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2021.04.24

【短感】PSM:浦和L 1-1 仙台L

・今年から始まる日本女子プロサッカーリーグ「WEリーグ」。なぜか9月開幕の秋春制を採用したのはともかく、新しく始まるリーグなのに11チームという奇数で発足するとか、関西にわずか1チーム、東海に至ってはゼロなのに、なぜか埼玉県に3チームもあるという奇怪なリーグで、どう見ても一人生まれてきてはいけなかった子がいるような気がしてなりませんが、何はともあれそんなリーグが9月に開幕します。

・それまでプロ契約の選手を抱えたまま各クラブが何もしないのは経営上極めて拙いと考えたのか、4/24~6/19の約3ヶ月間プレシーズンマッチが開催されますが、これが総当たりでもなんでもなく各クラブで断続的かつアドホックに開催されるだけのようで、浦和は4試合を予定。

・リーグ開幕まで半年近くある時点でのPSMなんて位置づけが非常に難しいと思いますが、浦和は右SBに故障で長期離脱中の清家に代わって長嶋を起用しただけでほぼ昨年のスタメンがズラズラ。ただ乗松や加藤など過去の実績は豊富だれども故障等で昨年出番が激減した選手が移籍した一方、補強はユース昇格だけなのでベンチメンバーに見慣れない子がチラホラ。

・なおWEリーグは変なところでプライドが高くて、監督にはS級ライセンスが必要。浦女はここ2年のチーム力向上に功績絶大だった森監督がS級ライセンスを持っていないためか、もともと楠瀬レディースユース監督をトップチームの監督とし、森氏が総監督に。試合中この両者はどのような関係になるのかと思って見ていましたが、森氏もベンチ入りしているもののフツーに楠瀬氏が監督としてチームを仕切っていました。さすがに2000年浦和のように監督はただの置物で、総監督が現場を仕切っているわけではなさそうです(遠い目)。

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・リーグ開幕は5ヶ月も先で、オフ明け後になでしこ代表でそれなりにトレーニングを積んだ選手もいれば、始動して間もない選手もいるせいか、序盤はまるで試合感がないかのようにパスミスどころか自陣でのしょーもないボールロストが頻発して大ピンチの連続。

・しかし、20分くらいから浦和がしっかりボールを握れるようになってサイドから何度も良い形を作り、37分左サイドから猶本が突破しようとしたところで仙台にボックス内ハンドがあってPKゲット。菅澤が決めて浦和先制。この20分過ぎから後半立ち上がりまでは浦和は昨年の好調時と遜色ない試合内容で仙台を圧倒していましたが、GK松本の奮戦もあって複数得点を奪えなかったのが結果的に仇に。

・後半になると再び浦和は安定的にボールを握れなくなり、57分にはプレッシング網を突破されて大きく浦和左サイドに展開された末に完全に崩される大ピンチ。ここはなんとか池田が防ぎましたが、劣勢は相変わらずで72分浦和左サイドからのクロスを宮澤に中できっちり合わされて失点。

・浦和がここ2年継続して取り組んでいるサッカーは2列目が非常に流動的なこともあってかコンビネーションの良し悪しが試合内容にモロに響きがちで、楠瀬監督が後半頭からの長嶋→遠藤を皮切りに、61分塩越→安藤、66分水谷→上野とPSMらしく早めに選手を代えたのが試合をさらに難しくした気もしますが、そこはPSMなので責めても仕方ありません。

・84分猶本が相手と交錯して負傷。しかし楠瀬監督はなぜか代わりの選手を入れず、一人足りないまま試合続行。数的不利になって急に右SB遠藤が生き生きと動き出したのが不思議でしたが、得点を奪うには至らずに試合終了。

・開幕までまだまだ時間があるのでこの日は選手達が元気そうに動いているのを見られただけで良し。PSMにも関わらず観客は1504人と昨年のリーグ戦と大差なし。浦女が強くなってもたいして増えもしなければ、弱くなってもたいして減りもしない。トップチームより観客の年齢層は一段と高く、孫の活躍を見守るような爺さん婆さんに支えられた浦女のシーズンがまた始まりました。

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-----菅澤-----
猶本---水谷---塩越
---栗島--柴田---
佐々木-南--長船-長嶋
-----池田-----

(得点)37分 菅澤(PK)、72分 宮澤(仙台)

(交代)

HT 長嶋→遠藤
61分 塩越→安藤
66分 水谷→上野(故障のため?)
72分 栗島→島田(上野左SB、佐々木CH、安藤左SH、島田右SHへ)

 

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