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2021.07.08

伊藤涼太郎選手、水戸ホーリーホックへ育成型期限付き移籍

 本日(7/8)朝、伊藤涼太郎選手の水戸ホーリーホックへの育成型期限付き移籍が公表されました。

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 涼太郎はシーズン序盤ルヴァン杯でスタメン出場機会を与えられてはいたものの、ルヴァン杯第4節湘南戦でスタメン出場したのを最後に、リーグ戦やルヴァン杯どころか天皇杯2回戦・3回戦ですらベンチ入りすら出来ず。ゆえにその去就が案じられていましたが、案の定レンタルに出されてしまいました。

 今季途中まで涼太郎とほぼ同じような立場だった大久保が本職の右SHではなく左SHに活路を見出し、天皇杯2回戦で出場機会を得たのを契機にどんどん出場時間を伸ばしているのとはあまりにも対照的。リカはなかなかベンチに入れなかった選手であっても普段の練習の様子をちゃんと見ていることが大久保の大抜擢からよく判ります。リカの目には涼太郎の出来は甚だ物足りなかったのでしょう。

 涼太郎は基本的に4-2-3-1のトップ下ないし4-1-4-1のIH向きの選手ですが、そこは小泉が絶対的な存在で武田が競争相手。しかも4-1-4-1がお蔵入りになってから武田共々出番を失う格好に。さらに涼太郎とポジションが被り、実績では遥かに格上の江坂加入に伴い涼太郎の出番はもうないとのリカ&フロントの判断で、レンタル移籍となったのでしょう。

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 今年のルヴァン杯を見た限りでは、涼太郎は前を向いた時のファーストチョイスがいつもドリブルでの仕掛けなんだけれども、DF間を割ってゆくだけのパワーはない。年齢の割りにフィジカルが弱いのもネック。柴戸や汰木とは対照的に得意なことしかやろうとしないけど、その得意なことがJ1では通用していないという印象を個人的には受けました。金子ですら苦手な組立能力を磨こうとなんとか頑張った末にベンチ入りを確保しつつあるのにこれでは辛い。

 涼太郎は2017年9月~2018年以来2度目の水戸へのレンタル。前回移籍時は途中交代or途中出場が非常に多いという立場ながらもゴールを重ねる活躍を見せ、その関係でお声がかかったのかも。「育成型」期限付き移籍とはいえ、23歳の涼太郎にはもう残された時間はありません。水戸で大暴れしてなんとか浦和復帰への足掛かりを掴んでほしいものです。

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