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2021.04.05

なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。@池袋 ~ 肉そば

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 池袋駅東口から明治通りを南へ。南池袋の東通り商店街内の「ココイチ」の隣。先客ゼロ、後客6。5年半前に東新宿店に行って以来の再訪。

 店内の券売機で「初めての方にはお勧め」とある「肉そば(900円)」を注文。小(200g)・中(250g)・大(350g)同値段で、つけ麺ならともかく蕎麦ならたいしたことはなかろうと思い「大」を注文しました。

 メニューは他に「鶏そば」「とろろ肉そば」「とろろ鶏そば」「エビ天そば」「辛味おろしそば」「黒カレー肉そば」「酸辣つけそば」「鶏南蛮そば」など。全部冷たいそばと思っていたところ、「鶏そば」や「黒カレー肉そば」は温かいそばのようです。

 店内は縦長カウンター9席と入口近くに2人掛けテーブル1卓。卓上にはラー油と揚げ玉。そして無料の生玉子が天井から吊り下げられた籠に入っています。

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 蕎麦はザルでもセイロでもなく丼に蕎麦に山盛りになって登場。蕎麦に上には刻み海苔がたっぷり。肉は立ち食い蕎麦にありがちなさっと煮込まれた豚バラ肉。そして白ゴマと刻みネギが少々。

 蕎麦汁のほうにラー油が仕込まれていて、当然ながら蕎麦なのにやたら脂っこい味わいに。ただ辛いというほどのことはなく、せいぜいピリ辛程度。蕎麦汁とのバランスが良いのか、脂っこい割には難なく食べ進められます。白ゴマを噛みしめ、その香りを味わいながら食べ進むのもまた良し。

 蕎麦は並太。やや堅めの仕上がりでなかなかの歯応え。この手の店で蕎麦に風味を求めるのは酷なのでそこは目を瞑ります。ただ肉が下の方に固まっていることに気づかず、「肉そばといっても蕎麦の中に多少肉が混じっている程度なのかな?」と思いながら食べ進んだところ、終盤はやたら肉ばかり食べる羽目に。最初に麺をよく混ぜてから食べるべきだったと反省するも時すでに遅し。

 飽きてきたところで卓上の揚げ玉でサクサク感を加えるのもまた一興。さらに蕎麦汁のラー油が少なくなってきたところで卓上のラー油を加えるのも良し。ただ卓上のラー油は「食べるラー油」のようにニンニクが仕込まれているので要注意。

 最初は脂っぽいものの、食べ進むと表面のラー油が先になくなってしまうせいか、あるいは単に慣れのせいか、特に箸が止まることなく一気に完食。終盤は生玉子を蕎麦汁に入れ、玉子を麺に絡めて味わいをマイルドにしながらフィニッシュ。ただ肉そばは冷たい蕎麦でキンキンに冷えているので厳冬期には不向きだったかも(苦笑)。

 ラー油もすっかりなくなったので、カウンターに置いてあるポットから蕎麦湯(いつから取り置いてあるのか、朝からドロドロ・・・)を蕎麦汁に投入。ラー油にマスクされているうちは判りにくかったのですが、蕎麦汁自体は案外甘目でした。

 単に量を食わせるだけのイロモノとは簡単に切り捨てられない、案外癖になりそうな一品です。

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