果実酢、ラー油。

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 純系名古屋コーチンを使用したスープは箸をつける前から鶏の香りが漂ってきます。そしてその香り通りにスープが鶏の旨みがぎっしり。スープを電動の泡だて器でかき混ぜてから出すのが特徴で、表面の細かい泡が目立ちますが、見た目と違ってかなり粘度強め。ただちょっとかえしがきつくて鶏の旨味を思い存分堪能できないのが残念。食べ始めはともかく、終盤はちょっとしょっぱさが気になるレベル。

 麺は自家製の中細麺ストレートで更科蕎麦に似た心持ちざらつきがある食感。麺自体は悪くないのですが、大盛りだとスープとの量的バランスがやや悪く、スープの粘度ゆえに麺が泳がないので少々食べづらい面も。スープが麺に絡みまくって、強いてスープを飲まなくても自然体でどんどんなくなってゆきます。

 チャーシューは豚と鶏が一枚ずつ。共にしっとり&柔らか仕上げですが、味付けが淡白なので濃厚すぎるスープの中で存在感を見出せず。逆にやや大ぶりのメンマは甘目の味付け。他にカラフルなあられ、刻み青ねぎ。

 このスープだと「つけ麺」のほうが無難かなぁ・・・

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2021.02.25

博多一風堂 浅草橋本舗@浅草橋 ~ 江戸式醤油ラーメン

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 総武線浅草橋駅東口を出て、目の前の通りを南へ。浅草橋の手前。先客5、後客6。

 券売機はなく、卓上のメニューを見て他店では見かけたことがない「江戸式醤油ラーメン(869円)」を注文。後払い。

 メニューは他に一風堂定番の「白丸元味」と「赤丸新味」とこの店限定の「博多もんじゃそば」。

 なお一風堂のWebサイトによると、「本舗」という名を冠した店舗は福岡市にある「一風堂 塩原本舗」に次ぐ2店舗目で、「一風堂 浅草橋本舗」はスープやチャーシューなど「店仕込み」にこだわった、東京版“拉麺発信所”として営業するとのこと。そのため定番の「白丸元味」と「赤丸新味」も「浅草橋本舗」限定版としてアレンジされており、スープは豚頭骨のみを使用したシンプルな味わいに仕上げたとのこと。

 店内はカウンター4+3席と4人卓×2、2人卓×5。卓上にはコショウ、白ごま、辛味モヤシ。紅生姜・にんにく・高菜は必要があればスタッフに言ってくれとのこと。

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 「江戸式醤油ラーメン」は創業当時に「一風堂 大名本店」で販売していた醤油ラーメンを復刻したものだそうで「豚骨清湯と煮干しやあごなどの魚介ダシを合わせたスッキリしたスープが特徴。ほっとするような王道中華そばに仕上げています。」と言うのが一風堂のウリ文句。豚骨のほうがかなり前に出ているのはともかく、九州産の数種類の醤油を使っているせいかやや甘めのかえしがちょっとうるさいかなぁ。細かい背脂が目立ちますが、見た目ほど脂っこくは感じず。

 麺は並太ストレートタイプ。このメニュー専用のようですが、つるつるした口当たりはともかく、柔らかめの仕上がりで博多うどんのようにフニャフニャなのは好みに合わず。

 一方チャーシューは見かけによらずトロっとした食感かつ甘みがあるタイプで上々の出来。他に海苔、カイワレ、白髪ネギ、刻みネギ。

 おそらく豚骨ラーメン好きの福岡の人が食べてナンボの一品で、東京の人がわざわざ好んで食べるようなレベルではないかと。やはりこの店は無難に白丸/赤丸で済ませておくべきだったと反省するも時すでに遅し。

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2021.02.24

大沼@湯島 ~ (動物魚介系)らぁ麺

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 千代田線湯島駅4番出口を出てすぐ。先客ゼロ、後客1。

 店内の券売機ボタン先頭は「つけ麺」でしたが、その下の「らぁ麺(850円)」を注文。ランチサービスなし。

 メニューは他に辛つけ麺、辛らぁ麺など。

 店内は縦長カウンター8席のみ。卓上には胡椒、一味、酢。内装は無駄な飾りを極力排した、超シンプルなデザインが特徴的。

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 とろみがかったスープは判りやすい動物魚介系ですが、魚粉のざらつきはほとんど感じられず。ただ配膳された時点で半透明な油層がはっきりと目視できるくらい脂が多く、食後ちょっと放置しておくとたちまち油膜が出来てしまうレベル。この手のスープにしてはかなり甘目かな?また旨味過多で、とにかく味が濃いので飲み進む気はあまり起こりませんでしたが、麺がスープを持ち上げまくってどんどんスープがなくなってゆきました。

 麺は太麺のストレートタイプ。茹でるのにかなり時間がかかり、かつ後客のつけ麺とほぼ同じタイミングで配膳されたのでつけ麺と同じ麺なのでしょう。心持ちざらつきのある口当たりで、いかにも麺の密度が高そうなしっかりした噛み応えが嬉しいのですが、らぁ麺としてはちょっと強すぎるかなぁ。

 チャーシューは薄いながらも大判タイプ。他に極太メンマ、みじん切りタマネギ、刻みネギ、水菜、海苔。

 ハズレではありませんが、やっぱりこの店はつけ麺のほうが無難そう。

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レオナルド選手、山東魯能泰山へ完全移籍のクラブ間合意

・先日(2/22)レオナルド選手の山東魯能泰山への完全移籍についてクラブ間で合意したと公式発表されました。決まってしまったものにあれこれ言っても仕方ないのですが、今回の移籍はどうも釈然としない話だらけなので、後学のためにここまでの経緯をまとめておきます。

・レオナルドの電撃移籍話が明るみになったのは2/2。報知によれば「浦和のブラジル人FWレオナルド(23)が中国1部の山東魯能泰山に移籍することが1日、決定的となった。関係者によると、浦和との契約を残しており、億単位の移籍金が発生する見込み。レオナルドは既に沖縄キャンプ中のチームから離れている。」とのことでした。

・またこの時点では中国の有力ポータルサイト「捜狐」から「実際の移籍金はおそらく7億円ぐらいになる。昨シーズンに浦和は3億円で彼を獲得していた」という話も流れていました。山東魯能は今冬にチーム退団した元イタリア代FWグラツィアーノ・ペッレの後釜を探しており、かつ中国スーパーリーグでサラリーキャップ制が導入され、欧州から超高額で有名選手をぶっこ抜くのが難しくなったことからレオナルドに白羽の矢が立ったとも言われています。

・レオナルドは沖縄キャンプの3日目にはインタビューで「それが実行できればこのチームは成長するでしょうし、タイトルも狙えると思います。そう感じたので今季も浦和レッズに残りました」「得点王になるために必要なゴール数が40ゴールでしたら40ゴール決めますし、50だったら50、80だったら80ゴール決めたいと思います。」「僕は『5回チャンスが来れば3点取ります』と彼に言いました。」と、出番が減って不満タラタラだった昨年終盤とは対照的にやる気満々の様子だっただけに、この電撃移籍話には心底驚きました。

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・しかし、レオナルドとの契約期間がまだかなり残っている(当初5年契約との話あり)としても、山東魯能が違約金を満額支払い、かつレオナルドが移籍に同意しているのであれば浦和フロントしては成す術がありません。

・リカも間違いなくレオナルドを戦力カウントしていたとは思いますが、ラファエルと違ってレオナルドはACLでの実績はなく、かつそもそも昨年初めてのJ1で尻すぼみに終わってることを考えると、山東が違約金満額を払ってくれるのであれば浦和のCFの頭数が足りなくなるという致命的な問題はあるにせよ、金額面では万々歳で売り時としては間違ってないとも考えられ、個人的には無理やり前を向くことにしました。

・ところが、2/8にアジアサッカー連盟が山東魯能に対して今シーズンのACLで失格処分を科したことを公式発表したことを契機に話はややこしくなります。山東魯能は債務を抱え給与の支払いが遅延している現状にあることから失格処分を食らったようです。

・従ってレオナルドの移籍話も流れてしまうかと思いきや、2/16に戸苅フットボール本部長が記者会見で「チームは言えませんが現状、移籍することで合意しています。これからメディカルチェックをして正式発表という予定になっております」と移籍話がまとまっていることを認め、翌日のデイリーで「複数の関係者によると移籍金は250万ドル(約2億6千万円)とみられる。」という衝撃的な話が付け加わりました。

・移籍にまつわる金額の話はガセだらけで何が本当なのかさっぱり判らないのですが、先の捜狐と今般のデイリーの話が共に本当なら浦和はレオナルドを新潟から3億円で買って山東魯能へ2.6億円で売るというアンポンタンぶりを遺憾なく発揮していることになります。

・ブラジル人選手の移籍がらみでは怪しい代理人にケツの穴までむしられ続けている浦和のことなのでこの馬鹿げた行為があり得ないとは言い切れないのが苦しいところですが、この赤字売却を合理的に説明しようとすれば「コロナ禍による経営難から目先のキャッシュ欲しさにレオナルドを手放した」とか「リカとレオナルドの間に何らかのトラブルが発生したので、致し方なくレオナルドを手放した」ということになろうかと思います。しかし、それらを傍証するような話はこれまでありません。

・それどころか、2/22の発表を受けて西野TDは「クラブとしては目標達成する上で重要な戦力であり、監督を含め本人とも話し合いましたが、本人の挑戦したい、という固い意志もあり、シーズン開幕直前ですが中国のクラブへ移籍することとなりました。」と語っていて、戦力外ゆえの放出だった説はどうやらなさそうです。

・しかし、浦和がレオナルドを重要な戦力として考えており、かつ山東魯能が移籍金を満額どころか大幅に値切ってくるのであれば浦和は移籍話を破談にすることも出来たはず。破談となればレオナルドのやる気は目先ガタ落ちになるでしょうが、クラブ間で移籍の条件が合わずに破談になるのはよくある話で、何もレオナルドのお気持ちを最優先にする必要はないでしょう。ゆえに売却額2.6億円か、新潟からの購入額3億円かどちらかが大きなガセな気がします。

・死んだ子の年を数えても仕方ないのですが、レオナルドの電撃移籍により浦和のCFらしいCFは興梠と杉本だけに。しかも興梠は驚異の回復途上にあると伝えられているものの如何せん怪我明けで開幕時には無理はさせられず、とりあえず杉本に頑張ってもらうしかない。しかし杉本は浦和の前目で唯一高さがある選手でビルドアップの助けるになるとはいえ、肝心の得点能力は甚だ心もとない。従って今年もまたまた興梠頼みになりそうですが、興梠も既に34歳で無理使いは出来ない。

・今季の過密日程をこなす上ではどう見ても浦和のCFは頭数不足で、せめて興梠のバックアップになりうるレベルのCFが欲しいところ。西野TDは「今後の戦力補強については、焦点を絞り、的確な戦力を迎え入れるために情報収集を行っております。チームの目標達成に向け、4月2日までの移籍ウインドーと夏の移籍ウインドーで色々な可能性を引き続き検証し、最善を尽くしていきます」と語っていますが、コロナ禍を受けての入国制限等で、外国人CFを慌てて採ってもすぐには稼働させられないでしょうし、夏の移籍ウインドーでの獲得が現実的でしょう。それまでの間に興梠が再故障したら浦和は即詰みですが(つД`)

・あと山東魯能が移籍金をちゃんと払ってくれるまでが遠足です!!!

 

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2021.02.23

ゆ~シティー蒲田@蒲田

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 蒲田駅東口から北へ続く飲み屋街の先。呑川を渡って過ぐ。駅から徒歩5分ほど。ビルの2Fが風呂、3Fがカラオケ付きの休憩室という造りです。蒲田に散在する温泉銭湯の中では最も液近なのが魅力。銭湯なので値段も470円と格安。

 浴室の手前は文字通りただの銭湯でジャグジー・座風呂・バイブラバス・電気風呂・水風呂等やたら湯舟が細かく仕切られているのが特徴。そして売り物の「黒湯の温泉」は浴室の奥に張り出した別室内にあります。「露天風呂」と称していますが、天井には半透明の板が被さっていてそこから木漏れ日が差してくるだけです(苦笑)。

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 お湯は東京の温泉にありがちな真っ黒なもので、ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉。泉温が18.0度しかないので当然加温していますが、銭湯のほうがやや熱めだったのに対し、こちらは熱くもなくぬるくもなく、絶妙な湯加減。アルカリ性らしいわずかにぬめりのある湯ざわりも心地よく、湯上りは心なしかお肌つるつる!!

 難点は3Fの休憩室からカラオケがガンガン鳴り響いてくること。このご時世にカラオケ・・・ そこへ行く気は全く起こらないので、番台脇の小さい休憩スペースでちょっとだけまったり。

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ふじ本@駒込 ~ 辛旨ラーメン

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 山手線駒込駅北口から東へ坂を下って道なりに。都営駒込団地の並び。駒込銀座通りにまで入らない住宅地でぽつんと営業しているので、駅近の割には判り辛いかも。先客ゼロ、後客2。

 日~水は「辛旨ラーメン ふじ本」、木~土は「竹岡式ラーメン 世良」として営業しているようで、往訪したのは「ふじ本」の日。券売機はなく、卓上のメニューを見て「辛旨ラーメン(680円)」を注文。麺量が並(150g)、中(200g)から選べるので「中」でお願いしました。後払い。

 メニューは「辛旨ラーメン」と「極辛旨ラーメン」のみ。但し、野菜・肉・味玉の有料トッピングがあり、後客は二人とも全マシ(+300円)を頼んでいました。

 店内は厨房を囲む横長カウンター5席のみ。かなり手狭で、特に背後が狭小。卓上にはブラックペッパーと酢のみ。店は店主一人で切り盛り。

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 スープはラー油や唐辛子で真っ赤で見た目だけでもいかにも辛そう。ただ「中本」と違ってあんかけではなく、とろみもほとんどありません。そして辛旨といってもかなり「辛」のほうへベクトルを振った感じ。

 店のTwitterでの発言によるとスープは「鳥ガラをベースに香辛野菜等を独自の製法で配合し」「厳選した北海道の味噌をベースに作ったブレンド味噌と、中華味噌である豆板醤、韓国味噌であるコチュジャンを隠し味に味を仕上げ」たとのことですが、ラー油の辛さや唐辛子のヒリヒリ感にマスクされてか、旨味はさほど感じられず。当然スープはほとんど飲む気にならず。

 麺は自家製の太麺でほぼストレートタイプ。若干ざらつきがあり、かつ噛み応えが強い麺で気に入りました。

 具は豚バラ肉ともやしだけとシンプルですが、共にそこそこ量があり、かつスープには良く合っています。豚バラ肉は柔らかく仕上がっていますし。

 まぁどう見てもマニア向けの一杯で個人的には一回で十分かな。辛旨志向のこの系統では「中本」には遠く及ばないと思いますし。

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2021.02.22

ねぎラー油牛丼@吉野家

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 吉野家で2021年2月12日より販売中の「ねぎラー油牛丼(税別460円)」を試食。「ねぎ山椒牛丼」も同値段で同時発売。なお発売開始から2月27日までは本体価格から29(二ク)円引きで税別431円で販売していました。両商品とも期間限定販売ではなく、純然たる新商品のようです。

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 「吉野家の牛丼に和の食材である白ねぎをトッピングして楽しむ新しい食べ方を2種類提案します。『ねぎラー油牛丼』はピリ辛の食べるラー油を和えた白ねぎと、『ねぎ山椒牛丼』は風味豊かな山椒と香ばしい甘辛たれをかけた白ねぎと共に牛丼をお召し上がりいただけます。吉野家秘伝のたれで煮込んだ牛肉と玉ねぎ、白ねぎのシャキシャキとした食感、ラー油や山椒の風味が合わさり、食が進むこと間違いありません。白ねぎのトッピングと「牛丼」の玉ねぎのダブルねぎによって倍増した牛肉の美味しさや、それぞれのねぎの食感の違いもお楽しみいただけます。」というのが吉野家のウリ文句。

 「ねぎラー油牛丼」の「ねぎラー油」は「牛丼」とは別鉢で提供されるのが面白いところ。なんでわざわざ別鉢なのか不思議に思っていたところ、豚丼にねぎラー油を単体(税別108円)で頼む客がいて納得。ねぎラー油は卵やチーズなどと同じく、丼ものへのトッピングという位置づけみたいで。

 一見して判る通り、「ねぎラー油」は笹切りのネギに単にラー油を回しがけしたものではなく、フライドガーリック(?)などを混ぜた「食べるラー油」が添えられています。そしてこれが牛丼に合う!!

 ラー油でいつもの甘目の牛丼をピリ辛にして味わうのも良し。また逆に白ねぎでさっぱり目な味に変えるのも良し。さらに食べるラー油のじゃりじゃり、白ネギのしゃきしゃきと食感を愉しむのも良し。

 これはこれで大当たりと思いましたが、所詮いつもの牛丼をトッピングで目先を変えただけと思ってしまうと再食するかどうかは微妙なんだよなぁ・・・

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極王天津麺@餃子の王将

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 「餃子の王将」が2月限定メニューとして販売中の「極王天津麺(税別680円)」を試食。でも天津飯ならともかく、天津麺というのはなんかあまり聞いたことがないような気が・・・

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 「昆布・鰹・イワシ煮干・サバ節のだしの旨味が効いた熱々の絶品スープに、餃子の王将『こだわりの玉子』を使用しふんわり焼いた玉子をのせ、餡にも『こだわりの玉子』をとじたダブル玉子仕立ての贅沢な天津麺です。」というのが餃子の王将のウリ文句。

 そしてそのウリ文句通りにスープが美味い!!! 飴も妙に甘酸っぱい奴ではなく、スープの美味さを殺さないよう抑制の効いた仕上がり。さらに餡の下には玉子が分厚い層を成しています。 餡の上には刻み青ネギ、キクラゲ、そしてたぶんカニカマ。ここまでなら滅茶苦茶完成度が高かったんですけど・・・

 分厚い玉子の層をぶち破ってなんとか並太ストレート麺をほじくり出して見ましたが、単体でも、また分厚い玉子をいただくベースとしてもスープはあんなに美味かったのに麺に絡ませるとなると弱いんですなぁ・・・ 薄味のスープはこの辺のバランスが非常に難しい。もうこれは麺無しで料理は完成していたのだけれども、それだけでは腹持ちしないので致し方なく麺を入れたと割り切ってしまうしかないのかも。でもやっぱり麺の蛇足感は否めず。

 なお東京の人は天津飯をあまり食べないという話を聞いたことがありますが、左隣は天津チャーハン、右隣は天津飯を食べていて、奇しくも「天津三連星」が成立していました(笑)。

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2021.02.21

生姜からあげのみぞれ煮定食@からやま

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 「からやま」が2021年2月19日より期間限定販売中の「生姜からあげのみぞれ煮定食(税別690円)」を試食。相変わらず全品ごはん大盛り無料サービスをやっているので大盛にしてもらいました。

 「からやま」は同グループの「かつや」とは対照的にあまり商品開発に熱心でないというか、からあげに多少変化をつける程度の商品しか出さないためあまり食指が伸びず、からやまに来るのはほぼ半年ぶり。

 往訪時はテイクアウト客が非常に多くて店員はその注文をこなすのに手一杯で店内の客まで手が回らないという困った状態でしたが、後からバイト君が二人やってきてようやく店が回り始めました。無料の塩辛は卓上に置くのを止めて、着席時に出す方式に変えたようです。一方漬物は卓上にセットしたまま。

 「生姜からあげのみぞれ煮定食」はイレギュラーな商品の悲しさか、フツーのからあげ定食に抜かれてるのはともかく、回鍋肉定食にすら抜かされるとは・・・ 

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 「生姜からあげのみぞれ煮」とは「からやま」のいつもの「生姜からあげ」を大根おろし・茄子・豆苗とアレンジしてみぞれ煮に仕上げたもの。甘めのタレにどっぷり浸かっているので、当然ながら唐揚げのサクっとカラっとした食感は失われますが、その分大根おろしを乗せたり、針生姜をのせたり、何も乗せずにタレだけでいただいたりと食べ方に変化を付けられるのが良いところ。

 最後まで飽きないという点では単なるからあげ定食より良いかも。ただその分唐揚げ自体の旨さは判りにくくなるのが痛し痒し。なお浅い鉄鍋で出てきますが、それにさしたる意味はなく、皿だとタレがこぼれてしまうので浅い鍋を容器に転用しているに近いような・・・「熱盛」と大書してありますがたいして熱くありません。

 帰りしなに100円割引券をもらったので、次はやきとり定食とか鶏そぼろカレーとか、唐揚げ以外のレギュラーメニューを試してみます。

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2021.02.20

味六屋@浦和 ~ 中華そば味噌味

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 浦和ロイヤルパインズホテルの北、成就院向かいの路地を東へ入る。判りにくいところにあるので旧中仙道沿いの電信柱に貼り紙あり。約1年半ぶりの再訪。先客ゼロ、後客3。

 券売機は無く後会計制。今回は楽しみにしていた冬季限定の「中華そば味噌味(850円)」を注文。ランチサービスなし。

 卓上のメニューを見ると基本は「中華そば(醤油・塩)」があるだけ。以前は夜の部は「カレー味」を出していましたが、メニューから「カレー味」はなくなっていました。というか、時節柄夜営業を止めてしまったのかも。

 店内は厨房前に向かって縦長カウンター5席(前回往訪時の7席から減席)。卓上調味料はミル入り胡椒と一味のみ。相変わらず店主一人で切り盛り。

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 スープは大久保醸造店の田舎味噌をブレンドしたとのことですが、その自己主張が強くてやや辛め。ベースは中華そばと同じ鶏白湯なのかな?前回往訪時は「大和肉鶏と会津地鶏」を前面に打ち出していましたが、今回メニューの文言からそれらがバッサリ削られているのが気になりましたが、それでもベースの出来がいいせいか、味噌の自己主張が強い割にはスープを飲み進む意欲は削がれず。揚げネギが良いアクセントになっています。

 麺はかん水など食品添加物不使用の自家製手打ち麺で、並太ほぼストレート。しかし残念ながらやや柔らかめの仕上がりで好みに合わず。前回は逆に噛み応えがしっかりしているものの、スープに対しては些か強すぎる印象を受け、この辺かなりブレが大きい店なのかも。

 チャーシューは柔らかくて崩れやすいタイプながら旨味をしっかち保っています。そしてもやし、水菜、ニンジンなどをツリー状にトッピング。他にナルト。

 この感じだと鶏出汁の旨味を存分に楽しめる基本の中華そばのほうが好み。またメニューのバリエーションがもうちょっとあると再訪の意欲が沸きやすいのですが・・・

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2021.02.19

平太周@神保町 ~ こってりらーめん

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 地下鉄神保町駅A5出口を出て神保町交差点を北へ歩いてすぐ。先客1、後客6。屋号は「ひらたいしゅう」と読みます。大崎広小路の平太周にほぼ10年前行って以来。

 店内の券売機ボタンを見て基本と思しき「こってりらーめん(700円)」を注文。ランチサービスなし。食券を渡すと味の好みを聞かれたので「麺硬め」でお願いしました。他の客は「味濃いめ」や「脂多め」を頼む方が目立ちました。というか、店員に聞かれる前にスラスラと好みを伝えているところを見ると常連さんだらけなのかな?

 メニューは他にあっさりらーめん、つけめん、こってり味噌らーめん、あっさり味噌らーめん、味噌つけ麺、豚骨醤油らーめん、爆盛油脂麺など。

 店内はL字型カウンター10席のみ。卓上にはブラックペッパー、一味、酢。カウンター前のウンチク書きでは豚の背脂がいかに身体に良いかを細々かつ延々と力説していますが、全く説得力無し(苦笑)。

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 豚骨醤油スープの上に、これでもかこれでもかと豚の背脂を振りかける昔懐かしい「背脂チャッチャ系」の典型。ギトギト&ベタベタになった丼の縁をうっかり触ってしまうと指がどえらいことになりそう。

 この手のらーめんはかえしが底に溜まっているケースが多いので、とりあえず麺を何度かひっくり返してみましたが、何かに長時間浸けこんだような茶色い麺が出てきて少々びっくり。

 背脂は気持ち悪くなるほど大量にのっている訳ではありませんし、醤油の香りが強い割にはやたらしょっぱいわけでもなく、この手のラーメンにしては食べやすい範囲内かと。また豚骨出汁をさらにニンニクで補強して旨味も十分。といっても、さすがにスープはほとんど飲む気がしませんが。

 麺はつるや製麺製の並太ごく緩い縮れ入り。硬めで注文したこともあってかわずかにごわごわした食感で、スープとの相性はいたって良好。麺量は135gだそうですが、それほど少ないような気はせず。スープがスープなので腹にずっしりくるせいかも。

 チャーシューは崩れやすいタイプで少々煮込みすぎかな? 他にメンマ、ゆで卵半個、刻みネギ。

 たまに食べたくなるこの手のラーメン。一般論としてはそれほど好きなタイプではありませんが、久しぶりに食べたら案外美味くてポジティブサプライズでした。

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2021.02.18

壱番館@新宿御苑前 ~ 元祖尾道ラーメン

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 新宿御苑前駅2番出口から新宿通りを東へ。四谷四丁目交差点の手前。尾道の人気店が都内へ出てきたものですが、現地では未食。というか、もともと麺の通販をやっていた会社がラーメン専門店になったという変わった経緯を辿っているようです。先客ゼロ、後客3。

 店内の券売機でベーシックな「元祖尾道ラーメン(780円)」を注文。ランチサービスなし。

 メニューは基本これ一本で、あとはトッピングでバリエーションを付けているだけ。

 店内は壁に向かって縦長カウンター9席、反対側の壁沿いに2人卓×4。卓上にはおろしニンニクと白胡椒のみ。店内には「FMおのみち」が流れていましたが、Web配信か何かをやっているのかな?

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 スープは豚・鶏ガラ・野菜をベースに瀬戸の小魚を使ったものだそうですが、残念ながら醤油がちょっときついかな。それでもスープを飲み進む気になるのはベースがよほどしっかりしているのでしょう。また尾道ラーメンらしく豚の背脂が大量に浮いているので表面はかなり脂っぽく、口周りはベタベタしますが、味わいの上では嫌みにはなりません。

 麺は平打ちっぽい中細麺で、ごく緩い縮れ入りでつるつるした口当たり。「最後までコシが続く麺」をウリにしているようですが、やや柔らかめの仕上がりだったせいか、コシはさほど感じられず。ただスープに負けている感じは全くせず、絡みもいたって良好。

 チャーシューが意外に分厚く、かつとろけるくらいにまでしっかり煮込まれていてなかなかの出来。ほかにメンマ、刻み青ネギ。

 車はやたら通るけれども人通りは多いとは言い難いこのエリア。都内で「尾道ラーメン」を出す店はあまりありません(水道橋の「麺一筋」は昨年閉店しましたし・・・)が、果たしてどうなることやら。

 

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2021.02.17

柏木陽介選手、度重なる規律違反行為のため移籍へ

・沖縄キャンプ期間中の規律違反行為のためトレーニングから離脱していた柏木について、昨日(2/16)戸苅フットボール本部長が「今後移籍先を探していく」方針になったことを公表しました。

・2/10にクラブから柏木及び杉本の規律違反行為について公表された時点では「チームは沖縄トレーニングキャンプ中、近隣のコンビニエンスストア以外への外出および外食は禁止としておりました。そのような状況の中、2月4日(木)16時~18時ごろの間に、飲食店にて当該2選手が外食を行ったことが判明しました。」という話に留まっていたのですが、昨日の会見のやり取りの過程で「飲酒については若干あったと聞いています。」「お店の方以外はいらっしゃらなかった」と、ああそういう店だったのかとがっかりさせられる事実も判明。そういう店にしては行く時間が早い気もしますが(苦笑)。

・初犯の杉本はともかく、柏木は昨秋にも家族以外の知人と外食したことが発覚(=フライデーで暴露された「原幹恵と妻に内緒で9時間デート!」の件?)し、クラブの規律に違反したとして厳重注意を受けた過去がありました。

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・チームを作り上げる過程での規律違反についてリカルド・ロドリゲス監督は激怒。2/12の監督会見では柏木は繰り返しの規律違反だったことを特に咎められ「杉本と柏木の違いは繰り返しの部分。柏木の処分は結論は出ていないが、私の考えはクラブに伝えた」「正式に決まれば公式に発表されるだろう」「私個人としては、彼が今回とった振る舞いは受け入れられない」と柏木は戦力外通告&その後の柏木の処遇についてはクラブに任せるようなニュアンスの発言すら飛び出しました。

・昨日の戸苅本部長の会見はそのリカ発言を受けて柏木の処遇をはっきりさせたものなのでしょう。このレベルの規律違反行為がただちに柏木との契約解除条項に抵触するのかどうかは定かでありません。しかし、抵触しないとしても双方合意の上での契約解除になっても特に不思議はないような案件で「契約は解除せず、今後移籍先を探していく」という結論になったのは大原でのトレーニングを認める等、長年浦和に在籍した選手への気遣いを滲ませた結果なのかもしれませんが、「リカの態度が峻烈でなかったらこんな大事にはならなかったのに!」というクラブの本音も見え隠れするような気も。

・ただ移籍先を探るといっても柏木は既に33歳であり、しかもここ2年で出番が急減。ベテラン選手の割にはリーダーシップに期待できないどころか「豆腐メンタル」と揶揄されるように逆境においてネガティブな空気をまき散らしがちな選手で、おまけに本件で明るみになったように若手の見本にならないどころか反面教師になる始末。それにも関わらず浦和で結構な高額をもらっていて、さらに浦和との契約期間が残っているという選手を完全移籍で採るクラブはなかなか現れないでしょう。

・おそらくレンタル移籍の道を探ることになるかと思いますが、柏木のこれまでの軌跡を振り返ると結局ガチガチのミシャチルドレンで案外使い方が難しく、ミシャ期以外では輝きを放つ場面が少なかったのも事実。

・ペッカーやホッカーみたいな上空をボールが飛び交うサッカーでは柏木の居場所がないとは当然として、オリヴェイラや後期大槻のように「中盤でボールを奪って縦に一気にガーーーー!!」みたいなスタイルだとボランチ柏木はボール奪取能力が低すぎて使いづらい。また移籍初年のフィンケで消化不良に終わったように、パスサッカーでも前目に置くと得点能力の低さにがっかりさせられる面も。そして昨年大槻監督がちょっとだけ試行した「柏木全権委任システム」が最後の光芒となってしまいました。

・柏木は2017年末に神戸から高額のオファーを受けていて、それに対して浦和としては非常に珍しいことにわざわざ柏木との契約更新を公表するという一幕もありました。

・契約更新に柏木は「やはり自分の中で浦和レッズへの愛情がまさったというのが今回の決断にいたった理由の一つです。ファン・サポーターのみなさんがつくってくれる埼スタの雰囲気が好きですし、みなさんを喜ばすことができるよう、タイトルを獲るために全力をつくします。そして浦和の太陽として輝いていけるように努力し、みなさんと一緒に浦和レッズをもっと大きくしていけたらと思っていますので、今後も、ぜひ、応援のほど、よろしくお願いします」と泣かせるコメントを出していましたが、そこからわずか3年後にはこんな形で浦和のキャリアを終えることになろうとは・・・・

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2021.02.16

かどまる@新田 ~ (家系風とんこつ醤油)らーめん

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 東武伊勢崎線新田駅東口の北側にある、かなり寂れた飲食店エリアに立地。先客1、後客1。

 券売機はなく、卓上のメニューを見て「らーめん普通盛り(800円)」を注文。ランチサービスなし。

 メニューは基本これ一本で、あとは白野菜(ニンニク、アブラ、豚、もやし)、赤野菜(唐辛子、食べるラー油、もやし)とトッピングで変化をつけているくらい。

 店内はL字型カウンター6席のみ。店の大きさの割には店主一人で切り盛りしている関係からかテーブル席を設けていないので、店はスカスカに見えます。卓上にはレモンビール&ブラックペッパーとホールブラックペッパー。また壁にはプロレスのポスターが目立ちます。

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 わずかにとろみがかったスープは濁り具合から味噌味のように見えますが、店では「家系風とんこつ醤油スープ」と謳っているので実は味噌は使っていないのかな?? 実際味噌っぽい味わいはさほど感じられず、むしろ野菜から来ると思しき甘みが支配的。ただベースであろう豚骨出汁がイマイチなのか、マイルドというよりかなり物足りない出来に。また厨房からはせっせと野菜を炒めている音が聞こえてきますが、その割にはスープは全然脂っぽくありません。

 麺は中太ストレートタイプで、形状といい、わずかにざらつきがある食感といいちゃんぽん麺に似ています。でもスープが弱いので麺が強すぎる印象は否めず。途中で店のお勧めに従ってブラックペッパーをゴリゴリふりかけて味わいのアクセントを強化。

 野菜はキャベツ、もやし、ニンジン、青菜といったところ。チャーシューは鴨肉かな? 小さいけど柔らかくて弾力性があってスモーキー。

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2021.02.15

中本@御徒町 ~ 蒙古タンメン

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 山手線御徒町駅南口から歩いてすぐの「ラーメン横丁」内。「中本」は草加店に約6年前に行って以来。御徒町店に至ってはなんと10年ぶり。予定していた店の開店が知らぬ間に30分も繰り下がっていたので、近隣のこちらへ転進した次第。

 往訪したのは11時過ぎで先客が5、6人いたのはともかく、食べ終わって帰る客までいたのでびっくりしましたが、なんとこの店は9時から開店しているようで。店を満席にしないように運営していることもあってか、退店時には外待ちが3人。

 久しぶりということもあって定番の「蒙古タンメン(820円)」を注文。個人的にはこれが美味しく食べられる限界。「北極」なんて食べようものならスコット隊よろしく遭難しかねません。あっ、スコット隊が遭難したのは南極ですね(^-^;

 メニューは他に味噌タンメン、五目蒙古タンメン、塩タンメン、冷し醤油タンメン、各種つけ麺等。また往訪時には期間限定で「北極あんかけ」を出していました。草加店では「蒙古タンメン」を始め、いくつかのメニューで「辛さおさえめ」を用意していましたが、こちらではそのような表示は見当たらず。

 店内は大小のカウンター10数席と店奥に2人卓×3。卓上に調味料類なし。

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 相変わらず辛美味いとしか良いようがない蒙古タンメン。麺はやや太目のストレート麺。チャンポンの麺に良く似た水っ気の少ない麺が特徴。

 スープ単体だとそれほど辛くはない(家で食べているキムチ鍋と大差ないか・・・)ので、つい麺だけ食べて楽をしてしまいがちですが、そうするとどうしても上のあんのかかった野菜や豆腐が余ってしまいます。そしてこいつらが結構辛いんですな。従って野菜と麺をいかにバランス良く、適度な辛さを保ちつつ食べるかが「中本道」を極めるコツなんでしょう。大きなきくらげがちょっとだけ箸休めに。

 辛いあんかけを美味しくいただくには+190円で辛子麻婆豆腐と小ライスがついた「定食」にするというのも一手ですが、単品でも結構量があるので「定食」だと明らかに食い過ぎ。

 食べられないほど辛くもなく、かといってこれ以上の辛さを求める気もせず。ほど良い加減の「からうま」。あえて難を言えばもやしや白菜が煮込みすぎてくたくたなところかなぁ。でも厳冬期のためか食べ終わっても全く汗はかかず、鼻水がダラダラ流れることもなく、当然ながらスープはほぼ全部残して楽々フィニッシュ。水は随分飲みましたが(苦笑)。

 

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2021.02.14

カネカツかなや@長万部 ~ かにめしセット

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 長万部名物駅弁の「かにめし」。長万部駅構内での立売はおろか、特急「北斗」の車内販売自体がなくなった影響で、駅弁の事前予約&長万部駅での受け取りも出来なくなった模様。ただ駅弁の製造は継続しており、長万部駅近くの売店「かにめし本舗かなや」で買えます。

 もっとも今回5年ぶりに再訪したのはその売店ではなく、その近所にある食堂。汽車待ち・バス待ちの観光客が三々五々やっていきます。今回はただの「かにめし(1200円)」ではなく、「かにめしセット(1690円)」を注文。もっともこの店はかにめし専門店ではなく、カレーやらぁ麺、蕎麦など地元民のニーズに応えてなんでもありの大衆食堂です。

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 「かにめし」だと味噌汁とひじき等の佃煮が付くだけですが、「セット」にはほうれん草のおひたし、カニサラダ、そして茶碗蒸しがついて来ます。

 「かにめし」の中身は駅弁と全く同じかな? 駅弁は冷えても美味いように作ってあるとはいえ、なんだかんだいってもあっかたご飯にはかないません。旨さが段違い。

 「カニ身をほぐし、筍と一緒に攪拌釜に入れ、火で炙って水分がなくなるまでじっくり炒ります。じっくり時間を掛けて炒る事で、カニの香ばしさがさらに引き出され、フワッとしたカニ身とシャキッとした筍の食感が絶妙に絡みます!」というウンチク書きから推察できる通り、カニのほぐし身ベースなのに全然海鮮臭くなく、水っぽくなく、ふわっとしているのが長万部の「かにめし」のユニークなところ。

 そしてご飯は酢飯ではなくごくごく普通の白飯。駅弁としてはかなり薄味の部類に入るので、ともすれば単調になりそうなところを上手く救っているのが味付けシイタケ。さらに錦糸卵やグリーンピースが彩を添えます。「セット」だとさらにほうれん草のおひたしとカニサラダで変化をつけられるので全く飽きが来ません。それゆえ売店横で駅弁を食べるよりこちらの食堂でゆったり食べるほうが絶対お得。

 茶碗蒸しは銀杏が苦手なので普段はまず頼まないのですが、ここは銀杏でなく甘い栗が入ってて大満足!! 一方味噌汁は思いのほか薄味でした。

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2021.02.13

なんつっ亭@川崎 ~ (黒マー油豚骨)らーめん

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 川崎駅併設の駅ビル「アトレ」の地下1階。ラーメン屋ばかり5軒集めた「ラーメンSymphony」の一角。あちこちにあった「なんつっ亭」ですが、都内は池袋・御徒町・品川と相次いで閉店し、今や秦野本店とここ川崎店しか残っていないとはびっくり!! 先客4、後客4。

 今回は基本メニューの「らーめん(820円)」を注文。一年半前に御徒町で食べた時から70円も値上がり。ランチサービスなし。

 メニューは他に「辛味噌らーめん」「つけ麺」「ぼくの空(魚介豚骨醤油)」等々。トッピングでいろいろバリエーションを付けているので券売機ボタンは非常に賑やか。

 店内は店手前にコの字型カウンター16席(但し隔席で使用)、店奥に4人卓×2。卓上には醤油、一味、ブラックペッパー、ラー油、酢。また頼めばニンニクを出してくる模様。

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 豚の頭と鶏ガラのみからとったとされるスープの表面を「7段階に揚げ分けたニンニクに、揚げ油とごま油を調合して作る真っ黒なマー油」が覆っているのがこのラーメンの最大の特徴。最初はマー油の渋みが支配的ですが、そのうちその下のマイルドかつクリーミーなスープと合わさって面白味のある味わいに。にんにく臭はほとんどありません。

 麺は細めのほぼストレート麺で、若干ごわごわぼそぼそした食感。ただこれも食べ進むにつれてスープに馴染んでごわごわ感が解消。

 チャーシューは御徒町で食べた時は厚みがあり、肉質もしっかりしていたはずですが、残念ながら薄くて崩れやすいタイプに変わってしまった模様。でも味付けは程よい感じ。しゃきしゃきっとした細めのモヤシが良い箸休めになって最後まで飽きることなく楽しめました。他に九条ネギ、海苔。後乗せの具が多いせいか、スープがちょっとぬるくなりがちな難点は相変わらず。

 御徒町で食べた時は具沢山の割に安めでそこそこ美味いという評価でしたが、値上げしたためにコスパの良さという利点はなくなって値段相応に。まぁいかにもバイト然としたオバチャン二人で切り盛りしている割にはそれなりのクォリティーを保った品を出してくる辺りは評価したいと思いますが。

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2021.02.12

牛カツと牛焼肉の合い盛り定食@かつや

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 「かつや」が2021年2月5日から期間限定で発売中の「牛カツと牛焼肉の合い盛り定食(790円+税=)」を試食。言うまでもなく「かつや」お得意の「合い盛りシリーズ」というか「屋上屋を重ねるシリーズ」の一環です。またこの手の「ダブル主役系」は丼だとかさばり過ぎて食べにくくて仕方ないので、いつも定食を頼んでいます。

 「牛カツと牛焼肉の合い盛り」は丑年にちなんだ牛肉メニューだそうですが、意外なこと牛×牛は初の試みだとか。

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 「うまさ重ねたミルフィーユ仕立ての『牛カツ』とパンチの効いた特製タレで仕上げた『牛焼肉』を合い盛りに。牛肉を焼いて、揚げて、思わず"ウシシ"と笑いがこぼれる合い盛り」というのがかつやのウリ文句。

 圧倒的に出来が良いのは「牛カツ」のほう。本来関西ローカルな「牛カツ」というか「ビフカツ」。ひと頃牛カツをウリに首都圏で店舗展開していた「勝牛」も、その人気が定着するには至らなかったようで近時バンバン閉店している模様ですが、そんな中で果敢にかつやがチャレンジした牛カツはミルフィーユ仕立てにしたのが良かったのか、柔らかい仕上がりで気に入りました。

 一方牛焼肉はイマイチどころかイマサンくらい。特製タレが甘すぎて濃すぎて非常に難儀しました。しかもそのタレの量が多すぎて牛カツのほうにまでなだれ込んできて、せっかくのカツのサクサク感を損ないかねないので、慌てて牛カツを千切りキャベツの上へ退避。これ、丼だと牛カツを退避させるところがなくて詰んでたでしょうなぁ。定食にして大正解でした。ドレッシングをかけない「素キャベツ」で濃すぎるタレを緩和しつつなんとかフィニッシュ。

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2021.02.11

世良@駒込 ~ 竹岡式ラーメン

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 山手線駒込駅北口から東へ坂を下って道なりに。都営駒込団地の並び。駒込銀座通りにまで入らない住宅地でぽつんと営業しているので、駅近の割には判り辛いかも。先客2、後客3。時節柄テイクアウトにも力を入れていて、実際テイクアウト客が3人もいました。

 木~土は「竹岡式ラーメン 世良」、日~水は「辛旨ラーメン ふじ本」として営業しているようで、往訪したのは「世良」の日。券売機はなく、卓上のメニューを見て「竹岡式ラーメン(680円)」を注文。麺量が並(150g)、中(200g)から選べるので「中」でお願いしました。後払い。

 メニューはこれ一本のみ。あとは肉増し・玉ねぎ増し・味玉とトッピングが増えるだけでサイドメニューもご飯もありません。

 店内は厨房を囲む横長カウンター5席のみ。かなり手狭で、特に背後が狭小。卓上にはブラックペッパーと酢のみ。店は店主一人で切り盛りしていて、テイクアウトが入るとかなり待たされるようです。

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 店のWebサイトによると「通常の竹岡式ラーメンは、宮醤油を乾麺を茹でた際の茹で汁で割ったものを使用しています。しかしながら、竹岡式ラーメン世良では宮醤油にもっとも合うよう調整した麺を開発し、毎日麺工場で叩いた独自の自家製麺を使用しています。」「宮醤油と麺に合うようなスープを、豚をベースにしつつ独自製法で炊き出しております。」とのこと。

 実際スープは豚から来る出汁の味わいを感じます。ただ一応「竹岡式」を謳うだけあって醤油がそれ以上に前面に出ています。食べている最中は見た目ほどしょっぱくはないな、と思ったのですが食後の渇水感はかなりきつめ。また脂の質が良くないのか、脂の香りがイマイチ。

 麺は中太麺のストレートタイプでつるつる&もっちりした食感。

 チャーシューは少々パサつき加減で、かつ旨味がぬけちゃった感じ。これも古典的な竹岡式にありがちな「醤油だれに浸かり過ぎ」なチャーシューとはだいぶ違う印象を受けました。他に刻み玉ねぎ。

 「竹岡式」を掲げているものの、店では「乾麺を使う & 醤油だれに麺を茹でた湯を注ぐだけ」という古典的な竹岡式とは違うことを正面から認めています。古典的な竹岡式はマニア受けするだけで都内ではリピーターがつかないでしょうから、より一般的な醤油ラーメンに寄せる方向であれこれアレンジを加えたのは正解だと思います。

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2021.02.10

皇綱家@池袋 ~ (家系)ラーメン

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 池袋駅西口の正面、丸井へ向かう道の角にある「かつや」の裏辺りの飲食店街内。「かつら木」の跡地。屋号は「きづなや」と読み、屋号通り家系の店です。輝道家直系をウリにしているようですが、残念ながら輝道家に関する前提知識がないので、その辺は触れない方向で。

 11時の開店10分前に到着したところなんと先客2。開店までに後客5。開店して程なく満席となり、退店時には外待ち4と結構な人気店のようです。ただ家系の店らしく回転は良さげ。店員の案内もこの手の店としてはかなり丁寧。

 店内の券売機で「ラーメン・並(750円)」を麺硬めで注文。残念ながら中盛サービス等はなく、ライスも有料(100円)でしたが食べ放題です。メニューはシンプルで他はトッピングでバリエーションを付けているだけ。

 店内はL字型カウンター12席のみ。卓上には無限にんにく、刻みしょうが、おろししょうが、豆板醤、マヨネーズ。

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 若干とろみがかったスープはかなりかえしがきつめで、ご飯がないとちょっと食べづらいレベル。しかし豚骨の旨味はかえしになんらかき消されることなくガツンと伝わってきます。油は「多め」を注文している人が目立ちましたが、それは納得。

 麺は極端に短い中太ストレートタイプでわずかにざらつきのある食感。定番の酒井製麺ではなく「王道家」の麺箱が見えました。

 チャーシューはこの手の店にしては秀逸の出来。若干スモーキーながら柔らかさと肉の旨味をしっかり保っています。他はほうれん草、海苔。

 ご飯は小さめの丼で出てきます。半分はラーメンをおかずに、そして残った半分は卓上の「無限にんにく」にマヨネーズを回しがけして頂きました。ラーメンからの味変にもなって、これはこれで一興ですが、個人的には武蔵家等にあるきゅうりの漬物のほうがベター。

 家系としてはかなりハードパンチャーで、これが人気の秘訣なのでしょう。

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2021.02.09

牛野菜炒めと旨辛チゲスープの定食@やよい軒

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 やよい軒が2021年2月4日から発売中の「牛野菜炒めと旨辛チゲスープの定食(890円)」を試食。主役級のおかずをドーーーンと2品並べ、先日試食した「やよい御膳」とは対照的にやよい軒の保守本流を行く、「ご飯をどんどんおかわりしろ!!」と言わんばかりの一品です。また冬季限定の人気商品「チゲ定食」の終売に伴って余ったチゲ用食材の有効活用を企図した商品なのかもしれません(苦笑)。

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 「牛野菜炒めは牛バラ肉とキャベツ、玉ねぎ、人参、ニラのたっぷりの野菜を一気に炒め、にんにくや玉ねぎ、りんご果汁をブレンドした醤油タレで仕上げました。」「旨辛チゲスープは、絹ごし豆腐、豚肉、白菜キムチを、味噌と醤油をベースに、唐辛子とコチュジャン、隠し味に魚醤を入れたスープで仕上げました。」とやよい軒のウリ文句は松屋やすき家のような妙な煽りがなく、淡々とした解説風なのが面白いところ。

 牛野菜炒めはデフォルトだとやや甘目の味付けなので、このままでは飽きやすいのが難。そこで小皿で出てくるコチュジャンを時々ちょんちょんとつけて甘辛に味わいを変えながら食べ進むのも良し。また牛野菜炒めは脂ギトギトなので、チゲスープで口をリセットしながら食べ進むのもまた良し。

 ただ旨辛チゲスープの具はほぼ絹ごし豆腐で、豚肉は一片だけ、白菜キムチはわずかに認められる程度なので、これだけでご飯を食べるのは難しそう。ご飯のおかずとしては旨辛チゲスープと牛野菜炒めとはかなり実力差があり、「ダブル主演」というのはちょっと無理があるかな。浦和で言えば肉野菜炒め=興梠、旨辛チゲスープ=武藤みたいな感じでしょうか(意味不明)。

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2021.02.08

森井@飯田橋 ~ 京都熟成醤油ラーメン

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 総武線飯田橋駅東口を出て外堀通りを渡ってすぐ。地下鉄B1出口横の「ラーメンビル」の1階。ビルの3階までラーメン店が入居しています。こういうコンセプトの建物って昔はあちこちにあって、今やいずれも壊滅状態と思っていましたが、新しく出来るとは意外。先客ゼロ、後客5。

 店内のタッチパネル式券売機で基本と思しき「京都熟成醤油ラーメン(750円)」を注文。麺の種類・麺の固さ・ねぎと背脂の量もタッチパネルで指定できるので、「細麺・麺硬め・ねぎ多め・背脂普通」で注文しました。ちなみに麺は細麺がデフォルト。ランチサービスなし。
 
 メニューは他に塩・醤油豚骨・味噌・辛味噌。さらに期間限定のボタンもありましたが、往訪時に提供されていたようには見受けられず。

 店内はL字型カウンター6席。席間に仕切り板を設けていることもあってかなり手狭に感じます。さらに店奥にも席がある模様。卓上にはブラックペッパー、黒七味、柚子胡椒、おろしニンニク。

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 スープは判りやすい鶏ガラベース。厨房から漂ってくるスープの香りで期待値が膨らんだのが却って良くなかったのか、出汁の効きはもう一つかなぁ。でもかえしがうるさくないのが救い。細かい背脂が目立ちますがルックスと違って全く脂っぽくなく、適度にコクを加えています。

 麺はストレート細麺で水気の少なそうな、少々ごわつき&ざらつきのあるタイプ。指定通りちゃんと硬めで出てきました。替玉があるので量が少なめなのかな?と思いましたが、特にそういうわけでもなさげ。飽きが来たところで卓上の柚子胡椒を投入。

 チャーシューは低温調理の豚肩ロースでかなり淡白な味わい。他に細メンマ、九条ねぎ。

 屋号に冠せられた「京都ラーメン」というふんわりした概念が謎ですが、ルックスや味わいから察するに「ますたに」をイメージしたのかなぁ?ますたにと違って辛味が全然ありませんが。

 飯田橋界隈も外堀通りの北側となると外食店はかなり少なくなるので、メニューが多いこの店はなんだかんだと重宝されそう。

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2021.02.07

マッサマンカレー@松屋

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 松屋が2021年2月2日より期間限定発売中の「マッサマンカレー(730円)」を試食。昨年末松屋系列の「マイカリー食堂」へ行った際に「マッサマンカレー」を推していたのを見かけましたが、そこでの評判が良かったのか、松屋で全国販売に踏み切ったようです。

 「マッサマンカレー」はタイのカレーのようで、「濃厚なココナッツミルクのコクと数種類のスパイスが香り立つカレーソースに、鉄板でジューシーに焼き上げた鶏もも肉と北海道産のじゃがいもをプラスしたゴロゴロ感たっぷりの新作カレーです。」というのが松屋のウリ文句。

 個人的にはタイ料理というか東南アジアのエスニック料理が概して苦手。特にパクチーが天敵中の天敵な他、香辛料の個性というか自己主張が強すぎてあまり好きにはなれず、この新商品も食べるかどうか迷ったのですが、大抵魔改造してしまう松屋の底力を信じて試食に踏み切りました。

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 マッサマンカレーはとろみが弱くてさらっとしたタイプ。それはともかく最大の懸念事項だった香辛料なり薬味なりの個性というか癖はあまり感じられず。濃厚なココナッツミルクが卓越して香辛料の癖を上手く覆い隠しているのかもしれません(食後にわずかに尾を引く感じ)。そしてカレー自体は甘目どころか全然辛くありません。

 しかも、昨年末に再販された「ごろごろチキンのバターチキンカレー」のバターが無意味に自己主張するのと違って、ココナッツミルク自体は変にカレーを殺したりしない。その微妙な匙加減が気に入りました。

 マッサンマンカレーは基本的に松屋の十八番と化している「ごろごろチキンカレー」の延長線上で、カレーの中に鶏もも肉がごろごろ。何か下味がついているわけではなくいたって淡白な味わいですが、カレーによくあっています。いつもは実にしょーもない松屋の鶏肉なのにカレーにすると一転して美味く思えるのが実に不思議。一方ジャガイモは一応入っている程度。

 変に現地のマッサマンカレーに拘らず、食べ手を選ばないように魔改造してしまう松屋の面目躍如といって差し支えない逸品。これなら「反パクチー派(通称「反パク派」)」も大満足。

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2021.02.06

朝市食堂二番館@函館 ~ 五目丼

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 函館朝市内にワンコイン丼(と言っても税別なので正確にはワンコインではないのですが)を売り物にしている食堂があると聞いて早速往訪。

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 ワンコイン丼を出しているのは活イカ釣り堀があることで有名な駅二市場の2Fにある「朝市食堂二番館」。往訪時には五目丼、鮭親子丼、イカ三升漬丼、かに丼、ジンギスカン丼、イカ刺丼の6種類を出していました。今回は見た目が豪華な「五目丼(500円+税=550円)」を注文。

 朝市食堂二番館は団体客にも対応できそうな馬鹿でかい店ですが、残念ながら観光はオフシーズン&コロナ禍のダブルパンチで店内はガラガラ。

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 五目丼にはなんとマグロ・エビ・いくら・かに・帆立・鮭フレーク・サーモン・とびっこ・玉子焼きと9種類ものネタが乗っていて、海鮮丼と呼んで然るべき逸品! といっても値段が値段なのでサーモンの切り身が薄いなど、一品一品のしょぼさは否めませんが、これだけ乗った丼をワンコインで出せるのはこの店は個人経営ではなく函館駅二商業協同組合運営の食堂だからだそうで。

 ご飯は小さめの丼に目一杯入っているので、朝食なら十分すぎるくらい。ランチならもう一品何か欲しいかな?といったところ。

 残念ながら昨今回転寿司チェーン店がやたら力を入れ出したワンコイン丼と比べてクォリティー的にはっきりと優位にあるわけではないと思いますが、それでも観光地のど真ん中で軽く朝飯を超リーゾナブルな値段で頂ける点に大いに価値ありでしょう。

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2021.02.05

吾左衛門鮓 鯖@米子・米吾(東京駅構内「駅弁屋 祭」にて購入)

 東京駅構内の巨大駅弁売り場「駅弁屋 祭」で、米吾@米子の名物駅弁「吾左衛門鮓 鯖(1200円)」を見かけたので早速購入。駅弁になっているのは鯖のみのようですが、吾左衛門鮓は鱒・鯛・スモークサーモン・穴子・銀鮭・カニなどいろいろあるようです。

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 「かどのない酢加減で絶妙に〆た寒鯖、吾左衛門鮓に最適な鳥取県産米を使った酢飯、柔らかく炊き上げた北海道産の真昆布。それらが渾然一体となったうまみが口中に広がります」とウリ文句も奮っていますが、なんと言ってもお寿司の駅弁としては破格といっても良いくらい鯖が分厚いのが嬉しい逸品です。

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 見た目通り高級感がハンパない商品を駅弁らしい価格帯に抑えたせいか、これまた見た目通りサイズが非常に小さくて量的には弁当ではなくただのおやつというか酒のアテにしかなりません。昔は鯖まるまる一本の棒寿司を駅弁として売っていたはずですが、あれはもうお土産専門になっちゃったのかな?

 また乾燥が大敵のせいか、吾左衛門鮓を厚めのビニール袋に入れた上、さらに薄いビニール幕で鮓を覆っているので車内ではやや食べづらいかと。さらにビニール袋入りの醤油が鮓のサイズと比べてやたら多いのも困りもの。魚型の醤油入れに入れて、好みに応じてちょっとずつかけられるようにしてほしいものです。

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2021.02.04

焼漬鮭ほぐし弁当@新発田三新軒(新潟駅2Fコンコース・新幹線改札口前で購入)

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 新潟駅全面高架化工事もいよいよ最終段階に入った模様で、ついに万代口改札は閉鎖。駅舎解体も秒読み段階といった感じ。
 
 工事の影響は案外広範囲に及んでいるようで、新幹線と在来線の「東口改札前」にあった大きめの駅弁売り場が知らん間になくなっていてワゴン販売に切り替わっていたのには心底驚きました!!

 しかもコロナ禍を受けて販売個数を絞っているのか、18時半という駅弁が売れそうな時間帯にも関わらずワゴンの中にはたった3種類、しかもいずれも4~5個あるだけという寂しい状態に。そこで一番無難そうな製造「新発田三新軒」&販売「三新軒」の「焼漬鮭ほぐし弁当(1130円)」を購入。

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 新潟の郷土料理「鮭の焼漬」。「切り分けた鮭をじっくりと焼き上げ、アツアツのうちに特製ダレの入った甕に漬け込みます。そのまま一晩寝かせ、伝統の味は完成します」と能書きにある通り、正体不明のタレに漬け込んだため、味わいは単なる焼鮭とは全然違って、照り焼きに相通じる甘みがあるのが特徴です。また食べやすいようにある程度ほぐしてあるのも嬉しい心遣い。濃い目の味付けなので、ご飯のおかずにもビールのアテにもなります。錦糸卵は彩にアクセントとつける程度で、味わいにはほとんど影響なし。

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 おくらと菊なめこの和え物、舞茸の煮物、赤かぶの酢漬け、鉄火豆も付いて、味わいに変化を付けながらビールを進めるもまた良し。おくらの和え物や舞茸の煮物の下にもご飯がしっかり詰まっているので、見た目以上にボリュームがあります。しかし、焼漬鮭もまた案外厚みがあって、うっすらとほぐし身をご飯の上にばらまいているわけではないので、ご飯を平らげてもなお余ってアテに十分。

 ただオクラの和え物や舞茸の煮物は薄味で焼漬鮭の邪魔をしない、箸休め的な役割に徹しているのに、鉄火豆は味噌がついていてメインの焼漬鮭よりさらに味が濃いというのはバランス的にどうかな? どう考えてもご飯のおかずではなく、ビールのアテにしかならないと思うのですが・・・でもそれはそれでまた一興。

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2021.02.03

牛の鍋焼き御膳@吉野家

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 吉野家は2021年1月28日より期間限定販売中の「牛の鍋焼き御膳(税別648円)」を試食。「御膳」はみそ汁、お漬物、玉子orミニサラダ付きで「玉子」をチョイス。さらにご飯大盛無料とのことだったので大盛にしてもらいました。なおみそ汁が付くだけの「定食」や牛の鍋焼き単品も併売。

 「牛の鍋焼き」は「吉野家厳選の牛肉(ショートプレート)と甘味の強い玉ねぎを煮上げてから、生姜・にんにく・りんごを配合した特製生姜だれと一緒に鉄鍋で香ばしく焼き上げる商品」とのこと。

 昨年も販売したらしのですが、昨年と比べて「2021 年丑年にちなみ、『牛の鍋焼き』の牛肉の量を大幅に増量しました。牛肉の量で比較すると、そのボリュームは「牛丼並盛」の 1.5 倍以上、「牛丼大盛」および昨年の「牛の鍋焼き」の 1.3 倍以上となります。」とボリュームアップをやたら強調しています。

 さらに「今年の『牛の鍋焼き』は牛肉の増量と特製生姜だれの配合変更で、牛肉と玉ねぎの旨さをより一層引き出しながら、鉄鍋で香ばしく焼き上がるようにしました。」とのこと。

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 如何せん昨年は試食していないので味わいがどう変わったのか検証不能ですが、それ以前にウリ文句にある通り「煮上げてから焼き上げる」という調理工程が曲者。出来上がった鍋焼きは圧倒的に「煮る」要素のほうがでかくて、焼いた感じが全然しません。牛肉自体「牛すき鍋膳」と全く同じのせいか、出来上がりは「牛すき鍋膳」が煮詰まって必要以上に味が濃くなってしまったものとしか思えないんですなぁ・・・ 玉子をからめてマイルドにしてもなお濃すぎて食いづらいレベル。

 こうなると牛肉以外はほぼ玉ねぎがあるだけという具のしょぼさが際立ちます。牛肉の量は確かに多いとは思いましたが。

 これだとレギュラーメニューの「牛すき鍋膳」のほうが具のバリエーションがあり、かつ味わいの上でも完成度が高くてずっと好み。

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2021.02.02

桂花ラーメン 本店@熊本城・市役所前電停  ~ 太肉麺

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 熊本市役所の南、下通アーケード街から2筋程西側の飲食店街に立地。7年半ぶりの再訪。コロナ禍にあってもそれなりに賑わっている下通とは対照的に、この店があるエリアは飲み屋が多いためか休日の昼間は人影まばらでした、それにしても先客ゼロ、後客5と客足が激減しているのにはびっくり。

 タッチパネル式の券売機で、ウリものの「太肉麺(1050円)」を注文。うーーーん、地元熊本ですらとうとう千円超えになってしまったか・・・

 店のキャパシティーは非常にでかく、入口の近くにU字型カウンターが15席くらい。店奥に4人卓×5、2人卓×3。卓上にはコショウのみ。

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 スープは豚骨と鶏がらを合わせた白湯ですが、あっさりではなく、かといって極端にこってりでもなく、良い意味で中庸な、食べ手を選ばない味わい。それに若干渋みのあるマー油がアクセントを加えています。ただ生キャベツなど後乗せの具が多いせいか、厳冬期にはスープが少々ぬるくなってしまうきらいも。

 麺はやや太目のストレート麺。昔は堅くて生煮えじゃないの?と思わせるくらいだったような記憶がありますが、久々に食べてみると堅いことは堅いけれども十分許容範囲内。

 売り物の太肉(豚バラ肉の角煮)は味付けが濃くて、しかも甘めで。ただ以前はもっと味が濃くて脂も多くて、そこを生キャベツが上手く中和してくれたような記憶がありますが、久しぶりに食べてみるとこってり度は程よい範囲内に収まっており、その代わりに生キャベツがちょっと浮いた感じに。他に味付玉子半個、メンマ、茎ワカメ、わけぎ。

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2021.02.01

橋岡大樹選手、シント=トロイデンVVへ期限付き移籍

・昨日(1/31)、橋岡大樹選手のシント=トロイデンVVへの期限付き移籍が公式発表されました。期限付き移籍期間は2021年1月30日から2022年6月30日までの約1年半。

・橋岡の海外移籍話は今年正月明けに再燃し、1/24にスポーツ各紙一斉に「複数の関係者によれば既に条件面、クラブ間交渉などで基本合意し、一両日中にも正式発表される。」と報じられていました。しかし意外にも続報がなく、ひょっとしてコロナ禍の影響か何かで土壇場で移籍話が流れたのかな?と思っていたところ、丸1週間経ってようやく正式発表の運びに。

・橋岡は昨シーズン限りでちょうど契約が切れていたようで、下手をすると「ゼロ円移籍」という最悪のシナリオもなくはなかったようですが、幸い原口先輩の「移籍金を残してから海外へ行くのがユース出身者の責任」という遺言(?)をちゃんと守って、浦和との契約を更新した上でのレンタル移籍となったようです。

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・橋岡はガチガチの浦和育ちで2018年ユースからトップ昇格。同年大槻暫定監督就任と同時に早々と右WBでレギュラーの座を掴み、その後オリヴェイラ→大槻と監督が代わっても引き続き右WB/SBで重用されました。2019年第8節神戸戦で負傷交代を余儀なくされ、その後2ヶ月ほどチームを離脱した以外は両監督から酷使され続けたと言っても過言はないくらい。

・なにせ大槻監督からは「橋岡は足が攣っても走れる!!」と断言されるくらい、橋岡の運動量は驚嘆すべきものがありました。また空中戦にもやたら強く、西川のゴールキックのターゲットとして無類の強さを発揮しました(もっとも浦和のビルドアップ能力がお粗末すぎて、橋岡目掛けて蹴るしかボールを前進させられないことの裏返しでしたけど)。

・ただユースまではCBが本職で、トップに上がってチーム事情(要するに人材難)から右WB/SBをやらされたという事情から守備は無難以上にこなすものの攻撃面では課題が多く、対面の相手をスピード&スタミナでぶっちぎるところまでは良いのですが、往々にしてクロスが残念で興梠に遠い目をされることもしばしば。タイミングよくボックス内に入ってもシュートは枠に飛びません。さらに絞り気味にポジションを取り「偽ボランチ」みたいな形でビルドアップに寄与するみたいな器用なことも期待薄でした。

・また守備は強いといってもどちらかと言えば地上戦に力を発揮するタイプ。空中戦に強い割にはクロスへの対応に疑問符が付く場面がまま見受けられました。山中のサイドからファーへクロスを上げられ、橋岡の前で相手に飛び込まれるなんて場面をよく見たような・・・

・世代別代表での活躍で海外クラブから目を付けられ、移籍金を残しこそすれ肝心のクラブでたいして試合に出ないうちに海外へ行ってしまう若手選手が少なくない中、橋岡は3年も鉄板のレギュラーとして活躍した上での海外移籍ですし、おまけに何がしかの移籍金を残す可能性があっての移籍なので個人的にはかなり好意的に受け止めています。

・しかし、先述のように橋岡はWB/SBとしては未熟なところが多々あり、CBとしてはフィジカル的に、そしておそらくビルドアップ能力の低さで海外では評価されないかもしれません。

・そもそもシント=トロイデンは長居するクラブではなく、さらに大きなクラブへ飛躍するためのショーウインドウ的なクラブ。残念ながら冨安や遠藤のようにそこから上手くステップアップできた選手は僅少で、ショーウインドウで野ざらし状態の者、似たような位置付けのクラブをぐるぐる回っている者、そして関根のように何も出来ずに戻ってくる者とその後の道は様々です。橋岡はどのコースになるのかなぁ・・・

・そして西野SDが「この時期の移籍は、チームとしては決して理想的なタイミングではありませんでした。」と語る通り、浦和はただでさえ薄い右WB/SBの選手層がさらに薄くなる羽目に。昨年橋岡が東京五輪後に海外へ移籍する可能性を考えて「SBも出来るCB」という橋岡と似たスペックのデンを補強したはずですが、デンも案外故障がちで果たしてどうなることやら。

 

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