親子丼@松のや
松のやが2021年2月24日より発売中の「親子丼(590円)」を試食。「親子丼」は期間限定商品ではなく、松のや定番「かつ丼」のライバルとの位置づけでいきなり本格投入したようです。
「大きな鶏もも肉と、とろとろ玉子をたっぷり使用した松のやの親子丼。香ばしい黒胡麻と山椒の豊かな香り、唐辛子のピリッとした辛みが特徴の『松屋オリジナル黒胡麻焙煎七味』も添えて、素材の味が堪能できる逸品です。」というのが松のやのウリ文句。
「松屋オリジナル黒胡麻焙煎七味」が別添で出てくると思ったのですが、お盆のどこにも見当たらず。かといって最初から丼にかけてある訳でもなし。どうやらただのつけ忘れのようですが、発売初日ならともかく何日も経ってこれだとどうしても心証が悪くなってしまいます。
親子丼の割り下はまずまずの出来で変に甘くもなく辛くもなく、「とろとろ玉子」と相まって「毎日食べられる軽い口当たり」を目指しているのがよく判ります。
一方残念なのが「大きな鶏もも肉」。松のやというか松屋の鶏肉は概して旨味不足で味が淡白すぎて、カレーないしガーリックまみれの濃いソースをぶっかけた場合じゃないと鶏肉ベースの定食はだいたいハズレと思っていますが、この親子丼も「軽い口当たり」を目指したために鶏肉の残念さが際立つ格好に。
親子丼といえば丼もの系チェーン店の中では「なか卯」が絶対的な強みをもっており、しかも「炭火焼き」などひと手間かけた商品まで投入していて後発の松のやとの差は歴然。
親子丼は松のや期待の大型新人だったのかもしれませんが、いくらなんでもいきなりスタメン起用は無理があって、期間限定販売で様子を見るべきではなかったかと。
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