柏木陽介選手、度重なる規律違反行為のため移籍へ
・沖縄キャンプ期間中の規律違反行為のためトレーニングから離脱していた柏木について、昨日(2/16)戸苅フットボール本部長が「今後移籍先を探していく」方針になったことを公表しました。
・2/10にクラブから柏木及び杉本の規律違反行為について公表された時点では「チームは沖縄トレーニングキャンプ中、近隣のコンビニエンスストア以外への外出および外食は禁止としておりました。そのような状況の中、2月4日(木)16時~18時ごろの間に、飲食店にて当該2選手が外食を行ったことが判明しました。」という話に留まっていたのですが、昨日の会見のやり取りの過程で「飲酒については若干あったと聞いています。」「お店の方以外はいらっしゃらなかった」と、ああそういう店だったのかとがっかりさせられる事実も判明。そういう店にしては行く時間が早い気もしますが(苦笑)。
・初犯の杉本はともかく、柏木は昨秋にも家族以外の知人と外食したことが発覚(=フライデーで暴露された「原幹恵と妻に内緒で9時間デート!」の件?)し、クラブの規律に違反したとして厳重注意を受けた過去がありました。
・チームを作り上げる過程での規律違反についてリカルド・ロドリゲス監督は激怒。2/12の監督会見では柏木は繰り返しの規律違反だったことを特に咎められ「杉本と柏木の違いは繰り返しの部分。柏木の処分は結論は出ていないが、私の考えはクラブに伝えた」「正式に決まれば公式に発表されるだろう」「私個人としては、彼が今回とった振る舞いは受け入れられない」と柏木は戦力外通告&その後の柏木の処遇についてはクラブに任せるようなニュアンスの発言すら飛び出しました。
・昨日の戸苅本部長の会見はそのリカ発言を受けて柏木の処遇をはっきりさせたものなのでしょう。このレベルの規律違反行為がただちに柏木との契約解除条項に抵触するのかどうかは定かでありません。しかし、抵触しないとしても双方合意の上での契約解除になっても特に不思議はないような案件で「契約は解除せず、今後移籍先を探していく」という結論になったのは大原でのトレーニングを認める等、長年浦和に在籍した選手への気遣いを滲ませた結果なのかもしれませんが、「リカの態度が峻烈でなかったらこんな大事にはならなかったのに!」というクラブの本音も見え隠れするような気も。
・ただ移籍先を探るといっても柏木は既に33歳であり、しかもここ2年で出番が急減。ベテラン選手の割にはリーダーシップに期待できないどころか「豆腐メンタル」と揶揄されるように逆境においてネガティブな空気をまき散らしがちな選手で、おまけに本件で明るみになったように若手の見本にならないどころか反面教師になる始末。それにも関わらず浦和で結構な高額をもらっていて、さらに浦和との契約期間が残っているという選手を完全移籍で採るクラブはなかなか現れないでしょう。
・おそらくレンタル移籍の道を探ることになるかと思いますが、柏木のこれまでの軌跡を振り返ると結局ガチガチのミシャチルドレンで案外使い方が難しく、ミシャ期以外では輝きを放つ場面が少なかったのも事実。
・ペッカーやホッカーみたいな上空をボールが飛び交うサッカーでは柏木の居場所がないとは当然として、オリヴェイラや後期大槻のように「中盤でボールを奪って縦に一気にガーーーー!!」みたいなスタイルだとボランチ柏木はボール奪取能力が低すぎて使いづらい。また移籍初年のフィンケで消化不良に終わったように、パスサッカーでも前目に置くと得点能力の低さにがっかりさせられる面も。そして昨年大槻監督がちょっとだけ試行した「柏木全権委任システム」が最後の光芒となってしまいました。
・柏木は2017年末に神戸から高額のオファーを受けていて、それに対して浦和としては非常に珍しいことにわざわざ柏木との契約更新を公表するという一幕もありました。
・契約更新に柏木は「やはり自分の中で浦和レッズへの愛情がまさったというのが今回の決断にいたった理由の一つです。ファン・サポーターのみなさんがつくってくれる埼スタの雰囲気が好きですし、みなさんを喜ばすことができるよう、タイトルを獲るために全力をつくします。そして浦和の太陽として輝いていけるように努力し、みなさんと一緒に浦和レッズをもっと大きくしていけたらと思っていますので、今後も、ぜひ、応援のほど、よろしくお願いします」と泣かせるコメントを出していましたが、そこからわずか3年後にはこんな形で浦和のキャリアを終えることになろうとは・・・・
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