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2021.07.29

武田英寿選手 FC琉球へ育成型期限付き移籍

 昨日(7/28)武田英寿選手のFCC琉球への育成型期限付き移籍が公表されました。

 本件は機関紙スポニチが7/23朝に「期限付き移籍することが22日までに濃厚となった。複数の関係者によれば交渉は大詰めの状況」と報じたものの、当日どころか翌日になっても正式発表がなかったのでひょっとして破談になったのかと思われましたが、細かい点での詰めに案外時間がかかったのかもしれません。

Takeda

 武田は昨年ほとんど出番がなく、リーグ戦では大槻監督の退任も決まって純然たる消化試合と化した最後の3試合でようやく出番を得るに留まりましたが、今年は一転して終盤投入ながらも開幕戦から出場機会を掴み、第7節鹿島戦で突如採用した4-1-4-1というか武藤ゼロトップシステムにおいてはIHの一角でスタメン出場して大暴れ。

 しかし第9節徳島戦で試合開始早々負傷退場を余儀なくされたのがケチのつけ始め。ほぼ一ヶ月離脱して復帰戦となったルヴァン杯第6節FC横浜戦、そして第17節名古屋戦では共に4-1-4-1のIHで起用されたものの、共に早い時間帯にお役御免となってしまいました。

 特に名古屋戦は米本&稲垣という迎撃能力ではJ1トップクラスのCHが相手で、武田は高卒2年目なので仕方ないと言ってしまえばそれまでですが、このクラスと対峙するには今の武田はあまりにもフィジカルが弱すぎて全く何の役にも立っておらず、前半だけでベンチへ下げられてしまいました。

 武田を失った後の4-1-4-1は試行錯誤の甲斐もなくしっくり来ないまま、ユンカー加入を契機にやがてお蔵入り。新たに基本フォーメーションとなった4-2-3-1のトップ下としては小泉が絶対的存在であり、武田はSHでは活かしづらいためか、名古屋戦を最後に武田はベンチ入りすら難しくなってしまいました。

 リカが武田を評価しているのはリーグ戦序盤から出番を与えていたことでも明らか。しかし使っているうちに課題もはっきりし始め、プレー強度がやや落ちるJ2で経験を積ませることにしたのかも。

 出番がなくなった武田には複数クラブからオファーがあった模様ですが、武田が選んだのはJ2上位のFC琉球。琉球は樋口監督の下でしっかりボールを繋いで攻めるサッカーをやっていますが、トップ下のレギュラーだった池田が長期離脱した関係で武田に白羽の矢が立ったのかもしれません。

 J2とはいえ上位チームへの移籍なので出場機会を得るのは決して容易ではないと思いますが、なんとかこの機会を活かしてもらいたいものです。

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