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2021.04.30

グリーンカレー@マイカリー食堂

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 松屋系列のカレー専門店「マイカリー食堂」で、2021年4月20日より発売中の「グリーンカレー(730円)」を大盛(+100円)で試食。マイカリー食堂はつい先日「欧風煮込み牛すじカレー」を期間限定発売したばかりで、松屋以上にマイカリー食堂の商品企画力・開発力が劇的に向上したのかな?と思ったのですが、「グリーンカレー」は「過去大好評だった南国の味が帰ってきた!」と単なるリバイバルのようです。

 券売機で注文したところ、5段階あるはずの「辛さ」を選ぶパネルが表示されないのでびっくりしましたが、この商品は辛さが「2辛」で固定のようです。

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 「ベースは本場タイで作った本格派。一口食べればタイ気分。ココナッツの甘い香りとコク、青唐辛子の辛さのバランスが後を引く」「濃厚なココナッツミルクとごろごろのチキン、ナス、たけのこが入ったエスニックカレーで、ココナッツの甘い香りの中に青唐辛子の辛さが引き立つ逸品」というのがマイカリー食堂のウリ文句。

 出てきてびっくりしたのですが、カレーといっても全く粘度が無い「スープカレー」なんですなぁ・・・ なぜかスプーンが2つ、通常のカレースプーンといかにもスープ用っぽい短くて深めのスプーンが付いてきましたが、スープカレーの正しい食べ方が判らんとです・・・ 緑がかっているのは青唐辛子から来ているのかな?? ココナッツミルクが底に溜まり勝ちで、かき混ぜると緑色はだいぶ薄れます。

 それはともかく参ったのはいかにもエスニックっぽい独特の香りが強いこと。香りのもとはカレーの中に入っている厚めの葉っぱかなぁ・・・パクチーのような絶望的な香りではありませんが、やや苦手な部類。また2辛の割には案外刺激が強くて少々咳ごんでしまいました。時節柄咳なんてしていると周りの目がめっちゃ怖いです。

「『甘味・辛味、酸味、旨味・塩味』を一度に味わえるタイ料理の魅力を表現する」とマイカリー食堂は謳っていますが、そういう味以前にカレーにしては非常に脂っぽいのが一大特徴ではないかと。ライスにスープカレーをかけながら食べ進みましたが、終盤はライス皿が油まみれに。

 リバイバル販売されるくらいなのでファンも多いのかもしれませんが、個人的には大ハズレでした(´・ω・`)ショボーン

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彩とり@西新井 ~(鶏清湯)塩らーめん

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 西新井駅から尾竹橋通りを南下。アリオを通り過ぎ、朝日信用金庫の先なので駅からは相当距離があります。かつて「無地」があったところ。屋号は「あやとり」と読みます。先客ゼロ、後客6。

 券売機ボタン先頭の「塩らーめん(850円)」を注文。ランチサービスなし。

 メニューは他に醤油らーめん、塩つけ麺、醤油つけ麺など。

 店内は厨房を囲むくの字型カウンター10席。卓上にはミックスペッパーのみ。水セルフ。紙おしぼり付き。往訪時は店主一人で切り盛りしていました。

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 円錐状のかなり深い丼で登場。

 スープは判りやすい鶏出汁ベース。塩ダレも妙な尖りや自己主張がなく、総じて雑味の無い薄口で非常に飲みやすい仕上がりですが、優しい味わうと取るか出汁が弱くて物足りないと取るかは微妙なところ。また表面の鶏油がちょっと多くて微妙にバランスを逸している気も。

 麺は半透明な中細ほぼストレートでつるつるした口当たり。やや柔らかめの仕上がりで、スーぷに良く合っています。量はちょっと少ない気も。

 チャーシューは鶏と豚が一枚ずつ。共に厚め&しっとり柔らか、かつ淡白な味わい。具は他に穂先メンマ、ほうれん草、白髪ネギ、紫玉ねぎ、かいわれ、半熟玉子半個とデフォルトでも結構具沢山。

 駅から遠くてこれといった競合店がないエリアですが、こういうお上品なラーメンにニーズがあるのかなぁ?

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2021.04.29

ふくの湯@千駄木

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 所在地は千駄木ですが、最寄り駅は東京メトロ南北線本駒込駅。駅近くの駒本小学校前交差点から都立駒込病院のほうへ歩いて5分ほど。7階建てのビル1Fにある銭湯です。

 風呂は「大黒天の湯」と「弁財天の湯」があって週替わりとのこと。往訪した日は大黒天の湯でした。両者は浴室内のデザインどころか湯舟やカラン配置まで違うようです。

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 大黒天の湯の湯舟は浴室奥に一つあるだけ。しかもその右側を細かく仕切ってバブル湯・ジェット湯を、左側を人工ラジウム温泉に充てています。お湯は若干熱めかな?と思った程度で東京の銭湯にしては非常に入りやすいほう。

 頭上には一富士二鷹三茄子のペンキ絵、そしてその下には松のタイルモザイク絵、女風呂との境目には大黒天の絵と銭湯らしからぬカラフルさ。この辺りは2011年12月にリニューアルオープンした新鋭の銭湯ならではの魅力です。

 カランは5+6+3=計14個と数が多く、しかも銭湯には珍しいことにシャンプー&ボディーソープ付き。ただカランが多い割には風呂と脱衣所がやや手狭でバランスが良くないのが玉に瑕かな?

 番台というかロビー前に3席くらい休憩できる場所あり。但し往訪時は戸口が開けっ放しだったので外気が入ってきました。また牛乳の自販機が壊れていたのは困りもの。

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【観戦記】21年ル杯GS第4節:浦和 0-0 湘南 ~ 塩試合もあるさ サッカーだもの よしを

 アウェー横浜C戦の逆転勝ちも記憶に新しく、今日もリーグ戦では出番がない選手が奮起してくれるだろうと思っていそいそと埼スタへ足を運んだものの、そこで見たものはとんでもない塩試合でした。

《スタメン》

・共にリーグ戦から中2日。浦和は大分戦から杉本以外のスタメン10名を入れ替え。特に阿部をCBに入れ、CBの頭数不足ゆえに開幕以来出ずっぱりだった槙野がついに完全休養、岩波をベンチスタートにしたのが目を惹きました。また藤原&福島はこれが埼スタでのデビュー戦。

・湘南も清水戦から田中以外スタメン10名を入れ替え。

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《試合内容》

・2トップがガンガン前から圧力をかけてくる湘南に対して浦和は敦樹を下げて後ろ3枚でビルドアップを試みるも、立ち上がりはこれが壊滅的。3分阿部の縦パスが緩い、緩すぎてオリベイラに奪われそのままミドルシュート。4分には阿部が持ち上がろうとしてボールを失ったのを契機に左サイドを崩され、最後はボックス内から平岡がシュート。さらに5分には左サイドで詰まった挙句にボールを失って最後は根本のシュートを許してしまいましたが、シュートはいずれも枠を大きく逸れたりブロックされたり。

・15分には中盤スカスカがゆえにオリベイラ→平岡→池田と簡単に展開されて右WB池田に福島の裏を突かれてしまいました。カウンターで福島の裏を突く攻撃はその後も何度か見られ、立ち上がりのハイプレス共々湘南のゲームプランだったのでしょう。

・浦和は10分過ぎからようやくボールを支配し始めましたが、今度は高い位置で5-3-2-守備ブロックを敷いている相手を全く崩せず。浦和の決定機は20分平岡の緩い横パスを汰木がカットし、そのまま単騎で仕掛けてアーク付近からシュートを放った場面だけ。しかし汰木の「置きに行ったようなシュート」はGK富居にセーブされてしまいました。

・守っては浦和も2トップ&汰木の3トップ気味に前プレを試みるものの、これが湘南とは対照的に全くハマらず。32分にはまたしても左サイドでビルドアップに詰まってボールを失い、福島の裏を突かれて茨田クロス→梅崎シュートの決定機を作られてしまいましたが、ここは宇賀神が滑り込んでシュートコースを限定したのが奏功したのか、シュートが阿部に当たって難を逃れました。

・枠内シュートを撃たれていないので失点は免れているものの決定機は何度も作られた一方で浦和はほとんど攻め手なしという散々な内容で前半終了。このあんまりな試合内容に業を煮やしてか、あるいは単に中2日でアウェー福岡戦が控えていることを考慮しての予定通りの交代なのか、リカは後半頭から達也→関根、敦樹→柴戸と2枚代え。中2日&中2日での3連戦というのが選手起用&選手交代の制約条件になったのは否めないでしょう。

・この2枚替えは一定の効果があって、51分宇賀神縦パス→関根スルーで涼太郎へ→涼太郎スルーパス→ボックス内から関根シュート性のクロスはわずかに汰木に合わず、56分宇賀神縦パス→涼太郎右サイドからどフリーでクロス→わずかに杉本に合わずと2回良い形を作りましたが、それもすぐに沙汰止みに。

・58分阿部→岩波の交代は予定通りの交代でしょう。阿部は途中で代えられても仕方がない出来でしたが。

・湘南は後半頭から根本→古林。66分平岡→ウェリントン、梅崎→原と前目を続々と代えてきたのに対して、浦和は70分に福島→明本、涼太郎→興梠と交代し、リカには珍しく早い時間帯で5人の交代枠を全て消化したものの、すぐには流れは好転せず。

・78分浦和が右サイドでのビルドアップに詰まった挙句に金子がボールをコントロールしきれずにロスト。毛利→古林の決定機を作られてしまいましたが、古林のシュートはポストどころかサイドネットにすら当たらず。

・浦和は78分岩波の縦パスを受けた柴戸が相手のプレスをくるっと回って交わして、さらに最前線へ走りこんだ明本へ縦パスという妙技を見せた辺りから遅まきながら相手を自陣に押し込み出したものの、なかなかシュートが撃でず。

・90+3分右サイドから宇賀神クロス→ファーで汰木がヘッドで折り返し→中で明本がヘッドで折り返し→ボックス内やや引いた位置から興梠どフリーでボレー!!という絶好機を掴んだものの、興梠のシュートは種子島宇宙センターから打ち出されたかのように夜空へ消えてゆきましたでした(つД`)

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《総評》

・浦和のシュートはたった3本。一方湘南は11本もシュートと打っていますが、ほとんどが枠外ないしシュートブロックされたもので彩艶の見せ場なんて全くありませんでした。従ってこの一戦に「判定」があるとすれば、せいぜい「有効一つ」で湘南の勝ちがいいところ。スコアレスドローに終わったのは至極妥当でしょう。

・ただ湘南はある程度事前のプラン通りに試合を運び、やりたいことがかなり出来ていて、ただただフィニッシュだけがとんでもなく残念だっただったのに対し、浦和はやりたいことが出来ている時間帯があまりにも短かった。浦和が良かったのはATを含めて最後の10分弱だけでしょう。しかもその良い時間帯ですら決定機は興梠の1回こっきり。こんな有り様で「勝ち点1」なら御の字としか言いようがなく、リカも率直にその旨を認めています。

・浮島監督は試合後「浦和のパスワークに対してわれわれが良い圧力を掛けてボールを奪うかが大きなテーマでした。それはゲーム全般を通して、出た選手は素晴らしいプレスを見せてくれたと思いますし、奪ったボールでカウンターやサイド攻撃でチャンスをたくさん作りました。ですが残念ながらサッカーは最後の質のところで決めないと勝点3が取れない。そういう意味では勝点3を逃したと言っていいゲームだったと思います。」と語っていて、まさにこの通りの試合内容。でも最後の質に難があるのは別にこの試合に限った話ではなく完全に湘南の仕様なので、勝ち点3を逃したというのはやや言い過ぎじゃないかと。

・また宇賀神が試合後「自分も含めてですけど、普段リーグ戦に出ている選手と出ていない選手の差がけっこうあるんじゃないかなと感じた」と語る通り、この試合でリーグ戦出場へ向けての手応えを得た選手は皆無だったと思います。

・この試合を通じてパスミスが多かった件について、リカは出し手と受け手の双方に問題があるとしながらも「単純にパスがずれてしまったところもありますし」と述べてどちらかといえば出し手側に問題があったと見ている様子。まぁ前線へのパスがわずかにずれまくるのではなく、そもそも後方があれだけ不安定だとそういう評価にならざるを得ないでしょう。普段試合に出てない選手だらけでの試合なので出し手と受け手のコンビネーション、阿吽の呼吸に難があるのは否めませんが・・・

・ホームで勝ち点1という残念な結果に終わりましたが負けるよりははるかにマシ。幸いにもC組は相変わらずの団子状態で1位から最下位まで勝ち点4~6の間に収まっており、最終節まで勝ち抜けは決まらなそう。最後まで純然たる消化試合にはならなさそうなので、リーグ戦でなかなか出番がない選手はなんとか奮起して欲しいものです。

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《選手評等》

・ついに埼スタデビューを飾った藤原。プロデビュー戦となったアウェー湘南戦では石原直の暴行で負傷退場となっただけでなく、しばし戦線離脱を余儀なくされてしまいましたが、この試合は無事90分出場。リーグ戦でのベンチ入りでユースの工藤に先を越されたのが悔しくないはずがなかろうとは思いますが、ルヴァン杯で工藤を上回る評価をリカから得られたかどうか。

・アウェー横浜C戦で槙野は工藤に「思い切ってやれ!!」とハッパをかけてて、実際工藤も序盤の数々のやらかしを乗り越えて後半のびのびやっていたように見受けられましたが、残念ながらこの試合では藤原をサポートすべき阿部がそれどころではない状態だったのが痛かったような。ともすれば藤原が「ヤングケアラー」と化していたような気も少々。

・また藤原は飛んできたハイボールをはじき返す能力だけなら工藤に圧勝しています。それは藤原も自信を持っているようで試合後「やっぱり自分のストロングですし、ヘディングで負けていたら意味がないと思うので、自分の武器を磨くにはどうすればいいかを毎日やっています」と語っています。でもそれだけではリカに評価されず、リーグ戦のベンチ入りで工藤に先んじられた理由もそれなりに判っていると見えて、何度か縦パスを入れようとチャレンジはしている姿勢は伺えました。柴戸も苦手なことをちょっとずつ克服して急成長。藤原もガンバレ!!

・一方福島は横浜C戦とは対照的に良いところなし。福島は前に押し出してナンボのSBっぽいので、安定的にボールを保持し、相手を押し込めるような状態でないと良さが出てこない。この試合はビルドアップが壊滅的で、前線にボールの収まりようがなかったので福島は前に出られず、あろうことか中途半端なポジショニングでその裏を狙われ続けてしまいました。

・金子は90分を通じて迷子状態。柴戸が中盤の底の迎撃機、敦樹がある程度中盤の壁になり得る上にある程度前に運べる汎用CHとしてポジションを確立しだしたのに対して、金子はCHとしてのキャラ付けがはっきりしないのが難。明らかにパスの出し手としての能力が欠けていたのに急激にパス出し能力を磨いてきた柴戸にぶっこ抜かれ、さらに大卒新人の敦樹にも大きく遅れをとるとは金子本人も思わなかったかもしれんけど。

・涼太郎は前を向いた時のファーストチョイスがいつもドリブルでの仕掛けなのかなぁ。でもDF間を割ってゆくだけのパワーはない。柴戸や汰木とは対照的に得意なことしかやろうとしないけど、その得意なことがJ1では通用していない感じ。うーん、これは辛い。

・枠内シュートをほとんど撃たれていないので彩艶の見せ場は超ロングキック一本で汰木が左サイドから敵陣深くに侵入した場面だけかな? ビルドアップで彩艶を上手く使う余裕がこの試合の最終ラインにはなさそうでしたそ。

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-----杉本-----
汰木---涼太郎--達也
---敦樹--金子---
福島-阿部-藤原-宇賀神
-----彩艶-----

(交代)
HT 伊藤敦→柴戸
HT 田中→関根
58分 阿部→岩波
71分 伊藤涼→興梠
71分 福島→明本

---梅崎--根本---
---平岡--茨田---
毛利---オリベイラ--池田
-田中--大岩--山本-
-----冨居-----

(交代)
HT 根本→古林
66分 平岡→ウェリントン
66分 梅崎→原
87分 田中→大野
87分 茨田→三幸

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2021.04.28

動坂食堂@田端 ~ アジフライ定食

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 山手線田端駅から深い切通のある緩やかな坂を南へ下って徒歩10分ほど。動坂下交差点角のマンション1Fに収まっている昔ながらの大衆食堂です。まだ昼飯時には早かったせいか、先客4、後客1と空いていました。

 店内の壁にはクラクラするほど多種多様なメニューがズラズラっと並んでいますが、「本日の定食」の先頭「アジフライ定食(680円)」を注文。この店はこの手の食堂でよくある「一品料理に味噌汁&漬物付きの『ライスセット』を注文し何でも定食にカスタマイズできる」方式ではなく、定食に出来るメニューは限られているのかな?

 定食は海産物の揚げ物・焼き物が目立ちますが、一品料理は丼もの、炒め物、さらにはカレー、ハンバーグやベーコンオムレツといった洋食系もあってもう何でもあり。あえていえば中華がないくらい。

 店内は4人卓と2人卓がぎっしり並んでいますが、4人卓も中央に仕切りを立てて事実上2人卓として使っているものが目立ちました。またどうも店は3世代での家族経営っぽく、ホール係はたぶん孫娘さん。なにせこの手の店にしては類例がないくらい若い!!!

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 アジフライはでかいのが一つドーーンとあるだけという非常にシンプルな内容。スパゲティサラダとキャベツの千切り、そしてカットトマトをトッピング。そして練りからしが容器ごと出てくるのには驚きました。ご飯はこれまたこの手の店にありがちなようにデフォルトでどんぶり一杯で出てくるので、後客は半ライスにしてもらっていました。

 ご飯が多いのでデカいとはいってもアジフライ一つではご飯のおかずにはちょっと物足りなく、豆腐&アオサの味噌汁の力も借りて完食。まぁ巣鴨の「ときわ食堂」みたいに3つもアジフライが出てきても最後は飽きるだけなので、ちょっと物足りない気はするけれどもその分ぐっと安いこの店のほうがはるかにコスパが良いという見方もできましょう。

 どの駅からも微妙に距離があって、しかも何かのついでに通りがかりそうな場所でもないのが難ですが、近所の方なら非常に使い勝手のいい店なことは確かです。

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2021.04.27

102@川口 ~ 濃厚味噌地鶏つけめん

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 川口駅東口を出て産業道路を北へ。ほぼ1年ぶりの往訪。先客5,後客ゾロゾロ。退店時には外待ち3。この店が早い時間帯から大賑わいなのは久しぶりに見たかも。

 4・5月限定販売の「濃厚味噌地鶏つけめん(900円)」が気になったので再訪した次第。いつの間にかつけめん/あつもりのみ並盛・大盛・特盛が同料金になっていたので大盛(300g)でお願いしました。

 非常に奥行きが深い店で、店内はコ字型カウンター20席弱ほど。卓上には胡椒、酢、柚子八味、揚げ玉ねぎ。

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 麺のほうにある千切りニンジンのように見えるものは白髪ねぎに辛味を混ぜた「旨辛ねぎ」。他に小さなチャーシュー、鶏団子、かいわれ。つけ汁のほうには具無し。なお麺皿、つけ汁容器ともわざわざレギュラーとは別のもので出てきます。

 つけ汁は 「名古屋コーチン×青源味噌」の組み合わせによる「PREMIUM地鶏スープ」。「大好評の限定鶏白湯スープをコクと旨みの強い名古屋コーチンの鶏ガラへ変更!老舗青源味噌と合わせた地鶏白湯スープは、至極の一杯」というのが店のウリ文句。

 でも「青源味噌」の辛めでちょっと酸味混じりの味わいが卓越し過ぎて、正直名古屋コーチンの味わいなんて全然判らずじまいで、豚骨ベースほど食中&食後に胃もたれしない辺りが鶏ベースゆえなんだろうなと思うくらい。ただ味噌味のつけめんなんて普段食べないので、それはそれで新鮮味があり、決して悪くはありません。

 麺はいつもの太めストレート。堅いわけではないのですが、歯ごたえ十分。つるつるとした食感も楽しく、これは大のお気に入り。「旨辛ねぎ」は見た目と違ってほとんど辛味は感じられず。

 なお紛らわしいことに青源味噌は名古屋ではなく宇都宮に本拠があります。

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ぶれん@竹ノ塚 ~ ベジポタ特製豚そば

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 東武伊勢崎線竹ノ塚駅北側の踏み切りを東へ直進。「武藤製麺所」を通り過ぎて、竹ノ塚神社の手前。ほぼ2年ぶりの往訪。先客ゼロ、後客6。

 店内の券売機でボタン先頭の「ベジポタ特製豚そば(780円)」を注文。前回往訪時より30円値上がり。以前あったランチタイムの小ライス無料サービスは「常連カード」保有者のみになってしまったようで残念。もっとも後客は全員常連でした。

 メニューは他に「ベジポタみそ豚そば」「ベジポタ辛みそ豚そば」「ベジポタ濃厚つけ豚そば」「ベジポタまぜそば」「油そば」など。また往訪時は期間限定で「塩そば」を売り出していました。またサイドメニューとして「カレーキーマめし」を推しています。

 店内はL字型カウンター5席と4人掛けテーブルが2卓。正面が全面ガラス張りなのでかなり明るく感じます。水セルフ。卓上には一味と胡椒のみ。カウンター奥にマヨネーズ、ラー油、おろしニンニク、タバスコなどが置いてあるのは油そば用かな?

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 券売機に「じゃがいものポタージュ」と大きな貼り紙があり、実際スープはわずかにとろみがあり、かついかにも「ベジポタ」っぽいざらつきを感じますが、良くも悪くもベジポタにありがちな青臭さは一切なく、味わいはどちらかといえば往年の「またお前か」的な豚骨+魚粉混入タイプに近いような。丼の淵にうっすら魚粉が付いています。

 昔はかえしが強すぎてしょっぱいのが難でしたが、高齢化著しいこのエリアの好みに合わせたのか、しょっぱさは幾分後退して食べやすくなりました。

 麺は菅野製麺所の並太ストレート麺。やや堅めの仕上がりで、濃厚スープとの相性は文句なし。替玉ができるようですが、この麺で替玉はすぐには出てこないかも・・・

 チャーシューは適度に脂が差してとろけやすいタイプ。玉ねぎは粗めに刻まれていて、ほとんど底に沈んでいたのが残念。またキクラゲが多めに入っているのが目を惹きました。他に青ネギ、海苔。

 食べているうちはそうでもないのですが、食後は案外胃にずっしり。

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2021.04.26

きみはん 総本店@鶯谷 ~ (動物魚介系)中華そば・醤油

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 鶯谷駅南口から東側へ出て陸橋を降り、言問通りを渡って徒歩5分ほど。近くにセブンイレブンあり。約1年半ぶりの再訪。先客ゼロ、後客3。

 入口近くの券売機で基本と思しき「中華そば・醤油(800円)」を注文。前回往訪時より50円値上がり。ランチサービスなし。中華そばは「塩」も用意。メニューは他に梅香る煮干しつけ麺。また往訪時は期間限定でG系風の「煮干し豚」を用意。また前回往訪時にあった「梅香る辛煮干しつけ麺」や「味噌煮干中華そば」はなくなっていました。

 店内はL字型カウンター8席(席間に衝立を設けた関係か、2席減)。卓上にはホワイトペッパーと酢のみ。

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 スープは「片口鰯、秋刀魚の煮干し、昆布、椎茸など7種類の乾物と鶏と豚のガラを合わせ」たものだそうですが、醤油ダレにも鰹節や鯖節を合わせていることもあってか、かなり煮干しが前面に出た味わい。ただ食べ手を選ぶくらい煮干しを効かせまくっているわけではなく、あくまでも万人受けする良い意味で中庸を保った出来かと。魚粉がうっすらと丼についていますが、ざらつきはほとんど感じず。底のほうに柚子皮がアクセントに。

 昔は表面の油膜が厚めでスープがかなり熱々、かつなかなか冷めないという特徴がありましたが、その辺はかなり大人しくなった模様。

 麺は中細の緩い縮れ麺でつるつるとした口当たり。太目の麺ではないこともあって噛み応えは「もっちり」というほどではありませんが、そこそこ歯応えがありました。スープの絡みはいたって良好で、濃い目のスープに負ける気配もなし。

 2枚あるチャーシューはいずれも小さめの豚もも肉でちょっとパサつき加減。他にメンマ、ナルト、海苔。

 値上がりしたので割安感は失せてしまいましたが、値段に見合ったいつでも安心して食べられるものを出してくれる有難い店です。次は夏季につけ麺を試してみようかな?

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【観戦記】21年第11節:浦和 3-2 大分 ~ 絶妙の選手交代で辛うじて再逆転勝ち!!

 超早い時間帯に先制したもののその後の試合運びは芳しくなく、前半のうちに逆転されるテイタラク。しかし後半にリカが繰り出した交代策がハマリにハマって一気に再逆転。ATの大ピンチの連続も西川の好守で凌ぎまくって辛勝。同じ辛勝でも内容では大分に完敗していた昨年と比べれば今年は内容も互角。名将片野坂監督相手に昨年より確実にチーム力が上がっているのを実感した一戦でした。

《スタメン》

・共にルヴァン杯から中3日。浦和はルヴァン杯から岩波と杉本を除く9名スタメン入れ替え。もっともリーグ戦前節C大阪戦と比べると、敦樹に代えて杉本を入れ替えただけ。ベンチに万一の時にはCBも出来る阿部が戻って来たためか、ユースの工藤はようやくお役御免。

・大分はルヴァン杯から香川、小林裕、小出、ホープを除く7名スタメン入れ替え。またリーグ戦前節柏戦との比較でも4名入れ替わっており、特にGKポープを抜擢したのが目を惹きました。ポープは昨年岡山の正GKで、大分ではこれがリーグ戦初出場。

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《試合展開》

・浦和の布陣は徳島戦武田の負傷を受けて急遽採用し、しかも全く機能しなかった4-1-4-1ではなく、割とはっきりした武藤&杉本の2トップによる4-4-2だと思ったのですが、試合後のリカのコメントでは「杉本健勇をよりFWに近い、シャドーで起用しましたけれども」とあって4-4-1-1のイメージだったのかも。

・一方大分は例によって基本3-4-2-1、守備時5-4-1。

・試合は相手の出方を見定める暇もなく、3分いきなり浦和が先制。小泉からのロングボールをボックス内で杉本が落とし、山中のクロスに対して後方から西が走り込んでボレーシュートという美しい形でのゴールでした。

・ところが誠に残念なことに前半良かったのはこれだけ。その後5分くらいは浦和がボールを支配していたものの、10分くらいから逆に大分がボールを握り始めて徐々に試合は大分ペースに。

・浦和は盛んに前からプレスをかけるものの全くと言っていいほどハマらず、大分は楽々と浦和のプレスを交わしてビルドアップ。ロングボールを蹴ってCF伊佐に浦和最終ライン裏を狙わせ、伊佐がキープしたところから山中の裏をシャドー等に突かせる「カタノサッカー」っぽい攻撃も垣間見られました。

・一方浦和は最後尾からビルドアップしようにも大分の厳しい前プレに妨げられて四苦八苦。なんとかサイドにボールを持ち出した頃には大分がすっかり5-4-1の堅陣を築き上げていてどうにもならず。無理に縦パスを入れたらそこは大分のボールの狩り処と化す始末で、ビルドアップ能力(特にCB)は徳島どころか大分にも及ばないことを痛感。武藤も杉本も巧くボールを引き出すわけでもなく、逆に相手最終ラインの裏を脅かすわけでもなし。

・球際でも大分に完敗。リカは試合後「先制点が入ったことによってリラックスが出てしまった、少し緩んでしまったところがあるのかなと思いました」とボヤき、小泉も「チーム全体としても個人としても緩さみたいなものが出てしまって」と語っていて、その辺りが球際の弱さに表れたのかも。

・24分の失点は左右から波状攻撃を食らったところから。最後は町田のシュートが槙野に当たってコースが変わってしまう不運といえば不運なものでしたが、小林成の浮き球パスを伊佐と競り合った槙野が弾き返せず、さらにそのこぼれ玉への浦和の選手達の反応も鈍く、この辺りも「緩さ」の表れなのかも。

・その後も浦和はただボールを持っているだけでなんら攻め手を見出せず、試合はやや大分ペースのまま時間が徒過。41分の失点は結局のところ浦和のトホホすぎるビルドアップ能力が招いたもので、大分の鋭い前プレに抗しきれずに槙野がぽーーんと縦に蹴ったボールをCB坂が難なく回収したところから。CH下田はどフリーで縦パス。その縦パスを槙野がカットしたもののコントロールしきれずに町田に奪われて町田がズドン。

・DAZNのスタッツでは前半の浦和のボール支配率は59%もあったようですが、試合を支配しているのが明らかに大分。試合前の記者会見でリカは「私たちがボールを持てば彼らはポゼッションできません。どちらがボールを保持するのかというところが試合のポイントになってくると思います」と語っていましたが、こういう形でボールを保持する羽目になるとは思わなかったでしょうに。

・そこでリカは先制場面以外では全く機能していない杉本を前半だけで諦めて敦樹を入れ、小泉をトップ下に入れた4-2-3-1へ布陣変更(リカのコメントでは4-4-1-1のシャドーを入れ替えたみたいですが)。これは中盤でボールを繋げる人数を増やしてひとまずビルドアップを安定させたいという意図でしょう、たぶん。

・びっくりしたのはリカが60分に山中を下げて汰木を入れ、明本を左SBへコンバートしたこと。山中は前半からその裏を狙われ続けた上に、さらに57分にタッチ際で松本にボールを奪われて大ピンチの契機となってしまったのがリカに交代を決意させたのでしょうが、ちょっと前までは山中が浦和の攻撃の軸であり、頼みの綱だったはず。ビハインドなのにその山中を外せるようになるとは!!

・片野坂も58分、65分とイエローをもらったCB小出を含めて4選手を交代。序盤からハイプレスで疲弊した選手を入れ替えて運動量を補充した意図と思われますが、それでも大分の運動量低下は否めず、浦和は徐々に高い位置でボールを回せるようになりました。そこでリカはさらに69分武藤→興梠、関根→達也と2枚替えでさらに攻勢。依然運動量こそ物足りないものの、ボールの引き出し&キープが巧い興梠投入で浦和の攻撃は一段と勢いを増しましたが、なおも決定機には至らず。

・同点弾は意外な形から。75分小泉FKの流れから。岩波のふんわりクロスはいったんGKポープに弾かれたものの、こぼれ玉を拾った小泉がこれまたふんわりクロス。これがファーにいた槙野にピタリと合い、槙野が倒れこみながらも角度が無いところから見事ゴールゲット!!

・こうなると浦和が俄然押せ押せ。埼スタは太鼓と拍手しかないのに異様な盛り上がり。こんなに盛り上がる埼スタって久しぶりだよなぁと思わず遠い目になりそうな中で飛び出したのが82分の達也の逆転ゴール。

・浦和が自陣でのパス回しから速攻を披露。槙野の縦パスを汰木が相手を背負いながらタッチ際を激走する明本へフリック。長い距離を走った明本の折り返しを小泉は撃ち切れなかったものの、これまた長い距離を走った達也がこぼれ玉に詰めてゴール!! 皮肉なことに「相手を自陣に引き込んでからのカウンター」というカタノサッカーっぽい形でのゴールで、最後に詰めたのが大分でブレイクした達也だったのは偶然ではないでしょう。

・こうなると後半は浦和が良い形で大分からボールを取り上げている以上、浦和の勝利は揺るがないと思ったのですが、大分が同点に追いつかれた直後に投入した長身CF長沢目掛けての単純極まりないロングボール攻撃が効きに効いてATに3度も大ピンチ。90+3分には長沢が落としたボールに井上が反応するも西川が間合いを詰めてセーブ。

・リカはたまらず90+6分に小泉に代えて阿部を投入して「背の高さ」を補充するも、なおもGKをも加えた大分のパワープレーの脅威に悩まされ続け、90+6分には大分CKから長沢ヘッドが枠を襲うも西川がなんとか左手一本でセーブ。さらにそこで得た大分CKから最後は長沢が左足を振りぬくもシュートは無情にも西川の正面。こぼれ玉を西川ががっちりキャッチして直後に試合終了。後半はエンターテイメントとして最高の出来と評しても差し支えないでしょう。

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《総評》

・超早い時間帯に先制したもののその後の試合運びは非常に低調で、ちょっとした不運も手伝って逆転されてしまった浦和。しかし、その悪い流れを後半頭からの相次ぐ選手交代で見事に断ち切って再逆転に成功したリカ将。いやはや誠に恐れ入りました。

・リカに好感が持てるのはエリートリーグなりルヴァン杯なりでの活躍を評価し、続くリーグ戦でその評価を「選手起用」という誰にでも判る形で表に出してくるところ。こんなに判りやすい監督はいそうでなかなかいない。この試合では杉本スタメンこそ大失敗に終わりましたが、達也も汰木も試合の流れを変え、さらに3点目に絡む形で監督の期待に見事に応えました。負けているのに交代枠余りまくりで終わったC大阪戦を思えば、続くルヴァン杯横浜C戦で汰木&達也が使える手応えを得たのが大きかったのでしょう。

・こうなると今はリーグ戦での出番がない選手達も腐りようがなく、与えられた出番で目一杯頑張らざるを得ない。今の浦和は層が厚いとは言い難い陣容ですが、競争が激化するのは非常にいいことです。

・また先述のようにちょっと前までは攻撃面で絶対的な存在だった山中を、この試合では「攻撃面でのプラス寄与<<守備面でのマイナス寄与」と判断したかのようにあっさり見切ったのが見事でした。そして明本を左SBへ配転。これもルヴァン杯柏戦での試行が活きており、明本は見事3点目に大きく貢献。

・一方前半の出来が低調だったのも確か。リカは試合後「狙いとしては、使っていきたいスペースを有効に使えていけなかったという部分で前半に難しさがあった」「ただ、相手の形が普段と違うこともありますし」と語っていますが、具体的にどの辺を指しているのか理解しかねるのでこの辺は野良の戦術くんに委ねます。とにかく負けたC大阪戦とは対照的に良い形でボールが握れず、「相手に何もやらせない」姿にはほど遠かったのは確か。

・リカはJ2時代に「カタノサッカー」を経験済み。前半のあんまりな出来を見るとひょっとして「カタノサッカー」が苦手だったのかなと思って調べたところ、意外なことに2017~18年の4度の対戦で全部完封勝ち。大分は2018年に2位でJ1に再昇格しているのでかなり強かったはず。うーん、実に不思議。

・逆に大分はなんで降格圏にいるのかさっぱり判らない、実に手強い相手でした。昨オフに岩田、鈴木、そして達也等々と主力をごっそり抜かれはしたものの長年取り組んできた「カタノサッカー」は全く色褪せず。ただATに3度もあった決定機を一つも決められないのが今の苦境を招いているのでしょう。もっとも「決定機はアホほど作るがなかなか決まらない」のは昨年も同様で、さらに言えばCF藤本を失ってからずっとそんな感じなのかも。

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《選手評等》

・MOMは文句なく小泉。3得点に絡んでいる上に、終盤に魅せた両足を巧みに使ってくるくる回りながらの鬼キープには痺れました。もはや小泉は「超廉価版イニエスタ」。激安な上にイニエスタと違ってやたら走り、しかもイケメン!! またこの試合ではわずかに出し先と呼吸が合わない、あるいは相手に引っかかってしまうラストパスを連発していましたが、あれがバシバシ通るようになるともう別格の存在になるでしょう。おそらく来年は背番号10でしょうな、本人が嫌がらなければ。

・やたら走る小泉とは対照的に西の走行距離は相変わらずCBと大差がないのですが、だからといって仕事をしていない訳ではないどころか、肝心なところには必ずいます。走行距離は凄いけれども実質的にほぼ消えている選手が昔新潟にいたような記憶がありますが、あれと好対照。まさにサッカー脳の差。

・終盤浦和がボールを握れるようになると、西がCHっぽい位置にいて、往々にして柴戸が右サイドを埋めていました。攻撃能力からすればそれが正しい役割分担で、このコンビはめっちゃ面白い。性格的には正反対っぽいのですが(苦笑)。

・強風のためか、珍しくロングキックが直接タッチを割る場面が二度あった西川でしたが、ATに神がかった大活躍。ルヴァン杯横浜C戦で彩艶のビルドアップ能力を見ると、ひょっとするとリカの嗜好から西川と立場が逆転する日は案外近いかも?と思ったのですが、このビッグセーブ連発を見せられるとリカは良い意味で悩ましいでしょうなぁ。

・3点目、どう見ても興梠のほうが達也よりこぼれ玉へ詰める距離が短いのに、達也に追い抜かれてしまう(つД`)

・長沢ってG大阪時代も仙台時代も面倒なことは面倒なもののあんまりやられた記憶がないのですが、この試合では思いのほか脅威でした。でも結局のところ「面倒なことは面倒だがやられてはいない」といういつも通りの結果に。

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---武藤--杉本---
明本--------関根
---小泉--柴戸---
山中-槙野--岩波--西
-----西川-----

(得点)
3分 西
75分 槙野
82分 田中

(交代)
HT 杉本→伊藤敦
60分 山中→汰木(汰木が左SH、明本が左SBへ)
69分 武藤→興梠
69分 関根→田中
90+6分 小泉→阿部

-----伊佐-----
--小林成---町田--
香川-下田-小林裕-松本
-三竿--坂---小出-
-----ポープ-----

(得点)
24分 町田
41分 町田

(交代)
58分 伊佐→髙澤
58分 小出→刀根
65分 松本→井上
65分 香川→高畑
76分 小林成→長沢

 

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2021.04.25

【閉店】スパットミート@アリオ川口

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 アリオ川口フードコート内。ほぼ2年半ぶりの再訪。アリオ川口の大規模リニューアルに伴い2018年2月末に開店した店ですが、もともとしょっちゅうテナントが入れ替わっていたエリアで、しかもコロナ禍もあってテナントが埋まらない区画すらあるのに思いのほか長持ちしています。

 ただ前回往訪時からメニューを見直した模様で、前回はソースはオリジナルソースと新発売のプレミアムソースのどちらかが選べたのに対し、今回はソースに合わせる肉(チキン/ビーフ/ミックス)を選べるだけに。但し、どれを選んでも同値段(400円)。またカレーソース(+100円)を合わせるオプションがあります。麺はつるつるの乾麺ともちもちの生パスタが選べます。

 今回はチキン・乾麺(400円)を大盛(+150円)で注文。

 麺やオペレーションも見直したのか、前回は注文を受けると店員が茹で置きと思しきパスタを鍋でちゃちゃっと炒め上げて、あっという間に配膳され、番号札を渡されて待たされるということななかったのですが、今回は電子ベルを渡されました。といっても出来上がりが早いのは相変わらず。

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 さらに前回は皿ではなく、テイクアウト弁当を入れるような紙容器入りで出てきた上に添付のフォークがふにゃふにゃだったことに心底驚きましたが、あれはさすがにやりすぎと反省しようで、深めの皿&金属製のフォーク&スプーンに変わっていました。さらにスープパスタとしても食べられるように、スープと御椀が付いてきます。ただつけ汁と考えるとスープは薄すぎると思ったので、フツーにそのまま頂きました。

 ミートソースだから当然と言えば当然ですが、値段の割には鶏のひき肉たっぷり。全体にやや甘目で、トマトに起因するような酸味は一切ありません。途中で飽きるので粉チーズをかけましたが、フードコートだと遠くまで取りに行く羽目になるのが面倒。Lサイズだと量は十二分すぎるくらいで、帰り際には胃にずっしり。

 スパットミートはサイゼリヤの実験店舗のようで、こういうフードコートの狭い区画に合わせてメニューを極端に絞った格安店舗を試しに作ってみたのかもしれませんが、サイゼリヤ自体が安いので近くにサイゼリヤがあればそちらへ行った方があれこれ選べて絶対に良いと思います(特にランチタイム)。もちろんフードコートでサクッと食べるニーズを満たす店としてはハズレではありませんが。

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2021.04.24

【短感】PSM:浦和L 1-1 仙台L

・今年から始まる日本女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」。なぜか9月開幕の秋春制を採用したのはともかく、新しく始まるリーグなのに11チームという奇数で発足するとか、関西にわずか1チーム、東海に至ってはゼロなのに、なぜか埼玉県に3チームもあるという奇怪なリーグで、どう見ても一人生まれてきてはいけなかった子がいるような気がしてなりませんが、何はともあれそんなリーグが9月に開幕します。

・それまでプロ契約の選手を抱えたまま各クラブが何もしないのは経営上極めて拙いと考えたのか、4/24~6/19の約3ヶ月間プレシーズンマッチが開催されますが、これが総当たりでもなんでもなく各クラブで断続的かつアドホックに開催されるだけのようで、浦和は4試合を予定。

・リーグ開幕まで半年近くある時点でのPSMなんて位置づけが非常に難しいと思いますが、浦和は右SBに故障で長期離脱中の清家に代わって長嶋を起用しただけでほぼ昨年のスタメンがズラズラ。ただ乗松や加藤など過去の実績は豊富だれども故障等で昨年出番が激減した選手が移籍した一方、補強はユース昇格だけなのでベンチメンバーに見慣れない子がチラホラ。

・なおWEリーグは変なところでプライドが高くて、監督にはS級ライセンスが必要。浦女はここ2年のチーム力向上に功績絶大だった森監督がS級ライセンスを持っていないためか、もともと楠瀬レディースユース監督をトップチームの監督とし、森氏が総監督に。試合中この両者はどのような関係になるのかと思って見ていましたが、森氏もベンチ入りしているもののフツーに楠瀬氏が監督としてチームを仕切っていました。さすがに2000年浦和のように監督はただの置物で、総監督が現場を仕切っているわけではなさそうです(遠い目)。

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・リーグ開幕は5ヶ月も先で、オフ明け後になでしこ代表でそれなりにトレーニングを積んだ選手もいれば、始動して間もない選手もいるせいか、序盤はまるで試合感がないかのようにパスミスどころか自陣でのしょーもないボールロストが頻発して大ピンチの連続。

・しかし、20分くらいから浦和がしっかりボールを握れるようになってサイドから何度も良い形を作り、37分左サイドから猶本が突破しようとしたところで仙台にボックス内ハンドがあってPKゲット。菅澤が決めて浦和先制。この20分過ぎから後半立ち上がりまでは浦和は昨年の好調時と遜色ない試合内容で仙台を圧倒していましたが、GK松本の奮戦もあって複数得点を奪えなかったのが結果的に仇に。

・後半になると再び浦和は安定的にボールを握れなくなり、57分にはプレッシング網を突破されて大きく浦和左サイドに展開された末に完全に崩される大ピンチ。ここはなんとか池田が防ぎましたが、劣勢は相変わらずで72分浦和左サイドからのクロスを宮澤に中できっちり合わされて失点。

・浦和がここ2年継続して取り組んでいるサッカーは2列目が非常に流動的なこともあってかコンビネーションの良し悪しが試合内容にモロに響きがちで、楠瀬監督が後半頭からの長嶋→遠藤を皮切りに、61分塩越→安藤、66分水谷→上野とPSMらしく早めに選手を代えたのが試合をさらに難しくした気もしますが、そこはPSMなので責めても仕方ありません。

・84分猶本が相手と交錯して負傷。しかし楠瀬監督はなぜか代わりの選手を入れず、一人足りないまま試合続行。数的不利になって急に右SB遠藤が生き生きと動き出したのが不思議でしたが、得点を奪うには至らずに試合終了。

・開幕までまだまだ時間があるのでこの日は選手達が元気そうに動いているのを見られただけで良し。PSMにも関わらず観客は1504人と昨年のリーグ戦と大差なし。浦女が強くなってもたいして増えもしなければ、弱くなってもたいして減りもしない。トップチームより観客の年齢層は一段と高く、孫の活躍を見守るような爺さん婆さんに支えられた浦女のシーズンがまた始まりました。

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-----菅澤-----
猶本---水谷---塩越
---栗島--柴田---
佐々木-南--長船-長嶋
-----池田-----

(得点)37分 菅澤(PK)、72分 宮澤(仙台)

(交代)

HT 長嶋→遠藤
61分 塩越→安藤
66分 水谷→上野(故障のため?)
72分 栗島→島田(上野左SB、佐々木CH、安藤左SH、島田右SHへ)

 

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満鶏軒@本郷三丁目 ~ 鴨中華そば塩

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 丸ノ内線本郷三丁目駅を出て本郷通りを南へ。三菱UFJ銀行の隣。先客ゼロ、後客7。錦糸町にある人気店の2号店のようです。

 店頭の券売機ボタンを見て、基本と思しき「鴨中華そば塩(870円)」を注文。ランチサービスなし。

 メニューは他に鴨中華そば醤油、鴨中華つけそば醤油など。但し、鴨中華つけそば醤油は往訪時は「近日リリース」となっていました。

 店内はカウンター3+2席と4人卓×1、2人卓×4。但しテーブル席はいずれも壁際へ寄せて事実上カウンター席として使っていました。卓上に調味料は無し。但し、わさび、生姜、柚子胡椒、山椒は店に頼めば出してもらえるようです。

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 スープは「鴨と水だけで炊いた100%純鴨スープ」というのがウリ。見た目通りあっさりした味わいで、しかも塩ダレに変な尖りがなく、鴨出汁の旨味を心行くまで楽しめます。フォアグラ油を一滴垂らしてあるとのこと。そう言われても全く判りませんが・・・

 麺は並太ストレートタイプ。つるつるした口当たりですが、案外コシが強いのが特徴。スープの絡み、相性とも文句なし。途中から柚子胡椒で変化を付けたくなりますが、いちいち店の人に頼むのもなぁ・・・ 店も正直面倒なので出したくないのでしょうし・・・

 チャーシューは低温調理の燻製鴨肉ですが、角切り状のほうは弾力性が強すぎてまるでゴムのようで、個性が強すぎてちょっとラーメンの具としてはどうかな?薄いほうはハムみたいでしたが。他に青菜、粗めの刻みネギ、柚子皮。

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2021.04.23

遊泉ハウス児湯@下諏訪

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 中央本線下諏訪駅から徒歩15分くらい。諏訪大社秋宮の近く。日帰り温泉施設ですが、付近に散在する昔ながらの共同浴場と同じ値段(240円)なのは嬉しい。但し、鍵付きのロッカーは有料(100円)。

 下諏訪温泉の難点は概して熱いこと。ここも泉温は57.5℃あり、しかも加水していないので熱いのは致し方ないでしょう。内湯は不定形の大きなのが一つ。夏季だとそれこそ熱くて入れなかった記憶がありますが、往訪時はなんとか根性を出せば入れるレベル。それでも辛うじて一分我慢しただけ。

 それに比べると露天風呂(といっても頭上にはプラスティック板が覆いかぶさっていて外気が入ってくるだけ)のほうが明らかに湯温が低く、こちらはのんびり浸かっていられます。加水していない上に塩素系薬剤も使用していないだけあって泉質は良く、単純温泉で無味無臭ながらも柔らかい湯ざわりが楽しめます。ただこちらは狭くて4人も入れば満員御礼かな。

 カランは縦長L字型に9つ。シャンプーなどはなし。打たせ湯を併設。

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 二階の休憩室は別料金ですが、一階のロビーでも休憩可能。1986年に出来た古い日帰り温泉施設ですが傷みが目立つほどではなく、小休止がてら温泉を楽しむには十分だと思います。

 ただ上諏訪とは対照的に下諏訪全体が寂れているというか活気がないのが残念です。

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2021.04.22

改栄湯@三ノ輪

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 東京メトロ日比谷線三ノ輪駅から徒歩3分程度のところに建つ低層アパートの一階に収まっている2020年11月14日にリニューアルオープンしたばかりの銭湯で、アパートなのに銭湯らしく長大煙突が付いています。最新鋭の銭湯らしく券売機でSuicaが使えますが、ロッカーは100円リターン式なので結局コインが必要という辺りが中途半端。

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 ここは銭湯の割には風呂の種類が多いのが特徴。浴室右側に手前から寝湯・白湯・高濃度炭酸泉と並び、さらに戸外にシルキーバス、サウナ、水風呂が並んでいます。さらにでかい立ちシャワーを4基も用意。

 最初に寝湯を試してみましたが、残念ながら湯が熱めで全く寝られそうになく、そそくさと撤退。

 戸外のシルキーバスは空気を圧縮させた超微細な泡を浴水に混ぜる事でお風呂全を白濁させたもので、不思議なことに肌触りもつるつる。ここはやや温めだったので、しばしまったり。炭酸泉は広めの湯船で、ここはシルキーバスよりさらに温くのんびり浸かれました。

 カランは浴室左側に8+9個。嬉しいことにボディーソープ&シャンプーも設置。

 ロビーには4人卓×2、2人卓×1とちょっとした休憩スペースがあり、大画面テレビも設置。

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 「下町のラグジュアリー銭湯」をコンセプトとしているそうですが、銭湯につきものの富士山などの壁画はなく、とにかく機能性一点張り。小さなスーパー銭湯といった感じでした。

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【観戦記】21年ル杯GS第3節:横浜FC 1-2 浦和 ~ 今季初の逆転勝ち!!

 先制点を取られた後のドツボの時間帯を彩艶の好守で凌ぎに凌いだのが終わってみれば最大の勝因に。前半給水タイムを挟んで戦闘態勢を立て直した浦和のクロス攻撃がハマりだして一気に逆転。若手の躍動も垣間見られたまずまずの試合でした。

《スタメン》

・浦和はリーグ戦第10節から中2日と厳しい日程ゆえか、浦和のスタメンは前節から岩波と敦樹を除く9名を入れ替え。ユース在籍中で2種登録の工藤がついにトップデビュー。またしばらく戦列を離れていた金子がしれっとスタメン復帰。同じく戦列を離れていた阿部もベンチ入りと薄かったCHの陣容がようやく元に復したのは好材料。

・横浜FCはリーグ戦から中3日と若干コンディション面では横浜FCが有利でしたが、こちらはスタメン全員を入れ替え。松尾はベンチにもおらず。横浜FCは4/8に下平監督を更迭してユース監督だった早川を内部昇格させたばかりなので選手の序列が入れ替わっている可能性がありますが、リーグ戦で比較的コンスタントに出場しているのはCHの手塚&安永くらいで、こちらも控え組主体のスタメン構成でした。

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《試合展開》

・リカはスタメン発表で小細工しないことを公言していましたが、この試合では福島がMF、汰木がFW登録。つまり見かけ上3-4-3となっていたのが気になりましたが、蓋を開けて見ると基本4-4-2でした。ただ攻撃時に宇賀神・岩波・工藤の3枚でビルドアップを試み、かつ汰木が中へ、そしてそのスペースへ福島を押し出す3-4-3っぽい形が頻出。ゆえにリカの選手登録は全くの三味線という訳でもありませんでした。

・一方横浜FCの布陣はいつもの4-4-2。コンパクトな布陣で最終ラインを目一杯押し上げて浦和に前からプレッシャーをかけてきましたが、この策に対して浦和はビルドアップに苦しみ、なかなかボールを落ち着かせられず。特に右サイドからのビルドアップは壊滅的でした。浦和の決定機は12分金子の縦パスを最前線で興梠が受け、アーク付近で杉本→汰木(!)と繋いで興梠のシュートで終わった場面くらい。

・横浜FCも浦和に自由を与えていないとはいえ、こちらも浦和の素早い攻守の切り替え&強烈なプレッシングに苦しんでこちらも良いとは言い難い出来でしたが、先制したのは横浜FC。14分伊藤翔の縦パスに反応して右サイドを駆け上がったマギーニョに対して工藤が安易に飛び込んで交わされてしまい、しかもマギーニョのクロスの先ではクレーベがどフリーという目も当てられない形で先制点を取られてしまいました。

・この場面、工藤の安易な飛び込みもさることながら、ずっーーーとボールウォッチャーでクレーベを全然見てない岩波の罪のほうがでかいかと。GKと左SBはユース卒の新人、左CBはユースと最後尾は若手だらけなのに中堅の岩波が失態を晒してどうする???

・それから給水タイムまでの10分は見るも無惨。特に失点にがっつり関与してしまった工藤は動揺ありありでミスの連続。また福島&工藤のコンビで右SHマギーニョに対峙させるのは相当無理があってこの「魔の10分間」は大苦戦を余儀なくされました。

・15分右サイドを疾走する岩武に福島が抗しきれずにボックス内までボールを運ばれ、折り返しをペナ角から手塚がミドルシュート。19分汰木のクリアボールを手塚に拾われ、手塚のヘッドでの浮き球パスに工藤がマギーニョと競り合って入れ替わられる大失態→こぼれ玉を伊藤翔がシュート。20分右サイドから手塚クロス→ここでも岩波がボールウォッチャーと化してクレーベへの対応が遅れる失態があり、クレーベヘッドと大ピンチの連続でしたが、それらを悉く防いだのが彩艶。ここで追加点を取られていたらそのまま良いところなく惨敗していた可能性が高かっただけに価値あるスーパーセーブ連発でした。

・ところが前半の給水タイムでたちまち戦闘態勢を立て直せるのがリカの凄いところ。給水タイム後は浦和がようやくボールをしっかり握って左右からクロス攻撃で良い形。27分岩波(?)の縦パスを杉本が収めて右サイドへ展開→宇賀神クロスは僅かに興梠に合わず。32分工藤→福島から興梠への斜めのパスを興梠がスルーしてその背後の杉本に付け、杉本が右サイドを疾走する達也へ展開→達也クロスを汰木ヘッド。

・そして浦和のサイド攻撃がついに実ったのが45分。宇賀神のサイドチェンジから福島がどフリーでクロス→杉本ヘッドが炸裂!! 杉本は細かく動き直して相手の視界から消えるというFWらしい動きをしていて実に頼もしい。というかCB韓はボールウォッチャーになって肝心なところで杉本を見ていないという残念さでしたが(苦笑)。早川監督は浦和のサイドチェンジに対して守備ブロックのスライドが間に合わずにフリーでクロスを入れられるのはやむを得ないとしても、中でマークを掴めないのが問題とお嘆きの様子。

・リカは後半頭から岩波→槙野、金子→阿部と2枚替え。前者は疲労を考慮して、後者は故障明け同士という試合展開とは無関係の当初予定通りの交代でしょう。

・浦和はなおもボールをしっかり握って攻勢。48分敦樹の縦パスの跳ね返りを宇賀神が最前線で粘りに粘ってキープしたところから興梠シュートも六反セーブ。49分CKからの流れで左サイドから槙野クロス→興梠ヘッドも手塚と競り合って枠外。

・そして浦和の追加点はまたしてもサイド攻撃から。57分福島のクロスは興梠に合わせようとしたようですが、興梠には合わずに逆サイドへ。拾った達也はすかさずクロス→杉本ヘッドとやや偶発的な要素を含みながらも横浜FC守備陣を見事に左右に揺さぶっての素晴らしいゴールでした。

・70分引いてボールを受けた杉本が汰木に縦パス→左サイドに展開して福島クロス→杉本ヘッドで追加点のチャンスがありましたが、無情にもシュートはバーの上に。

・浦和は72分ロングボールを槙野がヘッドへ跳ね返したものの、それがマギーニョへのプレゼントパスになってしまう場面があるなど致命傷になりかねないミスが散見された上に、右SHマギーニョには最後まで悩まされ続けて82分にはボックス内から際どいシュートを撃たれてヒヤリ。そのピンチを招く契機となった福島は84分とうとう足を攣ってしまい、80分にFWへ投入したはずの明本を左SBへ回して手当てせざるを得なくなりました。

・89分にはバックパスを受けた彩艶の縦パスが相手に渡ってしまう場面もありましたが、残念ながら横浜FCは浦和の数々のやらかしに付け込み、傷口を広げるだけの力なし。それどころか横浜FCもミスが多く、浦和は途中投入の涼太郎が積極的に追加点を狙いに行くものの、こちらも決めきれずと最後の最後まで落ち着きがない試合展開で試合終了。

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《総評》

・ルヴァン杯グループステージ第3節にしてようやく初勝利。浦和が入ったC組は今季ここまでのリーグ戦の順位で最上位なのが10位の浦和で、明らかに頭一つ実力が抜けているクラブがいないという「低レベルの死のグループ」のせいか、一つ勝っただけで一気に2位に浮上。

・リカはルヴァン杯タイトル奪回を至上命題とされてはいないようで、明らかに控え組のテストの場として割り切っている臭いのですが、それでも第3節で負けてしまうと早々とルヴァン杯は消化試合と化してしまい、「真剣勝負でのテスト」という意味合いが薄れてしまいがちなのでこの試合の勝利は有意義だと思います。しかも「内容はともかく、とりあえず勝った」のではなく、狙い通りの形=ボールをしっかり握ってからのクロス攻撃連発で得点を奪っての勝利でしたからリカもそれなりに満足でしょう。

・そしてリカがこの試合内容にどこまで満足したかは、中3日で控える大分戦でのベンチ入りメンバーに反映されることでしょう。その辺は非常に判りやすい監督です。

・ルヴァン杯はリーグ戦で出番のない選手の出来不出来を見るのが楽しみの大半なので、その辺は「選手評等」に譲ります。

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《選手評等》

・ユース在籍ながらもついにトップチームデビューを果たした工藤。工藤は失点後の「魔の10分」こそドツボでしたが、いつまでも失敗をズルズル引きずらずに給水タイムを契機にスパっとメンタルを立て直すのに成功。若き日のGK西部とかGK加藤とか一つの失敗が連鎖的に失敗を生んでしまう例を見てきただけに、こういうメンタルの切り替えが出来るのはプロ向きだと思いました。リカもその辺を評価したのか、工藤を前半だけでお役御免とせずに我慢して90分間起用。

・2点目の契機は工藤から汰木への縦パスから。工藤は前半から盛んに前線へのズバッと縦パスに何度もトライしてて、それが見事に2点目に繋がりました。ああいう縦パスを入れる能力は槙野にも岩波にもない。守備がまだまだなのは見ての通りでリーグ戦で使うには程遠い感じですが、リカ好みのCBなのはよく判り、藤原を押しのけてベンチ入りしているのも納得。

・逆にルヴァン杯初戦で負傷という不運もあって工藤に追い抜かれた藤原は悔しいだろうなぁ。でも巡って来たチャンスを一発で活かすかどうかでその後の人生が大きく変わってしまうのがプロの世界。

・エリートリーグ水戸戦ではIHで起用された汰木。この試合でも基本左SHながら攻撃時には随分中に絞った位置にいて、2点目は汰木→福島のフリックで得点に関与。70分福島クロス→杉本ヘッドの決定機でも、その前に汰木が絞った位置から福島に展開。あんまり得意ではないことをなんとかこなそうとしている辺りは好感が持てて、それがスタメンから外れた涼太郎や大久保との差になったのかも。惜しむらくはIHで本格起用するにはシュート意識が低くて、かつ精度もないけど、リカのやってほしいことをやろうとはしている。リーグ戦でベンチ入り出来るくらいの評価はされたかな?

・「魔の10分間」で好セーブ連発で、個人的には文句なしのMOM彩艶。でも神がかったセーブもさることながら、CBをヘルプすべくビルドアップに加わる際に恐ろしく高い位置に出てくるのが目を惹きました。横浜MのGKとか、フィンク時代の神戸でよく見られた光景。こういうのもリカ好みのはずで、何かの拍子に西川を抜いてしまうかも。

・汰木とは対照的に終始サイドに張りっぱなしの達也。チーム戦術的にそれで可とされているのでしょうが、「田中達也」という名前は「全力で空回りする」強力な因子でも埋め込まれているんかなぁ・・・そういう悪いところが先代にそっくりでした(つД`)

・興梠は「ローストチキン屋がピッチで徘徊しているだけ」の状態からなんとか脱してだいぶ動けるようになってきましたが、まだ得点感覚がが戻らない様子。この試合も何度か決定機がありましたが、いずれも決まらず。ただあまり機能した試しがない興梠&杉本の2トップに「相互にスルーをかませる」など連携らしきものがチラチラし始めたのは好材料。

・久しぶり出場の金子&阿部。どちらも試運転の域を出ませんでしたが、試合感という意味では金子より阿部のほうがヤバかった気が。でも阿部の場合は年齢が年齢なので故障なりコンディション不良なりで長期離脱してしまう可能性があったので、とりあえず試合に出られるまで回復したことで良しとすべきかも。

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---興梠--杉本---
汰木--------達也
---敦樹--金子---
福島-工藤-岩波-宇賀神
-----彩艶-----

(得点)
45分 杉本
57分 杉本

(交代)
HT 岩波→槙野
HT 金子→阿部
74分 汰木→伊藤涼
80分 興梠→明本
84分 福島→大久保(足が攣ったため。明本が左SB、大久保がFWへ)


---クレーベ--伊藤---
杉本-------マギーニョ
---手塚--安永---
高木-韓---高橋-岩武
-----六反-----

(得点)
14分 クレーベ

(交代)
65分 手塚→瀬古
76分 高木→武田
76分 クレーベ→ジャーメイン
86分 杉本→中塩(故障による交代)

 

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2021.04.21

小作 甲府駅前店@甲府 ~ 豚肉ほうとう

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 甲府駅南口から駅前の通りを南へ進んですぐ。当初予定していた店が、コロナ禍をうけてまさかの中休み中というアクシデントに見舞われ、夕方の中途半端な時間で開いている店も少ないので、毎度お馴染みのこちらへ転進した次第。

 早速「豚肉ほうとう(1400円)」を注文。

 一人客なので店右側のテーブル席へ案内されましたが、コロナ禍を受けて店中央にあった島式カウンターを壁際に寄せて馬鹿でかい縦長カウンターとして使用しているのにびっくり! 当然ながら座席数は半減してしまいますが、場所柄出張族と観光客で持っているような店のせいかコロナ禍のダメージがでかくて、席数を大幅に減らしてもなんら問題はないのでしょう。

 また卓上にあったはずの「ゆず七味」がなくなっていたり、メニューを大幅に減らしているのも気になりました。

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 ほうとうの最大の特徴は幅広かつ厚みのある麺。噛み応えが強いことは強いのですが、山本屋@名古屋の「味噌煮込みうどん」と違って生煮えと感じるほどはなく、「太麺でも固すぎず、煮込んでも柔らかくなりすぎない」という小作自慢の食感が楽しい一品です。

 そしてもう一つの特徴は具沢山なこと。しかも甘味たっぷりのカボチャなんて刻みが非常にでかい!! 一年で食べるカボチャの大半は「小作」で食べているカボチャではないと思われるくらい。また椎茸がやたら肉厚だったり、ニンジンも厚めだったり。里芋も目立ちます。そして山菜もたっぷり。他に白菜、刻みネギなど。昔はちょっと青臭いじゃが芋も入っていたような・・・ でも相変わらず晩飯には多すぎるボリュームです。

 空いているのが幸いしてか、いつもよりしっかり煮込んでいたようで麺は以前より心持ち柔らかめ。混んでいると煮込みが甘くて汁のコクがイマイチと思える時もありましたが、この日はそんな物足りなさも感じず大満足。暇なので一品一品丁寧に作っているのかも。

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2021.04.20

ハルピンラーメン 下諏訪町役場前店@下諏訪

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 長野県諏訪エリアのローカルラーメンチェーン「ハルピンラーメン」。本店は諏訪インター近くにあって車が無いと行きづらいので、下諏訪駅に近い下諏訪町役場前店を往訪。下諏訪の温泉街や諏訪大社とは真逆の中央本線の南側にあり、店名通り下諏訪町役場の斜向かいにあります。

 店に到着したところ、店内に待ち客4。その後も入れ替わり立ち代わり客がやって来て、退店時には待ち客6と大盛況。テーブル席の空き待ちをしている二人客、三人客をすっ飛ばして、一人客を先に空いているカウンターへ案内するような運用をしていないみたいなので、一人客でも結構待たされました。

 券売機はなく、着席してメニューを見て基本の「ハルピンラーメン(税別690円)」を注文。ランチタイムは小ライス無料サービス付き。後払い。

 メニューは他に担々麺、つけ麺など。また最近「生姜たれこくラーメン」というのを始めた模様。

 店内は横長カウンター7席と4人卓×4。卓上には酢、ラー油、醤油、醤油たれ、コショウ。

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 スープを店では「味噌でも醤油でもない唯一無二の味」と謳っていますが、どちらかと言えば味噌寄り。但し、味噌ではなく出汁由来っぽい甘味を強く感じるので味噌ラーメンっぽくはなく、おまけにデフォルトでピリ辛なので「唯一無二の味」というのは判らなくもありません。幾種もの食材とニンニクを特製醤油に4年間漬け込んだ「寝かせダレ」が秘訣だそうで。なお店内の貼り紙によるとその寝かせダレは本店とそれ以外の店ではちょっと違うようです。

 卓上には濃い味好みの方のために醤油たれが置いてありましたが、デフォルトでそんなに薄味とは思わず。

 麺は細めの縮れ麺。見た目はスープに対して少々頼りないものの全くスープに負けておらず、最後までちゃんとコシを保っていました。

 具は薄いチャーシュー、メンマ、モヤシ、刻みネギ、海苔。

 なお帰りがけに「タレは底に沈みやすいので、底から麺を持ち上げて絡ませるように食べるべし」との趣旨の貼り紙があることに気づきましたが、時すでに遅し。でも自然体で食べていても旨さ十分、地元で大人気なのも納得の一杯でした。

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欧風煮込み牛すじカレー@マイカリー食堂

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 松屋系列のカレー専門店「マイカリー食堂」で、2021年4月13日より発売中の「欧風煮込み牛すじカレー(690円)」を大盛(+100円)で試食。マイカリー食堂は先月「クリームソースのチーズキーマカレー」を期間限定発売したばかりですが、松屋同様こちらも商品企画力・開発力が上がって来たのかな?

 マイカリー食堂は松屋や松のやとは違って、新商品投入時のライス大盛無料サービスをやっていないのが残念。また松屋のカレーと違ってマイカリー食堂はデフォルトで味噌汁がつかないのは全然問題ないのですが、サラダも付かないのはちょっと寂しい気も。その反面辛さが5段階で選べるのはカレー専門店らしいところで、今回は「3辛(特辛)」にしてみました。

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 「14種類の香辛料と赤ワインを使用しマイルドで上品に仕上げた欧風カレーと柔らかく煮込まれた牛すじの相性は抜群。カレーのスパイシーさの中にほのかに甘いトロトロ牛すじが絶品で、牛すじのコラーゲンが溶け出したカレーソースは、豊かなコクを感じられる力強くも濃厚な仕上がりです。さらに、ホクホクのじゃがいもとニンジンがごろっと入った素材本来の甘味と奥深さも伝わる逸品となっております。」というのがマイカリー食堂のウリ文句。

 値段が値段なのでカレーの中に牛すじが申し訳ばかりに入っているだけだろうとタカを括っていたのですが、意外や意外カレーの中に牛すじがゴロゴロ!! じゃがいもやニンジンも大きめにカットしてゴロゴロ感の演出に一役。松屋なら間違いなく「ごろごろ煮込み牛すじカレー」という商品名にしたのではないかと思えるくらい。でもマイカリー食堂はカレー専門店なのでその辺ちょっと照れがあるのかも。

 ただいくらなんでも「トロトロ牛すじ」というのは言い過ぎ。すじっぽく感じない程度にしっかり煮込まれているというのがより正鵠かな。

 カレー自体はいかにも欧風らしく旨味やコク深さで押すタイプ。このタイプだとあまり辛くするとバランスが良くないと気付くも時すでに遅し。2辛で十分でした。

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2021.04.19

岐阜タンメン 今伊勢店@石刀(愛知県一宮市)

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 岐阜県や愛知県に店舗展開し、幅広い層からの人気を誇る「岐阜タンメン」。かなり前にケンミンショーで紹介されたのを契機に試食してみました。

 如何せん田舎のチェーン店なので車が無いと行きづらい店が多く、往訪したのは駅から徒歩圏内にある今伊勢店。愛知県一宮市にある名鉄名古屋本線石刀駅という各駅停車しか停まらない小駅から徒歩5分足らずのところにありますが、駅出口そばの踏切を渡った先にあり、しかもその踏切が名鉄&JR計4本もの線路を渡るという半ば「開かずの踏切」で、歩いている時間よりも踏切待ちしている時間のほうが長いかも。先客4、後客ゼロ。

 メニューは非常にシンプルで、麺類メニューは「岐阜タンメン」しかなく、注文は、
①単品かセットを選ぶ
②辛さを選ぶ
③トッピングを選ぶ
ただそれだけです。券売機はなく、着席すると店員が伝票をもってやってきます。後払い。

 辛さのレベルは、
・辛さなし:全く辛くない。初めはこれから
・1辛:素材の甘みをひきたてる辛さ
・2辛:口の中がピリピリ、ちょい辛
・3辛:汗だらだら。目が覚める
・4辛:内蔵ドキドキ。口から火がでそう
・5辛:足ガクガク。明日まで覚悟
の5段階。但し3辛以上は別料金。

 今回は一番人気の「半チャンセット(960円)」を2辛で。「トッピングはどうしますか?」と聞かれましたが、何がしかトッピングを付けるのが普通なのかなぁ? なお岐阜タンメン単体だと780円。

 店は横長カウンター7席と4人卓×2。卓上には酢もやしのみ。厨房がゆったりしているためか、外観の割には座席数が少ない店です。水セルフで、しかも入り口近くに給水器が置いてあるだけですが、コップが馬鹿でかいのが特徴。何度も水を汲みに行かなくても良いようにとの考えなのかな?

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 配膳時に強烈なニンニク臭ががが!!! スープは「豚肉、白菜、キャベツ、にんにくから旨みを抽出し、塩だしのスープと合わせた」とのことで、辛さはもっぱら上にちょこんと乗っている辛味タレで調整しているようで、スープ自体は全く辛くありません。そして辛味タレを溶かしても正直ピリ辛にすら至らず、少々拍子抜け。

 それは別に構わないのですが、塩ダレがきつすぎてかなりしょっぱいのは困りもの。「豚肉と野菜からくる甘味」なんてほとんど判らずじまい。辛さではなく、しょっぱさゆえにデカいコップが役に立つとは・・・

 このままでは塩気が強すぎて食べづらいので、途中から卓上の酢もやしを大量に投入。酢もやしといっても酢はわずかに効いているだけで、ほぼ茹でもやし。これでこれでぐっと食べやすくなりました。

 麺は細めストレートタイプ。「福岡県の老舗製麺所にパツパツとした歯切れの良さが特徴の低加水平打ち細麺」とのこと。見た目は頼りないものの、デフォルトでもスープに負けてる感じはせず、終盤までコシをしっかり保っていました。先客の様子を見ていると「バリカタ」など硬さの調整も受け付けているようです。また替玉があるのも特徴。

 具はキャベツ、白菜と豚バラの細切れなど。値段の割にはちょっとしょぼいかなぁ・・・

 チャーハンは写真を撮る前にれんげでうっかり崩してしまう失態を犯してしまいました(苦笑)。こちらはタンメンとは対照的に割と薄味。

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【DAZN観戦記】21年第10節:C大阪 1-0 浦和 ~ シュート数も決定機も増えたことを前向きに捉えるべきか

 公式記録シュート数2本で勝ってしまう試合もあれば、数多の決定機を一つも決められずにセットプレー一発で負けてしまう試合もある。これまでボールを支配しているだけで決定機が少なかった浦和もそれなりに前進していることが伺えた悔しい敗戦でした。

《スタメン》

・浦和は前節から中6日なのに対し、C大阪は中3日とコンディションでは浦和が有利。

・浦和は前節負傷退場した武田に代え、前節コンディション不良でベンチスタートだった柴戸をスタメン起用。達也がリーグ戦では第6節川崎戦以来久しぶりにベンチ入り。先週末のエリートリーグ水戸戦でアピール出来たのは達也だけだったのかな?

・一方C大阪は前節と全く同じスタメン。なおC大阪は坂元、原川、高木が故障離脱中。

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《試合展開》

・浦和の基本フォーメーションは柴戸アンカーで敦樹がIHに入った4-1-4-1と思われましたが、敦樹は柴戸と同じくらいの高さに並んでいることも多くて実質4-2-3-1に近いかも。まぁこの辺は数字遊びみたいなものなのであまり拘らない方向で。

・C大阪の布陣はいつもの4-4-2でしたが、前節徳島相手にホームで全く良いところなく敗れたことを受けて多少修正した模様。具体的には徳島戦では盛んに中途半端な前プレを仕掛けて悉く交わされ、大久保がイライラを募らせるだけに終わったことを反省してか、今節は前から追ってくる場面は激減し、しっかり守備ブロックを作って待ち構える方針に切り替えたように見受けられました。

・それゆえボールは立ち上がりから浦和がほぼ一方的に支配。序盤は山中のクロスが武藤に惜しくも合わなかったり、右サイド奥深くに侵入した関根のマイナスの折り返しがこれまた惜しくも合わなかったりとサイドから何度も良い形を作っていました。

・時間の経過と共に人数をかけて中央突破を試みる場面が増え始めたが、これまたC大阪の守備ブロックを崩しきれない場面だらけで実にもどかしい。麻雀で言えば「イーシャンテン」だらけ。ミシャ期の「KLMが繋がった!!!」みたいなスカッとする鮮やかな崩しには程遠く、この辺は練度の問題なのか、あるいは練度を増してもどうにもならない個人能力の問題なのか。

・シュートも相手にブロックされてしまう場面が多く、何だかんだと前半の浦和の決定機らしい決定機は45分小泉がアーク付近から切り返して放った一発だけかなぁ。でも、浦和の決定機は多くはないもののC大阪に何もやらせていなかったのも確かで、パーフェクトにはほど遠いがネガティブな要素は少ないという内容で試合は折り返しに。

・ロティーナが去ったC大阪はビルドアップ能力がガタ落ちなので、浦和の素早い攻守の切り替え&前プレに抗しきれず。やむなく早めに2トップへボールを入れる場面が目立ちましたが、そこは浦和両CBが難なく応対。C大阪のチャンスは藤田のロングスローを含むセットプレーか、浦和の凡ミスを突いたカウンターか、まぐれ当たりの一発しかなさげでした。

・リカは後半頭から敦樹に代えて興梠を投入して4-4-2に布陣を変更。試合後リカは「(前半は)ゴール前まで行けていましたけれども、最後のところで一つひとつがズレてしまいました」と見て、「少しリスクを冒して中盤の選手を外し、前線の選手を入れてゴール前での違いを作れる状況を狙って、交代も含めて行いました」と交代の狙いを明かしています。

・一方クルピなんと清武→山田、西川→中島と両SHを一挙に交代。こちらは「2人を投入した理由は、前への勢いをつけたかったからです。前半はフィニッシュまでいけておらず、勢いをつけたいと思いました」「清武選手に関しては、守備での強度が少し足りなかったこともあります。2人を投入した意図は、前にも後ろにも守備で戻れることもありました」とのこと。でもC大阪ではダントツに格が違う清武、しかも特に悪くは見えなかった清武を前半限りで外してしまうのには心底驚きました。下げるなら何の役にも立っていない大久保だろうに(苦笑)。

・リカが「ゴール前での違いを見せろ!!」とばかりに送り出した興梠の効果はてきめんで、後半立ち上がりはハッスルタイムとばかりに浦和が決定機を量産。49分小泉スルーパス→明本を皮切りに、51分槙野サイドチェンジ→関根単騎ボックス突入でシュート、56分カウンターから山中クロス→武藤(わずかにオフサイド)と良い形を作るもののいずれも決まらず。

・但し、興梠投入は良いことばかりではなく、興梠のコンディションが依然良くないのか浦和は前半とは一転して前プレがハマらなくなり、試合はややオープンな展開に。C大阪も2枚替え効果が表れてか、前半よりは明らかに前からのプレッシャーがきつくなり、65分浦和が自陣深い位置でボールを失ったことを契機に豊川のミドルシュートを浴びてヒヤリ。

・そのシュートこそ西川が防ぎましたが、結果的に決勝点になったのはそこで与えたCKから。ゴール前でパチンコ状態になった後のこぼれ玉を拾った丸橋のシュートがわずかに西に当たって軌道が変わったのが災いしてか、ゴールをカバーしていた岩波はクリアできず。丸橋には西と山中が詰めていてシュートコースなんて無きに等しく、運が悪かったとしか言いようがない失点でした。

・不運な形で失点したものの浦和はなおも決定機を量産。68分ボックス内で関根&武藤による壁パス突破、69分右サイドに抜け出した武藤がどフリーでクロス→興梠ヘッド、80分小泉から右サイドへ大きく振ってから西がクロス→関根ヘッドと良い形を作りに作りましたが、いずれも決まらず。

・その一方、オープンな展開はより一層顕著になり、77分には最前線で興梠がボールを収めきれなかったところからカウンターを食らって大久保クロス→中島でヒヤリ。

・コンディションが良いはずの浦和に疲労感が漂い始める中で、リカは84分になってようやく杉本を投入したが、これが全く役に立たず。最後に槙野を上げてパワープレーを試みるもロクにシュートすら撃てずに試合終了。杉本はポストプレーも満足にこなせず、試合終了間際にはボールロストから相手に決定的なカウンターチャンスを許してしまうテイタラク。

・7分もあったAT。小泉が得た敵陣でのFKに最後の望みを託そうと誰もが思っていたところで、小泉がなぜか独り合点なクイックリスタートをしてしまって試合終了。最後の最後までなんだかなぁ・・・

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《総評》

・内容的には負けて当然の試合ではなく、むしろ勝つ可能性のほうが高いくらいでしたが、あれだけ決定機を外しに外し、逆に懸念されたセットプレーで一発くらうとこうなってしまうのは「サッカーあるある」で仕方ないでしょう。

・クルピも「僕たちが勝利できたことは運が良かったこともあると思います」と認め、GKキム・ジンヒョンにいたっては「今日の終盤の守り方で良かったところは?」と聞かれて、「特にはないですね。(相手の決定力不足で)助かった部分もあります。CB、SBの動きも含めて修正しないといけないことも多くあります。今日に関しては運が良かったというか、そういう部分もあったと思います。」と率直に語っています。

・押し込まれる時間帯は長いが、最後の最後はやらせないロティーナ流の堅陣にはほど遠く、わずかにその残り香が漂っているだけ。浦和に山のように決定機を作られた以上、ジンヒョンの感想は謙遜でもなんでもなく、額面通りでしょう。

・ボールを支配している割にはシュート数が少なく、当然ながら決定機は僅少でお馴染みの今年の浦和ですが、この試合は珍しく二けた(12本)のシュートを放ち、しかも相手のシュート数(11本)を上回っています。決定機も山のように作りましたし、その上終盤カウンターを食らいまくるまではほとんど相手に何もやらせていなかったのですから、ここまでの9節と比べ内容は前進していると前向きに評価してもいいくらい。

・とはいえ、その数多の決定機を一つも決められずに敗戦。リカは「そういう決定的なところを最後に決められるかどうかです。逆に言うと、それを決められると、また違った展開になってくると思います。その質を今後さらに上げていければと思っています」と語っていますが、その質は練習を重ねてゆけば上がるものなのか。選手の個人能力に上限があって、練習したところでどうにもならないものなのか。

・この辺は試合を重ねないと判然としませんが、この試合を見るとチャンスはアホほど作るけれども決める人がいないという意味で、昨年までの大分みたいなのが今年の浦和の到達点になってしまうのかもという気が少々。興梠のコンディションが上がれば一気に解消されるのかもしれませんし、ユンカーが起爆剤になってくれるのかもしれませんが・・・ 昔は前目の個人能力だけで点を取っていた浦和が、今や前目のタレント不足に泣くようになるとはなぁ(遠い目)。

・そしてまたしても自分より上位のチームには勝てないという「中位チームあるある」の結果となってしまいましたが、自分より上位チームでもFC東京とC大阪には内容で上回っていたのも確か。共にビルドアップが上手くないチームなので、浦和が内容で上回ったのは偶然ではないでしょう、たぶん。ビルドアップが上手い徳島相手に大苦戦したことの裏返し。上位に行くには内容で上回っている試合を勝ち切らないと。でも、勝ち切るにはいかにも火力不足。

・火力不足が顕著すぎるので、やむなく万全には程遠い興梠を投入。清水戦といい、この試合といい、満足に動けない興梠を投入すると守備が怪しくなり、それまで何も出来なかった相手が息を吹き返す辺りは似ています。ただ清水戦と違ってこの試合は興梠投入後に決定機量産に成功しているので収支は合っており、これまた積極的に評価して良いでしょう。

・考えれば考えるほど前向きな評価しかできない試合でしたが、負けは負け。こういう試合を落とすから上位に行けないんだよなぁ・・・同じ話を繰り返す老人の如く。

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《選手評等》

・小泉の走行距離はチーム最長の12.763km。小泉は明本や柴戸のようなスタミナ無尽蔵系ではなく、むしろ終盤急速に消耗してしまうタイプ。ゆえに途中交代を命ぜられることがしばしばでしたが、運悪く金子と阿部が同時期に離脱しているので、ヘロヘロの小泉を代えるに代えられないのは辛かったかと。小泉はああいうプレースタイルなので、終盤はどうしてもプレー精度なり頭の回転なりが落ちてしまい、最後の不可解なクリックリスタートに繋がったのかも。

・ビハインドになってから投入されたのはなんと杉本だけで汰木も達也も出番なし。共にスペースが無い中で投入しても意味がないとの判断なのか、そもそもリカの信頼がガタ落ちなのか。いずれにしても浦和の駒不足を実感。

・試合に微妙な影響を及ぼしたかもしれなかったのが2度にわたるVARチェック。どちらもボックス内でのハンドを巡ってのものですが、DAZNで見ている限りはどちらもおよそハンドを取られそうにないものなのに、西村主審はご丁寧にオンフィールドレビューまでやって延々と試合が中断し、結果は当初判定通りお咎めなし。うーーん、VARの運営はまだまだ改善の余地大ですなぁ・・・ 長い中断の間でも西川や槙野は集中を切らさぬように何度も声を出してはいましたが。

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-----武藤-----
明本-敦樹--小泉-関根
-----柴戸-----
山中-槙野--岩波--西
-----西川-----

(交代)
HT 伊藤敦→興梠
84分 武藤→杉本

---豊川--大久保--
清武--------西川
---藤田--奥埜---
丸橋-西尾-進藤-松田陸
-----ジンヒョン----

(得点)
66分 丸橋

(交代)
HT 清武→山田
HT 西川→中島
82分 大久保→加藤
87分 豊川→松本

※写真は試合に一切関係ありません。

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2021.04.18

あんかけ太郎 長者町店@伏見 ~ 台湾スパ

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 地下鉄東山線伏見駅東口を出て長者町繊維街を北へ。東京で言えば馬喰町のような性格のエリアなのかもしれませんが、馬喰町よりはかなり飲食店多め。名古屋名物「あんかけスパゲティ」のチェーン店です。

 店に到着した時には店外に3人待ち客がいましたが、街の性格もあってか客はオッサンだらけなので回転は頗る良く、すぐに着席。その後もひっきりなりにオッサンがやってきます。

 今回のお目当ては台湾ラーメンでお馴染みのピリ辛ミンチ&あんかけスパゲティの名古屋めしのコラボレーションが楽しめる「台湾スパ」。あんかけスパゲティはオッサン仕様なのでどの店に行っても量がやたら多く、1.5人前超とされる400gの「レギュラー(900円)」で十分。

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 最初にスープが出てきますが、次から次へとやってくるオッサンの注文を見越して麺を茹で置き、炒め置きしてあるのか、スープを愉しむまもなくあっという間に出てきます。あんの面積が非常に広いのに驚かされます。

 具はニラ、ひき肉、もやしといったところで、残念ながら台湾ラーメンの一大特徴をなすニンニクは見当たらず。また一応ピリ辛ですが、台湾ラーメンの辛さには程多く、総じて物足りないかと。そしてあんを炒めたパスタに絡めに絡めながら一気に食べ終わると底に大量の脂が残り、紛れもなくオッサンの食い物であることを実感。

 これはこれで一興ですが、一回で十分。

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2021.04.17

ほたてとあさりのちゃんぽん@リンガーハット

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 リンガーハットが2021年4月12日から春季限定で販売中の「ほたてとあさりのちゃんぽん(890円)」を試食。

 リンガーハットでは従来から春の季節商品として旬の「あさり」と国産の「あおさ」をふんだんに使用した「あさりたっぷりちゃんぽん」を販売していましたが、今年は新たに青森県の陸奥湾で獲れたほたてを加えてパワーアップしたとのこと。

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 「たっぷりのほたてとあさりは注文ごとにバターで焼き、香ばしさと旨味を引き出しました。」「ほたての焼いた面はカリっと香ばしく、身はジューシーで甘みがあるのが特徴です。あさりとバターの相性も抜群です! 野菜と貝類の旨味がスープに溶け込み、三重県産のあおさをトッピングすることで磯の香りも楽しめます。」というのがリンガーハットのウリ文句。

 磯の香りが楽しめるどころか、滅茶苦茶磯臭い!! 海産物たっぷり系のちゃんぽんでもここまで磯臭いものはまずお目にかかれませんから、良くも悪くもリンガーハットの商品コンセプトを尖った感じで表現した一品だと思います。

 ただあおさはどこにも見当たらず、フードコート店にありがちな雑な仕事による入れ忘れなのかな?と思ったのですが、終盤になって底の方に固まっているのを発見。うーん、これはこれで雑すぎる仕事・・・ でも磯臭さの主因はあおさではなく、専らあさりとほたてから来ることが判明。

 あさり一個一個は心持ち小さめな気がしますが、その代わりに量はたっぷり。また殻から身が外れているのがやたら目立ちます。一方ほたての「カリっとした香ばしさ」なんて全く感じられず、焼きを入れているとはとても思えないのですが「ジューシーで甘みがある」というのは形容として外れてはおらず、これはこれで一興。あとはキャベツ、もやし、ニンジン、きくらげ、水菜等々お馴染みの具材がたっぷり。

 野菜と貝類の旨味がスープに溶け込んで、プレーンな「長崎ちゃんぽん」のスープよりあっさりした味わいでいかにも美味そうなのでが、リンガーハットのちゃんぽんは非常に塩分が高いのでぐっと我慢。実際食後の渇水感は相当きついです。

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石川亭@大手町 ~ (豚骨醤油)らーめん

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 鎌倉橋交差点の北西。最寄り駅は大手町ですが、鎌倉橋の北ともなると完全に神田のオフィス街然としていて、小さめのビル群の狭間に飲食店がぽつぽつと並んでいます。先客1、後客8。

 券売機はなく、メニューを一瞥して「らーめん・大盛り(800円)」を注文。普通盛(700円)だと160g、大盛は240g。ランチサービスなし。

 メニューはらーめんと特製らーめんだけと非常にシンプルで、ご飯ものも白ご飯があるだけ。

 店内はL字型カウンター5席と壁沿いに縦長カウンター8席。4人卓×1。卓上にはおろしニンニク、豆板醤、おろし生姜、ブラックペッパー、チャーシューだれ。希望すればバルサミコ酢ももらえるようです。さらに白菜のお新香も用意。

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 ルックスからはやや意外なことに、スープの味わいは限りなく家系っぽい豚骨醤油。もっとも近くの「わいず」のような味が濃すぎるハードパンチャーではなく、かなりライト寄り。個人的にはハードパンチャーよりは好みですが、やはりバランスの取り方が難しいのか、これはこれでやや物足りないように思え、途中で卓上のおろしニンニクと豆板醤を投入してちょうどいい塩梅に。

 麺はストレートの中太麺でつるっとした口当たり。一般的な家系の麺よりやや細いというか薄いかな? またデフォルトでもやや硬めなのも特徴。

 チャーシューは薄くて柔らかいタイプ。他にほうれん草、海苔、刻みネギ。

 もうちょっと神田駅寄りになるとラーメン屋だらけになりますが、この界隈はラーメン屋は少ないので重宝されるかも。

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2021.04.16

こごめの湯@湯河原

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 JR東海道線湯河原駅より奥湯河原行or不動滝行バスで「公園入口」バス停下車。バス停から徒歩3分程度と近いことは近いのですが、行きは川を渡った後にとんでもない急坂を登らざるを得ないのが難。

 また町営で、しかもタオル付でもないのに入浴料金が1100円もする(但し、Webで100円割引券あり)上に、脱衣所のロッカーも有料(100円)と総じて割高感は否めず。

 ただ昭和63年に出来た古い施設の割にはロッカーに傷みが目立つくらいで、あまり古さを感じないあたりはよほどメンテナンスに努力しているのでしょう。

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 風呂は地下。内湯は大小の石風呂がありますが、泉質どころか湯温も大差なさげでややぬるめ。泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉ですが、加水・加温・循環ろ過・塩素系薬剤と4拍子揃っているせいか、湯にこれといった特徴なし。

 L字型に配されたカランは9つ。シャンプー&ボディーソープ設置。

 岩風呂風の露天風呂はほぼ全部覆いがかかっていて木漏れ日が射す程度。内湯よりさらにぬるめ。

 二階に休憩室。あまり広くはありませんが、空いていれば静かな空間に外光が柔らかく差し込み、かつ眺望も良くて日帰り温泉施設としてはかなりのレベル。また一階ロビーのソファーでくつろぐも良し。また軽食もいただけるようです。

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2021.04.15

にこり@湯河原 ~ 中華そば

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 JR東海道線湯河原駅から駅前の通りを東へ。坂を下って徒歩10分程度。湯河原郵便局の先。湯河原の超人気店「飯田商店」の姉妹店ですが、夕方の暇な時間帯だったせいもあってか先客ゼロ、後客2と閑散。

 券売機はなく、メニュー先頭の「中華そば(830円)」を注文。後払い。

 メニューは他に背脂中華そば、つけそば等。さらに往訪時は期間限定で背脂煮干しそばなども用意。

 店内はカウンター3+4席と6人卓×3、4人卓×3、さらにテラスに4人卓×2。いかにも観光地っぽい店構え&内装ですが、全敗にかなりゆったりしています。卓上に調味料類はなし。

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 スープは「たくさんの食材(鶏ガラ、鶏肉、昆布、干ししいたけ、焼アゴ、煮干し、かつお節、さば節、野菜など)で作った」とのことで、見た目通りに脂っ気を全く感じない、心持ち甘目ながらも総じて無化調らしいあっさりすっきりした味わい。かえしが妙な邪魔をせず、出汁の旨みにぐいぐい引き寄せられます。

 麺は自家製の手もみ薄めの縮れ麺。水気が多そうなつるつるピロピロした口当たりで、スープの絡み、持ち上げも抜群。

 チャーシューは薄くて柔らか。メンマが筋っぽいのが惜しまれます。他に海苔、刻みネギ。

 「毎日でも食べられる、身体に優しい”しあわせ中華そば”を目指しています。」という言葉通りの珠玉の一杯。そんなラーメン屋が毎日は来ない観光地にあるというのは皮肉なものです。

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やきそば牛丼@すき家

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 すき家が2021年4月7日から期間限定で発売中の「やきそば牛丼(500円)」を試食。

 「やきそば牛丼」は「映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園」の公開を記念し、劇中に登場する「やきそばパン」をモチーフにした期間限定の復活商品だそうで。「スパイスを利かせた香り立つすき家特製ソースで調理したやきそばが、牛肉の甘みや旨みと相性抜群で、食欲を掻き立てます。」というのがすき家のウリ文句。青海苔は小袋で別添。紅生姜はもちろん卓上のものをトッピング。

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 牛丼の上に何かを乗せるってすき家の商品開発の基本中の基本ですが、まさかそれ自体で主食になりうる焼きそばを乗せるとは!! しかもポスターの弁当バージョンだとそうでもないのですが、丼だと表面にはほとんど焼きそばしか見えません!!

 個人的にはお好み焼きにご飯はさすがにどうかと常々思うものの、焼きそばにご飯は全く抵抗はありませんし、子供の頃は給食で焼きそばにコッペパンなんて大好物でした。

 でも牛丼はもちろん、焼きそば定食もありだとしても、それらを組み合わせた「やきそば牛丼」となるとさすがにあらゆる意味で過剰感は否めず。なか卯の「キーマカレー親子丼」みたいな異種格闘技感こそないものの、何なんだろうな、この過剰感は。まぁ明らかに炭水化物だらけ、脂だらけでカロリー過多なのはともかく、エジミウソンがいるのに高原を補強したような過剰感が漂うのは何なんだろう・・・ 高原と違って安いのが救いと言えば救いで、いかにも安くて腹一杯になれば何でもいいというニーズに目一杯応えた感じの商品でした。

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2021.04.14

キーマカレー親子丼@なか卯

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 「なか卯」が2021年4月13日より期間限定で販売中の「キーマカレー親子丼(590円)」を試食。なか卯でカレーを食べた記憶って全くありませんが、一応レギュラーメニューにカレーもあって全くの門外漢というわけではなさそうで。

 とにかく親子丼については抜群の実績を有するなか卯。今回新発売の「キーマカレー親子丼」は、「鶏肉と卵、出汁の旨みにやさしく包み込まれるような『親子丼』に、レッドペッパーを効かせたピリ辛なキーマカレーと、ニンニクの芽を合わせた新感覚の親子丼です。鶏挽肉で旨みを引き出したキーマカレーは、かつお削りぶし粉やココナッツミルクを加えることで和風の親子丼と相性抜群の味わいに仕上げました。スパイスの香りや程よいピリ辛さが口の中に広がり、やみつきになる一杯です。シャキシャキ食感のニンニクの芽と、やわらかい鶏肉と卵が織りなす食感のコントラストと一緒にお楽しみください。」というのがなか卯のウリ文句。

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 ポスターの写真でも判る通り、キーマカレーは親子丼全体を覆うほどたっぷりかかっているわけではないので、そもそもこれをどうやっていただくのが正解なのかなぁ?とりあえずカレーのかかっていないところから食べ始め「1994年の発売以来、特製の割り下とこだわり卵を使用し、一食一食店舗で手作りしている」なか卯自慢の親子丼のオリジナルの味わいを堪能した後、キーマカレーがかかっているところを食べ進みました。

 言い換えればキーマカレーを味変アイテムとして活用してみましたが、これだと味変アイテムとしてはキーマカレーの個性&自己主張が強すぎて親子丼の出汁の旨味なり甘さなりがすっかりかき消され、限りなく「鶏肉入りのキーマカレーに、関西の奇習『生卵トッピング』」みたいな感じになっているような・・・ 

 とはいえなか卯が凝っただけあってキーマカレーと親子丼が喧嘩している印象は全くなく、これはこれで一興。でも再販されるかどうかは微妙・・・

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四川@上大井 ~ (小田原系)担々麺

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 JR御殿場線上大井駅から駅前の通りを国府津方面へ歩いて15分ほど。「小田原系担々麺」の源流と言われる人気店で、11時の開店20分前に店に到着したところ、店先のウェイティングリストに先客5。開店時までさらに20人くらいやって来ました!! 平日でも非常に混みあうようです。

 席に案内されて早速「坦々麺(900円」を注文。辛さはA(甘口)からD(スペシャル辛口)まで4段階選べるようなので、一般向けのBで。他の客はC(辛口)を注文する方が目立ちました。

 ここは担々麺専門店で、他につけ麺の担々麺や冷やし担々麺も用意。またテイクアウトにも受け付けているようです。

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 店内は2人卓×5と6人卓×2。但し時節柄6人卓も衝立で細かく仕切って事実上全席2人卓のような形で運営されていました。卓上には酢のみ。おしぼりサービスあり。出来上がりまでにチャーシューを食べている客もいましたが、みんな車で来ているのでビールが飲めないのね・・・でもビール無しでチャーシューだけ食べてるって不思議な感じ。

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 何といってもルックスが非常に奇怪!! スープの上に麺が浮いています。「沈まぬ太陽」ならぬ「沈まぬラーメン」。一応あんかけラーメンの範疇には入りますが、あんがかかってないところが無いどころか、スープとあん、そして大量のひき肉が混然一体となってもはやスープとは言い難い、とろみが強いスープどころかもはや「ゾル状の何か」に変質。麺はその「ゾル状の何か」の上に浮いている格好です。

 従ってまずは麺と「ゾル状の何か」をひたすらかき混ぜて一体感を出すところから。屋号が「四川」なので一般向けでも結構辛いと思いこんでいたのですが、意外にもBだとピリ辛にも程遠いレベルで拍子抜け。これだとCを頼む客が多いも納得。その代わりにニンニクが結構効いているので、Bだと坦々麺というよりはスタミナラーメンに近い感じかも。ただスタミナラーメンというにはニラがなくて、わずかに刻みネギが確認できる程度と具がシンプルにすぎるかな?

 麺は自家製の中太縮れ麺でややもっちりした食感。替え玉やライスを頼む客もいましたが、デフォルトでも量が少ないとは感じず。「ゾル状の何か」が麺に絡みまくってどんどんなくなってゆきますし、替え玉も直ぐには出来そうにないので、量的に物足りないなら大量のひき肉を活かすべくライスを注文したほうが良さげ。

 「ゾル状の何か」まで含めて一気に完食。店では酢を入れることを推奨してましたが、美味さの余り完全に失念レストラン。

 とにかくユニークな一杯。しかもユニークなだけでたいして美味くはないラーメンも数多ある中、ここのは味わいも上々。人気店でもおばちゃん達の接客もこなれてて心地よく、全く奢りも感じられず、文句なしの一杯でした。。

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2021.04.13

牛ホルモン味噌炒め定食@やよい軒

 「やよい軒」が2021年4月8日から期間限定で発売中の「牛ホルモン味噌炒め定食(860円)」を試食。「牛カルビ味噌炒め定食」「牛カルビ&ホルモン味噌炒め定食」も併売中。

 やよい軒では昨年7月に「牛カルビ&ホルモン焼定食(890円)」を試食済ですが、その売れ行きが良かったのか、若干目先を変えた上で再販に踏み切ったようです。最大の変更点は前回は醤油ダレベースで、今回は味噌ダレベースな点。いずれにしても 焼肉チェーン店ならともかく、松屋などの牛丼系も含めて定食チェーン店で好き嫌いがはっきり分かれるホルモンをおかずに取り入れた例は非常に少なく、やよい軒のチャレンジが実を結んだのは喜ばしいことです。

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 「あっさりして歯応えのあるシマチョウ、ヒモやホソと呼ばれるこってり柔らかい部位の2種の牛ホルモンとたっぷり野菜を、濃厚な味噌だれで炒めました。辛みが効いた豆板醤と甘い風味の甜面醤、深い味わいのXO醤、さらに黒豆を発酵させた風味豊かな豆鼓や香辛料を加えた味噌だれで炒めた牛ホルモンは、旨味があふれてごはんとの相性もぴったりです。」というのがやよい軒のウリ文句。

 前回はシマチョウだけだったのに対し、今回はカルビとの合い盛りを止めて牛ホルモンの「ヒモ」を加えたのが主たる変更点。また前回は焼き物の下にちゃんぽん麺が敷かれていましたが、いかにも増量剤然としていて評判が良くなかったのか、それも止めてしまいました。そのためぱっと見は量が少なく見えますが濃厚な甘辛味噌だれが効きまくりなので、味が濃いのでご飯が進みまくり、ご飯をお代わりしてちょど良いくらい。

 シマチョウはクニャクニャした弾力感が楽しいのですが、味わいはやや脂っぽく感じるくらいで割と淡白なので、これだけではビールのアテならともかくご飯のおかずとしてはやや厳しいかな。それゆえ全体の味付けをかなり濃い目に振ったのでしょう。

 別皿でコチュジャンなどが入った辛子味噌が付いてきますが、デフォルトと同じような味を重ねるに過ぎず、味変アイテムとしてはほとんど無用の長物。

 

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大晃飯店@川口 ~ いかと鶏肉野菜炒め定食

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 川口駅東口「ふじのいち商店街」内。先客4、後客7。しょっちゅう店の前を通っていましたが初往訪。

 店の前に価格帯の違う定食が3つ掲げられて、その中から真ん中の「いかと鶏肉野菜炒め(790円)」を注文。実際はあまり使わないような漢字でメニューが書かれていましたが、それだと何が何やら判らないのでカッコ書きで内容を補足しています。定食は他に「揚げ豆腐と豚肉野菜辛子煮(680円)」「小エビのチリソース煮(900円)」。これらは日替わりなのか週替わりなのかは不明。

 また定食はこれら3種類しかなく、メニューは一品料理主体。従って定食を頼まない客はもっぱら麺類を注文していました。川口はなにせ激安中華料理店が多いので、それらと比べると特に安くはありませんが、高いわけでもなく。

 店内は4人卓×6と6人掛け円卓×2でテーブルの間隔はかなりゆったり目。2Fへ通じる階段が見えましたが、2Fは普段使っているのかどうか不明。外観や内装は本格中華志向なのにホール係は割烹着姿でうろうろしていて、その辺のアンバランスさが実に川口。客も近所で働いている方やババ友だらけ。店員も客も中国人だらけという西川口にありがちな「ガチすぎる中華料理店」ではなく、実態は限りなく町中華でした。

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 注文の品はルックス通り実にフツー。特に辛いとか甘いとか、妙な香草混じりだとか、そういう個性というか変な癖のようなものが一切ない、見た目からくる期待感に寸分たがわない、日本人向けにカスタマイズされたものが出てきます。普段使いする店にはそれが必要にして十分なスペック。ご飯は最初から丼で出てくるので、大盛にしなくても何ら問題なし。あえて難を挙げれば玉子スープがしょっぱかったことくらい。

 店の性格が判ったので、次回は麺類を試してみます。

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2021.04.12

ひら田@川口前川 ~ 肉汁うどん

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 イオン川口前川の北、前川橋近く。一応蕨駅が最寄ですが、かなり距離があります。先客2、後客1。屋号に「庄司グループ」が冠せられており、「武蔵野手打ちうどん学校」での修業を経て独立開業した店のようです。ちょうど1年ぶりの再訪。

 店内の券売機ボタン先頭の「肉汁うどん(750円)」を「中盛(+100円)」で注文。ランチサービスなし。

 武蔵野うどんがウリの店なので、基本メニューは「温かいつけ汁」系と「冷たいつけ汁」系のみですが、冬季はつけ汁を「かけうどん」に変えられるようになったようです。変わったメニューとして「カレーつけ汁うどん」を数量限定で用意。

 店内は縦長カウンター6席(前回往訪時より2席減)と6人卓×1。卓上にはラー油と七味。

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 やや灰色がかった麺は前回は「武蔵野うどんにしてはあんまり硬くなく、もっちりというよりは少し硬めといった程度」という印象を受けましたが、今回は武蔵野うどんらしい噛み応えがあるどころかしっかり噛みしめないと食べられない仕上がりに。これは大いに気に入りました。中盛なら量的にも過不足なし。

 つけ汁の中には豚バラ肉と粗く刻んだネギ、そしてわずかに玉ねぎ。醤油がきつめの、関東にありがちなごくごくフツーのつけ汁です。途中で卓上の七味やラー油を入れてピリ辛に味変するのも一興。そして食後にはポット入りの割り湯を出してくれます。

 近場で武蔵野うどんを楽しめる店は貴重なので応援したいと思います。次回は冷たいつけ汁系で。

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【観戦記】21年第9節:浦和 1-0 徳島 ~ 手強すぎる自分の遺産の弱点を突いての辛勝

 リカが4年をかけて作り上げてきたチームは今の浦和には手強すぎた上に、試合開始早々武田負傷のアクシデントも重なって前半は苦戦。しかし西川のスーパーセーブでなんとか苦境を凌ぎ、後半徳島の弱点=セットプレー一発で先制した後はそのまま難なく逃げ切り勝ち。苦しい試合展開、試合内容で文字通りの辛勝でした。

《スタメン》

・共に前節から中3日。但し、浦和はその次の試合まで中6日あるのに対し、徳島は中2日でリーグ戦C大阪戦を控えており、この差がスタメン選考に影響したかも。

・浦和は前節から柴戸→敦樹とスタメン一人だけ入れ替え。試合後の記者会見によれば、柴戸は「この試合に出られる状態かどうか、ギリギリのところでした」だったようです。

・徳島はCB田向→鈴木大、CH岩尾→藤田とスタメン二人入れ替え。チームの中核たる岩尾をベンチスタートにしたのは驚きました。

・徳島との対戦は2014年以来7年ぶり。「さすがにこの時に対戦した選手は誰も残ってないやろ」と思っていましたが、今はサブGKの長谷川がこの頃は正GKとして出場してきました!! なお岩尾が徳島に来たのは2016年で、滅茶苦茶昔から徳島にいた訳ではなくほぼリカチルドレンでした。

・浦和は最後の徳島戦から西川・槙野・宇賀神・興梠と4人残存していて、うち二人が今なおスタメン出場(苦笑)。

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《試合展開》

・立ち上がりはどちらがボールを握っているとも言えない五分五分の内容でしたが、7分武田にアクシデント。ボールを奪い返そうと後方から左SBジエゴに絡みにいった際に左足を捻ってしまった模様。

・武田は担架に乗ったまま退場となったものの、あまりにも早い時間帯でのアクシデントだったためか浦和は交代選手の準備に時間がかかり、杉本が投入されたのは11分になってから。その間浦和は4-4-1の守備ブロックで我慢しようとしてはいましたが、その間に渡井にアーク付近から際どいシュートを撃たれてヒヤリ。

・杉本投入後、浦和は杉本1トップ&武藤IHの4-1-4-1に戻したようですが、これがまるで機能せず。今の4-1-4-1はエリートリーグ札幌戦での「武藤ゼロトップ戦術の発見」を契機に出来たシステムなので、そもそも急に投入された杉本に武藤のような動きを求めるほうが無理があるというか、杉本1トップの4-1-4-1の練習をやる時間もなかったような・・・

・よって記者会見でも質問があったように「敦樹をIHに上げてアンカーに柴戸を入れる」ほうがベターだと誰もが思ったでしょうが、そこで痛手だったのが試合後に明らかになった「そもそも柴戸は長時間使える状態ではなかった」こと。悪い時には悪いことが重なるものです。となると、杉本&武藤の2トップ+小泉&敦樹の2ボランチで4-4-2が次善の策だったという気もしますし、実際途中からその形に変更したようですが、すべては後の祭り。

・浦和は前からボールを奪いに行っても簡単に交わされ、やむなく4-4-2の守備ブロックを敷いて深い位置でなんとかボールを奪い返してもそこからのビルドアップがうまくいかない。特に右サイドからのビルドアップはすぐに相手に引っかかってしまったように見受けられました。端的に言えば徳島は岩波にボールを持たせるように追い込んで、岩波をボールの奪いどころに設定していたような感がありあり。

・34分には自陣奥深いところで岩波から武藤への縦パスが藤田にカットされたところから絶体絶命級のショートカウンターを食らってしまいましたが、どフリーでボックス内に飛び込んだ宮代のシュートを西川がビッグセーブ!!

・さらに39分にはロングカウンターで浦和右サイドでいとも簡単に徳島にボールを運ばれ、最後は藤原のシュートを浴びてヒヤリ。しかし、ここも西川がセーブ。

・ショートパスが上手く繋がらないせいか、浦和は途中からロングボールを多用し出したように見受けられましたが、杉本が落としたボールを味方が拾えないので、これまたなんら問題解決に繋がらず。

・ところが不思議なもので、前半も残り5分足らずになってから浦和が突如徳島を自陣深くに押し込んで大反撃。43分山中の高い位置でのパスカットから西がクロス→飛び込んだ武藤ヘッドがバーを直撃!!45分には関根のクロス→ファーで明本ヘッド。さらにATにはCKの流れから武藤シュートのこぼれ玉を拾った明本に決定機がありましたが、ここはGK上福元が好セーブ。この大攻勢の時間帯は西が珍しく高い位置に張り続け、代わって小泉が後方に下がっている場面が目立ちましたが、相手の出方を見てなんらかの修正が入ったのかも。

・徳島は後半頭から垣田→河田、鈴木大→岩尾と2枚替え(岩尾がCH、藤田がCBへ)。垣田を下げたのはこの後中2日でC大阪戦を控えているため試合展開には無関係な予定通りの交代だと思ったのですが、実際は「前半に接触があって、少し違和感があるということで交代」だった模様。

・後半に入ると浦和のプレスや球際での強度が目に見えて上がり、それでも徳島から高い位置でボールを奪うには至りませんでしたが、前半ほど徳島に自由にボールを保持される場面はなくなり、浦和がボールを持つ時間も増え始めました。ただ56分右サイドで岩波があっさり河田に入れ替わられ、逆サイドの渡井に展開されてしまう危ない場面も。

・五分五分ないし浦和やや劣勢の戦況を一変させたのはセットプレー。60分小泉ショートコーナーから山中のクロス→関根ヘッドという形でしたが、試合後の関根会見によればこれは練習通りだったとのこと。マンマークで守る徳島に対して槙野・岩波・杉本と高さがある選手は誰もクロスに飛び込まないどころかボックスから遠ざかるように動き、小さい選手に狙わせるとは!! 関根のマークの外し方も見事でしたし、さらにもちょっと後ろに下がりながらヘッドを決める辺りもさすが。そういえば鹿島戦の幻のゴールもヘッドでした。

・先制された徳島は63分藤原→杉森、72分鈴木徳→小西(負傷による交代)、81分渡井→浜下と矢継ぎ早に選手を代えたものの、浦和も激しい、激しすぎるプレッシング&プレスバック、さらには一対一での厳しい、厳しすぎる当たりでなんとか対抗。カウンターを食らいそうになった場面ではスライディングタックルで難を逃れる場面も。82分敦樹のタックルにはスタジアムから万雷の拍手が。

・終盤は自陣で守備ブロックを築いて防戦一方。西が珍しくイージーなトラップミスを犯すなど疲労の色が濃い選手も散見されましたが、リカが動いたのはなんと85分になってから。浦和の前プレを交わされて、浮いた位置にいるFWへ深い位置からズバッと縦パスを通されてしまう場面が目立ちました。CBに入ったはずの藤田がなぜかちょろちょろ前方に進出してくるのも厄介でしたが、浦和は押し込まれてからの守備が実に粘り強く、危なそうな場面もシュートブロックしまくりで、先制後はなんだかんだと徳島に決定機を与えず、そのまま逃げ切り勝ち。

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《総評》

・いやぁ、さすがにリカが4年間かけてじっくり練り上げてきたチームは、チーム始動から半年足らずの浦和には手強すぎました。しかも試合開始早々武田のアクシデントで、最近手応えを得たばかりの「武藤ゼロトップ」システムを諦めざるを得なくなって、浦和は一層劣勢に。34分の決定機を宮代が決めていたら浦和はそのまま負けていた可能性は極めて高かったと思います。

・ところがハーフタイムを待たずに修正して前半終了間際に猛攻を仕掛け、後半セットプレーで先制した後は徳島にさしたる決定機を与えずそのまま逃げ切り勝ち。前後半を通じて徳島にボールを握られた上に、先制後浦和に追加点を取るチャンスもなかったので、リカが思い描く理想図とはほど遠い試合内容でしたが、たとえ不出来であろうともなんとか勝利をもぎ取れるようになった辺りは率直に評価して差し支えないでしょう。

・徳島は守備陣の強度が足りないので、徳島にボールを握られるのを全く苦にせずにハイボールを多用して力任せにゴリゴリ押してくるチームが案外苦手。J2優勝した昨年も福岡にダブルを食らった上に今年も負けています。ゆえにパワー系の外国人FWがいない浦和といえどもセットプレーはチャンスだろうと予想していましたが、当然ながらその弱点をリカは熟知しており、スタッフの手助けもあって事前に仕込んだ形で見事にゴールゲット! しかも相手の意表を突いて小さい関根に決めさせるとは。

・また「優位なポジションの取り合い」みたいな綺麗ごとを延々と繰り広げていても全く埒が明かないどころか、徳島とは完成度の差がありすぎてジリ貧に陥るのは明らかなので、後半は強度勝負みたいなある意味泥臭い形に持ち込んで戦況を立て直したのも高評価。

・ただ急に武田を欠いて「武藤ゼロトップ」を放棄した後の機能不全が顕著すぎたは懸念材料。そこで今日のエリートリーグ水戸戦で負傷した武田の代わりになりうる選手の発見があるのか、あるいはまた別の戦術を試すのか。いずれにしても前回のエリートリーグ札幌戦で結果を出した面々が突然次のリーグ戦からスタメンに抜擢されて、そのまま結果を出し続けているだけに、現在出番を失っている選手達も奮起してくれることでしょう。

・前半優勢だった徳島はビルドアップこそ巧いのですが、良い形でFWにボールが入って前を向いてもそこから眼前に控える相手守備陣をぶち破れるだけの火力が欠けていました。特にその火力不足はビハインドに陥った後半顕著でした。ゆえに、徳島が相手にリスペクトされ、相手ががっちり守りから入るようになると勝ち点を延ばしにくくなるかもしれません。

・でもリカの遺産は実に強固。コロナ禍を受けてらポヤトス新監督の入国が遅れに遅れ、やむなく甲本ヘッドコーチが開幕から指揮を執っていますが、多少「リモート監督」の指示があるとはいえ甲本ヘッドコーチはものの見事にリカの遺産を活かしていました。一方ミシャの遺産をわざわざ木っ端微塵にした堀さんとはなんだったのか・・・

・また甲本ヘッドコーチが大善戦しているがゆえに、ボヤトス待望の新監督がかえって不安材料と化しているような気も(苦笑)。下手に自分の色を出して遺産をぶち壊す、あるいは上手く噛み合わないなんてことはよくある話ですし。

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《選手評等》

・MOMは文句なしに西川。繰り返しになりますが、前半のビッグセーブがなかったらこの試合は負けていた可能性が高かったかと。終盤得意のロングフィードが高い位置にいた西に通る見せ場がありましたが、西が珍しくトラップミスして決定機に繋がらず。

・突然の早期投入で戸惑いもあったでしょうが、全く試合に入れずに浦和大迷走の主因になってしまった杉本。攻撃面では最後まで良いところがありませんでしたが、そこで「今日はインケツの日や!!」と悟ったかのように気持ちを切り替えて、後半猛烈な前プレ&プレスバックで守備面でなんとか貢献しようとした辺りは評価できます。リードしている以上それで十分。

・一方、最後まで興梠に出番がありませんでしたが、前節清水戦の出来を見ると興梠は未だコンディションが整っていないのか、強度が高いプレッシングが出来ない模様。それゆえリードしている局面での興梠は見送られたものと思われます。興梠もエリートリーグで90分出場してコンディションをを上げてほしいところ。、

・関根はもう26歳で結婚もしているのに、なんで終盤無意味に熱くなって藤田と小競り合いを起し、しかもその後逆サイドまでボールを追っかけていってイエローをもらうという謎の行動をとったのかなあ? 昨年も愚行を犯して大槻監督に懲罰的交代を命ぜられ、次の試合ではベンチ外になっていたような。

・一方もうATなのに明本が必死でドリブルで持ち上がり、しかも強靭な体幹で相手を吹き飛ばしながらさらに前へ進んで陣地と時間を稼ぐプレーって、実に浦和保守本流好み!!

・岩波も立ち上がりは珍しく長い距離を自ら持ち運ぶなど苦手なことをやろうとしていたんだよあ・・・周囲もミスを恐れずに岩波にチャレンジさせているようですし・・・ でもはっきりとした弱点なのも確か。CBからの縦パス精度は徳島と差があり過ぎて参りました。

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-----武藤-----
明本-小泉--武田-関根
-----敦樹-----
山中-槙野--岩波--西
-----西川-----

(得点)
60分 関根

(交代)
11分 武田→杉本(負傷による交代)
85分 武藤→柴戸
90+5分 関根→宇賀神

-----垣田-----
藤原---渡井---宮代
--鈴木徳--藤田---
ジエゴ-福岡-鈴木大-岸本
-----上福元----

(交代)
HT 垣田→河田(負傷による交代)
HT 鈴木大→岩尾(岩尾がCH、藤田がCBへ)
63分 藤原→杉森
72分 鈴木徳→小西(負傷による交代)
81分 渡井→浜下

 

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2021.04.11

駄目な隣人@人形町 ~ REGULAR(醤油ラーメン)

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 都営浅草線人形町駅A5出口を出てすぐ。結構な人気店のようで、11時半の開店5分前に到着したところ先客2、開店までに5人。退店時外待ち9人。行列を見て諦めて退散する方も見かけました。ただ開店前・開店後とも店の行列整理が追いついていないのが気になりました。

 券売機は無く、着席後にオーダーシートを提出して先払い制。基本と思しき「REGULAR(醤油ラーメン:850円)」を注文。「太麺・細麺・大盛」と選択肢が3つあって大盛は排他的ではないのが謎で、とりあえず太麺を注文しましたが、大盛がいくら増しなのかどこにも書いてありませんでした。

 メニューは基本醤油ラーメンのみのようで、「PLUS」は味玉、「SUPREME」は特製とのこと。

 店内はL字型カウンター9席。カウンターの背後が狭いとはともかく、最近出来た店にしては珍しく席間も狭くて当然仕切り板もありません。卓上には鰹節、粒黒胡椒、醤油に加えて生卵、焼き海苔、ニラ胡椒が置かれていて、いずれも取り放題。

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 スープは「ビストロのシェフが本醸造醤油とブイヨン・ド・レギュームで作り上げたスープ。仕上げにしょうがコンフィの油をブレンド」とのこと。アンシャン・レジームならともかくブイヨン・ド・レギュームって何のことやらさっぱり判らなかったのですが、どうも野菜スープのようで。でも洋風スープではなく、ラーメンのスープっぽく仕上がっているのが面白いところ。生姜がやや強めに効いているのはともかく、それ以外に苦手な香味野菜が混じっているのが気になりましたが、何に由来するのか不明。

 麺は菅野製麺所製の手もみで平たい中太タイプ。いかにも密度が高そうな噛み応えがしっかりした麺で、麺自体は好みですがスープに対しては心持ち強すぎる気も。

 具は自家製タレでマリネし低温で調理したロース肉のレアチャーシュー、バラ煮豚のチャーシュー、香草と薄口醤油で漬けたメンマ(これがスープの苦手な味わいに作用?)、九条ねぎ、紫スプラウト。

 やや飽きが来やすいスープだったので途中で生卵やニラ胡椒を入れてましたが、生卵はスープが温くなってしまう悪影響のほうがでかくて失敗でした。これはサイドメニューのご飯を食べる人向けなのでしょう、たぶん。

 どう見てもマニア志向の店っぽくて、個人的には一回で十分かな。

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2021.04.10

牛春雨プルコギとメンチカツの合い盛り定食@かつや

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 「かつや」が2021年4月9日から期間限定で発売中の「牛春雨プルコギとメンチカツの合い盛り定食(税別690円)」を試食。言うまでもなく「かつや」お得意の「合い盛りシリーズ」というか「屋上屋を重ねるシリーズ」の一環です。またこの手の「ダブル主役系」は丼だとかさばり過ぎて食べにくくて仕方ないので、いつも定食を頼んでいます。

 合い盛りシリーズにプルコギは初登場かな? 「牛バラ肉とたっぷりの春雨を野菜と一緒に甘辛いタレで焼きあげ、コチュジャンを添えて味変も可能に。揚げ物も焼き物も1度で楽しめる」というのがかつやのウリ文句。

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 メンチカツがえらく小さく見えますが、半分はプルコギに隠れているので全体のボリュームはかなりあります。

 とりあえず「かつや」では初登場と思しきプルコギのほうから食べてみましたが、意外にも薄味で皿にちょっとだけ添えてあるコチュジャンを付けないと物足りない感じ。甘ったるすぎることを懸念していただけに拍子抜けしましたが、どうやら多すぎるくらいに添えられた春雨の保水力が弱すぎてタレが底のほうに溜まってしまいがちなのが主因なようで。

 それならプルコギは良くかき混ぜて食べればいいだけですが、困ったことに底に溜まったタレがメンチカツのほうまで流れ込んでくるのが難儀。メンチカツはかつやの本業だけあって何も付けなくてもご飯のおかずには十分すぎるくらいジューシーかつ旨味たっぷりなのに、甘ったるいプルコギのタレが流れ込んできてメンチカツのサクサク感を損なうだけでなく、旨味すらぶち壊している感も。定食でこれなら、丼だとこの問題はさらに酷くなることでしょう。

 本業のメンチカツはもちろんプルコギのほうも単品としては悪くないのに、合い盛りにしたがゆえに「負の外部性」が生じてしまったような一品。かつやはこの手の失敗が多いんだよなぁ・・・

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奏@駒込 ~ 鶏そば

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 山手線駒込駅東口を出てアザレア通りを南へ。ときわ食堂のある角を左へ曲がってすぐ。先客1、後客6。もともと滋賀県の野洲にあった店が都内へ移転したものだそうです。

 店内の券売機ボタン先頭は数量限定の「醤油そば」でしたが、初往訪なのでレギュラーメニュー先頭の「鶏そば(880円)」を注文。ランチサービスなし。

 メニューは他に魚介鶏そば、カレーラーメン、まぜそば(数量限定)など。他客の注文では意外にもカレーラーメンが目立ちました。

 店内は縦長カウンター5+2席と壁に向かったカウンター2席。さらに4人卓×1。卓上にはブラックペッパーのみ。カウンターに水ボトルがなく、入口近くに給水器が一つあるだけなのはチト面倒。

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 スープは非常に判りやすい鶏白湯ですが非常にとろみが強いだけでなく、相当ざらついているのが特徴。鶏骨を粉砕して煮込んだ結果こんな感じになっているのかな??? そして見た目通り濃厚でありながら、その割には食べている分には重さ、くどさを全然感じないのが面白いところ。濃厚スープだけれども必要以上に濃い味にしないあたりが嬉しい。

 麺はストレート中太タイプでもっちりした食感。コシもしっかりしていて濃厚スープに全く負けていませんが、どういう訳かスープの持ち上げがもう一つ。水切りがちょっと甘いのかな??

 低温調理のチャーシューは意外にも厚みがあって旨味もまずまず。他にやや大ぶりのメンマ、三つ葉、刻みネギ。

 次回はカレーラーメンにチャレンジ。

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2021.04.09

背脂にんにくクラッシュすた丼@伝説のすた丼屋

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 「伝説のすた丼屋」が2021年4月1日より期間限定発売中の「背脂にんにくクラッシュすた丼(880円)」を試食。もっとも「伝説のすた丼屋」に行くこと自体が初めて。往訪したのはサンシャインビル傍の池袋店。

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 「背脂にんにくクラッシュすた丼」はレギュラーメニューの「すた丼」の9倍ものにんにく量を使用しているそうで、配膳されるや否や強烈なニンニク臭が襲ってきます!! そして丼の上にはラードや背脂を混ぜ合わせた薄切りと粗びきの2種類の豚バラ肉がてんこ盛り。ちょっとだけたくあんが付いてきます。

 そして秘伝のニンニク醤油ダレが味の決め手のようですが、そのまま食べると青ネギが多めに入っていてもなお味が濃すぎて食べづらいのなんの。もっともこれは別添の生卵を絡めてちょうど良いくらいの味だと自認しているようです。

 そこで早速丼の中へ生卵を落としてみましたが、卵がちょっと小さいこともあって正直これは失敗だったかも。丼の中に卵を入れてしまうと豚肉を絡めながら食べるのはあまり容易ではなく、小鉢に卵を入れてすき焼き風に絡めながら食べ進み、終盤に余った卵を丼に入れるのがたぶん最善手。

 とはいえ、トータルでは決してハズレではありません。並盛でも十分すぎるくらいボリュームはあるのになんら箸が止まることはなく一気に完食。ニンニクはともかく、背脂のほうは「背脂ギトギト系のラーメン」を見慣れていると特段多いとは思えなかったし。丼の味が濃すぎるせいか、味噌汁は酷く薄い気がしました(特に対松屋比で)。

 「伝説のすた丼屋」は近所に店が無いのが難点ですが、いずれレギュラーメニューも試してみます。

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あおき食堂@川口中青木 ~ アジフライメンチ定食

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 京浜東北線西川口駅東口から東へ歩いて10分強。産業道路を越えてマンションやアパートが多い住宅地にポツンと建っています。この一帯が鋳物工場だらけだった頃の名残なのかな? 外観が外観なので入るのにやや勇気がいりましたが(苦笑)、先客3、後客9と早い時間帯から結構賑わっていました。

 壁にベタベタ貼られたメニューを一瞥して無難そうな「アジフライメンチ定食(770円)」を注文。着席すると店員が「お茶が良いか、水が良いか?」と聞いてくる辺りはチェーン店にはない心遣い。

 他にメニューはイカフライ・コロッケ・ヒレカツ・ハムカツといった揚げ物主体ながら、あじ開・さんま開・銀鮭といった魚類、さらには豚生姜焼きや麻婆豆腐なども。また朝9時半から店を開けているためか、あるいはちょい飲み用のつまみ扱いなのか、ハムエッグや目玉焼き、ウインナー焼、玉子焼などの一品料理も多々。ゆえに入店するといきなり小上がりでビールを飲んでいる常連客も。

 店内は4人掛けテーブル×4と小上がりに4人卓×4。外観ほど店内がボロボロではないのはともかく、店員がヨボヨボの爺さん婆さんではなく、案外若いことに驚きました。

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 また配膳されて驚愕したのはご飯がどう見ても大盛なこと。注文した時に店員に「ご飯は普通で良いですか?」と聞かれたのは「大盛にしなくて良いですか?」という意味で聞かれたものと思って「普通でいいです」と答えたのですが、デフォルトが大盛だったとは!! 後客に「半ライス」を頼んでいる人もいました。でもさらに「中盛(+50円)」「大盛(+100円)」があるんですなぁ・・・

 よってこのおかずだとご飯が余ってしまうかも?と思ったのですが、メンチカツが案外厚みがあったのと、味噌汁が器こそ小さいもののこれまた案外具沢山なのが助けとなって何ら過不足なく一気に完食。アジフライもメンチカツもクォリティーに特段可もなく不可もなく、良くも悪くも際立った特徴はありませんが、その「普通」こそがこの手の食堂で最も求められること。

 どちらかといえばメンチカツのほうが美味いと思いましたが、メンチカツ&コロッケとかメンチカツ&ハムカツでは変化に乏しくて飽きそうなので、アジフライ&メンチカツの組み合わせが一番マシかな?

 豆腐、えのき、もやし、麩が入った味噌汁は白味噌仕立てで甘目な反面、たくあんはしょっぱめ。

 

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2021.04.08

やるじゃん@川口 ~ ハンバーグBランチ

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 川口駅から京浜東北線沿いに南へ。真向かいにケーヨーD2あり。外観が非常に地味で飲食店にすら見えませんが、いわば街のステーキハウスです。約3年半ぶりの再訪。

 相変わらず人気店のようで、コロナ禍をものともせずに開店からあっという間にほぼ満席に。カウンター席は3席しかないので、混んでくると一人客は仕切りを立てたテーブル席に通されていました。

 ランチメニューの中からサラダとスープが付いた「ハンバーグBランチ(税別890円)」を注文。前回往訪時は税込み表示だったので実質10%値上げ。さらに前回もらったドリンク無料券でウーロン茶を注文。ドリンクの提供は食前でも食後でも可なので、食後にしてもらいました。

 以前は店内の換気が良くなくて店内に油煙がこもりまくりだった記憶がありますが、これも時節柄換気を強化したのか、店内の脂臭さは一掃されていました。

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 出来上がりに15分くらいかかり、ようやくやってきたハンバーグに店員がオニオンソースっぽいものをかけて再度じゅじゅっと焼き上げます。一応ハンバーグの上にナプキンをかぶせて飛び散りを防ぐのがこの店の特徴。

 ビーフ100%のハンバーグは230gあって結構な厚さ。中までしっかり焼き上げるタイプのようで、ジューシーさこそありませんが、肉質はファミレスのそれと比べるのもおこがましいくらい。ただちょっとソースのニンニクがきついかも。またハンバーグの大きさに比べるとライスが少ないように思えます。ライス大盛サービスがあると良いのですが。

 税別になったので割安感は薄らいでしまいましたが、自宅から歩いて行ける、並ばなくていいくらいの混みよう、そしてそれなりに美味い! しっかり焼き上げるタイプなので「川口のさわやか」と言ってしまうのはちょっと無理がありますが(苦笑)、実に良い店です。

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【観戦記】21年第8節:清水 0-2 浦和 ~ 塩試合で終わると思ったらとんでもないスーペルゴラッゾががが!!!

 公式記録では浦和のシュートはたった2本(苦笑)。だが清水の決定機も僅少で、陽が沈むと急速に冷え込む春の夜に相応しい塩試合でしたが、最後の最後に目が覚めるようなスーペルゴラッソが飛び出してピッチ内外はお祭り騒ぎ!!

《スタメン》

・浦和は前節から中3日、清水は中2日と日程面では浦和が有利。但し、浦和は4/3(土)にトップチーム所属選手1名に対し新型コロナウイルス感染症のPCR検査で陽性の可能性が高い結果となり、翌4/4のトレーニングは中止。全体練習が再開したのは試合前日の4/6になってからというアクシデントがあったのが懸念材料。そのせいかどうかは全く判りませんが、浦和はスタメンどころかサブまで前節と同じでした。

・一方清水はエウシーニョ→原、福森→奥井、河井→宮本、西澤→中村、金子→中山、後藤→ディサロと前節からスタメン6人を入れ替え。なお清水は左SB片山が故障離脱中。

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《試合展開》

・立ち上がりから前半一杯にかけて浦和がボール支配率で優位に立ちましたが、ただそれだけでリカが言うほど「試合を支配できた」ようには見えず。清水の守備ブロックは全く崩れる気配はなく、試合後にロティーナが語るように「前半は拮抗した内容だったと思います。浦和のほうが少しボールを支配して、攻める時間が多かったと思いますが、その中でもチャンスをほとんど作らせず、良いディフェンスをしていました」という総括がより妥当だと思いました。

・ロティーナは中2日と短い時間ながら、徳島・浦和とたまたま似たタイプとの連戦となったことを活かし、徳島にホームで0-3とボコボコにされた守備をそれなりにテコ入れしたように伺えました。

・特に徳島戦で中途半端に前からプレーシャーをかけに行って、最終ラインと2列目の間がぽっかり空いてしまった徳島戦1失点目の愚を大いに反省したのでしょう。この試合では基本守備時4-4-2ながらも前から強くプレッシャーをかけに出ることはなく、コンパクトな布陣を敷くことに専念していたように見受けられました。

・ロティーナも試合後「前節は(プレスが)不明確なところがあってスペースを与えてしまったが、今節はよりコンパクトで、行くべきところと行かないところ、というチームとしての連動ができていたと思います」とここは満足げ。

・また強度はさしたることはありませんが、時折右SH中山を加えて3トップ気味に前プレを仕掛け、両CB+柴戸でビルドアップを試みる浦和の手口を粉砕しようという企図もちらほら。

・33分西川が柴戸を超近くに呼び寄せてのビルドアップ=「柴戸チャレンジ」を試みるも西川のパスがディサロに引っかかってショートカウンターを浴びる場面がありましたが、これがロティーナの目算通りかも。但し中山のシュートはわずかに枠外。

・ビルドアップに苦しむ浦和は鹿島戦と違って武藤が最終ラインと2列目の間でボールを受けて前を向く場面なんてあまりなく、それどころか小泉や武田が頻繁に降りてビルドアップを助けざるを得ず。しまいには武藤まで清水2列目辺りまで降りてくる始末で、ボールは保持しているものの清水守備ブロックの周りでぐるぐるボールを回しているだけという状態からなかなか抜け出せず。

・とはいえ、清水は良くも悪くも守備に全集中しているためなのか、先述の33分の決定機以外に攻め手無し。浦和の前からの厳しいプレッシャー&鋭いプレスバックを受けてボールを前に運べず。やむなくサンタナへロングボールを入れても、その先では槙野が万全の態勢で迎撃。それでもなんとかサイド奥深くにボールを運んでサンタナへクロスを送ろうとしてはいましたが、そのクロスの質がお話にならず。ボールが来ないせいか、とうとうサンタナがサイドに流れ出す始末で、これでは得点なんてまず無理でしょう。

・春の夜の日本平は急激に冷え込むことを熟知しているのかダウンジャケットを着ている方もちらほらいる中、昼間の延長で薄着のままスタジアムに来ている方は凍死しそうな塩試合でしたが、ゲームは40分山中CK→岩波ヘッドという意外な形で動きました。

・浦和は両CB以外ちびっ子だらけなので安直にCKを蹴りこんでも得点に繋がる可能性はほとんどないせいかショートコーナーを多用していましたが、この試合を通じてそれらは全部スカ。ところが、この40分の場面は山中が珍しくストレートにCKを蹴り、高速で飛んでくるボールを岩波がほぼフリーでヘッド。 岩波には一応竹内が付いていたようですが、何の役にも立たず。どうも今季の清水はセットプレーで何度も失点しているようで。

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・思わぬ形でビハインドとなったためか、ロティーナは54分ディサロ→後藤、ヴァウド→エウシーニョ(エウシーニョが右SB、原が右CBへ)、さらに62分中村→鈴木唯、竹内→河井と早めに選手を代えて反撃開始。60分過ぎからややオープンな展開となり、清水がボールを握る時間帯も徐々に増え始め、63分サンタナが追いすがる柴戸を振り切ってペナ角付近から強引にミドルシュート(しかし枠外)。

・リカも68分武藤に代えて興梠を投入したのを皮切りに、76分武田→杉本、関根→宇賀神(宇賀神が右SB、西が右SHへ)と代えては見たものの、これが全く機能せず。先述のアクシデントが響いてまともなトレーニングがほとんど出来なかったせいか、あるいは単に中3日で全く同じスタメンなのが良くなかったのか、浦和の運動量は急激に落ちて防戦一方に。特に小泉の消耗が酷くて浦和は中盤で劣勢に陥りました。前線で杉本がボールをキープ出来れば少しは休めるのに、残念ながらそれも叶わず。

・69分中山のクロスが後藤に合いかかってヒヤリ。さらに78分なぜか山中がふらふらと前に出た隙をエウシーニョの縦パス一本で突かれ、中山に浦和左サイド奥から深々と侵入されるピンチ。続けざまにこれまたエウシーニョの縦パス→後藤がアーク付近でポスト→鈴木唯がミドルシュートというピンチも。

・ただ何だかんだと危ない場面では中盤も含めてわらわらと浦和の選手達が寄り集まって清水攻撃陣に自由を与えず。鈴木唯の決定機でもシュートコースが制限されていたせいか、西川はそんなに危ないとは思っていなかったのかも。

・リカも手当てする順番&箇所を間違えていたことに84分になってようやく気付いたようで、西→汰木、小泉→敦樹と代え、炎上寸前のところでなんとか鎮火に成功。

・そして90分宇賀神スローインから始まる浦和の攻撃。興梠の横パスがエウシーニョにカットされて終了と思いきや、汰木が珍しくエウシーニョに競り勝ってヘッドでボールを繋いだのがミソ。再度興梠がボックス目掛けて全力疾走する敦樹へ縦パス→敦樹のふんわりクロスの落ち際を杉本が走りこみながら豪華にボレーで叩き込むスーペルゴラッソ炸裂!!

・シュートをGKにぶつける等々、絶好機で失態に次ぐ失態を繰り広げてきた杉本がこんなに難しいゴールを決めるとは、「難しいものほどよく決まる」点では興梠以上なのか??? 杉本が点を取れないことについてチームメイトも気に病んでいたのか、得点後は杉本のところへベンチ内外から選手が続々駆け寄って来てお祭り騒ぎ。さてこの時に浦和はセンターサークルに誰が立っていたのでしょう(何かを思い出して苦笑)。

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《総評》

・冒頭に記したように浦和のシュートはたった2本。DAZNの集計だとシュート8本なので、ブロックされたシュートがかなり多く、それをどうカウントするかで大きな差が生じたものと思われますが、いずれにしても浦和の決定機は2回だけでした。しかし、清水のシュートもたった6本(DAZNでは8本)と少なく、こちらもこれといった決定機はあまりなく、端的に言って塩試合だと思います。

・前節鹿島戦ではリカが初めて繰り出した秘技4-1-4-1に対してザーゴが最初から最後まで無為無策すぎて浦和が点差以上の完勝となりましたが、さすがにロティーナ相手では少々勝手が違った模様。「策を打つ→対策を練られる→その対策への打開策を練る→その打開策への対策を練られる・・・」という輪廻に早くもハマって鹿島戦ほどには秘技4-1-4-1は機能しませんでした。

・もっともリカにとって秘技4-1-4-1はむしろオプションっぽい位置づけですから、この試合の苦戦をもって浦和が早くも手詰まりに陥った訳でもなんでもありません。鹿島&清水のような基本4-4-2ではない次節徳島相手にはまた違った姿を見せてくれることでしょう。

・また終盤急激に運動量が落ちてくるまでは浦和がしっかりボールを保持し、33分の自爆を除けば清水にこれといった攻撃の機会を与えないことには成功。運動量が落ちた終盤に至ってもそんなに危ない場面はなかったことをもって「試合を支配できた」とポジティブに捉えることも出来ましょう。

・これまであまり見たことが無い終盤の運動量低下は前節から中3日、かつコロナ禍でとはいえロクにトレーニング出来なかった影響がでかかったのかなあ?? 単に全く同じスタメンに無理があったのなら、今後も続く過密日程をこなす上でちょっと気がかりです。

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《選手評等》

・MOMは塩試合で勝利を手繰り寄せるのに必須のセットプレーで大仕事をし、かつ守備もなんら破綻の兆しを見せなかった岩波かな?清水の左サイドからの攻撃が何もなさすぎるのにも助けられた気もしますが、こんな時くらいMOMに挙げないと挙げる機会なんでまずない選手ですし(苦笑)。

・鹿島戦ほど上手くいかない苦しい戦況の中で柴戸も悪戦苦闘。柴戸は清水2トップのちょっと後ろでボールを受けようとはしていましたが、相手も柴戸に自由にやらせるとヤバイことは先刻承知。柴戸へのプレッシャーは鹿島戦よりずっときつかったことでしょう。でも相手がボールを奪いに来ても安易に後方へ返さず、狭いスペースでなんとかくるっと前を向く小泉ターンみたいなことに懸命に取り組んでいる姿には感銘を受けました。

・日本平に来たのはなんと2007年以来14年ぶり!! もっとも2009~2015年の清水ホームゲームは基本エコパ開催だったからこんなに間が空くのは不思議でもなんでもないのですが。

・杉本のスーペルゴラッソが炸裂した直後に清水サポがどっと席を立ったため、こちらが試合終了後にそそくさと離席したにも関わらずバス乗り場には早くも長蛇の列が!!! そして少なからぬ清水サポが「つまらん」と口にするのが印象的でした。昨年の清水は「追いつかない程度の反撃」というヤクルトみたいなゲームがやたら多かったですが、ロティーナのやり方だと先制されると往々にしてそのまんま終わってしまうので、そりゃ「つまらん」って言われるのも道理。清水はロティーナのやり方にいつまで耐えられるかなぁ・・・(もはや他人事)。


-----武藤-----
明本-小泉--武田-関根
-----柴戸-----
山中-槙野--岩波--西
-----西川-----

(得点)
40分 岩波
90分 杉本

(交代)
68分 武藤→興梠
76分 武田→杉本
76分 関根→宇賀神(宇賀神が右SB、西が右SHへ)
84分 西→汰木(汰木が左SB、明本が右SHへ)
84分 小泉→伊藤敦

---ディサロ--サンタナ---
中村--------中山
---宮本--竹内---
奥井-鈴木義-ヴァウ--原
-----権田-----

(交代)
54分 ディサロ→後藤
54分 ヴァウド→エウシーニョ(エウシーニョが右SB、原が右CBへ)
62分 中村→鈴木唯
62分 竹内→河井
82分 奥井→西澤

 

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2021.04.07

東横 駅南店@新潟 ~ みそラーメン

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 新潟駅南口を出てビッグスワンへ向かう道を直進。ドンキの先、ローソンの手前を左折。駅から徒歩10分くらいかな? 超濃厚味噌ラーメンを出す店として有名で、本店はビッグスワンも近い紫竹山。店のWebサイトによると駅南店は元の本店を親族に貸しているものだそうで、そのせいか姉妹店という位置づけになっていますが、細かいことは気にしない方向で。なんと12年半ぶりの再訪。

 先客11、後客9。純然たるラーメン店ではなく鶏の唐揚げや炒めもの、餃子などを頼んでがっつり飲んでいる客もいますし、小上がりがあるので小さい子供を連れた家族客もやってきます。

 早速ウリものの「みそラーメン(700円)」を注文。意外にもここは味噌専門店ではなく、醤油や塩もあります。券売機はなく、後払い。

 店内は4人卓×3と2人卓×3、小上がりに4人卓×3、店奥にカウンターが3席だけ。卓上には酢、ラー油、一味、醤油、ブラックペッパー。暖かいおしぼりサービス付き。

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 すり鉢みたいな丼で運ばれきました。超濃厚な味噌スープが売り物。あまりにも濃すぎて、そのままではスープを飲むどころか麺に絡めるのも辛いレベル。そこで薄めるためのスープがついてきます。ただなんでスープを注ぎやすいような容器に入れずボウルで、しかもバカでかいレンゲ付きで出すのか謎すぎます。

 割りスープを半分くらい入れて個人的にはちょうどいい感じに。それでもスープは若干とろみがかっています。味噌自体は案外甘く、スープの旨味も十分。割りスープも含めて出汁が良いのか、濃厚にも拘らずスープを飲み進む気になります。

 麺はそのままつけ麺に転用できそうな太麺ほぼストレートタイプ。つるつる&もっちりした食感ですが、太麺なのでスープには全く負けていません。

 具はキャベツとモヤシが多めに入っていますが、不思議なことにひき肉どころか肉類が一切ありません。そのためかスープは脂分がほとんど感じられず、悪く言えばコクなり深みなりがもうひとつかなぁ・・・ メニューをよく見ると「ニンニク、背脂無料」とあるので、それらを投入するのが正解だったかも。あるいはチャーシューが乗った「特製(880円)」を注文すべきだったと思うも時すでに遅し。

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2021.04.06

春の彩あんかけ焼きそば@餃子の王将

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 「餃子の王将」が4月限定メニューとして販売中の「春の彩(いろどり)あんかけ焼そば(750円)」を試食。

 「北海道産小麦粉が用いられたカリッとした焼麺に春キャベツやニンジン、絹さやといったいろどり鮮やかな野菜や豚肉など10種の食材が合わせられ、うまみやコクが際立つよう調理されたうえ、オイスターソース仕立ての餡でとじられた一品です。」というのが王将のウリ文句。

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 もやしやキャベツが主体ながらも確かに具の種類は多く、他に玉ねぎ、白菜、きくらげ。レアものとしては小エビ、カニカマ、うずらの卵が確認できましたが豚肉は入っていなかったような・・・ またこの手の焼きそばにありがちなイカ、かまぼこ、さつま揚げは見かけず。

 麺は中太ストレートタイプでややざらつきのある口当たり。基本もっちりとした仕上がりなのに所々焼き焦げがあるという、いかにも王将らしいムラのある焼きあがりで「カリッとした焼麺」には程遠いと思いましたが、個人的にはこのもっちり麺のほうが好み。

 また王将の割には割と薄味なのも嬉しいところ。

 餃子の王将は昨年来麺類の品質向上が顕著で、今回のメニューも満足できる出来でした。

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ぷれじでんと@本郷三丁目 ~ 塩ラーメン

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 丸ノ内線本郷三丁目駅を出て本郷通を南へ。壱岐坂上交差点の手前。隣に「我流担々麺 竹子」あり。11時半の開店10分前に到着したところなんと既に営業中。聞いたところ往訪時は11時から店を開けていたとのこと。先客1、後客8。

 店内の券売機ボタン先頭の「塩ラーメン(900円)」を注文。ランチサービスなし。

 メニューは他に汁あり担々麺、酸辣湯麺など。どういうわけか餃子とのセットものを積極的に推してます。

 店内は手前にくの字型カウンター9席と、店奥にL字型カウンター4席。2人卓×2。卓上にはホワイトペッパー、ラー油、醤油、酢、一味。水セルフですが、卓上に水ポットがなく給水器が店中ほどに一つあるだけなのがチト面倒。箸や紙ナプキン等をカウンター内の引き出しに収納して卓上をすっきり見せているのは良いのですが。

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 塩ラーメンらしい透明度の高いスープは魚介類がやや前に出た鶏混じりといったところでしょうか。お上品な味わいで麺を絡める分には申し分ないのですが、飲むとなるとちょっと塩気がうるさいかな?

 麺は細目のストレートタイプで、全粒粉混じりっぽく、わずかに口当たりのざらつきを感じます。細目の割に案外噛み応えはしっかりしており、スープの絡みも文句なし。

 チャーシューは低温調理の柔らかしっとり系。その下に鶏団子、青菜、刻みネギが隠れています。

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2021.04.05

オマール海老ソースのクリームカレー@松屋

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 松屋が2021年3月30日より販売開始の「オマール海老ソースのクリームカレー(780円)」を試食。本商品は松屋フーズのカレー専門店「マイカリ―食堂」の人気商品を松屋流にアレンジしたものだそうです。

 「カナダの東海岸で育った風味豊かな高級食材オマール海老は、100%天然のものを使用しています。ぷりぷりの海老がゴロゴロ入っていながら、カレーソースにはオマール海老の旨味エキスをふんだんに使用し、濃厚なクリームソースに仕上げており、海老好きにはたまらない新メニュー」というのが松屋のウリ文句。

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 紛らわしいことに、オマール海老はあくまでもソースの旨味に活用されているだけで、カレーに入っている海老はオマール海老ではありません。でもオマール海老ではないなら、この海老は何なんだ?という問いに対して松屋は何も答えてくれません。また所詮海老ですから、「ごろごろ煮込みチキンカレー」のチキンのゴロゴロ感に慣れてしまうと、こちらは単にたくさん入っているだけで「ゴロゴロ」と形容するほどのボリューム感はないと思います。

 ポスターに「やや辛い」のマークが付いていますが、カレーソースはカレーにしては全然辛くなく、ひたすら旨味で押すタイプ。個人的にはオマール海老に全く馴染みが無いせいか、ビーフやポーク、チキンといった動物系ベースのカレーとは味わいが全く違うのは判るものの、それはクリームの影響の方が大きいように思え、思ったほど海老臭さ、甲殻類っぽさは感じず。

 この辺はそもそも期待値が高過ぎたせいかもしれませんが、「マイカリ―食堂」はカレー好きのために尖がった商品を出しやすいのに対し、客層がより広い松屋では万人受けを考えざるを得ず、良くも悪くも癖を消したためかもしれません。

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なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。@池袋 ~ 肉そば

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 池袋駅東口から明治通りを南へ。南池袋の東通り商店街内の「ココイチ」の隣。先客ゼロ、後客6。5年半前に東新宿店に行って以来の再訪。

 店内の券売機で「初めての方にはお勧め」とある「肉そば(900円)」を注文。小(200g)・中(250g)・大(350g)同値段で、つけ麺ならともかく蕎麦ならたいしたことはなかろうと思い「大」を注文しました。

 メニューは他に「鶏そば」「とろろ肉そば」「とろろ鶏そば」「エビ天そば」「辛味おろしそば」「黒カレー肉そば」「酸辣つけそば」「鶏南蛮そば」など。全部冷たいそばと思っていたところ、「鶏そば」や「黒カレー肉そば」は温かいそばのようです。

 店内は縦長カウンター9席と入口近くに2人掛けテーブル1卓。卓上にはラー油と揚げ玉。そして無料の生玉子が天井から吊り下げられた籠に入っています。

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 蕎麦はザルでもセイロでもなく丼に蕎麦に山盛りになって登場。蕎麦に上には刻み海苔がたっぷり。肉は立ち食い蕎麦にありがちなさっと煮込まれた豚バラ肉。そして白ゴマと刻みネギが少々。

 蕎麦汁のほうにラー油が仕込まれていて、当然ながら蕎麦なのにやたら脂っこい味わいに。ただ辛いというほどのことはなく、せいぜいピリ辛程度。蕎麦汁とのバランスが良いのか、脂っこい割には難なく食べ進められます。白ゴマを噛みしめ、その香りを味わいながら食べ進むのもまた良し。

 蕎麦は並太。やや堅めの仕上がりでなかなかの歯応え。この手の店で蕎麦に風味を求めるのは酷なのでそこは目を瞑ります。ただ肉が下の方に固まっていることに気づかず、「肉そばといっても蕎麦の中に多少肉が混じっている程度なのかな?」と思いながら食べ進んだところ、終盤はやたら肉ばかり食べる羽目に。最初に麺をよく混ぜてから食べるべきだったと反省するも時すでに遅し。

 飽きてきたところで卓上の揚げ玉でサクサク感を加えるのもまた一興。さらに蕎麦汁のラー油が少なくなってきたところで卓上のラー油を加えるのも良し。ただ卓上のラー油は「食べるラー油」のようにニンニクが仕込まれているので要注意。

 最初は脂っぽいものの、食べ進むと表面のラー油が先になくなってしまうせいか、あるいは単に慣れのせいか、特に箸が止まることなく一気に完食。終盤は生玉子を蕎麦汁に入れ、玉子を麺に絡めて味わいをマイルドにしながらフィニッシュ。ただ肉そばは冷たい蕎麦でキンキンに冷えているので厳冬期には不向きだったかも(苦笑)。

 ラー油もすっかりなくなったので、カウンターに置いてあるポットから蕎麦湯(いつから取り置いてあるのか、朝からドロドロ・・・)を蕎麦汁に投入。ラー油にマスクされているうちは判りにくかったのですが、蕎麦汁自体は案外甘目でした。

 単に量を食わせるだけのイロモノとは簡単に切り捨てられない、案外癖になりそうな一品です。

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2021.04.04

煮干そば 流。@十条 ~ 煮干そば

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 十条駅北側の踏切を東へ渡って、線路沿いの路地を南へ。ほぼ1年半ぶりの再訪。先客ゼロ、後客4。

 メニュー&券売機ボタン先頭&人気No.1の「煮干そば・並(800円)」を注文。ランチタイムには「メンマめし」や「肉めし」を格安で販売していますが、ここは並でも麺量170gと多めなので割愛。

 メニューは他にアブラ煮干そば、つけそば、アブラつけそば、辛つけそば、油そばなど。また往訪時はいつの間にか極端にメニューを絞って「朝ラー」を始めていました。時々限定メニューを出していますが、往訪時にはなし。

 店内は縦長L字型カウンター5席。狭い店ですが座席を減らして運営中。卓上にはラー油、酢、ブラックペッパー、ホワイトペッパー、一味。水セルフ。

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 すっきりとした外観とは裏腹にスープは煮干しがかなり効いており個人的にはツボにはまりました。しかも辛うじて食べ手を選ばないレベルに抑えてありますし、味もやたら濃いわけではないのでついつい飲み進んでしまいました。なおメニューに「あっさり」と記されてる割には表面の脂が多めで、単に「アブラ煮干そば」よりはあっさりという意味でしょう。そしてその中で多めに添えられた刻みタマネギや刻みネギが良い箸休めに。

 麺は自家製でやや太めのごく緩い縮れ麺。つるつる&もっちりとした食感としい、しっかりとしたコシといい、これは大いに気に入りました。スープとの相性も文句なし。

 チャーシューは配膳前に少し炙りを入れてあるのかな?他にナルト、メンマ。

 夏季にはつけそばを試してみます。

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【観戦記】21年第7節:浦和 2-1 鹿島 ~ リカ桜、遅まきながらついに蕾膨らむ!!

 驚愕のスタメン、そして驚愕の試合内容。荒木主審の迷裁きに悩まされながらも90分間鹿島にほぼ何もやらせず、点差以上の完勝!! リカがやって来たことが芽を出し始めた瞬間を目撃したような好ゲームでした。

《スタメン》

・共に週央に試合が無く、中6日の一戦。浦和はルヴァン杯柏戦からGK彩艶→西川と入れ替えたのはともかく、興梠→武藤、杉本→小泉、涼太郎→山中、達也→関根、敦樹→武田と大胆に6人もスタメン入れ替え。

・また小破したのか先週末のルヴァン杯もエリートリーグも欠場した金子や練習は別メニューだったと伝えられた阿部がベンチ外なのはともかく、ユースの工藤が2種登録でベンチ入りしたのにも驚きました。

・一方鹿島は今節出場停止のCB犬飼に代わって関川が入った他、CH舩橋→三竿とルヴァン杯福岡戦から2名入れ替えのみ。MF和泉&土居が故障離脱中なので、サブがちょっと寂しくなった感じ。

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《試合展開》

・布陣は明らかにいつもの4-2-3-1ではなく、小泉は後ろに柴戸を残して前に出っ放し。一方武藤はCFらしく最前線に張っているわけではなく鹿島の最終ラインと2列目の間で遊弋気味で武田と並んでいる時間帯も多く、事実上ゼロトップといっても良い感じ。記者会見では4-1-4-1という話も出てきましたが、4-1-5-0のほうが実態に近いような印象を受けました。守備時はいつものはっきりした4-4-2。

・そしてこのスタメン、この布陣が立ち上がりから見事に機能して浦和が安定的にボールを支配。またボールを失った後の攻守の切替の早さ、奪回へ向かうスピードは圧巻で、鹿島にビルドアップを許さず。鹿島が苦し紛れにハイボールを上田へ放り込んだ際には槙野が待ってましたとばかりに迎撃。鹿島は浦和のスタメン及び布陣に戸惑ったのか、全く何も出来ず、早くも苛立ちを露わにする選手もちらほら。

・とはいえ、浦和も鹿島守備ブロックの周りでボールを動かしているだけでなかなか決定機を産み出せないのはいつも通り。シュートらしいシュートは10分関根クロスが弾き返されたこぼれ玉を山中、さらにそのこぼれ玉を明本が撃ったのが初めてかな? それでもCKや好位置でのFKが得られるようになった辺りに多少の進歩が感じられました。

・給水タイム後は鹿島がボールを握る時間帯も増えはじめましたが、危なそうなところでも守備陣が身を挺して流れの中からは鹿島にこれといった決定機は与えず。ただ困ったことにCKの守備がこの試合を通じてやや不安定。28分には永戸CKが直接枠を襲ってヒヤリ。

・しかし、ゲームの流れを変えるには至らず、浦和は31分小泉が自陣深い位置でのパスカットからのカウンターで、武藤クロス→ファーの小泉ヘッドの決定機。そしてさらに37分左サイド自陣深いところから小泉がサイドチェンジ→ハーフライン付近からの西のアーリークロスが裏抜けに成功した明本に通ってついに浦和先制!!

・勢いづいた浦和は39分小泉のボール奪取から武藤がゴール目掛けて突進。たまらず上田がアーク付近で後方から武藤を倒してしまい、決定機阻止で一発レッド!!と思いきや、荒木主審の判定はなんとイエロー止まり。VARと交信したものの判定は変わらず。そこで得た武田FKで見せ場を作るもGK沖の好セーブで得点ならず。

・浦和押せ押せの流れに水を差したのが前半終了間際のマヌケな失点。深い位置からの永戸FKをいったん槙野が弾き返したものの、ほぼ真上に上がったボールに対して武田が関川に競り負けというかロクに競ってもいない形になってしまい、関川がヘッド。しかもそのヘッドがループ気味に枠内へ飛び、なぜかやたら前に出ていた西川の頭上を越えてゴール。むむむむ・・・

・開幕戦といい、先日のルヴァン杯柏戦といい、勝てそうな試合なのにセットプレー一発で勝ち点を失う試合が目立つ今年の浦和。ちょっと嫌な空気が流れ始めた後半立ち上がりに柴戸の縦パスをカットされたところから被カウンター。ボックス内に侵入したエヴェラルドへ岩波渾身のスライディングもあっさり交わされてしまうピンチがありましたが、その間に西川がすかさずエヴェラルドとの間合いを詰めて至近距離のシュートを見事にブロック。終わってみれば鹿島の流れの中からの決定機らしい決定機はこれだけだったかも。

・浦和はしっかりボールを繋いで試合のペースを取り戻すことには成功し、粘り強く好機を伺い続けるもなかなかシュートを撃たない、撃てないのは相変わらず。しかし、63分鹿島のゴールキックを跳ね返したところからのカウンターで、武藤の縦パスに反応してボックス内(と断言するには微妙な位置でしたが)に入った明本を右SB常本が倒してしまってPK。常本は明治大卒の新人のようですが、どうもJ1レベルにはほど遠いようで終始明本&山中にボコボコにされていたような気が(笑)

・阿部も興梠も杉本すらもおらず、「誰がPKを蹴るのか???」と言わんばかりにスタジアムがどよめく中で、ゲームキャプテンの槙野が颯爽とPKスポットへ向かい、かつしっかりPKを決めて追加点。槙野って「口だけ番長」でPK戦を蹴りたがらない等々、何かと肝心な場面での悪評が付きまといますが、もう出場メンバーは若者だらけになってしまったことを受けて槙野なりに覚悟を決めたのでしょう。この日の槙野の出来はパーフェクトでした。

・なおも優勢の浦和は70分鹿島のゴールキックを槙野が弾き返したところからカウンターが発動。山中・明本・武藤で鹿島右サイドを蹂躙し、山中クロスにファーで関根が飛び込んで3点目!と思いきや、どうも蹂躙の過程で武藤にハンドがあった模様で、VAR画面チェックの上でゴール取り消し。ううう、手に当たってはいるけれども偶発っぽくてハンドと言ってしまうには微妙な気が・・・・

・またまた嫌な雰囲気が流れ出したところで、リカはすかさず武田に代えて敦樹を入れて守備強化。さらに74分に武藤→興梠、小泉→杉本と代えて前線の運動量を補充。

・鹿島は52分に白崎→松村、77分には荒木→ファンアラーノ、レオシルバ→遠藤、三竿→舩橋と三枚替えを敢行しましたが、これが笑ってしまうくらいに全く効果が無い。怪我でもないのに両CHを代える羽目になるって何なん???

・88分ビルドアップに苦しむ鹿島の窮状に乗じ、興梠が舩橋に襲い掛かってボール奪取。杉本に絶好機が転がり込みましたが、杉本は前に出てきたGKにシュートをぶつけてしまう大失態。GKを交わす余裕もあったでしょうに・・・(´・ω・`)ショボーン

・しかし鹿島は反撃の糸口すら見出すことは出来ず、さしたる紛れはなく浦和は楽々逃げ切り勝ち。
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《総評》

・失点場面がマヌケすぎましたし、それ以外にもセットプレーで怪しげな場面が散見されましたが、流れの中からは鹿島にほぼ何もさせず。一方浦和はついに流れの中から点を取り、かつVARで取り消されたものを筆頭に流れの中からの決定機もぐっと増え、点差以上の完勝だったと断言して良いでしょう。

・過去の対戦成績はともかく(苦笑)、メンタル的には「宿敵中の宿敵」である鹿島を内容的にはコテンパンにしての勝利は実に有意義。鹿島に勝つというのはリカへの批判勢力を黙らせるにはこれ以上ないスペシャルな特効薬。しかも偶然転がり込んだ1点を守りに守っての勝利という再現性皆無な泥臭い勝利ではなく、予めリカが設計した通りのペースで試合が進んでの勝利でしたから、否が応でもリカへの信頼度はうなぎ上り。

・リカがいかに理想を掲げ、筋の通った話をしつづけたとしても結果が出なければどうしても内外から不協和音が出てきがち。そんな危ないコースにハマる寸前のところでリカは勝利を掴み取り、全方面からの信頼を得るのに成功しました。

・そしてこの結果&内容を見た後だと、西野TDの「今回は若い選手、もしかしたら通常であれば出番がなかったかもしれない選手をしっかりと使う機会にできると思います」というのも急に説得力が出てきます。何もかもが好循環。

・また川崎相手ですら前半42分に失点するまで全く何もやらせておらず、ルヴァン杯柏戦でもセットプレー一発で沈みこそしましたが流れの中からやられる気配はありませんでしたから、不調の鹿島(というかザーゴ監督就任2年目でこの出来とは(笑))相手なら90分何もやらせずに試合を終えたのは偶然でもなくでもなく、リカの設計図通りでしょう。ただ浦和が点が取れるかどうかはまた別の話だっただけで。そしてこの日ついに流れの中からゴールが生まれ、追加点の絶好機も複数掴みました。

・それにしてもこの日のスタメンには驚きました。故障明けの西はともかく、武藤・武田・柴戸とこれまでリーグ戦ではあまり出番がなかった面子がズラズラ。正直、中3日で続く清水戦&徳島戦、特に残留争いのライバルである徳島戦での必勝を期すことから逆算してこのスタメンを選んだ、ぶっちゃけこの三連戦で最も勝ち点が取れそうにない鹿島戦を捨てたと試合前には勘ぐっていたくらい。

・ところが、試合前日の記者会見でリカが「非常に多くのポジティブなものが見られました。戦術的なところも含め、前日のルヴァンカップ、そしてエリートリーグの札幌戦でいろいろ試すことができました。90分プレーできた選手もいますし、良いパフォーマンスを見せた選手もいました。また、若手の中でも興味深いプレーが見られた週末でしたし、非常に実りのある、多くの情報を得ることができた週末でした」と語っていたのは控え組へのリップサービスでも何でもなく、この言葉の額面通りルヴァン杯&エリートリーグで得た手応えをこの試合に生かそうとしたのがこのスタメンでした。

・そしてこの試合でかつての輝きを一気に取り戻し、監督の期待に応えたのが武藤。武藤がハーフスペースなり、最終ラインと2列目の間に潜り込んでボールを引き出し、すぐに前を向いてパスを出す姿って、ミシャ時代のシャドーで使われていた武藤の動きそのものじゃないかと気がしてなりませんが、ひょっとしたらリカはミシャ時代の武藤を知らず、武藤の特性に気づくのに時間がかかったのかなぁ?? とにかく杉本や興梠のように「CFらしくCBを背負ってポストプレー」みたいな仕事なんてリカは武藤には全く求めておらず、事実上ゼロトップっぽい動きに専念させ、それが見事にハマリました。

・当然ながら事実上ゼロトップなので誰かが前に飛び出さないと点が入りません。そこで武藤に代わって前線に躍り出たのが明本で、1ゴール&PK奪取の大活躍。相手最終ライン裏への飛び出しって別にゼロトップではなくてもSHに求められそうなものですが、残念ながら汰木も達也もそんな動きは少なくて足元でボールを受けたがる中、明本が豊富な運動量をベースにそのタスクを完遂。SHのポジション争いで頭二つくらい抜けた感じがしました。

・とはいえ、札幌みたいにマンマークでしっかり武藤を掴みに来るような相手ならこのやり方はすぐに手詰まりになるでしょう。武藤が復調したのか、リカが武藤を発見したのかは定かではありませんが、相手に応じて起用すべきCFのバリエーションが増えたのは慶事以外の何物でもありません。据え膳級の絶好機を決められなかった杉本の出番がいよいよ怪しくなってきましたが、それもまた健全な競争の結果なので仕方ない。杉本も天を仰がずに走れ!撃て!!

・ルヴァン杯でイマイチだった選手とエリートリーグで良かったと思われる選手を入れ替えたのは、控え組のモチベーションアップになりますし、控え組だったはずの選手がリーグ戦スタメンで結果を出したとなると、それまで固定気味だったスタメン組にも一気に危機感が広がる。実に良いことづくめです。

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《選手評等》

・MOMは武藤でも良いかな?と思いましたが、新加入で1ゴール&1PK奪取という結果に敬意を表して明本を選出。もともと体幹がしっかりしていて小柄の割には当たりに強い選手ですが、J1の強度に慣れて一段とパワーアップ。また先述のように裏抜けの意識の高さゆえにSHのポジション争いでは頭二つくらい抜けた気がしました。明本が右SHならともかく、左SHに入った例は記憶にありませんが、山中との連携も意外に良く、代わって山中との連携の良さがウリだった汰木がちょっとしんどくなった気も。

・ヘッドで叩き込んだはずの3点目が幻に終わってしまいましたが、関根の復調も顕著。怪我で出遅れたこともあってコンディションを上げるのに苦労した旨を鹿島戦のMDPで吐露していましたが、エリートリーグで90分出場して自信をつけた模様。関根らしい1対1でのぶち抜きで見せ場を作ったことで、ぶち抜けない達也にポジション争いで大きく差をつけたかな?

・阿部&金子の小破離脱から転がり込んだかもしれないチャンスを柴戸はちゃんと活かしました。控え組はやっと巡ってきたチャンスをきっちり掴めるかかどうかでその後が全然違います。課題のパスはまだまだ改善の余地大と思いましたが、とにかく柴戸がリカのもとで使い物になるレベルまで上がってきたのはホンマ良かった。

・この日は西川にあまりロングボールを蹴らせないどころか、わざわざパス出しが巧いとは言い難い柴戸を西川の前に立たせ、柴戸から繋ごうとしていた場面が目立ちました。ある意味「柴戸チャレンジか??」とも思いましたが、こういうのが撒き餌となるのか、79分西川がいきなり左サイド奥深くにロングボールを蹴って、それを明本が全速力で追いかけて拾い、山中のクロスに繋げる場面も。こういうオプションは西川ならでは。

・この試合の難敵は鹿島ではなく荒木主審。22分岩波へのラフプレーを皮切りに、ピッチサイドで槙野を投げ飛ばすなど乱暴狼藉を繰り返すエヴェラルドにイエローカードが出ないのが不思議でなりませんが、それ以外にも疑問符つきまくりの判定が多々。そしてそれらが往々にして浦和不利の判定になってしまいました。

・こういう浦和が審判と喧嘩しているような試合は伝統的に鹿島ペースで、なんだか訳のわからないうちに負けてしまいがちでしたが、そういう悪しき伝統を打破出来たのもちょっと感慨深いかも。

・また再三のVAR介入も難儀。個人的には不可解な判定で煮え湯を飲まされる経験をアホほどしているせいか、VAR導入自体は賛成なのですが、主審がVARで何の件を交信しているのか観客にはさっぱり判らないのが困りもの。その点「物言い」があった後に親方が検討内容&結果をを場内説明してくれる大相撲は親切ですなぁ(往々にして親方の日本語能力に問題があったとしても)。

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-----武藤-----
明本-小泉--武田-関根
-----柴戸-----
山中-槙野--岩波--西
-----西川-----

(得点)
37分 明本
66分 槙野(PK)


(交代)
68分 武田→伊藤敦
74分 武藤→興梠
74分 小泉→杉本
86分 関根→宇賀神(故障(足が攣っただけ?)による交代。西が右SH、宇賀神が右SBへ)


--エヴェラウド-上田---
白崎--------荒木
---三竿--レオシルバ--
永戸-町田--関川-常本
-----沖------

(得点)
45+2分 関川

(交代)
62分 白崎→松村
77分 荒木→ファン アラーノ
77分 レオ シルバ→遠藤
77分 三竿→舩橋

 

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2021.04.03

はらっぱ 駅ビルモントレー店@高崎 ~ 赤唐辛子とにんにくのトマトソース

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 高崎駅ビル「モントレー」の5Fにある飲食店街内。「登利平」などと同じフロアです。2年ぶりの再訪。先客1、後客6。先に食べ終わってまったりしているJKとしばらく二人っきりで微妙な緊張感を愉しんでいたのに、後から男子学生グループが三々五々やってきて(´・ω・`)ショボーン

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 メニュー先頭で店のイチ推しっぽい「赤唐辛子とにんにくのトマトソース(税抜940円)」を「普通」サイズで注文。ここはパスタの量だけではなく乾麺(ディ・チェコ)か生パスタかも選べます。但し生パスタは若干料金上乗せ。

 店内は横長で壁沿いにカウンター6席(前回往訪時より2席減)と2人卓×4、4人卓×1。入口脇にもカウンター席が少々ありますが、狭いので今は使っていないのかも。卓上に調味料類はなし。

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 パスタが真っ赤なトマトソースにどっぷり浸かっただけの、「スープパスタ」と言ったほうが相応しい非常にシンプルな構成。唐辛子でピリ辛に仕上げ、さらにニンニクを利かせているせいか、トマトソースにありがちな酸味はあまり感じられず、個人的には非常に食べやすくて気に入りました。

 スープに具はないに等しいので、単に麺をスープに絡めて食べるだけならシンプルすぎて途中で飽きが来そうなものですが、そこを上手く救っているのがやたらたっぷりとふりかけられた粉チーズ。麺に時折粉チーズを絡めると一転して濃厚な味わいに変化。基本のスープの味と、チーズが入り混じった味とを交互に楽しめます。

 といってもあんまり粉チーズを放置している最後はただのチーズの固まりになってしまうことを前回反省したので、最初は粉チーズを積極的に絡め、終盤はスープパスタとして楽しむ感じで食べ進みながらフィニッシュ。量はいかにも群馬仕様らしくデフォルトでも多めです。

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2021.04.02

みやご食堂@群馬藤岡 ~ 中華そば

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 JR八高線群馬藤岡駅から徒歩10分程度。先客8、後客7。

 着席して早速「中華そば(600円)」を注文。後払い。

 麺類メニューは基本「中華そば」だけ。屋号通りラーメン専門店ではありませんが、「食堂」といってもご飯ものはカレーライス、玉子丼、親子丼、チャーシュー丼があるだけです。

 店内はテーブル席のみで、4人卓×4と小上がりに2人卓×2。卓上には一味、コショウ、酢、醤油。わさびふりかけ。

 テーブル席に衝立のある席とない席があるのが不思議でしたが、衝立のない席は相席になる場合だけ店員が後から衝立を立てていました。さらに一人客は衝立のある席や2人卓が空いたらこまめにそちらへ移動させていました。いかにもwithコロナなラーメン屋の光景です。

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 スープは鶏ガラ&煮干しベースのあっさり味。脂っ気はほとんど感じられず。また醤油が下手にでしゃばらず、出汁の旨味でついついぐいぐいと飲み進んでしまいました。

 麺は太くて強い捻じれ入り。自家製の手打ち麺だそうですが、しかもいかにも麺の密度が高さそうな噛み応えが強い硬めの仕上がり。これはこれで面白いのですが、優しいスープに対して麺が強すぎて、かなりバランス悪い印象を受けました。正直小麦の塊を食ってるような気が・・・ また量はデフォルトでも多め。

 「中華そば」でも十分太麺なのに「太麺中華そば」というメニューが別にあり、後客が食べているところを見ると幅が広めの平打ち麺の厚みがあるっぽい感じでした。

 なるとに厚みがあるのも特徴。チャーシューは硬くてパサつき加減で、旨味が抜けたような感じ。他に多めのメンマ、青菜、海苔。
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 スープはダントツに美味いし、麺も面白いのですが、如何せんそのバランスがなぁ・・・ちょっと勿体ない。つけ麺ないしまぜそばがあると嬉しいのですが。

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【祝】キャスパー ユンカー選手、完全移籍加入のクラブ間合意

・昨日、キャスパー ユンカー選手のFKボーデ/グリムト(ノルウェー1部)からの完全移籍加入が両クラブ間で合意された旨がクラブから公式発表されました。

・浦和はレオナルドが沖縄キャンプ期間中に突然山東魯能泰山へ完全移籍してしまい、しかも興梠が昨年末に故障して離脱中だったので、過密日程にも関わらずシーズン序盤のCFは杉本一人に頼らざるを得ない状況に追い込まれていました。

・杉本は好機に一応絡んでくるものの、その好機を悉く外してしまって流れの中からは未だ得点無し。興梠も3月下旬になってようやく復帰したばかりでコンディションは万全とは言えず、そもそも年齢的に興梠に頼りっぱなしになる訳にもいかず、レオナルドの代わりとなる外国人CFの補強に動いた結果、ユンカー獲得に至ったようです。もっともユンカー獲得の公表直後に開催された西野TD記者会見によると、ユンカー獲得は意外にも監督の目先の要望ではなく、今年の後半から来年をかけてのことを考えての補強とされています。

Bikke

・ユンカーはノルウェーのクラブに在籍していますが、デンマーク出身。2020シーズンに25試合・27ゴールを決めて得点王に輝き、チームをリーグ優勝に導いたとのこと。

・浦和フロントのウリ文句は「左利きの長身ストライカー。周りの選手と連携協力して、ボックス内へ侵入し、ゴールを量産する。献身的な前線からの守備も対戦相手にとっては脅威となる」とのこと。北欧人らしく186cmと長身ですが、周りも長身だらけのせいか特にヘディングなりハイボールの競り合いなりに強みがあるわけではなさそう。西野TDによると得点もさることながら守備がしっかりできることを評価しているようです。

・またユンカーは「一人で出来た!!」系のCFではなく、ボックス内のユンカーまでボールを運べて初めて真価を発揮するタイプの模様。西野TDもその辺を理解してか「今シーズンに関しては時間が掛かると思っています。得点を取るためには得点を取る場所にボールを運ぶ、正確なボールを入れるということも併せて必要になってきます。そうした態勢が整ったときにはリーグのトップスコアラーになってくれる可能性がある選手だと思って獲得しています」と、目先の得点力不足を解消するだけの即効性はないことを認めています。

・ノルウェーリーグは日本では全く馴染みが無いため、そこの得点王といっても、かつて浦和で極めて残念な結果に終わったイスラエルリーグ得点王を否が応でも思い出してしまうのですが、その一方でFIFAが選出した「2020年に無名ながらも輝きを放ったストライカー5人」に選ばれた隠れた逸材のようで、最初から色眼鏡で見ることだけは止めることにします。

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・ユンカー獲得が噂になりだしたのは3/30になってから。昨オフにユンカーのもとには、セリエAのFCクロトーネやトルコ1部のカイセリ・スポルからオファーがあったものの、いずれもクラブは拒否。さらに3/27に浦和からのオファーもクラブが断った時点で、ユンカーがブチ切れてスペイン合宿を無断離脱したという曰くつき案件の模様。

・ユンカーとグリムトとの契約も残っていたので浦和は移籍金を払っての獲得となり、その移籍金(約2.6億円)はレオナルド放出で得た移籍金とほぼ同額との噂。

・西野TD記者会見によると、ユンカーが浦和へ来るのは希望的観測込みで4/20頃。またユンカー獲得に際しては浦和と提携関係があるフェイエノールトでメディカルチェックを受けたとのこと。

・フェイエノールトとの提携なんて、大槻氏が突然オリヴェイラ体制下のコーチを辞めて「海外クラブとのネットワーク構築推進プロジェクト」の責任者となり、その成果として形ばかりの成果をでっち上げたもの(=本人も含めて誰もその成果に期待していない)と個人的には思い込んでいたのですが、その契約は更新されていて、しかもこんなところで役に立つとは!!

・西野TDはフェイエノールトとの提携を選手獲得に生かしてゆきたい模様。浦和はこれまでとにかく海外へのネットワークが弱く、往々にして怪しい代理人が持ちかけてきた案件を言い値で払い、これまた往々にして金をドブに捨ててきましたが、ようやくその悪習におさらばする決意をしたようです。ひょっとするとユンカー獲得以上にこの話が浦和にとってビッグニュースなのかもしれません。

・そして春の補強はこれで打ち止めと西野TDは明言。よって、後はユンカーが一刻も早くが浦和に馴染み、リカのもとで得点力向上の一助となってくれることを祈るばかりです。

 

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2021.04.01

クリームソースのチーズキーマカレー@マイカリー食堂

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 松屋系列のカレー専門店「マイカリー食堂」で、2021年3月23日より発売中の「クリームソースのチーズキーマカレー(730円)」を大盛(+100円)で試食。マイカリー食堂は松屋や松のやとは違って、新商品投入時のライス大盛無料サービスをやっていないのが残念。また松屋のカレーと違ってマイカリー食堂はデフォルトで味噌汁がつかないのは全然問題ないのですが、サラダも付かないのはちょっと寂しい気も。その反面辛さが5段階で選べるのはカレー専門店らしいところで、今回は「2辛(辛口)」にしてみました。なお「松のや」併設の蕨店は3ヶ月ぶりの往訪。

 「クリームソースのチーズキーマカレー」はインドのひき肉カレー料理「キーマカレー」をアレンジしたもので、「刺激的なスパイスと鶏ひき肉の旨味感じる本格キーマとライスを濃厚クリーミーなホワイトソースで包み込み、とろけるチーズをかけた『クリームソースのチーズキーマカレー』は、まさに美味しさの三重奏」「そこにアクセントを与えるのは三重奏の頂上に鮮やかに佇むピンクペッパー。全体のバランスを整える名脇役で楽しい食感と甘美な香味でまた違った味わい」というのがマイカリー食堂のウリ文句。

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 とにかくびっくりしたのがクリームソース&チーズの量の多さ!! クリームソースとチーズはポジションがかなり被っているので三重奏というよりは単なる二重奏に近い気がしますが、それにしてもそれらの量の多さには驚きました。「包み込み」とか「かけた」とかいうレベルではなく、キーマカレーがクリームソース&チーズの全層雪崩の下に埋もれてしまったような感じ。カレーを食べにきて、まさかチーズの糸に苦闘するとは思わんわなぁ、フツー・・・

 クリームソース&チーズとキーマカレーの相性は良く、辛口にしたこともあってそれなりにスパイシーなキーマカレーの刺激をクリームソース&チーズが上手く丸めているような気がしました。とはいえ、キーマカレーの素の実力も知りたかったのも確かで、クリームソース&チーズは半掛けくらいに留めてくれたほうが良かったかと。

 これだけ大量にかけてしまうと全部同じ味になってしまって飽きやすいどころか、少しだけですがカレーがなくて白ご飯にクリームソースがかかっているという、個人的には超苦手な乳臭い飯を食う羽目にもなってげんなり。

 ウリ文句ではピンクペッパーに触れており、視覚的にはその存在を確認できますが、如何せんクリームソース&チーズの全層雪崩の中では全く存在感なし。むしろグリーンピースの自己主張の方が強め。

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はなび@神田 ~ 台湾ラーメン

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 神田駅東口を出て目の前の中央通りを渡ってガード沿いに伸びる「神田ふれあい通り」を北へ歩いてすぐ。先客ゼロ、後客3。2Fに炭火串焼き専門店「紅とん」が同居した店舗です。

 名古屋が本拠の台湾まぜそばがウリの店ですが、台湾まぜそばを出す店はウチの近所にも何軒もあって食傷気味なので「台湾ラーメン(820円)」を注文。辛さは1辛から7辛まで選べますが、なんと2辛以上は別料金!! そんなに辛いもの好きでもないので1辛で。まぜそばは大盛無料とか追い飯無料とかのサービスがありますが、台湾ラーメンには何もありません。

 店内は縦長カウンター7席と2人卓×3。卓上にはこんぶ酢のみ。紙エプロンのサービスあり。水セルフ。

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 スープは鶏がらや豚骨主体でしょうか。ラー油がたっぷり入っているのでかなりオイリー。しかし「1辛」だと辛いことは辛いけれども十分スープの旨味を楽しみながら美味しく頂ける範囲内。「味仙」のような唐辛子も注ぎ込みまくって、恥ずかしながら途中でむせてしまうようなストレートパンチの効いた辛さとは随分違います。でも個人的にはこちらのほうが好み。

 また台湾ミンチがやや甘目の味付けなのが辛さの緩和に一役買っているのかも。

 麺は細目ストレート。最初は並堅程度かな?と思ったのですが、水を吸いやすいのか食べ進んでいるうちに急激に柔らかくなってゆきました。それでもスープに負けている印象は受けず。なお「味仙」だとラーメンだけだと明らかに量が少ないのですが、こちらはごく普通の量。

 具はミンチの他に刻みニラと九条ネギ。もやしは無いようです。

 どう見ても品揃えの一環として台湾ラーメンを置いているに過ぎないような位置づけだったのであまり期待していませんでしたが、思いのほか美味くて満足。台湾まぜそばがウリの店で台湾ラーメンも置いている店は都内にはあんまりないので、結構貴重な経験かも。

 でも神田の平日ランチライムでこの客入りは寂しいなぁ・・・・

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